男「ね、姉さんなの?」メイド「はい、若様」(4)

男「嘘だろ……」

メイド「御自分の出自については、ご存知でしょう?」

男「養子だって事は……」

メイド「私の母は、若様のお父上のメイドでした」

メイド「旦那様の寵愛を受け、私と若様を生みましたが」

メイド「奥方様がお子を授かる事ができなかったので、若様を養子として引き取ったのです」

男「……僕に抱かれるのがイヤで、嘘を言ってるんじゃないのか?」

メイド「いえ、これも若様のメイドとしての勤め。抱かれる事に不満などありません」

男「……」

メイド「ただ、私を抱かれる前に、知っておかれたほうがよろしいかと思ったので」

男「自分の姉をメイドにしてたなんて……父上はそんな事一言も……」

メイド「旦那様はおおらかな人ですから」

男「それにしたって、なぁ……」

メイド「若様に夜のお勤めを仰せ付かるにあたり、旦那様に相談させていただいたのですが」

男「ちょっ、父上、知ってんの、この事!?」

メイド「……『ま、いいんじゃね? ヤっちゃえヤっちゃえ』との事でした」

男「おおらかにも程があるだろ父上!!」

メイド「以上の事を踏まえまして」

男「う……」

メイド「どうなさいます? 続きをされますか?」

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