周子「で、ファミレスに来たわけだけど」
柚「なに頼む? メニュー見せて見せて」
フレデリカ「とりあえず水で頼むね」
柚「水!?」
フレデリカ「通になるとね、水だけでどこのファミレスかわかるから!」
周子「ガストだよ。ここ」
フレデリカ「回答前に、正解バラされたかー!」
周子「いや、ガストにしよって言ったのフレちゃんだから」
フレデリカ「おまけにネタバレかー!」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1410773678
柚「これにしよ。ユズシャーベットフロート」
周子「ともぐい?」
柚「言われると思った。でも柚はユズじゃないから」
フレデリカ「私もフレデリカじゃないし」
周子「じゃあ誰なの!? あなたは!?」
柚「とりあえずオーダーしちゃって、いいカナ?」
フレデリカ「待って!」
柚「え?」
フレデリカ「オーダーって、これ押すんだよね。せっかくなら、みんなでクイズして押そうよ」
柚「クイズ?」
フレデリカ「問題! 私の名前は、宮本フレデリカで☆す☆が☆」
周子「さっき言ってた事と違わない?」
柚「うんうん」
フレデリカ「……するどいネー。2人とも」
周子「謝罪を要求します」
柚「しゃーざーい! しゃーざーい!」
フレデリカ「えーこの度はふしょう宮本の為に、このような会見を開いていただき……まことにメルシー☆」
周子「全然反省してないっぽい」
柚「真剣みが足らないね」
http://i.imgur.com/MQiDITB.jpg
塩見周子(18)
http://i.imgur.com/PaFh1y4.jpg
喜多見柚(15)
http://i.imgur.com/UhLL7It.jpg
宮本フレデリカ(19)
フレデリカ「じゃあ見本をほら!」
周子「え? シューコが?」
フレデリカ「本場の謝罪、みせてもらうよー」
ゆず「しゃーざーい! しゃーざーい!」
周子「えー……じゃあ……ゴメーンね」
フレデリカ「反省してないっポーイ」
柚「真剣みが足らないね」
周子「じゃあ次、柚!」
フレデリカ「出たー! 謝罪のプロ!」
柚「えへへ。柚の謝罪、見ててよね」
周子「すごい自信!」
フレデリカ「いやが上にも期待が高まる!」
柚「でも謝罪の前に、みなさんにお願いがあります」
周子「ん?」
フレデリカ「なにかなー?」
柚「アタシが怖いと思った、恐怖を感じた段階で謝罪を打ち切ります」
周子「ほう」
フレデリカ「ふむふむ」
柚「みなさまにおかれましては、冷静に節度を持って謝罪を聞いてください」
周子「ぞんな゛……ぞんなごどうあああぁぁぁ」
フレデリカ「このげいの゛う゛がいを、がえだいっ!!!」
柚「あー! 先に言ったなー!」
周子「所でそろそろオーダーしようか」
フレデリカ「これにしよ、ユズシャーベットフロート」
柚「それ柚が、オーダーしようとしたやつだー」
周子「シューコは、これ」
柚「どれ?」
周子「なんかこの、ジュースに柑橘っぽい色のアイスみたいなのが浮いてるの」
柚「おなじだー! ユズシャーベットフロートだよこれー!」
フレデリカ「柚ちゃんはなににする?」
柚「最初から言ってるように、ユズシャーベットフロートで」
周子「でもそれだと、みんな同じになっちゃうよ」
フレデリカ「早い者勝ちで、柚ちゃんは他のをオーダーしてね」
柚「柚が最初に、ユズシャーベットフロートって言ったよ?」
周子「そうだっけ?」
フレデリカ「まったくもって記憶に有馬温泉☆」
柚「温泉!?」
周子「あーいいね。温泉行きたーい」
フレデリカ「いいよネ。温泉」
柚「スーパー銭湯もいいよ」
周子「スーパー銭湯?」
柚「うん。くつろいじゃさってさー」
フレデリカ「スーパーか銭湯か、どっちかにしようよ」
柚「え?」
周子「柚はよくばりだねー」
フレデリカ「気配りより、欲張り」
柚「キャッチフレーズできたー♪」
周子「シューコとデリカちゃんで、柚をプロデュース!」
フレデリカ「プロデュース方針としては、のびのびと厳しく」
柚「どっちなの!?」
フレデリカ「のびのびナントカ湿布」
周子「なに湿布だっけ?」
柚「うーん。フレンド湿布?」
周子「それだー!」
フレデリカ「時に厳しく、時には優しく。そういうプロデュースをこころがける」
柚「プロデューサーの鏡みたい!」
周子「飴と鞭ってやつだね」
フレデリカ「ダメなムチ?」
柚「ムチと言えばね! この間、時子様に貸してもらった」
周子「いいなー」
フレデリカ「ぶった!? ぶったの!?」
柚「冗談でぴにゃこら太をマトにしようって言ったら、穂乃香ちゃんに真剣にダメって言われた」
周子「あの、ぐさーっ! の」
フレデリカ「カワイイよね、ぴにゃこら太」
周子「愛嬌はあるかな」
柚「そういえば最近、流行ってるゲームがあるんだ」
周子「ゲーム?」
柚「ぴにゃこら太ゲーム!」
フレデリカ「イエー☆」
周子「お、どんなルール?」
柚「まず親を決めます」
周子「親? ぴにゃこら太の?」
フレデリカ「パパ~☆ おこづかいチョウダ~イ☆」
柚「うわ、可愛い!」
周子「これは思わず財布の紐も緩くなる」
柚「シューコちゃん、パパ役やってみてよ」
周子「いいよーん」
フレデリカ「ねえ~ん☆ パパ~ん☆」
周子「あー、ぴにゃコラ太。働かざる者食うべからず、と言ってな。これ以上お前を家に置いておくわけにはいかん。私もお前のことを憎くて言っているわけではないが、このままでは家の為にも、そしてお前自身にも良くない」
柚「なんか重たいパパだー!」
フレデリカ「さては実体験だな、このホートー娘☆」
周子「うっ……シューコのトラウマが……」
柚「虎?」
フレデリカ「ウマ?」
周子「……バッタ?」
柚フレ周「タ・ト・バ! タトバ! タ・ト・バ♪」
周子「なんの歌だっけ?」
柚「確か光ちゃんが歌ってた」
フレデリカ「悲しい恋の歌かな?」
周子「これが?」
柚「そうかな?」
フレデリカ「ネジの女のコが、ドライバーの男のコと出会うの」
柚「運命の出会いだ!」
フレデリカ「でも女のコはマイナスネジなのに、男のコはプラスドライバーなんだよ~」
周子「切ない。これは切ない」
フレデリカ「以上をふまえて、さっきの歌をもっかい……ハイ!」
柚フレ周「タ・ト・バ! タトバ! タ・ト・バ♪」
周子「なんとなく切ない気がしてきた」
柚「ねー!」
フレデリカ「悲しいこと考えると、お腹がハングリーだよね」
周子「あ、注文注文」
柚「じゃあコレ押すねー」
フレデリカ「ちょっとまつヨロシ」
周子「なにアルカ?」
フレデリカ「せっかくだから、ゲームで誰がインターホン押すか決めるアル」
柚「あ、じゃあさっきのぴにゃこら太ゲームで」
周子「? なんだっけ、それ?」
フレデリカ「あれだよ。ぴにゃこら太の親を決めるゲーム」
柚「違うよ」
フレデリカ「このゲームには必勝法がある!」
柚「あるの?」
フレデリカ「ないアル」
周子「どっち?」
フレデリカ「だから、ないアル」
柚「はいよる混沌?」
フレデリカ「ないアルほてぷ☆」
周子「言い寄る混沌?」
フレデリカ「ナンパるらほてぷ☆」
柚「フレデリカちゃん、邪っ神~☆」
周子「すすんでるー!」
フレデリカ「じゃあスマホで3人の記念写真を撮っとこ☆」
柚「なんで?」
周子「わかった。記念邪神」
柚「撮ろう撮ろう!」
周子「じゃあはい、寄って寄って。這い寄ってー」
フレデリカ「投げキ~ッス」
周子「うわ、セクシー!」
柚「はい着きました。料金は、730円になります」
周子「うわ、タクシー!」
パシャッ
周子「お、みんないい顔」
柚「いい記念になるね」
フレデリカ「実は……今まで黙ってたけど、フランスに帰ることになって……」
周子「え!?」
柚「せっかく仲良くなったのに……」
フレデリカ「ママだけが一時帰国、だけどね☆」
柚「なーんだー」
周子「泣いて存した」
フレデリカ「泣いてないよ?」
周子「心で泣いてた」
フレデリカ「そう言えば、心を鬼にするって言うじゃない」
柚「言う言う!」
周子「あれ、どんな感じなんだろ?」
フレデリカ「ちょっとなってみようよ」
周子「え? 鬼の心に?」
柚「すっごく面白そう!」
フレデリカ「じゃあ柚チャンから」
柚「豆、オイシい~☆」
フレデリカ「豆、好きなの?」
柚「家の外に投げられると、思わず追いかけて出てっちゃうぐらいに☆」
周子「新解釈!」
柚「じゃあ次、フレデリカちゃんの番」
フレデリカ「悪い子はビネガー☆」
周子「これも新解釈!」
柚「悪い子もサラダ感覚で!」
フレデリカ「野菜嫌いの子供でも、美味しく食べられちゃう☆」
周子「誰に?」
フレデリカ「鬼サンに☆」
柚「怖い!」
フレデリカ「その鬼を退治してア☆ゲ☆ル♪」
柚「心が鬼じゃなくなってる!」
周子「もとのフレちゃんに戻ったんだね」
柚「そうかな?」
フレデリカ「アタシ、フレデリカデス」
周子「ほら、フレデリカだって」
フレデリカ「オニジャアリマセン」
柚「本当カナ?」
フレデリカ「金棒クダサイ」
周子「ちょっと鬼かも」
フレデリカ「金モクダサイ」
柚「まちがいなく鬼だー!」
周子「じゃあフレちゃん鬼で、ぴにゃこら太ゲーム開始」
柚「鬼は誰かを指さして『編み編み』って言ってください」
フレデリカ「編み編み」ビシッ
柚「指をさされた人は、誰かを指さして『ぐさーっ!』と言ってください」
周子「ぐさーっ!」ビシッ
柚「今度指さされた人の両隣の人が『ぴにゃこら太ー!』と叫んでください」
フレ周子「ぴにゃこら太ー!」フリフリ
柚「これを誰かが間違えるまで続けます」
フレデリカ「じゃあやろうかー☆」
周子「でもせっかくだから、ちょっとアレンジしよう」
柚「アレンジ?」
周子「ルーズヴェルトゲーム!」
フレデリカ「イエー☆」
柚「フランクリン」ビシッ
周子「セオドア!」ビシッ
柚周子「ニューディール!!!」ナハナハ
~五分後~
周子「なかなか決着がつかないね」
柚「3人でやってるからね」
フレデリカ「うんうん」ズズー
周子「フレちゃんだけなんか飲んでる!」
フレデリカ「これね、ユズシャーベットフロート☆」
柚「いつのまにー!」
フレデリカ「ノドかわいたから、頼んじゃった」
周子「シューコも頼む!」
柚「もひとつ追加で☆」
周子「ようやく注文できたね」
柚「ここまで長かったねー」
フレデリカ「感慨もひとしお♪」
周子「ん? フレちゃんのあたしと違う?」
フレデリカ「これね、カボスシャーベットフロート」
柚「おかわりだー!」
周子「美味しい?」
フレデリカ「ユズと同じぐらいオイシイ!」
周子「良かったね」
柚「ユズの面目は、たもたれました」
周子「そういえばさ」
フレデリカ「ン?」
周子「Pさんに今日、怒られた」
柚「お、本題?」
フレデリカ「そうなのー?」
周子「おやつ食べながらレッスンしたら、まじめにやれっておこられたーん」
柚「うーん。でもそれはしかたない……カナ?」
フレデリカ「この間ね、優ちゃん(太田優)とおしゃべりしながらランチしてたら、食べるかしゃべるかどっちかにしなさいって言われた」
周子「ふーん」ズズー
柚「周子ちゃん、しゃべるか飲むかどっちかにしなさい」
周子「……」ズズー
フレデリカ「……」ズズー
柚「……」ズズー
周子「面白くないね」
柚「ほんとだね」
フレデリカ「おしゃべりは、食事のスッパイ酢」
周子「お酢がすっぱいのは、当たり前じゃない?」
柚「実はアタシもね、そういう疑問があるんだー」
周子「なに?」
柚「こないだね、千鶴ちゃん(松尾千鶴)が『かんなんしんくなんじをたまにす』って書いてたんだけど」
フレデリカ「どういう字~?」
周子「きっと『艱難辛苦』だよ」
柚「すごい!」
周子「実家で見た」
フレデリカ「『なんじをたまにす』は?」
周子「多分『何時をタマに酢』」
柚「ほほう」
周子「猫のタマに、酢をあげる時間を何時にするかって意味だと思う」
柚「名推理!」
フレデリカ「犯人はヤスハ」
周子「都ちゃん(安斎都)みたい!」
フレデリカ「実はシューコちゃんだけじゃなくて、この間Pさんにすごく怒られてー」
周子「ふんふん」
フレデリカ「ちょっと旅に出た」
柚「どこに? どこに!?」
フレデリカ「コンビニ」
周子「旅じゃないじゃーん!」
フレデリカ「でも、最寄りより遠くのコンビニだった」
柚「どのくらい?」
フレデリカ「道路の向かい側」
周子「大してかわんないよー」
フレデリカ「私が表紙の雑誌が売ってた!」
柚「あれ、嬉しいよねー」
フレデリカ「本当の自分を探す旅だった」
周子「じゃあここにいるフレちゃんは、誰なの!?」
柚「旅、満喫してるね」
フレデリカ「いい旅ダメ気分♪」
周子「それで何を怒られたの?」
フレデリカ「さあ?」
周子「まあ、小さいことにこだわっちゃダメだよね」
柚「そうそう!」
フレデリカ「にょわーしるぶぷれ!」
柚「なんか大っきな娘のモノマネきたー!」
フレデリカ「きらりちゃんは、前に共演して仲良し」
周子「あたしもモノマネできるよ」
柚「誰? 誰!?」
周子「蘭子ちゃん(神崎蘭子)」
フレデリカ「やって、やって~♪」
周子「おいしい太陽ね!」
柚「ぽい、ぽーい」
周子「闇にのまれよう!」
フレデリカ「健康的~!」
周子「じゃあ次は、柚ちゃん」
柚「アタシは智香サン(若林智香)のモノマネをするよっ☆」
フレデリカ「やって、やって~☆」
周子「じゃあまずノースリーブにして、腋ださないと」
柚「それがねっ!」
フレデリカ「?」
周子「?」
柚「昔はオマエのように露出の高いアイドルだったんだが、腋に矢を受けてしまってなっ☆」
周子「あー」
柚「それも両腋っ!」
フレデリカ「それはしかたないね」
柚「じゃあ次、フレちゃんサン」
フレデリカ「ちひろさん(千川ちひろ)のモノマネやりま~す♪」
周子「おお!」
柚「これは楽しみ♪」
フレデリカ「亜子ちゃん(土屋亜子)、いい? 世の中、お金が全てじゃないのよ?」
周子「うーん」
柚「ちょっと違和感あるカナ?」
フレデリカ「じゃあ汚名変ジョーで、友紀さんと野球対決をするちひろさんの形態模写やりマ~ス」
周子「おお!」
柚「これは楽しみ♪」
フレデリカ「……!」カキーン
柚「すごくちひろさんっぽい!」
周子「今一瞬、フレちゃんがちひろさんに見えた」
フレデリカ「でしょ!」
柚「そろそろなにか追加でオーダーしようよ」
周子「あたし、今度はあったかい物にする」
柚「ん? クーラー割ときいてるもんね」
周子「ホットコーヒーにしようかな」
フリデリカ「バラン、コーヒーブレイクでこい」
周子「ぐわあああーーーッ!!」
柚「クロコダイーン!」
フレデリカ「それで、なにコーヒーにする?」
周子「うーんと、ブレンドでいいかな」
フレデリカ「バラン、コーヒーブレンドでこい」
周子「ぐわあああーーーッ!!」
柚「シューコダイーン!」
周子「柚ちゃんは? 何にする?」
柚「アタシは……ちょっと小腹が空いたカナ?」
フレデリカ「軽食のメニューこっちだよ」
柚「ありがとー。あ、うどんとかいいかも」
周子「それもいいね」
フレデリカ「うどんも、色々種類があるんだね」
柚「なにうどんにしようかな……」
フレデリカ「Tabooを冒せるヤツは危険な香り纏うのよ♪」
周子「覚えておけば?」
柚「かまげぇぇぃんっ!」
ピンポーン♪
周子「すみませーん。このミニかまあげうどん、3つで」
柚「おいしいねー♪」
フレデリカ「これはオイシイ」
周子「最近のファミレスは、どこも美味しいよね」
フレデリカ「この間、比奈ちゃんとココスに行ったんだけど~♪」
柚「うんうん」
フレデリカ「比奈ちゃん(荒木比奈)が『ココスっス』って言ってたのが面白くて、マイヴ~ム」
柚「アタシも使おう、ココスっス♪」
周子「あたしもこないだ、鈴帆ちゃん(上田鈴帆)と仕事した時、最後に『バイバイばい』って言われて可笑しかった」
柚「バイバイばいは、面白いね」
フレデリカ「柚ちゃんはナイの? そういうエピソード」
柚「え?」
周子「誰かのしゃべりが面白かったとか」
柚「うーん……あ!」
周子「お、ありましたか?」
柚「こないだ忍ちゃん(工藤忍)ちゃんとコンビニ行った時、かかってた曲がだれの歌か聞かれて」
周子「うんうん」
柚「アタシが『西野カナカナ?』って言ったら、店員さんが吹いてた」
フレデリカ「西野カナカナ~♪」
周子「西野カナさんと共演する機会があったら、使おう!」
周子「いやー。有意義だったね」
柚「美味しいもの飲んで食べて、楽しかった!」
フレデリカ「また来ようネ」
ヌッ
P「反省会とか言うから様子を見ていたが……あいつら、全然反省してないな……!!!」ポロポロ
お わ り
以上で終わりです。おつき合いいただき、ありがとうございました。
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