安価で男女の物語 (11)

安価でオリジナルのSSを書いていきたいと思います

一つのお話で三つ安価を出します
1 物語に登場する男キャラの特徴(性格や役職、年齢や名前でもなんでもいいです)
2 物語に登場する女キャラの特徴
3 物語のシチュエーション(舞台設定や男女の関係を表すようなワードなど)

何かあればその都度言っていきます
では安価

男キャラ ↓2
女キャラ ↓4
シチュ  ↓6

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1410708946

いきなり大長編を予感させるようなテーマ…!
ハードルが高いですができるだけだらだら長くならないように頑張ります

 
この世界というのは実に醜いものである。

……いや、美しい自然の風景などもあるしこの言い方は間違っているな。

醜いのはそう、世の中に蔓延る人間達だ。

まるで人間を駆逐しに地球にやってきた生命体のような物言いをしてしまったが、勿論俺も人間だ。

いっそ本当に宇宙からの侵略者にでもなってこの世界から人類を絶滅させてやりたいなんて妄想したこともあるが、流石にそれは中学二年生で卒業した。

現在ではその妄想は失望へと変わり、高校二年生となった俺はただただ惰性のように毎日を過ごしている。

一体何故俺がそこまで人間に対し絶望しているのか、まさか分からないなんて人はいないだろうが、念のため言っておくと……。


「よりよい未来を作るには、まず我々が体を張って変わっていくしかないのです――」


おっ、丁度よく“醜い人間の代表”みたいな奴が演説してるなあ。

「必ず皆様に安心した生活をお過ごしいただくことを約束致しますっ! ですので、どうか、どうか私めに清き一票をっ!」

何が約束致します、だ。お前らみたいに息を吐くように嘘ばっかついて綺麗事並べる政治家に、一体何を期待しろっていうんだ。

 

 
そう……人間はこれだから醜いのだ。

口では偽善的な事ばかり平気で言うくせに、中では何を思っているか分かったものじゃない。

政治家を分かりやすい例として挙げたが、別にアイツらだけの話じゃない。

その辺を歩いているいたって普通の主婦やサラリーマンも、みんな自分可愛さに嘘ばかりついているのだ。

当然……俺の通っている高校の連中も。

 

女生徒1「おはよー!」

女生徒2「あっ、おはよー!」

女生徒1「ねーねー、昨日のホラー特集見たー?」

女生徒3「あー、見た見た。あれ結構怖かったよねー!」

女生徒4「えー、何それ? 私見逃したー」



あそこを歩いている女子4人組……。

一見すればとても仲睦まじいグループに感じるだろう。俺だって初見ならそう思ったかもしれない。

しかし、ついこの間女生徒1のいないところで他の3人が女生徒1の陰口を叩いているのを俺は見た。

普段のあの楽しげな雰囲気はどこへやら。その時の3人の容赦ない悪口や、禍々しささえ感じる表情は、別人なのではと疑いたくなる程だった。

……本当に別人だったらどれだけ良かったか。

しかし残念ながら現実は残酷で、彼女らのようなケースはこの学校だけでも腐る程存在しているのだ。

 

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