雪穂「星空先輩!」凛「凛でいいよ~」 (56)

2期の放送中に書き始めて、ずっと中断していましたが再開しました。
当然のごとく、アニメの結末とずれた設定になっております。
ちゃんと完結させられるといいな。
ゆきりん初挑戦。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1412523036

亜理沙「やったぁ!合格だ!」

絵里「おめでとう亜里沙、良かったわね…」ポロポロ

亜里沙「どうしてお姉ちゃんが泣くの?」

亜里沙「私だって泣いてないのに」

絵里「良かった、本当に良かったわ」ポロポロ

穂乃果「良かったね、亜里沙ちゃん」

雪穂「亜里沙は合格したんだね」

雪穂「私は…」

穂乃果「あぁ、どきどきする」

雪穂「あった!私の番号!」

雪穂「合かk 穂乃果「やったぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

穂乃果「やったね雪穂!おめでとー!!」

雪穂「ちょ、お姉ちゃん」

雪穂「恥ずかしいから」カァァ

穂乃果「だって合格したんだよ!」

穂乃果「来月から雪穂も音乃木坂学院の生徒になれるんだよ!」

穂乃果「私やお母さんの後輩になるんだよ!」

穂乃果「嬉しいことだよ!」

雪穂「う、うん」

雪穂「ありがと」

亜里沙「雪穂ちゃんも合格したんだね!」

雪穂「うん、亜里沙もでしょ?」

亜里沙「4月からもまたよろしくね」

雪穂「こちらこそ、よろしく」

穂乃果「二人ともおめでとう!」

絵里「良かったわ…」ポロポロ

雪穂「準備も済んだし、あとは入学式を待つだけ」

雪穂「今日は特に予定も無いし、お出かけして来よっかなぁ?」

雪穂「こんなにいい天気だし」

高坂母「穂乃果!いつまでそんなにだらけた生活してるの!」

高坂母「もう3年生なのよ!しっかりしなさい!」

穂乃果「わ、分かってるってば」

雪穂「お姉ちゃんはいつも通りだね」フフッ

雪穂「いってきまーす!」

UTXビルのスクリーンでA-RISEのPVが流れていて、人だかりが出来ている。

雪穂「すごいなぁ、この人気」

ワイワイガヤガヤ

雪穂(でも、μ’sの方がすごいよ)

雪穂(メンバーそれぞれが違った力を合わせて頑張ってるし)

雪穂(仲の良さは一番のグループだと思う!)

?「へっぷし!」

雪穂(まぁ、ダンスの上手さとかはあんまり良く分かんないんだけどね)

?「うぅ~」ズルズル

?「花粉症の季節だにゃ~」

雪穂「にゃー?」

?「今日はティッシュ持って来てないよ~」ズルズル

雪穂「あ、星空さん?」

凛「にゃ?」

凛「あ、君は…!」

凛「…」ズルズル

雪穂「ティッシュ使います?」スッ

凛「あ、ありがとう」

凛「えーっと、穂乃果ちゃんの妹の…」

雪穂「高坂雪穂です」

凛「雪穂ちゃん!久しぶりだね」

雪穂「お久しぶりです」

凛「音乃木坂に合格したんだよね!」

凛「おめでとう!」

雪穂「あ、ありがとうございます」

凛「そっかぁ、4月からは凛たちの後輩になるんだね」

凛「嬉しいなぁ」

雪穂「え、どうしてですか?」

凛「ほら、廃校になるかもしれなかったから、後輩は出来ないと思ってて」

凛「最初からあきらめてたから、すごく嬉しいんだよ!」

雪穂「…そう、ですか」

雪穂「私も、お姉ちゃんやお母さんが大好きな音乃木坂に入れて嬉しいです」

雪穂「星空さんや、μ’sの皆さんの後輩になれて嬉しいです!」

凛「うん、良かったにゃ~」

雪穂「だから、これからよろしくお願いします!」

雪穂「星空先輩!」

凛「凛でいいよ!」

凛「こちらこそよろしくね!」

雪穂「はい、凛先輩!」

凛「えへへ、なんか照れるにゃ~///」

~入学式後~

女子1「ねぇ高坂さんって、あの高坂先輩の妹さんなんだよね?」

雪穂「う、うん、そうだけど」

女子2「マジ!?すごーい!」

雪穂「べ、別にすごくないよー」

女子1「いやいや、音乃木坂廃校の危機を救ったμ’sのリーダーの妹さんだよ!」

女子1「もっと胸をはっていいと思うなぁ」

雪穂「そうかなぁ?」

雪穂「胸を…」

雪穂(お姉ちゃんよりも小さいかも…)

雪穂「うぅ…」ガクッ

女子1・2「?」

タッタッタッタッ…

ドドドド…

女子3「絢瀬さーん!」

女子4「待ってよー!」

女子5「高坂さんもー!」

亜里沙「ねぇ雪穂ちゃん、なんで亜里沙たち走ってるの?」

雪穂「走ってるっていうか逃げてるんだよー!」

亜里沙「どうして逃げるの?」

雪穂「追いかけられてるからでしょー!」

亜里沙「ハラショー!」

女子達「待ってー!!」

凛「二人ともこっちこっち!」

雪穂「え、は、はい!」サッ

海未「二人もご存知の通り」

海未「絵里、にこ、希の三人はもう卒業しました」

海未「現メンバーは三年生の私と穂乃果、ことり」

海未「二年生の真姫、花陽、凛の合計六人です」

海未「このまま続けるのか、一年生から新メンバーを迎え入れるか、現在検討中です」

花陽「あ、でも…」

花陽「もし入りたいっていう子が来たら、そのときは歓迎するつもりです」

ことり「一年生の中に、μ’sに入りたいっていう子はいるのかな?」

真姫「まぁ、今は二人がどうしたいかって話だから、それはまた別の話よね」

穂乃果「雪穂、亜里沙ちゃん、μ’sに入りたいですか?」

真姫「けっこう軽いわね」

亜里沙「うーん…」

亜里沙「μ’sのことは大好きですけど、メンバーとして入るのはまた違うと思うんです」

亜里沙「だから、すぐには決められません」

亜里沙「ごめんなさい」ペコッ

雪穂「亜里沙…」

海未「分かりました、大丈夫ですよ」

凛「雪穂ちゃんは?」

雪穂「え」ドキッ

雪穂「わ、私も…」

真姫「まあ、無理ないわね」

ことり「急に決めるのは難しいよね」

花陽「私もそうでした」

海未「では、また後日に二人の答えを聞かせて下さい」

穂乃果「いつまでにとは言わないから、焦らずゆっくり考えるといいよ」

ゆきあり「ありがとうございます!」

凛「…」

~昼休み~

雪穂「むぅ…」

雪穂「どうしようかな」

雪穂「亜里沙はしっかり考えたいって言ってるし」

雪穂「私も考えなきゃいけないんだけど」

雪穂「…」

雪穂「」グー

雪穂「///」

雪穂「お腹空いた」

♪ニャーニャーニャー

雪穂「購買で何か買って…」

凛「あ、雪穂ちゃん!」

雪穂「凛先輩?」

凛「雪穂ちゃん、穂乃果ちゃんと同じパン食べてるね」

雪穂「え、お姉ちゃんも学校でラ○チパック食べてるんですか?」

凛「よく食べてるよ~」

雪穂「そ、そうなんですか」

凛「流石は姉妹だね」

雪穂「なんか変な気分です」

凛「あはは」

雪穂「凛先輩は、どんな理由でμ’sに入ったんですか?」

凛「理由?」

凛「かよちんが入りたかったみたいで、そのついでで入ったかな~」

雪穂「え」

凛「冗談だよ、冗談」

雪穂「びっくりした…」

凛「でも間違ってはいないかな」

雪穂「?」

凛「凛はね、アイドルの衣装みたいな、女の子っぽい格好をするのが苦手だったんだ」

雪穂「え、そうだったんですか!?」

凛「うん」

雪穂「こんなに可愛いのに」

凛「え、そ、そんなこと///」

凛「かよちんとか真姫ちゃんの方が可愛いと思うよ!」

雪穂「いやいや、凛先輩も十分可愛いですって」

凛「…ありがとう///」

凛「あ、そういう話じゃなくて!」

~~


凛「でね、凛もμ’sの一員になったんだよ」

雪穂「μ’s結成秘話…」

凛「そんなところだね」

雪穂「そっかぁ、じゃあ凛先輩も悩んでたんですね」

凛「うん、いっぱい悩んで決めたんだよ」

凛「だから雪穂ちゃんもいっぱい悩むといいにゃ~」

雪穂「…」

雪穂「うーん…」

高坂母「悩んでるわね」

雪穂「当たり前だよ!」

高坂母「思いきって入っちゃえば?」

雪穂「そうはいかないんだよ」

高坂母「穂乃果は楽しそうにやってるわよ」

雪穂「お姉ちゃんはμ’sの創設者だからね、楽しんでない訳がないと思う」

高坂母「そうね、でも雪穂もスクールアイドル好きなんでしょ?」

雪穂「もちろん好きだよ」

雪穂「でも、亜里沙も言ってたんだけど」

雪穂「実際に自分がやるってなるとまた違うと思うし」

高坂母「やってみなきゃその違いは分からないと思うわよ」

高坂母「それに、雪穂と亜里沙ちゃんはメンバーの妹だから大丈夫よ」

雪穂「それで悩んでるのよ」

高坂母「え?」


雪穂「音乃木坂学院が廃校にならず、私たちが入学出来るようになったのはμ’sのお陰なんだよ」

雪穂「今やμ’sは学校内外問わずの人気者」

雪穂「そのμ’sにメンバーの妹が加入したら、すごく期待されると思う」

高坂母「それはいいことじゃないの?」

雪穂「亜里沙は分からないけど」

雪穂「私はお姉ちゃんたちみたいに歌なんか歌えないし、ダンスだって全然踊れない」

高坂母「それは」

雪穂「もちろん、練習もしてないのに出来る訳ないけど」

高坂母「うん」

雪穂「私ね、怖いの」

雪穂「音乃木坂を救った…」

雪穂「お姉ちゃんたちの大切なμ’sのメンバーになってもいいのか」

雪穂「卒業した絵里さんや希さん、にこさんをがっかりさせないか」

雪穂「何より、お姉ちゃんを含めたメンバーのみんなと上手くやっていけるかどうか」

雪穂「自信がないんだよ」

高坂母「…」

高坂母「雪穂、あなたちょっと難しく考え過ぎじゃない?」

雪穂「え?」

高坂母「アイドルって人を楽しませるものでしょ?」

高坂母「人を楽しませるためのアイドルなんだから、自分も楽しまなきゃ務まらないわよ」

雪穂「そうだけど」

高坂母「穂乃果や海未ちゃんたちはどう?」

雪穂「!」

高坂母「μ’sだけじゃなくて、他のスクールアイドルたちもみんな」

高坂母「スクールアイドルとしての活動を楽しんでると思うわよ」

雪穂「…」

高坂母「少しでもやりたいっていう気持ちがあるなら、やってみるといいんじゃない?」

高坂母「ここでやってみないと、後で後悔するかもしれないわよ」

雪穂「…」

>>1です、こんばんは。
>>7>>8の間に入れ忘れたシーンがありました。
すみません。



アレーアヤセサンタチハー?
ドコニイッチャッタンダロウ?

雪穂「助かりました、ありがとうございます」

亜里沙「ありがとうございます」

凛「別に大したことしてないにゃ~」

凛「二人とも人気者だね」

雪穂「いやいや、こんなの人気なんて言えませんよ」

雪穂「どうせ私たちがμ’sのメンバーの妹だから」

雪穂「それを通じてお姉ちゃんたちに近づきたいってだけですよ」プンスカ

凛「まあまあ、そんなことないと思うよ」

亜里沙「」キラキラ

凛「亜里沙ちゃん、どうかしたの?」

亜里沙「μ’sの皆さんと一緒に音乃木坂に通えるなんて、夢みたいです!」

亜里沙「亜里沙、すごく嬉しいんです!」

凛「そ、そうなの?」

雪穂「もう、亜里沙ったら」

凛「ところで、二人はどうするの?」

亜里沙「?」

雪穂「どうする…って、何をですか?」

凛「μ’sに入るの?」

雪穂「えっ!?」

亜里沙「ハラショー!」

ここからは>>13の続きになります。



雪穂「私も、μ’sに入らせて下さい!」

雪穂「お願いします!」ペコッ

穂乃果「雪穂…」

海未「それがあなたの答えですね」

雪穂「はい!」

海未「分かりました」

海未「では、歓迎会の準備をしなければなりませんね」

亜里沙「雪穂!」ダキッ

雪穂「亜里沙!?」

雪穂「どこから出てきたの?」アセッ

亜里沙「これからもよろしくね!」

雪穂「よろしくって…じゃあ亜里沙も」

花陽「雪穂ちゃん、亜里沙ちゃん」

真姫「μ’sへようこそ」

ことり「これからよろしくねっ」

穂乃果「雪穂、それから亜里沙ちゃん」

亜里沙「はい!」

雪穂「は、はい! 」

穂乃果「アイドル活動って、大変なことも多いのは知ってるよね」

穂乃果「これから辛いことや、くじけそうになることもあると思う」

穂乃果「でもね、そんなときはみんながいるから」

穂乃果「どんな困難もみんなと一緒なら越えていける」

穂乃果「μ’sってそういうグループだと思うんだ」

穂乃果「だから、一緒に頑張っていこうね!」

亜里沙「はい!」

亜里沙「精一杯頑張ります!」

雪穂「お姉ちゃん…」

雪穂「皆さん、これからよろしくお願いします!」

亜里沙「よろしくお願いします!」

凛「良かったね、二人とも」

海未「そろそろ休憩にしましょう」

雪穂「ふぇ~…」ヘタッ

穂乃果「これくらいでバテる なんて、運動不足なんじゃない?」

雪穂「否定出来ないから悔しい」

亜里沙「雪穂ちゃん、大丈夫?」

雪穂「なんとかね」アハハ

雪穂「亜里沙は平気なの?」

亜里沙「うん、ほぼ毎日お姉ちゃんに見てもらってるから」

雪穂「!」

花陽「流石は絵里ちゃん」

真姫「すごいわね」

亜里沙「雪穂、どうかした?」

雪穂「あ、いや、なんでもないよー」

雪穂(そんな秘密の練習をしてたなんて)

雪穂(そういえば亜里沙って最近背が伸びたような…)

雪穂(っていうかあんなに胸が大きかったっけ!?)

雪穂(あんなにスタイル良かったっけ!?)

雪穂(細身なのに、出るところ出て締まるところ締まって…)ジロジロ

雪穂(遺伝か… ?)ジロジロ

亜里沙「な、何かな?」アセ

雪穂「」チラッ

穂乃果「ん?」

穂乃果「どうしたの、雪穂?」

雪穂「不公平だぁ!」ガックシ

穂乃果「なになに!?」

穂乃果「すごく失礼なこと思われた気がするんだけど!」

ことり「まあまあ」アハハ

雪穂「ダイエットしなくちゃ!」

穂乃果「えー、雪穂って別に太ってないでしょ?」

雪穂「だってこのままだと亜里沙に差をつけられちゃうから」

穂乃果「えー、いいじゃん」

穂乃果「雪穂だって十分可愛いから」

雪穂「そ、そうじゃなくて!///」

雪穂「絵里さんがスタイルいいのは知ってるでしょ」

穂乃果「うん、うらやましいよねー」

雪穂「亜里沙はそ の絵里さんの妹だよ」

雪穂「最近ちょっと成長してきたの気づいた?」

穂乃果「そういえば、ちっちゃかったのにもう凛ちゃんよりも背が高いよね」

雪穂「でしょー」

穂乃果「だからってそんなに焦ることは…」

雪穂「お姉ちゃんこそもっと焦るべきだったよ!」

穂乃果「失礼な!」ガーン

~次の日 昼休み~

雪穂「またケンカしちゃった」トボトボ

雪穂「ちょっとイライラし過ぎたかな」

雪穂「あんまり食欲もないし、お昼は何も食べないでおこう」

雪穂「丁度いいや、これから毎日お昼は抜きにしてダイエットしよう」

雪穂「」トボトボ

凛「ゆーきーほちゃんっ!」ヒョコ

雪穂「わ!凛先輩!」

凛「違うでしょ?」

凛「先輩後輩は無しなんだから」

雪穂「そうだった」

雪穂「り、凛ちゃん?」

凛「オッケーにゃ~!」

凛「元気ないね、何かあったの?」

雪穂「いえ、別に何も」グー

凛「?」

雪穂「あ…」

凛「お腹が空いてるみたいだね」

凛「お昼ご飯は食べてないの?」

雪穂「いえ、今 ダイエット中なのでお昼は抜きにしようかと」

凛「ダメだよ!そんなことしたら!」

雪穂「ひっ」ビクッ

凛「歌やダンスは体力がいるから、しっかり食べておかないと倒れちゃうよ」

雪穂「う」

雪穂「確かにこのまま練習なんて出来ないよ」グー

凛「だから一緒にお昼ご飯食べようよ」

凛「凛もまだだからさ」

雪穂「わ、分かったよ」

~一週間後~

雪穂「うわっ!体重が増えてるーっ!!」

穂乃果「最近よく食べてたもんね」

海未「凛の言う通り、しっかり食事をとるのは大切ですが」

海未「この一週間で、一体どれだけ食べたのですか?」

穂乃果「毎食ご飯はおかわりしてたし、けっこう食べてたよね」

雪穂「うぅ…言わないで」グスン

海未「食べ盛りですか」

雪穂「本格的にダイエットを考えないと…」

穂乃果「なら走ってみたら?」

雪穂「走って痩せれるの?」

海未「ランニングは手軽でとてもいい方法だと思います」

穂乃果「私たちも付き合おうか」

雪穂「遠慮しとく」

雪穂「き、キツ…」ゼェゼェ

雪穂「家から神社まで走るだけがこんなに辛いなんて…」

雪穂「もうムリー!」ドター

雪穂「…」

雪穂「私じゃあダメなのかな」

希「大分お疲れみたいやね」

雪穂「わ!と、東條先輩!?」

希「希でいいよ」

雪穂「え、でも」

希「海未ちゃんや花陽ちゃんたちのこともそうやって呼ばんやろ?」

雪穂「じゃあ、希…さん」

希「まあ、いいか」

希「穂乃果ちゃんたちはな、最初の頃はずっとここで練習してたんよ」

雪穂「はい、知ってます」

希「でな、走り込みで階段をかけ上がった後の穂乃果ちゃんも、今の雪穂ちゃんみたいになってたのを思い出すわ」

雪穂「あはは、なんか想像出来るかも」

希「でも、もう今は違う」

希「穂乃果ちゃんはこの階段をかけ上がっても、前みたいに立てなくなることはなくなった」

雪穂「…」

希「練習を積み重ねてきたからやよ」

希「だから雪穂ちゃんもこれから」

希「今すぐに成果は出ないかもしれないけど、必ず成長するから」

雪穂「希さん…」

凛「希ちゃんヤッホー!」

凛「あれ、雪穂ちゃん?」

ゆきのぞ「凛ちゃん!」

凛「なんか最近よく会うね」

雪穂「何してるの?自主トレ?」

凛「うん、晴れてる日は大体家からここまで走ってくるんだよー」

凛「希ちゃんがいるし」

希「なー♪」

凛「にゃー♪」

雪穂「卒業してからもこうやって仲が良いって、いいですね」

希「そうやねー」

凛「うん!」

希「あ、そうや凛ちゃん」

凛「にゃ?」

希「雪穂ちゃんの自主トレに付き合ってやってよ」

雪穂「え゛!?」

凛「雪穂ちゃん自主トレしてるの?」

凛「すごーい!雪穂ちゃんの頼みなら喜んで付き合うよ!」ダキッ

雪穂「ちょ、頼んでないんだけど!///」

希「まあまあ、細かい事はいいやん♪」

希「これからは星空コーチにしっかり鍛えてもらい」ニコッ

雪穂「鍛えてもらいって…私の意見は?」

凛「よーし、じゃあ今日から凛は雪穂ちゃんのコーチだにゃ~!」スリスリ

雪穂「ひゃあっ!」ビクッ

雪穂「す、すりすりしないで!」カァァ

凛「えへへー♪」

希「この二人なら上手くやっていける」

希「カードがうちにそう告げるんや!」

~翌日~

ドターッ

凛「ダメだよ雪穂ちゃん、まだまだこんなもんじゃないよ!」

雪穂「ま、待って…私…陸上の経験ないから…これは、キツい」ゼェゼェ

凛「そんなことないよ」

凛「雪穂ちゃんだってやれば出来るんだから!」

雪穂「そんな…人を、出来ない子みたいに…言わないで…」ゼェゼェ

凛「言ってないよー」

凛「雪穂ちゃんが練習頑張ってるから、凛も頑張って教えなきゃって思ったのにぃ」ムスー

雪穂「…」ゼェゼェ

凛「休憩にしよっか」

雪穂「はい…」

雪穂「凛ちゃんはスリムでいいよね」

雪穂「私もそれぐらい痩せれたらなぁ」

凛「え、雪穂ちゃんも太ってないのに 」

雪穂「最近体重が増えちゃったからさあ、ダイエットを考えてたんだよ」

凛「そうだったんだ」

雪穂「だから自主トレしてたんだけど、なかなか効果が無くて」

雪穂「それどころか、かなり運動不足なんだなっていうのが分かってさあ」

雪穂「なんとかしなきゃって思ってたんだけどね」

凛「雪穂ちゃん偉い!」

雪穂「え」

凛「よし、凛に任せて!」

凛「雪穂ちゃんは凛が面倒見るにゃー!」

雪穂「ちょっと待…」

凛「さぁ、休憩は終わりだよ!」

凛「走り込み再開!」

雪穂「えー!?」ガーン

凛「さぁ、走って走って!」

雪穂「ひえー!」

海未「雪穂は最近頑張っていますね」

海未「元々頑張ってはいましたが 、最近は急激に成長してきたというか」

穂乃果「うん、凛ちゃんのお陰かな」

花陽「最近の凛ちゃんはすごくはりきってて、雪穂ちゃんのコーチをやるのが楽しいみたいなんです」

真姫「『雪穂ちゃんのことは凛に任せるにゃー!』って、楽しそうに言ってるわね」

ほのうみぱな「…」

花陽「…ぷ」

真姫「何よ!」

穂乃果「真姫ちゃん、今のってモノマネ?」

真姫「なんでもないわ」

海未「面白かったですよ」

真姫「言わないで!」

花陽「全然似てなかったよね」

真姫「もー!忘れなさーーいっ!!///」

海未「で、凛が雪穂を見てるんですよね」

穂乃果「先輩らしくなってきたんじゃない?」

真姫「嬉しそうね」

穂乃果「うん!だって、大事な後輩が大事な妹と仲良くなったんだよ」

穂乃果「嬉しいことだよ」

花陽「…」

穂乃果「花陽ちゃん、私何かおかしかった?」

花陽「ううん、そんなことないよ」

花陽「雪穂ちゃんのことも、後輩の凛ちゃんのことも大事に思ってて」

花陽「穂乃果ちゃんこそいい先輩で、いいお姉ちゃんだなぁって思う」

真姫「私もそう思うわ」

穂乃果「え、そんな…ありがとう///」

海未「良かったですね、穂乃果」

花陽「海未ちゃんも自慢の先輩だよ」

真姫「頼れるお姉さんって感じね」

海未「そ、そうですか///」

花陽「二人とも真っ赤だよ」ウフフ

雪穂「体重も戻ったし、練習にもついていけるようになった」

雪穂「凛ちゃん、ありがとう」

凛「どういたしまして」ニコニコ

雪穂「明日からくつろげるー!」

凛「え、何言ってるの?」

雪穂「へ?」

凛「新しい練習のメニューを作ったから、明日からはそれをやるんだよ」

雪穂「えぇっ!?」

凛「せっかくこれだけ良くなったのに、辞めたら逆戻りだよ」

凛「もっと頑張らなきゃ!」

雪穂「そんなぁ!凛ちゃんの悪代官!」

凛「雪穂ちゃんのためだよ」

雪穂「うー!」

凛「二人で一緒に頑張ろ、ね」

雪穂「…うん」

~数週間後~

それから私と凛ちゃんの二人だけの練習は続いた。
凛ちゃんの言う通り、練習はすればするほど身体が動くようになっていった。
今ではもうお姉ちゃんたちにも負けないぐらい踊れるよ。

真姫「最近の雪穂には関心するわ」

ことり「歌も上手だし、ダンスも私たちより踊れるし」

海未「何より、私たちとはやる気が違います」

真姫「特に誰かと比べるとね」チラッ

穂乃果「…」ボンヤリ

ことうみまき「?」

海未「穂乃果?」

穂乃果「え?あ、ごめん、ちょっとボーッとしちゃった」アハハ

真姫「ねぇ穂乃果、また無理してない?」

穂乃果「うぇ、そんなことないよ」

海未「悩み事とかあったら、遠慮せず私たちに話して下さいね」

真姫「ほら、ことりからも何か言ってあげて」

ことり「私は…自分のこともあったから、あんまり言える立場じゃないよ…」

真姫「あぁ…」

穂乃果「そんなんじゃないから、私はもう無理なんかしてないし、悩んでもいないよ」

穂乃果「ただ、雪穂のことが心配なだけで…」

海未「雪穂が心配…どういうことですか?」

穂乃果「考え過ぎなんだと思うよ」

穂乃果「ただ、ちょっとね…」

亜里沙「雪穂、最近凄いね!」

雪穂「いや、そんなことないよ」アハハ

亜里沙「だって、難しい振り付けもすぐに覚えられるし、ソロでも踊れるし」

雪穂「うーん…」

亜里沙「嬉しくないの?」

雪穂「まだ、ダメなんだよ」

亜里沙「え?」

雪穂「このままじゃ、凛ちゃんについていってるだけだから…」

亜里沙「そんなことないと思うけどな」

雪穂「私自身、前に比べたら少しは成長出来てるかもしれない」

雪穂「それは凛ちゃんのお陰」

亜里沙「雪穂も努力してたよ」

雪穂「でもそれは、凛ちゃんに教えられたことを出来るようになるためにやっていたことだったから」

雪穂「これからは、自分からなんでも出来るようにならないと…」

亜里沙「どういうこと?」

海未「はい、今日の練習はここまでです」

花陽「みなさんお疲れさまでしたぁ」

穂乃果「疲れたー!」ドターッ

凛「お腹空いたにゃー」グー

凛「雪穂ちゃん、このあとラーメン食べに行かない?」

雪穂「ごめん、今からちょっと用があるから行けないよ」

凛「そっかぁ、残念だにゃー」

雪穂「それに、そんなことしてたらまた太っちゃうでしょ」

凛「にゃ!?」

雪穂「じゃあ、お先に失礼します!」

真姫「お疲れさまー」

亜里沙「…」

ことり「?」

亜里沙「ねぇ、穂乃果ちゃん」

穂乃果「なあに?花陽ちゃん」

亜里沙「雪穂のことなんだけど…」

穂乃果「…」

穂乃果「ちょっと、向こうで話そうか」

走って帰宅する雪穂。

雪穂「このままじゃダメだ」

雪穂「みんなと同じように練習してるだけじゃ、凛ちゃんに追い付くことなんて出来ないよ」

雪穂「もっと早く凛ちゃんに追い付くために…」

雪穂「いや、凛ちゃんを越えるために」

雪穂「もっと練習して、もっと結果を出さないと!」

ほのゆき「ごちそうさまー」

高坂母「お粗末さまー」

穂乃果「ねぇ雪穂、なんでジャージなの?」

雪穂「ちょっと今から走り込みに行って来ようと思って」

穂乃果「また!?一日何回走ってるのさ?」

雪穂「え?こんなんじゃ足りないくらいだよ」

穂乃果「いやいや、足りるっていうか、やり過ぎだよ」

穂乃果「それに亜里沙ちゃんから聞いたよ」

穂乃果「みんなとの練習の他に凛ちゃんと二人だけで練習して、一人のときにもっと長い時間練習してるって」

雪穂「そうだけど…」

穂乃果「無理してるんじゃないない?」

雪穂「無理はしてないよ」

穂乃果「ほんとうに?」

雪穂「大事な学園祭のステージで倒れたお姉ちゃんには言われたくないよ」

穂乃果「え」グサッ

雪穂「私は大丈夫だから、心配してくれてありがとう」

雪穂「じゃあ、いってきまーす」

高坂母「寒いから気を付けるのよー!」

雪穂「はーい」

穂乃果「…」

ことり『自分のこともあったから、あんまり言える立場じゃないよ…』

穂乃果「私も…」

雪穂「さむーい!」

雪穂「風も強いし、厳しいかなぁ」

雪穂「いや、これも慣れたらなんてことないって」

雪穂「海未ちゃんなんか、真冬の冷たい道場の床を裸足で歩いても、しもやけが出来ないんだから」

雪穂「なんだってできるよね!」

雪穂「くしゅん!」

雪穂「うぅ…」ズルズル

雪穂「とにかく、神田明神まで行くよ!」

雪穂「私、やるったらやる!」

ザァー…

雪穂「うわー、けっこう濡れた」

雪穂「見事に雨だよ」

雪穂「こんな時間だし、希さんもいないか」

雪穂「…」

雪穂「どうしよう…」

雪穂「うーん…」

雪穂「明日は学校もお休みだから、雨が弱まるまでここで待っていようかな」

雪穂「…」

雪穂「寒い…」

雪穂「…」

雪穂「…」ウツラウツラ

ーーー
ーー

ピリリリリリ…

雪穂「」ハッ

雪穂「いけない、寝ちゃってた」ボー

ピッ

雪穂「もしもし?」

穂乃果「雪穂?今どこにいるの?」

雪穂「あ、お姉ちゃん、今神田明神の境内で休んでたとこ」

穂乃果「随分遅くまでやってたんだね、大丈夫?」

雪穂(うわっ、もうこんな時間)

雪穂「うん、大丈夫」

雪穂「そろそろ帰るよ」

ザァー…

穂乃果「傘持ってないでしょ?迎えに行くよ」

雪穂「大丈夫、走ったらすぐだから」

穂乃果「でも」

雪穂「心配し過ぎだよ、お姉ちゃん」

雪穂「本当に大丈夫だから心配しないで」

穂乃果「分かった…」

雪穂「じゃあすぐに帰るね」

穂乃果「あ、雪穂」

雪穂「なに?」

穂乃果「お風呂沸いてるから、帰ったらすぐに入るんだよ」

穂乃果「風邪ひいちゃうといけないから!」

雪穂「ありがとう」

ピッ

雪穂「よし、早く帰ろう」ヨロッ

雪穂「うわっ!」ズルッ

ベシャー!!

雪穂「最悪、ドロドロになっちゃった…」

雪穂「気を付けて帰らなきゃ」ヨロヨロ

海未「ワン、ツー、スリー、フォー…」

海未「雪穂、少し遅いです」

雪穂「は、はい、あれ」

凛「雪穂ちゃん大丈夫?」

雪穂「大丈夫、へいきだよ」

真姫「顔色悪いわよ」

亜里沙「朝からずっと良くないよね」

花陽「今日は休んだ方が…」

雪穂「大丈夫だって、みんな心配し過ぎなんだから」

穂乃果「雪穂!!」

全員「!?」

雪穂「お姉ちゃん?」

穂乃果「私が倒れたときのこと覚えてる?」

ことり「穂乃果ちゃん」

穂乃果「去年の文化祭でやったライブのとき」

雪穂「うん…」

穂乃果「あのときは私が無理をして、みんなに迷惑をかけちゃったんだよ」

穂乃果「雪穂は少しでも私を止めようとしてくれたよね」

雪穂「あ…」

穂乃果「私は雪穂やみんなの言うことをきかなかった」

穂乃果「だから雪穂に何も言えないと思ってた」

雪穂「何もって」

穂乃果「でもね、このままじゃあ雪穂も私みたいなことになっちゃうと思ったから言うよ」

穂乃果「無理はダメ、今日はもう休もう」

穂乃果「ね?」

雪穂「…」

穂乃果「雪穂?」

雪穂「……しだって…」

穂乃果「え?」

雪穂「私だってみんなと同じようになりたいんだよ!」

亜里沙「雪穂…」

穂乃果「…」キョトン

凛「同じように?」

海未「どういうことなのでしょうか?」

雪穂「私と亜里沙はメンバーの妹だよね」

雪穂「妹だからμ'sに入ったって思われたくないんだよ」

穂乃果「そんなことはないと思うけど」

雪穂「μ'sはラブライブで優勝した、人気も実力もあるすごいグループなんだよ」

真姫「褒めすぎ…」

雪穂「そんなグループに入ったのなら、そこにふさわしい人になりたい」

雪穂「凛ちゃんに練習に付き合ってもらいながら、そう思ってたの」

凛「にゃ!?」

雪穂「だからみんなよりもすごいアイドルになって、認めさせたいんだよ!」

花陽「それはちがうんじゃ」

雪穂「だから私は…」フラッ

海未「!?」

真姫「雪穂!」

ことり「雪穂ちゃん!」

雪穂「」ドサッ

穂乃果「雪穂!どうしたの、雪穂!」

亜里沙「雪穂!しっかりして!」

凛「雪穂ちゃん!」

海未「保険室の先生を呼んできます」

花陽「わ、私も!」


~~

雪穂「」

雪穂「…ぅ…あれ、ここは?」

凛「雪穂ちゃん」

穂乃果「よく寝れた?」

凛「良かったぁ」

雪穂「お姉ちゃん、凛ちゃん…私…」

穂乃果「保険の先生はただ疲労と寝不足だって言ってたから、寝たら大丈夫って」ニコッ

雪穂「寝不足…」

穂乃果「疲れてたんだよね」

雪穂「…」

凛「すごく悩んでたのに、それを凛たちは気づいてあげられなかった」

凛「ごめんね」

雪穂「…違うよ」

凛「?」

雪穂「私が、私が一人で…誰にも相談も何もせず、勝手に突っ走って…」

凛「いいんだよ」

雪穂「…」

凛「もう済んだことだから」

凛「それに何よりも、怪我も病気もなくて良かったにゃ」

穂乃果「そうだよ、生きてて良かったよ!」

雪穂「生きててって…」

凛「ちょっと元気がありすぎて、無理しちゃっただけなんだよね」

凛「凛も同じことやったことがあるから分かるよ」

雪穂「凛ちゃんも?」

凛「うん、だから大丈夫」

凛「今はゆっくり休んで、また一緒に練習しよ」

穂乃果「とりあえず、今日はもう遅くなっちゃったから帰ろう」

雪穂「あ、ごめん」

雪穂「待たせちゃって…」

穂乃果「いいっていいって!」

~数日後~

雪穂「凛ちゃん…は、早い…」ゼェゼェ

凛「えー?雪穂ちゃん遅くない?」

雪穂「凛ちゃんが前より早くなってるんだよー!」

凛「人は日々成長しているんだにゃ」エッヘン

凛「ラブライブの地区予選も勝ったことだし、これくらいできないと決勝で戦えないよ!」

雪穂「それは分かってるけど…」

亜里沙「あ、やっぱりここにいた」

穂乃果「おーい!」

雪穂「亜里沙、お姉ちゃん」

凛「みんなもいるにゃ!」

花陽「今からみんなでお昼ご飯を食べに行くところだよ」

真姫「そろそろ休憩にして、一緒に行きましょ」

凛「行く行くー!」

私はスクールアイドルやってて、良かったと思う。
いや、μ'sだったから良かった。
凛ちゃんや、大切な仲間がいるから。
今回は失敗しちゃったけど、みんなが助けてくれたからなんとかなった。
次他の誰かに何かが起きたら、今度は私が同じように助ける番だから。
そうやって助け合い、支え合う仲間が私にはいる。

穂乃果「雪穂?」

凛「ほら、雪穂ちゃんも」

雪穂「うん!」

凛ちゃん、みんな、ありがとう。
これからもよろしく。



END1

ここまで読んで下さった方、ありがとうございました。
近々分岐ルート書きます。

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年10月27日 (月) 11:06:08   ID: rinLV15s

雪凛期待

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