勇者「魔王倒したら宝があった」(50)
勇者「……すご」
僧侶「……ですね」
戦士「酒飲み放題だな」
魔法使い「ざっとみて……どれくらいですかね?」
戦士「10億Gはあるだろ」
勇者「まぁ…、とりあえず王様に報告しに行こうぜ」
~~~~~
勇者「ただいま戻りました、王様」
王様「勇者よ!ご苦労であったぞ!」
勇者「その、魔王を倒したら……カクカクシカジカ」
王様「なんと!大金があったと申すか!」
勇者「はい」
王様「皆の者!今すぐ取りに行くぞ!準備をいたせ!」
勇者「王様、お言葉ですが魔王は世界中からお金を奪って回っていました。
あのお金は国で分け合うべきだと思います」
王様「やかましい!わしの命令は絶対じゃ!お主たちには魔王討伐の報酬として
その宝の1割を支払う。残りはワシの物じゃ、早い者勝ちじゃ!」
王様「お前たちはようせい!この情報がばれる前に取りに行くぞ!」
勇者「王様!」
王様「やかましい!!お主たちはもう帰れ!!!」
勇者「……はぁ」
戦士「どうだったよ、酒はもらえたか?」
勇者「もらえてない、というかあの宝を自分の物にしようと超必死だったよ」
戦士「じゃ、じゃあ報酬は?」
勇者「あの宝の1割だとさ」
魔法使い「じゅ、十分じゃないですか!」
勇者「……そうなんだけど、なぁ」
僧侶「あの王様が全部お宝をもらう権利はないですもんね」
勇者「ああ…、しかもほかの国にばれれば間違いなく揉めるしな」
魔法使い「魔王がいた時のほうが人間はまとまってたなんて皮肉ですね…」
戦士「ほんとだよな~、魔族の次は人間が敵になるかもしれないとはな」
勇者「とりあえず今日は宿に泊まろうぜ、皆魔王と戦って疲れてるだろ」
魔法使い「…いや、そんなにですけど」
僧侶「私も…」
戦士「酒のみたい」
勇者「お、おお…。お前ら凄いな」
僧侶「勇者さんはどうなんですか?」
勇者「いや、まったく」
戦士「なんじゃそりゃ」
~宿~
店主「らっしゃい、何人だい?」
勇者「4人です、でも部屋は2:2にしてください」
店主「あいよ、1人20G、4人で80G頂戴しますねー」
勇者「はい」チャリン
店主「まいど、ごゆっくり~」
勇者「それじゃあ、明日な」
僧侶「お休みなさい」
戦士「ああ、行こうぜ魔法使い」
魔法使い「はい、お休みなさい。勇者さん、僧侶」
勇者「じゃあ行こうか」
僧侶「はい」
勇者「まあとりあえず風呂入ってくるわ」
僧侶「了解しました」
~風呂~
勇者「………」
勇者(王様急いでたからな、もう出発してるだろう)
勇者(あんだけの量の宝だ、夜中だといっても相当目立つはずだ)
勇者(ここから魔王城は遠いし、馬車を使っても相当時間はかかるはず)
勇者(今は冬だから夜が長い分時間はあるが…)
勇者(見つかる可能性のほうがどう考えても高い)
勇者(もしあの宝が世間に知れたら………)
勇者「…」
~部屋~
勇者「おふ…ハァろぉ…あ…ハァ…がり…まし…ハァ…たぁ…」マッカ
僧侶「長かったですね」
勇者「考え事しててね…」
僧侶(…大体想像はつきますが)
僧侶「お風呂入ってきますね」
勇者「のぼせんなよ~」
僧侶「現在進行形でタコさんの勇者さんに言われたくないです」
全員男?
勇者「あ~…、今日一番体力使ったかも」
勇者「ベッド……冷たくて気持ちいいな」
勇者「僧侶の……おっぱい…みたい………だ」グゥ
――――15分後―――――
ハムッ ジュポ ジュ レロレロ ジュポジュポ チュパッ
勇者「…?……寝てたか」
僧侶「あ、おはようございます勇者さん」
勇者「ああ、おはよう。…って僧侶。やるなら起こしてくれよ」
僧侶「サプライズですよ~。気持ちいいですか?」ジュポジュポ
勇者「ああ……、凄くいい」
僧侶「それはよかった」ニコッ
>>9 勇者 戦士 男
僧侶 魔法使い 女 って感じです
おやすみなさい
勇者「最近溜めてたからな……」
僧侶「最後にしたの一週間前でしたよね」
勇者「お前もしたかっなのな」
僧侶「です!」
勇者「じゃあ、久々にしますか」
僧侶「はい!」
~朝~
勇者「…………おはよう」
僧侶「おはようございます」
勇者「……超疲れた」
僧侶「それだけですか?」
勇者「気持ちよかったよ」
僧侶「それは良かったです」ニコッ
勇者「あっちもしたんだろうなー」
僧侶「まあ流石に今の時間まではしてないでしょう」
<アンアン キモチイイヨオオオォォォ
勇者、僧侶「……………………」
勇者「戦士流石だな(体力が)」
僧侶「魔法使いが可哀想です……(体力面で)」
勇者「おはよう」
戦士「ああ、おはよう」
魔法使い「」
僧侶「お、おはよう。魔法使い」
店主「ちょいお客さん」つ手紙
勇者「なんだ?手紙?」
魔法使い「王様からですね」
勇者「なになに……」
城に来い、褒美をやる
勇者「……だとさ」
戦士「早く行こうぜ!今日は飲まなくちゃな!」
~城~
王様「無事宝を持って帰ることが出来た」
王様「これは報酬じゃ、受け取れ」
勇者「……有難うございます」
王様「どうした、不服か?」
勇者「……いえ、それでは」
勇者「おめぇ…………」
戦士「こんなにあればな」
勇者「おまえまだ楽そうじゃねえか」
勇者「あっち見てみろよ」
戦士「ん?」チラ
僧侶、魔法使い「」キュー
戦士「……持ってやるか」
勇者「ですな」
~宿~
戦士「なんか戻ってきたな」
僧侶、魔法使い「」キュー
勇者「まあそれは置いといて…、この金は半分に分けるでいいな
俺と僧侶、戦士と魔法使いで」
戦士「異論はない」
勇者「……明日にはこのパーティーを解散しようと思う」
戦士「まあ妥当だな」
勇者「…今まで有難う、魔法使いとうまくやってくれよ」
戦士「お前もな、また一緒に酒飲もうぜ」ニカッ
勇者(………)
~夜~
僧侶「…ん」ムクッ
勇者「おはよ、僧侶」
僧侶「おはようございます…、ここは?」
勇者「宿だよ、ちなみ夜な」
僧侶「そうですか…、ずいぶん寝てたんですね」
勇者「ぐっすりだったよ」
勇者「僧侶、いきなりだけど聞いてくれ」
勇者「戦士には話したけど、明日でこのパーティーは解散だ」
僧侶「…寂しいですね」
勇者「魔王も倒しちまったしな」
僧侶「…」
勇者「あの…そのだな……僧侶。役目も終えたわけだしさ…」
勇者「俺と……結婚してくれないか?」
僧侶「!!!」
僧侶「も、もちろんです!!」
勇者「…有難う」ニコッ
僧侶「えいっ!」ダキッ
僧侶「…今日はこうして寝ましょう?」
勇者「…ああ」
僧侶「おやすみなさい。勇者さん」
勇者「…おやすみ」
キャアアアアア オウサマ!! セントウタイセイ!!! シロニヒガツイタゾォォォ
勇者(…外が騒がしいな…!)ピクッ
勇者(………気配が!!)
バキッ ドカッ
勇者(扉の向こうにいるのか!)
勇者「僧侶起きろ!!」
僧侶「…どうしたんですかぁ?こんな夜中に…」
勇者「誰かに狙われてる!逃げるぞ!」
僧侶「え?え?ちょ、ちょっと何でですか?」
勇者「よくわからんが今はひとまず逃げるぞ!」
僧侶「戦いましょうよ、私達なら負けn勇者「いいから逃げるぞ!」」
僧侶「…はい、でも少し待ってください」
勇者「なんだ!」
僧侶「お金と服と…あと装備も!」
勇者「はやくしてくださいお願いします!」
※勇者はドアが壊されるのを防いでいます
僧侶「準備終わりましたー」
勇者「よし!2人で窓から飛び降りるぞ!その瞬間ルー●を頼む!」
僧侶「了解です~」
勇者(緊張感ないな…)
僧侶「手を繋いで…と」
勇者「いくぞ!せーのっ!」パリン
僧侶「ルー●!!!!!!!」シュイ-ン
バキッ
兵士「くっそ!逃げられた!」
兵士2「あいつ凄い力だったな」
兵士「…クソッ。隣の部屋はどうだ?」
兵士3「こっちも駄目だった…」
兵士「…まぁ流石あの魔王を倒した勇者様だな」
兵士2,3(キメ顔で何言ってんだこいつ)
~~~~~
僧侶「ふぅ」
勇者「お疲れさん」
僧侶「もっと褒めてくれてもいいんですよ??」
勇者「調子に乗るでない」コンパチ
僧侶「んぐっ!」ヒリヒリ
勇者「…よりにもよってここに飛ぶか」
僧侶「私たちの思い出の場所と言ったらここでしょー」
戦士「ほんとになー」
勇者・僧侶「せ、戦士(さん)!!!!!?」
勇者「なんで戦士がここにいんだよ!」
戦士「俺も飛んできたんだよ」
魔法使い「です」
僧侶「2人も窓からですか?」
戦士「いや、天井ぶっ壊した」
勇者「店主に謝れ」
勇者「しかし魔法使いもここに飛ぶとわな」
魔法使い「私達4人の原点であり通過点であり思い出の場所ですからね」
戦士「ああ、ここは本当にいい修行場だった」
僧侶「ご飯の種類が少ないのが欠点ですけどね」
勇者「木の実とかばっかだったもんなー」
アハハハハハハハ
僧侶「……で、話戻しますけど私達何故逃げる羽目に?」
おやすみなさい
勇者「ルー●で飛ぶ瞬間城が燃えてんのがみえた」
戦士、魔法使い、僧侶「!」
勇者「まあバレたんだろうな、金のこと」
勇者「その金の一割を貰った俺たちも狙われてるって感じだろうな」
戦士「理不尽だな」
僧侶「お金返します?そしたら狙われぬこともなくなるんじゃ」
魔法使い「そうですよ!また魔物と戦えばお金手に入りますよ」
戦士「魔王いなくなったから魔物すげえ減ったけどな」
勇者「……まあこれから暮らすのにここまでの大金はいらないかな」
戦士「いるぞ、酒飲みたい」
勇者「おい」
僧侶「とにかく、お金は返すことにしましょう」
戦士「……はいはい」グスッ
勇者「泣くな」
勇者「…………まあここは森の奥だしバレにくいだろう」
勇者「事が落ち着くまでここで生活だな」
戦士「こんなに金あるのにか!?」
勇者「だから返すつってんだろ」
戦士「酒は!?」
勇者「当分無しだな」
戦士「」ズーン
~一週間後~
僧侶「魚取れましたー?」
勇者「おう」
戦士「ちょうど4匹取れたぞ」
魔法使い「お疲れ様です」
戦士「そっちはどうだった?」
僧侶「薬草が少々…………」
戦士「いらねえな」
勇者「昔は重宝したんだけどな」
※コテが無いときは携帯から投稿しています
4人「頂きます!」
戦士「なんか昔の感覚取り戻してきたなー」モグモグ
僧侶「予想より早かったですね」モッモッ
魔法使い「それより追ってがきませんね」ムッムッ
勇者「この場所だからってのあるけど、どの国も仲悪かったからな。
『協力』って2文字が王様たちの頭にはないからな」ガツガツ
僧侶「もうちょっとはゆっくりできますね」
勇者「一応気は抜くなよ」
戦士「抜いても全く死ぬ気がしないんだが」
魔法使い、僧侶「私も」
勇者「………我が元パーティーながら頼もしいな」
勇者「……」
魔法使い「どうかしました?」
勇者「いや、王様どうなったのかなって」
戦士「あ、本当だな」
僧侶「忘れてましたね」
勇者「俺も人のこと言えないけどお前らも大概だったな」
勇者「…つーわけで僧侶、今からルー●で飛んでくれ。
戦士と魔法使いは、念のため食料と水を確保しといてくれ」
僧侶「らじゃです」
戦士「はいよ」
魔法使い「いってらっしゃいです」
勇者「…じゃ、いくか」
僧侶「はい、…せーの、ルー●!!」
~城(があった場所)~
勇者「…見事に何もねえな」
僧侶「…真っ黒ですね」
勇者「王様は……死んだだろうな」
僧侶「宿主さん…」
勇者「あ、そっちなんだ」
僧侶「……?あそこ誰かいません?城跡の周辺」
勇者「……いるな、誰だ?」
兵士「…っちまだみっからねーのか」
兵士2「あんなに金あるのに残り1割探せとか…」
兵士3「金にはがめつい王様ばっかりだからな」
兵士「てかこんな焼跡探すとこもなんもないっつーの」
兵士2「だよな、どうせ見っけてもやっすい報酬だし」
兵士3「あーだりぃ…」
―――――――
勇者「……あいつらの話を聞く限り、俺らがその金を持ってるとは知られてないみたいだな」
僧侶「ちょっと勇者さん近いですよ、ここから離れましょ。
静かに移動しますよ…」ソロ~リ
勇者(フラグじゃね?)
僧侶「は…っくしゅ!」
兵士「誰だ!」クルッ
勇者(ですよね)
兵士2「あいつら……勇者じゃないか!?」
兵士3「そうだ!もしかしたらあいつらなら金のありかをしってるかもしれないぞ」
勇者「やばっ、逃げるぞ僧侶!」
僧侶「は、はい!ルー●!!」
―――――――
兵士「くそっ!!だが飛んで行った方角さえ覚えておけば…」
兵士2「印つけといたし、王様に報告行こうぜ」
兵士3「まあそうだな」
~~~~~
説明中………
戦士「えーっと……色々お疲れ様です」
僧侶「すいません…」
魔法使い「ドンマイ僧侶…」
勇者「……さて、どうする?ここばれるかもよ?」
魔法使い「移動します?」
戦士「まあそうなるだろうな」
僧侶「するとしたらどこにします?」
勇者「そこだよなぁ…」ウーン
~とある城~
王様1「成程……、勇者を見たというのか」
兵士「はい!」
王様1「良いことを聞いた、褒美をやろう。兵士」
兵士「ありがたき幸せ!」
王様1「30万Gじゃ、兵士2,3とわけるがよい」
兵士「有難うございます!」
兵士「それでは、失礼しました!」
王様1「……」
王様1「面白くなりそうだな」ニヤリ
戦士「でも方角が分かっても俺たちの場所を正確に把握することは難しいだろ」
僧侶「そうですよ、そこまであわてなくても」
魔法使い「もし来ても負ける気がしませんし…」
勇者「簡単にまとめたらお前らは移動が面倒くさいんだな?」
戦士、僧侶、魔法使い「ああ(はい)」
勇者「……わかったよ、もう少しここにいるか」
~とある城~
王様1「今日はよく集まってくれた」
王様2「…単刀直入に聞くが面白い提案とはなんだ?」
王様1「まあそうあわてるな…」
王様3「つまらない提案ならわしは帰るが」
王様1「まあ話を聞いてください」
王様1「…私の部下が勇者の居場所をおおよそですが特定できました」
王様4「あの魔王をたった4人のパーティーで倒したという…」
王様1「今私の部下が更に場所を絞りこんでいます」
王様1「そこで……今ある9億Gという大金」
王様1「勇者のパーティーを殲滅した国が総取りというのは?」
王様2,3,4「!!!」
王様5「…面白い、あの4人は確かにヒーローだが
王様のように振る舞われては腹が立つ」
王様6「もし参加しない場合金はどうなるのだ?」
王様1「無しだ、あの金を一番はじめに奪ったのは私だからな」
王様1「だがこのままでは貴方達に攻め入られる恐れがある。
なので公平に決めようというわけだ」
王様1「これに勝てばどの国が一番軍事力が高いかわかるしな。
別に協力してくれても構わない。そのかわり金はわけることになる」
王様6「……しかしあの魔王を倒した勇者に敵うだろうか」
王様1「あいつらも人間だ。何か弱点もあれば疲れもある」
王様1「人を殺す方法など山ほどあるしな」
王様1「どんな方法を使ってもいい、あいつらを殺せば金は手に入る」
王様6「……了解した」
王様1「…よし、異論があるものは?」
王様1「では期限は勇者が死ぬまで。スタートだ!」
―――――
王様1(……計画通りだ)
王様1(あのあほ共の事だ、協力などまずしないだろう)
王様1(あいつらは魔王を倒したほどの敵、正面からでは勝機は薄い)
王様1(しかし焦って攻撃する王が必ずいる、そいつらに体力を削ってもらえばい)
王様1(しぶとい場合は罠を使ってもいい)
王様1(それでも無理だとしてもこちらには切り札があるし、まず負けることはあるまい)ニヤリ
王様1(せいぜい私の駒となるがいい)フフフフ
>>45 訂正
王様1「人を殺す方法など山ほどあるしな」
王様1「どんな方法を使ってもいい、あいつらを殺せば金は手に入る」
王様6「……了解した」
王様1「…よし、異論があるものは?」
シーン
王様1「…いないな、あとはあれが来るのを…」
部下「王様1.勇者の位置が絞れました。」
王様1「よくやった。下がっていいぞ」
王様1「この紙が勇者の位置だ。これを参考にしてほしい」
王様1「では期限は勇者が死ぬまで。スタートだ!」
おやすみなさい
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません