妹「お兄様……私にαを教えてくれませんか……?」兄「アルファ……?」 (17)

「キス」

妹「はい……アルファです……」

妹「私はこれを見て思ったんです……色々な物事を経験して……」

妹「最初を……!最後を経験したいって……!!」

兄「そう言われてもちょっとなぁ……例えば~を経験したい!とかあるのか?」

妹「……です」

兄「スマン……よく聞こえなかった」

妹「キスを経験してみたいです///」カァー

兄「バ、バカだろお前っ!?」

妹「それでもやってみたいんです///そのキスを///」

兄「そ、そんなの彼氏とやればいいじゃん?」

妹「私に彼氏なんているわけないじゃないですか……」

兄「お前は可愛いから引く手数多だと思うんだが」

妹「……告白はされますよ?」

妹「けど全てお断りしてるんです……全て……ね」

兄「なんで断るんだ?」

妹「別に人の勝手でしょう?」

妹「(言えるわけないじゃないですか……お兄様と比べたら皆霞んでしまうからです……と)」

妹「それより早く///キスをしませんか?///」

兄「ほ、本気なんだな……?」

妹「勿論本気です///」

兄「……じゃあお前のお兄ちゃんとして決心しよう」

妹「で、では……いきますよ?」ドキドキ

兄「ど、どんと来い!」ドキドキ

妹「……んぅ」

兄「……!」

妹「やっぱりダメです!!!直でやるのは恥ずかしすぎて死ねます///」

妹「紙挟んでやりましょう紙挟んで///」

兄「そ、そうだな///それがいいかもしれない///」

妹「で、では改めて///」ドキドキ

兄「お、おう///」

妹「~~~~ッ!」チュッ

兄「(く、唇って柔らかいんだな……)」

妹「(マヨネーズの味がする……)」

こうして二人の物語が始まる

味じゃなくて香りです

「ゲーム」

妹「最初からキスは少し難易度が高かったですね///」

兄「そうだな……なんというか終わった後の無気力感が半端ない……」

妹「妹のキスがそんなに気に入らなかったんですか?」ブスー

兄「そ、そんなことはないぞ!!!それに俺も初めてのキスだったしな!!!」

妹「(お兄様の初めてのキス!?レア物ゲットっ!!)」

妹「それは良かったです」ニッコリ

妹「次はゲームをしましょう」

兄「ゲーム?」

妹「昔から誰かと一緒にゲームをプレイしたいと思ってたんですよ」

妹「(まぁ……お兄様とプレイしている最中に抱きつきたいだけですけどね)」

兄「ふーん……それでなんのゲームやるんだ?」

妹「バイオハザードです」

兄「有名な奴じゃん!俺の凄腕プレイを見せてやるぜ!」

――5分後

兄「すいませんでした」ドゲザ

妹「(想定外……!完全に想定外ですよこれ……!)」

妹「(開始数分でゲームオーバーになるってどういうことです!?)」

妹「(ゲームは超弱いと知っていましたがここまでとは……)」

妹「(これでは私がお兄様に抱きつくことができません!!)」

妹「バ、バイオハザードは少し難しかったようですね」

妹「スーパーマリオしましょう!スーパーマリオ!」

兄「次はクリアしてみせるぞ!」

――更に5分後

兄「このゲームの難易度高すぎるんだよ……」ポロポロ

妹「(序盤のクリボーで躓くってどゆことっ!?)」

妹「(もう私が……代わりにプレイするしかないですね……)」

妹「お兄様……私がプレイするのでクリアしたらご褒美をくれませんか?」

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