男「魔法学部第3科にすごいやつがいる?」 (12)

男「ほへー、すごい奴もいるんだなー」

女「って、まだ何も言ってないわよ」

男「ごめん、3科に興味ないし」

女「で、でも、入学初日に二年生1科と喧嘩になって勝ったらしいよ!?」

男「ふーん」

女「その翌日には暴走した魔法兵器を鎮圧したって」

男「元気なんだな」

女「何よぉ……せっかく調べてきたっていうのに……」グスッ

男「いや、だからさ――」ハァ…

女「?」

男「まぁいいや。でも、ほんとそういうの良いから」

女「……分かった」

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男「ていうかお前、何で2科なんだよ」

女「ぎくっ」

男「たしか入試の実践テストで学年主席の人ぶっ飛ばしたって自慢してたじゃねーか」

女「実は……あはは、筆記テストがボロボロで」アハハ

男「………」

女「そういう男君だって2科じゃない!」

男「……実践テストでボコボコにされた」

女「似たようなものね」

男「だな」

女「ていうか、男君をボコボコにできる奴がいるなんてね」

男「たぶん、この学校の99%は俺より強い自信がある」

女「年下の女の子にも負けちゃうものね」

男「うるさい」

男「俺は実戦なんて一生する気がないから良いんだよ」

女「ふーん」

男「なんだよ」

女「じゃあ、もし好きな子が現れて、その子がピンチの時どーすんの?」

男「警察呼ぶに決まってんだろ。なんで戦うんだよ」

女「……夢ないわぁ」

男「お前みたいな強い奴を好きになればいいんだろ?」

女「っ///」

男「学年主席とか」

女「美少女さんは駄目!」

男「なんで?」

女「……勝てるとこないから」プイッ

男「あるじゃねーか」

女「え、うそっ!」パァッ

男「……わんりょぶっ」ぶへっ

女「殴るわよ」

男「………」

放課後

二年1「おい、お前か。クソ生意気な3科のやつってのは」

青年「……そのようですね」

二年2「先輩の顔も立てられねー奴はこの学校にいらねーんだよ」

青年「はぁ、気を付けます」


男「……?」


二年1「それが生意気だっつってんだよ!」ブゥン

男(赤い魔力……攻撃魔法…しかも構成的に違法な……)

青年「それは宣戦布告ですね」ブゥンッ

男「!?」

男(青い魔力に攻撃魔法の構成!? 矛盾で拡散するぞ!?)

二年1「くらぇええええ!」バシュゥゥンッ

男「死ぬ――えっ!?」

男(青い攻撃魔法……?)

青年「残念ですが、あなたはもう魔法を使うことができなくなります」キィィィィィンッ

二年1「………」ビクッ

二年2「お、おい……どうし…」

二年1「」ドサッ

二年2「!?」

男(な、何が起きたんだ!?)

二年2「お、おい! おい!!」

青年「………」ザッ

二年2「ひっ!?」

青年「早く病院へ連れて行った方がいいですよ?」

二年2「なっ!?」

青年「―――手遅れになる前に」

二年2「!!」ゾクッ



青年「やれやれ……」

男「あ、あんたっ」

青年「?」

男「………」

男(なんて聞く? 魔力の色が変だった? 俺の頭が変だと思われるだろ……)

青年「なんですか?」

男「……えっと…」


美少女「青年君!!」ギューッ

青年「………」


男(学年主席?)

美少女「さみしかったよー!」ギューッ

青年「僕は別に……」

美少女「ひどい!」ガーン

男「………」

男(どうする? どう聞けば今の“矛盾”を説明してもらえるんだ?)

美少女「……あなたは?」

男「えっと……」

青年「男さん、魔法学部一年2科、入試では筆記で満点を採った天才だよ」

男「!?」

美少女「す、すごい! あなた天才なんですね!」

男「い、いや……」

美少女「それならさぞ実践テストの点も良いんですね!」キラキラキラ

男(なんだこの人!? 新入生挨拶の時はもっとおしとやかだっただろ!?)

青年「美少女、人には向き不向きがあるんだよ」

美少女「えっ?」

男「……1点」

美少女「そ、そうだったんですか」アセアセ

男「別に、点数通りの実力だから問題ないよ」

青年「………」

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