あんていく
万丈「ほら、ヒナちゃん見てみな!」
ヒナミ「凄い……コーヒーに絵が浮かんでる!」
ジロ「万丈さん、手先は無駄に器用ッスから」
月山「ククッ、あのムッシュバンジョイが……羽赫といい君はどうして……クハハッ!」
万丈「うっせい!笑いすぎだ月山! ヒナちゃん、これはラテアートってんだ。今度教えてやるよ」
ヒナミ「ほんと!?」
万丈「ああ、きっとヒナちゃんならうまくできるよ。なあ?カネキ」
カネキ「……うん、そうだね」
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入見「それにしても、随分と賑かになったわね、この店も」
古間「まっ、そのお陰で僕らも楽ができるよ。人手はあるに越した事はないからね」
西尾「っても、俺は嫌ッスよ。なんでよりによって月山なんかが……」
月山「おやおや連れないなあ、西尾君。一度は共に戦いそして今では同僚なんだ。仲良くしようじゃないか!」
西尾「できるかよ、糞野郎が」
古間「まあまあ落ち着きなよ、西尾君。月山君の言う通り今は同じ仲間なんだ。とりあえずは過去の事は水に流そう」
西尾「ふん……」
カネキ(流石に、あの二人の仲はそう簡単にはいかないか……)
カネキ(……あんていくに戻ってきて、今日でどれくらいだろうか)
カネキ(ここで過ごす余りにも穏やかな時間は、とてもゆっくりと流れてるように感じる)
カネキ(少なくとも、アオギリを潰す為に喰種の力を強めていたあの頃よりは……)
カネキ(こんなに……満たされていたんだ、僕は)
カネキ「……」
トーカ「……何、ぼーっとしてんのよ」
カネキ「……トーカちゃん」
カネキ「ちょっと考え事してて……」
トーカ「ふーん、そ。まあ、いいけど」
カネキ(トーカちゃんは相変わらずだな……)
カネキ(最初、あんていくに戻った時、彼女は驚いた表情をして……次の瞬間には殴られてたな。僕)
カネキ(怒鳴りちらされて、怒った顔に涙を浮かべて、何度も何度も殴られた)
カネキ(思えば、彼女には殴られてばかりだ。前とちっとも変わらない)
トーカ「……ねえ」
カネキ「なに?」
トーカ「あんた、裏方の仕事やるって言ってたけど、万丈達にはまだ任せられないんだから、ちゃんと前みたいに働いてもらうからね」
カネキ「……うん、わかってる」
カネキ(前と変わらない、優しい女の子だ)
短いですが今回はここまでです
次回はすぐに更新します
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