提督「呼べたら呼びてーけど、今仕事ができそうなやついねぇんだよ」

望月「あれ、そうなの？　鳳翔さんは？」

提督「第一艦隊で出撃中だ」

望月「うーん、扶桑さんは？」

提督「同じく出撃中」

望月「古鷹さん」

提督「これまた出撃中」

望月「龍田さん」

提督「第二艦隊で遠征行った」

望月「三日月は？」

提督「龍田と一緒に遠征」

望月「……もしかして、如月や弥生も？」

提督「……同じく遠征だ。ちなみに皐月、文月、長月、菊月も第三艦隊で遠征中だ」

望月「じゃあ、イムヤちゃんやはっちゃんは？」

提督「潜水艦四人組も第四艦隊で遠征中だ」

望月「あとは……青葉さんや衣笠さんとかいいんじゃない？」

提督「昨日いろいろとからかったせいで二人には避けられてる」

望月「うわぁ……衣笠さんはともかく、青葉さんにまで避けられるとか何したんだよ」

提督「何って、大したことはしてないぞ？　最初は改装中の衣笠のとこへを青葉と一緒に突撃したんだが……」

衣笠『か、改装してるとこ見ないでよね？』


提督『ふむ……そう言われると逆に見たくなるわけだが』

青葉『あ、司令官も気になります？』

提督『お、青葉か。そうだな、あーいわれたら見なきゃ失礼だよな』

青葉『おぉー、見ちゃいますか？　見ちゃいますか！？』

提督『おう、突撃だ！』


衣笠『えっ！？　きゃあ！？』

提督『ほう、まだ下着姿だったか。少し入るのが早すぎたな』

青葉『でも、衣笠のいやらしい下着姿がよく見えますねぇ！』

衣笠『いやぁ！？　二人とも見ないでよ！？　早く出てって！』

提督『バカ、見ないでと言われたら見たくなるのが人の性ってもんだろ』

青葉『フリってやつですね、わかります！』

衣笠『あーもう、バカバカバカ！　二人ともホントに早く出てって！』

提督『しかしまぁ、たしかに紐パン自体はエロいっちゃエロいが、やっぱガキ相手じゃあんま興奮しねぇや』

衣笠『へ？』

青葉『あれ、そうなんですか？　衣笠って結構いい身体してると思うんですけど』

提督『うーん、スタイルはそこそこいいけど、やっぱ同じ下着姿ならボンキュッボンの巨乳チャンネーのほうがいいわ』

青葉『へぇー、司令官ってそういう趣味だったんですね！　参考になります！』

衣笠『ふ……ふ……二人とも出てけええぇぇっ！』

提督『うおっと！』

青葉『あいたた……追い出されちゃいましたね』

提督『流石に興奮しないは言い過ぎだったか？　一応ピクリとくるくらいは言っておくべきだったな』

青葉『いやぁ、言っても言わなくてもあまりかわらないかと……それよりも司令官って紐パン自体は結構好きだったりするんですか？』

提督『ん、まあ、嫌いではないな』

青葉『なるほどなるほど……でも、衣笠が穿いても駄目だと？』

提督『あいつ自体はなかなかいい身体してるほうなんだが、もうちょっと肉体年齢が上じゃねぇとなぁ』

青葉『ふむふむ、じゃあ、衣笠の下着姿自体が悪いものではないということですね？』

提督『ああ、少なくともお前の穿いてるパンツよりかは興奮するな』

青葉『……へ？』

提督『だって、お前の穿いてるパンツ…………っと、コレだろ？』

青葉『えっ？　……あ、え、そのショーツ、いったいどこから出して……あれ？』

提督『どこもなにも今お前が穿いてたやつだよ』

青葉『へ？　う、うそ……っ！？　……な、無い！？　な、なんで！？』

提督『短パンで誰かに見られることがないからって、いくらなんでもコレは無いんじゃねぇか？　これじゃ衣笠のに比べたらただのお子様パンツじゃねぇか』

青葉『っっっ！？　か、返してくださいっ！』

提督『おっと、そう言われると返したくなくなるな……ふんっ！』

青葉『ちょ、司令官！？　な、なんで頭に被るんですか！？　は、早く青葉のソレ返してぇ！』

提督『ははっ、返してほしくば俺を捕まえることだな！　さらばだ！』

青葉『いやぁ！？　せめて、被ったまま逃げるのはやめてぇ！』

提督「……って、感じでからかってたら、ガチで避けられるようになっちまってな。やれやれだ」

望月「うわぁ、もうどこから突っ込めばいいのさ……てか、青葉さんって短パンなのにどうやったら下着だけ奪えるんだよ……」

提督「それは企業秘密だ……とにかく、今はまともに仕事を手伝ってくれそうなやつが誰もいねぇんだよ」

望月「まあ、今残ってるって、あたしと、睦月、卯月、天龍さん、そして、青葉さんと衣笠さんの六人だけだしねぇ……このメンツしか残ってないとか、出撃や遠征のメンツ間違ってね？」

提督「俺もみんなを見送ってから気づいた……正直、なんであのメンバーでいかせたのか自分でもわからん」

望月「てかさぁ、そもそもうちって艦娘の数少なすぎじゃない？　……24隻しかいないってどうなのさ」

提督「それは俺も思ったが、上から保有艦娘数に制限かけられてるせいで、今のところはコレ以上増やせねぇんだよ」

望月「あれ、そうだったんだ……でも、それならこんなこというのもなんだけど、なんであたしらみたいな旧式艦ばっかりなのさ？」

提督「……なぜか保有艦種にも制限かけられてるんだよ」

望月「……もしかして、司令官って上に嫌われてる？」

提督「……特型や白露型でなく、睦月型のお前が初期艦として送られてきた時点で察してくれ」

望月「うわぁ……大丈夫なのかよ、この艦隊」

提督「まあ、なんとかなるだろ……それよりも、この書類の山をどうにかしねぇとな」

望月「……頑張れ司令官、あたしは寝る」

提督「おい、寝るな。手伝え」

望月「大丈夫、司令官ならなんとかできるって……じゃ、おやすみ……すぅ」

提督「あ、こいつマジで寝やがった……こうなったら俺もふて寝してやる！　あとのことは知らん……ぐぅ」

提督「」

望月「おーっす。おはよー、司令官」

提督「おはよ……あー、くそ。マジ眠い」

望月「んー、じゃあ寝ればー？」

提督「寝たら昨日みたいにまた怒られるだろ。昨日、遠征から戻ってきた龍田と三日月に起こされて、仕事が全然終わってないことで説教されたあと、あの書類の山を処理するために夜中まで徹夜させられたんだぞ」

望月「そりゃ、ご愁傷様」

提督「ったく、お前が黙って手伝ってくれさえすりゃこんなことにはならなかったってのに」

望月「ひとのせいにするとかどうなんだよ……まあ、少しも手伝わなかったのはちょっとばかり悪いきもしたけどね」

提督「そうかそうか……じゃあ、そんな望月にはこれから少し遠征に言って貰おうか」

望月「えぇー……」

提督「すでに龍驤、天龍、卯月が遠征の準備をしているところだ。お前もすぐ準備に取りかかれ」

望月「そのメンツで遠征って、まさか……」

提督「おう、さっさと準備にして出発しろや。はっはっは！」

望月「うわぁ、めちゃくちゃ遠いやつかよ。マジめんどくせぇー……はぁ」

提督「さぁて、あいつも遠征に行ったことだし、ぼちぼち仕事始めるかー……と、その前に助っ人を呼んでこねぇとな……」



提督「……ってことで、今日はよろしく頼む、古鷹」

古鷹「はい、提督のために精一杯お手伝いさせていただきますね！」

提督「うむ、助かる…………で、古鷹はいいとして、なんでお前までいるんだ、加古」

加古「いやぁ、もっちーが遠征行ったって聞いたから、ひさびさにこのソファーで昼寝しようかと思ってさ。ほら、いつもはもっちーが占領してて使えないから」

提督「昼寝ってまだ午前中だバカ。それにそのソファーは元々俺が昼寝するために買ったものだぞ」

加古「まあまあ、細かいことは気にしない気にしない……あ゛ぁ～やっぱこのソファーいいわぁ……すぅ」

提督「あ、コラ、オイッ……くそう、俺のソファーなのに……」

古鷹「すみません、お仕事の邪魔しないようにって、加古には言ったんですけど……ホントにすみません」

提督「いや、古鷹は悪くない。悪いのはこの腹出して寝てるダメ重巡のほうだ……まあ、いい。とりあえず、こいつのことは無視して仕事を始めるとするか」

古鷹「はいっ！」

提督「……あぁ～終わったー……今日は助かったぞ、古鷹。また次も頼む」

古鷹「はいっ、お役に立てて嬉しいです！」

提督「……で、こいつは結局昼飯のとき以外ずっと寝てやがった、と。マジで昼寝しに来てたんだな、こいつ」

古鷹「あ、あはは……なんか、その、すみません」

提督「それにしても、飯のとき以外まったく起きる気配がなかったが、加古って眠りがかなり深いほうなのか？」

古鷹「うーん、そうですね。一度寝ると周りが騒いでいようと、まるで聞こえていないかのように、いつも熟睡してますね」

提督「ほう、そうなのか…………ふむ、白か」

加古「ん……すぅ……」

古鷹「て、提督！？　な、何してるんですか！？」

提督「何って、ただのパンツチェックだが……やっぱ予想通り、色気のないパンツ穿いてるな。つまらん」

古鷹「そ、そんなことしちゃダメです！　提督、やめてください！」

提督「俺のソファーで昼寝した利用料みたいなもんだから、気にすんな…………よいしょっ！」

加古「んぁ……ぅーん……くぅ」

古鷹「えええぇぇっ！？　な、なんで加古のショーツ脱がしてるんですか！？」

提督「なんとなく？　……それよりも、見て見ろよ。こいつパンツ脱がされてんのにまだ寝てやがるぞ！　すげぇな、オイ」

古鷹「すげぇなじゃないですよ、もう！　早くそれを私に渡してください！」

提督「ん？　なんだ、妹のパンツが欲しかったのか？　……前々から仲がいいとは思ってたが、古鷹ってそういう趣味だったんだな……」

古鷹「ち、違います！　加古に穿かせて返してあげるだけです！　このままじゃ風邪引いちゃうかもしれないですし！」

提督「大丈夫、大丈夫。俺はいつも全裸で寝てるけど、風邪引いたことないし、加古もたぶん大丈夫だろ」

古鷹「そういう問題じゃありません！」

加古「……うーん……古鷹ぁ？　……さっきから何叫んでんのさ……ふぁ」

提督「あ、起きた」

古鷹「か、加古？」

加古「あぁ～よく寝た……って、アレ？　なんかやけに下がスースーするような……ん？」

古鷹「か、加古！？　スカート捲っちゃダメっ！」

加古「……え？」

提督「おー、丸見えだな」

古鷹「て、提督も見ちゃダメです！」

加古「…………はああぁぁ！？　え、なんで！？　あたしのパンツどこいった！？」

提督「それなら……ここだ！」

古鷹「へっ！？　提督！？」

加古「！？　な、なんで古鷹があたしのパンツを頭に被って……」

提督「なんか知らんが、古鷹はお前のパンツをどうしても被りたかったらしいぞ。俺は止めたんだが、古鷹が寝ているお前のパンツを無理やり……」

古鷹「違います！　加古、今のは提督の嘘だからね！？　提督が加古の脱がして、勝手に被せさせられただけだからね！？」

提督「ここまで動揺している古鷹というのも珍しいな」

古鷹「っ、提督は黙っててください！」

加古「…………うん、古鷹がそんなことするはずないのはわかってる。つまり、提督がやったんだな？」

提督「バレちゃ仕方ないな……そうだ、寝ているお前の色気0なパンツを脱がして、古鷹の頭に被せたのは……この俺だ！」

加古「っっっ！　こぉのぉ変態野郎がああぁぁ！」

提督「おっと！　そんなに激しく動くと、アソコが丸見えだぞー」

加古「なっ！？　く、古鷹！　パンツ！」

古鷹「は、はいっ！」

提督「おいおい、男の目の前でパンツ穿くとか、羞恥心がないのかお前は」

加古「あああぁぁ！　もう、怒った！　本気で怒ったよ！？」

提督「ははは、俺のソファーでぐーすか寝てたお前が悪い。じゃ、さらばだ！」

加古「待ああぁぁてええぇぇっ！」

古鷹「……二人ともすごい勢いで出て行っちゃった……はぁ」

望月「ただいまー……あぁー疲れたぁ……」

卯月「うーちゃんもくたくただぴょん……」

天龍「はは、だらしねぇなぁ、お前ら」

龍驤「まあまあ、無事作戦完了して帰投することができたんやから、ええやないか」

提督「お、戻ったか。久しぶりだなお前ら……龍驤、報告」

龍驤「ん、作戦なら大成功して資材もたっぷり持ち帰ってきたで。はい、これが報告書」

提督「……ほーほー、これでしばらくは航空戦力も余裕をもって使えそうだ。四人ともよくやった」

望月「まあ、その分しばらくはゆっくり休ませてもらうけどね」

卯月「久しぶりにゆっくりお風呂に入りたいぴょん！」

天龍「ま、当然だな。そのかわり、今度は出撃させろよ？　また、遠征は嫌だからな」

龍驤「これでまたおかんと一緒に出撃もできそうやな！」