アユ「ど、どうしよう・・・私」

タツヤ「とにかく誰かが来る前にフトシくんの死体を隠そう。いいよね？」

アユ「う、うん」

タツヤ「僕がフトシくんの死体を何処かに隠すからアユちゃんはその血を拭き取って」

タツヤ「それと証拠になりそうな物は全部、隠滅しておいて」

アユ「バレたらどうなるのかな・・・」

タツヤ「施設行きだよ、二度とデュエルができないようにデュエリストの資格を剥奪される」

アユ「そんな・・・」

タツヤ「お喋りは後だよ。こっちは僕に任せて」

アユ「うん・・・」

タツヤ「よいっしょっと」

フトシ「」

3日後

遊矢「フトシが行方不明！？」

柚子「お家にも帰ってないんだって」

遊矢「そうか・・・」

柚子「まさか何かに巻き込まれたんじゃ」

遊矢「フトシが？それは無いだろ」

柚子「でも！」

遊矢「フトシなら敵に捕まっても自力で帰ってくる奴だぜ？心配ないだろ」

柚子「う、うん。フトシくんって太ってるけど結構機敏な動きするもんね」

遊矢「だろ？フラッと帰ってくるよあいつは」

タツヤ「こっちこっち」

アユ「ここにフトシくんが？」

タツヤ「ここは滅多に人が来ないからね。安全だよ」

アユ「けどバレちゃうかもしれないよね？」

タツヤ「うん・・・考えたんだけど誰かになすり付けようと思うんだ」

アユ「そんなの可哀想だよ！」

タツヤ「悠長な事は言ってられないよ、ね？」

アユ「・・・」

タツヤ「フトシくんを使って僕はLDSのイメージをガタ落ちさせようと思うんだ」

アユ「LDSを？」

タツヤ「あいつらを野放しにしておくといつか遊勝塾が潰されてしまう。それにフトシくんを[ﾋﾟｰｰｰ]動機があっち側にはあるから」

アユ「どうして？」

タツヤ「遺恨のある遊矢兄ちゃんの仲間だからだよ。精神的動揺を誘うためフトシくんを殺したって事にすれば全て丸く収まる」

アユ「でもそれってその人が捕まっちゃうんだよね」

タツヤ「全ては遊勝塾と遊矢兄ちゃんのため、特に因縁のありそうな沢渡シンゴと志島北斗・・・この二人を殺人犯に仕立て上げよう！アユちゃんも反対しないよね？」

アユ「・・・」

タツヤ「しないよね？」

アユ「はい・・・」

タツヤ「さあ後は罪をなすり付ける方法だ」

アユ「フトシくんの死体を沢渡シンゴの家に置くとか」

タツヤ「ダメダメ！そんなんじゃあいつがやった事にはならないよ」

タツヤ「もっと決定的な何か・・・」

アユ「やっぱりやめようよ！私、自首するから」

タツヤ「それはやめてくれよ・・・フトシくんが死んで君まで捕まったら僕、友達がいなくなっちゃうよ」

アユ「・・・」

タツヤ「フトシくんの死体の側にダーツを置いておこうか」

アユ「・・・」

タツヤ「僕がダーツ買ってくるから見張ってて！裏切らないでねアユちゃん！」

タツヤ「フトシくんの死体を遊勝塾の前に置いて、ダーツを側に」

アユ「こ、これでいいんだよね」

タツヤ「うん、彼の死が生かされるよこれで」

アユ「ごめんねフトシくん・・・」

タツヤ「これでいいんだよ。帰ろう」

アユ「うん」

フトシ「」ピクッ

アユ「い、今フトシくんが」

タツヤ「風だよきっと」

アユ「うん・・・」