スマブラ3DS初心者のピットをパルテナが少し鍛えるお話です。
短い内容ですので、よろしければお付き合い下さい。
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ピット「よっ……! ほっ……! うわっ! くそっ! ここで……! よしっ!」
ピット「やった! やっと倒せたーっ!」
パルテナ「あらあら、賑やかですね、ピット」
ピット「わっ! パルテナ様!」
パルテナ「あら……それはスマッシュブラザーズですか?」
ピット「ええ! 全国のスマブラファン待望の新作ですよ! なんたってボクもXからの続投ですからね! 発売日にヨドバシカメラで買って来ましたよ!」
パルテナ「飛べないから徒歩で行く様子が目に浮かびますね」
ピット「それは言わないで下さいよ……」
パルテナ「ところで、今は何をやっていたのですか?」
ピット「あ、今は『シンプル』でマスターハンドを倒せた所なんです」
パルテナ「ああ、ゲームマスターの」
ピット「はい、あの白い手の人です」
パルテナ「強いですよね」
ピット「強いですね」
パルテナ「なるほど、以前はすぐに『ヤラレチャッタ』って言っていたピットが……強くなりましたね」
ピット「もっともっと強くなりますよ! その内ハイラル一の剣士である彼にもリベンジする予定です!」
パルテナ「あの時は私が有耶無耶にしてしまいましたからね。リアルでもゲームでも勝てるようになるよう、期待してますよ」
ピット「おまかせ下さいパルテナ様! あなたの顔に泥を塗るような真似はしませんよ!」
パルテナ「なるほど……しかし、今回あなたが倒したのはマスターハンドだけなんですよね?」
ピット「? はい、マスターハンドです。ボスキャラですよね?」
パルテナ「左手の方とは戦ってないんですか?」
ピット「クレイジーハンドさんですか? まだ彼とは会ってないですね……居るんですか?」
パルテナ「……まだ修行の余地は残されているようですね。とりあえず本気度を5にしてシンプルをプレイしなさい」
ピット「まだ本気度は4までしかしていませんでしたからね! 次は5! これは燃えますよ!」
パルテナ「頑張って下さいねー」
…………
ピット「パルテナ様! さ、最後の分かれ道で黒い方に進んだら……」
パルテナ「そうです、こちらがマスターハンドとクレイジーハンドのダブルボスとの対決です」
ピット「Xでは苦汁を呑ませられましたからね! ここは華麗にボコボコにしてやりますよ!」
パルテナ「その意気です! 頑張って下さい、ピット」
…………
ピット「パルテナ様ぁ~……」
パルテナ「……その様子ですと、見事にヤラレチャッタみたいですね」
ピット「クレイジーハンドもマスターハンドも苦労しましたけど倒せたので、本気度を6にしてプレイしたんですけど……」
パルテナ「ああ、新変身をご覧になったわけですね」
ピット「なんなんですかあのうぞうぞ~……。とんだサプライズですよ!」
パルテナ「タブーの時に似た驚きを感じますね」
ピット「それ以上ですよ! あんな特技が出来るならタブーに操られること無かったんじゃないですか!?」
パルテナ「彼らもその苦い経験を踏まえて強くなったのかもしれませんね……」フッ
ピット「どうやっても勝てる気がしません……。ボクはどうすればいいのでしょう?」
パルテナ「いいでしょう、ここはこの女神パルテナが、あなたを導いて差し上げます」
ピット「ホントですか!? ……でも、どうやって?」
パルテナ「決まっています。これです」
ピット「そ、それは3DS! と言うことはまさか!」
パルテナ「ええ、これでピットを鍛え直してあげましょう」
ピット「パルテナ様も持っていたんですか、スマブラ。いえ、詳しいなーと思ってたからもしかしてとは思ったんですけど」
パルテナ「それは勿論。任天堂の猛者たちが集うオールスターゲームですから。何より、今回はこの私も参戦していますから」
ピット「ゲームでも神々しいお姿です!」
パルテナ「ありがとうございます。……ピットはやはり使用キャラもピットですか」
ピット「はい! スマッシュも強く、通常必殺技も近距離から遠距離まだオールマイティ。加えて翼で多くジャンプ。そして復帰の飛翔の奇跡! 以前のイカロスの翼に比べて、これは弱体化してしまったようにも見えますけど……」
パルテナ「復帰に関しては今回多くのファイターに言えることですよね」
ピット「それでも未だにバランスのとれた強キャラの一人だと自負していますよ!」
パルテナ「自分で言ってますね」
ピット「自画自賛でーす!」
パルテナ「でも確かにそうですね。対してその上司である私は少々クセのある性能ですから……」
ピット「カスタマイズで必殺技を多く変えられるんですよね?」
パルテナ「ええ、『新・光神話パルテナの鏡』の奇跡を再現するに辺り、私の必殺技は最初からカスタマイズ可能です」
ピット「爆炎にオート照準、天の光、反射難等……原作ではお世話になりまくっていましたね」
パルテナ「とりあえず対戦してみましょうか」
ピット「ええっ! そんな! ゲームとは言えパルテナ様と戦うなんて畏れ多い!」
パルテナ「かつて戦ったこともあったでしょう」
ピット「それはパルテナ様が混沌の使いに操られていたからで……」
パルテナ「あの時は序盤に私をボコボコにしてくれていたじゃありませんか」
ピット「混沌の使いってチョロチョロ動くから狙いが定まりにくいんですよね、申し訳ありません……」
パルテナ「私を倒せば無条件でヤラレチッタになるんですよ、もう」
ピット「と言うより正直パルテナ様よりも周りのイカロス達の方がうざくて強かった……」
パルテナ「何かいいましたか?」
ピット「いいえ! 何も! でもしらふのパルテナ様と正面から戦うと言うのは……」
パルテナ「そうですね……ではあなたが勝ったら、なんでも言うことを一つ聞いてあげますよ」
ピット「ほ、ホントですか!?」
パルテナ「ええ、ホントです」
ピット「じゃ、じゃあ今日のご飯のお代わりを3杯までにして欲しいです!」
パルテナ「(単純な子……)では、モチベーションも高まった所で、一つやってみましょうか?」
ピット「はい、大乱闘ですね!」
パルテナ「ではステージ選択から行きましょう」
ピット「ここはトレーニングの一環でもありますから、素直に戦場にしましょうか」
パルテナ「でも、折角ですから登場ゲームのステージにしませんか? 折角今作から全てのステージを終点化することが出来るので」
ピット「そうですね! では、ここは初期化爆弾の森を選択しましょうか?」
パルテナ「背景でナチュレが笑ってますね」
ピット「これだけの登場ですけど……正直エレカの方が優遇されてませんか?」
パルテナ「そこは考え方と言うものでしょう。では、始めますよ!」
ピット「はい! パルテナ様!」
――Ready GO!――
パルテナ「この戦いはマスターハンドまでとのファイターの戦いの練習も兼ねてますから、アイテムスイッチはオンにしていますよ」
ピット「モンスターボールとか楽しいですよね。毎回何が出て来るかワクワクします」
パルテナ「わたしはアルセウスが好きですね」
ピット「ボクはラティオス・ラティアスコンビでしょうか。素早く飛ぶ姿には憧れますね」
パルテナ「ではまずはいつも通りピットの好きな戦術でかかってきなさい。迎え撃って差し上げます」
ピット「はい! 勝負をすると決めたら、パルテナ様相手と言えど手は抜きませんよ! 全力で向かうことが、あなたへの礼儀だと思ってます!」
パルテナ「ええ、その意気です! 遠慮なく向かって来なさい!」
ピット「先手必勝! まずはあなたから授かったこの神弓です!」
パルテナ「なるほど、素早く操作性も高い遠距離攻撃ですが、甘いですよ! 反射板!」
ピット「えっ! が、ガードッ!」
パルテナ「タイミング的に間に合いませんね」
ピット「うげっ!」
パルテナ「そしてひるんだその隙に、ダッシュスマッシュ!」
ピット「うわわっ、結構吹っ飛ぶ!」
パルテナ「わたしの技はスキが大きい分、それなりに威力が高いものが多いんですよ。加えてダッシュも早いですし」
ピット「こ、このまま負けていられません。飛翔の奇跡!」
パルテナ「あらあら、そう簡単に飛翔の奇跡を使うのはよくありませんよ」
ピット「ど、どう言うことです?」
パルテナ「その位置からですと……この辺でしょうかね?」
ピット「ええ、ちょっ、パルテナ様、なんで落下位置に!」
パルテナ「前作のイカロスの翼とは違い、今作の飛翔の奇跡は一度しか飛べない復帰技ですからね。素早く復帰出来る反面、崖等に掴まれないとこうして無防備に落っこちちゃうんですよ」
ピット「そ、そう言えばよくこの場面で撃墜されていたかも……ってうわああ、何スマッシュ貯めてるんですか!」
パルテナ「それはもう、目の前に動けない敵が落ちて来たら、やることは一つでしょう」
ピット「ひいいいいい!」
パルテナ「ゴッドウィング!」
ピット「ぶげぇ――!」
パルテナ「あら、撃墜は逃れましたか。ちょっと距離が足りなかったみたいですね」
ピット「あ、危なかった。今度は着地点をそう簡単には特定させませんよ――って、向かって来てる!?」
パルテナ「スマブラはスピードが命とも言えるゲームですよ? いつまでも戻って来る相手を地上で待っていてどうするんですか。ファイターならば、常に攻め込まなくてはいけません!」
ピット「くっ! 緊急回避!」
パルテナ「甘いですね! 読めてましたよ!」
ピット「タイミングをずらされた!?」
パルテナ「では、ピットに一ついいものを見せてあげましょう」
ピット「な、なんです!?」
パルテナ「スマブラにおける、最も重要な技の一つ――メテオスマッシュ!」
ピット「うぇええ! 一撃で撃墜された!?」
パルテナ「このように空中に居る相手に真上から下+Aのスマッシュを当てることを、メテオスマッシュと言います。これを当ててしまえばどんな相手でも一撃でK.Oですよ。ちなみに通常の会話ではメテオと略されます」
ピット「く、空中に居る敵にここまで正確に攻撃を当てるだなんて……ボクには復帰出来るか怖くてとても出来ません」
パルテナ「怖がっていては、せっかくのチャンスも逃してしまいますよ? とは言えメテオは強力な分、何度か練習をしなければ中々当てることの出来ないタイミングが重要な技です、初心者では難しいでしょう」
ピット「べ、勉強になります!」
パルテナ「さて、ストックは二つのルールでしたから、ピットはまだ一機残っていますね?」
ピット「ええ、今学んだことを生かして、めっちゃくちゃに逆襲しますよ!」
パルテナ「天使の台詞とは思えませんが、その心意気は見事です」
ピット「おおっ、ラッキー! 目の前にマスターボールが!」
パルテナ「ほぼ確実に伝説級のポケモンが出て来る強力なアイテムですね」
ピット「ゲットだぜ! そして、喰らえっ!」
パルテナ「ありがとうございます」キャッチ
ピット「……え?」
パルテナ「では、遠慮なく」パカァン
パルテナ「あら、スイクンですか」
ピット「危なっ!」
パルテナ「残念ながらスイクンは一撃、しかも直線方向にしかオーロラビームを撃ってくれませんからね……。ピットの近くで召喚できれば天使の氷付けが完成したのですが……」
ピット「い、いやいや! 怖いこと言わないで下さいよ! ボクをかき氷にしても美味しく無いですよ、絶対!」
パルテナ「たしかにそうですね」
ピット「そ、それより酷いですよ! 折角ボクの取ったマスターボールなのに!」
パルテナ「何を言っているんですか。投げたアイテムは、タイミングがよければキャッチ出来るのは流石に知っているでしょう」
ピット「そ、それはそうですけど……」
パルテナ「馬鹿正直に正面から投げるよりは、攻撃しようとしている時か、混戦時。キャッチされるのが絶対に嫌な時は、素直に下に叩き付ければその心配はありません」
ピット「確かに伝説級のポケモンなら、わざわざ相手にぶつけて召喚しなくてもいいかもしれませんね」
パルテナ「そういうことです。では、続きと行きますよ!」
ピット「望む所です!」
パルテナ「オート照準!」
ピット「おっと! もうその手はくいませんよ! 守れっ! 衛星ガーディアンズ!」
パルテナ「ぐっ……! いいタイミングですね!」
ピット「ノーダメージ勝利なんてさせませんよ! どんどん攻撃して行きますからね!」
パルテナ「では、こちらから!」
ピット「回避移動!」
パルテナ「ッ! 後ろに!」
ピット「そして、ダッシュアッパー!」
パルテナ「きゃああっ!」
ピット「わああっ! 大丈夫ですか、パルテナ様!」
パルテナ「くっ、やってくれましたね、ピット」
ピット「す、すみません、結構モロに入っちゃいましたね」
パルテナ「いえ、今の流れは素晴らしかったですよ。さらにこちらにダッシュして追撃を仕掛けられたら尚素晴らしいです」
ピット「ついパルテナ様の身を案じてしまい……」
パルテナ「気持ちはありがたいですけど、大乱闘中と言うことを忘れないで下さいね」
ピット「はい! もうビシビシ行きますよ!」
パルテナ「では、かかってきなさい!」
ピット「では、もう一度、回避からの――横スマッシュ!」
パルテナ「甘い! カウンター!」
ピット「ぐっ! でもまだまだ吹っ飛び率は低いですからね! 復帰も楽しょ――」
パルテナ「上スマッシュ!」
ピット「うわぁあっ! 長い光がっ!」
パルテナ「甘いですよ。地上に降り立つ時は、常に下からのスマッシュも見ていなければいけません」
ピット「くっ! パルテナ様の攻撃は一撃一撃が重すぎます!」
パルテナ「その分スキが大きいんですもの。上手くそこを付きなさい」
ピット「ってもこうちょこちょこ動かれては……パルテナ様動き早い!」
パルテナ「ほらほら、どうしました? さっき言ったことをもう忘れたのですか? ファイターならば、攻め、あるのみですよ!」
ピット「ええ! 分かってますよ! ライトニングローター!」
パルテナ「うぐっ! 上手く連続ヒットさせて来ましたね……!」
ピット「やられっぱなしじゃないですよ!」
パルテナ「なるほど、ちょっと熱くなって来ましたね。その成長ぶり、嬉しいですよ」
ピット「ありがとうございます! あなたを倒すことで、その成長を見せつけてあげますよ!」
パルテナ「ええ、そうして欲しいのですが――そろそろ終わりも近いかもしれません」
ピット「? 何かありますか? ――ってああ! あれは、スマッシュボール!」
パルテナ「最後の切り札を使う為のアイテム。大乱闘に置いて最も重要なアイテムですね」
ピット「遠慮なく頂きますよ! 上スマ! そして、横スマ――「オート照準!」
ピット「ええっ!?」
パルテナ「そして、ダッシュスマッシュ!」
ピット「うわああっ! 遠くに飛ばされた!」
パルテナ「いけませんよ、ピット。確かにスマッシュボールは取ればほぼ確実に撃墜を獲得出来る重要なアイテムです。けれど、あくまで戦っている相手はこのわたしと言うことを忘れてはいけません」
ピット「ああっ! そんな、スマッシュボールがあんな遠くに!」
パルテナ「追うものが追われる時、その者は最も脆くなるともいいますが、まさにこの状況ですね。目先のボールに溺れ、対戦者から目を逸らしては、本末転倒です」
ピット「ぐっ……!」
パルテナ「では、失礼」ガシャン!
ピット「そ、そんな、一撃で!」
パルテナ「さっきピットがスマッシュを当てていてくれましたからね。楽に壊すことが出来ました」
ピット「ええ~……」
パルテナ「相手が攻撃した回数も考えて、叩くことが重要です。では、授業は終わりですね。最後はド派手に決めますよ!」
ピット「ええっ! ちょっ! パルテナ様、待っ――」
パルテナ「ブラックホール! そして――波動ビィィィィィィ―――ム!」
ピット「うわあああああああああっ!」
K.O!
ピット「うう、ストレート負けかぁ……」
パルテナ「気にすることはありませんよ。これで少しは相手の心理等も分かったでしょう。戦いの中でのあなたの成長は見張るべきものがあります。これからも精進なさい」
ピット「ええ、こんなんじゃへこたれません! もっともっと強くなってみせますよ!」
パルテナ「その意気です! 頼りにしてますからね、ピット!」
ピット「はい、パルテナ様!」
パルテナ「……ですが、この勝負、わたしが勝ったことですし……何か罰ゲームが必要ですよね?」
ピット「……え?」
パルテナ「じゃあ、今日のご飯のお代わりは無しと言うことで!」
ピット「ええっ! そんな! せめて一杯はお代わりさせて下さい! 成長期なんですよ!?」
パルテナ「悔しかったら、この敗北をバネに、もっともっと、強くなって下さいね」
ピット「そ、そんな~パルテナ様ぁ~!」
…………
ピット「てなことがあってさ」
ナチュレ「揃いも揃ってエンジェランドは平和じゃのう……」カチカチ
ピット「いやいや、こうしてスマブラやってる自然軍も他軍のこと言えないでしょ」カチカチ
ナチュレ「息抜きじゃ、息抜き。それに今作は妾もしっかり出演しておるからの」カチカチ
ピット「背景にね」
ナチュレ「…………」ゲシッ
ピット「いたっ! ぷ、プレイヤーを直接攻撃とはなんて卑劣な!」
ナチュレ「やかましいわ、続投だからっていい気になりおって」
ブラピ「フッ、使用キャラとして参戦出来なかった奴は哀れだな」カチカチ
ナチュレ「まさかブラピも出るとは驚いたのう……」
ピット「アニメでちょろっと出て来たもんね」カチカチ
ナチュレ「なんで妾はアニメになれなかったのじゃ……」カチカチ
ブラピ「声だけ出演出来てる分、あのおっさんよりはマシだと思うが」
ナチュレ「ハデスが参戦するかもと言う声も一時は上がったりしたが、夢のまた夢じゃったな」
ピット「デカさ的にあり得ないもんねー」
ナチュレ「出演と言えば、エレカは微妙な顔をしておったのう」
ナチュレ「画像が初公判された時は、そりゃもう電撃をまき散らして喜んでおったのじゃが……」
ピット「蓋を開けてみればアシストキャラってね」
ナチュレ「出演は出来る。しかしプレイヤーではない」
ナチュレ「あの時のエレカの複雑な表情と言ったら……」
ピット「ナチュレたちはショックじゃなかったの? 参戦出来なくて」
ナチュレ「まあアロンやロッカは初めから精々アシスト止まりだと達観しておったし、妾はオリジナルに置いてパルテナと違い戦闘描写が皆無じゃったからのう。あまり期待はしてなかったわ」
ピット「たしかに、人型でかつそれなりに人気があって、戦闘描写もあるとなったら、やっぱりボクにパルテナ様にブラピ、それにエレカくらいが妥当な所なのかな」
ブラピ「仮にお前が参戦していたらどうなっていたんだろうな」
ナチュレ「まぁ自然軍を召喚して攻撃とかそんなんじゃろ」カチカチ
ブラピ「地味な攻撃だな」
ピット「最後の切り札は?」
ナチュレ「そりゃあ初期化爆弾を頭上にドーンと」
ピット・ブラピ((参戦しなくてよかった……))
ナチュレ「まあ別に構わん。妾にはこやつがおるからの」カチカチ
カービィ『ヤァッ!』
ピット「さっきからずっとカービィ使ってるよね」
ナチュレ「何故だかこやつは他人とは思えなくてのう……うむうむ、カワユイ奴じゃ」
ピット「でも折角こんなにファイターが居るのに、一人しか使わないってのも勿体ないね」
ブラピ「確かにそうだな……別のキャラも使ってみるか」
ナチュレ「ピカチュウも捨て難いが、やはり妾はカービィでよいわ」
ピット「じゃあボクはパルテナ様を使ってみようかな」
ナチュレ「上司を操り人形とは……」
ブラピ「見損なったぜ」
ピット「……なんなのこの空気?」
ピット「そう言えばさあ」カチカチ
ナチュレ「なんじゃ」カチカチ
>ゴッドウィング!
ピット「パルテナ様ってこの下に何履いてるのかな?」
ナチュレ「!」
ブラピ「!」
ピット「え?」
ブラピ「お前……」
ナチュレ「触れてはならぬことを……」
ピット「え? だ、だって気になるじゃないか!」
ブラピ「まあ……確かに」
ナチュレ「このように足を露出していればのう……そなたらのように年頃の男ならば気にするのは仕方ないかもしれぬが……」
ブラピ「お前は色気も何もない服だからな」
ナチュレ「なんじゃ! 妾のスカートの下は気にならないと言うのか!」
ブラピ「お前は下もしっかり長いの履いてるだろ。完璧なガードしてるじゃないか」
ナチュレ「ぐぅううう! 妾がパンツを普通に履いて見えたら色々問題になるじゃろうが! この外見が悪いのじゃああああ!」
ブラピ「とは言えパルテナの下着は確かに気になるな」
ピット「アニメが公開された時は履いてない疑惑までかけられてたもんね」
ピット「折角自由度の高い3Dだし……」
ブラピ「フン、そこまで言うのなら付き合ってやる。確かめてやるぞ!」
ピット「ブラピ……!」
ブラピ「フッ、あの時の借りを返すだけだ」
ナチュレ「なんじゃこの状況」
ピット「フィギュア名鑑では……うーん……キツいな」
ブラピ「ピンポイントで隠れているな……」
ピット「いや、頑張れば行ける筈だ!」
ブラピ「諦めない心、ハデスとの戦いで学んだものの一つだな」
ナチュレ「バカじゃ、バカじゃこいつらは」
ピット「やっぱり大乱闘で動いている所をカメラで見た方がいいかな」
ブラピ「そうだな……何が一番足を開いているか調べてみるか」
ナチュレ「……突っ込む気力もないわ」
ピット「スマッシュ攻撃時も、空中攻撃時も見えない……」
ブラピ「吹っ飛んだ時のポーズも見てみたが、絶妙に隠れているな……」
ピット「倒れたポーズが凄く惜しいけど……でも、はっきりとは分からない!」
ナチュレ「むうう……まるでTV東○のように完璧なガードじゃのう……」
ピット「一応全ての技を……――ッ!」
ブラピ「何ッ!」
ピット「そ、それは!」
ブラピ「……これだな」
ピット「これだね」
ナチュレ「た、確かにこれなら行けるのう!」
ピット「掴みからの後ろ投げ! 足を大きく上にあげている! これならバッチリだ!」
ブラピ「よし、もう一度だ!」
ピット「うん、いくよ!」
ピット「せーの!」
ナチュレ「カメラオンじゃ!」
ピット・ブラピ・ナチュレ「「「パルテナ(様)の下着は一体――」」」
パルテナ「……何をやっているんですか?」
ピット「え」
ブラピ「え」
ナチュレ「え」
パルテナ「集まって大乱闘をしているとのことだったので遊びに来てみれば……」
ゴゴゴゴゴゴ……
パルテナ「みなさん、もう随分楽しく遊んでいたようですね……?」ニコッ
ピット「」
ブラピ「」
ナチュレ「」
その日、自然軍本部に血の雨が降り注いだと言う。
ヤラレチャッタ
…………
エレカ「あーん! 全ッ然あたしのアシストフィギュア出なーい!」
ロッカ「…………」カチカチ
アロン「ほっほ、平和ですな」
THE ENDォ!
終わりです。
こんなお話でしたが、読んでくれた方ありがとうございます。
天界は今日も平和です。
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