モバP「ケーキを配って歩く係」 (72)

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愛梨「これで……うん、完成ー」

智絵里「私も、チョコケーキ、完成です」

さくら「これたぶんスゴくおいしいです」

智絵里「えへへ」

愛梨「じゃあいま出来たやつのトッピングはさくらちゃんにお任せしますね」

智絵里「あ、あの……私、洗い物します」

愛梨「あっ、私もやるよー」

さくら「まずいちご」ズムッ

ガチャッ

笑美「おーす、妖怪ツッコミマシーンのお帰りやでー」

愛梨「あっ、笑美さん、おかえりなさい」

笑美「なに、ケーキ作っとんの?」

愛梨「そうなんですっ、二人にお手伝いしてもらって」

智絵里「私は、あんまりお役に立てなくて……」

愛梨「そんなことないよー」

さくら「あと桃」

笑美「さくらは何してん?」

さくら「トッピングでぇす。……んー、桃」

笑美「……」

さくら「……桃」

笑美「……」

さくら「いちごのポッキー」

笑美「……妖怪なのかマシーンなのかってツッコんでもええよ?」

さくら「ん?」

さくら「さっそく食べましょー」

笑美「モモ乗せすぎや思ったけど、案外なんや、しゅっとしたな」

智絵里「さくらちゃん、上手です」

さくら「これくらい大したことないですよぉ」

愛梨「じゃあ切り分けちゃいますね。六等分? 八等分?」

笑美「六は切るの難しない?」

愛梨「ふふー、慣れてるので、大丈夫ですっ」

笑美「さすが。じゃあどうするか、さくらどっちがええ?」

さくら「じゃあー、八個も食べきれないかもなのでぇ、六等分にしましょー」

笑美「なんて?」

愛梨「うん、そうだよね、八個は多いかも」

笑美「えっ愛梨さん?」

智絵里「……」

笑美「……」

智絵里「六個なら、食べられそう……」

笑美「これはアカンで、朋はん早めにカムバック」

ガチャッ

朋「ただいま」

河合P「ただいまー」

愛梨「河合さんっ、朋さんも、おかえりなさい」

朋「うん、ただいま」

さくら「……あーっ! 手ぇ繋いでる!」

朋「えっ? ……あっ、わっ、いやあの、違うから!」パッ

愛梨「いいなー」

朋「違うの、あの、ラッキーカラーが……もう、事務所の前で離すって言ったじゃない」ヒソヒソ

河合P「忘れてた」

朋「なんで忘れるのよー……」

河合P「でも」

朋「何よ」

河合P「藤居も忘れていたように思える」

朋「……」

河合P「……」

朋「……それは、そうだけど」

愛梨「見てください! ケーキ作ったんですっ」

河合P「すごい」

さくら「わたしと智絵里さんもぉ、お手伝いしたんですよぉ」

河合P「村松による不安感」

さくら「ん?」

智絵里「あの、さくらちゃん、頑張って、トッピングとかしてくれました」

さくら「そうです、このいちごのポッキーとかぁ、わたしの仕業でぇす」

笑美「ちょっと悪ふざけ感あるな」

河合P「センスがいい」

笑美「さよか」

河合P「あっ、こっちのチョコケーキはおがちトッピングだな、見たらわかる」

智絵里「あ、あんまり上手に、出来なくて……」

河合P「上手に出来てる、控えめだけど一生懸命な感じがおがちっぽくて好き」

智絵里「……好き、えへへ」

笑美「めっちゃ可愛いなこの子」

愛梨「六人だから、六等分でちょうど良かったですね」

さくら「六人だから六等分でちょうどよかったでぇす」

朋「なんで繰り返したの?」

愛梨「ふぅ、使った道具片付けたら、何だか暑くなって――」

朋「取り押さえて」

さくら「えいっ」

愛梨「わぁっ、なに、なんですか、あっついよ~」

ピピーッ

河合P「とときんにペナルティ1」

愛梨「えーっ!」

河合P「みだりに脱いではいけないといつも言っている」

笑美「どっから笛だしたん?」

ピピーッ

朋「気に入ったみたいね」

愛梨「河合さんどのケーキがいいですか?」

河合P「チョコのケーキがいい」

愛梨「了解ですっ。朋さんは?」

朋「あたしもチョコがいいかなー」

さくら「わたしもチョコにしまぁす」

愛梨「チョコ人気ですね」

智絵里「あの、じゃあ、私はさくらちゃんのケーキを」

笑美「ほんならウチも」

愛梨「あとチョコプレートがたくさん余ってるんですけど、何か書いて乗せませんか?」

智絵里「あ、欲しいです……お誕生日みたいで、嬉しい」

笑美「ウチにも一枚ちょうだい」

さくら「これ食べれるやつです!」

笑美「チョコプレート言うたやん」

さくら「……」モグモグ

笑美「書いてから食べやって」

さくら「……」モグモグ

笑美「なんか言えや」

笑美「見て見て」

河合P「ん?」

『ナンバ(笑)』

河合P「馬鹿にされている感」

笑美「難波さんちの笑美ちゃんいう意味やで? 河合はん何て書いたん?」

河合P「俺のはこれ」

『おいしい』

笑美「自己主張の激しいケーキやな」

河合P「でも村松のなんか『ピンク』だぞ。嘘をついている」

笑美「チョコケーキ戸惑ってんで。……朋はんはなんでそんなしまったみたいな顔しとんの?」

朋「好きな言葉書けって言うから……。あの、書いてから気付いて……」

『大吉』

笑美「河合はん自己紹介よろしく」

河合P「河合大吉と申します」

笑美「ほんならこれは河合はんのケーキやな」

河合P「貰った。嬉しい」

朋「え、ちょっと、あたしのケーキ無しってこと? 返してよー」

河合P「これ食べたら余ったのをおすそ分けに行こう」

愛梨「はーい」

朋「ケーキ返してってば」

コンコンコンッ

有香「どうぞ」

ガチャッ

さくら「おじゃましまぁす」

拓海「おう、さくら」

あい「さくらくん、よく来たね」

有香「押っ……おはようございます!」

さくら「おはようございまぁす。猪狩プロデューサーさんはー」

拓海「さっきブチ切れながらコーヒー買いに行った」

あい「今日は河合くんは一緒じゃないのかい?」

さくら「もうすぐ来ます。すごいの持ってくる」

有香「すごいの?」

さくら「愛梨さんと智絵里さんと一緒にぃ、ケーキ作ったんですよぉ」

有香「……もしかして、おすそ分けがあったりしますか!?」

さくら「ありますよぉ」

あい「それはありがたい。さくらくんはそれを伝えに来てくれたんだね」

さくら「みんな喜んでくれるって思ったらもう走ってました」

拓海「そうとう伝えたかったんだな」

さくら「でもホール一個分しかないから争いが起きるかもです」

拓海「十分じゃねぇか。猪狩入れても四人しかいねぇし」

さくら「この中で最強の一人だけが食べれます」

有香「っ」ピクッ

拓海「反応してんなよ」

あい「目つきが変わったよ有香くん」

有香「腕が鳴りますね」

さくら「え!?」

 ピトッ

有香「あの、何故あたしの腕に耳を……」

拓海「腕が鳴るってそういう意味じゃねぇだろ」

さくら「……誰か喋ってる」

有香「えー……」

拓海「んなわけあるか」

あい「有香くんの腕の中の人は何て言っているんだい?」

さくら「さっきは……『そういう意味じゃねぇだろ』ってぇ」

拓海「アタシだそれ!」

ガチャッ

河合P「来たよー。とときんもいる」

愛梨「とときんですっ」

河合P「ケーキもある!」

愛梨「やったねっ♪」



拓海「お前の分のマフィンはねぇ!」

あい「悪いがこれは没収させてもらうよ」

さくら「あーん」グスグス

有香「泣いてないで早いところ暖炉の掃除をして下さい」

さくら「ぅえーん」



河合P「……」

愛梨「……」

河合P「村松ー!!」

さくら「あ、来た! ケーキ!」

河合P「こら! どうして村松を苛めるんだ!」

拓海「ああ、悪い悪い、台本の読み合わせ手伝ってもらってよ」

あい「こんど舞台をやるのでね。誤解させたようで済まない」

有香「さくらちゃん、おやつ取られて悲しむ子の役うま過ぎです!」

さくら「これ愛梨さんが盛り付けたやつですか?」

愛梨「そうだよー」

河合P「村松のマフィンを返してやれ!」

あい「聞いてくれ、舞台の台本をだね……」

さくら「なんだかお上品です」

愛梨「可愛いく出来ました」

あい「品評の最中に申し訳ないが、河合くんに話を聞いてもらうコツを……」

拓海「会話する気あんのかこの人」

河合P「村松ほっぺたぷくぷくだな、冬に備えてるのか?」

さくら「もとからでぇす」

拓海「わかった、ねぇな?」

河合P「でも村松はマフィンを持っていなかったのでこれは演劇の稽古だ」

あい「唐突に理解したね」

河合P「ではケーキを切り分けて食べます」

さくら「わたしお茶淹れる係やりまぁす」

あい「さくらくんは気が利く子だね。私も手を貸そう」

さくら「ありがとうございまぁす」

あい「例を言うのはこちらの方だ。さて、自由にこの手を使ってくれて構わないよ」

愛梨「なんだか私たちもまたケーキ食べるみたいな空気になってませんか?」

有香「一緒に食べましょう! 三人では食べきれませんし」

愛梨「んー、しばらく猛レッスンしなきゃ」

あい「違うよさくらくん、私の手を使えとは人形遊びのようにしろという意味ではないんだ」

さくら「えへへー」

あい「おや、理解していて悪戯したのかい? 悪い子だ」

さくら「これお茶っ葉?」

あい「それはきくらげだね」

河合P「中野は最強のアイドルだから一番大きないちごのところをあげよう」

有香「押忍っ! ありがとうございます!」

さくら「最強のいちごでぇす」

有香「えへへ……拓海さん見てください! 最強のいちごです!」

拓海「よかったな、最強のいちごの意味はわかんねぇけど」

河合P「向井は格好いいからこのしゅっとした部分」

拓海「おっ、わかってんじゃねーか河合さんよぉ」

河合P「でもいちごは可愛いやつ。これは突然のたくみんスマイルを表している」

拓海「そうかよ、いい度胸してんな、上等だかかって来い」

有香「押忍っ! 胸お借りします!」

拓海「有香じゃねぇよ」

さくら「……」プルプル

拓海「さくらでもねぇから安心しろ」

河合P「猪狩Pどこ行ったの?」

拓海「ブチ切れコーヒータイムだ。そろそろ戻るんじゃねぇか?」

ガチャッ

猪狩P「……」

あい「噂をすれば」

猪狩P「……何だ」

さくら「あ、猪狩プロデューサーさんおはようございまぁす」

猪狩P「……おう」

さくら「ケーキ作ったのでぇ、おすそわけでぇす」

猪狩P「……礼を言う。どこかに、フォークがあったか」

河合P「19の紙ヒコーキでいい?」

あい「名曲だね」

猪狩P「我々の年代で言えばその辺りが妥当だな……誰がフォークソングなど求めた、表へ出ろ」

愛梨「猪狩さんの分は大きく切り分けてみました」

猪狩P「……十時のケーキは、評判が良いようだな」

愛梨「自信作ですっ」

猪狩P「……頂こう。……誰かフォークを」

河合P「ところでそのロレックスは例の専門店で買ったのか?」

猪狩P「優良スタッフ、サービス、安心のロレックス専門店……はクォークだろう。そもそもこいつはカルティエだ表へ出ろ」

有香「猪狩プロデューサー、この鳥なんだか分かりますか?」

猪狩P「鷹だな。英語で言えば……ホークだそれは、表へ出ろ」

拓海「ほらよ、フォーク」

猪狩P「すまんな」

拓海「……天上天下唯我独尊」

猪狩P「釈迦の手の平には人を余さず救うための水かきが……すくい、取るのは、スプーンだろうがぁ!! おもて出ろぉ!」

河合P「怒った! 逃げるぞとときん村松!」

さくら「わ~!」

愛梨「まだ、まだケーキ食べ終わってないです!」

河合P「とときーん!」

愛梨「うわーん」

河合P「じゃあ俺がとときんを抱えて逃げるから、猪狩Pは併走しながらケーキを食べさせてやってくれ!」

猪狩P「ようし、任せろ、じゃあ誰から逃げんだよおもて出ろこらぁ!」

 ワイワイ キャッキャッ



有香「今日もノリノリで怒ってます」

拓海「キレるか遊ぶかどっちかにしろってんだよ」

有香「とどめを刺したのは拓海さんのような気が」

拓海「有香も同罪だろ」

あい「まあ表へ出てもコーヒーを買うだけなんだがね」

朋「……静かね」

笑美「ボケ側がみんな行ってもうたからな」

智絵里「あ、あの、じゃあ……私、ものまねします」

笑美「なんで急に勇敢やの?」

朋「誰の物まね?」

智絵里「ええと、拓海さんの」

朋「『ちえりんスマイル☆』なーんてね」

笑美「いやいや、そんなんただの天使やで」

智絵里「……」

朋「……?」

智絵里「やっぱり、ものまね無しで……」

笑美「やってもうた」

朋「あの、ごめん……」

智絵里「いえ……」

笑美「じゃあ次、朋はんの番やな」

朋「えっ、なんでよ」

笑美「智絵里のボケ潰したツケは払わんと」

智絵里「あの、そんな……すみません」

朋「いやいや、さっきのはあたしが悪かったから」

笑美「その次ウチな。んで朋はん、誰やる?」

朋「……えと、じゃあ、みくちゃん」

笑美「ええチョイスやん。やってやって」

朋「ん……朋にゃんはお魚で唯一タイヤキだけ食べれるにゃあ」ニャーン

笑美「似てなっ!」

朋「なによ! じゃあ笑美やってみなさいよー!」

笑美「お手本見せたるわ。よう見といてや」

智絵里「あっ、ええと、タイヤキはお魚じゃないですっ」ビシッ

朋「気遣いが痛い……」

笑美「いくでいくでー、よう見とけー」

智絵里「あの、可愛かったです、凄く」

朋「う、うん……ありがと……」

笑美「始めるでー? 見てるー?」

小山内P「みんなー! ケーキが届いたよー!」

千佳「ケーキ!? やったぁ!」

薫「ケーキ! かおるも食べたーい!」

小山内P「河合さんとお姉さんたちに、ちゃんとお礼を言えるかなー?」

薫「はーい! ありがとうございまー!!」

千佳「さくらちゃん愛梨ちゃん、ありがとー! 河合プロデューサーも!」

河合P「うん」

愛梨「なんだか癒されますね」

さくら「みんな可愛いですよぉ」

小山内P「可愛いのは当然だよ。神々しさすら感じるよね」

愛梨「あっ、楽園に集まってきた天使さんなんですねっ」

小山内P「んー、少し違うかな」

愛梨「えへへ、ちょっと気取った言い方でした、ごめんなさい」

小山内P「楽園に集うって表現は間違いだね、彼女たちの集う場所をこそ楽園と呼ぶんだから」

愛梨「……?」

さくら「……?」

河合P「聞き流すべき」

桃華「お三方とも、こちらへおいで下さいまし」

河合P「櫻井だ! この前もらった紅茶おいしかった、ありがとう」

桃華「あら、お気に召したのでしたらまたお届け致しますわ」

河合P「嬉しい」

桃華「うふふっ。さあさ、お客様方、ソファーへお座りになって」

愛梨「わわっ、クッションふかふか」

河合P「さとみん感がある」

桃華「今日は特別に、わたくしが紅茶を淹れて差し上げますわ」

さくら「あっ、お手伝いしなきゃ!」

桃華「あら、座ってお待ち頂いて構いませんのよ?」

さくら「今日はお茶がすごく上手にできるさくらでぇす」

桃華「そうなんですの。ふふっ、ではありがたくお手をお借りいたしますわね」

河合P「今日の村松は頑張ってる」

愛梨「偉いですよね! ケーキもいっぱい手伝ってくれました」

さくら「これお茶っ葉?」

桃華「それはひじきですわね」

河合P「何故さっきから――」

小山内P「ちょっと黙って下さい、桃華ちゃんの声が聞こえません」

河合P「……」

愛梨「河合さん、あーん」

河合P「あーん……もぐもぐ、うまい」

さくら「わたしもっ、わたしもそれやって欲しい!」

愛梨「はーい、さくらちゃんも、あーん」

さくら「あーん……もぐもぐ」

愛梨「おいしいかな」

さくら「おいしいでぇす。えへへー、わたしもプロデューサーさんにしてあげまぁす」

桃華「……小山内ちゃま、こちらへいらして」

小山内P「呼んだかな桃華ちゃん」

桃華「はい、あーん、ですの」

小山内P「あーん」

桃華「……いかがかしら、愛梨さんのケーキ、限定品ですのよ?」

小山内P「うん、甘くておいしい……はずなんだけど」

桃華「どうか致しまして?」

小山内P「桃華ちゃんが見つめるから、どきどきして味がよくわからないんだ」

桃華「まあ! いけないひと……」

桃華「わたくしにも、同じようにして頂けませんこと?」

小山内P「うん、わかった。それじゃあ桃華ちゃん、あーん」

桃華「あら、レディーに対してそんなに大きく口を開けろと仰いますの? もう少し小さく切って下さいまし」

小山内P「ああ、ごめんね、たくさん食べさせてあげたくて」

桃華「失礼してしまいますわ、お子様だとお思いですのね」

小山内P「愛してる、ゆえに過ってしまった、この愚か者をどうか許して」

桃華「も、もう、いけませんわ……特別ですのよ」

さくら「小山内プロデューサーさん、かっこいいー」

河合P「村松は手元を見るべき、このままだとフォークが俺の鼻に刺さる」

さくら「わたしもお姫様みたいにしてほしいなぁ」

河合P「聞いていない」

愛梨「本気だって伝わってくるのが素敵ですよねー」

河合P「とときんも聞いていない。気付け村松!」

 ザスッ

河合P「駄目か」

千佳「よけたらダメだったの?」

薫「かおるも! よけたらいいのにって思った!」

河合P「確かに」

笑美「ええい次や! 朋はんの番やで!」

朋「今度こそ笑わせてやるんだから……智絵里ちゃんお題ちょうだい」

智絵里「ええと、あの……菜々さんで」

朋「任せて」

笑美「攻めるなー。無理せんでもええよ」

朋「無理じゃないわ! 出来るわよ!」

笑美「ほほーん、ほんなら見せてもらいましょか」

朋「こほん……ピピッ、フォーチューン星からスピリチュアルを受信しました! ラッキー占いアイドル、朋ちゃんでーすっ☆」

ガチャッ

朋「!!」ビクーンッ

笑美「跳ねた」

智絵里「跳ねました……うさぎさんの、ように」

笑美「たぶんそこ意図してへんのとちゃうかな」

河合P「……」

愛梨「……」

朋「……ど、どしたのそんな、深刻そうな顔して」

さくら「……」

朋「……聞こえてたり、した?」

河合P「いいか村松、とときんも」

さくら「はぁい」

愛梨「大丈夫です」

河合P「俺たちは何も聞いていない、いいな?」

さくら「聞いてないです」

愛梨「そもそも何のお話でしたっけ?」

朋「……」

河合P「藤居」

朋「な、な、なによ」

河合P「この通り何も聞こえていない」

朋「優しい目で見ないでよ! もぉ!」

河合P「いいか、決して藤居に向かって『ピピッ』とかやったりしてはいけない」

愛梨「心得ましたっ」

さくら「了解でぇす」

河合P「それが分かったら普段通りに振舞うように」

さくら「朋さぁん」テテテッ

朋「違うのよ……物まねが、引っ込みが、付かなくて」

さくら「ピピッ」ピッ

笑美「舌の根びしょびしょやで」

さくら「八億円でぇす」

智絵里「バーコードだったみたい、です」

河合P「八億円? 買います」

笑美「石油王か」

河合P「今日から俺の家で召使いとして働いてもらう」

笑美「とんでもないこと言い出しよったで」

朋「……今日は駄目よ、あの、準備とか、あるし……」

笑美「なんでその気?」

後日

愛梨「まったり」

河合P「まったり」

愛梨「なんか、二人きりって久々ですね」

河合P「とときんは仕事が忙しいから仕方ない」

愛梨「ちょっと寂しかったりして」

河合P「よしよし、おいでおいで」

愛梨「わっ、いいんですか? なんだかこれも久々ですねっ」

 ダキッ ギュムー

河合P「やわらかい」

愛梨「……はぁ、やっぱり好き」

河合P「ん?」

愛梨「あ、ええと、あの、こういうふうにしてもらうの、好きって事ですっ」

河合P「甘えん坊とときん」

愛梨「えへへ……お仕事もっと頑張ります、もう一回シンデレラガールになっちゃいます」

河合P「とときんは可愛いし頑張ってるからなれる」ギュー

愛梨「んんー、なるー、絶対なりますー」ギュー

愛梨「堪能しました」

河合P「幸せ」

コンコンコン ガチャッ

さくら「おはようございまぁす」

愛梨「おはようございます。あ、朋さんも一緒だったんですか」

朋「うん、駅でちょうど会って」

さくら「朋さんのそれ絶対ミッキーですよぉ」

朋「まずいかな……ちょっと二人とも見て、昨日の夜に焼いたホットケーキの写真」

河合P「くっついている」

朋「三枚いっしょに焼こうとしたのが失敗だったわ」

河合P「ウォルト・ディズニーから訴訟を起こされそうな形」

さくら「ほらぁ」

朋「んー、ブログに載せようと思ったんだけど」

河合P「それよりこっちのしょんぼりしている藤居を載せるべき」

朋「いつの間に撮ったのそんなの……」

河合P「待ち受けにしてます」

朋「や、やめてよ」

愛梨「私もしてます」

朋「やめなさいよ、もー」

さくら「わたしはケーキの写真の待ち受けでぇす」

朋「それはいいわ」

ガチャッ

笑美「おーす、最終兵器ツッコミ大魔王のご出勤やでー」

さくら「あ、笑美さん! おはようございまぁす」

河合P「続々あつまってきた」

朋「笑美、ちょっと見て、昨日焼いたホットケーキ」

笑美「んー、あー……こら訴訟ですわ」

朋「やっぱり……ディズニーって過敏なのね」

さくら「笑美さん待ち受け何にしてますかぁ?」

笑美「待ち受け? 今はこれ、しょんぼりふじとも」

朋「なんなの皆して、打ち合わせ済みなの?」

笑美「美紗希はんに画像送ったったらめっちゃ喜んでたよ」

朋「ちゃんと拡散禁止令出しといてよね」

笑美「しぶりんも『ふうん、いいね』って言ってたらしいで」

朋「手遅れなのね」

愛梨「……」

河合P「どうしたとときん」

愛梨「あ、いえ、事務所のわいわいしてる感じ、好きだなぁって」

河合P「俺も好き」

愛梨「ですよね」

河合P「仲良し、素晴らしい」

愛梨「素晴らしいですっ、えへへ」



笑美「ところで、さくらさくら」

さくら「はーい」

笑美「最終兵器ツッコミ大魔王のご出勤やでー」

さくら「……?」

笑美「……」

さくら「……あっ! ツッコミなのか笑美さんなのか!」ビシッ

笑美「ツッコミと笑美さんは兼任させて」

さくら「ん?」

以上です。
私は朋ちゃんPですが、とときんとも一緒に暮らしたいと思っております。
HTML化の依頼を出して参ります。

とときんメインで書いてたつもりが、どうにも目立つ村松です。
ご覧頂きましてありがとうございました。

まさかそんな「ほら私ですよ皆さんご存知でしょ」みたいなこと恥ずかしくて出来ません。
一部の方には申し訳ないのですが変えるつもりはありませんので、このお話は終わりにしましょう。おいしい物でも食べましょう。

お寿司を食べました。

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年10月08日 (水) 18:36:23   ID: 55dSus-H

某まとめからの出張がうざいなぁ、巣から出てくんなよ

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