モバP「出張から帰って来ました」 (94)
モバP「みんな……今まで、ありがとう。俺忘れないよ」
モバP「みんな……今まで、ありがとう。俺忘れないよ」 - SSまとめ速報
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続きです
※キャラ崩壊
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本田未央「ただいま~疲れたよ~」カチャ
島村卯月「ただいまです。今日もお仕事頑張りました!」
モバP「おう、お疲れ。……久しぶりだな」
未央「……え?ぷろ……でゅーさー?」
卯月「……!……っほんもの……ですかっ?」
モバP「あぁ……あぁ!会いたかったぞっ!」
未央「わ、私だって!いつだってプロデューサーのことっ!」スー
卯月「未央ちゃん泣かないでっ嬉しい……ときは、え、笑顔でっ……えが……お……で、ふぇぇふぁぁぁあぁぁぁ」ダァ
モバP「おまえら……馬鹿っ!そんな泣かれたら俺だって、俺だっ……んぐ、んんぁぁぁ」ダバァ
未央「えへへ……プロデューサーもしまむーもひどい顔してる」
卯月「ふぐぅ……すんっふぅ。……ふふ、そうだね。未央ちゃんだって……あれ?綺麗な顔だ」
モバP「んんっ仕方ないだろ。それだけ……」
未央「うれしかった?」
モバP「……知らんな」
未央「……えへへ」
卯月「未央ちゃん、泣き方ずるいよ。もっとこう……」
森久保乃々「茶番が始まったと思ったら、なんでいい雰囲気になってるんですか……」
未央「わっ!びっくりした!机の下好きだねぇ。気付かなかったよ」
モバP「こいつ茶番とか言ってるけどな、さっき久しぶりに会った時泣きながら……」
乃々「わぁ!わぁ!やめてくださいっ!……ぁ、……ヤメテクダサイ……ウウ、ハズカシイ」
卯月「漢泣きに近かった私もだいぶ恥ずかしいよ?未央ちゃんずるいよ?」
未央「うはぁ!かわいいなぁ!照れてる照れてるっ!」
乃々「あぅあぅ……」
卯月「聞いて?」
モバP「しかし、お前ら演技上手くなったな」
未央「結構しごかれたからねぇ……プロデューサーも無駄に上手くなったね!」
モバP「お前らの寸劇に付き合ってたら、多少はな」
未央「付き合い良いよね。察してすぐ乗ってくれるし、だからプロデューサー大好きっ」
モバP「よせやい。ふははは」
卯月「んっ!んっ!今は、演技が上手くなったとかっ!付き合いがいいとかっ!プロデューサー大好きとかっ!そんなんじゃないでしょっ!未央ちゃんがずるいって事を追求するとこでしょうが!」
乃々「島村さんが故障したんですけど……」
未央「そういえば他に誰もいないの?」
モバP「あっちのソファでくるみと杏が寝てるぞ。久しぶりに会うなりくるみ大泣きしてなぁ、泣き疲れて寝てるとこを杏が抱き枕にしやがった」
卯月「無視なんですけど。しまむらいぢめなんですけど……」
乃々「!?」
未央「んふふ、ごめんごめん!しまむーが必死でかわいかったからつい」
モバP「ふはは、あの泣き顔もグッときたぞ。ああいうストレートな泣き方好きだぞ?」
卯月「む~、私だって綺麗って思われたいんですっ」
モバP「そうか、なら……ダブルピースだ!」
卯月「あ、はい!えへっ」エヘ
モバP「やっぱかわいすぎるだろ、これ」
卯月「綺麗がいいんですっ!む~!む~!!」
未央「かわいいなぁ」
―――――
未央「それにしても長かったね。出張って2・3日で帰ってくるイメージだったのに、一ヶ月は行ってたよね?」
モバP「あぁ、そんぐらいか。出張にもいろいろあるからな」
卯月「それでどこに行ってたんですか?社長もちひろさんも先輩Pも教えてくれなかったんですよ」
モバP「それなぁ、実は元々俺が入る予定だったジュニアアイドルの事務所」
未央「え!?近っ!言ってくれてもいいのに」
モバP「そうなんだけど、お前らが押しかけて来て、あっちの事務所に迷惑かけかねんって先輩達がな」
未央「……あ~。否定できない」
モバP「そこは否定してくれよ。お前らもそんな暇ないだろうに」
乃々「……それで、もりくぼ達を放っておいて何をしていたんですか?」
モバP「人聞きの悪い……何って仕事だよ。いい加減机の下から出ような」
乃々「やです。納得もできてませんし……」
モバP「えぇ……まぁいいか。来年中学生になる子がこっちの事務所に移るからその引継ぎやらなんやらだよ」
卯月「へぇ!どんな子ですか?」
モバP「どんな子?う~ん……ボーイッシュな子と、背伸びしてるいちごちゃん」
卯月「お?流行のゆるキャラですね」
モバP「いや、すまん。それはそれで面白そうだけど、大人ぶってる子でいちごが好きなんだ。凛に少し似てるかな?」
未央「大人ぶってる子かぁ。これはまたキュンキュンしそうな逸材ですな」
モバP「一応言っとくけど、お前も十分子供だからな」
未央「あっ!こんなナイスバディをつかまえて子供扱いって!」
モバP「年齢の問題だっつーの。スタイルだけでくるみを大人扱いできるか?」
未央「考え方次第で……」
モバP「未央」
未央「やり方次第でも……」
モバP「未央」
未央「……」
モバP「……」
卯月「未央ちゃん顔赤いね。なんでかな?」
未央「……っ!」
卯月「ん?なんで?」
未央「……っっ!」
乃々「すごい詰めてるんですけど……」
モバP「卯月は本当にわかってないんだろうけどな」
卯月「ん?ん?ん?」
未央「……っっっ!」
モバP「変に突っかかって慣れない下ネタなんか言うから……言いながら何を想像してたんですかねぇ」
未央「あー!あー!知らない知らない知らなーい!プロデューサーのゲス顔!!」
モバP「それ割りとダイレクトなディスになってる。意外と刺さる」
前川みく「お疲れさまなのにゃ~、おなかすい……ぁ、P……チャン?」カチャ
モバP「お疲れ。元気だったか?」
みく「Pチャ……Pチャン!」ダッ
モバP「よっ」サッ
みく「んにゃ!?なんで避けるのにゃ!」
モバP「いや同じようなこと、もう二回ほどやってるし、長くなるかなって」
みく「ひどいにゃっ!もっと構うのにゃ!差別ダメ、絶対!!」
モバP「わかったわかった。お~よしよし」ガシガシ
みく「雑っ!」
モバP「んはは。今日はピンで仕事だったのか?」
みく「凛チャンとレッスンに行ってたのにゃ。さっき凛チャンに電話かかってきて、みくだけ先に入ってきたのにゃ」
モバP「じゃあ、すぐ……」
渋谷凛「おつか!?っ」ダンッ
モバP「んっふ!」ドン
凛「プロデューサープロデューサープロデューサー」ギュウ
みく「……え?」
卯月「ドアが開いたと思ったら凛ちゃんがプロデューサーに抱きついてた……超スピードだね」
未央「みくにゃん……抱きつきたいと心の中で思ったなら、その時すでに行動は終わっているんだよ」ポン
みく「……にゃあ」
神谷奈緒・北条加蓮「「ただい!?っ」」ダダンッ
モバP「ごっはぁ!」ゴッ
奈緒・加蓮「「PさんPさんPさん」」ギュウ
みく「今度はPチャンが押し倒されたにゃあ……ラグビーにゃあ……」
卯月「奈緒ちゃんがハイタックル、加蓮ちゃんがスティファームタックルで反則だね」
乃々「島村さんって何者なんですか……」
卯月「ニュージェネレーションだよ?」ズイ
乃々「ち、近っ!ニュージェネレーション怖っ!」
未央「……とんだとばっちりだよ」
城ヶ崎美嘉「二人が急に消えたと思ったら、何この状況」
卯月「横たわるプロデューサーのトライアドプリムス盛りだよ。机の下に乃々ちゃんをそっと添えて」
美嘉「あ、うん。カオスだね。プロデューサー帰ってきてたんだ」
モバP「んごあぁ、後頭部がぁ……」
美嘉「ほら、TP達。プロデューサーが苦しんでるよ、離れて離れて」
トライアド「「「!?ご、ごめん!」」」
美嘉「大丈夫?怪我してない?」
モバP「美嘉……死ぬかと思った……」
美嘉「へへへ★もう怖くないよ」ギュ
モバP「あぁ、やわこい……いいにおい……おちつく……」
美嘉「あはっ★子供みたいだ。…………おかえり、プロデューサー。この一ヶ月寂しかったよ。またこうして触れ合えてうれしいな」ギュウ
モバP「おう……ってダメダメ!すまん、頭打ってちょっとバグってた。ほら、怒られるから」
美嘉「え~まだいいじゃん。先輩Pもちひろさんも今いないし」ギュウ
モバP「そういう問題でもなくて、駄目だって」
美嘉「う~ん……やだ★」ギュウ
モバP「おま……や、やめ」バタバタ
未央「……美嘉ねーが全部持ってったね。TPはちょっと我を忘れすぎたね」
トライアド「「「ぐぬぬ……」」」
ちひろ「ただ今もどりました。プロデューサーさん三人拾ってきましたよ……って人口密度すごいですね」
モバP「おかえりなさい。すいません、衣装合わせにこんな時間掛かるとは思ってなくて。ここで急ぎの仕事があったので、ちひろさんが近くにいてくれて助かりました」
ちひろ「いえいえ、デビューもうすぐですもんね。三人とも綺麗でしたよ」
財前時子「貴方、衣装のセンスは悪くなかったけど、この時子様をおいて帰るとはいい度胸ね」
モバP「あ、お疲れ様です。気に入ってくれたようで良かったです。それでなんとかチャラにしてください」
時子「ふんっ。まあいいわ。この鞭……ゾクゾクするわね……クックック♪」
向井拓海「おいおい、大丈夫かよ……なんか目、イっちゃってねぇか?」
モバP「おぅ、お疲れ。衣装どうだったよ?」
拓海「着物なんて初めてだけどよォ……まともにダンスできんのか?」
モバP「じゃあ、ばっちぐー☆って感じの衣装でいこうか」
拓海「……キレを落とさずダンスってやるよ」
村上巴「ダンスってやるってなんか耳に残るのぉ……しかし、よいよ疲れたわ。拓海の姉御の着付け手伝ったんじゃけど、乳がのう……」
モバP「はは、お疲れ。巴も着物だけど大丈夫か?」
巴「うちは和装に慣れとるけぇ、心配いらん。ただ、衣装関係なく本番で下手扱かんか不安じゃ。姉御の足引っ張りそうでのう」
拓海「なんだ巴らしくもねぇな!ユニットなんだからそんなこたぁお互い様なんだよ!仲間ってのは支えあっていくもんだ!だからアタシがミスっても許せよな!」
モバP「そうだぞ、巴。それにお前らあんなにレッスン頑張ったんだ。例えミスしても胸張れ。なにも恥じる事はないよ」
凛「………………あれ?その口ぶりだと、レッスン一緒に?……え?」
モバP「ん?そりゃ、デビュー前だし。時子さんのソロと拓海と巴のユニットでレッスン内容違うから、大変だったよ」
加蓮「でも、出張……」
モバP「あ~……未央、お願い」
未央「え~……私も三人とは会ってたことに、モヤってきてるのに~」
卯月「じゃあ、私が!プロデューサーさんの出張先、ここから走って五分、歩いて十分のジュニアアイドル事務所だったのです!やったね!」ハイターッチ!
モバP「やったぜ!」イェイ!
奈緒「……何が、やったなんだ?なぁ……なぁ!なぁ!!寂しかったんだぞっ!」
加蓮「そうだよっ!ずるいよ!ずるいずるい!!」
凛「少しだけでも顔見せるくらいできたんじゃないかな……それだけでも全然違うんだよ。安心するんだよ」
モバP「え、えぇぇ……なんか依存度上がってるんですけど……ちひろさん、そろそろ吊り橋効果も冷めてくるころかと思ってたんですが……」
ちひろ「会えない時間がいい感じに乙女心を刺激したんじゃないんですかー」
モバP「やだ、おざなり……」
先輩P「お疲、メスくせぇ!!」カチャ
モバP「ひっでぇあいさつだなぁ。お疲れッス。俺がいない間、杏達の面倒どうもです」
先輩P「馬っ鹿、私とお前の仲じゃないか。困ったときは助け合いっ!えへっ!」
モバP「うわ気持ち悪っ!なんスか、絶望的にかわいくないですよ」
先輩P「っ!……た、助け合いって大事だろ?それはそうと、拓海達のデビューイベントの件で先方から連絡があってな」
モバP「あぁ!地方のでかい会場を提案されてたんですけど、やっぱ小さいけどこっちの会場で着実にいこうと決めたんですよ。取次ぎどうもです、連絡しときます」
先輩P「うん、それな。地方でオッケーって言っちゃた★でかい会場って聞いて、凛達と勘違いしちゃった、へへへ★」
モバP「美嘉が微妙な顔してますよ。しかし、マジっすか……事務所の信用的にキャンセルはしないほうがいいですね。まあ、三人共度胸あるから大丈夫か……でかい会場ってチャンスではあるし……」
先輩P「そーだぞー。デビューで二箇所も同時なんて前代未聞だぞー」
モバP「ん?二箇所?同時?……は?」
先輩P「さっきも言ったけど、助け合いって大事だよなー」
モバP「こ、このっ……どうすんスかっ!デビューイベントですよ!?先方も確認してこなかったんですか!?」
先輩P「してたなー。でも私の頭の中、TPとNGと美嘉でどう振り分けようかなーっていっぱいだったなー。電話切った後、ん?ってなったなー」
モバP「あぁ、もう……普段完璧だから文句言い難いなぁ。ちなみに、どことどこですか?」
先輩P「仙台と広島」
モバP「見事に逆ですね。仕方ないから、時子さん、それと拓海と巴のユニットと分けましょう。先輩どっちか付いて下さいよ」
先輩P「もちろんっ!助け合い助け合いっ!きゃはっ」
モバP「だから、絶望的にかわいくなッイ!?」ゴッ
先輩P「二度目は許さん……ウォォ」フラフラ
拓海「すげぇパチキだな……」ゴクリ
巴「なぁP。うち、どうせなら広島がええのう。親父達に晴れ舞台見せちゃりたいんじゃ。あんなぁら、地元離れて応援しに来るゆうんも、色々難しいけんのう。良い機会じゃ」
拓海「アタシも広島がいいな!バッドボーイズの舞台じゃねぇか!八丁左回り見てぇ!○忠でうどん食いてぇ!」
巴「八丁左回りは親父達の時代じゃのう……丸○はまだあるけど」
モバP「ォォォ……およそ人間の頭じゃねぇ…………ゥゥえ~と、そうだな。お前らは広島、時子さんは仙台でいいだろ。って、時子さんは?」
みく「あっちでくるみちゃん達を見下ろしてるにゃ。手で鞭の端っこビョンビョンしながら」
卯月「くるみちゃんは気持ちよさそうに寝てるけど、杏ちゃん脂汗かいてるね」
モバP「起きてるな、ありゃ。そのままくるみの盾に……じゃなくて、時子さんデビューイベント仙台でお願いします。どっちかというと仙台のほうがでかいんで、プレッシャーかかるかもしれませんが」
時子「はっ。そんなもの関係ないわ。すぐに皆、私の下僕になるんだから。アーッハッハッハ!!」
モバP「……うい。それじゃ、先輩どっち行きます?」
先輩P「それはお前が決めな。頭痛ぇ」
モバP「自分の所為でしょーが。そうだな……」
凛「広島に行こう。仙台は嫌な波動がする」ズイ
加蓮「だね。私にとって脅威な何かが存在してる。ね、広島にしよ」ズイ
奈緒「広島もちょっと嫌な感じがせんでもないけど、仙台は駄目だ。な?広島でいいだろ?」ズイ
モバP「うお、急にどうした?電波受信したか?まぁ、いいけど……お前らはこっちで仕事だからな?」
トライアド「「「え?嫌だよ?一緒に行くよ?」」」
先輩P「じゃあ私が仙台だな。お前達あんまふざけた事言ってると、マストレさんに地獄の特訓割り増しでお願いするからな」
トライアド「「「ほんと、ごめんなさい」」」
巴「ここにいる人みんなパンチ効いとるのう……」
ちひろ「私は普通ですよ」
乃々「謎の栄養ドリンク売りつけてるんですけど……」
巴「ちヒロポン……」
ちひろ「失礼すぎるっ!」
―――――――――
――――――
―――
拓海「おいP!急げっギリギリだぞ!」
モバP「ああ、大丈夫だから先に巴と席ついとけ。車内で食べる駅弁は格別なんだよなぁ……おっと、発車メロディーか。おばちゃん、これ丁度ね。よし急……」
和久井留美「美優何してるのっ。もう閉まるわよ!」
三船美優「あぁ……財布、どこ……あぅ、ごめんなさい、すぐ出します。あぁ、時間が……」
モバP「おばちゃん!これ、この人の分ね!釣りはとっといてっ!手、失礼します。あの新幹線ですよね?走りますよ」ダッ
美優「ひゃっ!あ、あの……そうですけど、ひゃあ!」タタッ
モバP「ぃよいしょ!……ふぅ。結構危なかったな。あ、手のほう失礼しました。間に合ってよかったですね、それじゃ」
美優「あ、あ、あの……行っちゃった……」
留美「もう、びっくりしたじゃない。間に合わないと思って私一回出ちゃってたわよ。で、今の人は?」
美優「あ、留美さん。ごめんなさい。財布が見当たらなくて、それで……あっお金!」
留美「大体わかったわ。とりあえず荷物を席に置いて、それから探しましょう」
美優「はい……」
巴「ほんま、危なっかしいのう。まあ間に合うて良かったわ」
モバP「悪い悪い。ほら、駅弁って少年心が疼くっていうか……わかる?」
拓海「わっかんねーよ。アタシこのもも焼き弁当なっ」
モバP「あ、おまえ……まったく……巴は?」
巴「ほいじゃあ……ってこれ全部同じ弁当じゃ」
モバP「ふはは、みんなおそろいってことで」
拓海「率先して取ったアタシ馬鹿みてぇじゃねーか……」
美優「え~と、この席……あっ!」
留美「あら、隣だったのね。探す手間が省けたわね」
モバP「?……あぁ!さっきの」
美優「あ、あの、先ほどは助けて頂いて有難うございましたっ」ペコ
モバP「いえいえ、頭上げてください。俺も格好つける事が出来て、結構悦に浸れましたから。逆にありがとうございます」
留美「ふふ、謙虚な人ね。それで、連れが立て替えてもらってたみたいなんですけど」
美優「そ、そうです!すいません、すぐお返しします!」
モバP「う~ん、ここでお金貰ってしまうと格好がつかなくなってしまうので、俺を助けると思って奢られといてください」
美優「え、でも……」
巴「何があったかは知らんけど、ここはPの顔立ててくれんかのう?男が女から金を受け取るのはふうが悪いけぇ」
拓海「そうそう、ナンパな奴じゃないから安心しな」
モバP「代わりと言っちゃなんですが、アイドルやってみません?お二人とも尋常じゃなく美人ですし、トップいけますよ!」
拓海「オイ!シメるぞテメェ!!アタシのフォローもクソもねぇだろうが!」
巴「はぁ……PはやっぱPじゃのぉ……」
美優「あ、あの……」
留美「美優、ここまで言って下さってるんだからお言葉に甘えなさい。おどけてるけど、意思は固そうよ」
モバP「はは、そうですよ。けど、アイドルに関しては本気なので、もし少しでも興味がありましたらこちらに連絡を」ス
留美「あら、本当に芸能関係者なのね。アイドルって歳でもないし……でも、この名刺はありがたく頂きますわ」
モバP「お、これは脈ありと考えても?」
留美「……私、最近仕事やめちゃって再就職先をさがしてるんです。いざという時は口ぞえの方よろしくお願いしますね?ふふ」
モバP「……うちは社員の中途採用ないですよ?ですが、アイドルなら一発合格です。ふふ」
留美「えっと、P……さん?でいいですか?」
モバP「ええ、敬語もさん付けもいいですよ」
留美「あらそう、じゃあPくん。私結構いい所に勤めてたんだけど、それ考慮されないのかしら」
モバP「え?どうなんでしょう……」
留美「なんて、冗談よ。でもP君とだったら楽しく働けそうね」
モバP「じゃあアイドルですね」
留美「ふふ」
モバP「ふふ」
美優「なんか、置いてけぼりに……」
―――
モバP「う~ん!やっと着いたな、広島」
留美「目的地が一緒で良かったわ。道中楽しかった。向井さん達、デビューイベント頑張ってね」
拓海「おう!和久井の姉御も気の乗らない見合いなんてちゃちゃっと終わらして、美優さんの観光旅行楽しんでなっ!」
巴「広島出身者として、広島の魅力存分に叩き込んでやってくれのう。虜になるはずじゃあ」
留美「ふふ、そうね頑張るわ」
美優「あの、改めて有難うございました。旅行の出だしが最悪なものから、最高なものになりました」
モバP「いえいえ、広島楽しんでくださいね」
美優「はいっ!」
留美「それじゃ、また機会があったら」ペコ
美優「失礼します」ペコ
モバP「よい旅を!」
拓海「またなぁ!」
巴「ほいじゃあの!」
モバP「よし、それじゃあ俺達も行くか。まずタクシー拾ってホテルで荷物降ろして、リハ……ん?」
黒服「お嬢!お疲れ様です。迎えに上がりやした」
巴「はぁ……すまん、うちのもんじゃ。いらんゆーたじゃろうが!わりゃ目立つんじゃ!」
黒服「しかし親父の申しつけである以上、手前も引けんのです。理解してくだせぇ」
巴「ぬぅ……」
拓海(なぁ、あの人THE任侠って感じだなっ。たぶんマサって名前だぜ)ヒソ
モバP(……頼むからいらん事言うなよ。礼儀だけはちゃんとしてくれよ)ヒソ
拓海(わーってるよ。でもマサさん絶対いい人だぜ?オーラが違ぇ)ヒソヒソ
モバP(そうかもしれんが、マサって名前では絶対ない)ヒソヒソ
巴「仕方ないのぅ。P、たちまち家の車でええか?一旦うちに寄るが」
モバP「っおう……どっちにしろあいさつに行こうと思ってたから、渡りに船だ」
巴「ほうか、すまんの。それじゃマサ、案内頼む」
モバP「んひゅっ」
黒服「何か?」
モバP「い、いえ……すいません」
拓海「礼儀だけはちゃんとしようぜ」
黒服「ちなみに、自分はマサって名前じゃありやせん」
モバP「巴っおまっ……聞こえて」
巴「くくくっ」
―――
モバP「リハ普通にこなしてたな。もう少し硬くなると思ったけど」
拓海「意外に緊張しねぇモンだな。体が軽かったぜ」
巴「姉御、躍動しとったのう。うちも負けとれんわ」
モバP「頼もしいな。お客さん入るとまた違うけど、そこまで心配いらないかな?っと、もう巴の家か。すいません、一旦降ります」
巴「ほんまに泊まっていかんのか?親父とも打ち解けとったじゃろが。遠慮せんでええんよ?」
モバP「ありがたいけど、アイドルの家に泊まるなんて絶対しちゃいけないことだから」
巴「……ほうか。うちも明日からアイドルじゃけぇ、自覚せんといけんの」
モバP「あぁ。あと拓海、お泊りだからってテンション上げて夜更かしすんなよ?」
拓海「ガキ扱いすんじゃねぇ!シメんぞっ!」
モバP「ははっ、それじゃ、明日朝また迎えにくるから……って、タクシー居なくなっとる!?」
拓海「個人タクシーだったしなぁ。この家見てビビっちまったか?」
巴「……うちの若いのに送らせる」
モバP「いや、いいよ。ホテルまで意外に近いし、観光がてら歩くのもいいだろ。んじゃ、また明日な」
拓海「おぅ、Pも寝坊すんじゃねーぞ!」
巴「気ぃ付けぇの!」
モバP「せっかくだし、晩飯お好み焼き食おうかなぁ……あれ?」
美優「あ……あ、あ…………」フルフル
黒服「むぅ……」
モバP「美優さん?」
美優「ぁ……っ!」タタッ
モバP「うおっ!めっちゃ小動物みたい!って、そんな袖引っ張られたら伸びちゃう!」
美優「ぅぅ……」キュッ
モバP「えっと、マサさ……うぅん!何かあったんですか?」
黒服「いえ、その嬢ちゃんがここらをウロウロしておりやして。念の為、不穏な輩やないか確かめとったんです」
モバP「そうですか。この人の身元は僕が保証します。解放してもらってもいいですか?」
黒服「あぁ、そんな大袈裟にするつもりやなかったんです。すんません、逆に助かりました」
モバP「ほっ……良かった。美優さん、一人なんですか?なんでこんな所に」
美優「留美さんのお見合いがここら辺で……そろそろ、終わるからって……でも迷っちゃって……ぅぅ」フルフル
モバP「大丈夫ですよ~。はい、深呼吸す~は~」
美優「す~は~……あの、料亭を探してまして……ふぅふぅ」ギュウ
黒服「だいぶ怖がらせてしまったようですね。その料亭に心当たりがございやす。お詫びと言っちゃぁなんですが、案内させてもらいやす」
モバP「そうしてもらいましょう。俺も付き添うんで」
美優「はい……」ギュウ
モバP(役得だ、これ)
黒服「ここがその料亭だと……」
留美「いい加減にしてっ!もう帰るって言ってるでしょ!」ガラ
男「そがいなこと言わんと、この席作ってくれたもんの顔もあるじゃろ。もうちょびっとおろうや」
留美「何言ってるかわかんない!」
男「……そんなこと言わないで?この見合いのせってぃんぐ?してくれた人の面目もあるでしょ?もうちょっと居て?」
留美「いちいち言い直さないで!自信なさ気なのも腹立つわ!あと、ここに来ただけでも義理は果たしたわ。元々お見合いなんてする気なかったんだから!」
男「後生じゃ!こがぁないい女、この先出会えんのわかっとんのじゃ!幸せにしちゃるけぇ!苦労させんけぇ!一緒になってくれぇ!」
留美「しつこい!嘘つきに信用なんてないのよ!なにが銀行員よ!ただのチンピラじゃない!」
男「金融って意味では……」
モバP「あの……」
留美「!?ごめんなさいね。彼氏が迎えにきたわ。もう会うことはないでしょうけど、あなたの幸せを願ってるわ」タタッ
モバP「嘘つきに信用はないんじゃ……いてっ!」ペチ!
留美「空気読みなさいっ」
男「なんじゃわりゃ!なに女くっつけてしゃしゃり出てきとんの……」
黒服「おい」
男「あ、あにき……」
黒服「何みっともねぇ醜態晒しとんのや。この方はお嬢の客人やぞ」
男「え!?」
黒服「あと金融がどうとか言っとったな。お前にそんなしのぎ任した覚えはないぞ」
男「い、いや……その……」
黒服「……モバPさん。すんまへん。今からこいつ教育しますんでこれで失礼します」
モバP「いえ、助かりました。その……お手柔らかに……」
黒服「そこのお嬢さん。こいつとはもう面合わせんようにするんで、安心してくだせぇ。おら、行くぞ」
男「」
留美「もう!父さんも母さんも、良い様に騙されちゃって!すぐに帰っちゃうし!もう、もうっ!!」ダンダン
モバP「留美さん、落ち着いて。駄々っ子みたいになってますよ」
留美「んふ~んふ~……ふぅ。……そうね、ごめんなさいP君。それと助かったわ。ありがとう」
モバP「俺何もしてないんですが……とりあえず良かったです」
留美「美優もごめんなさいね。一時間くらいでパパっと終わらせるって言ってたのに」
美優「いえ……留美さんに何事もなくて、良かったです……」ギュウ
留美「………………それで、なんでP君がここに?仲良く腕組んだりして」
美優「あっ!?ごめんなさいっ!これはその……」パッ
モバP「ありゃ、残念。俺から説明しますよ。さっきですね―――」
留美「なるほど。美優改めてごめんなさい。怖い思いさせたわね」
美優「いえ、Pさんが助けてくれたので……平気です」
モバP「ん~?あれ、助けたうちに入るのかな……まぁいいか。それじゃ俺もう行きますね」
留美「あら、もう行くの?つれないわね」
美優「そ、そうですよ。何かお礼もしたいですし……」
モバP「お礼って、まいったな……う~ん、じゃあ晩飯食いに行くとこだったので、付き合ってくれません?って留美さん料亭にいたんだ……」
留美「何も口に入れてないから大丈夫よ。元々予定では美優とディナーに行くことになってたから、丁度いいわね。どこのお店に行こうとしてたの?」
モバP「ディ、ディナーッスか。どこって訳ではないですけど、お好み焼きを……」
留美「なら、おいしいお店知ってるわ。地元民ならではの隠れた名店よ。美優もそれでいい?」
美優「はいっ!ぜひご一緒に……」
モバP「えっと、いいんですか?ディナーは……」
留美「……そうね。美優も観光に来てるんだし、私が食べさせて上げたいのよ。……これでどう?」
モバP「はは、言う事ないです。お供させて下さい」
留美「よろしい。じゃ、行きましょう」
美優「あ、あれ?Pさんが私達に付き合う感じに……あぁ、待って下さいっ」
―――――――――
――――――
―――
モバP「昨日のお好み焼き美味かったなぁ……」
拓海「ズリィよな。アタシも食いたかった……食いたかった!」
モバP「そんな事言われてもな。○忠に連れて行ってもらったんだろ?」
拓海「アタシは欲しがりなんだよっ!」
モバP「ほう……」
拓海「イヤラシイこと想像してんじゃネーよ!Pのゲス顔!!」
モバP「おおぅ……また……」
巴「余裕あるのぅ。流石に緊張してきたで……」
モバP「そんな時は、時子さんになりきるんだ。この私を下僕共が待ってるわ、アーッハッハッハ!!ってな」
巴「ふはっ、なんじゃそりゃ。まあそうじゃの。ビビッてもしゃーないし……よっしゃ、もう大丈夫じゃ!」
モバP「おしっ!それでいい。贔屓目なしで他の出演者よりお前らのほうが秀でてると思う。自身持て」
拓海「ッたりーめだろ!今日デビューの小娘達にアタシ達が負けてるわけないだろ!」
モバP「うん、自分も今日デビューってこと忘れるなよ?しっかり顔と名前覚えて貰って来い。よしっ時間だ、行ってこい!」
拓海・巴「「応っ!」」ダッ
モバP「……漢らしいな。ん?先輩?」ブブブ
モバP「パイセンっスか?どうしたんです?」
先輩P《パイセンって言うなや。そっちどんなよ?》
モバP「今スタンバイ中ですよ。時子さんは?」
先輩P《さっき出番終わったんだけどな、ガチで跪いてる奴がいたぞ。お前どんなレッスンしたんだよ》
モバP「……それがナチュラルな時子さんです」
先輩P《……そうか。まぁウケは良かったから成功って言っていいだろ》
モバP「そうですか。良かった。安心しました」
先輩P《おう。あと、帰るのは明日でいいってよ。余裕があったらスカウトしてこいって。まあ本気じゃないだろ》
モバP「ははっ実はもうスカウトしてみたんですけど、駄目でした」
先輩P《マジか。まあそんな上手く行くもんでもないしな。私も見学に来るってとこまではこぎつけたんだけどな》
モバP「そこら辺は流石ですよね。あ、もうステージ始まるんで切りますね」
先輩P《あいよ、それじゃあな》
モバP「はい、失礼します」
モバP「よっし!拓海、巴!頑張れ!!」
―――――――――
――――――
―――
巴「おい、P!もう始まっとる!姉御も早よぅ!」
拓海「すげぇ、テンション上がってんな。疲れてねぇのか?」
巴「そんなもん吹き飛んだわい!今年の広島は調子ええけぇの!楽しくてしょうがないんじゃ!」
モバP「時間の関係とか疲労とかでどうだろうって思ってたけど、チケット買っといて良かった。頑張ったご褒美になったかな」
拓海「あの笑顔見たら答えは出てんだろ。アタシも一回は生でプロ野球見てみたかったから、まあ……その、ありがとよ……」ニコ
モバP「やべっ……今、たくみんにキュンときちゃった。たくみんスマイル☆にやられちゃった」
拓海「うるせえバカ!……バカっ!」
巴「二人で何イチャついとんのじゃ!もう三回の表じゃ!はよはよ!!」タタッ
拓海「イチャ!?ちょっ、待てっ!そんなんじゃないからな!おいコラっ待てって!」タタッ
モバP「二人共俺トイレ行ってくるから……って、聞いちゃいねぇ」
拓海「ったく、どんだけ早く見てぇんだよ。……おお、内野席って案外近くで見れるんだな!」
巴「そうじゃろ。その分ファールには気ぃ付けんといけんが。……三塁側はやっぱりキャッツファンが多いの。まぁええわ。席はあそこじゃの」
合法ロリ「広島まで応援に来たんだよー!勝たないと許さないんだから!男になれーかっとばせー!ぷはぁ」
拓海「おいおい、あの子供堂々とビール飲んでるぞ……」
巴「ちょっと前失礼するの」
留美「ええ、あら?」
拓海「おおっ和久井の姉御じゃねぇか!美優さんもすげぇ偶然だなっ!」
巴「ほんま、すごいのう。この球場三万人以上入るんじゃけど、会う時は会うもんじゃのう」
留美「そうね。ここまで偶然出会うと、乙女な思考になってしまいそうよ」
拓海「乙女?なんだそれ」
合法ロリ「あぁ!追い込まれた!このチャンスものに出来ないと、乙女って呼ぶよー!ぷはぁ」
留美「ふふ、なんでもないわ。ちなみにあの子、成人らしいわ。売り子が確認してたから。ちょっとしたファンタジーよね」
巴「うちと一緒くらいかと思ったわ」
美優「あ、あの……Pさんは」
拓海「そういやトイレがどうとか言ってたような……っと、座らんと邪魔だな」
巴「うちが端で姉御がその隣じゃな」
美優「あ、じゃあ……私の隣……」
モバP「え~と……お、いたいた。あの空いてる席が俺か。すいません、前の方失礼しま」
カーン
拓海「姉御危ねぇ!」
留美「キャア!」
モバP「ぅん!?」ドン
アナウンス『ファールボールにご注意してください』
モバP「当たってから言われても……か、肩が……パイセンの肩パンぐらいやべぇ……」
巴「P!グッジョブじゃ!!」
留美「P君!大丈夫!?ああ、蹲って……どうしたら……」
モバP「あれ?留美さん?ああ、ごめんなさい。とりあえず席に行きます。美優さん、前」スク
パカーン
拓海「美優さんっ!」
美優「ひゃあ!」
モバP「んふんっ!?」ドン
アナウンス『ファールボールにご注意してください』
モバP「ひゅ~ひゅ~、背中は……肺の空気がもってかれ……ご注意してなかった結果がこれですよ……こひゅ~」
巴「P!ファインセーブじゃ!!」
美優「Pさん!PさんPさん!!しっかりして下さい!だ、誰かっ」
モバP「だ、大丈夫です。こういうの慣れてますから。しばらく安静にしとけば……先輩?」ブブブ
モバP「なん」
先輩P《や、野球中継っっ見てたら、おまっ!おまえっふひ!ひひひっひゃあはっはは》
モバP「……」プッ
美優「あの……Pさん?本当に大丈夫ですか?」
モバP「ええ。ちょっとアドレナリンが良い感じに出たので、痛みが無くなりました」
美優「そ、そうですか」
モバP「あの、もう本当に大丈夫ですから。そんなに擦らなくても……留美さん、なんとかして下さい」
留美「そんなに照れなくてもいいじゃない。後で私も擦ってあげるわ」
モバP「ありがたいんですけど、流石に恥ずかしいですよ」
美優「……三度目ですね。こうして、また……」サスサス
モバP「ん~今回は勝手に俺がボールに当たっただけだし。結果的にお二人を守れたのは良かったですけど」
美優「あの、Pさん。一回二回は偶然かもしれません。でも三回となるとそれは必然……ううん、運命だと思いませんか?」サスサス
モバP「う、運命?話が噛み合ってないような……えっと、明確に助けたって感じなのは、最初の時だけで……」
美優「今言ってることは、そこじゃないんです。シンプルに……その……出会えたことです」ギュッ
モバP「え、あの……手……」
美優「奇跡だと思いました。でも奇跡は起きないから奇跡……なら、二人は会うべくして会った、出会った……運命、だと……」ギュウ
モバP「み、美優さん?あの……」
美優「はっ!ご、ごめんなさいっ!私ったら何言って……」パッ
留美「美優。一応言っておくけど、それ私にも言えることなのよ?ふふ」
美優「うぅ……留美さんのいじわる……恥ずかしい……」
モバP「は、はは……」
拓海「……なんかイラつくな。凛達にチクってやろうか……」
モバP「たくみん!腹減ないか!?ここ名物のうどんがあるらしいんだ!一緒に食いに行こう!」
拓海「フンっ!バーカ。…………奢りなら行ってやらんでもない」
モバP「へへ、ありがとうごせぇやす」
拓海「巴は?」
巴「うちはええ。今いいとこじゃ!ぶちかませぇ!おまえが決めろぉ!」
留美「私達は遠慮したほうがいいようね。ほら、美優。涙目にならない」
美優「ぅぅ……」
拓海「……和久井の姉御、変な勘ぐりはやめろよっ!」
モバP「よしっ!うどんデートに出発だ」スタタ
拓海「く、くだらねぇこと言ってんじゃねぇ!あ、待てよバカっ」
美優「……いいなぁ」
留美「……同意」
美優「!?」
巴「いよっしゃぁぁ!破天荒じゃあ!!」
合法ロリ「うわぁぁ!おっきいの入っちゃたぁ!」
―――――――――
――――――
―――
巴「昨日の試合、引き分けはなんか煮えきらんのう。勝てたと思ったんじゃが」
拓海「まあ、楽しかったからいいじゃネェか。あの点の取り合い燃えたぜっ」
巴「そうじゃな。お互いノーガード殴り合いって感じで熱くなれたしの。お?P、新幹線来たみたいじゃ」
モバP「おー、そうか。それでは、俺達一足先に帰りますね。わざわざ見送りありがとうございます」
留美「いいのよ。私達もこれから電車で宮島に行くんだし」
美優「あの……連絡しますから、その……また……」
モバP「ええ!飲みにでも行きましょうね!」
美優「はいっ!楽しみにしてますから……約束、ですよ?」
モバP「うっす!留美さん、今度は俺が隠れた名店ってやつに案内しますね!」
留美「ん、楽しみにしてる。……あのね、P君。もし私達が……」
モバP「?」
留美「ふふ、なんでもないわ。近いうちにまた会いましょう。ね、美優?」
美優「……はい。私も決めました」
モバP「え、ええ。……??」
拓海「P、またギリギリになるぞ。そろそろ乗ろうぜ」
モバP「そうだな。それじゃ宮島楽しんできてくださいね」
巴「鹿には気ぃつけぇの。あいつら、若干人をナメとる感があるけぇ」
拓海「和久井の姉御なら鹿ごときに遅れはとらねぇよ。美優さんをバシっと守ってくれんだろ」
留美「向井さんの私への認識が気になるところだけど、まあ気をつけるわ。……あら、発車メロディーね」
美優「では、みなさん。またお会いしましょう」
巴「うん。またの」
拓海「おう、それじゃーなぁ!」
モバP「美優さんが意味深……おわっ!」
留美「ほらほら、乗り遅れるわよ。寝過ごさないようにね」トン
モバP「は、はい……では、また」
―――
モバP「お疲れさまです。出張から帰って来ましたよ~っと」
巴「うちらも、出張になるんか?」
拓海「さぁ?カチコミでいいんじゃねぇの?」
モバP「不穏だな、おい。あっちで時子さんも不穏な空気を醸し出してるけど」
杏「なに冷静に見てんのさ!くるみが杏にしがみついて盾に、盾にっ!!」
モバP「うん、まあ……何かあったら杏を頼れって言ってたから」
杏「貴様っ!杏は全力で人に頼る側の存在なんだ!ていうか、鞭怖いっ!目怖いっ!」
時子「……」ヒュンヒュン
くるみ「っ……っっ」フルフル
拓海「くるみ、声も出せんぐらいビビってんな」
巴「こっちにも気づいてないのう」
モバP「時子さん、どうしたんです?流石に鞭を振り回すのは駄目ですよ」
時子「別に当てる気はないわ。ただ」
くるみ「!?ぷろでゅーしゃー!ふぇぇ、ぷろでゅーしゃーぁぁ」タタッ
モバP「おおっと。ほとんどタックルだな」ハシッ
時子「……どこまでも癇に障るわね」ヒクヒク
モバP「まあまあ。それで何が?」
時子「たいした事じゃないわ。そこのトロトロしてるのにデビューしたことを伝えただけよ。跪けって」
モバP「脈絡のなさにびっくり。あ、それはそうとイベント成功したみたいですね。安心しましたよ」
時子「クックック……この私にとってアイドルは天職だわ。下僕達の私を崇める様が可愛いもの」
モバP「可愛いっすか……」
時子「次は貴方が私に付き従いなさい。私を崇める下僕達を眺めることを許可するわ。アーッハッハッハ!!」
モバP「……うい」
巴「パンチ効いとるのう……」
拓海「Pのズボン、くるみの鼻水でテッカテカだな」
巴「密かに机の下で乃々が体育座りしとるの」
拓海「居たのか……」
巴「杏はもう寝とるの」
拓海「……」
巴「パンチ効いとるのう……」
拓海「頑張ろうな……」
巴「うん……」
―――――――――
――――――
―――
モバP「おはよーございまーす」
アイドル達「おはようございまーす」
モバP「……え、多くない?」
ちひろ「ふふ、凛ちゃん達は午後から仕事なんですけどね」
凛「学校が休みの日じゃないと、朝からプロデューサーに会えないからね」
卯月「仕方ないね」
モバP「……すぐに担当アイドル達をレッスンに連れていくけどな」
杏「プロデューサー!凛ちゃん達が悲しそうな顔してる!女の子を悲しませたら駄目だよ!ここは涙を飲んでレッスンを中止にしよう!そしてここでだらだらしてよう!」
モバP「お前必死すぎ。ほら行くぞ」
ちひろ「あ、プロデューサーさんは送って行ったらすぐ帰ってきて下さいね。新しいアイドル候補の方と顔合わせしますので」
モバP「はい。そういえば先輩スカウトしたって言ってたな。あれ?でも見学じゃなかったっけ……」
杏「プロデューサーだけずるい!杏もすぐここに帰ってくる!」
モバP「何言ってんだお前。みんなもう車に行ったぞ。ほらほら」ヒョイ
杏「小脇に抱えるなぁ!ぬぉ~はなせ~」バタバタ
ちひろ「行ってらっしゃ~い」
―――
モバP「ただ今帰りまし、たぁ!?」
美優「Pさん!来ちゃった。あはっ」
モバP「あらかわいい……じゃなくて!どうしてここに!?」
留美「私もいるわよ。美優テンション上がりすぎ」
モバP「留美さんも!?」
留美「私にはかわいいって言ってくれないの?せっかくアイドルになろうと思ってたのに」
モバP「マジっすか!?かわいい!かわいい!!めちゃくちゃかわいいです!!!」
留美「……ごめんなさい。かわいいって言われるのは思ったより恥ずかしいわ」
モバP「じゃあ綺麗ッス!いや~うれしいなぁ!」
美優「む~……」クイクイ
モバP「もちろん、美優さんも綺麗ですよ!」
美優「ふふ……ふふふ。Pさん、Pさんっ」ギュッ
留美「……美優。ちょっと壊れすぎよ」
トライアド「「「」」」
未央「呆然ってこういう状態のことをいうんだね」
卯月「口がポカンって開いてるね。そしてここに、さっき買ってきた熱々のおでんがあります」
前川「いや駄目だよ?」
卯月「じゃあ、未央ちゃんが?」
未央「こんにゃくならなんとか」
美嘉「みんな動揺しすぎ。プロデューサー説明して。私達も二人とさっき会ったばかりなの」
モバP「おお!そうだな。この前広島に行ってたろ?その時に仲良くなってな、スカ」
トライアド「「「誰!?広島にしようって言ったの!?」」」
凛「加蓮でしょ!」
加蓮「奈緒じゃん!」
奈緒「凛だろ!」
トライアド「「「そうだったぁ……」」」
未央「あの三人見てたら落ち着いてきたよ」
卯月「おでんはおいしく食べるべきだよね」
みく「よくよく考えたらPちゃんと仲良しな娘、たくさんいるにゃ。凛ちゃん達もいつもなら余裕あるのになんでかにゃ?」
美嘉「言い方悪いかもしれないけど想いの重さが違うっていうか……年齢も近そうだし。むぅ……アタシだって……」
モバP「……ウトをしただけなんだが」
ちひろ「二人共お待たせしました。この契約書に判子を押してもらったら手続きは終わりです」
留美「わかりました。これからよろしくお願いします」ペタン
美優「はい。精一杯頑張ります」ペタン
ちひろ「確かに頂きました。ふぅ……これから仲良くやっていきましょうね」
留美「ええ、もちろん。……P君、この歳でアイドルをやらせるんだから、ちゃんと責任とってね?」
美優「あっ!留美さんずるいです!Pさん私だって!」
モバP「もちろん責任もって、トップアイドルに!」
留美「ふふっ……まぁそう言うわよね」ニコ
モバP「そうですね。プロデューサーですから」ニコ
美優「む~」ギュッ
トライアド「「「あぅあぅ……」」」
先輩P「……よし。わかった」
モバP「何がですか。今まで黙ってたと思ったら」
先輩P「お前がスカウトしてきたから、担当はお前にしようと思ってたけど私が担当するわ」
美優「え!?」
留美「ちょっと自分を出し過ぎたわね……」
モバP「……あ~、了解です」
美優「そんな!?」
先輩P「特に深い意味はないけど、お前ってアイドルと恋人になることを会社が許したらどうする?」
モバP「……どうもしませんよ。ファンの方を裏切る事は絶対しません」
先輩P「つまりアイドルと恋人になることは絶対ないと」
モバP「はい」
トライアド「「「異議あり!」」」
未央「はいは~い。ちょ~とこっちでおでん食べてようねぇ」
トライアド「「「プロデューサー後で話そう……」」」
モバP「ん。遠慮しとく」
トライアド「「「こ、このっ……」」」
卯月「凛ちゃん達ハモリすぎっ!」
美優「わ、私……やっぱり」
ちひろ「判子……押しちゃいましたね?」ニコ
モバP・美優「「ひぃ!?」」
先輩P「なんでお前もビビッてんだよ。美優さん、我々は悪徳事務所なわけではないですから、何か思うとこがあって辞めるというなら止めません。その契約書もシュレッダーにすぐかけましょう」
モバP「ちひろさん……」チラ
ちひろ「プロデューサーさん。その視線の意味を問い詰めていいですか?」
モバP「いえ……」チラ
ちひろ「キィ!むかつくっ!」
先輩P「んんっ!……でもですね、あなたには手放すには惜しい素質があります。個人的には一緒にトップを目指して欲しい。どうですか?」
美優「……」
留美「はぁ……人のこと言えないけど、美優ちょっと浮かれすぎて短絡的になってるわ」
美優「……え?」
留美「ここでやっぱりアイドルやーめたっなんて、P君どう思うかしら?」
美優「でも……留美さんはいいんですか?その……Pさんは……」
留美「そんなもの百も承知よ。あのP君が後ろめたいことする訳ないじゃない」
美優「だったらなんで……」
留美「お互いを理解しあって絆を深めるには時間が必要だもの。アイドルとプロデューサーなんてうってつけじゃない……担当が替わったのは想定外だけど」
美優「……」
留美「先のことなんてどうなるかわからないけど、とりあえず言えることはこの契約は二年契約ってことね。そして、契約終了後のことについては特に制約はないわ」
先輩P「……え?マジで?」
ちひろ「……社長に報告しときます」
留美「……こんな契約もう出来ないみたいよ?どうするの?」
美優「そう……ですね。確かに私浮かれ過ぎてました。大体、Pさんに振り向いてもらってもないのに……」
留美「ん。私もお人好しね。ライバルに塩を送るなんてね」
美優「ふふっ。そうですよ。……Pさんの横に並べるように、お互い頑張りましょう」
先輩P「それじゃ?」
美優「はい。すいませんでした。いい歳して幼稚なことしてしまって……これからよろしくお願いします」ペコ
先輩P「良かった。こちらこそ、よろしくお願いします」
モバP「未央……こんな時どんな顔すればいいかわからないの」
未央「あれ完全に告白だもんね。モテ男はつらいですねっ!ふんっ!」
モバP「怒っちゃいやん。大体モテ男だったら彼女いると思うんだ。童貞なめんな?」
未央「セクハラっ!」
美嘉「……プロデューサー、まだなの?」
モバP「どうかな?ふっふっふ……」
卯月「なんの話ですか?」
みく「卯月ちゃんはあっちで一緒におでん食べるにゃ」
凛「……どう思う?」
奈緒「し、知らねぇよ!」
加蓮「最終的に私の隣にいれば……でも、くっ!気になるっ」
―――
先輩P「そういえば、もうすぐ仙台でスカウトした子が見学にくるから」
モバP「言ってましたね。今日は新人祭りですね」
先輩P「まだアイドルやってくれるかわからんけどな。……お、噂をすれば駅についたみたいだ。メール来た。ちょっと向かえに行ってくる」
モバP「へ~い。いってらっさ~い」
ちひろ「どんな子ですかねぇ」
モバP「精神的に防御力が高い子だといいですね」
ちひろ「なんですか、それ」
モバP「だってこいつら偶にぶっ飛んだことするから。攻撃力高いでしょ。猫娘いるし」
みく「どーゆー意味にゃ!?むしろ癒す側にゃ!ねっ?未央チャン!」
未央「?」
みく「にゃあ!!」テシテシ
未央「しゃー!」タシタシ
モバP「ほら、キャットファイトとか始めますもん。意味合いが違うけど」
美嘉「女の子の戦いなんだから合ってるでしょ?」
モバP「……だよね」
美嘉「あ、ゲスい顔」
モバP「……」
ちひろ「まあ、みんな良い子ですから多少のことなら平気ですよ」
卯月「凛ちゃんどうしたの?」
凛「何か美優さん以上の波動を感じる……」
美優「え!?は、波動……?」
加蓮「留美さん以上の敵にしたくない何かも感じる……」
留美「褒められてるのかしら……」
奈緒「気のせいだといいけど……何かオーラが……」
モバP「……多少?」
ちひろ「だ、だーいじょうぶ!これ以上の子なんてたくさんいますから!普通普通っ!ふ、ふふ……」
モバP「引きつってますやん」
―――――
先輩P「ただいま。この子が今日一日見学する……」
佐久間まゆ「佐久間まゆです。邪魔にならないようにしますので、すいませんが今日一日よろしくお願いします」ペコ
ちひろ「千川ちひろです。よろしくね、まゆちゃん」
まゆ「はい。よろしくお願いします」
モバP「俺は……そうだな、名刺渡そう。こういうものです」ス
まゆ「ご丁寧にありがとうござい……ま……す」ジー
モバP「えっと……何かな?」
まゆ「…………………………………………うふ」ジー
モバP「あの……」
まゆ「先輩Pさん。まゆアイドルやります」
先輩P「お、おう……ちひろさん。そういうことになりました」
ちひろ「は、はい。……………………攻撃特化だこれ」ボソ
まゆ「Pさん。運命って信じますか?」
モバP「え、え~と……偶然が三回続くと運命だという説が……」
美優「……」コクコク
まゆ「……うふ」チラ
美優「!?」ビクッ
まゆ「まゆは一目で感じました。Pさんにプロデュースしてもらうために来たんだって。これって運命ですよね」
先輩P「担当は私だぞ」
まゆ「……聞き間違いでしょうかぁ?まゆのプロデューサーは」
先輩P「私だ」
まゆ「……」
凛「運命ね……ふっ」
まゆ「渋谷さんですよね。……何がおかしいんですかぁ?」
凛「私のこと知ってたんだ。別になんでもないよ。ただ、かわいいなぁって思っただけ。夢見る少女みたいで。運命……ふふっ」
まゆ「そうですね。まゆは穢れの知らない少女ですから、運命を感じとれるんですよぉ?渋谷さんは年下なのに、擦れてるんですね……うふ」
凛「どういう意味かな?」ヒクヒク
まゆ「渋谷さんが感じとったままでいいですよ?」
凛「……ふ、ふふっ……一つ言っとくけど、プロデューサーはリアリストだから。運命の人とか鼻で笑うよ、ハッ何だそれって」
モバP「俺リアリストなんですか?」
先輩P「知らんがな」
モバP「ハッ何だそれ。もうちょっと気の利いた……すいません調子乗りました殴らないでやめてやめて」
先輩P「アホが。しかし、これ……」
まゆ「適当なこと言わないでくださいね。さっき目を合わしたとき、まゆはPさんと添い遂げるために、この世に生まれたって思ったんです。貴方もそう……感じますよね? ねぇ? 」
凛「プロデューサー。はっきり言ってあげた方がいいよ。俺には凛がいるからって。ほら、はやく」
まゆ「圧をかけて無理矢理言わせようとするなんて、正気ですかぁ?」
凛「その言葉、そのままそっくり返すよ」
まゆ「……うふ」
凛「……ふふっ」
先輩P「どうすっかなぁ……」
留美「夢見る少女……」チラ
美優「ぅぅ……いじわる……にゃあにゃあ」テシテシ
モバP「何このかわいい猫パンチ。みくを超えたなこりゃ……」
みく「にゃ!?聞き捨てならないにゃあ!これがほんとのかわいい猫パンチにゃ!」テシテシッ
留美「あら、逃げてきたのね。あの子、P君見て急に雰囲気変わったけど知り合いなの?」
美嘉「そうそう。目が完全に凛達のそれと一緒だよ。どこでコマしてきたの?」ジト
加蓮「Pさんのナンパやろー」
奈緒「アニメの主人公気取りっ」
モバP「人聞きの悪い……。知り合いじゃないですよ。俺も戸惑ってます」
みく「……これが、ほんとのっかわいいっ猫パンチにゃっ」テシッドッテシテシッドン!
モバP「所々、前川さんが出てるからっ。ごめんって、かわいいかわいい!」グシグシ
みく「雑にゃっ!前川さん言うな!……にゃ!」
卯月「みくちゃん、腰の入ったいいワンツー、ワンツースリーだね」
未央「しまむーってほんと何者なの……」
卯月「ニュージェネレーションだよ?」
未央「……私もだよ」
―――――――――
――――――
―――
ちひろ「最近お疲れのようですね、どうです?ダースで」ゴトッ
先輩P「頂きます……」
ちひろ「毎度っ♪担当アイドル増えましたもんね。あんまり無理しちゃ駄目ですよ」
先輩P「そこは大丈夫です。NG、TPと美嘉。最近はみくも仕事を取るんじゃなくて受ける立場ですから、営業しなくていいだけちょっと楽な面もあるんです。まぁ、ちょっとですけど」
モバP「じゃあなんでそんな……」
先輩P「まゆと美優さん、留美さんが来てから凛達の発情っぷりが面倒くさいんだよ」
モバP「発情ってあんた……」
先輩P「私が止めてないとお前がいるからって、夜遅くなっても事務所によろうとしたりするんだよ。腹立つわ~お前」
モバP「俺なにもしてないっすよ……」
先輩P「腹立つからまたお前に新人つけるから」
モバP「え?……そりゃ杏達はだいぶ仕事くるようになって、俺も余裕出てきたけど。拓海達もいるし……」
先輩P「余裕出てきたなら大丈夫大丈夫」
モバP「適当だなぁ……それで、どんな子なんですか?」
先輩P「……え?普通の子?だよ。うん、普通の子」
モバP「……またそうやって」
先輩P「……マジだって。今回オーディションだったから、エントリーシート見てみ?」
ちひろ「はい。これですよ~」
モバP「確かに。かわいらしい子達ですね。おかしな感じはしませんね」
先輩P「だろ?んで、実はもう会議室に居たりします」
モバP「いつの間に……ずっと待たせてたんですか?」
ちひろ「打ち解けてもらうために、ちょっと自由にして貰ってたんですよ。でも、そろそろ行ってあげたほうがいいですね」
モバP「わかりました。んじゃ、行ってきますね」
先輩P「行ってら~。……頑張れー」
モバP「流石に先輩も、そう何度もしょーもない嘘なんか言わないか。……普通の子達ならむしろ俺が個性的なキャラでいくのも……」ブツブツ
モバP「って、行き過ぎた。とりあえず、場の流れで決めるか。……よしっ!」
モバP「入るよ~」コンコンコン
モバP「始めまして!今日から君たちをプロデュースさせてもらうモバPです。よろしく!」
神崎蘭子「今こそ創世の時!」
佐藤心「はぁとはとってもスウィーティー♪」
上田鈴帆「ただのツタンカーメンじゃけんね」
モバP「………………………………………………………………三番、優勝!」
鈴帆「よっしゃ!」
ハッピーエンド
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テンポがええのう