黒焔「安藤寿来よ……」(23)
―朝―
安藤「ぐっ……ぐあああああ……!!!」
黒焔「!? どうしたジュライ! しっかりしろ!」
安藤「や、やめろ……くそったれっ……!!!」
黒焔「痛いのか!? 右腕が痛むのか? 吾輩のせいで!?」
安藤「うおおおおおお!!!」
壁 ドンッ!!
真智「……うるせぇんだよ、ころすぞ」
安藤「――姉ちゃんすいまっせーんっ!!!」
安藤「はぁ……やれやれ。本来ならば詠唱してから出したいところだが、今は『能力を押さえきれずに暴走するシチュエーション』で気持ちが固まってしまっているからなぁ」
黒焔「気にするなジュライ。そもそも、吾輩に『詠唱』は必要ないのだから」
安藤「おはよう黒焔。今日もお前は最高にいかしてるよ。いや、いつにも増して禍々しいよ」
黒焔「そんなに褒めるな。照れてしまうだろう」
安藤「さーて、そろそろ支度をしないと遅刻しそうだ。皆勤賞なんかに未練は無いが……。全く、普通の高校生を演じるのも楽ではないなぁ。くくっ」
黒焔「そう気張るな。吾輩を出しているだけでも、ジュライは消耗するのだ。体力を温存することも大切だ」
安藤「はーっはっはっはっはっh」
壁 ドンッ!!!!
安藤「ごめんなさいっ! 静かにしますっ!!」
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:放課後:
―部室―
黒焔「安藤寿来……。それが、今の吾輩の持ち主の名だ」
安藤「ふんふんふ~ん♪ あっ、今良いの浮かんだ! 降りてきたよ、降りてきちゃったよこれ!」
黒焔「正直、異能として生まれてこのかた、こんなに吾輩が大切にされたことは無かった。一日最低三回は発動してもらえるし、朝はおはよう夜はおやすみ、きちんと挨拶までしてくれる……。『詠唱』という、彼なりの吾輩に対する敬意まで示してくれている……」
安藤「幾生もの輪廻のはざまに迷い込みし子羊の業を背負いし混沌なる闇の業火よ! あれ、やっぱ違うな……接続詞が……」
黒焔「ただ、強いて言うならば、二つだけ問題があるのだ。二つ、たったの二つだけ……」
安藤「くくっ、やはり口に出せば消えてしまうからな……。語感確かめるのには有効だが、やはり草案はこの『紅き聖書(ブラッディ・ビブロ)』に書き記すのがふさわしい……」
黒焔「一つ目。……なぜ、ジュライには吾輩の声が聞こえないのだ」
安藤「なかなかいいな。……しかし、ひねりが足りないな。もっと、こう……業火の凄まじさと背負った罪(sin)の重さが伝わるような完璧な装飾(ルビ)は無いものだろうか……。あっ、そうだ! みんなが来る前にアレを着けなければ……!」
黒焔「今までの『継承者』には発現時から聞こえていたはずなのに。むしろ、それこそがこの異能の真骨頂のはずなのに」
安藤「くくっ、よし、これでいい! さぁ、始まりの終わりを始めようか!」
灯代「あんたうるさいのよ! 部室の外まで聞こえてる!」
黒焔「そしてもう一つ……。吾輩は、正確に言うと『炎』ではない」
安藤「≪永遠≫(クローズドロック)……。それで気配を消していたつもりか?」
灯代「いや消してないし」
黒焔「ジュライが喜んでいる手前、非常に言いにくいのだが……。吾輩は炎ではないのだ」
安藤「くくっ、ばれていないとでも思ったか……? とっくの前から部室の前に居たにも関わらず、俺が真の姿(厨二病)をさらけ出し始めるまで様子を伺っていただろう?」
灯代「はっ、はぁ!? な、何言ってんのそんなことしてないし! ただ、床にヘアピンが落ちちゃったから探してたらなんかそういうタイミングになっちゃっただけで」
安藤「……え」
灯代「え?」
黒焔「そもそも、『炎』、『発火』というのは、物質が激しく酸化する際に起こる現象のことだ。もしも吾輩が『炎』だったとしたら、今頃は吾輩ではなくジュライの右腕が黒くなっていることだろう」
安藤「あ、なんか当てずっぽうで言ってみただけだったんだけど……。お前そういうことしてたんだなぁー……」
灯代「えっ、いや、違う! 違うってば!」
安藤「へぇーそういう奴だったんだぁー!」
黒焔「勘違いされるだけなら良いのだが……。どうも、吾輩の声がジュライに聞こえないのはそこらへんが原因のような気がしてならない」
灯代「そ、そもそもあんたなんて毎日毎日、24時間365日、年中無休で厨二病でしょうが! タイミングなんて図るまでも無いわよ!」
黒焔「吾輩の存在をここまでスムーズに受け入れてくれているのだから、意思疎通ができないはずはないのだ。……つまり、逆説的に考えれば、ジュライは無意識に吾輩のことを拒絶しているということになる」
安藤「そういや、他のみんな遅いな。……ちょうどいい機会だ。来い、≪永遠≫よ。貴様と俺の呪われた運命の歪を合わせる時が来たようだ……!(訳:暇だから、俺の考えた合わせ技でも試すか?)」
灯代「……え、やだ。やめてそういうの」
黒焔「なぜだ……。なぜ、ジュライは吾輩を炎だと勘違いしたのだ……? 全く熱くないというのに。何も燃やせないというのに!」
灯代「だ、大体あんたと私の異能を合わせたところで何になるってい……」
安藤「ん?」
千冬「おーす」
安藤「千冬ちゃん、あいさつ変えた?」
黒焔「それとも……。ジュライが吾輩を拒絶する理由が、他にもあるというのか……?」
千冬「? アンドー、それなーに?」
黒焔「ジュライ……どうなのだ、ジュライ! ……くっ、いくら叫んでみても……吾輩の声は誰にも届かない……」
安藤「くくっ、いいことに気付いたな! これはだな、」
灯代「ああ、めんどくさいから言わないようにしてたのに……」
黒焔「いや、妙なことを考えるのはよそう……。ジュライは、誰よりも真剣に異能と向き合い、吾輩とも向き合おうとしてくれているのだから……」
安藤「……くくっ、これはだな、」
彩弓「あら、安藤くん。目に鉢巻なんか巻いてどうしたんですか?」
鳩子「ジューくん、もしかして、怪我したの? 大丈夫?」
安藤「これは俺の覚悟の証だ……! 自らの奢りを戒め、力を封じることにより新たな境地へと進化するためのな!」
彩弓「『キルラキル』の『猿投山渦』ですね」
鳩子「え? ジューくん、蛹になっちゃったの?」
黒焔「ジュライ、それでは前が見えないんじゃないだろうか」
安藤「くくっ……。見える、見えるぞ……! この世の全てが、目で見ていた頃よりもはっきりと見える!」
灯代「あほらし……」
千冬「――紙飛行機、びゅーん」
安藤「――はっ!」パシッ!
灯代「! なん……ですって!?」
黒焔「おい、ジュライ、足元だ! 足元にも注意しろ!」
安藤「――俺を侮ったな、≪永遠≫に≪創造≫(ワールドクリエイト)よ! こんな紙飛行機、俺の心眼を使えば捉えることなど造作もな」ツルッ
――ゴッチーンッ!!!
安藤「」
黒焔「ジュライいいいいいー!!!」
鳩子「あっ、ジューくん! ジューくんしっかりして!」
灯代「え、なにっ、なに? 今何が起こったの!?」
彩弓「……安藤くんは紙飛行機をキャッチできたことで調子に乗り、床に落ちていたバナナの皮に気付かず、滑って転んだようですね」
鳩子「ごめんね、ごめんねジューくん! 私が昨日、誰かが引っかかってくれないかなって思って、こっそり部室の床にバナナの皮なんて置いておいたから……!」
黒焔「確信犯じゃないか……!」
鳩子「どうしよう、ジューくん白目剥いてる」
灯代「鳩子、大丈夫よ。あんたのせいじゃないわ……。彩弓さん、このバカ治せますか?」
彩弓「バカは治せませんが……。あら、安藤くん、後頭部を強打して気を失ってますね。放っておいても大丈夫でしょうが、念のため、元に戻しておきます」
黒焔「ジュライ……ジュライ、しっかりしろ! お前が居なくなったら吾輩はどうすればいいんだ!」
安藤「……う」
鳩子「ジューくん!」
千冬「アンドー、平気?」
安藤「ね、姉ちゃんごめんなさい……ごめんなさい、あ、やめてやめて……」
灯代「すごい可哀想な寝言を言ってる」
彩弓「……」
千冬「サユミ、なにしてるの?」
彩弓「しっ、静かに……。今、録音している最中ですから……」
黒焔「起きろジュライ! ジュラーイ!!!」
安藤「そ、それだけは、それだけは勘弁……! あー……」
鳩子「ジューくん、起きて起きて! それは夢だよー!」
安藤「う。……うん? ――はっ!」
彩弓「ちっ。……あら、安藤くん。意識が戻ってよかったですね」
黒焔「ジュライ、気が付いたか……!」
安藤「……気絶、してたのか?」
灯代「バナナの皮で滑って転んで頭を打って、気絶してたのよ」
千冬「アンドー、軍曹みたい」
彩弓「ケロロ軍曹には信念を感じますが、彼の場合は何も考えずに引っかかっていますからね。一緒にするのは、軍曹さんに失礼でしょう」
千冬「うん。ごめんね、軍曹。アンドーと一緒にして」
黒焔「ジュライ、平気か? 痛かったりクラクラしたりしないか?」
安藤「あ、ああ。平気だ……」
灯代「どうせあんたのことだから、『気絶した俺かっけー』とか思ってるんだろうけど……。情けないだけだったからね。次から気を付けなさいよ」
黒焔「心配したぞ、ジュライ……」
安藤「え? あ、ああ。悪かったな、心配させて」
灯代「はっ、はぁああ!!? し、心配なんてする訳ないじゃないあんた何言ってんの!? この、自意識過剰!!!」
安藤「っていうか、……誰が喋ってるんだ?」
灯代「え?」
黒焔「!? ま、まさかジュライ……聞こえるのか、吾輩の声が……!」
安藤「え、あ、うんうん。……え、お前誰?」
鳩子「ジューくん!? ジューくん誰と話してるの!?」
安藤「誰って……え? 聞こえないの? 俺だけ? オレ限定?」
彩弓「……安藤くん。落ち着いて、真剣に、私の質問に答えてください」
安藤「え、や、やだなぁ何で皆そんな真剣な顔に……。あ、はい。はい。すみませんでした。質問どうぞ」
彩弓「あなたの名前は何ですか?」
安藤「安藤寿来(あんどうじゅらい)」
灯代「……っ!?」
鳩子「!?」
千冬「!」
安藤「え?」
彩弓「安藤くん、もう一度聞きます。本当に、真剣に、これ以上ないくらい真剣に答えてください」
安藤「あ、はい」
彩弓「あなたの本当の名前は、何ですか?」
安藤「……安藤寿来(あんどうじゅらい)、です」
鳩子「……うわぁあーん!!!」
安藤「!? どうした鳩子!?」
鳩子「ごめんね……私のせいでジューくんおかしくなっちゃってごめんね……!」
安藤「え!? 違うの!? 俺、安藤寿来じゃないの!!?」
灯代「し、しっかりしなさいよ! あんたは、≪ギルディア・シン・呪雷≫なんでしょ!?」
安藤「え。……何それ」
灯代「」
彩弓「」
千冬「」
鳩子「ぐすっ……えぐっ……」
黒焔「……あの、なんだ。もしかして、吾輩は人前であまり話さないほうがいいのだろうか?」
安藤「あ、ああ。そうしてくれると助かる」
彩弓「……状況を整理しましょう」
彩弓「安藤くんがおかしくなったのは、後頭部を打った後です。これは間違いないでしょう。……問題は、こうなった原因が打撃によるショックによるものなのか、私の異能を使った治療によるものなのか、ということです」
彩弓「見たところ、『記憶喪失』……の類では無いようですが……」
灯代「安藤。……どう?」
安藤「これが……俺の書いたノート?」
鳩子「ジューくん、覚えてないの?」
安藤「いや、書いたことは覚えているんだ……。とてつもなくかっこいいことを書いていたのも覚えているんだが……」
安藤「なんというか、書いてあることが認識できない。目が滑る」
灯代「は? なによそれ……」
千冬「アンドー、これ見て」
安藤「なーに、千冬ちゃん。……眼帯?」
千冬「じゃーん。ほら、これでかっこいい」
安藤「う、うん。かっこいいねー」
千冬「…………」
安藤「?」
千冬「……せっかく……せっかくアンドーに合わせてあげたのに……」
灯代「大丈夫だよ、大丈夫……。きっとすぐ、元の安藤に戻るから……」
安藤「え? 何か変なの? 俺変なの?」
―三十分後―
彩弓「いろいろ試してみた結果をかんがみると……。これは、『厨二盲症』ですね」
安藤「厨二盲症?」
彩弓「たった今私が作った造語です。記憶も感性もそのままに、ただ『厨二力』の高い事柄だけが認識できなくなることを指します」
灯代「じゃぁ、もしかして安藤の≪黒焔≫(ダークアンドダーク)も……?」
彩弓「私達の異能は認識できるようなので、大丈夫だとは思いますが……。やはり、安藤くん自身の異能も出して試してもらわないことにはわかりません」
安藤「よ、よし! 出すぞ、黒いの!」
灯代「ダークアンドダーク!」
安藤「え」
灯代「あんたの異能の名前はダークアンドダーク! 詠唱は、『我こそは混沌の覇者なり。深淵に揺れる煉獄の業火よ。歪曲する昏き――』」
彩弓「……灯代さん。落ち着いてください」
灯代「……っ、」
千冬「トモヨ……」
鳩子「大丈夫だよ……きっとジューくんは大丈夫」
安藤「何? ……そんなに俺ヤバイの?」
黒焔「普段の行いが悪いのだろう」
安藤「そんなに、普段の俺やばかったっけ? ……うん、異能は出せる。出せた」
黒焔「!? 待てジュライ! ひっこめろ!」
安藤「え?」
黒焔「なぜいつものようにやらない! 加減もせずに出すな!」
安藤「いつもの方が力んでるんですけど……」
黒焔「早く発動を止めろ!」
安藤「はいはい、これでいい?」
黒焔「そんな投げやりな態度で異能を使うんじゃない……!」
黒焔(なんだ? このジュライの頼りなさは……。制御が全くできていない。その上、言葉は通じるようになったというのに、以前よりも……心が通じている気がしない……)
黒焔(厨二でなくなった、というだけじゃない……。何か、達観してしまったような……。遠くから物事を眺めて、それでわかった気になっているような、そういう方向に行ってしまったような不安定さが、ある……)
彩弓「……異能に関しては、問題が無いようですね。ならば話は早い。異能が認識できるのなら、当然異能も効くはずです」
千冬「アンドー、元に戻せるの?」
彩弓「やるだけやってみましょう。……ちょっと、頭に触れますね」
安藤「あ、はい」
黒焔(ああ、そうか……。ようやく気付いた……)
黒焔(ジュライと吾輩は、言葉が通じなかった訳ではない。言葉など、初めから要らなかったのだ。言葉など無くとも、ジュライは吾輩を知ってくれていた。属性を勘違いしていても、それすらも、異能の制御のためにはむしろ良い勘違いだった。吾輩がジュライに伝えるべきことなど何もなく、だからこそ、吾輩の声はジュライに届かなかったのだ……)
彩弓「安藤くん。あなたのあるべき姿は、あるべきあなたの中には、厨二病という要素が必要不可欠です……。厨二病でない安藤くんなど、推理の無い推理小説のようなものです」
黒焔(思い出せ、ジュライ。はたから見れば小さいような悩みでも、くだらないと一蹴されるような思い込みでも、お前は力いっぱいそれらにぶつかってきた。全力で悩んで、苦しんで、お前はそうやって一歩ずつ前に進んできた)
千冬「アンドー……」
黒焔(吾輩の能力は、他のモノとは違う……。何かを生み出すことも、操作することもできない。今はまだ分からないだろうが、戦いの他には何の意味も無い能力だ。だからこそ、吾輩は、……ジュライ、お前の異能となったのだ)
鳩子「ジューくん……」
黒焔(簡単に流したり、目を逸らしたりせずに、全てを全力で受け止める。そんなお前にしか、吾輩は制御できないからだ。……そうでなければ、異能に飲み込まれてしまうからだ)
彩弓「さぁ……取り戻しなさい! 本来の自分を!」
黒焔(吾輩の声が、お前に届かなくなってもいい。だからジュライ! また、あの名前で呼んでくれ!)
灯代「安藤……!」
彩弓「……はい、終わりました」
安藤「……あの、何も変わった気がしないんですが……」
灯代「安藤……あんたの名前の由来は?」
安藤「…………くくっ。いい質問だな。そこまで言うのならば教えてやろう。だが、後悔するなよ。我が真名の真意を知り、それでもなお生きてい」
千冬「アンドー、戻った」
鳩子「ふわぁあ……! よかったぁ……よかったよぉ」
安藤「そう! 我こそが、ギルティア・シン・呪雷!」
灯代「あー、なんかどっと疲れたわ……」
鳩子「あ、今、お茶淹れますねー」
灯代「ありがとー鳩子ちゃん」
彩弓「安藤くんのおかげで、無駄に時間を使ってしまいましたね……」
安藤「我こそは混沌の覇者なり! わが身に眠りし混沌の」
千冬「リッスンやでぇ! いてこましたる!」
黒焔「……ジュライ、ジュライよ。……やはり、もう声は聞こえないようだな。だが、必要がないというのなら、それでいい……」
安藤「あれ? そういやあの声なんだったんだろうな。ま、まさか! ……異世界からの呼びかけとか、そんなんか!?」
灯代「あ、お茶おいしー」
彩弓「あら、すっかり忘れていました。お茶菓子持ってきたので、安藤くんが猛っている間にみなさんで食べてしまいましょう」
安藤「くくっ、異能だけでは飽き足らず、外界との接触(コンタクト)まで取れてしまうとはな……。自分が恐ろしいぜ」
黒焔「ジュライよ……。茶菓子食べそびれるぞ」
安藤「くくくくっ……あーっはっはっはっは」
黒焔「……聞こえないか。そうだろうな」
灯代「あんたうるさいっ!」
安藤「いでっ! あ、本痛い! 角が痛い!」
―夜―
黒焔「結局……。ジュライに吾輩の声は聞こえないままか」
安藤「やっぱ、かっけーよなぁ。体から黒焔出せちゃうんだぜ? かっけーよなぁ……。かっこいいのになぁ……」
黒焔「だが、それでいい。もし必要な時になれば、吾輩はいつでも、この力も声も、お前のために使おう。その時まで、吾輩はお前に呼びかけ続けよう。例え、伝わらなくとも……」
安藤「じゃ、おやすみ。黒焔」
黒焔「……ああ。おやすみ、ジュライ」
『異能バトルは日常系の中で』のアニメが、テレビ東京では今夜の2:05から放送開始!
制作会社は、なんとあの『キルラキル』のTRIGGER!
……というか、『異能バトルは日常系の中で ss』って検索しても全然出てこないんですけど、もしかしてssの数少ない? なんか「黒焔も鮮血みたいに喋るといいなー」って軽い気持ちでつまんないモノ書いちゃってすんません。
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