江ノ島「どういう風の吹き回し?」
苗木「そこから立ち上がることができてこそ、希望なんだよ!」
江ノ島「ちょっとなに言ってるかよくわからない……なんで絶望させようと思った?」
苗木「質問の意図がわからない……させちゃダメなのかな?」
江ノ島「それは違うよ!」
苗ノ島「うぇーい」パンッ
※
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1413256953
※モチベ維持のためにこっちも立てさせてもらったぞ!
更新は嫌われスイッチを優先するからしばらくこっちは遅いぞ!こうでもしないと飽きそうで怖いからな!
苗木「して、江ノ島さん、極限の絶望とはなんぞや?」
江ノ島「んー……記憶を失って、仲の良かった友達同士とも知らずにコロシアイする、とか!」
苗木「さすがだね江ノ島さん」
江ノ島「それほどでも~、えへへぇ」
苗木「ぼくが考えた何よりも絶望的だよ!でもぼくは考える……さらにその上の絶望があるんじゃないか、と」
江ノ島「マジで?そこまで攻める?やる気だね~」
苗木「でもいい考えが浮かばないから、江ノ島さんにも一緒に考えて欲しいんだ」
江ノ島「ガッテン承知!」
苗木「うかばねぇ」
江ノ島「ダネ」
苗木「んー、なんかこう、いい絶望はないかな、この資料も参考にしよう」パサッ
江ノ島「え?なにそれ」
苗木「77期の狛枝先輩がくれたいろんな調査資料だよ。どうやって調べたのかわからないのもあるけど」パラッ
江ノ島「わたしあいつ嫌いなんだよね~、目の敵にしてきてさ」
苗木「ボクにはいやに優しいけどね……おや?」
78期生のみんなの苗木君に対する好感度
霧切 93
十神68
朝日奈84
腐川 53
葉隠57
舞園92
桑田61
不二咲72
大和田65
石丸67
山田63
セレス87
大神69
戦刃97
絶望野郎 知らない
江ノ島(あのやろう……ちなみにわたし様の数値は100だ!)
苗木「……よし決めた」
江ノ島「え?何か名案うかんだの?」
苗木「死ぬ」
江ノ島「ファッ!?」
江ノ島「ん?!どうしてそうなった!?」
苗木「いや、ここまでボクの好感度が高いとさ、みんなぼくが死んだらそれこそすごくショックだと思うんだよ」
江ノ島「そりゃあ、まぁ……」
苗木「さらに!僕があらかじめ様々な不運に見舞われて、精神的に追い詰められて行く様をみんなに見せつけて、その上で自殺しようと思うんだ!僕を助けることができなかった後悔を背負わせられると思うんだ!」
江ノ島「」
苗木「さらにさらに!!あらかじめ僕のこの絶望を求める部分を記憶消去してまさに生の僕のままでこの計画を推し進めることでよりリアリティを高める!どう!?すごくない!?」ムッハー!
江ノ島「いやいや、すごいけど、待て、少し待て」
苗木「いいや待てないね!こ、これほどの絶望を前にしたらもう、我慢できなくて僕の希望が超高校級だよ!!それともなに?これほどの絶望を前に江ノ島さんは童貞みたいに手を出さずチキってるわけ?」
江ノ島「それは違うよ!」論破!
苗ノ島「うぇーい」パチンッ
江ノ島「さて、そうなったらまずは苗木が死んだように見せかけるトリックをどう作るか、だよね」
苗木「え?なにいってんの?」
江ノ島「え?」
苗木「本当に死ぬんだよ」
江ノ島「え?」
江ノ島「ま、まけた……!わたしはこいつに絶望的に絶望要素で負けた……!!」ガク
苗木「うーん、僕が死んだ後のことを考えるだけで楽しみだよ」ノリノリ
こうして(悪)夢の計画はスタートしたのである……
絶対絶望78期
プロローグ END
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更新は明日から本格的にやるんでオナシャス!
第一章
撃鉄をおこせ!
苗木「いまさらだけどさ味わわせる、だったね」カリカリ
江ノ島「ん?」カリカリ
苗木「スレタイ」カリカリ
江ノ島「あぁ、世界の総意が教えてくれたね」カリカリ
苗木「絶望的だね」カリカリ
江ノ島「ね……」カリカリ
苗木「……さっきまで盛り上がってたのに明日提出の課題忘れててやることになるって絶望的だね」カリカリ
江ノ島「本当ね……」カリカリ
苗木「よしおわり!」
江ノ島「はやっ!?」
苗木「ようしさっそく作戦を立てよう!僕がどんな経緯を得て死ぬと言う選択を選ぶことになるかが重要だぞ!今回の作戦は過程9割結果1割だ!」
江ノ島「……あのさ、苗木。本当に死ぬの?」
苗木「そりゃーもちろん!」
江ノ島「そっか……」
江ノ島「ようし!それなら私様の持ちうる全権力を用いて苗木をサポートしよう!」
苗木「ヒュー!愛してるぜ!」
江ノ島「そ、そんなぁ、てへへぇ……」
苗木「さて、まず大前提としてボクは記憶を失ってしまうから、そのボクが必ず死ぬ方向へ誘導されるようにあらかじめ作戦を立てないといけないね」
苗木「さらに作戦で周りには、『なんの手助けもすることができない』という絶望を与えなきゃいけない……多分ここ、一番の難関だね」
江ノ島「超高校級の連中で手助けできないって例えばなにすりゃいいんだろな……」
苗木「……僕の家族内の問題、とか」
江ノ島「あー、それはいいね」
苗木「世界一の名医でも首を振るレベルの病気、障害とか……」
江ノ島「確かにどうしようもないね」
苗木「……んー、それだけじゃいかんせん……」
江ノ島「……周りに無意識に自分を追い詰めさせて、それを後から理解させるとか!」
苗木「素晴らしいよぉ(ネットリ」
江ノ島「うーん、条件が厳しすぎてなかなか思いつかない……絶望的ィ」
苗木「この辺りはまた後で考えて行こうか……じゃあ次は下準備に移ろうか」
江ノ島「はーい」
ー地下ルームー
苗木「これがあの装置のハウスね……」
江ノ島「そう……これが、後々のために私んとこで作った記憶操作装置。これさえ使えば使用者の記憶を自由に操作できるのさ!」
苗木「原作よりえらく汎用性高いな」
江ノ島「つっこまないで」
苗木「この装置でもってボクの希望に塗れた脳内を綺麗さっぱりさせて、作戦に臨む。そうすれば純度100%の絶望を振りまける!」
江ノ島「でもさ、それだと死ぬまでの過程で苗木が楽しめないよ?」
苗木「いいんだよ、ようは周りのみんなを絶望に叩き落としたいだけだからね」
江ノ島「お、おぅ……」
苗木「んー……後はあらかじめの根回しかな、僕の家族間の問題については、ちょっと、流石に真面目に離婚とかされるとこまるが可哀想だしその辺りは愉悦部がドッキリ依頼したとかでいいや。希望ヶ峰ならやりかねないって納得してくれるよ」
江ノ島「適当だなおい」
苗木「あと金のためなら容赦無く人を殺すようなやつを雇って僕の右目と左腕あたりをもってく通り魔を演じていただこう」
江ノ島「えっ」
苗木「ん?どしたの?」
江ノ島「え、えーとぉ……か、資金面の問題がー……」
苗木「あっ、そっか!じゃあ僕からこれを出資するよ!」サッ
江ノ島「ん?宝くじ……一等じゃん!」
苗木「この前の採用テストで当たったんだ、これつかってよ」
江ノ島「う、うーん、ありがとう……」
苗木「残りはどうするかな……無自覚に傷をえぐらせるのは向こう依存だからなぁ……」ブツブツ
江ノ島「……」
おっといけねぇ
苗木「この前の採用テストで当たったんだ、これつかってよ」
↓
苗木「この前の才能テストで当たったんだ、これつかってよ」
苗木「うん、あとは根回しだね、希望ヶ峰には存在しないはずの『愉悦部』、通り魔の用意、あとは江ノ島さんに、遠回しにボクを追い詰めるような言動をみんなが言うような誘導……あとなんかあるかな?」
江ノ島「え?えーと……ないんじゃないかな?多分」
苗木「えー、なんかやる気ないなー」
江ノ島「そ、そんなこと……」
苗木「……なーんか、そういう態度、絶望を求めてないみたいに見えるけど」
江ノ島「!?」
江ノ島「……私が、絶望を求めない?」
江ノ島「違う!そんなことあるわけないじゃん!私は超高校級の絶望なんだよ!?なにふざけたこと言ってんの!?」
苗木「あはは、やっとらしい顔になったね」
江ノ島「っ……」
苗木「よぉし!そうとなれば善は急げ!早速根回しを開始するよ!」
江ノ島「う、うん……」
これ嫌われスイッチと併用したらとんでもないことになりそうだな
謝ることすら出来ない
>>67
嫌われスイッチはこれにはないっすよー
苗木「ふーん、この機械はなかなかいろいろな昨日があるな……頭部への強い衝撃による記憶の復活、キーワードによる記憶制限解除……強い印象を持つものを見ることによる記憶の復活」
江ノ島「……」
苗木「これはオモシロイな……江ノ島さん、もしこの地下室の合鍵とかあったら僕に預けてくれないかい?作戦はこの部屋だけで練って、この部屋から資料は持ち出したくないんだ」
江ノ島「え?あぁ……はい」チャリン
苗木「ありがとう」ニコッ
江ノ島「う、うん……」
苗木「……ところで江ノ島さん、課題は?」
江ノ島「え?」
江ノ島「やっべぇすっかり忘れてた!!ご、ご、ごめん!課題やりに戻るわ!うわーん!徹夜確定とか絶望的ーー!!!!」バターン
苗木「……さて、僕はいまのうちに作戦を……」
あかん……
苗木「ふーん、この機械はなかなかいろいろな昨日があるな……頭部への強い衝撃による記憶の復活、キーワードによる記憶制限解除……強い印象を持つものを見ることによる記憶の復活」
↓
苗木「ふーん、この機械はなかなかいろいろな機能があるな……頭部への強い衝撃による記憶の復活、キーワードによる記憶制限解除……強い印象を持つものを見ることによる記憶の復活」
江ノ島「フゥ、やっと終わった……量が多いといくら簡単でも時間かかって絶望的……」
江ノ島(もう2時間くらいしかねれないけど……寝ないよりマシか)バフッ
江ノ島(……)
江ノ島(なんで、こんなにワクワクしないんだろう、こんなに絶望的なのに)
江ノ島(苗木は何にも間違ったこと言ってないのに、だって、苗木がただ打ちのめされて死んで行くってのをみてるだけしかできないあいつらの姿を想像したら……)
江ノ島「ぁっ……」ゾクゾクッ
江ノ島(やばぁ……すんごい、絶望的……)
江ノ島(でも、なんで、苗木が死んじゃう絶望にはゾクゾクしないんだろ)
江ノ島(好感度100の私は間違いなく苗木のことが好きで愛してるて月がキレイですねなのに……好きな人が絶望に塗れて死んで行くなんて最高に絶望的なのに……)
江ノ島(なんでだろなぁ……)
苗木「んー、多分こうくるから……んでもって……」ブツブツ
数日後……
苗木「作戦が決まりました」
江ノ島「はい」
苗木「まずは何時もの休日、僕はおそらく外出します。そこで一人になったタイミングで、『不幸にも』僕は通り魔に襲われて右目と左腕をズタズタに引き裂かれて再起不能にされます。できれば左腕は切断くらいにはもって行きたいな」
江ノ島「は、はい」
苗木「多分それが話題になって、僕はそれこそ相当落ち込んで、まわりもむやみに励ますことはできないオーラを作ります」
苗木「で、次に。こんなことが起きた後じゃ僕の両親はおそらくドッキリなんぞ死んでもやらないだろうから、ここで僕たちが作った『愉悦部』の方々に偽の電話で両親になりすましてもらって、遠回しに僕が原因で離婚になったとかいう感じにします」
江ノ島「うわ……」
苗木「多分後一押しくらいに弱るので、そしたら江ノ島さんがみんなを扇動して僕を励まそうとして、逆に追い詰めていただく……これはなくてもいいんだけど、あった方がより絶望的だね」
江ノ島「そ、そーですね」
苗木「後は多分放っておいても僕は死ぬと思う。そして……絶望!そしてその絶望から立ち上がって、ボクの死を乗り越えたみんなはより強い希望になるね!アハハハハ!!!なんか質問ある?」
江ノ島「……な、ないです」
苗木「よぉーし、じゃ微調整を加えて、四日後に作戦開始だ!」
江ノ島「……な、苗木、そのさ、本当に死んじゃうわけ?もったいなくない?」
苗木「なにがさ」
江ノ島「い、いや、たとえばね?そんなことになって絶望しきった苗木が廃人同様になるとかさ!それならほら!みんなが絶望した姿を見れる可能性を残した上で、みんな絶望させられると思うんだけど!」
苗木「ダメだよ、一度は希望の光を完全に絶たないと、己の内の希望だけで立ち上がることにはならないね」
苗木「そのためには、死だよ、死ぬんだよ。この学校の屋上から飛び降りればトマトみたいに潰れて生存確率はゼロだ!平凡な僕なら間違いなく平凡な自殺を図るだろう、間違いなくこうなる!」
江ノ島「そ、そう……なら……仕方ない、よね」
苗木「ん、じゃあ、質問タイムおわりー!じゃあ実行に向けて英気を養うために僕は寝るよ!おやすみ江ノ島さん!」
江ノ島「う、うん、おやすみ……」
江ノ島「苗木……」
苗木「……」ニタァ
やあ、またせたね。なんか頭の中でこっちの方がよくねっ?てエンドが思いついたから文を全部書き直して来たよ(大嘘
さぁさ、続き書きましょ
第二章
狙いを定めろ!
作戦決行当日……
苗木「さて、と。最終確認するかな……えーと……」
江ノ島「……」
苗木「殺し屋に依頼は済んだ。ボクの家族の携帯を破壊して携帯番号を変更させて、以前の携帯番号を愉悦部が確保した。あとそのたもろもろ細かいものもOK、と……」カタカタ
江ノ島「……」
苗木「記憶消去マシンの準備は……うん、全部設定通りだね。さぁ江ノ島さん、始めようよ!」
江ノ島「え、う、うん……じゃあ装置を装着して……」
『記憶の消去処理のため、一時的に睡眠状態に陥らせます。3分後に処理を開始します』
苗木「ドキドキするな、いよいよだよ……」
江ノ島「……」
苗木「さて、江ノ島さん。今話してるボクとは、この残り3分間が最後の会話になると思うんだけどさ、最後に何かいっておくことはある?」
江ノ島「……うん、あるよ」
江ノ島「あのね、私は、苗木が好き」
江ノ島「苗木の考えた絶望的計画の準備をしてる間ずーっと考えてた……苗木が死んだ時のこと」
江ノ島「そしたらなんでか、切なくて、苦しくて、喉をかきむしりたいような感覚に襲われて……変なんだ、絶望が、絶望じゃないみたいな、そんな感じ」
江ノ島「あのね、苗木には死んで欲しくないんだ」
江ノ島「もっとバカなことしてみんなに怒られて、一緒に美味しいもの食べて一緒に勉強して、一緒に、すごして……退屈でもいいから、同じ時間をすごしたかった」
江ノ島「うん、やっぱりそう……苗木には、死なれちゃうより、そばにいて欲しい」
江ノ島「それだけ」
苗木「……ふふ、ありがとう、江ノ島さん、とっても嬉しいよ」
江ノ島「え?」
苗木「だって、江ノ島さんがボクのことを好きって……」
『処置を開始します』
苗木「ぁ……」ガクッ
江ノ島「……」
江ノ島「せめて……最後まで、言ってよね」
翌日
苗木「おはよう、みんな」ガラッ
舞園「おはようございます苗木くん」
桑田「ちーっす」
江ノ島「おはよ、苗木」
江ノ島(苗木はたいして変わらなかった。以前の苗木と同じように挨拶を交わし、人に囲まれて過ごしてる……)
江ノ島(ただそれが、皮を被っているか、被ってない素のままなのか、それだけ)
江ノ島(それについては私も同じなんだけどさ)
山田「苗木誠殿、今週の休みにショップ巡りでもいかがですかなぁ~?」
苗木「あ、ごめん。今週はちょっと用事があってさ」
不二咲「え、そうなんだ」
苗木「うん、前住んでたとこでちょっとね」
江ノ島(この用事ってのは、苗木が記憶をいじる前に仕込んだものだ)
江ノ島(そして、その日苗木は)
江ノ島(腕と、目を失う)
某日・某町
苗木「~♪」
男「……」ザッザッ
男『本当にやるのかい?』
江ノ島「うん、そうみたい」
男『この仕事始めて長いけどよ、こんな依頼は初めてだぜ?殺さずに腕と目だけを切り潰せって……しかもあの男、薄ら寒い笑顔で俺に依頼して来たやつ本人じゃねえか』
江ノ島「いいじゃん、金さえ受け取れればなんでもするって言ったのは、あんたでしょ」
男『まぁそうだけどよ……お、例の裏路地に入った。無線にはしばらく答えねぇ。ご要望通り声はそっちに聞こえるようにしとく。全く、悪趣味なもんだぜ』
江ノ島「……」
江ノ島(なんだろ、本当に苗木はひどい目に会うのかな?)
江ノ島(なんか、現実感ないな)
江ノ島(なんか、すごいふわふわした不安に浮かんでる感じで……)
おい、坊主
え?
江ノ島(あ、始まった)
悪いな、仕事でよ
は?って!?
ぐあっ!?
江ノ島(っ)
ひ、ひぃっ!
逃げんなよ、お互いその方が楽だ
う、ぐっ……
安心しろ、多分死にはしねえ、慣れてねえけどな
があああっ!!
江ノ島(悲鳴なんて、聞き慣れてる、はず、だけど)
やめ、やめてっ……
ああっ!
ぎぃっ……!
江ノ島(ダメ、やっぱだめ、苗木の悲鳴、だめ……!!)ギュッ
痛い、いたいぃ……げぅっ!?
やめて、やめて、やめてぇ……
江ノ島(多分、そこからしばらく、私は耳を塞いで耐えていた)
……い、おーい?』
江ノ島「……」
男『おい、おわったぞ。多分こりゃ、腕は再起不能だ。目もこんだけやりゃいいだろ』
江ノ島「……そう」
男『そうって、お前……まぁいいや。俺はさっさとずらかるぜ、こいつが騒ぎすぎたせいでもうすぐ人が集まりそうだ。ったく、本当にあいつと同一人物かよ……』
江ノ島「ご苦労さん……」
江ノ島(耳に苗木の悲鳴がこびりついて落ちない)
江ノ島(本当に、無線の向こう側で苗木はズタボロになったのか)
江ノ島(今だに判断がつかない)
江ノ島(ことがすんで、無線のスイッチを切って、しばらくぼーっとしていた)
江ノ島(重いまどろみに飲み込まれるような感覚)
………ンドン
江ノ島(ーーー)
…ンドン!!ドンドンドン!
~~~♪
江ノ島(スマホとドアがけたたましく鳴る。死ぬほどの重さを蓄えた眠気から、私は引き摺り出された)
江ノ島「ーーーぅぁ」
江ノ島(異様なほどの寝汗で体がベトベトする。そのまま、けたたましくなるドアに向かって歩いて、鍵を開けた)
江ノ島「ん、なに」ガチャ
戦刃「ぁ、じゅ、盾子ちゃん!盾子ちゃん!!」
江ノ島(開けた途端に残姉が必死な顔で掴みかかって来た、なんなんだ)
戦刃「なにしてたの!?電話しても出ないし!ノックしても!」
江ノ島「ねてたんだよ……」
戦刃「寝てたって……」
江ノ島「それで、なんのよう……」
戦刃「そ、そう、今、苗木君が病院に運ばれたって!それで……!」
江ノ島「なえぎ……ーー!!!!」
江ノ島「苗木!?苗木!!」
江ノ島(知ってるはずなのに、体は勝手に駆け出してた)
江ノ島(いつからこんなに、予測のできない面白みのある体になったのだろう)
やっと苗木を切り刻めた……悲鳴って難しい。後2日くらいで終わらせたいなぁ(願望
今日はこれでおしまいで
/,7⌒=i! i::::ヘ ヾ!^i
//:{ {:::圦 |::::::7 }リ/
___{ {::ハ Vニ= L竺! ,' L , -- -- 、
, -= ヽヾ! ' o r‐┐ o o | / \
/ | o ,. =-‐¨¨ ‐-= レ' __-=- 、. \
/ _r‐、 レ'゙ `ヽ,ィ´: L __ \ \
/ ,, -= ¨ ̄ / ・ `ヽ / { \ {: : :゚: : 。: } \ \
/ / {⌒ ・ j! { 、 、 \ ヾヾ: : : : :/=- 、 \ \
/ ./ `i .イ 、 \ \ \ } `T¨´ \ \ \イ
, / _ ≧:=彳 / \ \ー`>=- ≧=- .! \ \ }
,ィ / / / | .′,≠=、 ̄ ´{'⌒ヽ ヾl |≧ .、 \ \-'
{ ー一 ' / / i! v'゙ i: .。 :} ヽ゚-┴ '゙| |-、 \ Y \
\ / / . =-‐从 iヘ ゝ ´ 、 ,′} ヽ |. .\ .イ
 ̄ / , .,ィ ´ .ハ _ ィ i / / i |、 `ー---' /
/ / / .| {:、 、 、 ヾ ̄ / ハイ^i | .|` ー----― ''
/ / / | | `T\\ ` 一 ゙ .イ ! | |. | {
/ / | :、 : | \`::。. / : . 、 、 、
/ / | .| } { | }/. l≧==≦! { ', \ {\ \
,′ / ,ノ | { ! i!ィヾニ==‐┤ `ヾ├――ァ=、 ヽ } \` 、 、
{ / \__/ ノ ,| ,∠..,,,_} j | / _\ } /\ \ \ }
、 | / ,.ィ=========:| /`¨¨¨¨¨’\ /'´=======-、 { ` ー、 \ \{
i { / ,,..。 -≦ニニニニニニr|/‐-、 , -‐ヽカニニニニニニ>、 { \ \
} } { ,/,ニニニニニニニニニ圦 '、 ` ´i': ̄:~:ヽニニ>=-ミニニニ>、 } \ ヽ
. , / 。<ニニニニニニニニニニム ℡ { : : : : :.`「¨}´: : : : Yニニニ>、 ヽ Y
/ ,/ 。<ニニニニニニニニニニ/ニニニ∧ヤ,>、ヽ 人 : : : : ;ィ==、 : : : : }ニニニニニ>. } |
/ / .。<ニニニニニニ>''" `ー=7,ニニニニニ∧Ⅴニ>.},イ//.ゝ-イニニニ>、: : :j'^`ヾニニニニニ>.ノ /
 ̄ ̄ ,..=‐‐<ニニニニ>'゙ {ニニニニニムⅤニ回ニ/ /ニニニニニニ} ̄ `゙<ニニニニニ>.
/ `ヾニ>'" ヾニニニニニニニムゞ===く./ニニニニニニ7 `<ニニニニニ>=-、
Y ̄ ̄ ̄ ヽ/ ヾニニニニニ{ .::}ニニニニニニシ' `ヾニ>''´ }
、 ` 、 Yニニニニヘ .:/ニニニニル'゙ Y _,. -‐=ァ''゙
>. ` 、 |ニニニニニ} ̄ {ニニニニニl /´ /
> . ` 、. |ニニニニニ| |ニニニニニ| / /
> . \ }ニニニニニ| |ニニニニニ| / /
疲れ!愚痴り!項垂れ!その身(2000)を酷使する!
君も知りたいだろう?人の飽くなきサビ残の果て、社会の名の下にホワイト企業の夢を追った愚か者達の話を。
知れば誰もが望むだろう、ニートのようになりたいと! ニートのようでありたいと!
直訳・自由がない、ssかけない、心が折れそうだ
一旦HTMLしてまた立て直す方がいいかもしれない……
_
/ /
― 、⊥ l
_ ィ´ 丶  ̄ =- 、
-=ニ _>
/ ヽ
/ \ \
-= / \ \
/ ヽ ̄それは違うよ!
/ .ィ / /斧≧ミl / /ヽ ト=- ヽ
´ / // | 弋zノ }/i/ ィ≦ミ l
/イ_/ヽム , ヒソ/Ⅳヾ
f ̄ヽVヽト γ=-, イ
_ィ-f⌒.lー i: : : :l 〕ヽ ヽ- /: :ヽ
f .i i .! .i : : : :ヽ-、 ̄l: : : : : : Y
ヽ ヽヽ _l ヽ、: : : : : } /: : : : :≧l
/`-´ ̄: ヽー= _)ヽ: : : l l: : : :}ニニニi≧ュ
{ニニ○ニニニハニニニニヽ: : :l l: : : iニニ○ヽニ Y
lニニニニニニ/ニニヽニニニヽ: :l l: : :lニニニ=/ニニl
ヽニニニニノニニニニヽニニヽ: :l l: : lニニニ/ニニニl
 ̄ ̄ヽニニニニニニヽ==ヽ:l l: : lニニ/ニニニニl
ヽニニニニニニニヽl: l l: :.l/ニニニニニ.l
iニニニニニニ○ }:l l: : lニニニニニニニl
今日の夜に再開する、するったらする
l l l:l l:l l:::::`、::::∧ ∧
/::l l l:l l:l l`、::::`、::::∧. l∧ //////// i! ////////
.... ー‐‐l l l:l l:l l::::`、/´l:::::∧l ∧ //////// ////////
l l l:l l:l l ::: / l:::::::∧. ∧だ、だめだよぉ、こんなところで……
l l l:l lノ l ::::l l::::::::::∧、∧ _
l l '´ l::::::、 l::::::::::::∧` ヽ /‐‐‐ヽ
l / ヽノ l`.::::::::::∧::::::::\ 、::::::: , /:もう、苗木君のばかぁ……
l / _ 〉 l:::::\::::::∧:::::::::::\ ー‐ /::::::
l , ‐― / l:::::::::,,'\:::::\:::::::::: \ /::::::::::::
. l / ノ:::/ / ` <≧ 、:::::::::> <::::ヽ:::::::ノ
. l / // /::/::::::::::::::::;;/::::::::l > < l:::::::::::::::::\:::::
. l l / /: /:::::::::::::::::/:::::::,r''´l  ̄ l`ヽ::::::::::::::::\
. ∧ / ,ィ'≦'::::::::::::::::::::/::::::ノ/ l l l l l:::::::::::::::::::::
ヽ __ ノ≦:::::::::::::::: ,.. ''"::::::/ / ヾ lノ ヽ\::::::::::
zl ー r - , '´ ̄ ̄ ̄,::::'::::::::::::::./::::ノ >,、 , '、ヽ \\:::::
l ヽ l、  ̄ ̄ ̄ ̄_,..'" // ヽ __ /l l::l `ー-
//:l \ l ヽ__,,.. .-‐ '''""~ l::l l l ,rz、 ,r‐‐、,l::l
l:::::\ \____ノ /、 l::l l l. {///} l:::l
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l:::::::::::::::::` 、 __ノ:::::/ // , l ,'´,' l l ̄ヽ
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l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ ヾz、 // , ,r'/ 、 ヽ ヽ
今から書くのかww
>>136
ね、今から書いてどーするつもりなんだろねこの絶望的な>>1はさ
って、AA割れてるし、ファーック!!
あと地の文入るけどお許しくだし
聞いたところによると、人は望まないことを夢だと思い込んで現実逃避を測るらしい
しかしその逃避がうまくいくことは滅多にない
大概の嫌なことっていうのは疑いようのない現実なのだ
人は嫌なことを夢と思い込み、いいことを現実と思い込む。実際は逆なのに
でもそれは、この超高校級の絶望、江ノ島盾子様にも当てはまるのだ。
絶望的なことを望んでるせいでそんな夢を見たことは何度もあるし、目が覚めて夢だとわかった時は改めて絶望する。
目の前で希望的な展開が繰り広げられるとうんざりして飽き飽きして思わず回れ右して全力で駆け出してすぐ飽きて歩いて逃げ出したくなってあー夢ならいーのになーって時もある。それは大概現実でまた絶望するわけだ
そんな私が今はこう思うわけだ
『お願いだからこの絶望は夢であってくれ』
普段から絶望を現実でそれこそ味わい尽くしているのだから、たまには謙虚に夢オチで終わってくれてもいいのではないか
そんなむ盾した思考を、耳にこびりつく苗木の悲鳴が削ぎ落とす、苗木との記憶がえぐりとる
タクシーに万札数枚を叩きつけてすぐに駆け出した。カウンターにかじりつき、ついつい声高く叫ぶ
「苗木は!!」
目を丸くした受付の看護師は、すぐに目を伏せ、手術中ですとつぶやいた
手術中、手術中、手術中……
噛みそうな言葉を口の中で繰り返し、まだ死んではいないという、本当に最低限の安堵が広がる
案内された先では手術中とランプのついた扉の前……知った顔がいくつかあるけど、知らない顔もある
頻繁にクラスで見る奴ら、それが知った顔。そして見ない顔が三人……
「お兄ちゃん……お兄ちゃん……」
ボソボソと消え入りそうな声でつぶやくその子が苗木の妹だと気づくのはすぐだった、が、気にすることではないか
走り過ぎてふらつく体を椅子に下ろした、隣には石丸がいる
というより、この場にいないのは残姉ちゃんだけだった。私を探して校内を駆け回っていたのかもしれない、それを置いてけぼりにしたのか、少し悪いことをした
ランプが消えない
「死んだりしねーよな……」
ポツリと溢れた声に一斉に視線が向く
「不安になるようなこと言わないでよぉ……」
「……わりぃ」
涙ぐんだ不二咲に、沈んだ声で詫びる大和田
アァ、今こいつラは絶望してる、と感じた。これほどノ絶望はなかなかのレアものだ、なかなか、クる
でもそんな夢見心地の感覚も、苗木のことを考えると四散してしまう
ランプが消えない
ランプが消えない
ランプが消えない
ランプが消えな
ドアノブの回る音がする
「!」
一斉に視線が扉の方に向いた。ゆっくりと、重たそうに開いたそこには、沈んだ面持ちの医師が佇んでいた
「先生!誠は……誠は助かるんですか!?」
恐ラく苗木のお父さン、が、その医師に詰め寄リ訪ねた
全員がソの問いに耳を傾ケル
「一命は取り留めました。予断を許さない状況ではありますが、一先ずは大丈夫でしょう」
一気に場の空気が弛緩した。思わず崩れて泣き出す舞園や不二咲、椅子に深くもたれかかり溜息を吐いた桑田や朝日奈
苗木の家族も目に涙を浮かべて医師に礼を告げている
だが、医師の表情は未だに険しい
(あぁ、そっか……)
(腕と、目は、ダメか……そりゃそうだよなぁ……)
意識は未だ取り戻しそうになく、面会は謝絶。気の緩んだ面々は不安そうな表情を浮かべながらも病院を後にした
私を除いて
「はぁっはぁっ……盾子ちゃん!苗木くんは?!」
まさか、この距離を走ってきたのかこの姉は。どれだけ残念なのだ、まぁいい
この病院の職員にも、絶望に落ちた奴はいる
そういうやつは見ればわかる。声をかけた。
ーーー号室の苗木誠の部屋に入れと、と
「じ、盾子ちゃん?」
ついてくる残姉を無視して苗木の部屋へと行く
まだ目で見てはいない
いや、結果はわかりきっている。私は誰よりも早くそれを己の肉眼で脳裏に焼き付けねばならない。そんなヨクワカラナイ使命感が足を回す
やがて、その扉の前へ立つ
「……」
面会謝絶のその部屋のノブをゆっくりと、回す。なんだか、イタズラで彼氏の部屋に忍び込むようだ、とか、まるで場違いな思考が頭を擦り
「っ!!」
ベッドに横たわる苗木を見て、あ、やっぱり、と思って、後ろの残姉が表現できない嗚咽みを漏らす
苗木の顔の右目には、包帯が巻かれていた……
そして、こちら側に向いてるその左胴体には……
腕が、ない
江ノ島「……」
江ノ島「……いこっか……お姉ちゃん」
戦刃「だ、だって、盾子ちゃ、苗木くんの、腕」
江ノ島「いくよ」
戦刃「ま、まって、盾子ちゃーーー」
バタン
とりあえずこんなもんで
またポツポツ書いてくのでよろしく。残業なんかに絶対に負けない!
ごめん鳥忘れてた。ちゃんと>>1だからね
このSSまとめへのコメント
負けフラグ建てんのやめーや…
クソみたいに星1つける奴うぜえ
何が気に入らないかコメントしてみろよ
これの続きってあるんかな?
続きは?
続きなんて無かったんや。