悟空「クズロットって何だ?」(57)
悟空「よおよお、最近暇だからネットやってたらよぉ、オラっぽいヤツのとこにそう書いてあんだよ。オメェわかっか?」
トランクス「悟空さん、ネット出来るようになったんですね。それはDB二次創作で流行っている、クズなキャラ変時に悟空さんに付けられる相性です。つまりクズなカカロットの略です」
悟空「ひゃー!オラがクズ!?」
悟天「父さんが強いヤツと戦闘したいが為に色々やってきた事から、皆が父さんの裏の顔をそう予想してるんだよ」
悟空「ひっでぇなー。でも、……何か面白そうだなぁ。よし、オラワクワクしてきたぞ!最近暇だし、いっちょやってみっかな!」
トランクス「そうですか。じゃあ協力しましょう」
悟天「え!?」
悟空「よー亀仙人のじっちゃん!久しぶりだなぁ!」
亀仙人「おお悟空か!久しぶりじゃのー、元気にしておったか!」
悟空「ところでよぉ、最近若いコとか見てっかあ?」
亀仙人「な、なんじゃ、随分薮から棒に……18号ぐらいしか見てないわ、アレも気が強くてのぉ……」
悟空「だろだろ、で、若いコとデートしたくねぇか?」
亀仙人「え!?」
悟空「だぁかぁらぁ、若いコとデートだって」
亀仙人「お前なぁ……オホンっし、したい……のぉ」
悟空「だろ!?よし、オラがセッティングしてやっからよ、行くぞー!」
亀仙人「なああ!?ごご悟空うう!?」
ビューン!
悟空「西の都到着!」
亀仙人「……ひ、ひぃ、ひ……」
悟空「ん?大丈夫かじっちゃん?」
亀仙人「死ぬかと思ったわー!お前老人はもっと労らんか……っ」
悟空「ハハハ、わりぃわりぃ」
亀仙人「……で、若いコっていうのは……」
悟空「おおちゃんといんぞ、おーい、待たせたなぁ!」
??「こんにちはー!今日はよろしくお願いしまーす!」
亀仙人「!(ズッキュウウン!)お、おほぉ……こりゃ可愛い娘っこさんじゃ……!」
悟空「じゃあ亀仙人のじっちゃん楽しんでくれよ、よろしくな!」
??「うん!悟空さんまたね!」
ベジータ「カカロット貴様!どこに行ってやがったんだ!オイ!?ブラはどうした!?」
悟空「おお、友達がいたっつーんでよ、そっちに行っちまった」
ベジータ「!?キサマ人の可愛い娘といなくなったと思ったらそんな簡単に……!」
悟空「それよかよぉ、ベジータ……アレ、いかねぇか?」
ベジータ「む……!?」
悟空「競馬だ!」
ベジータ「競馬……!い、いかん!前に注ぎ込み過ぎて、今度行ったら離婚だとブルマが……」
悟空「かぁーダッセエ!」
ベジータ「!?」
悟空「天下のサイヤ星王子様ともあろうお前ぇが、奥さんにちょっと言われて尻込みかぁ?ひよっちまったなぁ、ベジータ」
ベジータ「ぐぬぬ……!キサマァ……!」
悟空「それに!今日はベジタリアンプロミスが一番人気で走る国王賞だぞ!おめぇそれでいいんか?」
ベジータ「……!(ベジタリアンプロミス、脈々と続く重賞馬の正統血統でありながら、父親が流行り病で死んだ為に一度登録すら危ぶまれた、悲運の王子……!何とか登録されたものの3歳まで鳴かず飛ばず、それが今漸く才能を開花させ始め、今日漸く重賞レースに臨めることになったあの馬……!俺はあいつに入れ込み過ぎて散財し、ブルマに離婚まで突き付けられ……しかし国王賞で一番人気、あいつが、あのベジタリアンプロミスが、一時期血統汚しとまで言われた、あいつが……!)」
ベジータ「行くぞ悟空!」
悟空「ひゃー!ベジータ顔がマジだぞ!」
ベジータ「一番人気はベジタリアンプロミス、二番人気はデンダマウス、三番人気はニシミヤボーイか……まあいいところだな」
悟空「オラてきとーに12、4、8の3連単にしよ」
ベジータ「ちぃ、素人が……(俺はお前の一頭買いだ、ベジタリアンプロミス……!今日こそお前の実力を見せ付けてやれ、その血統を証明してやれベジタリアンプロミス……!)」
ベジータ「む!スタートした!」
ベジータ「まだ後方か。そうだ、お前は素晴らしい末脚が持ち味だ。今はそこでいいぞぉ」
ベジータ「くるか!?くるか!?いやまだ早い、次だ、次の直線だ……!」
ベジータ「よし行け!行け!……!速い!速いぞぉおベジタリアンプロミース!いいぞ行けベジタリアンプロミース!お前は王子だ!行けるぞベジタリアンプロミス!」
ベジータ「………!うおおおー!やったぞベジタリアンプロミスー!お前がNo.1だあああ!うあああああ!」
ブルマ「勝ったのベジータ」
ベジータ「おお!やはりベジタリアンプロミスは強かったぞ!くうう、今まで総額一億ゼニー突っ込んできた俺様の目に狂いはなかったんだ……!」
ブルマ「一億ゼニー?へぇ、アンタ五千万ゼニーぐらいだって私に言ってたわよねぇ?」
ベジータ「ベジタリアンプロミスに一億ゼニーなら安いもんだ、何と言ったってヤツは王子だからな……。ブルマアアアア!?ななっ何でここに!?」
ブルマ「孫くんが教えてくれたのよ!アンタ次競馬やったら離婚だって言ったわよね!?しかもブラを亀仙人のじいさんとデートさせてるとかアンタなめてんの!?サイテーよ!」
ベジータ「何いいい!?いやブラは友達とっ第一カカロットが……!」
ブルマ「言い訳無用!」
バチィイイン!
ベジータ「ガッカ、カカロットオオオ!どういうことだあああ!!」
悟空「クズロットってこんな感じかぁ?なるほど、ちょっと面白ぇな」
トランクス「まだインパクトは弱いんじゃないですか?ほら、他所だと寝取りとかあるでしょう?」
悟空「ネトリ?」
トランクス「他の片の奥さんや彼女とセックスしちゃうことです。悟天はやってます」
悟空「あーオラセックスあんま好きじゃねぇから却下だなぁ。面倒だし。第一アレ子作りだろ、オラ子供は十分だぞ、孫もいんしな」
トランクス「なるほど。何で悟空さんが筋斗雲に乗れるのか分かった気がしますね」
悟天「トランクスくん、自分のお父さんが離婚の危機だっていうのに冷静過ぎない?」
トランクス「ああ大丈夫、あんな喧嘩うちしょっちゅうだからね。」
悟空「次は誰に何すっかなぁ、よし、もう一回亀ハウスに行くか」
ビューン
悟空「よおじっちゃん!」
亀仙人「あコラ悟空!ブルマんとこのブラちゃんならブラちゃんだと最初っから説明せんか!見ろワシの顔を!ブルマに張り手喰らったんじゃぞ!?」
悟空「いいじゃねぇか、じっちゃんも楽しかっただろ?」
亀仙人「……む、ま、まあな……ベジータが来たらと思うと恐ろしくて、かなり気は使ったがの……」
悟空「クリリンと18号はいねぇのか?」
亀仙人「あいつらなら旅行に行っとるぞ。マアロンが海ばかりは飽きたから山に行きたいと言ってな……」
悟空「そっか!じゃあ気を探って……よしいた!」シュンッ
亀仙人「あ悟空!?どうしたんじゃあいつは……」
すみませんサイヤ人と惑星ベジータが混ざってました
クリリン「よーしバーベキュー始めるぞー!」
マアロン「わあーい!お肉!お肉ー!」
18号「野菜も食べるんだよ」
クリリン「お、もうこれ焼けてるなぁ、はい」
マアロン「いっただっきまーす!あちちちっ」
18号「ホラ気をつけなぁ!火傷してないかい!」
マアロン「うん大丈夫!はふっハフッ……美味しい~!」
18号「あんたもちゃんと食べなよ」
クリリン「ありがとう18号、俺は焼きながらてきとうにつまむから。お前食べたがってた海老、もう焼いていいか?」
18号「あ、悪いねぇ、頼むよ」
マアロン「パパ、マアロンカボチャ食べたい」
クリリン「カボチャはもうちょっとだな。……こういうのもたまにはいいなぁ。亀仙人様も来れば良かったのに」
18号「じいさん変なとこで遠慮するからねぇ、麓のお土産屋で何か買っていこうよ」
クリリン「みんなに買っていくか、お菓子でいいかな?水も美味しいらしいから、神殿にはそれにしよう」
18号「にしても、綺麗なところだねぇ」
クリリン「だなぁ、マアロンがここがいいって探してきてくれたところだもんなー」
マアロン「友達が去年家族で来たんだって。次はブラちゃんとかパンちゃん達と来たいなぁ」
クリリン「そうだな!……ベジータとかぁ……あいつ肉とか全部焦がしそうだけど大丈夫かな」
18号「全部こっちでやってやる代わりに金貰えばいいんじゃないかい」
クリリン「いやお前それはちょっと……まあ悟飯いれば大丈夫だろうけど、あいつら食うからなー!」
18号「そうだねぇ、レジャーどころじゃないよ、肉焼いてたら一日終わりそうだよ」
クリリン「完全に予想できるよな。あ、カボチャも海老も焼けたぞー」
18号マアロン「やった!」
クリリン「じゃあ俺はちょっとビールもらっちゃおうかな」
悟空「よー!うひゃあ!おめぇらうまそうなモン食ってんなー!」
クリリン「え、悟空!?」
18号「げ!?」
マアロン「あ、悟空さんだー!」
クリリン「どうしたんだよ悟空!久しぶりだな!」
悟空「んー、ん?久しぶりだなぁ、うん……」ジュルジュル
18号「はっ!?(ちょっとクリリン!こいつに食わせてやれる分なんてないよ!)」
クリリン「(やべっそうだな)悟空、ちょっと待て、すまん、御馳走したいのはヤマヤマなんだが、お前を満足させてやれるような量はないんだ……」
マアロン「ええ!?大丈夫、マアロンの分食べていいよ」
クリリン「!いやマアロン、あのな……」
悟空「おーそっか!でぇじょうぶだ!オラちょっといってくっから!」シュタッ
クリリン「え、おい悟空!?どこ言ったんだ……」
18号「マアロンごめんね、あのオッサン超食べるんだよ」
マアロン「そういえばそうだった」
10分後
悟空「わりぃわりぃ、これ土産だ!」ドンドンッ
クリリン「な!?すげぇ!何だこのでけぇ魚とイノシシ!?」
18号「あんたやるねぇ、よし、私が捌いてやるよ」
マアロン「キャー凄い悟空さん!」
悟空「わりぃなー18号!」
クリリン「イノシシどうする?」
悟空「丸焼きでいいんじゃねえか?」ボッ
マアロン「悟空さんピーマンどうぞ」
18号「魚捌けたよ」
クリリン「じゃ、みんなで飲もうぜ!マアロンはジュースな。かんぱーい!」
悟空18号マアロン「かんぱーい!」
悟空「お前らマアロンもちゃんと修行させてんだな、えれぇなー!」
クリリン「やだなー悟空、違うよ、これはレジャーっていうんだ。サバイバルじゃなくてキャンプ」
18号「女の子だからね、護身術ぐらいで十分だよ」
悟空「へー?」
クリリン「なあ今度みんなで来ようぜ、絶対楽しいよ」
18号「家族ぐるみでレジャーとか、雑誌の特集にもあったしねぇ」
悟空「そうだなー!あ、魚焼けたんじゃねぇか!?」
クリリン「悟空、持ってきた肉も食ってくれよ、さっきはごめんな」
悟空「いやいや、オラこそ押しかけちゃってわりいな!じゃいっただきい!ウメー!」
マアロン「お魚も美味しいー!」
18号「あ、イノシシも意外にいけるよ」
クリリン「こっちもどんどん焼けてきたぞー!」
悟空「でよぉ、そん時クリリンは鼻がねぇからでえじょうぶだっつったら、本当にでぇじょうぶだったんだよな!」
18号「あんたそれ本当かい!?笑えるわ……!」
マアロン「えー!?マアロンは臭いわかるよ!?」
クリリン「なんつーの?病は気からってやつだよ」
18号「あんたてきとうだねぇ!」
クリリン「で、あの後か、ピッコロ大魔王の手下がきて……お前がみんなを助けてくれたんだよなぁ、悟空……今じゃピッコロもあんな丸くなってさ……今みんな幸せなの、お前のおかげだよ」
18号「……そうだったんだねぇ……」
マアロン「そうなの?」
クリリン「そうだよマアロン、みーんな、悟空が頑張ってくれたからなんだ」
悟空「ばぁっかよせよクリリン!みんな頑張って修行して強くなったから、こうやって今平和なんじゃねえか。オラじゃねぇ、みんなの力だろ」
クリリン「ご、悟空……!お前ってやつは……!わあああ悟空ううう!大好きだあああ!」
18号「やだこの人ったら飲み過ぎだよ、本気で泣いてるじゃないか」
マアロン「わーパパが泣いてる!」
悟空「やっべぇオラクリリン泣かせちまったぞ!まあクズロット的には成功かな?んじゃ、オラこれでおいとまするわ。お前ら、向こうに恐竜とかいたから気をつけろよー!じゃ、ごっそーさん!」ビュンッ
クリリン「ええ!?なぁんで帰っちゃうんだよ悟空ううー!もっと語り合おうよおお!悟空うぅ……グスグス」
18号「はいはい、もうアンタ酔っ払い過ぎだよぉ、ホラ火の始末して寝るよ」
マアロン「お腹いっぱーい!キャンプって楽しいねママ!来年はみんなでこようね!」
18号「そうだねぇ」
悟空「ひゃー、クリリン涙で顔べっちゃべちゃだったぞー。これぞクズロットってやつだろ!」
トランクス「全然ダメですね。マイナス30点です」
悟空「超いいってことか」
トランクス「超ダメってことです。普通に家族の団欒に混じって雰囲気良くしてきただけですよ」
悟空「ちぇー。何だ、クズロットって難しいなー!」
悟天「もう別に無理にクズらなくてもいいんじゃないかなー、父さんらしくないよ」
悟空「なあー悟天!そうだよなー!」
トランクス「途中で挫折するんですか?悟空さん男らしくないですね」
悟空「トランクスは手厳しいなあ……んー、次はどこにすっかなぁ、……よし、天津飯達のとこにすっか!」ビュンッ
悟天「トランクスくん、うちの父さん無駄にたきつけないでよ……」
トランクス「だって、このままじゃうちの父さんだけ可哀相じゃん」
悟天「えー……ベジータさんは半分自業自得じゃん……」
村長「この村はの、もともとの集落に大災害が起きた時に、逃げ延びてきた村人が開墾した村なんじゃ……。斜面を平らにならし田畑を作り、冬は数少ない獲物を撃って……そうやって一冬、二冬と乗り越え、みんなで力を合わせ、何とか豊かな暮らしが出来るようになった」
村長「しかしのぉ、言い伝えでは10年目の夏じゃったそうだ。月のない夜だったと言う。神が住んでいると言われているオルザ山に、おおーきな青い光の玉が落ちたんだと」
村長「村の若い衆が、何人かで何が起きたのか確かめにいったそうだ。……それきり、その若い衆達は誰一人帰ってくる事はなかった」
村長「山に異変が起きた。いつも獣臭い、異臭がするように、なったんじゃ。獲物がめっきり取れない……いや、山から獣が姿を消し、そうして」
村長「最初は村の女子じゃったときく。神隠しが、起きるようになったのじゃと」
村長「村人は恐れ、神の怒りだと熱心に山の神社に拝みにいった。冬を越す頃には、相当の人数が神隠しで消えてしまっていた」
村長「その春のことじゃ。村に、異様なモノが現れたのは。それは四つ脚の獣のような脚で二足歩行をする、古衣を纏った大きなモノだったと伝わっておる」
村長「それは当時の村長に、こういったそうじゃ『我は神の遣いだ。この村を滅ぼさぬ代わりに、年に一度、村の若い女をいけにえに捧げて寄越せ。出来なければ、明日にでもこの村は滅びるだろう』と」
村長「村人は畏れ、可哀相な話じゃが、言われるままに年に一度、夏の祭の日に村から若い娘をいけにえに捧げてきた。お陰か、村には平穏が戻った」
村長「……しかし、の。今年の春からじゃ。また神隠しが起きるようになった。ある日、重傷を負いながらも山から逃げてきたものがいての、言うんじゃ。神社には神様なんてものではなく、人を食う化け物が住んでいたと」
村長「天津飯さん、あなた様の実力は大層なものとお聞きしております。どうか、どうかこの村を救ってはいただけませんでしょうか……!」
天津飯「……分かりました。俺でよければお受けします」
餃子「天さん!今の依頼受けたの!?」
天津飯「ああ、三つ向こうの山に化け物退治だ。明日の朝にでも出発しよう。」
餃子「怖いよぉお!化け物って何!?」
天津飯「なあに、今まで散々化け物と戦ってきたんだ。今更びびることじゃない」
餃子「……!そうだね!今までサイヤ人やフリーザ、セルに魔人ブウ……そんな奴らと戦ってきたんだもん!悪い化け物なんかへぇっちゃらだ!」
天津飯「ああそうさ。……さあ餃子明日に備えて今日はもう眠るぞ。日の出と共に出発だ、神社のだいたいの場所も見当がついているしな」
餃子「うん!頑張ろうね!おやすみ!」
天津飯「おやすみ。(光る大きな青い玉、か……気になるな……)」
ゴオオオオ……
餃子「天さん、神社あれじゃない?」
天津飯「オルザ山はここだし、そうだな。アレか」
タンタンッ
天津飯「やけに静かな山だな……獣の気配すらしないとは……」
餃子「うう、やっぱり怖い……」
天津飯「これが神社か……む!?」
餃子「え……ひゃああ!?何これ古い血の痕!?」
ザザザザザッ
天津飯「何だ!?」バッ
餃子「え!?」
天津飯「餃子伏せろ!」
餃子「ひええ!?」ガバッ
ドッカアアアアン!!
化け物「ぐふぅうう……人間かあ?美味そうな匂いがしてやがる……」
餃子「あ、あ……っ」
天津飯「餃子!」餃子抱き上げ空へ
化け物「ほおお?飛べる人間とは珍しいな……」ヒュッ
天津飯「何!?こいつ飛べるのかっ!?」
餃子「あわわわわ……」
化け物「普通の人間と違うなあ、お前ら、俺に食われに来たんじゃないのかぁ?」
天津飯「ふざけるな!俺はお前を退治しにきたんだ!罪もない村の人々を苦しめやがって……っ」
化け物「高々エサが面白いマネをする!ちょうどいい、あの連中を全員食って、他の場所に狩りに行こうと思っていたんだ。食っても食っても腹が減って仕方ねぇんだよぉお!」
ガキイイン!
天津飯「ぐっ餃子!何処かに隠れていろ!」
餃子「うん天さん!頑張って!」
化け物「やるなあ人間!」
天津飯「……っお前、この星の生き物じゃないな!何をしにきた!」
化け物「正解だぁ。もう何年も前にこの星をコロニーにするために送り込まれたんだがなぁ、着陸の時に負った怪我と成長不足で時間がかかっちまったのさ。まあ村の連中を言いくるめて餌を出させたおかげで、こうやって成長できたわけだ」
天津飯「ちい、フリーザ以外にもそんな連中がいたとはな……っ」
化け物「さあこれからはガンガン侵略して食いまくるぞぉ!先ずはここら一帯から焼け野原にしてやる!」
口からエネルギー派ドッカンドッカン
天津飯「やめろ!ドドン派ああああ!」ズドオオン!
化け物「ぐうっ!?ちいい、随分痛いじゃないか……!」
天津飯「!(驚いたな、身体に穴も開けられないとは……気巧砲で仕留めるのが無難か……!)化け物!こっちだ!」
化け物「ちょこまかするんじゃねえ人間んん!!」ゴッガッ
天津飯「はあ!」バキイッ
ガシイッ
化け物「捕まえたぞ人間!」
天津飯「しまった!」
化け物「まずはお前から食ってやる!ぐぬぅっ!?」
天津飯「!?」
餃子「天さん!逃げて!」ググググ(念力)
天津飯「餃子!?」
化け物「ちょこざいなぁ!だったらお前から消し飛ばしてやるチビイイイ!!」ゴオオオ(口にエネルギー貯め)
餃子「ひい!」
天津飯「餃子!良いから逃げろ!」
「カー」
天津飯「この野郎離せ!」ガバッ
「メー」
化け物「ふんもう遅い……!」ゴオオオ
「ハー」
天津飯「餃子!」
「メー」
餃子「天さん!」
化け物「死ね」
「波ーーーーーー!!!」
ドン…………!
化け物「な……!?ぎゃああああああ!」ブシュウッ
天津飯「こっこれは……!?」
餃子「て、天さんあそこ!」
シュタンッ
悟空「よお天さん餃子元気かー!?わりぃわりぃ、今のお前らの昼飯だったか?加減きかねぇで消し飛んじまたた、ハハハ……」
天津飯餃子「悟空!」
天津飯「お前……!助かったぞ、ありがとうな悟空!」
悟空「え、ならいいんだけどよ」
天津飯「お前何でこんなところにいるんだ?」
悟空「おめぇらの気を探ってきたんだ」
天津飯「?そうか」
悟空「にしても随分でけぇキツネだったなぁ、あんなのもいんだな!」
天津飯「いやアレはキツネじゃない、違う星からきた侵略者だったんだ。この近所の村の人達を食っていたらしい」
悟空「何!そうだったんか……ひでぇことしやがる」
天津飯「悟空、今から村に化け物退治したことを報告にいくから、一緒に行かないか?早く安心させてやりたいんだ」
悟空「そうだな!行こうぜ!」
餃子「行こう行こう!」
村長「これはこれは何とお礼を申し上げればよいか……!本当にありがとうございます!……そうですか、宇宙人でしたか……ワシらはそんなものに何十年も騙されて……被害者の事を思うと……」
天津飯「神社の裏に何体か遺骨がありました。弔ってあげてください。これからはもう大丈夫でしょう、供養のためにも、皆さんでまた村を盛り上げていって下さいね」
村長「ありがとうございます……!今昼食を用意させますね、いっぱい食べていってください」
天津飯「ありがとうございます。……は!?あ、いえあのっ食事は……!」
悟空「うっひぁあああ!オラ朝一で運動したから腹減っちまったぞ!やったあああ!」
天津飯「おい悟空っ」
村長「いっぱい食べてくだされ」
ガツガツガツッゴッゴッゴッ
ムシャムシャムシャ
「おばちゃんこれお代わり!あとこれ10コ!」
「うめー!サイコー!」
「えこれもう終わり!?じゃあこっちお代わり!」
ゴッゴッゴップハーっガツガツガツ
天津飯「村長さん申し訳ありません!村の食料大丈夫ですか!?」
村長「……い、いや、はい、大丈夫ですじゃ、尊い人命には変えられませんのでのぅ……はは……」
餃子「悟空、食べ過ぎ……」
悟空「うっはーうめぇ!お代わりい!」
天津飯「で、お前は何でこんなところにいたんだ?」
悟空「え?……おお、オラクズロットって奴になってみてんだよけどよ、これがむっずかしいんだよなー」
天津飯「?クズロット?」
悟空「クズなオラ、略してクズロットだ!」
天津飯「(何を略したんだ……?)まあ、お前にクズってのは似合わないな、やめといた方がいいんじゃないか?」
悟空「そりゃあダメだ、男らしくねぇってトランクスに叱られっからよ。じゃあそろそろ帰るわ、達者でな!」ヒュンッ
天津飯「あ悟空っ……たく、相変わらずだな」
餃子「クズロットってなんだろ?」
悟空「トランクスー、今回はダメだったわ」
トランクス「45点ですね」
悟空「え、点数つくんか!?」
トランクス「村の備蓄の食料食べ尽くしたのでまあまあのクズっぷりです」
悟空「え?あちゃー……」
悟空「クズって難しいわ……」
ピッコロ「クズか……お前はそのクズから地球を守る側だったからな、根本的に違うんじゃないのか?」
デンデ「悟空さんがクズだったら今頃地が球滅びてますもんね」
ミスターポポ「クズだめ、良くない」
悟空「だよなぁ、やぁっぱクズはよくねぇよな。ほいこれ、相談にのってくれたお礼だ。ピッコロとデンデには美味しい水で、ミスターポポには花の種な」
デンデ「わーありがとうございます!」
ミスターポポ「朝顔か?水につけて発芽させよう」
ピッコロ「ほう。随分殊勝だな」
悟空「いやいや、今日は相談にのってくれてサンキュー!じゃな!」
ビュンッ
ピッコロ「しかし悟空も暇人なんだな、妙な事を考えるものだ。どれ……ゴクゴク」
ピッコロ「ッブ!?」ブハッ
デンデ「ぎゃー!マズッ辛い!?辛い!?ぎゃー鼻から目にきたあああ!!」
ミスターポポ「ひいいい!水につけた種から触手が!?カミサマ助けて!」
ピッコロ「そそっ孫んんんん!!」
悟空「はっはっは!山葵入りミネラルウォーターだ!どうだー、かなりクズだろ」
トランクス「ふざけてるんですか?あんなのただの悪戯です」
悟天「いや俺は結構クズな行為だと思うよ……」
悟空「ちぇー。つったってよぉ、あんなんぐれえしか思いつかねえよー」
トランクス「だめですね。では俺がお手本をお見せしましょう」
悟空「お?そりゃあ楽しみだ!」
悟天「え!?ちょっとトランクスくん、やめなって。何なのせの無駄な情熱」
トランクス「別に。じゃあちょっと準備しますね」カチャカチャ、ウイン
トランクス「じゃあ悟天、フュージョンするよ」
悟天「あんま気乗りしないけど……動きダサいし……はい」
トランクス悟天「フュー」
トランクス悟天「ジョン!」
トランクス悟天「はあ!」
ピカッ
ゴテンクス「ハッハー!ゴテンクス様大人バージョンだぜぇっ俺ってイカすう!」
ゴテンクス「まだ試験段階だけど完成しているこのタイムマシーンに乗って!」
ゴウウウン……
ゴテンクス「目指すはピッコロさんマジュニア時代!本物のクズってヤツを見せてやるぜ!父さん!」
シュイイイン!
マジュニア「はあああーーー!!」ボッカアアアン!!
マジュニア「ククク、上々の仕上がりだ。待っていろよ!孫悟空!明日の武道会では、雪辱を晴らしてやるからなー!!ハーハッハッハッハ!」
ゴテンクス「あーいたいたピッコロさあん!」
マジュニア「!?何だお前は!?」
ゴテンクス「間違えた!まだマジュニアだよな!」
マジュニア「何!?(それは武道会で使おうとしていた名前……何だこいつ!?)」
ゴテンクス「マジュニアくぅん、ちなみに俺ね、半分は孫悟空の息子だよ!始めましてー!」
マジュニア「!……なぁにい……?」
ゴテンクス「タイムマシーンて分かる?それで未来からマジュニアくんのところに遊びに来たんだよ!」
マジュニア「タイムマシーンだと!?何だか分からんが、マジで孫悟空と無関係ではないらしいなあ……ここで血祭りに上げてやる!」キッ
ゴテンクス「えー?やめなよぉ、俺さぁ……はっきり言って強いよ?」シュンッ
マジュニア「!?」
ピュッバキッドガッゴッ
マジュニア「ぐうう……っか、は……っ」
ゴテンクス「ほらぁ言ったじゃん。マジュニアくん弱いねぇ、そんなんだから明日父さんにも負けちゃうんだよ」
マジュニア「……!?」
ゴテンクス「っあー!ごめんね!?未来の事なのに普通に言っちゃって!マジュニアくん父さんに勝てるって思ってるんだもんね!勝てないの、こてんぱんにヤられちゃうの、これは事実なんだよごめんねー!ウヒャヒャヒャヒャヒャ」
マジュニア「そっそんなの信じんぞ!俺は明日孫悟空を倒して、そして世界を征服するんだ……!」
ゴテンクス「世界征服!規模がちっちゃくて可愛いー!あ、ちっちゃくて可愛いっていえば、マジュニアくん俺より身長低いじゃん。ピッコロさんにもこんな時代あったんだー」
マジュニア「……!?何なんだ貴様は!?離せ!離せえええ!」カッ
ゴテンクス「ひょーっあっぶなぁ!口から光線かよ、すっごいな!でもでもぉ、マジュニアくんそんな攻撃じゃ俺は倒せないよーん」
マジュニア「……っ」
ゴテンクス「あっそぉだ!ピュイー、ピーピピー~」
マジュニア「!!??なああ!やめろ!やめろおお!」
ゴテンクス「ハハハ、マジュニアくんの頃から口笛に弱いんだー!ピーピピー~ピ~」
マジュニア「ひ、ひい……っやめっぐあああ!やめろおおお!……あーぴ、ぴーひゃん……ぴーちゃん跳んでるよぉ……」
ゴテンクス「あれ、マジュニアくーん?おーい」
マジュニア「う、あ……ぴ、ぴーちゃん……」
ゴテンクス「ぴーちゃんてなんだぁ?マジュニアくん、そんなんじゃ明日お父さんに勝てないぞー!」
マジュニア「ふぁ、ふぁい、も、勝てまひぇん……」
ゴテンクス「え、いいの!?」
マジュニア「はいい……」
ゴテンクス「うっわやっべー口笛効き過ぎー。ピッコロさんは嫌がってたけど意識はしっかりしてたのになー。まだ子供だからかな?マジュニアくーん」
マジュニア「は、はひ……」
ゴテンクス「マジュニアくんはよわっちいでーす!」
マジュニア「お、俺は、よわっちい、れーす……」
ゴテンクス「ピィピピーピュイイ~」
マジュニア「ぐがあっも、や、やあっひ、ひ……い……」
ゴテンクス「あ、失神しちゃった?」
ゴテンクス「おーい、マジュニアくーん」ペシペシ
マジュニア「………」
ゴテンクス「よっし!じゃあ裸にしちゃおう!ナメック星人の身体がどうなってるのか、確かめる機会だしね!ごめんねーマジュニアくん!はいマント下に敷くからねー」ゴソゴソ
ゴテンクス「あれぇ!?ちんちんついてねー!なんだよー、ピッコロさん女だったんだ。じゃあマジュニアちゃんだな」
ゴテンクス「へー、ほー、ふぅん……マジュニアちゃんほっそいなぁ。こっからどうやってピッコロさんになったんだろ、不思議だなー」
ゴテンクス「さて、と。マジュニアちゃーん、ねえねえ起きてー」ペチペチ
マジュニア「う、う……?」
ゴテンクス「ね、ホラってば!」
マジュニア「うあ……!?なっ何!?なんじゃこりゃ!?」
ゴテンクス「おっはよーみっともなく失神しちゃうから寂しかったよう!」
マジュニア「もういい加減にしろ!何なんだよお前!?」
ゴテンクス「俺は未来からきた戦士ゴテンクス。マジュニアちゃんにクズな行為をするためにタイムマシーンでやってきたのさ!」
マジュニア「なっ何故俺に……!?そ、孫悟空を殺そうとしているからか!?」
ゴテンクス「だーかーらー、俺っていう孫悟空の息子が未来に存在してる時点でぇ、マジュニアちゃんは孫悟空を殺せてないってことになるでしょお?こーとーばーわーかーるー?」
マジュニア「……!」
ゴテンクス「お父さんが妙にイイヤツでさー、何かいまいちクズの定義理解できてないんだよねー!せっかく暇潰しになると思ったのに、肩透かしにも程があるだろ?だから俺様が直々にクズを教えてやろうと思ってさ!」
マジュニア「さっぱりわけがわからん!それと俺と何の関係があるんだっ」
ゴテンクス「宿敵の息子に色々虐められちゃうとか嫌じゃん?それにマジュニアってかナメック星人は性別ないからいいんだよねっ」
マジュニア「は、はあ????」
ゴテンクス「あそっか!性別ないんだからチンチンいらないもんなー。ピッコロさんだから何となくついてるって思い込んじゃってたー」
マジュニア「貴様何を一人でブツブツと……」
ゴテンクス「あれあれっじゃあ穴もないのかな!?それだとどうしよ、もうマジュニアちゃんほら足開いて!」
マジュニア「なっ何するんだ貴様!嫌だ!嫌……っ」
ゴテンクス「マジュニアちゃんって本当に可哀相だよなぁー、こんな時に助けてくれる人もいないんだもんなー」
マジュニア「なに!?」
ゴテンクス「当たり前だよな、世界を恐怖に陥れたピッコロ大魔王の生まれ変わりで、人類みんな敵なんだもんなー。ねえねえ、生まれてから一人ぼっちで寂しかったよね?辛かったよね?」
マジュニア「な、な……っ」
ゴテンクス「そんで必死に孫悟空を倒すって頑張ってきたのに、いざ明日悲願がってとこで、俺にボコボコにされちまってさー」
マジュニア「キ、キサマ……っ」
ゴテンクス「たった一人ぼっちで生まれて、一人ぼっちで一生懸命修業して手に入れたその身体も力も、ぜんっぜん役に立たないんだよ!おっと泣くの?泣くの!?可愛いマジュニアちゃん泣いちゃったー!アハハハハ!」
マジュニア「……っ殺すっひ、くぅ……っお前を、絶対に殺してやる……!」
ゴテンクス「おおーこっわ!じゃあ殺される前にイイコトしちゃおっかな」
マジュニア「なっ何をする!?やめろ!何で足広げるんだ……っやだ……!」
ゴテンクス「今からねぇ、性別のないマジュニアちゃんを女の子にしちゃいまーす!今からマジュニアちゃんがされるのは、人間が一番尊厳を踏みにじられる一番最低な行為だよ!」
マジュニア「ひ!?」
ゴテンクス「可哀相マジュニアちゃん!一人ぼっちで生まれてこなければ、仲間がいれば、こんな時は誰か助けにきてくれるのにねぇ?」
マジュニア「ひ、ひ、い、うあ、嫌だ、嫌だ―――っ」
悟飯「ハアアアア!」
ゴテンクス「い!?」
バキイッズドオオン……!
悟飯「ピッコロさん!大丈夫ですか!?」
マジュニア「なっ何だキサマは!?」
悟飯「僕はピッコロさんの味方です。怖かったでしょう、もう安心して下さいね」
マジュニア「俺には味方など必要ない!離せ……っ」
悟飯「嫌です。ピッコロさん、お願いです、僕はもう、あなたを一人ぼっちにしたくないんですよ」
マジュニア「……!」
ブツン
トランクス「な、何で悟飯さんがここに!」
悟飯「トランクス、随分悪趣味だな。何だいコレ」
トランクス「今開発中の体感型ゲームです。キャラクターなんかはあらかじめこうして基礎情報を入力しておくと、好きに展開させられます」
悟空「ひゃー……ぶったまげたな……ゲームの中とはいえピッコロ可哀相だったぞ……」
悟天「まさにクズの極みだったねトランクスくん……」
悟飯「僕が止めなかったらどこまでヤル気だったんだトランクス!」
トランクス「……っというか、悟飯さんまでログインしてくる必要はなかったでしょう!」
悟飯「ま、まあそれは流れで……それは置いておいて、ゲームとはいえ何でピッコロさんにこんなことをしたんだ」
トランクス「……この間試験勉強で息詰まって神殿に遊びに言ったら、ピッコロさんとデンデとポポが、楽しそうに花に水をあげてて……」
悟飯「うんうん」
トランクス「人が勉強で死にそうになってるのに呑気だなこの緑共って思ったら、むしゃくしゃしてしまって」
悟天「完全に八つ当たりだよ!酷いよトランクスくん!」
悟空「オラいっくらむしゃくしゃしてもアレはできねーわ、アレは無理だわ」
悟飯「今のデータは記録してあるから、ブルマさん達に見せるよトランクス。いくらゲームとはいえ最低です、反省しなさい」
トランクス「えええ!そんなっ母さん達に見せるのは勘弁してください!」
悟空「てな事があってよぉ、そういやオメェのマタってどうなってんだピッコロ」パンパン
ピッコロ「人の股間に気安く攻撃するな!ただ足の付け根というだけだ、生殖器は何もないぞ」
悟空「しょんべん出る穴もケツの穴もねぇのか?」
ピッコロ「そうだ」
悟空「じゃあトランクス、オメェの股に無理矢理穴空けて挿す気だったんかなー、おっかねぇなぁ」
ピッコロ「……本人を目の前にして平然とそんな事話すなよな……」
悟空「はー、しっかしクズになるっつーのも中々難しいなー。オラくたびれちまったぞ」
ピッコロ「……孫、お前暇なんだろ?仕事でもしてみたらいいんじゃないのか?お前達はやたら食うからな、チチを助けてやれよ」
悟空「えー働くのきれぇだぁオラ!修業でもねぇのに人の言うことなんかきいてらんねぇよ」
ピッコロ「……世間では働かないオヤジは十分クズだと思うがな……」
悟空「え、オラがクズ……?じゃあやっぱオメェにチンコ突っ込まねえといけねぇのか?」
ピッコロ「!?あ、いや、孫、お前は立派な父親だと思うぞ。悟飯があんなにイイヤツに成長したんだからな」
悟空「そうか!?あんま褒めるなよオラ照れちまうぞー!」バンッ
ピッコロ「はは(痛い)」
悟空「よし、何か何だかんだでみんなの顔見るいい機会になったしよ、ヤムチャのとこにも顔出してくっかな!」
ピッコロ「ヤムチャか。最近仕事を変えたらしいな」
悟空「そうなんか?あいつ続かねぇなー。んじゃ気を探って、と……いた!」ピッ
ピッコロ「はあ……疲れたな」
デンデ「ピ、ピッコロさん……!」
ピッコロ「ん?」
デンデ「警察に届けましょう!辛いとは思いますが、泣き寝入りはよくありません!」
ピッコロ「……お前が泣くなデンデ、ごめんな、さっきのはトランクスが開発したゲームの話だ」
??「ヤムチャくーん、E列のとこ商品補充しといてー」
ヤムチャ「はーい!」
ヤムチャ「(前のファミレスで悟空にめちゃくちゃ食われ荒らされクビになって一ヶ月……やっと見付かったこのスーパーの陳列の仕事にも、ようやく慣れてきたな)」
お客「お兄さん、ケチャップはどこにありますかね?」
ヤムチャ「はい!ケチャップはこちらの棚ですよー」
悟空「ようヤムチャ!」
ヤムチャ「悟空!?」
悟空「オメェ今度はこのスーパーで働いてんのか?あんま仕事コロコロ変えんのはよくねぇぞ」
ヤムチャ「お前なー!毎回毎回誰のせいだと……!」
社員「ヤムチャさーん、こっち頼めますか?」
ヤムチャ「は、はい!とにかく今日は帰ってくれ。今度遊びにいくから!じゃあな!」
悟空「なんでぇ、ヤムチャのヤツ忙しいのか?……」
悟空「この棚の品物整理してたな、よっし、オラ手伝ってやろ」
グラッガシャアアアアアン!!
客「キャアアアアア!?」
悟空「うわやっちまった!棚倒しちまったぞ!うわわわわっ」
ガタッグラ……ッ
悟空「え?」
ガラガラガラガラガラッ
悟空「ひえー!缶詰のタワー崩しちまったー!」
社員「何だコレは?!ああったたっ棚がドミノ崩しに倒れていく!?」
客「うわああああ!」
ヤムチャ「!はあっ」ガッ
ヤムチャ「早く、逃げてください!」
客「わわわわわっ」
ギャーギャーッワーワー!
ヤムチャ「どうしていきなり店の中がめちゃくちゃに……!?」
悟空「わりーヤムチャあ!お前の変わりに商品整頓してたら、棚とかぶつかって倒しちまったー!」
ヤムチャ「え!?」
悟空「オラコレ以上悪化させたらまずいし、今日は帰るなー!じゃあな!」ピュンッ
ヤムチャ「ごごごっ悟空うーーー!」
店長「ヤムチャくん、知り合いか?」
ヤムチャ「店長さん!い、いや、あの……っ」
店長「もう店がめちゃくちゃだ!出ていってくれ!今日でクビだ!」
ヤムチャ「そんなあ!」
悟空「ちゅー感じだったんだよチチ!やっぱオラはクズロットなんてやってる場合じゃねえよな!動き回ったら腹減っちまったぞー!チチー!飯くれ」
チチ「………」
悟空「いっただっきまーす!んんんっうめえっガツガツガツっ」
チチ「悟空さ」
悟空「んー?」
チチ「働かねぇで食う飯はうめえか?」
悟空「うめえに決まってるだろチチー!働いても働かなくても飯は飯だ!」
チチ「んだか」
おしまい
このSSまとめへのコメント
教育ママで嫌われる事多いけど、普通に良妻よな
そんだけ惚れてるって事なんやろうけど