とある少年の幻想創造と禁書目録(16)
「何で俺がこの世界に来ちゃったんだろう?」
この愚痴を呟いている少年はかつて、別の世界では普通の高校生をしていたのに。
「おーい。上条さんが呼んでいるのに聞こえてないのでせうか?」
少年をよんでいるのは、ツンツン頭でそれ以外は普通の高校生の上条当麻である。そして、あの有名なラノベの主人公である。
「悪いな当麻、ちょっと考えことしていてな。」
「べつにいいってことですよ。わたくし、上条さんはここまで来るのにどれだけかかったか。」
このツンツン頭の少年は不幸体質の持ち主で道を歩けば財布を落とし、また歩けば不良にぶつかってしまうような少年である。
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