穂乃果「癒し処ホノケイア」 (526)

海未「アイドルはナシです!」

穂乃果「なんでっ!?スクールアイドルこそ廃校を救う唯一の道なんだよ!?海未ちゃんは廃校になってもいいって言うの?」

海未「……果たして本当にそうなのでしょうか?」

穂乃果「え?」

海未「アイドルになる以外の道が本当にないと言えますか?」

穂乃果「うっ……でも他に思い浮かばなかったし……」

海未「それで唯一思い浮かんだのがアイドルと」

穂乃果「そ、そうだよ!だってA-RISEのライブはすごかったもん」

海未「確かにA-RISEのライブはすごいです」

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穂乃果「そうでしょ!だから穂乃果達もあれくらいのライブをすればきっと廃校だって……」

海未「そこですよ!穂乃果はあのレベルのライブができるまでにどれくらいかかると思ってるんですか?」

穂乃果「えっ……一ヵ月とか……?」

海未「ダンスや歌などを元からやっていれば兎も角、私たちは0からのスタートなんですよ?」

穂乃果「じゃあ三か月とか……?」

海未「最低限のライブができるようになるまでまずは半年くらいですかね……」

穂乃果「は、半年!?」

海未「A-RISEクラスになるには一年……いえ、二年くらいはかかるのではないでしょうか」

穂乃果「だ、ダメだよそれじゃあ!廃校はすぐなんだよ!?」

海未「ですからアイドルはあまり現実的じゃないんです」

穂乃果「でも他に方法なんて……」

海未「穂乃果は音ノ木坂に足らないのはなんだと思いますか?」

穂乃果「知名度とか……?」

海未「知名度ですか、ではなぜ低いと思いますか?」

穂乃果「えっと、目立った活動とかもないからかな?」

海未「そうですね……しかし私は思うんです
本当に良い学校なら目立った活動がなくとも、生徒自らが評判を自然に広げてくれると」

穂乃果「むっ……つまり海未ちゃんは音ノ木坂が良い学校じゃないって言いたいの?」

海未「いえ、音ノ木坂は良い学校だとは思います。しかし足りない部分もあるんじゃないでしょうか?」

穂乃果「足りない部分……?」

海未「そう音ノ木坂に足りない物……、ズバリ癒しです!」

穂乃果「い、いやし?」

海未「はい、充実した学生ライフを送るためにはストレスは最大の敵です
穂乃果だってイライラしてたら楽しくないですよね?」

穂乃果「確かにそうだけど……」

海未「そのストレスを無くすための癒し、それが音ノ木坂には足りてないんです」

穂乃果「で、でもアルパカとかいるよ!あれも癒しだよね?」

海未「アルパカも確かに癒しですが、まだちょっと弱いです
だから作りましょう、私達でこの学校に癒しの空間を!」

穂乃果「癒しの空間を……?」

海未「そうです!私達で……いえ、穂乃果の力で生徒を癒して幸せにしてあげるんです!」

穂乃果「穂乃果の力でみんなを癒す……」

海未「そして、生徒の幸福度をあげれば口コミで評判が広がり廃校もなくなるはずです!」

穂乃果「で、でもそんなこと穂乃果にできるかな……?」

海未「自信を持ってください、私もことりも何時も穂乃果には癒されているんですよ?」

穂乃果「えっ、そうなの?」

海未「そうですよ、その癒しをみんなにも分けてあげましょう
そして廃校を阻止しましょう!」

穂乃果「……うん!決めた、穂乃果やるよっ!音ノ木坂に癒しを届ける!」

~~~~~
数週間後

絵里「……」イライラ

絵里(廃校阻止どころか、生徒会は動くなってどういうことなのよ……!)イライラ

絵里(私は学校のことを想って行動してるのに、なんでわかってもらえないの)

絵里(なんでこんなに無力なの……ん?)

絵里「あら、何かしらこの教室、暖簾がかかってるけど……」

絵里「『癒し処ホノケイア』……?」



ガララッ

ことり「いらっしゃいませ、ホノケイアにようこそ♪」

絵里「は?」

ことり「現在は先客がいますので、少々お待ちください」

絵里「あの、ここは一体……」

ことり「初めてのご利用ですか?システムはわかりますか?」

絵里「し、しすてむ?」

ことり「はい、当店は基本無料のオプション料金制を取っております」

ことり「また、時間制限は三十分になります。延長の場合は料金が発生しますのでお気を付け下さい♪」

絵里「そう、ならちゃんと時間は……って!貴方学校で何をしているの!?」

ことり「えっ?癒し処ですよ?」

絵里「何よ癒し処って……、それにお金取るって商売よね?学校でやっていいと思っているの?」

ことり「ちゃんと営業の許可は取っていますので」

絵里「へっ?」

ことり「こちらが営業証明書になります」ペラッ

絵里「た、確かに理事長のサインが……」

ことり「はい、癒し処ホノケイアは完全に合法となっています♪」

絵里「だ、だからと言って学校で商売なんて!」

ことり「お店の維持にある程度の費用がかかるので……
また利益分は全て学校に寄付しております」

絵里「だからって認められないわよ!すぐに理事長に掛け合って潰してもらわないと……」

ことり「うーん、海未ちゃんもいないし困ったなぁ……」

ガララッ

ことり「あっ!」

理事長「あぁ……今日も癒されたわ……」ツヤツヤ

絵里「り、理事長!?」

理事長「あら、絢瀬さんも利用しにきたの?」

絵里「ち、違います!私は取締りにきたんですっ!……ってなんで利用してるんですか!?」

理事長「理事長って結構ストレスがたまるお仕事なのよ?それに取り締まるってどういうことかしら」

絵里「学校でこんな商売をやるなんて明らかに違法です!風紀的にも取り締まらなくてはいけません!」

ことり「別にえっちなことしてるわけじゃないのに……まだ」

絵里「貴方は黙ってて!」

絵里「まさか理事長まで利用してるなんて……信じられません!」

理事長「ねえ絢瀬さん、話を聞いている限り利用したことはないってことでいいのかしら?」

絵里「当然です!」

理事長「なら一度利用してみることをオススメするわ、取り締まるかどうかはそれから考えてみて?」

絵里「一体何を言ってるんですか?」

理事長「……あの扉の奥には、今の音ノ木坂に足らない物、そして今の絢瀬さんに必要な物があるの」

絵里「……意味が分かりません」

理事長「行けばわかるわ」

絵里「行くわけないじゃないですかっ!」

理事長「そうね……それじゃあ利用すれば生徒会の廃校阻止活動を私が認めるって言ったらどうかしら?」

絵里「ほ、本当ですか!?」

理事長「ええ、それくらいの対価は必要でしょうしね」

絵里「利用するだけでいいんですよね?取り締まる事になっても活動は認めてもらいますよ?」

理事長「ええ、いいわよ」

絵里「……ふふっ、まさか風紀を取り締まりつつ活動も認めてもらうチャンスが来るなんて思いませんでした」

理事長「なら利用するのね」

絵里「当然じゃないですか、ですが終わった後は必ず取り締まりますから」

理事長「それを決めるのは絢瀬さんだから止めはしないわ。ことり案内してあげて」

ことり「う、うん。一名様ご案内ですー!」

絵里(私は必ずここを取り締まる!そして次は廃校阻止よ!)





ことり「大丈夫かなぁ……」

理事長「きっと大丈夫よ。穂乃果ちゃんならね」

ことり「うん……、そうだよね」

理事長(お願い穂乃果ちゃん、絢瀬さんを救ってあげて)

~~~~~

ガラララッ

穂乃果「あっ!いらっしゃいませー!」

絵里「ここがホノケイア……?」

穂乃果「あっ、初めての方ですよね?私、高坂穂乃果です!」

穂乃果「って、もしかして生徒会長!?」

絵里「……そうよ」

穂乃果「ま、まさか生徒会長が来てくれるなんて……よろしくお願いします!」

絵里(私は取締りにきたんだけどね、まあいいわ)

絵里「それよりここは何をするところなの?見た感じあなたしかいないけど」

穂乃果「うーん、穂乃果にもよくわからないんですけど……
とりあえずここに来た人とお話しするのが主な仕事です!」

絵里「話をするだけ?」

穂乃果「他には一緒に遊んだりもしますけど……お悩みを聞いてあげることが多いですね」

絵里(いかがわしいことをしてる様子はないみたいね……)

絵里「ねえ、貴方は何でこんなことをしてるの?」

穂乃果「こんなこと?」

絵里「このお店のことよ、何が目的でやっているの?」

穂乃果「あぁ、このお店の目的ですか!それはですね、廃校阻止の為なんです!」

絵里「は……?」

穂乃果「今、音ノ木坂は嫌な問題があったりして、みんなイラついたり不安がってたりするんです」

穂乃果「そんな不安やイラつきを癒して、みんなに幸せになってもらうのがこのお店の目的なんです!」

絵里「……それが廃校阻止に繋がると?」

穂乃果「はい!生徒全員が幸せになればきっと学校の評判も良くなって入学希望者も増えると思うんです!」

絵里「馬鹿げてるわ……」

穂乃果「えへへ、でも結構評判もいいんですよ?最近ではリピータだって」

絵里「ふざけないで!」

穂乃果「ひぃっ……」

絵里(理事長はこんなことを許可しているの?生徒会の活動は認めないのにこんな馬鹿げた活動を?)

絵里「本当におかしいわ……、真剣に廃校を阻止しようとしている私たちを認めないでこんなことを……」

穂乃果「ほ、穂乃果達だって真剣に廃校を阻止しようと……」

絵里「それがこれ?笑わせるわね」

絵里「私たちの……生徒会の活動が認められないでこんなが認められるなんてね……」

絵里「もう遊びは終わりね、今すぐ理事長に掛け合って潰してもらわないと……」スッ

穂乃果「ま、待ってください!」ギューッ

絵里「な、何!?力づくで引きとめようってこと?離しなさいっ!」

穂乃果「ダ、ダメ!」

絵里「くっ、いい加減に……!」

穂乃果「せ、生徒会長みたいに辛そうな人を癒すのがこのお店の役目だから!
だから絶対に離しません……!」

絵里「別に辛くなんてないわ、むしろようやくやりたいことができそうで楽しいくらいよ!」

穂乃果「嘘です!この部屋に入った時から生徒会長はとても辛そうな顔をしてましたっ」

絵里「はぁ?そんなわけないわ!」

穂乃果「今まで来た人の中で一番辛そうでしたっ!」

穂乃果「このお店が潰れちゃうのは別にいいです、だけど生徒会長を癒したいんです!」

絵里「癒す?あなたに私の何がわかるのよ!」

穂乃果「生徒会長が今、音ノ木坂で一番辛そうにしてるってことはわかりますっ!」

絵里「そんなのあなたの勘違いよ!だから離しなさいっ」グイッグイッ

穂乃果「離しませんっ!じゃあ生徒会長は最後に心の底から笑ったのは何時だったか思い出せますか!?」ギューッ

絵里「そんなの……」

絵里(あ……れ……、私が最後に笑ったのは何時……?)

絵里(亜里沙と一緒に居るとき、希と一緒に居る時、確かに笑ってたはず……)

絵里(でも心の底から……?)

穂乃果「やっぱり、思い出せないんですねっ」

絵里「っ……!」

穂乃果「確かに私は生徒会長のことを何も知りません、だけど笑顔になってほしいんです!」

穂乃果「だから、友達になってください!」

絵里「と、友達……?」

穂乃果「生徒会長のことをもっと知りたいんです!
そして生徒会長の辛いこと、苦しいことを分け合ってほしいんです!」

絵里「私と友達……?本気なの……?私はここを潰そうとしてるのよ?」

穂乃果「きっとお店を潰そうとしてるのだって、理由があるんですよね?」

穂乃果「だから友達になって、もっといっぱいお話して分かりあいたいんです!」

穂乃果「あっ、つかみっ放しでしたね……すみません」パッ

絵里「あなた……」

穂乃果「違います、穂乃果です」

絵里「えっ……」

穂乃果「名前ですよ、穂乃果って呼んでください。名前を呼んでくれれば……もう友達です!」

絵里(友達……?私と……?敵なのよ私は……)

絵里(潰しに来て、怒鳴ったりもして、ひどいことも言った)

絵里(それなのに私と友達に……?なんなのこの子は……)

絵里「あなた……いったいなんなのよ……」

穂乃果「何って言われましても……このお店の店員で……
そして今は、ただ生徒会長と友達になりたい普通の生徒ですっ」

絵里「わ、私なんかが……友達になっていいの……?」

穂乃果「もう、こっちから友達になりたいって頼みこんでるんですよ?
……だからお願いします、名前を呼んでくださいっ」

絵里(……この子と友達になれれば私は変われるかもしれない)

絵里(なぜだかわからないけど、そんな気がする……

絵里(この子は私をそんな気にさせるの……だから……)

絵里「ほの…か……?」

穂乃果「はいっ!」

絵里「私と友達になってくれるの……?」

穂乃果「そう言ってるじゃないですかっ、だから話してください。生徒会長のこと知りたいんです!」

絵里「ほのか……ほのか……」

絵里(なんなのこの気持ち……胸がいっぱいにあふれて……)

絵里「私……私……廃校阻止したいのにわかってもらえなくて……」

絵里「色々やっても上手くいかなくて……」

絵里「自分が嫌になって……それで……それで……」ポロポロ

穂乃果「頑張ってたんですね、誰にも認められなくても何とかしたかったんですよね」

絵里「うん……、私だって音ノ木坂が好きだから……なんとかしたかった……」ポロポロ

穂乃果「やっぱりつらかったんですね……、大丈夫ですよ。穂乃果がその気持ちも全部癒してみせますから!」

絵里「私は……私……穂乃果……ぐっす……」ポロポロ

穂乃果「大丈夫です、少しずつでいいのでお話しを聞かせてください
そしたらちょっとは楽になりますから」ギューッ



絵里「……今日はありがとう」

穂乃果「いえ、少しでも生徒会長の助けになれたならそれで!」

絵里「絵里よ」

穂乃果「えっ?」

絵里「私の名前よ、それに敬語もいらないわ。……だって友達ってそういうものでしょう?」

穂乃果「うん、うん!これからよろしくね絵里ちゃんっ!」

絵里「ええ、よろしくね……またお店くるから」

穂乃果「えっ?でも取り締まるんじゃあ……」

絵里「来るって言ってるんだからそれで察しなさいっ!……またねっ」

ガララッ

穂乃果「う、うん!絵里ちゃんが来るの待ってるから!待ってるからねー!」





理事長「おかえりなさい、長かったみたいだけどどうだったかしら」

絵里「……ありがとうございました」

理事長「そう、その様子ならここにある物に気づけたみたいね」

絵里「……」

理事長「貴方は一人で頑張りすぎよ?もうちょっと周りを頼ってあげてね」

絵里「はい、さっきは……そのすみませんでした」

理事長「いいのよ、これから頑張ってね。貴方はもう一人じゃないんだからね
じゃあまたね」

ガララッ

絵里「はいっ!ありがとうございました!」

ことり「あの……お話も終わったようですしお会計よろしいでしょうか?」

絵里「あっ、そうだったわね。……え゛!?お金かかるの!?」

ことり「あの……4時間近くオーバーしているので延長料金が……」

絵里「……い、いくらかしら?」

ことり「延長+その他もろもろで8500円です♪」

絵里「」チーン

ことり「なんちゃって冗談ですよ♪穂乃果ちゃんから無料にしてほしいってサインが出てるのでサービスです」

ことり「何でもお客さんじゃなくてお友達として遊びに来てくれたとか…・・でも次回からは気を付けてくださいね?」

絵里「た、助かった……、女神ねあの子は……」

ことり「あとこれを渡しときますね」ハイッ

絵里「なにかしらこれ……パンフレット?」

ことり「オプションサービスの一覧と説明です次回、ご来店の際の参考にしてください」

絵里「あ、ありがとう」

ことり「では、本日はご来店ありがとうございましたっ!」

~~~~~
絵里の家

絵里「ふぅ……今日はいろいろあったわね」

絵里「……穂乃果のおかげで私は変われた気がする」

絵里「明日から頑張らないとね……」

絵里「そういえばオプションのパンフレットもらってたわね、ちょっと見て見ましょうか」ドレドレ

わんわん設定500円 
妹設定1000円 
幼馴染設定15000円

コスプレ一着300円
他多数!ご要望にもお答えします!


絵里「……まずはバイト探しから頑張りましょう」

~~~~~
後日

ガララッ

穂乃果「あっ!絵里ちゃんいらっしゃい。また来てくれたんだね?」

絵里「駄目よ穂乃果、今日は絵里ちゃんじゃないでしょ?」

穂乃果「あっ……そうだったごめんね」

絵里「いいのよ、だから早く名前を……」ソワソワ

穂乃果「うん、えっと……」

絵里「……」ドキドキ

穂乃果「絵里お姉ちゃん来てくれてありがとー!」モギューッ

絵里「は、はらしょー……!」





穂乃果「ところでお姉ちゃんは頻繁に来てくれて、延長やオプションまでしてくれるけど大丈夫なの……?」

絵里「お金のこと?それなら心配しないでもいいわ」

穂乃果「本当……?お姉ちゃんなら別にプライベートでも……」

絵里「ありがとう、穂乃果は優しいのね」ナデナデ

穂乃果「あっ///」

絵里(プライベートでもっと会いたいのはやまやまだけど、他の店員二名がうるさいのよ!)

穂乃果「そうだ!今日はお姉ちゃんの予約が入ってたから
手作りの御饅頭を作ってきたんだよ!食べてくれるかな……」

絵里「ええ、もちろんじゃない。可愛い妹の手作りのお料理を食べない姉はいないわよ」ナデナデ

穂乃果「えへへ、じゃああーんしてあげるね♪」アーン

絵里「ええ、あーん♪」

絵里(それに外じゃあ妹設定であーんなんてしてもらえないもの!)

絵里(あぁ……ここは天国よ……)

ここまでしか考えてないので一旦おしまい
真姫海未ことり希りんぱなにこツバサ辺りを思い浮かんだらやるかも・・・ありがとうございました

~~~~~
廊下

真姫「……」

花陽「……」ジーッ

花陽(西木野さん、かっこいいなぁ……)ジーッ

花陽(頭もいいし可愛いし堂々としてるし……、私にない物を全部もってるよぉ)ジーッ

花陽(はぁ……私も西木野さんみたいになりたいなぁ……)

凛「かーよちん!」ダキッ

花陽「ひ、ひゃっ!?」

凛「あはは!変な声でてるにゃー!」

花陽「も、もう……いきなり後ろから抱き着かれたらびっくりするよ……」

凛「かよちんたらまた西木野さんのこと見てたんだもん!」

花陽「ち、違うよ!そんなこと……」

凛「大丈夫だよ!凛はわかってるにゃ!」ニヤニヤ

花陽「うぅ……絶対わかってない……」

凛「ねえねえ、西木野さんと言えば3階の空き教室の女神の噂知ってる?」

花陽「女神?なんなのそれ?」

凛「なんでも放課後、三階のどこかの教室に女神がでるらしいにゃー
その女神に会えれば新しい自分に出会えるらしいにゃ!」

花陽「新しい自分……?」

凛「凛も聞いた話だから詳しくは知らないにゃ……」

花陽「でもそれって西木野さんが関係あるの……?」

凛「なんでも西木野さんもその女神に会ってるんじゃないかって言われてるんだよ!」

花陽「えっ、なんで?」

凛「西木野さんが笑顔で三階に行くの見た人がいるらしいにゃ」

花陽「あの西木野さんが笑顔で……?」

凛「そうにゃ!しかも鼻歌まで歌ってたとかなんとか……」

花陽「あのクールな西木野さんが鼻歌……」

凛「だから噂に信憑性がでてきてるんだよ!
あの西木野さんが鼻歌を歌いながら会いに行く女神がいるってね」

花陽「そうなんだ……」

凛「凛も一回女神に会ってみたいにゃー!」

花陽「あははっ、今度探してみればいいんじゃないかな」

凛「うん!そうするね!」


花陽(西木野さんがあってる女神……、新しい自分……)

花陽(女神に会えれば私も変われるのかな……)

~~~~~
数日後、放課後

花陽(凛ちゃんは陸上部の体験に行っちゃったし今日は一人かぁ……)

花陽(私に陸上は向かないし……しょうがないよね)トコトコ

真姫「~~~♪」

花陽(あれ……西木野さん?)

花陽(すごい機嫌が良さそうだけどどうしたんだろう)

凛『あの西木野さんが鼻歌を歌いながら会いに行く女神がいるってね』

花陽(……まさか女神に会いに?)

花陽(そんなわけ……でも、気になる)コソコソ



真姫「~~~♪」スタスタ

花陽「……」コソコソ

花陽(わ、私あとつけて何やってるんだろう……こんなストーカーみたいなこと……)コソコソ

花陽(で、でも……気になる、私も西木野さんみたいになれるかも……)

花陽(っと、あの角を曲がったよね)コソコソ

真姫「……ねえ、気のせいなら悪いんだけどあなたさっきからついてきてない?」

花陽「ひっ、ひい!西木野さん!?」

真姫「あなた確か同じクラスの……私に何かようかしら?」

花陽(ば、ばれちゃった!どどうしよう!)タラタラ

真姫「汗だくだけど大丈夫……?」

花陽「ご、ごごごごめんなさい!」バッ

真姫「えっ?なに!?ちょっと頭を上げて!」

花陽「ご、ごめんなさいっ!私も女神に会いたかっただけなんです!」

真姫「は、はぁ?一体何を……」

花陽「西木野さんがあってる女神に会えれば、私も変われるって思って!」

真姫「……んー。女神ってもしかして……。ちょっとその話を聞かせてもらっていいかしら」



真姫「なるほどね、自分を変えてくれる女神ね」

花陽「は、はい……、興味があってつい後ろを……」

真姫「まあそれはいいわ。でも女神ね……面白いわね」

花陽「あの……本当にいるんですか?」

真姫「女神のこと?そうね……いるわよ」

花陽「本当!?」

真姫「女神ではないけどね」

花陽「で、でもそこに行けば自分変えられる!新しい自分にあるんだよね!」

真姫「少なくとも私は変われたわ」

花陽「やっぱり西木野さんもなんだ……」

真姫「ねえ、そんなに自分を変えたいの?」

花陽「うん……、私って昔から自信を持てなくて……
いつも友達に引っ張ってもらってた……」

花陽「だからそんな自分を変えたい、変わってみたいの……」

花陽「あっ、ごめんね。急にこんなこと言われても迷惑だよね……」

真姫「聞いたのは私だしいいわよ、そうね……ならこの先にお店に行ってみなさい」

花陽「お、お店?」

真姫「私も行く予定だったけど今日は譲ってあげるわ」

花陽「え?ええ?」

真姫「行けばわかるわよ、じゃあ楽しんできてね」スタスタスタ

花陽「ちょ、ちょっと西木野さん!?」

花陽「行っちゃった……、お店って一体……」

花陽「でも……いけばわかるよね?」

花陽「私は変わるだもん……」スタスタ





花陽「お店って……ここ?」

花陽「『癒し処ホノケイア』……ここで私は……」ゴクリッ

ガラララッ

花陽「……」ソーッ

ことり「いらっしゃいませ♪」

花陽「ひいっ!」ビクッ

ことり「あっ、ごめんね驚かせちゃって。初めてだよね?」

花陽「は、はい……」ドキドキ

ことり「ここは音ノ木坂の全ての人に癒しを与えるお店です」

花陽「癒し……?」

ことり「でもごめんね、今日は多分予約があってご利用は……」

花陽「えっ、予約とかいるんですか?」

ことり「うーん、普段は要らないんだけどね、毎週この日は特別な予約があって……」

花陽「そ、そんな……、西木野さんに教えてもらったのに……」

ことり「あれ、西木野さん?……真姫ちゃんだよね?」

花陽「は、はい。そうですけど……」

ことり「真姫ちゃんから紹介されたの?」

花陽「はい……、さっき会ってこの先にお店があるから行ってみなさいって……

ことり「そっかー、そういうことなのかな」

花陽「あの、いったいなにが……」

ことり「ごめんね、さっきの予約ってのは取り消し!すぐにご案内できるよ♪」

花陽「ほ、本当ですか!?」

ことり「うん、その前にシステムの説明からね」

花陽「し、しすてむ?」

ことり「うん、当店は基本無料のオプション料金制をなんだ」

ことり「また、時間制限は三十分で。延長の場合は料金が発生するから気を付けてね♪」

花陽「あっ、お金かかるんだ……」

ことり「普通にお話しする分には無料だから大丈夫だよ」

花陽「オプションってのは……」

ことり「追加設定ってやつかな?とりあえず最初はあまり悩まないでいいと思うよ?
人によってはいきなり一番高いオプションを頼む人もいたけど……基本は慣れてきてからかな」

花陽「な、なるほど……」

ことり「とりあえず習うより慣れろだよっ、では一名様ご案内ですー!」

花陽「えっ、え?えええ!?」

~~~~~

ガラララッ

穂乃果「いらしゃいませー♪」

花陽「えっ……?ええ?」

穂乃果「私は高坂穂乃果って言うんだ、よろしくね」

花陽「も、もしかして……貴方が女神……?」

穂乃果「へっ?」ポカーン

花陽「あっ……///」カァァッ

穂乃果「あはは、穂乃果は人間だよ!面白いね、お名前はなんていうの?」

花陽「あっ……う……こ、小泉花陽です……」

穂乃果「小泉花陽……うん、花陽ちゃんだね!とってもかわいい名前だね」

花陽「あ、ありがとうございます……///」

穂乃果「そんな緊張しなくて大丈夫だよ?ここは穂乃果と楽しくお喋りしたり遊んだりしたりする場所なんだ」

穂乃果「うん、だから堅いのも禁止!呼び名も高坂じゃなくて穂乃果って呼んでね」

花陽「ほ、穂乃果さん……?」

穂乃果「さんはいらないよ?」

花陽「で、でも……」

穂乃果「結構強情だね……!そんな子はこうだよ」コチョコチョ

花陽「えっ?ひゃ……あはははっ!や、やめてくださいっ……ふふふ!」

穂乃果「砕けた感じで呼ぶまではやめないよ!ほらほら!」コチョコチョ

花陽「わかりました!あはははは!わかりましたから!くくくっ!」

穂乃果「なら呼んでみて」

花陽「ほ、ほのか……」

穂乃果「ほのか?」

花陽「穂乃果……ちゃん?」

穂乃果「うん!うん!合格だねっ」

花陽「うぅ……恥ずかしい……」

穂乃果「恥ずかしがっちゃダメだって!ところでさ……」

花陽「?」

穂乃果「花陽ちゃんって笑顔がとっても可愛いだね、くすぐっててびっくりしちゃった」

花陽「そ、そんなこと……ないですっ///」

穂乃果「とっても可愛いって!ねえ、もっと花陽ちゃんのこと教えてよ!」

花陽「わ、私のこと……?」

穂乃果「うん、せっかく来てくれたんだし色々知りたいんだ」

花陽「そんな、私のことなんて別に……」

穂乃果「いいからいいから!ほらこっちに座って」グイグイ

花陽「あっ……」

穂乃果「この初々しさは一年生だよね?どこに住んでるの?家族構成は?好きな食べ物は?趣味は?得意科目は?あとスリーサイズも!」

花陽「あ……えっと……」

穂乃果「ごめんね、一気に聞きすぎたね。ゆっくり一つずつ話そう!多分今日はいっぱい時間があるからね♪」

花陽「は、はい!」



穂乃果「へぇ、花陽ちゃんはアイドルが大好きなんだね。私もねA-RISEとか大好きだよ!」

花陽「A-RISEですかっ!いいですよね!この前のライブでもツバサがっ」

穂乃果「花陽ちゃんってライブとかも行ってるんだね、いいなぁ」

花陽「穂乃果ちゃんは行ったことないの?」

穂乃果「うん、中々機会がね……、そうだ!今度一緒に行こうよ!」

花陽「え゛え゛!?」

穂乃果「一緒に行ってくれる友達もいないし、一人で行くのもあれだからさ……だめかな?」

花陽「だ、ダメじゃないですけど……」

穂乃果「なら決定!約束だよ♪」

花陽(約束……一緒にライブ……)ドキドキ

花陽(約束……一緒にライブ……)ドキドキ

花陽(つい約束しちゃったけど……こんなこと初めてだよぉ)

花陽「……穂乃果ちゃんって凄いね」

穂乃果「ほえ?なにが?」

花陽「初対面でこんなに話しやすい人とは初めて会ったの……私なんていつも口下手で全然話せないのに……」

穂乃果「そうかなぁ、そんなこと全然ないと思うけど……」

花陽「全然あるよ!私なんていつもダメダメで……」

穂乃果「花陽ちゃん!」グイッ

花陽「へ、へっ?ほ、穂乃果ちゃん!?」

穂乃果「……」ジーッ

花陽’「ど、どうしたの?顔が近いけど……///」

穂乃果「うん、やっぱり花陽ちゃんはかわいい!こんなに可愛いんだからもっと自信持って大丈夫だよ!」

花陽「で、でも……いきなりそんな自信なんてでないよ……」

穂乃果「いきなりでもなんでもやらなきゃ始まらないよっ」

花陽「うぅ……」

穂乃果「そうだっ、じゃあまずは眼鏡をはずしてみるとかは?」

花陽「え、眼鏡を……?」

穂乃果「眼鏡もとっても似合ってていいんだけどね
心機一転何かを変えるならまずが外見からってことで!」

花陽(何かを変える……)

花陽(そうだ……私は自分を変えてみたくてここに来たんだった……)

花陽(なら……そうだよね……うん)

花陽「め、眼鏡外して変じゃないかな……」

穂乃果「んー、なら穂乃果が確認してあげる」カチャッ

花陽「あっ!」

穂乃果「うん、やっぱり思った通り!眼鏡を外すとまた違った良さが出てとっても可愛い!」

花陽「ほ、本当?」

穂乃果「本当だよ、穂乃果を信じて!」

花陽「う、うん……穂乃果ちゃんが言ってくれるなら……頑張れる気がする」

穂乃果「その意気だよ花陽ちゃん!」

花陽「……穂乃果ちゃんって不思議だね、言葉がすーっと私の心に入ってくる」

穂乃果「そうかな?」テレテレ

花陽「うん、もしもお姉ちゃんが居たらこんな感じなのかな」

穂乃果「花陽ちゃんはお姉ちゃんはいないの?」

花陽「うん……どうせなら穂乃果ちゃんみたいなお姉ちゃんが欲しかったなぁ」

穂乃果「できれば穂乃果も花陽ちゃんみたいな素直でかわいい子が妹なら……あ!そうだっ」

花陽「ど、どうしたの?」

穂乃果「ここでだけだけど、穂乃果がお姉ちゃんになってあげる!」

花陽「ええっ!?」

穂乃果「そういうオプションがあるんだけど今日は無料でいいからっ
ほら、お姉ちゃんって呼んでみて!」

花陽「う……ほ、穂乃果……お姉ちゃん……///」カァァッ

穂乃果「うん、いい感じだね花陽ちゃん♪……あ、妹にちゃん付けもおかしいよね」

穂乃果「いい感じだね、花陽」

花陽「っ!///」ドキッ

穂乃果「花陽ったら顔が真っ赤だよ?」

花陽「き、気のせいだよ!」

穂乃果「ふふっ、そうだ!せっかく妹になったんだし遊ぼうか。この部屋結構色々あるんだよ!」

花陽「う、うん、よろしくね穂乃果お姉ちゃん……」

穂乃果「えへへ、こちらこそよろしくね」

~~~~~
数日後

花陽(お小遣いも入ったし穂乃果ちゃんに会いに行こう……)スタスタ

ガララッ

真姫花陽「あっ」

真姫「あら、穂乃果に会いにきたの?」

花陽「うん、西木野さんも?」

真姫「私はちょっと穂乃果に個人的に話が合っただけよ」

花陽「そうなんだ。そうだ、ありがとうございました……。ホノケイアのことを教えてくれて」

真姫「別にこの店は隠してるわけでもないしいいわよ」

花陽「でも西木野さんのおかげで私ちょっとだけ変わる事ができたんです!」

真姫「きっかけは穂乃果だし頑張ったのはあなたよ、私は何もしてないわ」

花陽「でも西木野さんが……」

真姫「ちょっと待って、その西木野さんってのやめない?」

花陽「えっ?」

真姫「同じ一年なんだし名前でいいわよ、私も名前で呼ぶから」

花陽「えっと……じゃあ真姫……ちゃん?」

真姫「ええ、よろしくね花陽」

花陽「う、うん!よろしく真姫ちゃんっ」

真姫「ところで花陽って穂乃果とどんなことしてるの?ちょっと参考に聞きたいんだけど」

花陽「えっ?私は普通にお話したり悩みを聞いてもらったりだよ……」

真姫「オプションとかは使わないの?」

花陽「えーっと……あまり使わないかな?」

真姫「ふーん」ジーッ

花陽「あはははっ……」アセアセ

真姫「あっ、お店の利用しにきたのよね。ごめんなさい引き止めちゃって」

花陽「いいの!私も真姫ちゃんと話してみたかったから……」

真姫「そう?なら今度ゆっくり話しましょうよ」

花陽「いいの!?」

真姫「えっ?ダメなの?」

花陽「だ、だって真姫ちゃんって誰にも関わらないクールビューティーって感じだったから……」

真姫「そんなことないんだけど……」

真姫「花陽はホノケイアのリピーターなのよね?だったら私たちは友達よ」

花陽「と、ともだち……?」

真姫「そう、友達。穂乃果が前に言ってたの、ここは友達を作る場所でもあるんだって」

真姫「だから、花陽と私はもう友達よ。それとも私と友達じゃあ嫌かしら?」

花陽「い、嫌なんかじゃないよっ!ちょっと驚いちゃっただけで……」

花陽「私も真姫ちゃんとずっと話したいと思ってて!だ、だから……
よろしくお願いしますっ!」

真姫「こちらこそよろしくね」



花陽(友達……あの西木野さん……いや、真姫ちゃんと!)

花陽(なんだか夢みたい……)

花陽(そうだっ!早速報告しないとっ)

ガラララッ

花陽「お姉ちゃーん!」

穂乃果「あっ、花陽。いらっしゃい♪」

花陽「聞いてお姉ちゃん!私に友達ができたんだよ」

穂乃果「本当、どんな子なの?」

花陽「お姉ちゃんもよく知ってる真姫ちゃんだよ!」

穂乃果「真姫ちゃんが?そういえば同じクラスなんだっけ」

花陽「うん!それでなんだけどね……あっ、その前にいつものしてもらっていいですか……?」

穂乃果「そうだね、花陽は膝枕が大好きだもんね♪」

花陽「う、うん……私お姉ちゃんの膝枕大好き……」

穂乃果「ふふっ、花陽は本当に甘えん坊だね♪ほら、おいで」トントン

花陽「うんっ、ありがとうお姉ちゃん……それでね真姫ちゃんと―――」

穂乃果「そうなんだ、真姫ちゃんが―――」ナデナデ



花陽(初めてホノケイアを利用した次の日から私は眼鏡を外した)

花陽(女神はいなかったけど、私は少しは変わることができたんだと思う)

花陽(そして今では私は週に2回くらい、こうやってお姉ちゃんに会いに行ってます)

花陽(もちろん外でも会うことはあるけど、そこではお姉ちゃんじゃなくて普通の友達として接してます)

花陽(それもいいけどやっぱり私はお姉ちゃんに甘えたいからちょっと物足らないんだ……)

花陽(もっとお金があれば毎日でもくるんだけど……、アルバイト始めようかな……)

穂乃果「どうしたの?考え事」ナデナデ

花陽「あっ、あのね……お姉ちゃんのこと考えてて///」

穂乃果「ありがとう花陽、嬉しいよ♪」

花陽「うんっ!それでね、昨日は凛ちゃんがね……」

穂乃果「うんうん♪」ポンポン

花陽(あぁ……女神は現実にはいなかったけど……天国はあったんだね……)

また思い浮かんだら来るよ!お店の穂乃果ターンが少ないからどうにかして増やそう・・・

~~~~~
とある日

花陽(テストでいい点数が取れたから臨時でお小遣いもらっちゃった!)

花陽(これでお姉ちゃんともっといっぱい一緒に……///)

花陽(えへへ……ってあれ?)

花陽「本日……臨時休業?」

花陽「え、え……えぇー!」

花陽「そんなぁ……、まさか臨時休業なんて……」

絵里「あら、あなたもこのお店に来たの?」

花陽「あっ、は、はい」

絵里「残念ながら今日は臨時休業みたいね」

花陽「あの……臨時休業って結構あるんですか?」

絵里「そうね……、聞いた話だけど月に3~4回あるらしいわよ」

絵里「明かりはついてるからいるみたいなんだけど……ミーティングでもしてるのかしら」

花陽「そうなんですか……ありがとうございます」ペコリ

絵里「いいわよ……えっと、お名前教えてもらってもいいかしら?」

花陽「あっ、すみません!私は小泉花陽です……」

絵里「花陽ね、私は絢瀬絵里よ。よろしくね」

花陽「は、はい!よろしくお願いしますっ」ペコリ

絵里「いいわよ、そんなに畏まらなくても
同じお店に通う者同士、仲良くしましょう」

花陽「は、はい!」

~~~~~
一方その頃お店の中

ガラララッ

穂乃果「いらっしゃいませ♪って、あれことりちゃん?どうしたの?」

ことり「んー、今日はあまりお客さんがこないみたい、だから私がお客さんとしてきたの♪」

穂乃果「あう……最近はリピーターも増えてきて暇な日が減ってきたと思ったのに……」シュン

ことり「こんな日もあるって!落ち込まないで?それにね……」

ことり「私も穂乃果ちゃんに癒してもらいたかったんだ♪
じゃあいつものオプションでお願いね」

穂乃果「う、うん。じゃあちょっと着替えてくるからことりちゃんもね」

ことり「……違うよね?もう始まってるんだよぉ」

穂乃果「あっと……ごめんね。じゃあ改めて」

穂乃果「すぐに着替えて。穂乃果より遅かったら許さないからね、ことりちゃん」ニッコリ

ことり「は、はい!ご主人様ぁ」ゾクゾク





ことり「どうですかっ、ご主人様ぁ!」モミモミ

穂乃果「とっても気持ちいいよ」

ことり「良かったぁ」モミモミ

穂乃果「やっぱりことりちゃんのマッサージは一番だね」

ことり「えへへ、ありがとうございますっ。ご主人様に喜んでもらおうと思っていっぱい練習したんですよ?」

穂乃果「嬉しいなぁ、ことりちゃんは穂乃果の自慢のメイドだね」

ことり「あ、ありがとうございます!とっても嬉しいですっ」

穂乃果「ふふっ、可愛いね」ナデナデ

ことり「あっ///」

穂乃果「でーも、練習って誰相手にしたの?」ギロッ

ことり「えっ……えっと……」

穂乃果「ねえ、ことりちゃんは穂乃果だけの専属メイドなんだよね?誰を相手にマッサージなんてしちゃったのかな」

ことり「えっと……お母さんだよ……」

穂乃果「本当にお母さんだけ?」ジーッ

ことり「う、うん……」メソラシ

穂乃果「……嘘だね、ことりちゃんはわかりやすいね」

ことり「ち、違う!お母さんには本当に……」

穂乃果「お母さんだけじゃないよね?」

ことり「あ……ぅ……ごめんなさい、海未ちゃんにも……」

穂乃果「やっぱり、ことりちゃんは嘘をついたんだね」

ことり「う、嘘じゃなくて……、言わなくてもいいかなって……」

穂乃果「ご主人様に隠し事なんて許されるわけないよね?わかるよねことりちゃん」

ことり「ご、ごめんなさい……、許してください……」

穂乃果「だーめ♪どんなことさせようかなぁ?」

ことり「あっ……あぁ///」ゾクゾク



穂乃果「ことりちゃん、これ何かわかる?」

ことり「えっ、これって……?」

穂乃果「目の前にある物だよ」

ことり「えっと……穂乃果ちゃんの指……?」

穂乃果「正解だよ、いい子だね」ナデナデ

ことり「ありがとうございます……///」

穂乃果「じゃあ正解したご褒美でお仕置きはなしかな?」

ことり「えっ……それは……」

穂乃果「あはっ、冗談だよ?それっ」

ことり「うぐっ……んっ!」

ことり(穂乃果ちゃんの指がことりの口の中に……)

穂乃果「どう、穂乃果の指美味しい?」

ことり「んちゅっ……じゅるっ……」

穂乃果「あれ、聞いてないかな?そんなに夢中でしゃぶっちゃったらお仕置きにならないじゃん

ことり「んっ……ちゅっ……」

穂乃果「はいっ、お預けだよ」

ことり「えっ……なんで……?」

穂乃果「だからお仕置きにならないからだってば、喜ばせるためにやってるんじゃないんだよ?」

ことり「そ、そんなぁ……お願い穂乃果ちゃん……」

穂乃果「穂乃果ちゃん?」ピクッ

ことり「あ!ご、ごめんなさいごじゅじんさまぁ!」

穂乃果「駄目だよ、今の穂乃果はことりちゃんのご主人様なんだからね
これは再教育だねっ」

ことり「ご、ごめんなさい!」

穂乃果「言葉だけの謝罪はもういらないよ、ほら口開けて」

ことり「で、でも……」

穂乃果「口を開けて」

ことり「……はい」

穂乃果「穂乃果の指が大好きなんだもんね、いっぱい食べさせてあげるね」

ことり「ふぇ……?ふごっ!」

ことり(穂乃果ちゃんの指が三本も……)ドキドキ

穂乃果「さすがに三本は苦しいかな?でもお仕置きなんだから当然だよね♪」

ことり「んぐっ……じゅぷっ……」

穂乃果「動かしてあげるから、いっぱい穂乃果の指味わってね♪」

ことり「ふぐっ……ちゅじゅ……」ゾクゾク

穂乃果「あーあ、顔真っ赤になってしゃぶっちゃってるよ……」

ことり「あぐっ……じゅっ……ちゅっ……」

穂乃果「あれれ?なんだかことりちゃんが苦しんでるように見えないなぁ」

穂乃果「もしかしてことりちゃんって……」

ことり(あぁ!ああ!早くその言葉を!頂戴!早く!)

穂乃果「変態さんなんだね♪」ボソッ

ことり「ん~~~~!///」ゾクゾクゾク

穂乃果「穂乃果は変態なことりちゃんも大好きだからね、だからいっぱい味あわせてあげるね」

ことり(あぁ……ああ!幸せ……)



ことり「穂乃果ちゃん!お疲れ様♪」

穂乃果「う、うん……お疲れ様。あの、お口大丈夫?」

ことり「うん!すっきり爽快だよ?」

穂乃果「本当に?穂乃果やりすぎちゃったかなって思ったんだけど……」

ことり「そんなことないよ!最高だったよぉ」

穂乃果「……本当?」

ことり「うん、心も体もリフレッシュっ。すごく癒されちゃった」

穂乃果「ならいいけど……」

ことり「大丈夫だよ!穂乃果ちゃんのお仕事は完璧なんだからもっと自信もって!」

穂乃果「う、うん。そうだよね!」

ことり「この調子でもっと色んな人を癒してあげようね♪あとたまにはことりもお願いね?」

穂乃果「もちろんだよ!ことりちゃん達のおかげでこのお店が開けてるんだもん、よし明日も頑張るぞっ」フンス

ことり「あっ、明日と言えば明日は海未ちゃんが受付だからね」

穂乃果「あれ、明日は海未ちゃんの日だったっけ?」

ことり「ちょっと用事があって変わってもらったんだぁ」

穂乃果「そうなんだ……、ことりちゃんも大変なのにお店の手伝いしてくれてありがとうね」

ことり「いいの、私も手伝いたくてしてるからね」

穂乃果「そういってくれると助かるよっ、ありがと!」

ことり「うん♪」





ことり(えへへ、隠しオプションとか要望とかし放題なんだよ?やめられないよぉ)

ことり(今回の指舐めだってパンフレットには書いてないしね)

ことり(その分お金はきちんと払うけど、うぅ……今日で諭吉さんがいなくなっちゃったよ……)

ことり(明日はバイトのシフト譲ってもらえたし頑張らないとね……
穂乃果ちゃんの為に!音ノ木坂為に!そしてこの天国の為にもっ!)

次はまた思い浮かんだらだけど真姫ちゃんか希か絵里かも!

次は真姫ちゃんか希か絵里といったな、あれは嘘だ……

~~~~~
昼休み~食堂~

にこ「はぁ……今月も厳しいわね」

にこ「アイドルグッズを買いすぎたのが原因だとはいえさすがにまずいわ……」

にこ「バイトでもしようかしら」

にこ「だけど家事だってあるし、学校終わりに長時間はつらいわね」

にこ「土日はアイドルのイベントもあるしなるべく出たくないわ」

にこ「こんなこと言ってるからいいバイトが見つからないのよね……」

にこ「はぁ……どこかに良い条件のバイトはないかしら」

にこ「んっ、何かしらこのポスターは……」

にこ「学内バイト……時給780円、未経験者OK 放課後~完全下校時間まで」

にこ「簡単な受付業務のお仕事です、笑顔に自信のある人大募集!」

にこ「な、なによこれ……!笑顔に自信のある方って完全ににこじゃないっ!」

にこ「そしてこの募集内容!これを逃す手はなわね」

にこ「募集人数は……一人!?こうしちゃいられないわ!早速放課後に申し込みにいきましょうっ」

~~~~~
放課後

にこ「えっと……確かこの教室よね」

にこ「『癒し処ホノケイア』?こんなところがあったのね……」

にこ「というか癒し処って何をするのかしら……まあいけばわかるわよね」

ガラララッ

海未「いらっしゃいませ」

にこ(う、うちの生徒よね……制服着てるし)

海未「初めてのお客様ですか?当店は人々の心を癒す癒し処です」

にこ「はぁ、そうなんですか……って違うわ!私はアルバイトの募集のポスターを見てきたのよ!」

海未「あ、失礼しました。アルバイト希望の方だったんですね」

にこ「ええ、そうよ」

海未「では早速面接を始めても大丈夫ですか?」

にこ「別にいいけど……、面接とかもきちんとあるのね」

海未「はい、お金が絡む以上はちゃんと面接をして欲しいと理事長から言われているので」

にこ「なるほどね……ってか生徒が面接するの!?おかしくない!?」

海未「責任者は理事長ですが実質は生徒だけで運営していますから」

にこ「何よそれ……」

海未「社会勉強の一環ということで、もちろん利益などは全て学校に寄付しています」

にこ「ふーん、まあ雇ってもらえればいいわ……」



海未「では、お名前と一応学年もよろしいでしょうか」

にこ「矢澤にこ、三年生です」

海未「はい、矢澤にこさんっと……、別にため口でも構いませんよ
礼儀の正しさなどは審査基準ではないので」カキカキ

にこ「そ、そう?じゃあ遠慮なく……」

にこ(というかどこが審査基準なのよ……)

海未「はい、ありのままの矢澤さんを教えてください」

海未「えー、では次ですが。志望動機をお願いします」

にこ「えっと、家庭の事情でお金が必要なんだけど、妹たちの世話があって長時間バイトができないのよ」

海未「なるほど、確かにこのバイトは拘束時間が短いですからね、しかし稼げる額も少ないですが大丈夫ですか?」

にこ「ええ、ある程度の足しになればいいので」

海未「ふむふむ、ちなみにこのホノケイアについて知っていることはありますか?」

にこ「ポスターを見て初めて知ったわよ」

海未「まったく知らないと……、ではここで誰がどのようなことをしているかも知りませんね?」カキカキ

にこ「もちろんよ」

海未「穂乃果狙いではないっと」カキカキ

にこ「そもそも癒し処ってなんなの?」

海未「癒し処とは音ノ木坂の全ての人々の心を癒して幸福になってもらう場所です」

にこ「すっごく怪しそうなんだけど……」

海未「そんなことはありません、多くの先生方にも支持されていますし」

にこ「そ、そうなのね」

海未「矢澤さんもすぐにここの良さがわかりますよ。では次の質問です、趣味はありますか?」

にこ「趣味ね……アイドルのおっかけかしら」

海未「アイドルですか……それは男性向けアイドルですか?」

にこ「違うわ、主にスクールアイドルよ、A-RISEとかって言えばわかる?」

海未「A-RISEですか……確か穂乃果も好きでしたね」

にこ「穂乃果?」

海未「言え、こちらの話です。では最後の質問です」

にこ「もう最後なのね……」

海未「ゲームやアニメ、ドラマでもいいです。好きな設定とかはありますか?」

にこ「はい?設定……?」

海未「はい、例えば幼馴染だったり主従関係だったり……とにかく何でもいいです」

にこ「そんなこと急に言われても……あっ!夫婦関係……」

海未「夫婦ですか?」

にこ「ええ……、絵に描いたようなとても幸せな夫婦。そんな設定がにこは好きよ」

海未「ふむ、だいたいわかりました。では面接はこの辺りで……」

にこ(想像していた面接とはだいぶ違ったけど大丈夫かしら……)

海未「次は適性テストです」

にこ「て、適正!?まだあるの?」

海未「はい、穂乃果と仲良くできることは大前提なのでそのテストです」

にこ「さっきから度々出るけど穂乃果って誰よ……」

海未「すぐにわかりますよ、では矢澤さんには今からこのお店を体験してもらいます」

にこ「お店の体験……?」

海未「実際にこのお店がどういう場所なのか、ここで働けるのかを再確認してください」

海未「ってことで、一名様ご案内ですー!」

にこ「ちょ、ちょっとまだ話が!」

~~~~~

ガララララッ

にこ「一体何なのよ……」

穂乃果「いらっしゃいませー♪」

にこ「……あなたは誰よ」

穂乃果「私は高坂穂乃果だよ、貴方はにこちゃんだよね!連絡は届いてるよ」

にこ「連絡っていつの間に……」

穂乃果「細かいことは気にしない気にしない
それよりもこれからここでバイトしてくれるんでしょう?よろしくね!」

にこ「まだ決まったわけじゃあないけどね」

穂乃果「あっ、そうだったね!実際にお店を体験しないといけないんだったよね」

にこ「ええ……、というかここは何をする場所なの?癒しとか訳わからないことを言ってたけど」

穂乃果「簡単に言うとここは穂乃果とお喋りしたり遊んだりして心を癒す場所なんだよ!」

にこ「はぁ?ますます意味がわからないわよ」

穂乃果「んー、こればっかりはやってみてもらうしかないかなぁ」

にこ「そうね、そのために来たんだし」

穂乃果「じゃあスタートだね!……おかえりなさいっ、あなた!」

にこ「……は?」

穂乃果「は?じゃないよっ、にこちゃんは夫婦設定がいいんだよね?」

にこ「た、確かにさっきそうは言ったけどそれがどうしたのよ……」

穂乃果「ここはただ穂乃果とお喋りするだけじゃなくて、色々な設定を作ってお喋りする場所なんだよ!」

にこ「……つまり、にこは今夫婦設定でお喋りをするってこと?」

穂乃果「大正解っ!今は穂乃果とにこちゃんは夫婦なんだよ♪」

にこ「何よそれ、そんなことをする意味が分からないわ」

穂乃果「意味はその方がよりよい癒しを提供できるからだって海未ちゃんが言ってた!」

にこ「はぁ、帰るわ」

穂乃果「そ、そんなぁ……」シュン

にこ「まったく、これから先ここでバイトをするのが思いやられるわ……ん?」

にこ(これって適正テストよね?今のにこってまるっきり適正0なんじゃ……)タラタラ

にこ(ま、まずい!このままじゃあ雇ってもらえるわけがないわ!)

穂乃果「うぅ……ちょっとだけでもお話ししようよ……」

にこ「……そ、そうね!やっぱりもうちょっと体験してみようかしら!」

穂乃果「へっ?」

にこ「冷静に考えればまだ始まったばかりじゃない?
ちゃんと終わりまで体験してから評価しないとね」タラタラ

穂乃果「ほ、本当?」パァァッ

にこ「ええ!だからちゃんと楽しませなさいよ?」

穂乃果「任せといてよっ、よろしくねにこちゃんっ」ニッコリ

にこ「っ……!ええ、よろしくね」ドキッ



穂乃果「にこちゃーん」ギューッ

にこ「や、やめなさいよっ!」グイグイ

穂乃果「えへへ、にこちゃんって小っちゃいし柔らかいし抱き心地最高だねっ」

にこ「うっさいわよ!やめなさいってばっ」

にこ(ご機嫌取ろうと自由にさせてるけど……なんなのかしらこれ)ドキドキ

穂乃果「えぇー!新婚夫婦なんだからもっとイチャイチャしようよ!」

にこ「別に新婚だからっていちゃつく必要なんてないでしょっ!」

穂乃果「穂乃果はにこちゃんといちゃつきたいんだもん」

にこ「えっ……あ、何言ってるのよ!」

穂乃果「うーん、、もっと新婚らしいことしたいなぁ……、そうだっ!」

にこ「い、嫌な予感が……」

穂乃果「ちょっとにこちゃん、穂乃果が膝を貸してあげるから横になってよ!」

にこ「ちょ、ちょっと何する気なの……」

穂乃果「いいからいいから♪」

にこ(くっ、ここで拒否して穂乃果の機嫌を損ねるわけには……)

にこ(ええい!もうどうにでもなれっ!)



にこ「っ……くっ……!」プルプル

穂乃果「あー、にこちゃん動いちゃダメだって!」カサカサ

にこ「あっ……ごめ……って、なんでにこが謝るのよ……」

穂乃果「ふふっ、にこちゃんって本当はとっても素直なんだね♪」

にこ「……別に、違うわよ」

穂乃果「ふふっ、いいからいいから。あっまた発見!」カサカサ

にこ「くっ……う……///」

穂乃果「恥ずかしがる必要なんてないんだよ?一人じゃとれない汚れも他人にやってもらえば取れるってだけだもん」

にこ「でも……だからって……」

にこ(なんでにこが耳かきされてるのよ!?)

穂乃果「あっ、こことかすごそうっ」

にこ「あっ……」

穂乃果「ちょっと我慢してね、ここの取っちゃうから♪」

にこ「くぅっ……!///」

穂乃果「よいしょ……よいしょっと、はい取れたよ♪」

にこ「ふぅ……ふぅ……」

穂乃果「えへへ、じゃあおしまいだね」

にこ「よ、ようやくね……」

穂乃果「じゃあ次は反対側ね!」

にこ「」



穂乃果「はーい、こっちもお掃除しますね~」

にこ「はいはい、さっさとしなさいよ」

穂乃果「ようやく素直になったのねっ」ナデナデ

にこ「ち、違うわよ!やめて言ってもどうせやるんでしょ!諦めたのよっ」フンッ

穂乃果「うん!頑張るねにこちゃんのために」ガサゴソ

にこ「んっ……」

穂乃果「えへへ、どう気持ちいいかな?」

にこ「……普通よ」

穂乃果「えー?雪穂はいつも気持ちいいって言ってくれるんだけどなぁ」

にこ「誰よ雪穂って」

穂乃果「あっ、ごめんね。雪穂ってのは穂乃果の妹のことで―――」

にこ(そういえば……耳かきしてもらってのっていつ以来かしら)

穂乃果「~~~♪」カキカキ

にこ(本当に仲の良い夫婦も、こんな風に耳かきしてもらったりするのかな
……にこにはわからないけど)

穂乃果「~~~♪」

にこ(なんだか……こういうのも悪くないかもね)フフッ

穂乃果「……」ピタッ

にこ「? どうしたのよ」

穂乃果「えへへ、にこちゃんが笑ったなって思って!」

にこ「は、はぁ?笑ってなんかいないわよ!///」

穂乃果「えー!絶対笑ったってっ!」

にこ「気のせいよっ!いいから早く続きしなさいっ」

穂乃果「はーいっと……」カキカキ

にこ「……あと、別に悪くないわよ」ボソッ

穂乃果「えっ?」

にこ「だから悪くないわよっ!あんたの耳かき!」

穂乃果「にこちゃん……ありがとうっ!」ギューッ

にこ「ちょっと頭を抱えないでっ!ああもう、髪の毛が乱れちゃうでしょう!」

穂乃果「じゃあ次は髪の毛梳かしてあげるね♪」

にこ「はぁ……ちゃんと頼むわよ?」

穂乃果「うん!」




ガララッ

海未「おかえりなさい、どうでしたか?」

にこ「……まあまあね」

海未「それでは来週の頭から出勤でいいですか?」

にこ「えっ、合格でいいの?」

海未「面接も問題ありませんでしたし、素質もありそうだったので合格です」

にこ「何よ素質って……」

海未「ふふっ、いずれわかりますよ」

にこ「一体何なのよ……」

ガラララッ

穂乃果「海未ちゃーん、今日はもうお店終わり?」

海未「ええ、新人にお店のことなどを色々教えないといけないので」

穂乃果「あ!にこちゃん合格したんだね、良かったぁ」

にこ「おかげさまでね、……これからよろしくね」

穂乃果「うん!こちらこそよろしくねっ!」

海未「そういえば穂乃果、ことりが衣装合わせがしたいって言ってましたよ」

穂乃果「えっ?本当、じゃあ今からことりちゃんの家に行ってみようかな……」

海未「私もにこにある程度のことを教えたら向かいますね」

穂乃果「うん!待ってるね、じゃあねにこちゃんっ!」

にこ「え、ええ。またね」

ガラララッ

にこ「……ちなみに一つ聞いていい?」

海未「なんですか?」

にこ「店員になってもこのお店は利用できるの?」

海未「できますよ」

にこ「店員用の割引は?」

海未「ありません」

にこ「そうなのね……」

海未「しかし、店員用の裏設定などはありますよ」

にこ「……」ピクッ

海未「ここでアルバイトをするってことでいいですか?」

にこ「ええ、当然じゃない!」

海未「それではある程度の説明をしますね
それと今週中に履歴書の方を持ってきてください」

にこ「わかったわ!じゃあこれからよろしくね、えっと……」

海未「私は園田海未です、よろしくお願いしますね」スッ

にこ「海未ね、よろしく」ガシッ



にこ(変なお店でバイトすることになっちゃったけどいいわよね……)

にこ(よく考えてみたら癒しを届けるとか、にこにぴったりな気もするし!)

にこ(ここで稼いでさらなるアイドルグッズを手に入れて見せるわ!)

にこ(……まあたまにはお店に行ってもいいわね、お客としてたまにはね)

~~~~~
数週間後

ガララララッ

穂乃果「あっ!にこちゃんどうしたの?」

にこ「駄目よ穂乃果、今日はにこはお客としてきたのよ?」

穂乃果「あっそうだったね……じゃあ……」

穂乃果「おかえりなさい!にこちゃん、今日もお仕事大変だった?」ギューッ

にこ「ただいまぁ穂乃果っ!にこね、今日もお仕事いっぱいで大変だったの」ギューッ

穂乃果「うんうん、頑張ったね♪」

にこ「だって穂乃果との生活が懸かってるし、ここにも通えなくなっちゃうし……」

穂乃果「うー……穂乃果は嬉しいよっ!」

にこ「にこもね、穂乃果に会えてとっても嬉しいのよ!」

穂乃果「うんうん!それで今日はなにしようか?
この前みたくお仕事の疲れをいやすために、またお耳掃除してあげようか?」

にこ「うーん、耳掃除も好きだけどね今日は一緒に見たいものがあるのよ」

穂乃果「見たいもの?」

にこ「うん、アイドルのライブDVDなんだけど……どう?」

穂乃果「うわぁ!これA-RISEだよね?穂乃果も大好きなんだ!」

にこ「穂乃果が好きだと思ってね、あとパンも焼いてきたのよ。食べながら見ましょう」

穂乃果「本当!?パン大好きなんだ!じゃあさっそく見ようか♪」

にこ「あっ!ちょっと待って……」

穂乃果「うん?どうしたの?」

にこ「DVD見るときはあの体勢だって約束したのに……」

穂乃果「あっ!そうだったね、ごめんね」

にこ「いいわよ……、でもにことの約束を忘れちゃダメよ?」

穂乃果「うん!大好きなにこちゃんとの約束だもん。もう忘れないねっ」

にこ「にこも穂乃果のこと大好きよ、だから……早くっ」

穂乃果「ふふっ、ごめんね……よいしょっと」

穂乃果「はい、きていいよにこちゃん」

にこ「じゃ、じゃあ座るわよ……」スッ

穂乃果「うんっ!」

にこ「っ……」ドキドキ

穂乃果「えへへ、にこちゃんはこの座り方が大好きだね」

にこ「……背中で穂乃果が感じられるから大好きなの」

穂乃果「穂乃果もね、こうやって股の間ににこちゃんが座ってくれると
抱きしめられやすくて大好きなんだっ」ギューッ

にこ「うん」ドキドキ

穂乃果「パンも焼いてくれたんでしょう?DVD見ながら食べさせてあげるね」

にこ「ありがと……」

穂乃果「いいんだよ、穂乃果はね、ダーリンのことが大好きだからっ」ナデナデ

にこ「あっ……穂乃果ぁ……///」

穂乃果「じゃあ一緒にDVD見ようね」モギューッ

にこ(……いつからこうなっちゃったのかしら)

にこ(最初は馬鹿にしてたはずなのに)

にこ(いつの間にかここに通わないとダメになちゃった)

にこ(でもいいわ、だって幸せなんだもん)

穂乃果「はい、にこちゃんあーん♪」

にこ「あ、あーんっ」モグモグ

穂乃果「美味しい?ってにこちゃんが作ったのに変だよね」アハハッ

にこ「……とっても美味しいわよ」トローン

にこ(アイドルを見てる時が私にとっての一番の幸せだけど)

にこ(それと同じくらいここも好きよ……あぁ、天国ね)

にこちゃんのノンケ力が強すぎる・・・
また夜に真姫か絵里やりにきます

~~~~~
放課後

絵里「今日は亜里沙と~♪」

希「どうしたんエリチ、ご機嫌やね」

絵里「あら、そうかしら?」

希「鼻歌まで歌っててよく言うわ……何かいいことでもあるん?」

絵里「ふふっ!聞いてよ希、今日は亜里沙が学校に来るのよっ」

希「学校って……ここに?」

絵里「そうよっ!亜里沙は音ノ木坂に進学予定だからね、学校見学も兼ねて私が案内してあげる予定なのよ」

希「だからご機嫌やったんやね、ウチもご一緒したいなぁ」

絵里「希ならもちろん大歓迎よ」

希「ほんまに?じゃあご一緒に!……って言いたいところやけど今日バイトなんよ……」

絵里「そうなの?希も大変ね」

希「エチリだって今はバイトしてるやん」

絵里「私は趣味のためだから希とはちょっと違うわよ」

希「なるほどなぁ。じゃあ最近エリチが変わったのもその趣味のせいなんかな?」

絵里「……私ってそんなに変わったかしら?」

希「うん、ちょっと前はもっとトゲトゲしかった気がするわ」

絵里「そう、かしらね……」

希「ウチは今のエリチの方が好きやけどね」

絵里「ふふっ、ありがとう希」

希「やっぱりエリチは笑顔が一番やね。おっとバイトの時間だからもういかんと」

絵里「あっ、私もうそろそろ亜里沙を迎えに行かないと……バイト頑張ってね」

希「ありがとなぁ、最近入った新人がもうちょいで一人前になるから、そしたら楽になるんやけど」

絵里「そしたらまた一緒に遊びに行きましょうね」

希「せやね、じゃあ行くわ!」

絵里「ええ、また明日ね。」

絵里「さてと、亜里沙を迎えに行かないとね」

~~~~~

亜里沙「わぁー!ここ音ノ木坂なんだねっ!」

絵里「こらこら、あまりはしゃがないの」

亜里沙「だってあの音ノ木坂なんだよっ!雪穂も来ればよかったのになぁ……」

絵里「その友達はUTX志望なんでしょう?しょうがないわよ」

亜里沙「でも……」

絵里「私は亜里沙が来てくれただけでもうれしいのよ、それに今日は特別に案内したいところもあるしね」

亜里沙「お姉ちゃんが前に言ってた元気の出るところだっけ!楽しみだな~」

絵里「そこは最後のお楽しみだけどね、じゃあまずどこから案内してほしい?」

亜里沙「うーん……食堂!」

絵里「まったく亜里沙ったら……じゃあ行きましょう」

亜里沙「うんっ!」

~~~~~

絵里「だいたい案内したわね……、じゃあ次が最後の場所よ」

亜里沙「お姉ちゃんが言ってた特別な場所だね?」

絵里「そうよ、多分亜里沙もとっても気に入ると思うわ」テクテク

亜里沙「へえー、どんなところなんだろう……」トコトコ





絵里「ここよっ!」

亜里沙「暖簾……?『癒し処ホノケイア』……?」

絵里「とってもハラショーなお店よ。入りましょう」

亜里沙「うん!」

ガラララッ

にこ「いらっしゃいにこー!……ってなんだ絵里じゃない」

絵里「あら、今日はにこなのね」

にこ「二人はアルバイトらしいわよ、何でもあの二人は無償でこのお店やってるらしいわ」

絵里「そうなのね、ところで予約してたんだけど大丈夫かしら?」

にこ「このハラショー姉妹ってあなただったのね
……ってことはそこの小さいのは妹?」

亜里沙「あ……、妹の亜里沙ですっ。よろしくお願いします!」

にこ「よろしく、絵里と同じ学年の矢澤にこよ。今日は二人で利用なのね」

絵里「海未には複数人の利用も大丈夫だって確認は取ったわ」

にこ「ならOKね、でも穂乃果をあまり無理させちゃダメよ?」

絵里「わかってるわよ……、じゃあ亜里沙行きましょう」

亜里沙「う、うん……」

にこ「二名様ご案内にっこにこにー!」

~~~~~

ガラララッ

亜里沙「こ、ここ……?」

絵里「そう、ここが特別な場所よ……そして」

穂乃果「あっ!絵里お姉ちゃんきてくれたんだね!」

亜里沙「!?」

穂乃果「あれ……この子は?」

絵里「紹介するわ、もう一人の妹……そしてあなたの姉の穂乃果よ」

穂乃果「あ!もしかして亜里沙ちゃんかな?お話は聞いてるよっ!」

亜里沙「えっ……あ、ちょっと待ってよ!もう一人の妹ってどういうこと……?」

絵里「そのまんまよ、穂乃果は私のもう一人の妹になってもらってるのよ」

穂乃果「お、お姉ちゃん!それじゃあ多分わからないよ」

穂乃果「えっとね、ここは穂乃果とお喋りしたり遊んだりして心を癒す場所なの」

亜里沙「は、はい……」

穂乃果「ただ話すって言ってもそれだけじゃあ物足らないのでは?ってことで
ここでは特別な設定を追加して話すこともできるようになってるの」

亜里沙「それがお姉ちゃんの場合だと……姉妹ってことですか?」

穂乃果「うん、そういうことだよ。他にも色々なオプションはあるんだけどね」

絵里「さすが穂乃果ね!私の妹なだけあるわ」ナデナデ

穂乃果「絵里お姉ちゃん///」スリスリ

亜里沙「だから私は穂乃果さんの妹なの?」

絵里「そうよ、亜里沙と穂乃果ならきっとすぐに仲良くなれるわ!」

穂乃果「亜里沙ちゃんは来年から音ノ木坂なんだよね?仲良くしようね」

亜里沙(設定……なら、私も……)

亜里沙「……おかしいよ」ボソッ

穂乃果「えっ?」

亜里沙「おかしいよ!」

絵里「あ、亜里沙?どうしたの……?」

亜里沙「だって私の方がお姉ちゃんとずっと一緒だったんだよ?それなのに……!それなのに!」

穂乃果「あ、亜里沙ちゃん!ごめんねそういうわけじゃなくて……」

亜里沙「……だから私がお姉ちゃんだよね?」

絵里「えっ?」

亜里沙「だってお姉ちゃんとの付き合いは私の方はずっとずーっと長いんだもん」

穂乃果「ど、どういうこと?」

亜里沙「だから穂乃果さん……、あなたは私の妹です」

絵里「ちょっと亜里沙!」

亜里沙「お姉ちゃんは黙ってて!」

絵里「亜里沙……」

亜里沙「私の方が早かったんだよ?だから穂乃果さんは妹、いいよね」

穂乃果「ほ、穂乃果は……」

亜里沙「妹でいいよね?」

穂乃果「う、うん……穂乃果は……亜里沙ちゃんの妹……」

亜里沙「あれれ?私は姉だよね、もっと違う呼び方があるよね」

穂乃果「あ……亜里沙お姉ちゃん……」

亜里沙「うんうん、ハラショーだね、穂乃果」ナデナデ

絵里「だ、大丈夫なのかしら……」



亜里沙「穂乃果はあんまり勉強はできないだね」クスクス

穂乃果「むー!亜里沙お姉ちゃんだってあまり得意じゃないって絵里お姉ちゃんが言ってたよ?」

亜里沙「えー!お姉ちゃんちょっと何話してるの!?」

絵里「……本当のことでしょう?ちゃんと勉強頑張らないからこうなるのよ?」

亜里沙「むぅ……」

穂乃果「あははっ、じゃあ今度勉強教えてあげようか?亜里沙お姉ちゃんっ!」

亜里沙「穂乃果の癖にっ!そんなこと言うとこうだよっ」コチョコチョコチョ

穂乃果「ひぃ……あはははっ!亜里沙……お姉ちゃんやめて!あははっ!」

亜里沙「だーめ♪お仕置きだからねっ」ゾクッ

穂乃果「ひひひっ!本当に……ちょっ……」ジタバタ

絵里「……」

絵里(最初はどうなるかと思ったけど仲よさそうね)

絵里(形はちょっとあれだけど妹が二人……とてもハラショーねっ!)




亜里沙「穂乃果、明日二人であえるかな?」ボソッ

穂乃果「えっ?」

亜里沙「会えるよね?同じ時間にまたくるからね」ボソッ

穂乃果「う、うん……」

~~~~~
次の日

海未「では―――でいいんですね?」

亜里沙「はい、お金は後払いですよね?」

海未「いえ、中学生に払わせるわけにもいかないので無料です
来年音ノ木坂に入学してくれれそれでいいですよ」

亜里沙「ほ、本当ですか!?じゃ、じゃあこれも追加で……」

海未「はい、わかりました」ピッピッピ

海未「では、一名様ご案内ですー!」


ガラララッ

亜里沙「ちゃんと予約取っといてくれたんだね♪」

穂乃果「う、うん!待ってたよ亜里沙お姉ちゃんっ」

亜里沙「いい子だね、穂乃果は」ナデナデ

穂乃果「うんっ!」

亜里沙「でも駄目だよ?私からお姉ちゃんを取ろうとしちゃ、ね?」

穂乃果「えっ?」

亜里沙「私の大事なお姉ちゃんを取ろうとするなんて、穂乃果はいけない子だよね」

穂乃果「待って!違う……違うの!」

亜里沙「違わないよ、だからそんな穂乃果にはお仕置きだね」

穂乃果「お、お仕置き……?」

亜里沙「うん、お仕置き。だからちょっと跪いてくれるかな?」

穂乃果「えっ……でも……」

亜里沙「駄目だよ?お仕置きはちゃんと受けないとね」

穂乃果「う、うん……。それで許してくれるなら……」

亜里沙「あはっ、本当にいい子だね、お姉ちゃんが欲しがるのもわかるよ」ナデナデ



穂乃果「これでいい……亜里沙お姉ちゃん……」

亜里沙「うん、じゃあはいっ」

穂乃果「えっ?」

亜里沙「ほら、足だよ」

穂乃果「えっと……足をどうすればいいの?」

亜里沙「もちろん舐めなきゃだめだよ♪」

穂乃果「えっ……ええ!?」

亜里沙「だってそれがお仕置きだもんね、ほら早く!」

穂乃果「で、でも……」

亜里沙「穂乃果は私からお姉ちゃんを取ろうとしたんだもん、罰を受けないとダメだよ?」

穂乃果「そんなことしようとは……」

亜里沙「実際そうなりかけてるんだからダメだよ?ほら、早く舐めて。じゃないと私帰っちゃうよ?」

穂乃果「うぅ……」ソーッ

亜里沙「あぁ……」ゾクゾク

穂乃果「んっ……」ペロ

亜里沙「あはっ、本当に舐めてくれた……」ゾクゾク

穂乃果「じゅっ……ぺろっ……」

亜里沙「いいよ穂乃果さん……もっと指もしゃぶって……」

穂乃果「指……ちゅっ……」

亜里沙「最高ですっ、ああ、まさか本当にっ……」

穂乃果「ちゅぅぅ……じゅるっ……」

亜里沙「あぁ!穂乃果さん、今どんな気分ですか?足の指しゃぶらされてるんですよっ」

穂乃果「う……ぁ……///」

亜里沙「まるで犬みたいですね?あっ、そうだ!穂乃果さんは私の妹じゃなくてペットでもいいですね♪」ゾクゾク

穂乃果「うぅ……穂乃果は犬なんかじゃ……」

亜里沙「いいからもっと舐めてください」グイッ

穂乃果「うぐっ……ちゅじゅ……」

亜里沙「穂乃果さんとっても素敵ですよ……」ウットリ

穂乃果「ちゅっ……あ、亜里沙お姉ちゃん……」

亜里沙「可愛いですね、やっぱり穂乃果さんは私だけの犬にしますね?」

穂乃果「待ってよ……それは……」

亜里沙「犬が喋ったらダメじゃないですか。これはもっと教育が必要ですね
……覚悟しててくださいね」

穂乃果「う……なんで……」

亜里沙「返事をしてくださいね」グイッ

穂乃果「うっ…・・は、はい……」

亜里沙「犬ははいなんて言いませんよ?」グイッグイッ

穂乃果「ご、ごめんな……「返事が欲しいんですよ」

穂乃果「わ、わん……///」

亜里沙「ふふっいい子ですね」ナデナデ







亜里沙「本当にごめんなさい!」ドゲザー

穂乃果「あ、亜里沙ちゃん!ちょっと頭上げて!」

亜里沙「わ、私ダメなんです!昔からスイッチが入ると止まらなくなっちゃって……」

穂乃果「あははっ、確かにすごかったね……」

亜里沙「設定って聞いたとき思ったんです!こんなこともできるんじゃないかなって……
そしたら本当に乗ってくれるから……つい……」

穂乃果「いいんだよっ」ギューッ

亜里沙「穂乃果さん……?」

穂乃果「ここはみんなを癒す場所だもん、それが亜里沙ちゃんへの癒しになるんだったら大丈夫だから!」

亜里沙「ありがとうございます……」

穂乃果「それに穂乃果だって絵里ちゃん取っちゃったしね♪」

亜里沙「あぅ……あれは一応お話の設定としてで……」

穂乃果「……でも実は言うとちょっと嫉妬してたりしないかなぁ?」

亜里沙「……はい、もう一人の妹って言われたときはちょっと寂しかったですよ、やっぱり」

穂乃果「そっか、ごめんね……」

亜里沙「穂乃果さんが謝ることじゃないですよ?お姉ちゃんが悪いんですからっ」

亜里沙「それにいいんですっ、私も私でお姉ちゃんのこと見返してあげますからっ」

穂乃果「えっ?それってどういうこと?」

亜里沙「ふふっ、それはですね……」

亜里沙「穂乃果は、私の妹でありペットでもあるってことですよ♪」ボソッ

穂乃果「えっ……あ……///」

亜里沙「えへへ、じゃあまた今度来ますねっ!」ガララッ

穂乃果「ちょっと亜里沙ちゃんったら!……もう!」

穂乃果「……大変なお姉ちゃんにご主人様ができちゃったなぁ///」

~~~~~
絵里宅

亜里沙「ただいまー!」

絵里「おかえりなさい、遅かったわね」

亜里沙「うん!ちょっと雪穂と遊んでたんだぁ」

絵里「そう。でもあまり遅くなっちゃだめよ?」

亜里沙「心配させてごめんね……」

絵里「いいのよ、亜里沙はいい子だから大丈夫だと思うし。それよりご飯にしましょう?」

亜里沙「うんっ!」ニッコリ


亜里沙(お姉ちゃんったら何も知らないんだね)

亜里沙(……ずるいよ、あんなに良い場所を今まで秘密にしてたなんて)

亜里沙(だからこれは私なりの仕返しなんだよ!)

亜里沙(うかうかしてたら私が穂乃果さんを取っちゃうよ?)

亜里沙(天国を独り占めになんてさせないんだから!勝負だよっ、お姉ちゃん!)

あれ、気づいたけど絵里じゃない・・…、次はまた夜か明日に真姫ちゃんかな

~~~~~
放課後

真姫「……」テクテクテク

真姫(二週間ぶりね……)

ガララッ

真姫絵里「あっ」

絵里「あら、ごめんなさいね」スタスタ

真姫「いえこちらこそ」

真姫(お客さんかしら?とりあえず入りましょう)

ガララッ

ことり「いらっしゃいませ♪あっ、真姫ちゃん!」

真姫「久しぶりねことり」

ことり「そっか、今日は真姫ちゃんの日なんだね。だから絵里ちゃん短かったんだ……」

真姫「ん?なんのこと?」

ことり「んー……、なんでもない……かな?」

真姫「まあいいわ、それにしても繁盛してるみたいね」

真姫「まあいいわ、それにしても繁盛してるみたいね」

ことり「おかげさまでね!穂乃果ちゃんも大忙しだよ」

真姫「その割には私が来るときはいつも空いてるわね」

ことり「うんうん、不思議なこともあるもんだね!」

真姫「ふーん、ところで海未はどうしたの?」

ことり「あー、海未ちゃんね。またバイト増やしたらしくて今日もバイトなんだ」

真姫「また増やしたの?筋金入りね……」

ことり「あははっ、海未ちゃんは色々使いまくりだからね……」

真姫「どんな感じなのか気になるわね……」

ことり「そこはプライベートだから内緒です♪ちなみに今日はいつものでいいの?」

真姫「ええ、しばらくはそれ以外を頼む気はないわ」

ことり「いやー、真姫ちゃんも好きだねぇ」ニヤニヤ

真姫「ちょ、ちょっと!プライベートでしょ///」

ことり「あっ、そうだった!では一名様ご案内ですー!」

真姫(本当お客さんが増えたみたいね、私のクラスでも何人か通ってるみたいだし……)

真姫(穂乃果の目標に近づいてるのはわかるけどなんだか複雑ね……)

真姫(最初は私だけだったのよね……)

真姫(そう、最初は……)

~~~~~
数週間前 ~音楽室~

真姫「愛してるばんざ~い♪」

真姫「ここで――――」ピタッ

真姫(……どうにも気分が乗らないわ)

真姫(両親の決めた高校に進学し、ただ通うだけの毎日)

真姫(特に面白いこともなく、ただ勉強をしてたまに息抜きに音楽室の通うだけの日々)

真姫(なんのための人生なのかしら……)

穂乃果「ねえ、次の曲はないの?」

真姫(友達だってまだ……)

穂乃果「もしもーし?」

真姫「う゛ぇ!?」

穂乃果「次の曲はー?アンコールだよ!」

真姫「あ、あなた誰!?」

穂乃果「私は高坂穂乃果だよ!こういうお店やってるものです!」ハイッ

真姫「な、なにこれ……『癒し処ホノケイア』?」

穂乃果「そう!音ノ木坂の生徒を癒して廃校を阻止するためのお店なんだよっ」

真姫「な、何よそれ……で、ホノケイアさんが私に何か用なの?」

穂乃果「あの……それはお店の名前で……」

真姫「ちょ、ちょっと間違えただけでしょう!?///」カァァッ

穂乃果「あっ、ごめんね。そんなつもりじゃなくて!」

真姫「い、いいから用事があるなら早く言いなさいよっ!」

穂乃果「別に用事ってわけじゃなくてね」

真姫「じゃあなんなのよ……」

穂乃果「実はホノケイアはまだお客さんが誰も来なくて
客引き兼チラシ配りをして来いって海未ちゃんに言われたんだけどめんどくさくて……」

真姫「誰よ海未って……まあ、サボりにきたってのはわかったわ……」

穂乃果「素敵な歌声が聞こえたからついね!」

真姫「っ!///」

穂乃果「もっと聞かせてよ!えーっと……」

真姫「……西木野真姫よ」

穂乃果「そっか、お願い西木野さん!」

真姫「はぁ?嫌に決まって―――」

穂乃果「お願い……」ウルウル

真姫「いy」

穂乃果「お願い……!」ウルウルウル

真姫「……少しだけよ」

穂乃果「わーい!あっ、真姫ちゃんて呼んでもいいかな?」

真姫「は、はぁ?///」



真姫(それから穂乃果は毎日のように音楽室に来たわ)

穂乃果「真姫ちゃんいるー?」

真姫「あら、また来たの?」

穂乃果「えへへ、今日も暇でして……」

真姫「ふーん、そんなにお客さんがこないのね」

穂乃果「まさか誰一人お客さんが来ないとは思わなかったなぁ……」

真姫「だいたい癒し処ってのが分かりにくいのよ……何よそれって感じだし」

穂乃果「お客さんに癒しを与えるために空間なんだけどなぁ……」

真姫「癒しって一体どうやって癒すつもりなの?」

穂乃果「えーっと、穂乃果とお話したり遊んだりしてだよ!」

真姫「はぁ?それで何が癒されるって言うのよ……」

穂乃果「むっ……真姫ちゃんは穂乃果の癒し効果を疑ってるの?」

真姫「当たり前でしょう?」

穂乃果「海未ちゃんやことりちゃんは、いつも穂乃果に癒されてるって言ってたよ!」

真姫「だから誰よそれは……」

穂乃果「……そうだっ!そこまで疑うなら真姫ちゃんが
最初のお客さんになって穂乃果の癒し効果を試せばいいんだよ!」

真姫「は、はぁ!?なんで私が!」

穂乃果「いいでしょ!どうせいつもピアノ弾いて歌ってるだけなんだし」

真姫「だ、誰のためにやってると思ってるのよ!私だって暇じゃないのよ?」

穂乃果「お、お願い!もうそろそろお客さんを連れて行かないと存続にかかわるの!」

真姫「うっ……」

穂乃果「もう穂乃果には頼れる人は真姫ちゃんしかいないの……お願いっ!」

真姫「……一回だけよ?」

穂乃果「うん!まかせてっ、一回で虜にしてみせるからっ!」

~~~~~

ガララッ

穂乃果「海未ちゃーん!お客さん連れてきてよー」

海未「ようやくですか……、いらっしゃいませ。ようこそホノケイアへ」

真姫「貴方が噂の海未ね……、穂乃果と違って相当まともそうだけど……」

海未「穂乃果と一緒にはしないでください」

穂乃果「ふ、二人ともひどい……うわぁぁん!ことりちゃーん!」

海未「ことりなら今日は用事があるらしくて帰りましたよ
私はこちらの方に説明をしておくので、穂乃果は準備しておいてください」

穂乃果「あっ、そうだね!じゃあ準備して待ってるね」

ガラララッ

海未「ふぅ、改めましてようこそホノケイアへ」

真姫「えっ?ああ……」

海未「システムの説明から入らせてもらいます、まず当店は基本無料で
オプションサービスのみ有料となっております」

真姫「えっ!?お金取るの!?」

海未「どうしても維持費がかかりますので……、ただし利益分は全て学校に寄付しておりますのでご安心ください」

真姫「そう……なら……いい……のかしら?」

海未「で、時間制限は三十分になります。延長の場合は料金が発生しますのでお気を付け下さい」

真姫「ふーん、ちなみにオプションって言ったわね?どんなものがあるの?」

海未「一例ですが今のところあるオプションはこちらになります」

わんわん設定500円 
妹設定1000円 
幼馴染設定10000円

コスプレ一着300円
姉設定 700円
メイド設定 2000円
ママ設定 3000円
夫婦設定 5000円
他多数!ご要望にもお答えします!

真姫「な、何よこれ……」

海未「日常では味わえない会話を楽しむためのオプションですよ
もちろんなしでも大丈夫ですが……今回はいかがいたしますか?」

真姫「……まぁ、せっかくだしつけてみましょうかね」

海未「どちらになさいますか?」

真姫「んー、とりあえずこの幼馴染ってやつで」

海未「!?」

真姫「ん?どうかしたの」

海未「あ、あの……これ一万円ですよ……?」

真姫「ええ、それが?」

海未「あっ……いえ……で、では幼馴染設定でいいんですか……?」

真姫「いいわよ」

海未「か、考え直しませんか……?」

真姫「なんで?」

海未「あの……ちなみに両親の職業は……」

真姫「病院の経営をしているわ」

海未「あっ……どうりで……」

真姫「で、幼馴染設定でいいかしら?」

海未「わ、わかりました……。そ、それでは……」

海未「一名様ご案内ですー!」

~~~~~

ガララッ

穂乃果「いらっしゃい!来てくれてありがとうね真姫ちゃん!」

真姫「来てくれても何も穂乃果が引っ張って来たんじゃない……」

穂乃果「このこの!本当は来たかったくせにっ!」

真姫「ち、違うわよ!私は本当に……」

穂乃果「もう、真姫ちゃったら昔から素直じゃないんだから~」ツンツン

真姫「や、やめて!/// それになに昔からって!」

穂乃果「えー?真姫ちゃんと穂乃果は昔からの幼馴染なんだよ?」

真暇(あっ、そういう設定だったわね……)

穂乃果「真姫ちゃんたら忘れやすいなぁ~、穂乃果とのあの約束も忘れちゃった?」

真姫「な、何よあの約束って……」

穂乃果「高校卒業したら結婚しようって約束だよっ」

真姫「な、ななな!け、結婚!?///」

真姫(そ、そういう設定なの!?)

穂乃果「そう、結婚だよ?」

真姫「う、うそ!そんな約束した覚えは……」

穂乃果「えへへ、そう嘘だよ!」

真姫「へっ?」

穂乃果「だから冗談だよっ、真姫ちゃんたら昔から素直ですぐ信じちゃうんだから!」

真姫「ななな……!」

穂乃果「いや~、真姫ちゃんはかわいいなぁ」ニヤニヤ

真姫「う……も、もう穂乃果なんて知らないわ!」

穂乃果「あっ!ご、ごめんね怒らないでよ!」

真姫’「……」プイッ

穂乃果「真姫ちゃん……」ぎゅーっ

真姫「なっ……///」

穂乃果「真姫ちゃんはそう、昔からこうやって抱きしめられるのが大好きだったよね」

真姫「ちょ、ちょっとやりすぎよ……///」

穂乃果’「そして抱きしめながらこうやって頭を撫でてあげるとね」ナデナデ

真姫「あ……ぅ……///」

穂乃果「どんなに機嫌が悪くてもすぐに元通り♪」

真姫「っ……!///」

穂乃果「ね?真姫ちゃんっ」ナデナデ

真姫(な、なんなのこれは一体……)

真姫(胸がドキドキして撫でられた箇所がとっても暖かい……)

真姫(何が起きてるのいったい……)

穂乃果「えへへ、大人しくなっちゃったね?もっとなでなでいてもいいかな?」

真姫「っ……///」コクリ

穂乃果「昔と変わらずいい子だね真姫ちゃん♪いっぱいナデナデしてあげるね」ナデナデ

真姫(……なにこれ)

真姫(私の空っぽ心が満たされてくみたい……)

真姫(……幸せ///)




真姫(そして私は一瞬でホノケイアにはまったわ)



ガララッ

真姫(至福の時だったわ……)ツヤツヤ

海未「……おかえりなさいませ、お楽しみでしたみたいですね」

真姫「ええ、おかげさまでね。幼馴染ってのもいいものね」

海未「ぐっ……それでお会計ですが」

真姫「そうだったわね。カードは使えるかしら?」

海未「カ、カード?」

真姫「現金だと持ち合わせがあまりないのよね……いくらくらい?」

海未「えっと、幼馴染+延長分で1万4000円です」

真姫「あら、そのくらいなので。ちょっと待ってね」ゴソゴソ

海未「結構な額だと思いますが、何か文句とかはないんですか……?」

真姫「サービスに対して対価を払うのは当然でしょう?」

海未「穂乃果にはその価値があったと……」

真姫「少なくとも私はそう思うわ、それに価格設定をしたのはそっちでしょう?」

海未「まあそうなんですがまさかあのオプションを使う人がいるとは……」

真姫「?? とりあえずはい、お代よ」

海未「いえ、お代は結構です」

真姫「へっ?」

海未「穂乃果の方から、『無理やり連れてきたお客さんだからお金は取らないで』と頼まれまして……
その変わり気に入ったのならまた来てほしいそうです」

真姫「じゃあなんでお代なんて言ってたのよ」

海未「少し意地悪をしたくなってしまいまして……すみません」

真姫「何それ……意味わからないわよ……」

海未「私にも思うところがあるってことです」

真姫「よくわからないけどまあいいわ、じゃあ気が向いたらまた来るわね」

海未「はい、ありがとうございました!」

~~~~~
夜 真姫の部屋

真姫「……」カリカリ

真姫「……」カリカリ

真姫「んー、だいぶ勉強したわね。少し休憩しましょう」

真姫「……穂乃果、暖かかったな」

真姫「まだ穂乃果に撫でてもらった頭が暖かい気がするわ」

真姫「また……今度行ってみようかしら」

~~~~~
次の日

ガラララッ

穂乃果「いらっしゃいませ!あっ、真姫ちゃんまた来てくれたんだねっ」

真姫「え、ええ。お代をおまけしてくれたしね」

穂乃果「ありがとー!穂乃果もまた真姫ちゃんに来てほしかったんだっ」モギューッ

真姫「そ、そうなの?///」

穂乃果「もちろんだよ!で、今日は何しようか?」

真姫「…………の」ボソッ

穂乃果「へっ?」

真姫「あ……う……」

穂乃果「どうしたの?」

真姫「ま、また幼馴染で抱きしめて頭を撫でて欲しいの!///」

穂乃果「えっ……」

真姫「き、昨日夜に勉強してたら普段より捗ったのよ!
それで何か効果があるんじゃないかって確かめたいの!」

真姫「それだけ!それだけよ!///」

穂乃果「うんうん、わかったわかった♪じゃあいっぱいなでなでしてあげるね♪」

真姫「あっ……」

穂乃果「真姫ちゃんは昔から勉強頑張ってたもんね」ナデナデ

穂乃果「穂乃果はね、そんな真姫ちゃんのことをいつも見てたんだよ」ナデナデ

穂乃果「だから嬉しいんだ、こうやって真姫ちゃんの力になれて」ナデナデ

穂乃果「他にもしてほしいことあったら何でも言ってね」ナデナデ

真姫「うん……///」

真姫(あぁ……しあわせ……///)





ガララッ

真姫「……」ツヤツヤツヤ

海未「おかえりなさいませ、今回もお楽しみだったみたいですね」

真姫「ええ……、ここは素晴らしい場所ね」

海未「ありがとうございます、それではお会計ですが―――」

真姫「はいこれ、あとこれを穂乃果に渡しといてもらえるかしら?」

海未「これ……は?」

真姫「チップよ、ちょ、直接は渡しづらくて……///」

海未「申し訳ございませんがチップなどの受け取りは禁止されておりますので……」

真姫「そうなの?」

海未「一応は部活動の一環となっていますので……
代わりと言ってはなんですがまたお店にいらしてください、穂乃果も喜びますので」

真姫「じゃあまた来ることにするわ……、そうだ予約とかできないのかしら」

海未「予約ですか?一応そういう制度もございますが」

真姫「なら予約するわ」

海未「はい、では日にちとお時間をよろしいでしょうか」

真姫「とりあえず明日から3週間の間、放課後は毎日予約を取っておくわ」

海未「は、はい!?」

真姫「もちろん全部延長するから、他にあっても予約は入れないどいてね」

海未「そ、それはさすがに……」

真姫「お金ならあるしいつ予約しようと私の自由でしょう?それに他にお客さんもいないみたいだし」

海未「それはそうですが……」

真姫「ならいいじゃない、じゃあまた明日ね」




真姫(そして私は毎日、穂乃果のところへと通い続けた)

真姫(さすがに毎日オプションを使い続けるのは無理だったけど)

真姫(それでも私は毎日のように穂乃果の店に足を運んだ)

真姫(だから、ああなるのは当然だったの)

~~~~~
3週間後 夜 真姫の部屋

真姫(えへへー!今日は犬になって穂乃果にかわいがってもらっちゃったわ!)

真姫(穂乃果の膝ってなんであんなに気持ちいのかしら!)

真姫(明日は何にしようかしら、久しぶりに姉にしようかしら)

真姫(コスプレさせてもいいわね!巫女さん衣装もすごく可愛かったし)

真姫(ああ、どうするか悩むわ……)

真姫(そうだ!いい設定がないかも徹夜で考えとかないと///)

こんこん

真姫ママ「真姫ちゃん、少しお話があるのだけどいい?」

真姫「んっ、どうしたの?」

真姫ママ「あのね、学校の先生から真姫ちゃんの成績が著しく下がってるって連絡があって……」

真姫「っ!」

真姫ママ「一体どうしたの真姫ちゃん、貴方は成績を下げるような子じゃないでしょう?」

真姫ママ「もしも悩みがあるなら相談にのるわ、だから……」

真姫「……ちょっと最近調子が悪かっただけよ」

真姫「私だって人間よ?少しくらい成績が悪い時だってあるわ。だけど大丈夫だから!」

真姫ママ「で、でもね……」

真姫「大丈夫だから!出てって!」

真姫ママ「わ、わかったわ……、でも何かあるならすぐに相談してね?」

真姫「うん……、ありがとうママ。でも本当に大丈夫だから」

真姫ママ「わかったわ、じゃあおやすみなさい……」

バタンッ

真姫(勉強……ね)

真姫(結局は私の成績しか見てないのね)

真姫(私は今こんなにも毎日を楽しめてるのに……)

真姫(早く会いたい……早くお店に行きたい……)

真姫(私の居場所は勉強なんかじゃない、私は……)

~~~~~
数日後 放課後

真姫「~~~~♪」トコトコ

真姫(今日は穂乃果とどんなことをしようかしら!)

真姫(そうだ、前にちょっと話したお医者さんの設定をやってもらいましょう!)

真姫(あぁ、楽しみ……)

穂乃果『で、でも!調子が悪いだけかもしれないですし!』

真姫(穂乃果の声?誰か他にお客さんがいるのかしら……)

理事長『でも西木野さんがここに通い詰めているのは事実でしょう?』

真姫(わ、私!?)

海未『そうですが……しかし……』

理事長『西木野さんの成績の低下とここが直接関係があるかはわかりません』

穂乃果『そ、そうですよ!真姫ちゃんだって調子が悪いだけかも……』

理事長『ですがこのままだと営業停止……いえ、廃部もあり得ることは覚悟してください』

穂乃果『ま、待ってください!穂乃果達はまだ何もできてないのに……』

ことり『そ、そうだよ!廃部だなんて……』

理事長『……私としても続けて欲しいのよ?でもこれ以上はあまり庇えないのよ』

穂乃果『そんなぁ……』

真姫(営業停止!?わ、私のせいで……?)

真姫(な、なんなのよそれ……)

理事長『それに一人の生徒だけが入り浸る現状、このお店の目的を考えてもプラスとは言えないですよね』

海未『それは確かにそうですが……』

真姫(! 私……邪魔だったの……?)

真姫(私は……穂乃果の邪魔をしてたの……?)

真姫(なら……私は……)

ガラララッ

穂乃果「あっ、真姫ちゃん……」

真姫「ごめんなさい、私のせいで大変みたいね」

穂乃果「き、聞いてたの!?違うよ!そういうわけじゃあ……」

真姫「もうこないわ」

穂乃果「え?」

真姫「もうここには来ないし成績も戻すわ」

真姫「だから理事長、お願いしますここを潰さないであげてください」

穂乃果「真姫ちゃんでも……」

真姫「穂乃果、今までありがと。楽しかったわ……さようなら」ダッ

穂乃果「ちょっと真姫ちゃん!どこに行くの!」

穂乃果「真姫ちゃん……!二人ともここはお願い!私真姫ちゃんと話してくるからっ!」ダッ

ことり「あっ!穂乃果ちゃんっ!」



真姫「はぁ……はぁ……」

真姫「適当に走っていたら屋上にきちゃったのね……」

真姫「馬鹿と煙は何とやらって聞くけど……私ったら本当に馬鹿ね」

真姫「また……一人になっちゃったじゃない……」ポロポロ

真姫「また元通りに……また……空っぽに……」ポロポロ





穂乃果「見つけたよ、真姫ちゃん!」

真姫「ほ、穂乃果……なんでここが……」ゴシゴシ

穂乃果「なんとなくだけど真姫ちゃんが来る場所がわかったんだ
ずっと一緒に話してたからかな?」

真姫「……」

穂乃果「真姫ちゃん、一緒に戻って理事長に説明しようよ
成績が下がっちゃったのはたまたまだって」

穂乃果「真姫ちゃんだってたまには調子が悪い時があるよね、だから一緒に……」

真姫「違うわ、別に私の成績が下がったのは調子が悪かったからじゃない」

真姫「あのお店に通ってから成績が下がったのは事実よ、だからもう行かないわ」

穂乃果「そ、そんな……なんで……」

真姫「私の居場所はあそこだけだったの」

穂乃果「えっ?」

真姫「家でも学校でも私は成績でしか見られなかった……
私の夢の為には成績が必要だし嫌だったわけじゃない、でもどこか満たされなかった」

穂乃果「真姫ちゃん……」

真姫「でもね!あのお店にいるときは、穂乃果と一緒に居るときは私は満たされたの!
そして同時にとても怖かった……」

真姫「私と穂乃果の関係は、お店から出たらただの客と店員だから……」

真姫「それが嫌だったから私は毎日通ったわ、そしてその結果がこれ」

真姫「本当に馬鹿よね、せっかく手に入れた場所を自分で無くしちゃってね」フフッ

真姫「今までありがう、だからもう私のことは――― 穂乃果「……」テクテク

穂乃果「……」ギューッ

真姫「えっ……?」

穂乃果「なんで真姫ちゃんがずっとお店に来てくれるのか、ずっと不思議だったんだ
でも、そういうのって聞かないほうがいいのかなって思ってた」

穂乃果「だけどそれは違ったんだね、真姫ちゃんの悩みや苦しみも理解して
一緒に悩んで、解決しないといけなかったんだ……」

穂乃果「それこそが本当の癒しだったんだね」

真姫「ほ、穂乃果?一体何を……」

穂乃果「真姫ちゃんはさっき、穂乃果と真姫ちゃんの関係は客と店員って言ったよね」

真姫「……そうよ、お店から出れば、お店に来なくなったら私と穂乃果はもう赤の他人、そうでしょう?」

穂乃果「真姫ちゃん、それは違う、違うんだよ」

穂乃果「確かにお店に来てくれる人はお客さんだけど、それだけじゃないよ」

真姫「なら一体何なの?私と穂乃果の関係は一体なんなのよ……!」

穂乃果「そんなの簡単だよ、穂乃果と真姫ちゃんは友達。友達なんだよ?」

真姫「とも……だち……?」

穂乃果「そう、友達だよ」

穂乃果「穂乃果達のお店はみんなを癒す場所、そして同時にみんなと友達になる場所でもあると思ってるんだ」

穂乃果「だからお店に来てくれなくても、真姫ちゃんとの関係は変わらない」

穂乃果「穂乃果が卒業しちゃって離ればなれになっちゃってもだよ、だって穂乃果達はもう友達なんだからね」

真姫「私と穂乃果はともだち……?」

穂乃果「そうだよ、穂乃果と会うために無理してお店にくる必要なんてないの」

穂乃果「休み時間や暇な日に穂乃果の教室に着てくれてもいいし、何だったら休日に一緒に遊ぼう!」

穂乃果「だって穂乃果達は友達なんだよ?」

真姫(穂乃果は私のことを友達だと思ってくれたのに……)

真姫(私は穂乃果のことを店員としか思ってなかった……)

真姫(穂乃果はとっくに私のことを、認めて入れくれたのに……)

真姫「私って……本当に馬鹿ね……」

穂乃果「穂乃果と違って頭がいいんだから勉強すればすぐに戻るよ!」

真姫「そういうことじゃないわよ……、本当にどっかずれてるんだから……」

穂乃果「えぇ!?違ってたの!?」

真姫「バカ……、でもありがとう」ボソッ





真姫(その後、私には入店制限がかけられた)

穂乃果「ごめんね、真姫ちゃん本当はこんなことしたくなかったんだけど……」

真姫「いいのよ、お店を続けるためでしょう」

穂乃果「うん、でも……」

真姫「私は何時でも穂乃果に会いに行けるんだから。だから穂乃果はもっと色々な人を癒してあげて」

真姫(そして私みたいな人を救ってあげて)

穂乃果「うん、音ノ木坂の全ての人を癒せるよう穂乃果頑張るから!」

真姫「ふふっ、穂乃果なら本当にパナケイアになれるわよ」

穂乃果「ぱなけいあ……?」

真姫「あら、店名的に知ってると思ってたんだけど」

穂乃果「うーん、店名は海未ちゃんが考えたから……」

真姫「そうだったのね、パナケイアってのは癒しの女神の名前よ」

穂乃果「癒しの女神……」

真姫「そう、穂乃果にぴったりね」

穂乃果「そっか……うん!穂乃果パナケイアになるよ!そして廃校阻止だよ!」

真姫「ふふっ、頑張ってね」

穂乃果「うん!真姫ちゃんもお勉強頑張ってね」

真姫「もちろんよ!じゃあお店にはまた遊びに行くわね」

穂乃果「うんっ、穂乃果も一年生の教室に遊びに行くからね!」

真姫「お店頑張ってね」

穂乃果「ありがと!真姫ちゃんもちゃんも頑張ってね!」

真姫「ええ、じゃあまたねっ!」





真姫(パナケイアか……、そしたら私はエピオネにならないとね)

真姫(私って最初のお客さんだし、ある意味ぴったりじゃないかしら?)

真姫(それじゃあ参考書でも買って帰りましょう)トコトコ

真姫(いつか私が夢をかなえた時、その時も穂乃果が傍にいてくれたら)

真姫(その時はまた予約してみようかしら、残りの人生すべてをね)

~~~~~
現在

ガラララッ

穂乃果「あっ、真姫ちゃん!来てくれたんだねっ」

真姫「ええ、勉強のストレス解消にはここが一番だからね」

穂乃果「えへへ、今日はどうする?またいつも通り?」

真姫「そうね……、今日はこの前とは逆にしましょうか」

穂乃果「了解!久しぶりだね、頑張るね!」

真姫「よろしくね」



穂乃果「西木野さんは今日はどうしたのかな?」

真姫「あの……、少し熱っぽくて風邪気味で……」

穂乃果「それは大変だね、じゃあ診察してあげるね」

真姫「は、はい……///」





穂乃果「まずはお熱から測るね」オデコピタ

真姫「あっ……///」ドキドキ

真姫(穂乃果の顔がこんなに近くに……)ドキドキ

穂乃果「お熱はないみたいだね、あれ?西木野さん顔が赤いけど大丈夫?」

真姫「だ、大丈夫です……」

穂乃果「何かあったらすぐに言ってね?西木野さんは穂乃果の大事な患者さんなんだからね」

真姫「わ、わかりました……」

穂乃果「じゃあ次は喉が腫れないかみるね、お口あけてね」

真姫「あ、あーん///」

穂乃果「もうちょっとあけてくれないと見れないよ?ほら」ホッペスリスリ

真姫「ひゃ、ひゃい……」アーン

穂乃果「うんうん♪どれどれー?」

穂乃果「喉は腫れてないかな?歯並びもとっても綺麗だね」

真姫「ひ、ひはいで……///」

穂乃果「見ないでかな?ダメだよこの前、穂乃果だって赤髪のお医者さんにいっぱい診察されちゃったんだからね」

真姫「うぅ……///」

穂乃果「だから今日は徹底的にやるよ?じゃあ次は体温計使ってきちんと熱を測ろうか」

真姫「で、でもこの部屋にそんなもの……」

穂乃果「あっ、そうだった……うーん、しょうがないか」

穂乃果「じゃあ穂乃果が手を使ってはかってあげるね♪じゃあ服を肌蹴させて腋を出してね」

真姫「う゛ぇえ!?そ、それはさすがに……///」

穂乃果「……お医者さんの命令は絶対です」

真姫「うっ」ドキッ

穂乃果「これって穂乃果がこの前、赤髪のお医者さんにワキガの検査をしてもらった時に言われた言葉なんだぁ」

真姫「そ、それはその……」

穂乃果「ひどいんだよそのお医者さんって、ワキガじゃないってすぐにわかるはずなのに
二時間も腋の匂い嗅いだり、穂乃果の腋に色々してたんだもん」

真姫「……」ブルブルブル

穂乃果「だから今回はそのお医者さんを見習って穂乃果も徹底的にやるからね、じゃあ腋出してね♪」

真姫「……はい///」

穂乃果「いい子だね、西木野さんは」ナデナデ

真姫「あぅ……///」

穂乃果「じゃあいくからねっ」

真姫「は、はい先生お願いします……っ///」

真姫(相変らずここに来ると満たされるわ……)

真姫(勉強の疲れも、将来への不安もすべて吹っ飛ぶの)

真姫(あぁ……ここは天国ね……)

おしまい、最初は絵里しか考えてなくて、絵里で数週間後ってしちゃったか真姫を落とすのに期間縛りが出ちゃったんだ……
次は多分期間が空きます

~~~~~
放課後

凛「かよちんかよちん!今度の土曜日、遊ぼうにゃー!」

花陽「あれ、凛ちゃん陸上部はいいの?」

凛「うん、珍しく土曜日は休みになったんだ。だから久しぶりに遊びに行こうよ!」

花陽「うーん……、ごめんね……。土曜日はちょっと先約があるの……」

凛「えぇっ!?」

花陽「ご、ごめんね!凛ちゃんが部活がないって知らなくて……」

凛「あっ、うん!そうだよね。そんな日もあるにゃ!」

花陽「本当にごめんね……」シュン

凛「気にしてないよっ、ちょうどいいし凛もシューズでも買いに行ってくるかな」

花陽「シューズ?」

凛「ちょっとぼろくなっちゃったんだにゃ、それより帰ろうかよちん!」

花陽「そうだね。行こうか」

真姫「あら、花陽。今帰りなの?」

花陽「あっ、真姫ちゃん!そうだよっ、今帰りなんだぁ」

凛(西木野さん……最近かよちんとよく話してる子にゃ)

花陽「そうだ、よかったら真姫ちゃんも一緒に帰らない?」

真姫「うーん、そうね……私はちょっと音楽室に行きたいからやめておくわ」

花陽「そっか……残念だなぁ」

真姫「でもお誘いは嬉しかったわ。また今度一緒に帰りましょうね」

花陽「また今度一緒に帰ろうね、また明日ね」

真姫「ええ、またね。花陽と……星空さん」

凛「! う、うん。さようならっ」





凛(西木野さんと、どこで知り合ったんだろう……)

凛(接点なんてほとんどなかったはずなのに……)

凛(最近のかよちんは変わったにゃ……)

凛(土曜も……用事ってなんなのかな?)

~~~~~
土曜日 A-RISEライブ会場

ツバサ『みんなー!今日は私たちのライブに来てくれてありがとー!』

花陽「きゃあああああああ!ツバサあああああああああぁっ!」ブンブンブン

穂乃果「は、花陽ちゃん……?」

あんじゅ『みんなの心にフルハウスよ♪』ウィンク

花陽「あんじゅさまあああああああああ!」ブンブン

穂乃果「花陽ちゃん……だよね?まさかいつの間にか入れ替わったんじゃ!」

にこ「大丈夫よ穂乃果、あれはちゃんと花陽だから」

穂乃果「で、でもいつもと人が違うよ!」

にこ「アイドルって言うのはね、人を変えてしまうほどの魅力を持ってるのよ……」

花陽「エッレナ!エッレナ!ハイ!エッレナ!ハイッ!」

穂乃果「……でもにこちゃんは変わってないよね?」

にこ「にこくらいになると一旦落ち着くのよ、私も花陽みたいだったわ……」

穂乃果「そ、想像できないよ……」

にこ「穂乃果ももうちょっとしたらわかるんじゃない?」

穂乃果「そうかな……」

にこ「きっとそうよ、また今度一緒にDVD見ましょうね」

穂乃果「うん!じゃあ今度は穂乃果がにこちゃんの為にお菓子作ってくねっ」

にこ「っ……、ちゃんと美味しいの作りなさいよね……///」

穂乃果「うんっ!」

ツバサ『じゃあ早速一曲目を始める……!?』

ツバサ『……』ジーッ

にこ「ちょ、ちょっと!ツバサがこっちの方を見てない!?」

穂乃果「ま、まさか花陽ちゃんが目立ちすぎた!?」

花陽「あ……あっ……つ、ツバサが私たちのことを……」フラッ

穂乃果「は、花陽ちゃん!?しっかりして!」ダキッ

花陽「うぁっ……もうもう色んな意味で死んでもいいかもです……」

穂乃果「花陽ちゃん、しっかりして!まだ一曲も始まってないよ!?」

英玲奈『ツバサどうした?』

ツバサ『……はっ、なんでもないわっ』

ツバサ『じゃあ気を取り直して、一曲目スタートよ!』



にこ「やっぱりA-RISEライブはレベルが違うわね!最高だったわっ」

花陽「そうですね!地元でこのライブが見れるなんて……感激ですっ!」

穂乃果「うんうん!とっても輝いてて素敵だったね、穂乃果もあれくらい輝きたいなぁ」

にこ「ふーん、まあ今のままでいいんじゃないの?」

穂乃果「えっ!?どういうこと?もしかして穂乃果は輝けないってことなのっ?」

にこ「なんでそっちに取るのよ……、本当に穂乃果ってバカね」

穂乃果「あー!にこちゃんだってこの前テストで失敗したって私に泣きついたくせにっ!」

にこ「ちょ、ちょっと!それはお店の中だけの話でしょう!?」

穂乃果「あっ!そうだった。ついうっかりね」ウププ

にこ「……これは海未に報告ね」

穂乃果「ひ、ひいっ!!そ、それだけは勘弁してください……」ペコリペコリ

にこ「どんだけ海未が怖いのよ……」

花陽「海未ちゃん、とっても優しいのに……」

穂乃果「それは仮の姿だよ……、穂乃果だけが知る海未ちゃんの真の姿は……」ブルブルッ

にこ「穂乃果がダラしないから怒られるだけじゃないの?
まあ、いいわ。海未には報告しないで上げる」

穂乃果「本当!?」

にこ「その代わり次はちょっとサービスしてよね」

穂乃果「うんっ!それくらいお安い御用だよ!」

にこ「き、期待してるわよっ///」

穂乃果「まかせといて!……でも穂乃果は輝けないかぁ……」シュン

にこ「だ、だからあれの本当の意味は……」

花陽「穂乃果ちゃんっ!」ガシッ

花陽「お姉ちゃんはね、とっても輝いてるよっ!」

穂乃果「は、花陽ちゃん?」

花陽「私の中ではね、アイドルと同じくらい……そうA-RISEにも負けてないくらい
お姉ちゃんは輝いてるんだよっ!だから元気出してっ」

穂乃果「ぅ……花陽ちゃん……花陽ちゃーん!」もぎゅーっ

花陽「お、お姉ちゃん///」

穂乃果「穂乃果は最高の妹を持ったよっ!感激だよっ」ぎゅーっ

花陽「私も……最高のお姉ちゃんを持ったよ///」

穂乃果「なんでこんなにいい子なの!?穂乃果の妹とは思えないっ!」

にこ「妹じゃないからでしょ……それより早く離れなさいっ!注目の的よ」

ほのぱな「あっ!」パッ

にこ「今更もう遅いわよ……」

穂乃果「と、とりあえず場所移動だよっ!」ギュッ

花陽「あっ///」

にこ「ちょ、ちょっと!どこ行くのよ///」

穂乃果「えへへ、適当っ!」グイーッ





凛(か、かよちんが違う人と遊んでる……、先約ってこれ……?)

凛(あ!抱き着いた……、かよちんが、他人に……)

凛(あの人達はだれ……?凛はしらない……)

凛(誰なの……?)

~~~~~
休み明け

花陽「おはよう、凛ちゃん」

凛「お、おはようにゃ!」

花陽「じゃあ学校行こう」

凛(かよちんに特に変わりはないかな?)

凛(土曜日の人達は誰だったんだろう……)

凛(……思えば凛が部活に出てる時に、かよちんが何してるのかとか全く知らないにゃ)

凛(あの二人はその時に知り合った人たちなの?
でも部活には入ってないって言ってたし……)

凛(も、もしかしてかよちんが凛に嘘をついてる!?)

凛(内緒で部活に入ってたりするの……?)

凛(気になる……よし……)

花陽「凛ちゃんどうしたの?」

凛「……なんでもないよっ。いくにゃー!」ダッ

~~~~~
放課後

凛「じゃあ凛は部活行ってくるね!」

花陽「うん、頑張ってね」

凛「頑張るにゃー!また明日ねー!」

花陽「ばいばいっ!」





凛(……)スタスタ

凛(……もうそろそろいいかな)ピタッ

凛(これでかよちんは、凛が部活に行ったと思ってるはず)

凛(これでかよちんの後を付ければ何してるのかが……)ゴクリッ



花陽「……」テクテク

凛(この方向は、帰るわけじゃないみたいだにゃ)コソコソ

花陽「……」テクテク

凛(かよちん、何だかうれしそう……やっぱり部活に?)

花陽「……」スタスタ

凛(階段上がってる……、上の階に部室があるのかな)





花陽「……」ピタッ

凛(暖簾のかかってる教室の前で、止まったにゃ……あそこが部室?)

花陽「……」ガラララッ

<いらっしゃいにこー!

凛(入ってった、あそこなんだね……)

凛(……とりあえずかよちんが帰るまで待って、それから調査するにゃ)



~40分後~

ガラララッ

<ありがとうございにこにー!

凛(……あっ!)

花陽「~~~♪」スタスタ

凛(出てきたにゃ!予想より早かったな)

凛(完全に見えなくなったら、凛も行ってみよう……)

凛(……で、でもとっても入りにくいにゃあ……。どうしよう)

真姫「何やってるの?」

凛「何って、かよちんを追ってるんだよ?」

真姫「なんで?」

凛「凛に内緒でなにやってるのかを……って、だれっ!?」

真姫「こんにちは、星空さん」

凛「に、西木野さん!?なんでここに……!」

真姫「ここって音楽室への通り道なのよね、それより花陽がどうかしたの?」

凛「べ、別に西木野さんには関係ないよっ!」

真姫「……私なら解決策を与えられるかもしれないとしても?」

凛「ど、どういうこと……?」ピクッ

真姫「星空さんは、花陽を追ってたのよね、なんで?」

凛「それは……、やっぱり関係ない人には言いたくないよっ」

真姫「困ったわね……、まあとりあえずそんなに花陽が気になるなら
星空さんもあそこに行ってみるといいわよ」

凛「あ、あそこって?」

真姫「あの暖簾がかかってる教室よ、そこに行けば多分解決するんじゃないかしらね」

凛「……い、言われなくても行こうとしてたよ!」

真姫「そう?なら余計なお世話だったわね。じゃあ頑張ってね」スタスタ



凛(ここがかよちんが入ってた教室……)

凛「癒し処ホノケイア……?何の部活なのかにゃ」

凛(ここに行けば解決するって西木野さんが……だからっ)

ガララララッ

にこ「いらっしゃいませにこー!」

凛「ああっ!?」

凛(こ、この人この前かよちんと一緒に居た人だ!)

にこ「その反応は初めてのお客様ですかぁ?ここは『癒し処ホノケイア』にこっ!」

凛「い、癒し処?……部活じゃないの?」

にこ「一応部活動ってことにはなってるけど……普通のお店だと思ってくれていいにこっ!」

凛「そうなんだ……それよりかよちんはここで何してたの?」

にこ「かよちん?誰にこっ?」

凛「えっと、小泉花陽って言う一年生なんだけど……」

にこ「あれ、あなた花陽の友達だったのにこ?」

凛「そ、そうだけど……」

にこ「……はぁ、なんだそうだったのね。だったら早く言いなさいよ」

凛「な、なんか雰囲気がガラッと変わったにゃ!さっきまでの痛いキャラは一体……」

にこ「痛いですって!一年の癖に生意気じゃない……」ピキピキ

凛「えっ?だってあなたも一年生じゃないの?」

にこ「違うわよっ!1クラスしかないんだからクラスメイトの顔くらい覚えなさいよ!」

凛「え、じゃあ」

にこ「三年の矢澤にこよ」

凛「三年!?ってきり一年かと……ごめんなさい」ペコリ

にこ「……今更畏まらなくてもいいわよ、一応お客さんだし」

凛「ほ、本当!?矢澤さんは優しいんだね」

にこ「にこでいいわよ。ちなみにあなたの名前は?」

凛「星空凛って言うんだ!よろしくね……えっと、にこちゃん?」

にこ「凛ね、よろしく。今日は花陽の紹介できたの?」

凛「そ、そういうわけじゃないけど……ここって何をしてるところなの?」

にこ「あら、まったく知らずにきたのね。ここは人々を癒す場所なのよ」

凛「い、癒す?」

にこ「まぁ、わからないわよね。カウンセリングと
マッサージ屋がくっついた場所だと思えば大体それで大丈夫よ」

凛「かよちんもここで、カウンセリングを受けてたってことなのかにゃ?」

にこ「そういうことになるわね……多分」

凛「も、もしかして西木野さんも!?」

にこ「ああ、あの子もここの常連よ、週に一回くらい来るわ」

凛「そっか……、きっとここで知り合って仲良くなったんだ……」

にこ「で、利用するってことでいいのよね?」

凛(ここを利用すればかよちんと一緒になれるかな……
凛も仲間に入れてもらえるかな……)

にこ「早くしないと、シスコン生徒会長が来ちゃうわよ」

凛「うん、利用する……するよっ!」

凛(そしてかよちんともっと仲良くなるにゃっ!)

にこ「そんなに気負う場所でもないんだけど……まあいいわ」

にこ「では、一名様ご案内にっこにっこにー!」

凛「にっこにっこにー……?」

にこ「い、いいから早く行きなさいっ!」



ガラララッ

凛「ここがホノケイア……?」

穂乃果「いらしゃいませんー!あっ初めての人だよね?」

凛「そ、そうです!」

穂乃果「高坂穂乃果って言うんだ、これからよろしくねっ」

凛「あ……、星空凛です。よろしくお願いします……」

穂乃果「星空凛ちゃん?」

凛「そ、そうですけど……」

穂乃果「花陽ちゃんの友達の凛ちゃんだよね!話は色々聞いてるよっ」

凛「えっ、かよちんが……?」

穂乃果「そうだよ、とっても素敵な幼馴染がいるっていつも話してくれるんだ」

凛「そうだったんだ……」

凛(なんだかとっても嬉しいにゃ……)

穂乃果「穂乃果も一回、凛ちゃんに会ってみたかったんだっ!だから仲良くしてくれると嬉しいなっ」

凛「こ、こちらこそよろしくお願いします。高坂先輩」

穂乃果「そんな畏まらなくていいてっ!もっと砕けた感じで、穂乃果でいいよ」

凛「じ、じゃあ……穂乃果ちゃん?」

穂乃果「そう呼んでくれると嬉しいなっ」ナデナデ

凛「にゃっ!?///」

穂乃果「で、今日はどうしようか、何かオプションとか使う?」

凛「おぷしょん……?凛はちょっとここのことまだよくわかってなくて何とも……」

穂乃果「あれ、にこちゃんは説明してくれなかったの?」

凛「カウンセリングみたいなものだって言ってたにゃ」

穂乃果「にこちゃんは教え方が大雑把だなぁ……
ここはね、穂乃果と一緒にお話したり遊んだりして心を癒す場所なの!」

凛「オプションってのは?」

穂乃果「話を盛り上げあげるための追加設定だよ
例えば穂乃果が妹になりきって一緒に話したりするの」

凛「うーん?」

穂乃果「うーんと、二人でお芝居しながらお話しするって言えばわかりやすいかな……」

凛「それって楽しいの?」

穂乃果「穂乃果はとっても楽しいけど……、とりあえず凛ちゃんも一回やってみなよっ」

凛「かよちんもそのオプションってのは使ってるの?」

穂乃果「そうだよっ!何かは秘密だけどね」

凛「そっか……じゃあ、凛もやってみようかな……」

穂乃果「じゃあどの設定にする?」

凛「うーん、どれがいいのかわからないし選べないにゃ……」

穂乃果「そうだねぇ……、オススメなのは姉妹設定とかだけど
凛ちゃんは昔からやってみたかったこととか何かない?」

凛「昔からやってみたかったこと……?」

穂乃果「メイドさんが欲しいとか、姉妹が欲しいとか、あとはペットが欲しいとか」

凛「あっ、そうだ……猫」ボソッ

穂乃果「猫?」

凛「う、うん。凛は猫が好きだけど、猫アレルギーだから……
一回思いっきり撫でてみたかったんだ」

穂乃果「猫か……確かことりちゃんの作った衣装に尻尾と耳があったよね……」

穂乃果「よし!凛ちゃん、その夢を穂乃果が叶えてあげるねっ!」





凛「な、なんでこんなことに……///」

穂乃果「にゃーん♪」スリスリ

凛「ほ、穂乃果ちゃん、その耳と尻尾は……?」

穂乃果「猫耳と猫尻尾だよ?」

凛「そ、その凄いミニスカの衣装は……?」

穂乃果「ね、猫はこうだって、ことりちゃんがっ!」

凛「誰にゃそれ……」

穂乃果「もう!そんなこと良いから可愛がってよぉ~」

凛「か、可愛がるって言っても、どうすればいいのかわからないよ……」

穂乃果「ん~、ナデナデしたりモフモフしてりすればいいんだよっ」

凛「ナデナデ……モフモフ……」

穂乃果「そうだよ、今の穂乃果は凛ちゃんだけの猫……ほのねこだからね!」

凛「凛だけの猫……」

穂乃果「そうだよ、だからほらっ」スリスリ

凛「う……本当にいいの?」ドキドキ

穂乃果「うんっ」

凛「じ、じゃあ本当に……やるからね」ドキドキ

穂乃果「ほらほら、早く!」スリスリ

凛「……」ソーッ

凛「……っ」ナデナデ

穂乃果「ん~っ、気持ちいいにゃん!」

凛「……」ナデナデナデ

穂乃果「にゃぁ……」

凛「……」ナデナデナデナデ

穂乃果「ふにゃあ……」

凛(な、なにこれ……)ナデナデナデナデナデ

穂乃果「にゃ、にゃあ?」

凛(撫でてるだけなのに……)ナデナデナデナデナデナデ

穂乃果「り、凛ちゃん?」

凛(胸がぽかぽかして、とっても気持ちいにゃー!)ナデナデナデナデナデナデ

穂乃果「撫ですぎ!撫ですぎだからっ!」

凛「とってもいいにゃ!猫を撫でるって、こんな感じなんだね!」

穂乃果「そう?じゃあ一旦ちょっと離れようか……」

凛「ダメにゃ、だってさっき今の穂乃果ちゃんは凛の猫だって言ってたよね?」

穂乃果「た、確かに言ったけど……」

凛「だったらもっと可愛がる!にゃんにゃん言わせてあげるにゃー!」ダキッ

穂乃果「ちょっと凛ちゃんっ///」

凛「駄目だよ、猫はにゃあにゃあ言わないとね?」

穂乃果「に、にゃあ……」

凛「うん!じゃあ凛と一緒にもっとにゃあにゃあいうにゃ!」

穂乃果「その前に一旦離れにゃいと……」

凛「駄目にゃー!次はいっぱいモフモフするにゃー!」ギューッ

穂乃果「にゃあっ!?」

凛「にゃ」モフモフ

穂乃果「ちょっとどこをモフモフしてるの!?」

凛「にゃにゃ」モフモフモフ

穂乃果「駄目だって凛ちゃん!」

凛「にゃにゃにゃにゃ」モフモフモフモ

穂乃果「ほ、本当にダメだって……あっ」

凛「にゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃ」モフモフモフモモフモフモフモモフモフモフモ

凛「にゃあああああああああああ!」ニャギューッ

穂乃果「ぎにゃああああああああ!」







凛「ご、ごめんね、穂乃果ちゃんやりすぎちゃって……」

穂乃果「うぅ……ちょっと待ってって言ったのに……」

凛「可愛すぎて止めらんなかったにゃ」

穂乃果「凛ちゃんのバカっ……」

凛「確かに凛は馬鹿だけど……でも嬉しかったの」

凛「猫を思う存分可愛がるのは凛の夢だったから、それがようやくかなったから……つい……」

穂乃果「……」

凛「だから許してほしいにゃ……」

穂乃果「……じゃあ、一つ条件だすから。それ守ったら許してあげるね」

凛「条件?うんっ!凛なんでもするよ!」

穂乃果「……また、遊びに来て、いっぱい可愛がってくれたら許してあげるねっ///」





ガラララッ

<ありがとうございにこにー!

凛「帰りもあのキャラなんだね……」

凛「それにしても今日はいい経験ができたにゃ」

凛(西木野さんにはひどいこと言っちゃったよね
……よし、明日ちゃんと謝ろう。あとお礼もしないと!)

凛(かよちんのことも無駄に疑っちゃった……、ごめんね。)

凛(……)

凛(でも冷静に考えると、かよちんだってひどいにゃ!)

凛(ホノケイアを凛に教えないで独り占めしてるなんてっ!)

凛(こうなったら、今からかよちんの家に行って根掘り葉掘り聞きださないとっ!)

凛(……それにしてもあそこは本当に天国だったにゃ)

ホノケイアはJKリフレクビートとは全く関係なく、どちらかというとカウンセリング施設です
続き多分明日か明後日に希かな・・・

~~~~~
放課後

希「ごほっ……ごほっ……」

絵里「希、今日は調子が悪そうだけど大丈夫?」

希「んー?大丈夫やないかなぁ……ごほっ」

絵里「咳まで出てるし風邪なんじゃないかしら……、家まで送りましょうか?」

希「ええって、そんなに心配しないでも」

絵里「でも……」

希「それに今日はバイトなんよ」

絵里「今日くらい休んだ方がいいんじゃないの?」

希「今日は新人の子とウチの二人やから、ちょっと休むのは厳しいかなぁ?」

絵里「ああ、噂の……。でもその新人も入って結構経ってるわよね
一日くらいなら一人でも……」

希「んー、優秀な子やから大丈夫やとは思うけど。やっぱり後輩やからちゃんと見といてあげたいんよ」

絵里「でも、それで希に何かあったら……!」

希「ははっ、えりちは心配性やね。大丈夫やから、じゃあまた明日」スタスタッ

絵里「ちょっと希!……もう、何かあったらすぐに私に電話してね!」

~~~~~
神社

希「ごほっ……ごほっ……」ブルブル

希(エリチの言う通り無理せん方が良かったかなぁ)

海未「希先輩、あちらの掃き掃除は終わりました」

希(ほんまにしんどくなってきた……)

海未「希先輩?」トントン

希「うあっ!う、海未ちゃん!?どないしたの?」ビクンッ

海未「い、いえ……、任されていた場所の掃き掃除が終わったので、報告に来たのですが……」

希「あっ、ほんまに?海未ちゃん仕事早くなったなぁ」

海未「ふふっ、希先輩にコツを色々教えてもらったおかげですよ」

希「もう一人前やね。なんだか寂しいなぁ」

海未「私なんてまだまだですよ……。それはそうと、こちらの掃除も手伝いますね」

希「先輩なのに、仕事押しつけたみたいになってごめんね」

海未「それはいいんです、ですが他にもっと、謝らなきゃいけなことがありますよね?」

希「他に?」ゴホッゴホッ

海未「……体調が悪いのに、無理してバイトに出ていることです」

希「うっ、気が付いてたんやね」

海未「当たり前です、気が付かないほうがおかしいですよ!」

希「でも、海未ちゃん一人にする訳にもなぁ」

海未「むっ……私ってまだそんなに頼りないんですか?
仕事も一通りは、できてると思っているのですが……」

希「そ、そんなわけやないよ?
海未ちゃんはもう一人前やし、一人でも大丈夫やと思ってるけど……」ゴホッ

海未「ならもっと私を信じてくださいよ、そして無理はしないでくださいっ」

希「ご、ごめん!次回からはもう無理はせんとくからだから今回は……」

海未「駄目です」

希「へっ?」ゴホッ

海未「無理をしないのは今からですよ」ニッコリ

~~~~~
帰り道

海未『今日はもう早退してください、神主さんには私から伝えておくので』

海未『帰り道に何かあったらすぐに誰かを呼んでください』

海未『悪いと思ってるなら早く元気になってくださいね』ニッコリ

希(ウチは本当に良い後輩をもったなぁ)フラフラ

絵里『今日くらい休んだ方がいいんじゃないの?』

絵里『何かあったらすぐに私に電話してね!』

希(後輩だけやない、友達もやね……)ゴホッ

希(家までもうちょっとや……)フラフラ

希(……あかん、頭ぼーっとしてきた)

???「あの、さっきからふらついてますけど大丈夫ですか?」

希(うぁ……?ウチが声かけられてるの……?)フラフラッ

???「すごい顔色してますけど……」

希(もう真っ白で……これ、ほんま。に……)バタンッ

???「えっ?た、たおれ……ほ、保健委員!ことりちゃぁぁぁん!?」

???「ち、違う!救急車!?救急車だっ!」

希「ま、まって……、救急車はあかん……」ブルブル

???「えっ?」

希「しんぱい……かかる……家、そのマンション……」

希(も……う……む……り……)

???「あの、本当に大丈夫ですか……?」

希「……」

???「ど、どうしよう!やっぱり救急車を!」

???「……緊急事態だし鞄漁ってもいいよね……ごめんねっ!」

~~~~~
希家

穂乃果「……」ギューッ

希「……」

希(ウチ……どうなったん……?)

希(体調悪くて……、そこからどうしたんやっけ?)

希(なんや暖かいなぁ……、体と……手がとっても暖かいわ……)

希(この感覚は布団の中……?手は誰かが握ってくれとるかな)

希(……あっ、そっか。ウチ風邪やったんだもんね。誰かなんて一人しかいないやん)

希「お母さん……手、もっと握って……」ボソッ

穂乃果「! ……」ギューッ

希(ほんまに暖かいなぁ、だからもうちょっとこのまま……)



~数時間後~

希「んぁっ……」パチッ

穂乃果「あっ!」ギューッ

希「んーっ、寝てたなぁ……。確か倒れて……お母さんが手を握っててくれて……」

穂乃果「えっと、お母さんでないけどね」タハハッ

希「……」ジーッ

穂乃果「あの、初めまして……」ギューッ

希「ひ、ひいっ!どなたですかっ!?なんでウチの部屋に!」パッ

穂乃果「ちょ、ちょっと待って!落ち着いてっ!怪しい者じゃないから!」アフタアタフタ

穂乃果「あっ!携帯持たないで!誰かに電話かけようとしないで!話を聞いてーっ!」



穂乃果「――――ということなんです、決して怪しい物では!」

希「そ、そうやったんやね。ごめんね、恩人を不審者呼ばわりしちゃって……」

穂乃果「い、いえ!起きたら隣に誰か座ってたら驚きますし、しょうがないですよ」

希「でも、ずっと看病してくれてたんやろ……、それなのに……」

穂乃果「看病と言っても手を握ってただけですし」エヘヘ

希「手を……あっ///」

希(お、お母さんやと思ってたんだけど……この子やったんやね。あれ……)

希「あの……ウチ寝言で変なこととか言ってなかったよね?」

穂乃果「うーん、あっ!穂乃果のことお母さんって言ってたかな?///」

希「うあああっ!ご、ごめんなあ!そんなつもりやなくてっ!」

穂乃果「い、いいんです!風邪の時はさびしがり屋になるってよく聞きますしっ」

希「うぅ……ウチそんなキャラやないんやけど……///」

穂乃果「キャラなんて、自分じゃあわからない物ですよっ」

希「せ、せやけど……///」

穂乃果「あっ!……すみません。もうそろそろ帰らないと……」

希「あっと、いけない。ウチどれくらい寝てたんやろ……って21時!?」

穂乃果「一応、家には連絡を入れてるんで大丈夫ですが、さすがにもうそろそろ帰らないと……」

希「せやね、一人だと危ないからウチが送ってくよ」ムクッ

穂乃果「だ、ダメですよ!さっき倒れたんですよ!?」

希「で、でも……」

穂乃果「無理してまた倒れたらどうするんですか?」

希「うっ……、ならせめて何かお礼を……」

穂乃果「お礼も別に……あ、そうだ!」ゴソゴソ

希「うん?」

穂乃果「あの、お店やってるんで、治ったら来てください!
このチラシに場所が書いてあるんで」ハイッ

希「お、お店?でもその制服、音ノ木坂やろ?バイトとか?」

穂乃果「えへへ、来てくれればわかりますよ」ピピピッ

穂乃果「う、うわぁ!また雪穂からの電話だ……、こりゃあカンカンだね……」

穂乃果「ってことで帰りますね。お店に来て下さいねっ!お大事に!」

希「あっ。う、うん。今日はありがとう……」

バタンッ

希「本当にあの子がいてくれて助かったわ……えっと……」

希「ウ、ウチ名前聞いてないやん……」

希「恩人なのに名前も聞いてないとか、どんだけ頭回ってないんやっ」

希「とりあえず治ったらお店いって、ちゃんと自己紹介せなね」ペラッ

希「名前は『癒し処ホノケイア』で……場所は……学校?」

~~~~~
数日後 放課後

希「こ、この教室みたいやね、暖簾もあるし……」

希「お店やってるって言っても、ここ学校やで?まかさ本当に……?」

希「とりあえず入ればわかるよね……、お礼言わなきゃアカンし」

ガラララッ

ことり「いらっしゃいませー♪」

希「あら、可愛い店員さんやね。ここってお店ってことでええの?」

ことり「はいっ!初めての方ですね?ここは人々に癒しを提供するお店ですっ」

希「癒し……?まあええわ。えっと、サイドポニーの女の子おらへん?」

ことり「あっ、穂乃果ちゃんですね!もちろんいますよっ」

希「ウチな、その子に会いにきたんやけど」

ことり「はい、わかってますよぉ!ではご利用ってことでよろしいですねっ!」

希(ようわからんけど、利用すればあえるんかな?)

希「んっ、じゃあご利用ってことで」

ことり「はーい!一名様ご案内でーすっ!」



がらららっ

穂乃果「いらっしゃいませっ!……あれ、貴方は!」

希「この前はありがとなぁ、お礼も兼ねて寄らせてもらったんやけど」

穂乃果「本当に来てくれたんだね!ありがとっ」モギューッ

希「ひゃっ///」ドキドキ

穂乃果「あっ、ごめんね。穂乃果すぐ人に抱き着くから……よくみんなに怒られるんだ」エヘヘ

希「ちょっとびっくりしただけやから……、名前は穂乃果ちゃんって言うんやね」ドキドキ

穂乃果「そういえば自己紹介まだだったね、遅くなっちゃったけど高坂穂乃果です!
学校で癒し処をやらせてもらってますっ」

学校で癒し処をやらせてもらってますっ」

希「こっちこそ助けてもらったのに名前も聞かないで……
ウチは、東條希や。ほんまにこの前は助かったわ」

穂乃果「困ったときはお互い様だよっ!気にしないでね」

希「お礼を兼ねて利用しにきたんやけど……、癒し処やっけ?なにをするお店なん?」

穂乃果「えへへ、やっぱり初めての人はわかりにくいよね。ここはね―――」



穂乃果「って場所なんだよ!」

希「ふーん、なるほどなぁ」

希(それってもしかして……いや、深く考えんとこ)

希(学校も許可だしてるらしいし、きっと大丈夫。大丈夫なんや)

穂乃果「ってことで、今日は穂乃果が頑張って希ちゃんを癒すからねっ!」

希「ふっふー、せっかくやし楽しませてもらおうかな」ワキワキ

穂乃果「希ちゃん、なんか手の動きが……」

希「気のせいやないかな?」ニヤニヤ

穂乃果「そ、そうかな……それでね!今日のオプションは穂乃果が決めていいかな?
もちろんお金なんて取らないからさ」

希「穂乃果ちゃんは恩人やし、どんなことでもおっけや!」

穂乃果「本当!?どうしてもしたいことがあってね」

希「うんうん、お姉さんに何でも話してみ!」

穂乃果「えっと……子供設定がしたくて……」

希「こ、子供!?」

穂乃果「う、うん。一人子供になってもう一人が母親で!……駄目かな?」

希「だ、ダメやないけど……」

希(母性はある方やと思ってたけど、まさかこの子まで落としちゃうなんて……)

穂乃果「本当?この前あった時からこれだ!って思ってたんだよね。じゃあお願いねっ」

希「うん、ウチもほんま罪な女やね……」

穂乃果「よーし、じゃあ穂乃果お母さんがいっぱい可愛がってあげるね♪」

希「……へっ!?」



希「うぅ……」

穂乃果「えへへ、暖かいね」ギューッ

希「なんでこんなことになってるん……?」

穂乃果「希ちゃんは、お肌もすべすべのぷにぷにでちゅねー、本当に赤ちゃんみたいっ!」プニプニ

希「ちょ、ちょっと穂乃果ちゃん///」

穂乃果「むーっ!」プニーッ

希「うぐっ!」

穂乃果「穂乃果ちゃんじゃないでしょう?今は穂乃果お母さんだよ!」

希「で、でもなぁ……」

穂乃果「でもじゃありませんっ!そんな子に育てた覚えはないよ?」

希「ウチも育てられた覚えはないし……」

穂乃果「う……希ちゃんがグレたぁ……」

希「ほ、穂乃果ちゃん?」

穂乃果「ぐっす……ぐっす……」ポロポロ

希「ほんまに泣いてる!?」

穂乃果「こ、子供がぐれて……ぐっす、悲しまない母親なんていないよっ」ポロポロ

希「べ、別にウチはぐれてなんてないんやけど……」

穂乃果「だって……穂乃果のこと、お母さんって呼んでくれないし……」

希「だからそれは……」

穂乃果「きっと穂乃果のことを、お母さんだと思ってないんだよっ!うぁぁんっ」ポロポロ

希「ちゃ、ちゃうって!だから泣き止んでな……」

穂乃果「……お母さんって言ってくれたら泣き止む」グッス

希「うっ……」

穂乃果「じゃ、じゃないと泣き止まないからっ……」

希「……わ、わかった。よ、呼んでみるから」

穂乃果「……じゃあ、お願いね」グッス

希「う、うん……。穂乃果……お母さん……?」

穂乃果「……もう一回」

希「……穂乃果お母さん?」

穂乃果「……もう一度」

希「穂乃果お母さん……」

穂乃果「もっと!」

希「ほ、穂乃果お母さんっ!」

穂乃果「うんっ!お母さんだよっ」パァァッ

穂乃果「希ちゃんはいい子だね!ご褒美にいっぱいなでなでしてあげるねっ!」ナデナデ

希「ちょっ!///」

穂乃果「いい子、いい子」ナデナデ

希「ひゃぅ……あ……///」ドキドキ

穂乃果「さすが穂乃果の子供だね、大好きだよっ」ナデナデ

希(な、なんやこれ、何かがウチの心に入り込んでくるような……)

穂乃果「素直ないい子にはいっぱいナデナデしてあげないとね♪」ナデナデ

希(なんなん、この安心感……。ずっと昔に感じたことがあるような……)

希「穂乃果……お母さん……」トローン

穂乃果「うん!……あれ、ちょっと眠そうだね?あっちで一緒にお昼寝しようか」

希「……うん」

穂乃果「あっちにふかふかのマットがあるんだよ、子守唄も歌ってあげるね!」ギュッ



穂乃果「~~~♪」トン・トン・トン

希「うっ……お、お母さん///」

穂乃果「どうしたの?あっ、寒いんだね。ごめんね、毛布はないんだ……」

希「ち、ちがっ。別に寒いわけじゃあ……」

穂乃果「そうだ、お母さんが暖めてあげるね♪」ギューッ

希「あっ……む、胸が……」

穂乃果「ふふっ、こうすれば暖かいでしょう?じゃあ子守歌の続き歌ってあげるね」

穂乃果「~~~~♪」

希(あかん、脳が焼かれる……何も考えられなくなる……)

穂乃果「~~~~♪」

希(本当になんなん、さっきから感じてるこの感覚は……昔、どこかで……)

穂乃果「~~~~♪」ナデナデ

希(ひぅっ!……あっ……思い出した)

希(この感覚は……お母さんと一緒に寝てた時の感覚なんや……)





希「んんっ……」zz

希(ウチ、寝てた……?あかん、まだ瞼が重い……)ウトウト

穂乃果「~~~~♪」トントントン

希(歌?、これは……子守唄?そっか、お母さんと寝てたんやったね)

希(いつ以来やろ、お母さんに子守唄歌ってもらうの……)

希(とっても気持ちええな……)ギューッ

穂乃果「……」ナデナデ

希「んんっ……お母さん……」ムニュムニャ

希(ウチ、やっぱ寂しかったんやね。一人でこっち来て、一人で暮らして……)

希(大丈夫やと思ってたけど、やっぱりこうやって居て欲しかったんや……)

希(だって、うちは……)

希「ぐっす……ぐっす……大好き……」

穂乃果「大丈夫、傍にいてあげるからね」ナデナデ

希(うん……)

穂乃果「だから、おやすみなさい」ナデナデ





穂乃果「―――きて!―――ちゃん!」

希「んっあ……?」

穂乃果「希ちゃん起きてっ!」

希「あれ……おかあ……穂乃果ちゃん?」

穂乃果「うん、穂乃果だよ!寝てるところにごめんね。もう完全下校の時間なんだ……」

希「そっか、うち寝てたんやっけ?」

穂乃果「うんっ、ぐっすりだったよ!」

希(あれ、でもお母さんが居てくれた気が……あれ?)

穂乃果「穂乃果も頑張って子守唄を歌った甲斐があったよっ!」

希「んっ?子守唄……?」

穂乃果「あれ、覚えてないの?穂乃果達は設定で親子だったんだけど」

希「んっ、親子……あ!ああっ!」

穂乃果「思い出してくれたみたいだねっ」

希(そうやった!ウチら親子で……あの時のお母さんは穂乃果ちゃん!?)

穂乃果「えへへ、どうだったかな?頑張ったんだけど……」

希(ウチは、年下の子に……でも、あの時感じた感覚は……確かやった……)

希「年下の穂乃果ちゃんに、こんなこと言うのもあれなんやけど、ええかな」

穂乃果「えっ?」

希(ウチの心の隙間を穂乃果ちゃんが埋めてくれて……)

希「……また、甘えに来てもええ?」

穂乃果「……もう何言ってるの!もちろんだよ、だって穂乃果の娘だからね!」

希「……うん、またよろしくなあ、お母さん♪」

希(あの時ウチは、確かにとっても幸せやったんだもん)

~~~~~
後日

ガラララッ

海未「いらっしゃいませ、希先輩?」

希「あっ、今日は海未ちゃんなんやね。にこっちだと白い目で見られるから助かるわ」

海未「むっ、本当ですか?にこには後程きちんと指導をしておきますね……」

希「あははっ、ええってそこまでしないでも。ところで今は穂乃果ちゃんフリー?」

海未「顔見知りでも、お客様にはきちんと接客するように言ってるのですが……。はい、希先輩が一番のりですよ」

希「ほんまに?やっぱりウチはラッキーやね♪」

海未「今日はまた親子設定で?」

希「もちろん!それで頼むわ」

海未「かしこまりました、それはでは一名様ご案内ですー!」

希(ああ!今日も会える……穂乃果ちゃん……、お母さんにっ!)



穂乃果「いらっしゃいませー♪あっ!のぞ……のんたん!」

希「お母さんっ!」タッタッタ

穂乃果「ストップ!」

希「うっ……」

穂乃果「……またお母さんのおっぱい揉もうとしたでしょう?」ジトー

希「うっ……だってお母さんのおっぱい気持ちいいんやもん」

穂乃果「もう、ちゃんと我慢も覚えないとダメだよ?」

希「ご、ごめんなさい……」シュン

穂乃果「うんうん、のんたんは素直ないい子だねっ!」ナデナデ

希「うっ……///」

穂乃果「いい子なのんたんにはちゃんとご褒美あげないとね」

希「ほんまに!?じゃあおっぱいを……///」

穂乃果「それは駄目!えっちなのは教育に悪いからねっ」

希「そんなぁ……」

穂乃果「それ以外のことだったら、何でもしてあげるからね」ナデナデ

希「うん///じゃあ今日はまた一緒に添い寝して欲しいんやけど……」

穂乃果「いいよ、お安い御用だよっ」

希「子守唄も歌ってほしいんやけど……」

穂乃果「それも大丈夫だよっ、じゃあまたマット行こうね」



穂乃果「よいしょっと。毛布はないから、また抱き合いがら寝ようね♪」ギューッ

希「うん……」

穂乃果「傍にいてあげるから安心して眠ってね、おやすみのんたん」ナデナデ

希「お休み、お母さん……」




穂乃果「~~~~♪」ポンポンポン

希(ああ、幸せや……)

希(色々やったけど、やっぱりウチはお母さんと一緒にお昼寝が一番やね)

希(抱き合いながら寝ると、お母さんの体温が伝わってとっても暖かい……)

希(耳元で静かに歌ってくれる子守唄が、また一段と気持ちいいんや)

希(まるで天国みたいやね……)

にこより希の方が難しかった・・・
次回は多分ちょっと空きます

~~~~~
UTXライブ会場

ツバサ「……」ジーッ

英玲奈「今日はみんな来てくれてありがとう!」

<キャーエレナサンー!

あんじゅ「今回のライブも最高にフルハウスにするわよ♪」

<アンジュサマー!

ツバサ「……」キョロキョロ

英玲奈「おい、ツバサ」ボソッ

あんじゅ「どうしたのよ、早く進めないと」ボソッ

ツバサ「えっ……あっ!ご、ごめん」ボソッ

ツバサ「早速一曲目行くわよ!」

<キャーツバサー!




ツバサ(今回もあの子は来てないみたいね……)

~~~~~
ライブ後 楽屋

ツバサ(サイドテールのあの子、今日もいなかったわね)

ツバサ(一体どこの誰なのかしら……)

ツバサ(もう一度だけでもいい、会って話がしてみたいわ)ハァッ

英玲奈「お疲れ様、いいライブだったな」

ツバサ「ええ。お疲れ様、今日も最高のライブだったわね」

あんじゅ「お疲れ様♪最高のライブって割にはちょっとうかない顔じゃない?」

ツバサ「んっ、色々あってね。ライブとは関係ないから大丈夫よ」

英玲奈「何か悩み事か?よかったら相談に乗るぞ?」

ツバサ「ありがとう、でも個人的なことだから……」


あんじゅ「個人的なことね……、それってライブの度に誰かを探してることに関係あるの?」

ツバサ「へっ!?」

英玲奈「ああ、それな。私も気になっていたのだが……」

ツバサ「な、なんのこと?」

あんじゅ「少し前から観客席を凝視するようになったわよね」

ツバサ「き、気のせいよ気のせい!」

英玲奈「今日なんて特に露骨だったな」

あんじゅ「熱中しすぎて段取り忘れちゃってたものね♪」

ツバサ「た、たまたまよ!ミスする日くらいあるわっ!」

あんじゅ「たまたまねぇ……」

ツバサ「そう!たまたまよ。別に前に一度ライブに来てくれた子のことが
気になって探してたりするわけじゃないわよ!」

英玲奈あんじゅ「……」

ツバサ「あっ……」

あんじゅ「ふーん、ツバサったら気になる子がいるんだ♪」

英玲奈「てっきり親族でも探してると思ったら、ファンの子とは……」

ツバサ「ち、違うわ!誰も探してなんてないからっ!」

あんじゅ「まだそんなこと言ってるの?完全にフルハウスじゃない」

英玲奈「ファンに手を出すのはまずいぞ、イメージダウンになるかもしれない」

ツバサ「なっ!手を出すとかそういうのじゃなくて、私は純粋にっ」ダッ

あんじゅ「へぇー、純粋にねぇ」ニヤニヤ

英玲奈「純粋に手を出すということか……?」

ツバサ「そ、そうじゃなくて、私は少し話ができればそれで……///」

あんじゅ「あら、ツバサって案外純真なのね?」ニヤニヤ

英玲奈「こんな一面があったとは……」ニヤニヤ

ツバサ「くっ……///今日は体調が悪いから上がるわ!お疲れ様っ」ダッ

あんじゅ「はーい、頑張ってね♪」

英玲奈「スキャンダルには気を付けるんだぞ」ニヤニヤ

~~~~~
秋葉原

ツバサ(つい逃げ出してきてしまったわ……)

ツバサ(いつの間にか、完全にばれてるし……。明日からどうしようかしら……)

ツバサ(いっそのこと協力してもらう?……絶対いじられるに決まってるから却下ね)

ツバサ(はぁ……私はもう一度あって少しだけでいいから、話がしたいだけなのに……)

<あっ!これ新しいA-RISEのグッズですよ!

<本当ね、もう発売してたなんて……チェックが甘かったわ

<それよりもお腹すいたにゃー!

ツバサ(っと、いけない。適当に歩いていたらアイドルショップに……
変装はしてるし、ばれないわよね?)

ツバサ(そういえば、私たちのグッズの発売日なのね)

ツバサ(……いっそのことあの子もアイドルだったら、探しやすいのに)

ツバサ(なんてこと考えても仕方がないわね。帰って休みましょう……んっ?)

花陽「思いがけずいい買い物しちゃったね!」ホクホク

にこ「ええ、危うく初回盤を逃すとこだったわ」

凛「お腹すいたにゃー!ご飯食べに行こうよっ」

にこ「駄目よ、今月はもう厳しいし」

花陽「ごめん凛ちゃん、私も穂乃果ちゃんに使いすぎて……」

凛「そんにゃあああっ!」

ツバサ(……あの子……どこかで?)

ツバサ(最近見た気が……とても大事な場所で……)

ツバサ(確か……暗い場所……)

ツバサ(……ライブ会場?)

花陽『きゃあああああああ!ツバサあああああああああぁっ!』ブンブンブン

花陽『あんじゅさまあああああああああ!』ブンブン

穂乃果『は、花陽ちゃん!?』

ツバサ「あ、あああああああっ!」

にこりんぱな「!?」ビクッ

にこ「な、何よ今の」ヒソヒソ

凛「あの女の人がこっち見て叫びだしたにゃ」ヒソヒソ

花陽「こ、怖いし場所移そうか……」ヒソヒソ

にこ「そうね、危ないし……」

ツバサ「そこ貴方っ、ちょっといいかしら!」ガシッ

花陽「ひい!わ、私ですか!?」

ツバサ「ええ、あなたにちょっと聞きたいことがあるの!」

凛「か、かよちんを離すにゃ!じゃ、じゃないと凛が相手になるにゃ!」ボソボソ

にこ「ちょっと!何壁に向かってボソボソ話してるのよ!」

凛「あ、あの人凄い剣幕だし怖いんだもん……」

にこ「わからなくもないわね……」

花陽「ダ、ダレカ……」

ツバサ「この前の土曜日に私たちのライブに来てたわよね!?」

花陽「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!ただアイドルグッズが欲しかっただけなんですっ!」

ツバサ「何を言ってるのかしら……、それよりもA-RISEのライブに来てたわよね!?」

花陽「えっ、あ……。ラ、ライブ……ですか?」

ツバサ「そうよ!サイドテールの子と一緒に!」ハァハァ

花陽「えっと……穂乃果ちゃんのこと……?」

ツバサ「穂乃果!?穂乃果さんって言うのね!」ガシガシッ

花陽「ひぃぃっ!」

にこ「ちょ、ちょっとあんた!一体何なのよっ。
聞きたいことがあるなら、まずは名乗りなさいっ!」

凛「おぉっ!さすが先輩、頼りになるにゃ」

花陽「に、にこちゃん……」ウルウル

ツバサ「あっ、ごめんなさい。焦りすぎたわ、失礼だったわね……」ヌギヌギ

にこ「はっ?」

花陽「へっ?」

凛「?」

ツバサ「私はUTX学院の綺羅ツバサっていうの」

ツバサ「そこの子に聞きたいことがあるんだけど、少しお時間もらってもいいかしら?」

凛「んー?この人どっかで見たような……」

にこぱな「……」

凛「あっ!さっきアイドルショップで見た気がする!」

にこぱな「つ、つ、つつつつつ、ツバサァァァッァァァッ!?」

ツバサ「さっきは私たちのグッズを買ってくれてたわよね。ありがとう!」

花陽「ツ、ツバサがなんで……」

にこ「ゆめ……?これは夢なの……」

花陽「そ、それよりも……」

にこぱな「サインくださいっ!」

ツバサ「ええ、サインならいくらでもあげるわ、だからちょっとお話聞かせてもらっていいかしら」

花陽「はい!何でも話します!……だからできれば握手もしてもらっていいですか……?」

ツバサ「いいわよ、ファンの子は大切にしないとね♪」

にこ「花陽ずるいわよっ!あの、できれば私はツーショットの写真なんか撮りたいななって思ってたりするんですけど……」

ツバサ「もちろんOKよ?その代わりきちんとお話聞かせてね」

にこぱな「はいっ!もちろんです!」

凛「おなかすいたにゃあ……」

~~~~~
数日後 ホノケイア前

ツバサ(情報のよるとここに穂乃果さんがいるのね……)

ツバサ(ホノケイア……、穂乃果さんが、人々を癒す為に始めたお店)

ツバサ(ライブの時、一目見て天使のようだと思ったけどまさか女神だったとはね)

ツバサ(この日のために色々考えてきたのよ、早く私も癒してもらわなきゃっ!)

ガラッラッ

ことり「いらっしゃいませー♪」

ツバサ「ここに穂乃果さんが……」

ことり「あれ……その制服ってUTXの……?」

ツバサ「知り合いにお店を紹介されてきたんだけど……、他校の生徒は駄目かしら?」

ことり「そんなことないですよっ、ここは全ての人に癒しを与える場所なので!」

ツバサ「そう、安心したわ」

ことり「でも他校の人かぁ、穂乃果ちゃんもここまで有名になったんだね……」ジーン

ツバサ「……あの、それで受付を済ませたいんだけど」

ことり「ああっ!ごめんなさいっ。お店についての説明は必要ですか?」

ツバサ「聞いてきたので大丈夫よ。オプションも最初からつけれるのよね?」

ことり「はい、大丈夫ですよ。何かご希望のオプションはありますか?」

ツバサ「ええ、あるにはあるんだけど―――って大丈夫かしら?」

ことり「うーん、ご要望の場合は穂乃果ちゃん次第なので……」

ツバサ「そうなの……、じゃあ直接お願いするしかないのね」

ことり「ご要望ですと、衣装の準備ができなかったりお値段が高くなりますが大丈夫ですか?」

ツバサ「お金は大丈夫よ、衣装もこちらで全て準備してあるから」

ことり「わかりました、他に何かありますか?」

ツバサ「大丈夫よ、ありがとう。それより早く中に……」ソワソワ

ことり「ふふっ、そうですね。では一名様ご案内ですー♪」

~~~~~

ガラララッ

穂乃果「いらっしゃいま……せ……?」

ツバサ「ほ、穂乃果さんっ!」

ツバサ(つ、ついいきなり名前で呼んじゃったわ!?引かれないかしら!)

穂乃果「き、き……」

ツバサ「き?」

ツバサ(ま、まさか『きらい』のき!?)

穂乃果「きら……きら……きら……」ブルブル

ツバサ(どうして!?いきなり名前呼びはなれなれしかったの!?)

ツバサ(ようやく会えたのに……0どころか-からのスタートなの……?)

穂乃果「きら……きら……き、綺羅ツバサさん!?」

ツバサ(ああ……やっぱりきら……んっ?)

穂乃果「A-RISEの!あのA-RISEの、綺羅ツバサさんですよね!?」

ツバサ「そ、そうだけど?」

穂乃果「な、なんでここに!?そ、それよりも……」

ツバサ(嫌われたんじゃない……?)

穂乃果「大っファンなんです!サインしてくださいっ!」

ツバサ「……えっ?」



穂乃果「ありがとうございますっ!うー、感激ですっ!」

ツバサ「そう?このくらいならいくらでもするけど……」

穂乃果「あの、よかったら握手してもらってもいいですか……?」

ツバサ「もちろんよ。」

穂乃果「ほ、本当ですか!?やったぁっ!」ブンブンブン

ツバサ「……」キュンッ

ツバサ(冷静に考えれば穂乃果さんは私のファンなのよね)ドキドキ

ツバサ(嫌われてるわけないじゃないっ!でも……)

穂乃果「ああっ、ツバサさんと握手しちゃったぁ……///」

ツバサ(すっごく幸せ)ドキドキ

穂乃果「あのツバサさんと握手……ツバサさんと……んっ?」

ツバサ(この屈託のない笑顔!やっぱり想像してた通りの子ね)ドキドキ

穂乃果「あの、そういえばツバサさんはどうしてここに……?」

ツバサ「え、あーっと。最近疲れがたまっててね
どうしようかと思ってたらこのお店のことを知ったのよ」

穂乃果「あの、それってつまり……癒されに来たってことですか?」

ツバサ「ええ、そのつもりなんだけど……。ダメかしら?」

穂乃果「ツツ、ツバサさんがホノケイアに!?」

ツバサ「ほ、穂乃果さん?」

穂乃果「あのツバサさんが、穂乃果達のお店に!?しかも癒されに!?夢なの!?どりーむ……?あわわわ……」アタフタ

ツバサ「落ち着いてっ!これは現実よ!むしろ夢だと思ってるのは私のほうで―――」



穂乃果「すみません、取り乱しちゃって……」

ツバサ「いいのよ、それで私のことは癒してもらえるのかしら?」

穂乃果「も、もちろんです!全力で癒させてもらいます!」

ツバサ「よかったわ、ここまできて癒してもらえなかったらどうしようかと思ってたもの」

穂乃果「あのツバサさんを癒す……よーし、ファイトだよっ!」

ツバサ「それでね、オプションなんだけどリクエストがあるんだけど大丈夫かしら?」

穂乃果「もちろんですよ!ツバサさんならどんな要望でもOKですっ」

ツバサ「そう?安心したわ」フフッ

穂乃果「はいっ!もう穂乃果何でもしちゃいますからっ」

ツバサ「えっと、じゃあまずこれに着替えてもらっていいかしら?」ハイッ

穂乃果「えっ、あの、これって……?」

ツバサ「私の衣装よ、サイズの方は全部合わせてあるから」

穂乃果「これを着てどうするんですか……?」

ツバサ「そんなの決まってるじゃない」

ツバサ「穂乃果さんには私だけのアイドルになってもらうのよっ!」



穂乃果「あの……着替えましたけど……」モジモジ

ツバサ「本当!?早くこっち来て!」

穂乃果「わ、笑わないでくださいね……」トコトコ

ツバサ「……」

穂乃果「うぅ……、やっぱりA-RISEの衣装なんて穂乃果には……」

ツバサ「ああ!やっぱり想像通りの素敵さね!」

穂乃果「えっ……で、でも……」

ツバサ「私に負けないくらい似合ってるわよ!」

穂乃果「そ、そうですか?えへへ良かったです///」

ツバサ「苦労して衣装を用意した甲斐があったわね……」

穂乃果「そういえばこの衣装。穂乃果のサイズにぴったりだ……」

ツバサ「細かいことは気にしないで!それより次よ」

穂乃果「次?そういえばアイドルって言ったけど、穂乃果は何すればいいんですか?」

ツバサ「ふふっ、アイドルって言ったら歌でしょ?」

穂乃果「歌……?」

ツバサ「そうよっ、音源はこちらで用意してあるから大丈夫よ」

穂乃果「あの、話が見えてこないんですが、いったい何をすれば……」

ツバサ「つまりね、穂乃果さんにはね私の前でアイドルとして歌ってもらうのよ!」

穂乃果「えっ、ええええええ!?無理です!無理無理無理!」

ツバサ「まずはShocking Partyからでいいわよね?」

穂乃果「だ、だから無理ですって!」

ツバサ「あら、知ってるのよ?穂乃果さんのカラオケの十八番は私たちの曲だって」

穂乃果「な、なんでそれをっ!?」

ツバサ「ふふっ、知り合いのファンの子に聞いたの」

穂乃果「だ、誰なんですかその人は……」

ツバサ「本当は踊りもつけてもらいたいんだけど……、さすがに無理だから歌だけでいいわ」

穂乃果「う、歌も無理です!しかも本人の前でなんて……」

ツバサ「駄目よ?何でもするって言ったでしょ」

穂乃果「そ、それはっ!」

ツバサ「この日の為のサイリウムも買っちゃったの!やっぱり穂乃果さんにはオレンジよね」

穂乃果「ほ、本気でやるんですか……?」

ツバサ「もちろんよ。穂乃果さんという私だけのアイドルを間近で見て応援する
それが私の癒しになるのっ!」

穂乃果「それがツバサさんの癒し……」

ツバサ「ええ、お願い……私だけのアイドルになって私を癒してくれないかしら……」

穂乃果「わ、わかりました……それがツバサさんの癒しになるなら……」

ツバサ「よしっ、ミュージックスタートね♪」ポチ

穂乃果「は、はやっ!まだ心の準備がっ!」

ツバサ「ほら、始まっちゃうわよ」

穂乃果「ええいっ!もうどうにでもなれっ!」




穂乃果「もっとあげたいあげたい~♪」

ツバサ「へいっ!HONOKA!HONOKA!」ブンブン

穂乃果「誰かのためじゃない♪」

ツバサ「私とfreedom!」

穂乃果「主役は自分でしょ♪」

ツバサ「わかるでっしょ!ハイッ!」

穂乃果「いま夢の夢の中へ~♪」

ツバサ「きゃーっ!穂乃果さんっ!素敵っ!」

穂乃果「うぅ……///」

ツバサ「ヘイッ!ヘイッ!」

穂乃果「Let me do!」

穂乃果「はぁ……はぁ……終わった……は、恥ずかしかった///」

ツバサ「……」

穂乃果「ど、どうでした?頑張ったつもりなんですけど……」

ツバサ「……これが、これがアイドルなのね」ジーン

穂乃果「ツ、ツバサさん?」

ツバサ「私はこの感動と衝撃をみんなに与えてたのね……」

穂乃果「ちょっと大げさな気が……」

ツバサ「まだ胸がドキドキしてるわ……、」

穂乃果「大丈夫ですか……?」

ツバサ「駄目かもしれないわ……」

穂乃果「ええっ!?」

ツバサ「だからお願い!次はPrivate Warsよっ!早く私を癒して!」

穂乃果「わ、わかりました!歌いますね!」

ツバサ「待って!こっちも衣装があるのっ」ハイッ

穂乃果「えっ、これも……?」

ツバサ「ええ!アイドルは完璧じゃないといけないのよっ」

穂乃果「そ、そうですよね!ちょっと着替えてきますね」

ツバサ「なるべく早くお願いね」

穂乃果「はいっ、待っててくださいね」ダッ

ツバサ(私は駄目かもしれないわ)

ツバサ(この胸の熱さを知ってしまったらもう戻れない……)

ツバサ(これがアイドル……私だけのアイドルなのねっ!)

~~~~~
数週間後

ツバサ「ほっ、はっ、ふっ!」タンタンタン

ツバサ(今日はこの練習が終わったらライブね♪頑張らなきゃっ)

英玲奈「ツバサ、今日は一段と気合が入ってるな」

あんじゅ「本当ね、例のファンの子と何かあったのかしら♪」

ツバサ「そ、そんなじゃないわよっ!……まあ悩みはなくなったけど」

あんじゅ「それってもう答えみたいなものよね……」

ツバサ「わ、私のことはいいから練習しましょうよっ!ほらっ」タンタンタン

英玲奈「……なんだか最近ダンスの切れが上がったな」

ツバサ「そうかしら?」

英玲奈「ああ、確実に上達している。自主練の量を増やしたのか?」

あんじゅ「上達するのはいいけど練習のしすぎは怪我の元よ?」

ツバサ「練習量は増やしてないから大丈夫よ」

ツバサ「んー、しいて言えば……、人に教えると理解が深まるってことかしらね」フフッ

~~~~~
数時間後 ホノケイア

穂乃果「みんなー!と言っても一人だけど……今日は穂乃果のライブに来てくれてありがとーっ!」

ツバサ「ほっのっかっ!ほっのっかっ!」ブンブンブン

穂乃果「今日は精一杯頑張るね!いっぱい癒されてってね!」

ツバサ「穂乃果さーんっ!きゃーっ!」ブンブン

穂乃果「では一曲目Private Warsいくよっ!」

ツバサ(ああ、ホノライブがようやく実現したのね……)

ツバサ(この日のために数週間、穂乃果さんにA-RISEの曲や振付を覚えてもらって
ようやく実現したホノライブ……)

ツバサ(穂乃果さんの情熱と真剣さには感服したわ……どんどん吸収しちゃうんだもん)

ツバサ(私一人を癒す為だけに頑張ってくれて……
まだ拙いながらもライブができるまでになってくれた!)

ツバサ(私だけのアイドルに私だけのライブ、最高じゃないっ)ゾクゾク

穂乃果「では一曲目Private Warsいくよっ!」

ツバサ(おっといけない!考え事は後にして思う存分楽しまなきゃっ!)

ツバサ(あぁ、目の前で穂乃果さんが私ためのだけに歌って踊ってくれてる)

穂乃果「ほら!もっと盛り上がっていこーっ!」

ツバサ「はい!ほのかっ!ほのかっ!ほのかっ!」

穂乃果「えへへ、ありがとー!」

ツバサ(まるで天国みたいね……)

理事長は考えてなかったどうしよう・・・
多分また空きます

~~~~~

絵里(今日は穂乃果に何してもらおうかしら)テクテク

絵里(また妹に……駄目よ、6回連続で妹オプションにしたらシスコンだと疑われてしまうわ)スタスタ

絵里(そうね……今日はほのわんになってもらおうかしら)テクテク

絵里(ほのわん……いいわね、よし今日はほのわんよ!)

絵里(三回まわってわんって言わせて、その後に思う存分抱きしめてあげなきゃっ)ハァハァ

絵里(考えただけで胸が熱く……早く穂乃果に会わなきゃっ!)タッタッタ

絵里(あと少し……あと少し……)ダッ

絵里(ついたっ、この扉をあければほのわんに……!)

ピトッ

絵里「ん?」

真姫「あっ」

えりまき「……」

絵里「……あら、真姫じゃない。この曜日に来るなんて珍しいわね」ググッ

真姫「こんにちはエリー、ちょっと癒されに来たのよ。手を離してくれないかしら?」グググッ

絵里「奇遇ね、私も癒されに来たのよね」グググッ

真姫「残念ながら今日の穂乃果は私の物よ、私の方が先にドアに触れてたし」

絵里「っ……!よ、予約してるわけじゃないんでしょ?なら先に入ったもの勝ちよ!」

真姫「は、はぁ?後から来ておいて何を言ってるのよっ」

絵里「先にドアに触れてただけじゃない!
それに成績が下がりすぎて、週に一回しか通えなくなったって前言ってたわよね!?」

真姫「あったわねそんなことも……、でも賢い私はその問題の解決策を見つけ出すことができたのよ」

絵里「解決策……?」

真姫「私ね、今穂乃果に家庭教師になってもらってるのよ」

絵里「か、家庭教師……?」

真姫「そう、ほの家庭教師よ。スーツにタイツに眼鏡を装備した穂乃果に、二人きりで勉強を見てもらってるの」

絵里「スーツ……タイツ……眼鏡……」

真姫「知ってるかしら、穂乃果って眼鏡をかけるとすごく知的に見えるのよ」

絵里「穂乃果が……知的……?」

真姫「あら、知らなかったみたいね」クスクス

絵里「くっ……!そもそもほの家庭教師って何よ!穂乃果に勉強を教えられるわけが……」

真姫「穂乃果は問題集の答えを見ながら〇を付けるだけでいいのよ」

絵里「そ、そんなの一人でやるのと大して変わらないじゃないっ!」

真姫「正解するたびに穂乃果からのご褒美があるのよ?」

絵里「なっ……ご褒美!?」

真姫「そう、甘い言葉だったりナデナデだったり色々あるのよね……、癖になっちゃうわ」

絵里「何よそれ……すごすぎるわ……」

真姫「おかげで私の成績も上がり、晴れて通い放題ってわけなの、わかったらそこをどいてくれないかしら」

絵里「……駄目よ」

真姫「ちょっ、私の方が先に来たし良いオプション情報だった教えてあげたんだから、譲りなさいよ!」

絵里「穂乃果は今日は私のほのわん家庭教師になってもらうの」

真姫「なっ……!ほのわん家庭教師!?」

絵里「ええ、犬耳とスーツとタイツと眼鏡の素敵な家庭教師よっ!」

真姫「何よそれ……素晴らしすぎるじゃないっ!」

絵里「ふふふっ、犬耳の良さに気づけないなんて真姫もまだまだね、わかったなら今日は私に……」グググッ

真姫「そ、それとこれとは話が別よ!今日は絶対に私がっ……」グググッ

えりまき「うぐぐぐぐっ」

ガラララッ

えりまき「えっ?」

ことり「あのぉ……お取込み中のところ悪いんですが、今日は既に指名されてて……」

絵里「わ、私よりも早い人がいたの!?」

真姫「あ、ありえないわ!教室からここまで全力疾走してきたのよっ」

ことり「授業が終わる前から並んでたみたいで……」

真姫「授業をサボって並んでたってこと!?」

絵里「さすがにそれは生徒会として見過ごせないわね……一体どこのだれなの?」

ことり「お客様のプライバシーに関わることなので……ちょっと……」モジモジ

絵里「私には生徒会長として注意する義務があるの」

ことり「で、でも……」

真姫「このままじゃあお店の為にもならないわよ」

ことり「うぅ……」

絵里「問題になる前に未然にこのお店を守りたいの!だからお願い!」

真姫「私からもお願いするわ、やっていいことと悪いことがあるもの」

ことり「……おか……さ……です……」

絵里「岡?それが生徒の名前なのね?」

真姫「岡ね……結構いそうな名前ね」

ことり「……おか……お母さんですっ!」

絵里「……岡亜さん?」

真姫「……珍しい名前ね」

ことり「お母さんなんです!授業終了前から並んで!
今穂乃果ちゃんを指名してるのっ、ことりのお母さんなんです!」

えりまき「……」

ことり「……」

絵里「あ、あなたのお母さんって理事長よね?」

ことり「は、はい……」

真姫「そ、それじゃあ授業サボるも何もないわね……」

ことり「そ、そうなんですよねー……あはははっ」

ことえりまき「はあっ……」



~~~~~
ホノケイア内

理事長「くちゅんっ」

穂乃果「お嬢様、大丈夫ですか?」

理事長「ええ、誰かが噂でもしてるのかしら」

穂乃果「ハンカチです、よければこれでお鼻を」スッ

理事長「あら、穂乃果ちゃんが拭いてくれないの?」

穂乃果「あ……う……///」

理事長「執事がお嬢様の手を煩わせる気なのかしら?」

穂乃果「で、ですが……お嬢様のお顔に触るなどっ……///」

理事長「くすくす、冗談よ。それよりお茶を入れてもらえるかしら?」

穂乃果「は、はい!かしこまりましたっ」



穂乃果「お嬢様、お待たせいたしました」

理事長「今日のお茶は何かしら?」

穂乃果「お嬢様の好きなダージリン・ティーです」コトッ

理事長「ありがとう。いい香りよ」

穂乃果「ありがとうございます!」

理事長「でも……ちょっと物足りないわね」

穂乃果「も、申し訳ございません!ただちに入れ直して……」

理事長「ちょっとこっちにきてしゃがんでもらっていいかしら?」

穂乃果「えっ?こ、こうですか……?」スッ

理事長「そうよ、いい子ね」ナデナデ

穂乃果「あぅ……///」

理事長「さてと、それじゃあ早速……」クンクン

穂乃果「お、お嬢様!?」ビクゥ

理事長「動かないで!」

穂乃果「っ!」ピタッ

理事長「うん、やっぱり足りなかったのはこれね」スーハースーハ

穂乃果「あ、あの、何のことですか……?」

理事長「穂乃果ちゃんの匂いがないと物足りないってことよ」クンカクンカ

穂乃果「うぅ……///」

理事長「最高ね♪」

穂乃果「は、恥ずかしいんでもうそろそろ……」

理事長「駄目よ?今は私の執事なんだから、飲み終わるまでそのままね」

穂乃果「お、お嬢様ぁ……///」

理事長「ふふっ、ゆっくり味わって飲まなきゃね」クンクン



理事長「ごちごうさま、最高に美味しかったわよ」

穂乃果「は、はい……ありがとうございます……。次は何かご要望はございますか?」

理事長「そうね。ゆっくりしたいし、あとは髪をすいてもらっていいかしら?」

穂乃果「はい、かしこまりました」

理事長「髪の毛は女の命だから、よろしくね」





穂乃果「どうですか?何かあったら言ってくださいね」サッササッ

理事長「いつも通りとても上手よ、どこで他人の髪のすきかたなんて覚えたのかしら?」フフッ

穂乃果「ゆき……い、妹の髪をよくすいていたんです」

理事長「いいお姉ちゃんなのね」

穂乃果「どうしてもやってほしいってうるさくて……」

理事長「穂乃果ちゃんの手って、暖かくてすべすべで触られてるだけでも気持ちいいのよね
駄々こねちゃうのもわかるわ」

穂乃果「そ、そうですか?///」

理事長「ええ、今だけじゃなくて私だけの専属の執事として欲しいくらいよ」

穂乃果「う……そ、それは……その……」

理事長「……うふふっ、冗談よ。じゃあ続きもお願いね」

穂乃果「はいっ」

理事長(振られちゃったわね)

理事長(しょうがないわよね、穂乃果ちゃんは人気だし)

理事長(ことりがお嫁にでももらってきてくれないかしら……)

穂乃果「~~~♪」

理事長「……穂乃果ちゃん」

穂乃果「どうしましたか?」

理事長「就職に困ったときは何時でも連絡していいからね」

穂乃果「じ、実家もあるんで大丈夫ですよっ!」

理事長「くすくす、そうだったわね」

穂乃果「……でも、実家から追い出されたときは頼りに行きますねっ」エヘヘ

理事長「本当かしら……なら楽しみにしてるわね♪」

穂乃果「た、楽しみにしないでくださいっ!」

理事長「ふふっ、ごめんさいね」

穂乃果「もう……」サッサッサ

理事長(あぁ……でも本当に気持ちいいわね)

理事長(これだけで女の子なら落とされちゃうんじゃないかしら……)ウットリ

理事長(それにしても、やっぱり穂乃果ちゃんは男装ね)

理事長(可愛らしさの中にある確かなカッコ良さがよく出てて素晴らしいわ……)

理事長(ことりたちはこの良さをまだ発見できてないなんて、やっぱりまだまだ若いわね)

穂乃果「~~~♪」サスサス

理事長(んっ……あ……本当に天国にいるみたいに気持ちがいいわ……)



~数十分後~

理事長「お疲れ様穂乃果ちゃん、今日もありがとうね」

穂乃果「いえっ!こちらこそありがとうございます。ちゃんと癒せてたらいいんですが……」

理事長「穂乃果ちゃんのおかげで元気百倍よ?なんだか若返った気分」

穂乃果「な、何言ってるんですか!理事長はまだまだ若いですよっ」

理事長「あら、お世辞を言ってくれるの?」クスクス

穂乃果「ち、違いますって!もうっ」

理事長「ふふっ。でもよかった、忙しくなる前に疲れを癒すことができて」

穂乃果「忙しくなる?」

理事長「……実は穂乃果ちゃんに言わなきゃいけないことがあって待ってたのよね」

穂乃果「私にですか?」

理事長「たまたま時間があったから癒してもらったけど、本題はそっちなの。ごめんね」

穂乃果「い、いえ!穂乃果はご利用していただけただけでもありがたいので!
……それで穂乃果に言わなきゃいけない事ってなんですか?」

理事長「そうね……」

穂乃果「……?」

理事長「穂乃果ちゃん、おめでとう。そしてありがとう
今回正式に――――」

穂乃果「えっ……?」

すっごい空いちゃってすみません・・・
次回で終わりでこんなに空きはしない・・・はず

~~~~~
放課後

凛「かよちん急ぐにゃー!」タッタッ

花陽「ま、待ってよぉ……」ハァハァ

凛「早くしないとまた絵里ちゃんに取られちゃうにゃっ!」

花陽「三年生は教室が近くて有利だもんね……」

凛「せっかく授業が早めに終わったんだよ?
今日こそかよちんと一緒にほのにゃんを可愛がらなきゃ!」

花陽「そ、そうだね。私はいつもお姉さんになってもらってるから……
ちょっとどうなるのか楽しみかな……」

凛「じゃあもっと飛ばすよ!」ダッダッダ

花陽「ま、待って……待ってよぉ……」ゼハァゼハァ



ホノケイア前

にこ「はぁ……」ペタペタ

凛「―――ちゃ―――ぁん!」

にこ「んっ?」

凛「にこちゃぁぁぁんっ!」

花陽「ぜはぁ……ぜはぁ……」

にこ「凛と花陽……って大丈夫なの!?」

花陽「ぜはぁ……いいん……です……それ……より……」

凛「開店準備中ってことは凛たちが一番乗りだよね!?だよね!?」

にこ「まあ一応ね」

凛「やったにゃー!」

花陽「よ、よかった……急いだ甲斐があった……ね……」

凛「かよちんナイスファイト!」

にこ「……喜ぶ前にちょっとこの張り紙を見なさい」

凛「張り紙?」

花陽「新しいオプションの追加とかかな?」

凛「料金の値上がり以外ならなんでもいいにゃ……」

にこ「それだったらどんなに良かったことか……、読めばわかるわよ」

凛「うん?」

花陽「えーっと何々……『ホノケイア休店のお知らせ』」

凛「『再開時期は未定』……?」

りんぱな「……」

花陽「きゅきゅきゅきゅきゅ、休店しちゃうのぉ!?」

凛「ねえ未定って何!?未定って!ちょっと休むだけだよね!?」

にこ「私にもわからないわよ、ただしばらく休みたいって穂乃果がね……」

凛「穂乃果ちゃんが!?」

花陽「何かあったのかな……」

凛「にこちゃんは何か聞いてないの!?」

にこ「理由ならとっくに聞いたわよ!でも教えてくれなかったわ……」

花陽「じゃあ私たちの癒しは……」

にこ「我慢ね……」

凛「そんなぁ……」バタンッ

にこ「穂乃果にだって休みは必要よ。きっと……きっと穂乃果なら戻って来てくれるわ」

花陽「うん……きっとそうだよね……」

凛「うぅ……凛のほのにゃん……」シクシク

~~~~~
数日後 放課後

穂乃果「……」ボーッ

ことり「穂乃果ちゃん」トントン

穂乃果「……」ボケー

海未「穂乃果!穂乃果っ!」トントン

穂乃果「う……、海未ちゃん?どうしたの?」

海未「もう放課後ですよっ!」

穂乃果「あれ、いつの間に……。えへへ、ちょっと考え事しててぼーっとなってたみたいっ!」

海未「大丈夫ですか?もし何かあるなら相談に……」

穂乃果「大丈夫、大丈夫!それよりも帰ろうか!」

海未「……すみません、今日は私とことりは用事がありまして」

ことり「一緒に帰りたいんだけど……ごめんね」

穂乃果「えー……そっかぁ……。たまにはこういう日もあるよね。じゃあまた明日ねっ!」

海未「はい、また明日会いましょうね」

ことり「あとでメールするねっ」

穂乃果「うん!ばいばい!」ブンブン





海未「重症ですね……」

ことり「うん……、穂乃果ちゃん大丈夫かなぁ……」

海未「もうそろそろ穂乃果に答えを出してもらわないといけませんね……」

ことり「えっ?」

海未「……ことり少し相談があります」

~~~~~
夕方 穂乃果の部屋

穂乃果「う~ん……、なんか暇だなぁ……」ゴロゴロ

穂乃果「雪穂もいないし……、どこか行く気にもならないし……」

穂乃果「放課後はずっとホノケイアで働いてたから
どう過ごしてたかなんて忘れちゃったよ……」

穂乃果「ホノケイアか……」

穂乃果「廃校阻止が目的だったんだもんね、その為にみんなで頑張ってたんだもん」

穂乃果「廃校が阻止できちゃったんだもん。だからもう、ホノケイアは……」

<メールチュンメールチュン

穂乃果「あれ、ことりちゃんからだ」

『穂乃果ちゃん!大変大変なの!
休店が決まる前に予約が入ってたことをすっかり忘れてて……
明日なんだけど……だめかな?』

穂乃果「予約……、でもホノケイアは……」

穂乃果「……せっかく予約してくれたのにお客さんに悪いよね」ピッピッピ

『OKだよ!放課後いつもみたいにお店行くね』

『ありがとう穂乃果ちゃん!助かったよぉ……。お店綺麗にして待ってるね』

穂乃果「えへへ、ことりちゃんもたまにぬけてるんだよね」

穂乃果「明日……か。最後のお客さんかな……」

穂乃果「うん、これでおしまいにしよう。これが最後の……」

~~~~~
次の日 ホノケイア

穂乃果(今日で最後なんだ……)

穂乃果(目的は達成したんだもん、これでいいんだ、これで……)

穂乃果(っと、余計なこと考えちゃ駄目だよね、最後まで手を抜かないで全力で癒さなきゃっ!)

穂乃果(ところで予約って誰なんだろう?いつもなら教えてくれるのに……)

コンコン ガララッ

穂乃果「あっ!はーい!――――あれ?」

海未「こんにちは穂乃果」

穂乃果「どうしたの海未ちゃん?何か連絡でも……」

海未「むっ、お客様には最初にきちんと挨拶をするって教えましたよね?」

穂乃果「え……?それじゃあ今日の予約の人って……」

海未「私ですよ。今日はよろしくお願いしますね」ニッコリ




穂乃果「まさか予約が海未ちゃんなんて……なんだか騙された気分……」

海未「な、なんですかそれはっ!」

穂乃果「だって……ねえ?」

海未「し、知りませんっ!」

穂乃果「うー……、最後のお客さんだから頑張ろうと思ってたのに
頑張る必要ないじゃん……」

海未「……ホノケイア、やめてしまうんですか?」

穂乃果「……うん。だってもう廃校は阻止できたしね」

海未「ホノケイアは廃校阻止の為だけにしていたんですか?」

穂乃果「そ、そうだよ!だってそのために作ったお店だし……」

海未「私の見ていた穂乃果はもっと……いえ、癒してもらう前にする話ではありませんでしたね」

穂乃果「そうだね……。そ、それで今日はどんなオプションにするの!?
オススメはこの姉妹とk「いつもので」

穂乃果「こっちのメイドとかm「いつものです」

穂乃果「うぅ……本当に……あんなので癒されるの?」

海未「はい、私にとってはあれが最上の癒しなんです
ちゃんと真姫から薬ももらってきましたから」

穂乃果「うぅ……海未ちゃんのバカ……」

海未「もう、お客様になんて口を聞いてるんですかっ
……まあいいです。ではこの薬を飲んでくださいね」

穂乃果「うん……」ゴックンッ

穂乃果「うぁ……」フラッ

海未「おっと」ダキッ

穂乃果「あ……ごめ……んね」ボーッ

海未「今のうちにベッドに行きましょうか」ギュッ

穂乃果「う……ん……」



海未「さてと……」チラッ

穂乃果「……」

海未「もうぐっすりとは……さすが特注のお薬ですね」

穂乃果「すぅ……すぅ……」zzz

海未「穂乃果……」ピト

穂乃果「……」zzz

海未「寝ているあなたになら、いつもできないことが何でもできます」ナデナデ

海未「私だって貴方にしたいこといっぱいあるんですよ?」

海未「いつも貴方が他の人にやっているように抱き着いたり」ギューッ

穂乃果「……んっ」zzz

海未「そのまま頬ずりをしたり」スリスリ

海未「耳を食べてしまったり」カプッ

海未「んっ……ちゅっ……」カプカプ

穂乃果「すぅ……すぅ……」zzz

海未「本当になんだってできるんですよ?」ナデナデ

海未「まるで私の、私のお人形さんですね」

穂乃果「……」zzz

海未「ふふっ、今日はなにをして遊びましょうか?」

海未「そうだ、まずは御着替えからしましょうね。せっかくこんなに可愛いんですから
制服じゃあもったいないですもんね」

海未「今日は何を着たいですか?この前は巫女服とかでしたよね」

海未「そうですね……今日はゴシックロリータにしますか」

海未「お写真もいっぱいとってあげますからね。ああ穂乃果!私の……」スリスリ

穂乃果「……」zzz



穂乃果「……」zzz

海未「やはり何を着ても可愛いですね」パシャパシャ

海未「いつもの明るい元気な穂乃果も好きですが、寝ている物静かな穂乃果もいいです……」ゾクゾク

穂乃果「……」zzz

海未「そうだっ!髪型も変えてみましょうか」

海未「終わる前に戻してあげればいいですよね……」

穂乃果「くぅ……くぅ……」zzz

海未「どんな髪型にしましょうか……、服装を考えるとにこみたいなツインテールですかね……」

海未「とりあえずやってみましょうか、ふふっ。可愛い穂乃果がさらに可愛らしくなりそうですね」サッサッサ

穂乃果「……」zzz

海未「こうやって結んで……あとは前髪を整えて……っ!///」

海未「いつの間にか穂乃果の顔がとっても近くに……っ///」

穂乃果「…………」zzz

海未「……」ドキドキ

穂乃果「……」zzz

海未「穂乃果……」ソーッ

穂乃果「すぅ……すぅ……」zzz

海未「わかりますか?今あなたの寝息が私の顔にあたるくらいまで近づいているんですよ?」

穂乃果「すぅ……すぅ……」

海未「わかるわけないですよね、今は寝てるんですもんね」

海未「穂乃果、貴方は今は私のお人形なんですよ
今なら私はなんだってできるんですよ?」

穂乃果「……」zzz

海未「キ、キスだってできるんですよ……?」ドキドキ

海未「穂乃果……穂乃果ぁ……」ソーッ

穂乃果「すぅ……すぅ……」zzz

海未(寝息が口に……当たっ……)

海未「ううううううっ!だ、ダメです!」バッ

海未「私は何をしようとしているんですかっ!穂乃果は私を信頼して薬を飲んでくれてるのに!」

穂乃果「……」zzz

海未「大丈夫です、やってはいけないラインはちゃんとわかってるはず……
私はキチンと我慢ができるはずです……」

海未「すぅぅぅ……はぁぁぁ……」

海未「これで落ち着きましたね。
ごめんなさい穂乃果……、怖がらせてしまいましたか?」ナデナデ

海未「でも穂乃果も少し悪いんですからね?」スリスリ

穂乃果「ぐぅ……ぐぅ……」zzz

海未「……まったく人の気も知らずに。さてと次はどの服装にしましょうか?」゙


穂乃果「ぐぅ……ぐぅ……」zzz

海未「……まったく。さてと次はどの服装にしましょうか?」゙

海未「和服、浴衣、登山服、他もろもろ……。どれもとても似合いそうですね……」

海未「時間は……大丈夫そうですね」

海未「とにかく全部順番にやりましょうっ」

海未「では穂乃果、服を脱がしますからね」

海未「まだまだいっぱい遊びましょうね、私の穂乃果」



海未(起きてる穂乃果相手だと素直になれないんです)

海未(だから今だけはこうやって甘えて好き放題してもいいですよね?)ギューッ

海未(あぁ、穂乃果……とっても暖かくて気持ちいいです……)ギュッ

海未(天国みたいですね……穂乃果……)



穂乃果「うーん……むにゃむにゃ……」

穂乃果「朝かなぁ……?ううん……ウチのベッドと感覚が違うきが……はっ!」パッ

穂乃果「確か海未ちゃんがお客さんで、いつもみたいに寝てて……ってことは海未ちゃんは……」チラッ

海未「すや……すや……」zzz

穂乃果「えへへ、やっぱりいつも通り私に抱き着いて寝ちゃってるんだね」

穂乃果「終わるといつもこうなんだから……、なんだかんだで海未ちゃんは甘えん坊だね」
ナデナデ

海未「すぅ……すぅ……」zzz

穂乃果「……これで終わっちゃったんだね」

穂乃果「最後のお客さんだもんね……穂乃果は寝てただけだったけど……」

海未「穂乃果ぁ……」zzz

穂乃果「まったく海未ちゃんたら人の気も知らないで……」プンプン

穂乃果「こんな満足そうな顔で寝ちゃってさ―――あれ?」

穂乃果「海未ちゃんの顔を見てたら胸が……」トクントクン

海未『ホノケイアは廃校阻止の為だけにしていたんですか?』

穂乃果(うん……私は廃校阻止のためにホノケイアを始めた……)

穂乃果(……でも、みんなと出会って。色んな人を癒せるのはとっても嬉しくって)

穂乃果(そっか、穂乃果は……)

穂乃果「えへへ、いつの間にか廃校とか関係なくなってんだね」

穂乃果「なんで悩んでたんだろう、答えなんてとっくに出てたのにね」

海未「すやぁ……すやぁ……」zzz

穂乃果「ありがとう海未ちゃん、そしてできたらだけど……これからもよろしくっ!」

海未(……もちろんですよ、穂乃果)

~~~~~
数日後

凛「今日こそ一番にゃああっ!」タッタッタ

花陽「凛ちゃん……まって……」ゼハァゼハァ

凛「この扉を開けさえすれば今日こそほのにゃんに……!」

絵里「認められないわっ!」

凛「にゃっ!?ブロック!?」

希「ごめんなぁ、今日はウチとエリチでほのわんの予定なんよ」

花陽「あ、あんなに急いで来たのに……」ゼハァゼハァ

絵里「ふふっ!これが賢さの差よっ」

希「立地の差なんやけどね」

花陽「そんなぁ……」

絵里「残念だったわね、さてと入って穂乃果を……」

真姫「……」テクテク

絵里「えっ?」

ガラララッ

にこ「いらっしゃいませにこー!」

真姫「予約して西木野だけど」

希「へっ?」

にこ「はーい!ご予約の西木野様にこね!
開店準備中だからもうしばらくお待ちくださいにこっ」

真姫「ええ、わかったわ」

絵里「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!何よ予約って!」

真姫「え?予約は予約だけど?文句あるなら絵里も予約すればいいじゃない」

絵里「くっ……!予約料が高すぎるのよ……!」

希「それをぽんぽん取れるなんて……さすが真姫ちゃんブルジョワやね……」

真姫「と言うことで悪いけど今日は私の日なの」フフン

絵里「そんな……」

希「ウチらのほのわんが……」

真姫「さてと、今日はどうしようかしら?お医者さんごっこかしらね」フフン

凛「ま、真姫ちゃん真姫ちゃん!凛たちと三人で利用しようよっ!」

真姫「えっ……?」

花陽「そ、そうだよ真姫ちゃん。た、たまには三人でどうかなっ?」

真姫「で、でも……」

凛「もちろん代金はワリカンにゃ!たまには友達三人で楽しもうよ!」

花陽「今度お弁当のおにぎりとご飯わけてあげるからっ!」

真姫「お弁当は別にいいけど……た、たまにはみんなでってのもいいかしらね///」カミノケクルクル

花陽「ほ、本当!?」

凛「や、やったにゃっ!」ダキッ

真姫「は、離れなさいよっ!///」

絵里「ま、待って!私たちも友達よね?なら5人で楽しむべきじゃない?」

真姫「は、はぁ!?」

希「せやね、この前エリチと三人で熱く穂乃果ちゃんについて語り合った仲やん!」

真姫「た、確かにそうだけど……」

絵里「ふふっ、なら決定ね!今日は5人でほのわんを可愛がりましょうね」

凛「今日はほのにゃんの日だよっ、そうだよねかよちん!」

花陽「えっ……?わ、私はどっちでも……」

絵里「希っ!貴方はほのわん派よね!?」

希「ウ、ウチも穂乃果ちゃんに甘えられれば別にそれで……」

真姫「ちょ、ちょっと何勝手に話を進めてるのよ!そもそも私はっ!」

<アーダコーダ!

<ギャーギャー



にこ「はぁ……今日もうるさいわね……」



店内

<アーダコーダ!

<ギャーギャー

穂乃果「な、なんか外が騒がしいね……」

海未「ふふっ、いつものことじゃないですか」

ことり「みんな穂乃果ちゃんに癒されたいんだね♪」

穂乃果「そっか……よしっ、頑張らなきゃね」

海未「その意気ですよ」

ことり「頑張ろうね!」

穂乃果「…んー」

海未「穂乃果?」

穂乃果「……ねえ、二人とも穂乃果に付き合ってくれてありがとね」

ことり「ど、どうしたの急に……?」

穂乃果「ほら、廃校もなくなったのに、お店を続けてるのは穂乃果のわがままなのに……」

海未「なんだそんなことですか、もっと別のことかと思って驚きましたよ」

穂乃果「そ、そんなこと!?」

ことり「くすくす、そんなことだよ。
だって穂乃果ちゃんが選ぶ道ならどこへでもだもん♪ね、海未ちゃん」

海未「はい、今までも、そしてこれからもそうですよ」

穂乃果「二人とも……ありがとう……」ジーン

ことうみ(それにオプションや予約の優先で色々美味しい思いもできるし!)

穂乃果「よおおし……俄然やる気がわいてきた……。
こうなったら目標は音ノ木坂だけじゃなく、世界中の人に癒しを届けることだよ!」

海未「随分範囲が広がりましたね……」

ことり「でも穂乃果ちゃんらしいよ!」

穂乃果「世界を目指して、ホノケイア開店だよっ!」

おわり

10月中に終わらせる予定だったのに色々あって盛大に遅れました……
だいぶ期間が立ち、長くなりましたが読んでくれた方が居ましたらありがとうございます。

最後に去年書いたものリスト

穂乃果「いいよ!一人でかまくらつくるから!」

穂乃果「あづいぃぃぃぃ!」 

にこ「なんでまたセンターが穂乃果なのよ!」

穂乃果「大学にいってから絵里ちゃんがあまりかまってくれない……」

海未「なんですかこれは?」真姫「穂乃果が書いた歌詞よ」 

真姫「穂乃果が風邪?」 

絵里「これであの子と!」 

穂乃果「海未ちゃんって女の子が好きなの?」

穂乃果「幸せはお米から」海未「今行きます!」

穂乃果「夏と言えばアイスだよね~♪」海未「……」 

穂乃果「賢い犬ほのわん」 

穂乃果「穂乃果「カードのお告げ(安価)であの子を攻略?」 

穂乃果「親友が二人います」

穂乃果「絵里ちゃんの……」

穂乃果「夢の中でなら」

絵里「>>2をして穂乃果を落とすわ!」 

真姫「>>2をして穂乃果にアタックよ!」

穂乃果「今、全てを終わらす!」

穂乃果「とっておきのプレゼントがあるんだっ」

穂乃果「ほのきちプラネット?」

穂乃果「ことりちゃんそれって本当なの?」

穂乃果「癒し処ホノケイア」

今年も細々と続けていこうと思います
ご縁がありましたらよろしくお願いします。

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年10月30日 (木) 00:59:45   ID: Muer1p11

うみちゃんの要求オプションが非常に気になりますね

2 :  SS好きの774さん   2014年11月08日 (土) 11:14:58   ID: nNxpCLr5

これ最高w
続き気になるw

3 :  SS好きの774さん   2014年12月11日 (木) 04:59:18   ID: eC_LCb9B

素晴らしい

4 :  SS好きの774さん   2014年12月11日 (木) 21:52:28   ID: ANyaFFa9

おおお!来てたか!

5 :  SS好きの774さん   2014年12月20日 (土) 14:28:52   ID: y88E9Yvt

すごくおもしろい!

6 :  SS好きの774さん   2015年01月01日 (木) 23:28:36   ID: tzzPcRKF

面白かったです!ほのハー大好物です!

(・8・)))ススメーススメー♪

7 :  SS好きの774さん   2015年01月04日 (日) 14:33:32   ID: mCXsXPSr

完結しましたね!

凄く面白かったです!

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