男「なんでこんなに可愛いんだろ」ヨシヨシ
後輩「…… 」
男「とてもこの世のものとは思えないな、この可愛さは」ヨシヨシ
後輩「…… 」
男「このままずっと後輩ちゃんを撫で続けていたいくらいだよ、ホントに」
後輩「…… 」
男「 ……ん? 後輩ちゃん?」
後輩「…… 」
男「ありゃー、またか」
後輩「……ん、んぅ? 先輩?」
男「あ、ようやっと起きた、もう日が暮れちゃったよ。早く帰らないと」
後輩「…えっと……私は何を…?」
男「覚えてないのかな? 今の今まで眠ってたんだけど」
後輩「え……あ」
男「思い出したみたいだね、君は僕になで………って痛いよ、何するの後輩ちゃん」
後輩「知りません、私は何も知りません」ギリリ
男「ちょ、ちょっと、地味に痛いから。本当に痛いからやめてね後輩ちゃん。後輩ちゃんってば」
後輩「…… 」
男「……もう、気は済んだ……?」
後輩「何のことですか。私は何も知りません。はい、これっぽっちも」
男「思いっきり肉摘まんでくれちゃったね、跡ついちゃったよ」
後輩「きっとそれは天罰ですよ。いえ、私には何のことだか分からないのですが」
男「そっかー、天罰かー、それは気をつけないとだね」
後輩「日頃から、訳の分からない行いをしなければ天罰なんてくだらないと思いますよ」
男「おかしいな、訳の分からない行いをした覚えなんて無いんだけど」
後輩「ツネるくらいじゃ先輩には足りなかったですか。成る程、なら別の方法を検討しなくてはいけませんね」
男「えっと……天罰はどこに……」
男「いやー、すっかり暗くなっちゃったね。後輩ちゃん」
後輩「誰のせいだと思ってるんですか」
男「ずっと寝てた後輩ちゃん?」
後輩「…… 」
男「……あの、生ゴミを見るような目で見つめてくるの、やめていただせませんか。興奮してしまいます」
後輩 バコッ
男「ぐほぉっ!!!」
男「おはよう、後輩ちゃん!」
後輩「…… 」
男「うわっ、なんて嫌そうな顔」
後輩「…… 」タッタッ
男「ちょ、あれ、どうして早歩きになるの」
後輩「……先輩といるところ、見られると恥ずかしいので近寄らないでもらえますか」
男「!」ガーン
後輩「…….では」
男「あ…… 」
男「………というわけなんだけど 」
友「…… 」
男「ここまで避けらるのは何か訳があると思うんだ」
友「…… 」
男「友? どうしたの? 」
友「……」
男「ちょっと、友まで後輩ちゃんみたいな反応しないでよ、傷ついちゃうよ」
友「……それは何もいいたくなくなるわな」
男「何かわかるんだね、友!」
友「いや……えっと…… 」
友「あー……ちょっと用事思い出したから帰るわ、じゃあな」
男「そっか、なら仕方ないね」
友「あー、仕方ないよー、仕方ないよなー、あはははー(棒)」
男「……じゃあ、ちょっと気が引けるけど後輩ちゃんに直接聞いて見ることにするよ」
友「!?」
男「まだ教室にいるかな…」
友「ち、ちょっと待て。気が変わった、やっぱりヒントだけ」
男「えー、ヒントなんて回りくどいことしないで直接教えてくれたらいいのに」
友「いや…だからそれは…… 」
男「それはあれかい?僕が自ら答えを導き出さないと意味が無い問題だったりするの?」
友「あー決してそういうのじゃないんだが……なんというか、ストレートに言うのが躊躇われるというか…… 」
男「?」
友「めんどくさいから手短にヒントだけ言うぞ」
男「うん」
友「普段お前が後輩ちゃんにしてること、それとその行為を周りからどう思われてるか。それを考えればわかると思うよ」
男「僕が普段後輩ちゃんにしてること……? 特にないと思うけど……」
友「あるから」
男「即答ですか。………強いていうなら頭ナデナデしてることかな」
友「それだけじゃないと思うが……まあゆっくり一日考えてみろよ、そうすれば流石にわかるだろ」
男「まるで分かる気がしないよ」
友「うっせ、黙って考えてろ」
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