男「嘘だろ……」
メイド「御自分の出自については、ご存知でしょう?」
男「養子だって事は……」
メイド「私の母は、若様のお父上のメイドでした」
メイド「旦那様の寵愛を受け、私と若様を生みましたが」
メイド「奥方様がお子を授かる事ができなかったので、若様を養子として引き取ったのです」
男「……僕に抱かれるのがイヤで、嘘を言ってるんじゃないのか?」
メイド「いえ、これも若様のメイドとしての勤め。抱かれる事に不満などありません」
男「……」
メイド「ただ、私を抱かれる前に、知っておかれたほうがよろしいかと思ったので」
男「自分の姉をメイドにしてたなんて……父上はそんな事一言も……」
メイド「旦那様はおおらかな人ですから」
男「それにしたって、なぁ……」
メイド「若様に夜のお勤めを仰せ付かるにあたり、旦那様に相談させていただいたのですが」
男「ちょっ、父上、知ってんの、この事!?」
メイド「……『ま、いいんじゃね? ヤっちゃえヤっちゃえ』との事でした」
男「おおらかにも程があるだろ父上!!」
メイド「以上の事を踏まえまして」
男「う……」
メイド「どうなさいます? 続きをされますか?」
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