穂乃果「でもホントに使えるのかなー?」
雪穂「おねえちゃーん」
穂乃果「(雪穂! グットタイミング!)」
穂乃果「(雪穂で試してみよう!)」
穂乃果「ねえ、雪穂」
雪穂「なあに? お姉ちゃん」
穂乃果「お姉ちゃんのこと好き?」
雪穂「はあ? そんなわけないじゃん」
ピピピピピピピピッ
穂乃果「……なるほどなるほど」
穂乃果「(音が鳴ったってことは……)」
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穂乃果「雪穂、お姉ちゃんは雪穂のこと好きだよ」ホホエミ
雪穂「ッ/// きゅ、急になに言ってるの!?」
穂乃果「そのまんまの意味だよ。お姉ちゃんは雪穂のことが好きだよ」ニッコリ
雪穂「―――! お姉ちゃんのばか!」///
ドタバタドタバタ
穂乃果「雪穂どこか行っちゃった」
穂乃果「でも、なんで馬頭されたんだろう? 私なにも悪いこと言ってないよね」
穂乃果「これ壊れてないよね? 私、雪穂からすごく嫌われてるじゃん」
穂乃果「音が鳴ったから好きってことじゃないの?」
雪穂『お姉ちゃんのばか!』
穂乃果「目から汗が」グスッ
雪穂「お、お姉ちゃん」オドオド
穂乃果「雪穂!」バッ
雪穂「あ、あのね。さっきはいきなりばかとか言って……ごめん」
雪穂「私も……お姉ちゃんのこと、好きだよ」ボソッ
穂乃果「……」
雪穂「……えっと」
穂乃果「ゆっきちゃーん♪」ダキッ
雪穂「!? お、お姉ちゃ―――」
穂乃果「雪穂はかわいいなー、もう」スリスリ
雪穂「……」ギューッ
雪穂「(えへへ)」///
穂乃果「(雪穂あったかーい)」
穂乃果「(とりあえず、壊れてないことがわかったよ。明日みんなに色々試してみよう)」
――翌日
穂乃果「ねえ、絵里ちゃん」
絵里「なあに? 穂乃果」
穂乃果「絵里ちゃんってハラショー以外のロシア語喋れるの?」
絵里「ええ、もちろんよ」
ピピピピピピピピッ
穂乃果「……」
穂乃果「そうなんだ、なにか喋ってみてよ!」
絵里「! あ、明日でいい?」
穂乃果「えー、なんでー?」
絵里「それは……」
絵里「(実はロシア語なんて喋れません! なんて言えない!)」
穂乃果「……」ワクワク
絵里「(ロシア語ロシア語……全くわからないわ)」
絵里「(どうすれば……)」
絵里「(! 誤魔化せばいいのよ! 穂乃果だってロシア語を知らないはず)」ハラショー
絵里「(ロシア語っぽい言葉は……)」
絵里「バ、バルコサミン!」
穂乃果「バルコサミン? どういう意味なの?」
絵里「あなたはとても輝いてるという意味よ!」ドヤチカァ
穂乃果「バルコサミンって酢じゃないの?」
絵里「――」
穂乃果「ねえ、花陽ちゃん」
花陽「なぁに?」
穂乃果「花陽ちゃんって白いご飯が好きなんだよね?」
花陽「うん!」
穂乃果「(さすがに嘘じゃないか、なら)」
穂乃果「毎日ご飯ばかり食べてて飽きないの?」
花陽「全然そんなことないよ! この先ずっと主食はご飯でも大丈夫なくらい!」
ピピピピピピピピッ
穂乃果「ねえ、花陽ちゃん」
穂乃果「私も毎日昼食はパン食べてるけど、たまに飽きることもあるよ」
穂乃果「花陽ちゃんも飽きること、あるよね?」ポンポン
花陽「――」
穂乃果「ねえ、希ちゃん」
希「なあに? 穂乃果ちゃん」
穂乃果「希ちゃんって実際は関西弁じゃないんだよね?」
希「そんなことあらへんよ? ウチは生まれてからずっと関西弁や」
ピピピピピピピピッ
穂乃果「そうなんだ、でもたまに標準語でも喋るよね」
希「そうかな?」
穂乃果「ほら、基本かなをつけたら標準語だよね」
希「そ、そんなことあらんよ」
穂乃果「ん? それもう関西弁じゃないよね」
穂乃果「希ちゃん」ニッコリ
希「――」
穂乃果「ねえ、真姫ちゃん」
真姫「なに?」クルクル
穂乃果「どうしていつも髪の毛クルクルしてるの?」
真姫「特に意味はないけど、ただの癖よ」クルクル
穂乃果「へえ、そうなんだ」
穂乃果「真姫ちゃんって好きな人いる?」
真姫「ッ!? きゅ、急になに聞くのよ!」
穂乃果「ねえ、答えて」ズイッ
真姫「い、いないわよ!」
ピピピピピピピピッ
穂乃果「―――嘘、だよね?」
穂乃果「真姫ちゃんは誰が好きなのかな~?」
真姫「だからいないわよ!」
ピピピピピピピピッ
真姫「もう! さっきから響いてるこの機械はなに!」
穂乃果「これ? 嘘発見器」
真姫「―――え?」
穂乃果「私が真姫ちゃんに『好きな人がいますか?』と質問しました」
穂乃果「音が鳴っている。ということは?」
真姫「わ、私が嘘をついている……」
穂乃果「正解、で? 誰が好きなの?」
穂乃果「教えて、真姫ちゃん」ニッコリ
真姫「――」
穂乃果「ねえ、凛ちゃん」
凛「なーに? 穂乃果ちゃん」
穂乃果「凛ちゃんはどうしてスカートを穿かないの?」
凛「……凛が男の子っぽいからだよ」
凛「髪もこんなに短し、ガサツだし、凛は全然女の子っぽくないの」
穂乃果「……」
凛「だから、凛にはスカートは似合わないよ……」
ピピピピピピピピッ
穂乃果「―――そんなことない!」
穂乃果「こんなにかわいい子が男の子っぽい? 全然思わないよ!」
穂乃果「凛ちゃんはかわいい! 凛ちゃんはかわいい女の子!」ダキッ ギューッ
凛「ほ、穂乃果ちゃ……」カアアアア
凛「――///」ギューッ
穂乃果「ねえ、ことりちゃん」
ことり「なぁに?」
穂乃果「お誕生日おめでとう!」
ことり「ありがとう! 穂乃果ちゃん!」
穂乃果「今年のプレゼントはチーズケーキと……これです!」
ことり「わぁ……! 小鳥のぬいぐるみだあ……!」
ことり「かわいいー!」ギューッ
穂乃果「気に入ってくれたかな?」
ことり「うん! 大事にするね!」
穂乃果「―――ねえ、ことり」ズイッ
ことり「!?」
穂乃果「――」ボソッ
ことり「――」カアアアア
穂乃果「(あ、嘘発見器使うの忘れた)」
穂乃果「ねえ、海未ちゃん」
海未「なんですか? 穂乃果」
穂乃果「海未ちゃんって私のこと好き?」
海未「はい、好きですよ」
ピピピピピピピピッ
穂乃果「!?」
穂乃果「え、え? 海未ちゃん私のこと、嫌いなの?」
海未「!? そんなことないですよ、穂乃果のことは好きです」
ピピピピピピピピッ
穂乃果「……」
穂乃果「ねえ、海未ちゃん」
穂乃果「これね、嘘発見器なんだ」
海未「嘘発見器……?」
穂乃果「これを相手に向けると、その相手が嘘をつくと音がなるの」
穂乃果「音が鳴ったってことは、海未ちゃんは私のことが嫌い、なんだよね」ジワッ
海未「そんなことありません! 穂乃果のことは好きです!」
ピピピピピピピピッ
穂乃果「海未ちゃんの嘘つき!!」
海未「嘘なんかじゃありません! 私は穂乃果のことが―――」
海未「大好きです!!」
海未「私が穂乃果のことが嫌い?」
海未「そんなオカルトありえません! SOAです!」
海未「私は穂乃果のことが大好きです!」
海未「これからもずっと穂乃果の隣を歩いていたい!」
海未「これからもずっと不器用な穂乃果を支えていたい!」
海未「これからもずっと一緒にいたい!!」
海未「だから! 私を信じてください!」
海未「機械なんかを信じずに!」
穂乃果「……」ゴシゴシ
穂乃果「……そう、だよね」ポイッ
穂乃果「私は、海未ちゃんの気持ちを信じるよ」ニコッ
海未「穂乃果!」ダキッ
にこ「みんな……遅いわね」
おまけ
穂乃果「ねえ、にこちゃん」
にこ「なに? 穂乃果」
穂乃果「『にっこにっこにー!』をやっててたまに、たまーに悲しくならない?」
にこ「……」
にこ「……正直に言うと、たまにある」
にこ「こないだ、始めて出待ちされたの」
にこ「ファンの女の子が、写真を一緒に撮って下さい! って言ってきたのよ」
にこ「だから私は『にっこにっこにー!』をやったの」
にこ「女の子、どんな反応したと思う?」
にこ「苦笑いよ、苦笑い」
にこ「苦笑いされるくらいなら凛みたいに痛い! って言われたほうがよかったわよ!」
にこ「あんなに惨めな思いをしたのは初めてよ!」
穂乃果「……」
穂乃果「ほっのほっのかー!」
にこ「ほ、穂乃果?」
穂乃果「あなたに笑顔届ける高坂ほのほの~!」
穂乃果「穂乃果はみんなのも・の!」
にこ「……もしかして、慰めてくれるの?」
穂乃果「さあ、どうでしょう」
にこ「……」
にこ「ありがとう、穂乃果」ボソッ
ホントのホントにおわり
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