【ミリマスSS】P「ロックな少女との思い出」 (22)

ジュリア「おっす、プロデューサー」

P「おはようジュリア、誕生日おめでとう」

ジュリア「ん、サンキュー。なんか写真がたくさんあるけど、何見てるんだ?」

P「今日はお前の誕生日だからアイドルジュリアの活動記録をまとめてみんなに見てもらおうと思ってな」

ジュリア「なんであたしの誕生日にみんなにあたしの写真見せなきゃいけないんだよ!そういうのはあたしの為にやるもんだろ!」

P「冗談だよ冗談。本当はたまたま写真が出てきたから、じゃあ集めようってだけだよ」

ジュリア「ふーん。あたしも一緒に見ていいか?」

P「丁度誘おうと思ってたところだった」

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P「まずは…初ステージの時の写真だな」

ジュリア「うわー、初々しいな。写真からも恥ずかしさが伝わってくるよ」

P「顔真っ赤だしマイクは丁寧に両手で握ってるし」

ジュリア「そりゃアイドルの衣装なんて肌の露出多いしそれを多くの男の人に見られるとか慣れてなきゃ無理だって!」

P「そうか?少なくとも他のみんなは全然恥ずかしがってなかった覚えがあるが」

ジュリア「ほら、みんなはその、最初から可愛かったし…」

P「理由になってるか?でもそれ言ったらジュリアだって最初から可愛かったぞ」

ジュリア「初めて会ったとき、あのメイクで来てたんだけどそれでも可愛かったって言えるか?」

P「……」

ジュリア「ほら見たか!」

P「あれはどっちかと言うとかっこよかったな」

P「まぁ次行こうか。次は…春の野外音楽フェスのだな」

ジュリア「おお!杏奈とエミリーとセッションした時のか!」

P「エミリーが和太鼓…小鼓だっけか?やりたいって言い始めたときはどうしたもんかと」

ジュリア「結果的に和ロックみたいになってよかったけどな♪」

P「あとファンにはいつものメイク初披露だったか。さぞかし驚いただろうな」

ジュリア「あー、初ステージであんな緊張してた奴がメイク変えてノリノリできたらそりゃビックリするか」

P「でもあの後からロック好きなファンも増えたような気がするな」

ジュリア「なら結果オーライ!」

P「お、これはアイドルステージアリーナの時のか。この頃から随分板についてきてるな」

ジュリア「まっ、いつまでも成長しないあたしってことよ!」

P「この時は…昴とユニットを組んだんだよな。あの後なんかお前たち仲良くなったよな」

ジュリア「なんか似てるっていうか、同じことで悩んでた仲間みたいなもんかな?あとサバイバルん時も昴が材料調達してきてあたしが料理してたし」

P「ジュリア…料理…スープ…?うっ、頭が」

ジュリア「今はマトモに食えるもん作れるようになっただろ!」

P「マトモに食えるというか普通に美味いよ。また今度作ってくれ」

ジュリア「ふふん、仕方ないな。嫌ってほど食べさせてやるよ」

ジュリア「これサッカーフェスの時か!懐かしいなー」

P「お前との思い出の中で一番残ってるイベントだよこれ」

ジュリア「え?なんで?」

P「あー、これは恥ずかしいから言わせないでくれ。というより色々感極まってしまいそうで」

ジュリア「なんだよ教えてくれよ、気になるじゃんか」

P「ヒントだけな、ジュリアが言った言葉だよ」

ジュリア「えー?あたし何か言ったっけかな…」

P「忘れたならそれはそれで」

ジュリア「くぅ…時間かかっても絶対思い出して辱めてやる!」

P「え、辱めてくれるの…」ゴクリ

ジュリア「ばっ、バカP!何変なこと考えてるんだよ!」

P「合宿行った時のだな。昼はみんなで遊んで夜はライブしてただけだが」

ジュリア「いや、ちゃんとレッスンもしただろ…結構キツかったな…」

P「楽しいことや感動したことしか思い出さない主義なんだ。それにしても…」

ジュリア「な、なんだよ人の水着の写真ジロジロ見て…変態か?」

P「ほんと胸ないな」

ジュリア「この変態バカP!」

P「だけどスレンダーだし脚は健康的でとても綺麗だし」

ジュリア「…褒められてるんだろうけど何か嬉しくないな…」

P「胸がなくても大丈夫だぞ!下には下がいるからな!」

ジュリア「チハと瑞希に謝れ!」

P「誰とは言ってないんだが」

ジュリア「は、ハメたな!?ずるいぞ!」

ジュリア「ライブシアターの時のか。あの公演は楽しかったけどツッコミすぎて疲れたよ」

P「流星群、すごくよかったぞ。俺のお気に入り曲でもトップの出来だ」

ジュリア「じゃあ二位と三位は?」

P「桃子と育の曲」

ジュリア「うわ……」

P「冗談だから引かないでくれ。どの曲も好きだから」

ジュリア「中でもあたしのが好きなんだろ?なんか照れるな…」

P「新曲も早く仕上げて聞かせてくれよな。楽しみに待ってる」

ジュリア「おう!あんたの期待、いい意味で裏切ってやるからな!」

ジュリア「…っあああ!!これは見ちゃダメなやつだ!」

P「おっ、ゴスロリ撮影会の時のか。うーんジュリアがらまさかこんな格好に合うとは思わなかったな」

ジュリア「くぅ…最悪だ…忘れてたのに…顔が熱くなってきた…」

P「桃子とやよいは最初から慣れてたし、志保も途中からは様になってたし」

ジュリア「あたしは最初から最後まで慣れなかったよ…街中で他の人にも見られてたし」

P「まあ恥ずかしがってた方がそれはそれでよかったけどな。それにしても縞ニーソいいな」

ジュリア「…あんたって、脚フェチだったりする?」

P「さぁ?」

ジュリア「…………」グシャ

P「おい、今握りつぶしたの温泉のやつだろ」

ジュリア「なんで分かるんだよ!」

P「さっきゴスロリの写真見た時の反応と同じだったからな。流石に俺もそれは見るつもりないが」

ジュリア「水着はまじまじと見るのにな。というかこれ撮ったの誰だよ…あんたは流石に無理だし、亜利沙も…」

P「ジュリア、一人忘れてるぞ」

ジュリア「え、あたし達の中にそんな技術持ってるのがいるのか!?」

P「カメラマン」

ジュリア「なるほど」

P「うおっ…かっこいい……」

ジュリア「ん?年末のライブかこれ」

P「なんていうか…最高にロックだなこれ」

ジュリア「そう言ってもらえると昔のこととはいえ嬉しいよ。ありがとな♪」

P「確かこのあとは…あったあった、着物姿」

ジュリア「うっわー…これほんとにあたしかよ…全然別人じゃねーか」

P「綺麗だよなぁ…」

ジュリア「き、綺麗?」

P「桜と着物…風流だな」

ジュリア「…そっちか。期待させんなよなバカP」

P「もちろんジュリアも桜に負けないくらい綺麗だったぞ」

ジュリア「聞いてたのかよ…まあ、ありがと…」

P「あ、続いて和服と桜の写真が」

ジュリア「というと、ひな祭りの時のか?」

P「そうそう。いやー、いきなりギター持ち出したときはビックリしたよ。客が飽きるからってよくやるな」

ジュリア「いつでも客を楽しませるのがアイドルだろ?あたしの楽しませ方はロックだからな♪」

P「間違ってないが、最近ロックって言葉で何でも済ませてないか?」

ジュリア「そうか?ロックだと感じたからロックって言ってるんだけど」

P「じゃあこの女の子らしいジュリアもロックだな」

ジュリア「そ、その写真は…」

P「うーん、いいお雛様っぷりだ。もしかしてこういうのやりたかったのか?」

ジュリア「どうだろうなー…似合わないと思ってたのとは別にやってみたかったのはあるかも。昔のことだし今じゃわからないけどな」

P「可愛いといえばゴスロリに続いてフリフリな衣装の写真もあったな」

ジュリア「なんでそんな写真ばっかあるんだよ!」

P「ほれほれジュリアだぞー、見ろ見ろー」

ジュリア「やめろー!思い出すだけでも恥ずかしいのに写真なんか見せられたら恥ずかしすぎて死ぬ!」

P「恥ずかしがることないのにな、どれも似合ってるし」

ジュリア「褒めてくれるのは嬉しいけどそれがもっと恥ずかしくさせてるんだよ…」

P「照れてるのもかわいいぞ」

ジュリア「もしかしてわざと言ってるだろ?」

P「本心だからな。この感動止められないから」

ジュリア「Thank You!の歌詞を持ってくるな!」

P「なんか、写真と一緒に思い出まで語ってたな」

ジュリア「そうだな、昔のことを話し合えるってのも中々いいもんだな」

P「これも手違いでウチに来てくれたお陰…所為って言うべきか?」

ジュリア「お陰に決まってんだろ!それにしても、765プロに来なかったらどんな人生送ってたんだろうな、あたし」

P「考えたことなかったのか?」

ジュリア「最初は想像してたんだろうけど…今は全然してないな」

P「へぇ、なんでだ?元々ウチに来るはずじゃなかったのに」

ジュリア「だってこれまで楽しかったし、これからも楽しいのに別の人生なんて考える余裕ないだろ?」

P「……そうか」プイ

ジュリア「ど、どうしたんだよそっぽ向いて。あたし変なこと言ったか?」

P「…すまん、今は顔見ないでくれ」

ジュリア「あー…うん、わかった。けどさ、これだけは言わせてくれよな」

P「ん?」


ジュリア「これからもアイドル、ジュリアをよろしく頼むな、プロデューサー!」



おわり

10分過ぎてしまった…ジュリア誕生日おめでとう

アイドルとの思い出を語り合うのは誰でもできるけどジュリアは何か特別なものがありますね
個人的にはこのカードが大好きです。理由は特にないですが
http://i.imgur.com/SHlowjk.jpg

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