ひたぎ「わたしのこと、好き?」
暦「うん」
ひたぎ「え?」
暦「だから、好きだって」
暦「戦場ヶ原は僕のこと好きじゃないのか?」
ひたぎ「いや、あの、その…」
ひたぎ「…す、好きよ、もちろん」////
暦(フッ、勝った…!!)ニヤリ
翼「ねぇ、阿良々木くん」
暦「何だい?羽川」
翼「私のこと、好き?」
暦「うん」
翼「どのくらい?」
暦「羽川の知っていることくらい」
翼「…ふふっ、今だけは何でも知ってるって言いたくなるね」
暦(羽川の意表はつけないなぁ…)
翼「ふーん、ふーん」プラプラ
暦(でも、ごきげんに机の上で足を揺らす羽川可愛い)
真宵「カササギさん、わたしのこと、好きですか?」
暦「僕のことをスズメ目カラス科に分類されるカラスみたいに呼ぶな」
暦「僕の名前は阿良々木だ」
真宵「失礼、噛みました」
暦「違う、わざとだ」
真宵「かがみでした」
暦「わざとじゃないけど、わざとらしい!?」
暦「…って、そういう質問するなら真面目にしてくれよ、八九寺」
真宵「そうですね、真面目に聞きましょう」
暦「おう、どんと来い」
真宵「わたしのこと、好きですか?」
暦「どちらかと言えば…大好きかな」
真宵「そうですか」
暦「え?それだけ?」
真宵「はい、それだけです」
暦「…なんだよ、思わせぶりな奴」
真宵「わたしは魔性の女ですから」
真宵「…ふふ、そうですか」
真宵「阿良々木さんはわたしのことが大好きですか」ニヘ
暦(思い出してにやける八九寺可愛い)
駿河「阿良々木先輩、わたしのことをどう思う?」
暦(なるほど、神原は直接聞かない派か)
暦「どうしたんだ、いきなり」
駿河「答えてくれ、阿良々木先輩」
暦「うーん、突然言われてもなぁ」
暦「どういう答えが欲しいんだ?」
駿河「…そ、それは言えないが」
暦(…よし、このまま少し焦らしてみよう)
駿河「なあなあ、阿良々木先輩」
暦「いや、そう言われても…」
駿河「素直な印象でいいんだ」
駿河「何か無いだろうか?」
暦「うーん…」
駿河「ほら、良いとか悪いとか、そのくらいでいい」
暦(…このまま虐めてもいいんだけれど)
暦(まあ、今回は素直に答えてやろう)
暦「じゃあ、ちゃんと聞いてくれよ?」
駿河「ああ、もちろんだ!」
駿河「覚悟は出来ている、何でも言って欲しい」
暦「僕は…お前が好きだ、神原」
駿河「ふぇ?」
暦「だから、好きだって言ったんだ」
暦「不服か?」
駿河「あれ?いや、そういうつもりで質問したわけじゃ…」
暦「そうなのか?」
駿河「え?」
暦「全く期待していなかったか?」
駿河「そ、それは…」
駿河「…す、少しだけ、していた」チラ
暦(神原のチラ見可愛い)
撫子「暦お兄ちゃん」
暦「どうした?千石」
撫子「暦お兄ちゃんは、撫子のこと」
撫子「す、すすすすす好きだよね?」
暦「ススキ?どう言うことだ?」
撫子「…う、ううん、何でもない」ショボン
暦「まあ、好きだけどね」ボソ
撫子「え!?」
暦「ん?どうした?千石」
撫子「こ、暦お兄ちゃん、今何て…」
暦「何も言ってないけれど?」
撫子「う、ううう…」
暦(確認したいけど、恥ずかしくて出来ない千石可愛い)
火憐「兄ちゃん兄ちゃん」
暦「なんだ?火憐ちゃん」
火憐「兄ちゃんはあたしのこと好きか?」
暦「うん、もちろん」
火憐「そっかー、あたしも兄ちゃんが大好きだ」
火憐「良かったー、兄ちゃんがあたしのこと好きで」
暦「そうだな」
火憐「よーし、兄ちゃんにダイブするぜー」
暦「やめてくれ」
暦(平常運転でも火憐ちゃんは可愛い)
月火「お兄ちゃんお兄ちゃん」
暦「なんだい月火ちゃん」
月火「お兄ちゃんはわたしのこと、好きだよね?」
暦「ううん」
月火「そうだよね、好きだよね…って」
月火「どうしてわたしだけ好きって言わないの!!?」
暦「メタな発言するなよ」
月火「どうしてか聞いてるの!」
暦「えー、だって月火ちゃん怖いし」
月火「怖くないよ!全然怖くないよ!」
月火「…本当に私のこと好きじゃないの?」
暦「そうだなぁ…」
月火「ねぇ、本当の本当に?」ウルウル
暦「…ふふ、月火ちゃん」
月火「…何?」
暦「ははは、嘘に決まってるじゃないか」
暦「僕は月火ちゃんが大好きだぜ!」
月火「…ぐすっ」
暦「え?」
月火「…お兄ちゃんの、馬鹿」タッタッ
暦(泣き顔の月火ちゃんはやっぱり可愛いな)
暦(…でも、後で謝らないとだけれど)
忍「…」
暦「…忍は聞いてこないのか?」
忍「儂が?」
忍「かかか、儂をあのような小娘たちと一緒にするでないわ」
忍「別に主様が誰を好きじゃろうと、儂は変わらんよ」ヒラヒラ
暦「…でも、好きでいて欲しいとは思ってる?」
忍「うん!、もちろん…………はっ!?」
暦「お前、うん!って…」
忍「う、うるさいわ!」
忍「悪いか?儂が主様に好かれているのを喜んだら、誰か迷惑するのか!?」
暦「いや、落ち着けよ忍」
忍「ふー、ふー」
暦「僕は忍のことが好きだよ」
忍「と、当然のことじゃな」
暦「安心したか?」
忍「あ、安心も何も、心配しとらん!」////プイッ
暦「…そうかい」
暦(…なんだかんだ、いろいろ気にしちゃう忍可愛い)
とりあえず以前似た系統で書いてました。
残っていないようですが…
お好みのキャラとシチュエーションがあれば、随時拾って書きます。
何も無ければ以前のリクエスト消化して終わらせます。
良かったら、適当に書いて行って下さい。基本的に全部拾う予定なので。
乙。前似たような感じの化ss書いてた人?
>>17はい、多分あっていると思います。
よかったら参加していってください。
こよこよに喋らせるのやめたの?
また前みたいに拾っていってくれるなら
撫子と月火と暦の絡みを希望
>>20暦「」って打つの時間かかるんですよ。
あと、臭さはちょっと分かった。それだけです。
おk。それ拾いましょう。考えるからちょい待ちプリーズ。
個人的に余接との絡みも読みたいです
~阿良々木家~
暦「あれ、千石来てたんだ」
撫子「う、うん」
月火「たまにはせんちゃんと絡んでおかないとね」
暦「うおっ、急に出てくるなよ、急に」
月火「ふふん、神出鬼没がアイデンティティになるように頑張ってるんだ」
暦「いや、そういうの沢山いるし」
月火「ありゃ、そう?」
暦「朝から随分適当に話してるな、お前は」
暦「火憐ちゃんは一緒じゃないのか」
月火「うん、神原さんのところに行っちゃったみたい」
暦「みたい?」
月火「起こしに行ったら、もういなくって」
月火「こんな書き置きがあったんだよ」
暦「ん?何て書いてあるんだ?」
月火「神原さんのところに行ってくる」
月火「…だと思う」
撫子「す、凄い字だね…」ヒョイ
暦「急いでいたからだと信じたいな」
月火「そうだ、お兄ちゃん暇でしょ?暇だよね?暇になるしか無いよ!」
暦「何それ、千石の真似か?」
撫子「…お、お兄ちゃん、暇でしょ?暇…」
暦「あ、別にやれって言った訳じゃないから」
撫子「そ、そう?」
月火「で?どうなの?」
暦「そりゃあ、することは特に無いけど」
月火「じゃあ、たまにはわたしたちと遊ぼうよ」
暦「僕が?」
暦「千石はそれでいいのか?」チラ
撫子「う、うん」
暦「別にいいけど、何をするんだ?」
月火「うーん、とりあえず部屋行こうよ」
月火「いつまでもリビングで話しててもしょうがないし」
暦「まあ、ここで遊ぶのは難しいか」
月火「でしょ?私の部屋でいいからさ」
月火「さ、せんちゃんも行こう」タッタッ
撫子「あ、待ってよ、ららちゃん」トテトテ
暦「…やれやれ、僕も行くか」
~月火の部屋~
月火「とりあえず、あるのはこのくらいかな」ドチャ
暦「うわ、凄い数のゲームだな…」
月火「ふふん、お兄ちゃんと違って、私は一緒に遊ぶお友達がたくさんいるからね」
暦「くっ…反論できない」
撫子「こ、暦お兄ちゃん、ファイトだよ!」
暦「ありがとうな、千石」
暦「まあ、僕の友達が少ない話はいいよ」
暦「どれをやるんだ?」
月火「まあ、パーティゲームは一通りあるけど…」
月火「わかりやすいし、マ○オやろう、○リオ」
暦「お、それなら昔やった記憶あるな」
撫子「撫子も、分かるよ」
月火「じゃあ、これで決まりね」
月火「ちょっと古いけど、楽しさは変わらないはずだし」
月火「じゃ、スイッチオーン!」
暦「うーん、僕は普通にマリオでいいかなぁ」
月火「私はピーチ!」
撫子「撫子はヨッシーかな…」
暦「僕、テレサとか可愛いと思うんだけど、変なのかな?」
月火「そんなことないんじゃない?」
撫子「撫子もテレサ好きだよ?」
暦「お、千石気が合うな」
撫子「う、うん、えへへ」
月火「むっ!」
月火「お兄ちゃん!ステージどこにする!?」プンスカ
暦「な、なんで怒ってるんだよ…」
月火「別に!怒ってないし!」
暦「相変わらずピーキーなやつだなぁ」
暦「どこでもいいと思うけど…」
撫子「撫子もよく分からないから」
月火「じゃあ砂漠でいいよね?」
暦「ん?まあ別にいいけど」
月火「はい決定」ポチ
暦「うーん、サイコロの目がよくないなぁ」
月火「ふふん、私はキーマンゲットで順調だよ」
撫子「撫子はキノコ買って行こうっと」
暦「あー、月火ちゃん僕ばかり標的にするなよ!」
月火「弱い人からやっつけるのは基本だからね」
撫子「えいえい」
暦「うわぁ、千石にやられた!」
撫子「この世は弱肉強食だよ、暦お兄ちゃん」
暦「く、くそう…」
暦「お、隠しブロックだ!」
暦「…って、中身キーマンかよ」
月火「そう上手くはいかないものだよ、お兄ちゃん」
月火「よし、テレサを使ってせんちゃんからコインいただきぃ!」
撫子「ああっ!撫子のコイン…」
月火「ふふふ、皆のコインはわたしのものだぁ!」
暦「月火ちゃん、かなりやりこんでるな、このゲーム」
月火「当然!」
撫子「ららちゃん、容赦ないね…」
これが終わったら暦とひたぎの絡み希望コードギアスも頑張って下さい
>>34おk拾った。
暦「お、また隠しブロックだ」
撫子「暦お兄ちゃん引きが良いね」
月火「どうせまたキーマンでしょ?」
暦「やった!スターでたぞ!」
月火「え!?」ガタッ
撫子「おめでとう、暦お兄ちゃん」
暦「よし、これで少し有利だぞ」
月火「そ、そんなの、テレサで奪えば…」
撫子「あ、決闘手袋貰っちゃった」
撫子「ららちゃん、勝負!」
月火「よし、テレサの資金にしちゃうもんね」
月火「ま、負けた…」
月火「運ゲーに当たるなんて、なんという不運…」
暦「お、千石凄いじゃないか」
撫子「ぐ、偶然だから…」
暦「よーし、この調子で勝つぞ!」
月火「ま、まだまだっ!」
撫子「撫子はそこそこでいいや」
暦「結局月火ちゃんが勝ったか…」
月火「いや、危なかったよ」
月火「二人とも、運がいいよね」
暦「そうか?僕、結構不運なタイプだと思うんだけど」
撫子「撫子も」
月火「たぶん、日常発揮されない分の運が、全部来てるんだよ」
暦「…それは嫌だなぁ」
撫子「ずっと運が悪いよりはいいかも」
暦「さすが千石、ポジティブだな」
撫子「えへへー」
月火「くっ…」
月火「…」ぐう
月火「お腹減ったね」
暦「そう言われればそうかもな」
撫子「どこかに食べに行く?」
月火「ううん、お母さんが作って行ってくれたから」
月火「カレーをあっためるだけ」
暦「よし、じゃあ食べに行くか」
月火「その後は別のゲームしよう」
暦「はいはい、分かったよ」
撫子「ふふっ…」
暦「月火ちゃん、福神漬とってくれよ」
月火「はい、お兄ちゃん」
暦「千石は使うか?」
撫子「ううん、撫子はいらない」
暦「福神漬って好みあるよなぁ」
月火「私はカレー食べてるって感じの為に入れているようなものだけれど」
暦「案外、そういうものなのかもな」
撫子「撫子は味が好きじゃないなぁ」
暦「慣れると美味しいんだぜ?」
撫子「…来年頑張るよ」
月火「カレー美味しいねぇ」パクパク
月火「さ、お腹もいっぱいになったし」
月火「次はこれね」
暦「なになに?カー○ィのエアライド?」
暦「どういうゲームなんだ?」
月火「対戦型のレースゲーム…かな?」
撫子「撫子、見たことないや」
月火「少し操作練習してからやれば、大丈夫だよ」
暦「んー、まあやってみればわかるか」
月火(…ふふ、力の差ってものを見せてあげるよ)
暦「よし、大体動かし方はわかったぞ」
月火「じゃあ、シティトライアルでやってみようか」
撫子「撫子、上手くできるかなぁ」
暦「ま、楽しめばいいんだよ」
暦「頑張ろうぜ、千石」
撫子「う、うん!」
月火(くくく…)
暦「あっ!そのデビルスターは僕が乗ろうと思ってたのに!」
月火「ふふん、お兄ちゃんはさっきまで私が乗ってたウィングにでも乗るといいよ」
撫子「あ、スリックスター見っけ」
暦「おい、これ殆ど耐久残ってないじゃないか」
月火「だから乗り換えたんだよ」
暦「ぬぐぐ…いや、まだまだ」
撫子「暦お兄ちゃん、隙あり」ズバッ
暦「ぎゃああ、僕のウィングスターが!?」
月火「さすがせんちゃん、やるね」
暦「…結局僕はジェットスターか」
月火「デスマッチじゃなければ、まだ分からないよ」
暦「二人とも強いよなぁ」
撫子「撫子はスリックスターのままだけどね」
月火「あ、ポイントストライクだ」
暦「え?これは何だっけ」
月火「まあ、ストラックアウトみたいなやつだよ」
暦「お?もしかして勝ち目があるんじゃないか?」
撫子「頑張ろうね、暦お兄ちゃん」
月火(くくく、ドラグーンに乗った私に負けはないのだ…)
月火「…あーっ!?狙い過ぎてズレたぁ…」
撫子「見て見て、撫子100点だよ、暦お兄ちゃん!」
暦「こうなると、事件性のない得点はつまらないなぁ」
月火「もう一回やる?」
暦「どうする?千石」
撫子「撫子、次はもっと強いマシンを作るよ」
月火「じゃあ決まりね」
暦「…ふう、結構いい勝負が出来るようになって来たな」
月火「ある程度の実力があれば、あとは結構運もあるからね」
撫子「でも、そろそろ別なのにしない?」
月火「うーん、他のとなると…」
月火「あ、王道が残ってるよ」
暦「王道?」
月火「これ、スマブラ」
暦「お!スマブラじゃないか」
撫子「撫子、これ結構得意だよ!」
月火「前も皆でやったことあるし、操作は確認すれば大丈夫でしょ」
月火「私はやっぱりピーチかな」
撫子「撫子はカービィ使うよ」
暦「僕は…リンクでいいか」
月火「あれ?前はロイとかの方がかっこいいとか言ってなかった?」
暦「リンクは結構素直な操作性してるからな」
暦「せめて一勝くらいしたいし」
撫子「撫子、リンクもかっこいいと思うよ」
暦「やっぱり鎧ってのに憧れるんだよな」
月火「まったく、これだからお兄ちゃんは」
暦「別にいいだろ?始めようぜ」
月火「お、お兄ちゃん!レイガン連打はズルいよ!」
暦「ズルなもんか!ふははは」
月火「くっ、地味にタイミング合わせて来るし…」
撫子「撫子は傍観してようかな」
月火「せんちゃん!助けてくれても…」
撫子「この世は弱肉強食だよ、ららちゃん」
月火「は、薄情者ぉ」
月火「えい!くらえキノコカウンター!」
暦「わぶっ!?」
撫子「てい、ホームランバット!」
暦「ぎゃあああっ!?何だそのコンボ!」
月火「いえーい、せんちゃん」
撫子「いえーい、ららちゃん」
暦「ま、負けないぞ、僕は」
月火「ふふん、まるっと返り討ちだよお兄ちゃん」
撫子「撫子はアイテムで要塞築こうっと…」
暦「うがー!負けた!」
月火「私も、せんちゃんにやられちゃったよ…」
暦「小競りあってる隙をつかれたな…」
月火「策士せんちゃんだね」
撫子「え、えへへ、運が良かっただけだよぉ…」
暦「今日は遊び倒してしまったな」
月火「まあまあ、たまにはいいでしょ」
撫子「またやりたいな」
暦「そうだな、楽しかったし」
月火「じゃ、時間がある時にね」
暦「今度は火憐ちゃんも呼んでな」
撫子「うん!楽しみにしとく!」
おわり
昔やってたゲームをちょこちょこやらせて見た。
次は>>34を書きます。内容は適当に。
キャラとシチュを書いてくれれば、それに則るので、思いついたら書いて見てください。
ジャンルは特に問いません。
それでは。
八九寺とらららぎさん
パンチラとぎりぎり見えないラインについての討論
ひたぎ「阿良々木くん、デートをしましょう」
暦「は?」
ひたぎ「聞こえなかったかしら?」
暦「デートをしましょう、と言ったのよ」
暦「だろ?」
ひたぎ「…私の台詞を取るのはよくないわ」
暦「いや、まあ聞こえていたからさ」
ひたぎ「なによ?不服かしら」
暦「…僕としてはね、戦場ヶ原」
ひたぎ「何?」
暦「こうして待ち合わせをして出掛けることがそのデートだと思っていたのだけれど」
ひたぎ「あら、それは見解の相違というものね」
暦「そうなのか?」
ひたぎ「ええ」
ひたぎ「だって、この待ち合わせにはデートに足りない要素がたくさんあるもの」
暦「…少し整理してみようか?」
ひたぎ「ええ、そうしましょう」
暦「そもそも僕らはどうして待ち合わせをしたんだっけ?」
ひたぎ「隣町に出来た水族館に行くためね」
暦「ああ、ペンギンと触れ合えることが目玉の水族館だ」
ひたぎ「ペンギン、楽しみね」
暦「そうだろう、戦場ヶ原は可愛いものが好きだから」
ひたぎ「あら、そうでもないわよ」
暦「じゃあ自分のことは好きかい?」
ひたぎ「ええ、もちろん」
暦「ほら、可愛いもの好きじゃないか」
ひたぎ「…そういう言い方されても、嬉しくないわ」////
暦「それも見解の相違みたいだ」
ひたぎ「そのようね」
暦「それで、その後はショッピングに行くんだったっけ」
ひたぎ「その前に食事よ」
ひたぎ「忘れないでちょうだい」
暦「そうだった、ごめんよ」
ひたぎ「予約したのだから、時間は守らないとよ」
暦「その後は服を見てくれるんだよな」
ひたぎ「ええ」
ひたぎ「阿良々木くんの私服はちょっと少なすぎると思うの」
暦「僕は特に困っていないのだけれど」
ひたぎ「…せっかくカッコいいのに、もったいないわ」
暦「…ありがとう、戦場ヶ原」
ひたぎ「事実を言っただけよ、お礼なんて要らないわ」
暦「それで、最後は年越しまで戦場ヶ原の家にいるんだろ?」
ひたぎ「お父さんが帰ってこられなくなってしまったのよ」
ひたぎ「あなたは、可愛い彼女が一人さみしく年越しするのを黙ってみているつもりなのかしら?」
暦「もちろんそんなことはしないさ」
暦「家にも連絡してある、一緒にいるよ」
ひたぎ「そう、それでいいのよ」
ひたぎ「一緒にガキ使を見ましょう」
暦「そうだな、それがいい」
暦「それで?」
暦「これだけあって、まだデートには足りないのか?」
ひたぎ「ええ」
ひたぎ「だって、あなたはデートの基本を忘れているのよ、阿良々木くん」
暦「少し考えさせてもらってもいいかい?戦場ヶ原」
ひたぎ「ええ、構わないわ」
暦「それは、デートには欠かせないものなのかい?」
ひたぎ「そうね」
ひたぎ「あるとないとでは、これからのテンションもモチベーションも変わってくるわ」
暦「とすると、僕は相当まずいことを飛ばしてしまっているのか?」
ひたぎ「そうね、そうなるわ」
暦「戦場ヶ原は、それを僕に教えてくれるつもりはない、と?」
ひたぎ「ええ」
ひたぎ「だって、阿良々木くんの口から聞きたいもの」
暦「僕の口から?」
ひたぎ「…少しヒントをあげすぎてしまったみたいね」
ひたぎ「ここからはノーヒントよ」
暦「…なんだろう」
ひたぎ「思ったことを口にしてくれればいいわ」
ひたぎ「それが答えよ」
暦「…あ」
ひたぎ「わかった?」チラ
暦「…戦場ヶ原」
ひたぎ「何かしら、阿良々木くん」
暦「その服、似合ってるよ」
ひたぎ「…そう、それで100点満点」
ひたぎ「さあ、ペンギンさんに会いに行きましょう」ギュッ
暦「腕を組むのはデートの基本なのか?」
ひたぎ「いいえ」
ひたぎ「これは、私なりの喜びを表現する方法」
暦「…行こうか」
ひたぎ「きちんとエスコートしてね?暦くん」
暦「…ああ、もちろんだよ、ひたぎちゃん」
end
次は>>52を拾う。
まだまだお題募集中だから、好きに書いて行って欲しい。
それでは。
じゃあ季節ネタで初詣とか
出番キャラは任せる
年明け麻雀
面子はお任せ
支援
暦「お、八九寺じゃないか」
真宵「おや?いつもの突撃はしないんですか?」
暦「あえて意表をついてみた」
真宵「なかなかですね、40点をあげましょう」
暦「もしかしなくても、それって低いよな?」
真宵「50点満点です」
暦「結構高い!?」
真宵「おほん」
真宵「とりあえず様式美ということで、いつものやりませんか?」
暦「ん?まあいいけれど」
真宵「それでは」
真宵「こんにちは、オララ木さん」
暦「僕をスタンド使いの気合いみたいに呼ぶなよ」
暦「僕の名前は阿良々木だ」
真宵「失礼、噛みました」
暦「違う、わざとだ」
真宵「髪増した?」
暦「ハゲてねぇよ!!?気遣いもいらないから」
真宵「ありがとうございます、スッキリしました」
暦「八九寺が喜んでくれるなら、僕は満足だよ」
真宵「さて、今日は阿良々木さんに用事があって来たのです」
暦「ん?だから僕の家の前にいたのか」
真宵「まずは、これをご覧下さい」
暦「これは…ティーンズコミック?」
真宵「公園に捨てられていたので、持って来ました」
暦「汚いなぁ」
暦「言ってくれればこのくらい買ってやるぞ?」
真宵「いえ、購入して読むほどには好んでませんから」
暦「なるほど、拾ったから読んだだけなのか」
真宵「はい」
暦「で?どこを読めばいいんだ?」
真宵「これです」
暦「ふんふん…」
暦「うん、面白いな」
暦「で?」
真宵「内容について、何か思いませんか?」
暦「?別に?」
真宵「それでは、分かりやすくお教えしましょう」
真宵「その漫画、ぱんつを出しすぎではありませんか?」
暦「は?」
真宵「ですから、ぱんつですよぱんつ」
暦「天下の往来で幼女がパンツを連呼するものじゃないぞ」
真宵「この際大目にみて下さい」
暦「どうしてそこまで拘るのか、僕には分からないんだよ」
真宵「大事なことだからですよ」
真宵「わたしは、こういう風にぱんつをピラピラ見せるのはどうかと思うんです」
真宵「見えそうで見えない、そのドキドキ感が至高ではないですか」
暦「…いや、違うな」
真宵「ほう、阿良々木さんも意見がおありのようですね」
暦「僕はね、八九寺」
真宵「はい」
暦「正直に言うよ、パンツという布切れ自体には、そこまでの性的興奮は覚えない」
暦「僕が興味を惹かれるのは、あくまでその中身だ」
真宵「ふむ、まあそういうものなのでしょう」
暦「だからね、僕は思うわけだ」
真宵「何をです?」
暦「パンモロすら、すでに見えそうで見えないを体現しているんだよ!」
真宵「な、なんだってー!?」
真宵「キチンとした説明を要求しますよ、阿良々木さん」
暦「ああ、いいとも」
暦「といっても、言いたいことはそう多くないし、理解も難しいものでは無いはずだ」
真宵「そうなんですか?」
暦「ああ」
暦「パンチラというのはね、八九寺、パンツを主体にした表現なんだよ」
真宵「はあ」
暦「パンツメインだから、チラっと見えることや、ギリギリ見えないことに拘泥することになる」
暦「しかし、これが中身、つまりおま…」
真宵「おっと、そこから先は通行止めだブラザー」
暦「おっと、あやうくr18の壁を突き抜けてしまうところだった」
暦「と、これで分かってもらえないかな?」
真宵「つまり、中身を目的と考えると、パンツを履いている時点で」
真宵「見えそうで見えないは達成されている、と?」
暦「そういうことになるな」
暦「ほら、漫画とかだと、現実ではあり得ないくらいぴっちり張り付いてるだろ?パンツって」
真宵「そうですね」
真宵「あんなに食い込んだり、筋が浮いたりはしませんね」
暦「ほら、皆も分かっているんだよ」
暦「そのパンツというフィルターを通して、中身を見ているのさ」
暦「な?パンチラもギリギリ見えないも、関係ないんだよ」
真宵「ふむふむ」
真宵「阿良々木さんは、ノーパン派というわけですね」
暦「そう有り体に言われると気になるけれど」
真宵「しかし、現実問題としてパンチラがお好きな方は大勢居ると思いますが」
暦「まあ普段見えないという点では、中身と大差ないからね」
真宵「お相手がいないと、お金を払わなくてはなりませんし」
暦「直視でないなら、調べればいくらでも見られはするだろうけれど」
暦「たぶん、独特の背徳感があるんじゃないか?」
真宵「ほう、背徳感ですか」
暦「ほら、人の隠し事って、悪いと思っていても気になるだろ?」
暦「スカートってさ、言わば隠し事してますよーって喧伝しているのと同じだと思うんだよね」
暦「覗こうと思えば、私の秘密、見られるかもしれませんよーってさ」
真宵「そうですね、まあ言っていることは最低ですが」
暦「今更このくらいで目くじら立てるなよ」
真宵「ええ、続けて下さい」
暦「まあ、何が言いたいのかというと」
暦「まずはパンチラ、パンモロには大きな差はない」
真宵「言い切りましたね」
暦「あえて、という感じだけれどね」
暦「だが、その嗜好には罪悪感、背徳感、そして現実感というものが重視される」
真宵「現実感?」
暦「多分だけれど」
暦「目の前で、偶発的にパンモロされれば」
暦「恐らく、パンチラより得したと思うんじゃないかな?」
真宵「むむ、まあそうなりますか」
暦「でも、こういう話の時に槍玉にあがるのは、二次元作品が殆どだろう?」
真宵「同意ですね」
暦「つまり、パンチラパンモロは、あくまで二次元の論争なんだよ」
暦「パンチラ派は、現実に起こりうる可能性のより高いパンチラのほうが」
暦「リアル感のある興奮を得られることを主張するし」
暦「パンモロ派は、どんな状況、環境であろうとも」
暦「素直に最大限の興奮を求めるストイックな態度が伺えるね」
真宵「割と偏見に満ちていませんか?」
暦「まあ、僕はノーパン派だからね」
真宵「その派閥が一番欲望に忠実ですね」
暦「脱がせれば一緒だからな」
真宵「…」
真宵「それでは阿良々木さん」
真宵「最後に質問よろしいですか?」
暦「うん?まあいいけれど」
真宵「ここに、わたしの脱ぎたてぱんつがあります」
真宵「これを、阿良々木さんに進呈すると言ったら、どうしますか?」
暦「は?」
真宵「確か、阿良々木さんは言っていましたよね?」
真宵「ぱんつという布切れ自体には興奮しない、と」
真宵「ということは、この布切れは必要ありませんよね?」
暦「そ、それは…」
真宵「おやおや?阿良々木さん」
真宵「あれだけ得意気にペラペラ話しておいて」
真宵「わたしが履いた、というだけの布切れを欲しがるのですか?」
暦「ぼ、僕は…」
真宵「要りますか?要りませんか?」
暦「僕は…」
真宵「阿良々木さんは?」
暦「…欲しいです」
真宵「そうですか」
真宵「素直な態度に免じて、これは差し上げましょう」
暦「マジで!?」
真宵「まあ、哀れな阿良々木さんへ、お姉さんからのプレゼントです」
真宵「しかし、情けない人がですね、阿良々木さん」
真宵「なんだかんだ言っても、阿良々木さんだって好きなんでしょう?ぱんつ」
暦「こ、これは八九寺が履いたものだから…」
真宵「だーかーら」
真宵「女の子が履いたぱんつなら、興奮するんですよね?」
暦「…はい」
真宵「でも、それが安定供給されたら、魅力は半減してしまいますよね?」
暦「…そうですね」
真宵「ほら、世の中パンチラが一番なんですよ」
真宵「少し見えた時のお得感、これが大切なんです」
暦「…負けたよ、八九寺」
真宵「いえいえ、阿良々木さんも精進して下さいね」
真宵「それでは、失礼します阿良々木さん」
暦(…まあ、でも)
暦(実際に八九寺の脱ぎたてパンツを手に入れた時点で、僕は十分得しているんだよね)
暦(…)スン
暦(…よし、バレないように隠しておこうか)
忍(…アレは後で処分じゃな)
おわり
次、初詣。
パンツに関しては、自分が興味ないせいで、内容薄くてすまない。
相手は私のマイエンジェル神原。
数分待ってくれ、流れを考えるから。
駿河「…おはよう、阿良々木先輩」
暦「ん?神原?」
暦「今…何時…?」
暦「…これはどういうことか、説明してくれないか?神原」
駿河「初詣に行く約束だったではないか」
暦「まだ、朝の三時なんだが」
駿河「居ても立ってもいられなくてな」
駿河「さあ、はやく行こう阿良々木先輩」
暦「…はぁ」
駿河「何なら、着替えを手伝おうか?」
暦「いい、自分でやる」
暦「ふぁぁぁ、とんだ早起きになってしまった」
駿河「本来、初詣というのは早朝から行くものだぞ、阿良々木先輩」
暦「…僕らの町は田舎だから、賑わうったってたかが知れているじゃないか」
暦「去年も、特に並んだりした記憶がないぞ」
駿河「それはそうだが」
暦「これじゃあ、甘酒も配っていないかもしれないぞ?」
暦「さあ神原、どう埋め合わせてくれるんだ?」
駿河「埋め合わせる?」
暦「初詣のあと、甘酒を飲んで温まろうという僕の思惑を外した埋め合わせだよ」
暦「さあ、さあ!」
駿河「え?あ、えっと…」
駿河「…それでは」ギュッ
暦「…なぜ手を繋ぐ」
駿河「いや、阿良々木先輩は手袋をしていないだろう」
駿河「これで、少しは温かくないか?」
暦「まあ、少しは」
駿河「こ、これではダメだろうか…?」チラ
暦「…まあ、可愛いから許す」
駿河「か、かわっ!?」////
暦「そのかわり、僕が満足するまではこのままな」
駿河「そ、それは構わないが…」
暦「神原、お前体温高いな」ニギニギ
駿河「代謝はいいとよく言われるぞ」
暦「まるで赤ん坊の手だな」ムニムニ
暦「こうやって触っていると、やっぱり女の子の手だよなぁ」
駿河「む、私は女の子に見えないか?」
暦「あ、そういうわけじゃないけれど」
暦「最近は髪が伸びてきたせいか、かなり女の子らしいし」
駿河「そ、そうだろうか」イジ
暦「…心なしか仕草も変わったのは、心境の変化とかなのか?」
駿河「え?いや、そんなつもりはないのだが…」
暦「それに、そのスカート」
暦「寒くないか?」
駿河「正直、寒い」
暦「いつもみたいにジーンズとか、そういうのを履いてくればよかったのに」
駿河「……たかったのだ」
暦「は?」
駿河「あ、阿良々木先輩に、褒めてもらいたかったのだ!」
暦「え?あ、そ、そうだったのか…」
駿河「うう、戦場ヶ原先輩の嘘つき…」
暦「戦場ヶ原?何か言われたのか?」
駿河「…戦場ヶ原先輩が」
駿河「こういう服装が、阿良々木先輩の好みだって言うから…」
暦「そういわれると、僕が好きな組み合わせできてたのか」
暦「あー、神原、あのな」
暦「確かに、少し気が回っていなかったよ」
暦「そういえば、こういうこと昔もやってしまったことあったし」
駿河「…では、改めて聞こう」
駿河「今日の私、どうだろうか?」
暦「あ、ああ」
暦「なんというか、可愛いぞ、神原」
駿河「そ、そうか…」パァァァァ
暦「うん、スカートも似合うな」
暦「ほら、神原って脚キレイだし」
駿河「そ、そんなに見ないで欲しい」
暦「あ、悪い」プイ
駿河「い、いや、あの…」
暦(どうしよう)
暦(なんだか、今日の神原はおかしい)
暦(下ネタも振ってこないし、なんだか妙にしおらしいというか…)チラ
駿河「…っ」サッ
暦(何この小動物、可愛い)
暦(つないでいる手も、なんだかんだで握り返してきているんだよな)
暦(怪力じゃなくて、普通にやんわり握ってくるんだけれど)
暦(時たま、確かめるみたいに握りなおすのが可愛い…)
暦(どうして僕は、こんなに神原を意識しているんだろうか…)
暦(いままで、こんな雰囲気になったことはないと思うんだけれど)
駿河(…阿良々木先輩が真剣な顔をしている)
駿河(…私は、阿良々木先輩とどうなりたいのだろうか…)
駿河(戦場ヶ原先輩のことは大好きだ、その気持ちに偽りはない)
駿河(でも、阿良々木先輩のことは…?)チラ
駿河「…っ」サッ
駿河(い、今目が合ってしまった…)
駿河(…私は…)
暦「そ、それにしても人いないな」
駿河「まだかなり早いからな」
暦「そろそろ到着しそうだ」
駿河「…阿良々木先輩は、お願い事を決めているか?」
暦「ん?いや」
暦「まあ、いつもどおり無病息災でも願っておくよ」
駿河「そうか…」
暦「神原は、何かあるのか?」
駿河「…いや、私もまだ決めていないんだ」
暦「なんだ、言いだしっぺがそれじゃあ締まらないな」
駿河「私は、思いつくままに願ってみよう」
駿河「さあ阿良々木先輩、ついたぞ」
暦「誰もいないな」
駿河「神様を貸切にできるではないか」
暦「…ま、そう思えば得した気分、かな?」
暦「あ…」
駿河「どうかしたか?」
暦「僕、作法とかど忘れしちゃったよ」
駿河「…ふふ」
暦「なんだよ、笑うことないだろ」
駿河「いや、すまない」
駿河「二人きりなのだ、気にすることはない」
駿河「適当に手を打ち、適当に礼をして、適当に帰ればいい」
暦「いや、知っているのなら教えてくれれば…」
駿河「いいのだ」
駿河「私は阿良々木先輩に合わせる」
暦「…なんなんだよ」
暦「じゃ、とりあえず手、放すぞ」
駿河「あ…」
暦「え?」
駿河「へ?あ、いや、別に…」////
暦「ど、どうしたんだよ、神原」
駿河「け、決して名残惜しかったとかでは…」
暦「わ、わざわざ言わなくてもいいって」
駿河「す、すまない…」プシュー
暦(な、何なんだよ、全く…)
駿河(どうしてあんな反応をしてしまったんだ…)
駿河(…自分のばか)
暦「さ、さあて」
暦「はやく詣でてしまおう」
暦「それじゃあ、適当に…」パンパン
暦(…皆が、健康で幸せに過ごせますように…)
駿河(…………これで…)
暦「よし、後はもう一度手を打って」パン
暦「終わりだ、ちゃんと出来たぞ、神原…」グイッ
駿河「…あ、阿良々木先輩」
暦「な、なんで茂みの方に?」
暦「帰り道はあっちの方だぞ?」
駿河「…」
駿河「…先に謝っておく、ごめんなさい」
暦「は?一体何を…むぐっ!?」
駿河「んっ…」
暦(は?なんで神原とキスしているんだ?)
駿河「んむ、ちゅ…」
暦「む、むむぐ…」
暦(背後に木があって、う、動けない…)
駿河「…ぷはっ」
駿河「ど、どうやって息をすればいいんだ…」
暦「いや、鼻ですれば…って」
暦「いきなり何をするんだ、神原!!」
駿河「だから、最初に謝ったではないか」
暦「あ、謝ればいいってものでもないだろ!?」
駿河「言っておくが、男では阿良々木先輩が初めてだ」
暦「ああ、戦場ヶ原がいるもんな…ってアホか!」
暦「どうしてこんなことをしたのか、説明してもらおうか?」
暦「知っているだろ?僕と戦場ヶ原は付き合っているんだぞ?」
駿河「…ああ、知っている」
暦「それなら、なんで…」
駿河「…さっき、神様にお願いしたのだ」
暦「は?何て…」
駿河「阿良々木先輩と、戦場ヶ原先輩が、仲良くできますように、と」
暦「いや、それを自分で潰さなくても…」
駿河「…神様に頼んだのだ」
駿河「だから、一度くらい私がわがままをしても、何とかしてくれる」
暦「いや、そのりくつはおかしい」
なんだ猿女か
駿河「しかたないだろう、したくなったのだ」
駿河「いや、本当はもっとしたい」
暦「は?今日のお前、やっぱり何か変…」
駿河「変じゃない!」
暦「おおう」
駿河「…変じゃ、ない」
駿河「…すまない」
暦「あ、いや、もういいけどさ」
>>102屋上
駿河「…もうしない」
暦「本当にどうしたんだ」
暦「いつもと様子が違いすぎるぞ」
駿河「…忘れてくれ」
駿河「帰ろう」
暦「あ、ああ」
暦(…そんなに沈むくらいなら、しなければよかったのに)
駿河「…」
暦「…」
駿河「…」
暦(行きは、まあ変な感じだったけれどくっついていたのに)
暦(帰りは壁を感じるなぁ)
駿河「あ、阿良々木先輩」
暦「え?な、なんだよ」
駿河「…手、繋いでもいいだろうか」
暦「は?べ、別に好きにしてくれていいけれど」
駿河「…うん、そうさせてもらう」ギュッ
駿河「…」
暦「…」
暦(気まずっ)
駿河「…阿良々木先輩」
暦「ん?今度は何だ?」
駿河「…」
駿河「たまには、私のことも構ってくれるか?」
暦「?どういうことだ?」
駿河「…さっきは、軽率に行動しすぎた」
駿河「本当にすまない」
暦「いや、だからそれはもういいから」
駿河「私のこと、嫌いになってしまったか?」
暦「そんなことはないけれど」
駿河「…」
暦「…ああもう」
暦「さっきのことは秘密だ」
暦「戦場ヶ原にも言わない」
暦「で、忘れたりもしない」
暦「これでいいだろ?」
駿河「阿良々木先輩…」
暦「考えても見ろ」
暦「僕は今のところ得しかしていないんだ」
暦「だからそんなに凹むなよ」
暦「ほら、何ならうちで汁粉おか、おせちとか食べていったっていい」
暦「…神原が元気な方が、僕は嬉しいよ」
駿河「…そうだな」
駿河「いやなに、年も明けたからな」
駿河「自分の気持ちに、整理をつけたかったのだ」
暦「…それで?目的は達成できたのか?」
駿河「…うん」
駿河「これで、引け目なしに二人を応援できそうだ」
駿河「はは、我ながら不器用すぎて笑えてくる」ジワ
駿河「あはは、今日は風が強いな…」
暦「…そうだな」
駿河「ははは、はは…」ポロポロ
暦「…神原、我慢することないさ」
駿河「え?」
暦「僕は今、ちょっと眠いんだよ」
暦「多分、10分くらいは、周りで何があってもわからないんじゃないかな」
駿河「…阿良々木先輩」
暦「おいで、神原」
駿河「…う、うええぇぇぇん」ギュッ
駿河「…もういいぞ、阿良々木先輩」
暦「…おはよう、神原」
駿河「ああ、おはよう、阿良々木先輩」
駿河「ダメじゃないか、道端で寝てしまうなんて」
暦「はは、あまりに早起きしすぎたからかな」
暦「さ、帰るか」
駿河「…ああ」
駿河「全く、阿良々木先輩は私がいないとダメダメだな」
暦「…そうかもしれないな」
駿河「…そうやって優しくするから、ドツボにはまるのだ、ばか」ボソッ
暦「ん?僕がどうかしたか?」
駿河「なんでもない、気にするな」
暦「まあ、神原がそういうなら」
暦「これからどうする?」
駿河「そうだな」
駿河「先輩の家で、人生ゲームはどうだろうか」
暦「なんで僕の家に人生ゲームがあることを知っているんだ?」
駿河「前に火憐ちゃんに聞いたのだ」
駿河「年明けに三人でやるのだろう?」
駿河「私が入れば、四人になるじゃないか」
暦「そうだな…まあ二人も神原のこと大好きだからな…」
駿河「…も?」
暦「あ、い、今のは言葉の綾というやつで…」
駿河「ははは、分かっている」
駿河「さあ、そうと決まれば早く行こう」グイ
暦「お、おい引っ張るなよ」
駿河「だらしないぞ、阿良々木先輩」
暦「お前と違って、僕は文化系なんだよ」
駿河「たまには運動もしたほうがいい」
駿河「そうしないと、いざという時に体が動かないぞ?」
暦「…全く、コロコロ機嫌が変わるなぁ、お前は」
駿河「立ち直りが早いのが、私の長所なのだ」
駿河「…阿良々木先輩」
暦「ん?なんだよ?」
駿河「…今年もよろしく」
暦「…ああ、こっちこそな」
おしまい
センチなのは深夜仕様。どうして私の書く神原はいつもセンチになるんだろう…
つぎは麻雀。ぶっちゃけそこまで得意じゃないから、雰囲気を重視します。
引き続きお題は募集。
それでは、おやすみなさい。そしてあけましておめでとう。
良いお年を!
羽川と神原の組み合わせがみてぇな
かささぎさんはデフォだけど
みんな化物好きね…他のssより全然コメくるもの。
まあアンケートのせいもあるだろうけど。
おk、全部やっていくよ。主に私の脳内妄想全開で。
>>116デフォってことは、三人でってことかな?説明よろしく。
それでは、まとまったらまた書いて行きますよ。
ネタが尽きるまで書き込んで行って下さい。
暦「…麻雀やろうと面子を集めてみれば…」
ひたぎ「何か問題でも?」
真宵「阿良々木さんは何にでも文句を言う現代っ子ですからねぇ」
火憐「ははは、にいちゃん散々な言われようだな」
暦「どうしてこうなった…」
ひたぎ「どうしたの?阿良々木くん」
暦「いや、まあ火憐ちゃんと戦場ヶ原は分からないでもないけれど」
暦「だけど八九寺、テメーはダメだ!」
真宵「そんなー、ひどいですよー(棒)」
ひたぎ「そうよ、真宵ちゃんが可哀想だわ」
暦「おい戦場ヶ原!お前八九寺のこと見えないはずだろ?」
暦「それに、子供は嫌いだって…」
真宵「わたし、もう迷い牛ではないので」
真宵「だから見えてしまうのだと思いますが」
ひたぎ「このレベルの可愛さなら、子供も大人も関係ないわ」
ひたぎ「それに、真宵ちゃんは全然こまっしゃくれていないし」
暦「…僕に対してはあんなに挑戦的なくせに」
真宵「人によって態度を変える」
真宵「社会人の基本ですよ、阿良々木さん」
暦「言うな!そんな夢のない事を僕に告げるなぁ!」
火憐「なぁなぁ、早く始めようぜ、にいちゃん」
暦「火憐ちゃんも、馴染み過ぎだろ!」
暦「八九寺のこと、知らないだろ、お前」
火憐「いやー、幽霊の友達がいるなんて、流石にいちゃんだなぁ」
暦「え!?素直に言ったのか?」
真宵「ええ、隠すことでもありませんし」
暦「いや、全力で隠して行こうよ、墓まで持って行こうよ!」
真宵「わたし、本体はもうお墓ですから」
暦「なるほど、これ以上墓には持っていけない、と」
暦「って、やかましいわ!」
真宵「酷い、わたしの渾身の幽霊ジョークだったのに」
暦「火憐ちゃんも、こんな非現実をあっさり受け入れられるのか!?」
火憐「えー?いーじゃん面白そうだし」
暦「うぐぐぐ」
ひたぎ「まあいいじゃないの、阿良々木くん」
ひたぎ「さあ、打ちましょうか」
暦「圧倒的ツッコミ不足…」
暦「僕と火憐ちゃんはたまにやるからいいとして」
暦「戦場ヶ原と八九寺はルール分かるのか?」
ひたぎ「私は大丈夫よ」
ひたぎ「陸上部に居た頃、教えて貰ったことがあるの」
暦「え!?確か中学だろ?」
ひたぎ「危ないタイプじゃないわ」
ひたぎ「いなかった?格好つけて麻雀やポーカーばかりやりたがる同級生」
暦「あー…」
真宵「それはあるあるですね」
暦「いや、ここでお前が同意するのもおかしな話だけれど」
ひたぎ「とにかく、その子に詳しく教わってから、何度かやって見たことがあるの」ジャラジャラ
暦「ふーん、それなら大丈夫か」ジャラジャラ
暦「八九寺は?」
真宵「わたしも、隙はありませんよ」ジャラ
暦「へぇ、流石に何年も幽霊やっていると、経験が違うのか」
真宵「こんなこともあろうかと、哲は全巻読破しています」
暦「うわぁ、ガチ初心者じゃないか…」
火憐「ふふーん、ジャラジャラ~」
暦「そしてフリーダムな大きい方の妹か」
ひたぎ「さ、準備できたわよ」
真宵「あ!わたし親、というのがいいです!」
ひたぎ「あら、それじゃあ真宵ちゃんがやっていいわよ」
真宵「わーい」
暦「ほのぼのしすぎだろ、お前たち…」
真宵「それでは、まずはこれから」
暦「一応基本は分かるのな」
真宵「ええ、完璧です」
暦「その自身はどこからくるんだ…」
ひたぎ「そう言えば、羽川さんは呼ばなかったのね」
ひたぎ「こういうゲームなら、呼んでもよさそうなものだけれど」
暦「ちゃんと誘ったんだけれど」
暦「私はいいわよ、勝負にならないから」
暦「って断られた」
ひたぎ「それって、確実に上からの発言よね」
暦「ああ」
暦「でも、本当に勝負にならなそうだから追及はしなかった」
ひたぎ「なるほどね」
ひたぎ「うーん、手牌が悪いわね…」
ひたぎ「お茶濁しだけれど、これで」
火憐「んー、じゃあ、あたしはこれ切っとくか」
暦「で、最後は僕、と」
真宵「…あ!それポンです」
暦「お、鳴いてくるか…」
暦「並べる順番、分かるか?」
真宵「はい、よいしょ、と」
ひたぎ「役が無くて上がれなくならないようにね」
暦「あー、それゲームとかでやるとあるよな」
ひたぎ「小一時間、なぜ上がれないのか悩んだものよ」
暦「あ、そこまでの経験は無いけれど」
ひたぎ「…そう」
暦「べ、別にバカにしたわけじゃ…」
ひたぎ「分かっているわ、気にしないでちょうだい」
真宵「ふむふむ、これは…」
暦「いい手になりそうか?」
真宵「ふふ、秘密です」
真宵「はい、次の方どうぞ」
ひたぎ「…はい、これでいいわ」
火憐「…あちゃー、あたし今回はダメだなぁー」
暦「皆気を付けろ、火憐ちゃんがこういう態度の時は」
暦「たいていかなりいい手が来てる」
火憐「ちょ、にいちゃん!何言ってんだよ!」
暦「ははは、悔しかったら、そのワンパターンをどうにかするんだな」
火憐「ぐぎぎぎ」
暦(捨て牌からは、まだそれぞれ予測のつく段階じゃあない)
暦(けれど、僕には各個人の性格をある程度把握出来ているというアドバンテージがある)
暦(恐らく、漫画の影響を多分に受けた八九寺は大きな手を狙うタイプ)
暦(これは、現実的に勝率が低い)
暦(火憐ちゃんも入っている時は分かりやすいから、警戒するのは簡単だ)
暦(つまり、僕が見るべきは淡々と打っている戦場ヶ原)
真宵「麻雀って、ぶつって言うんですよね」
ひたぎ「ふふ、かっこいいわよね、あの言い方」
暦(…あの慈愛スマイル、1%くらい僕に向けてくれないだろうか)
暦(おっと、いかんいかん)
暦(とりあえず、今は自分の役に集中して…)
真宵「あ、阿良々木さん」
真宵「それロンです」
暦「へ?」
暦「おいおい八九寺、間違っていたらチョンボだぞ?」
真宵「いえ、間違ってませんよ」
真宵「はい、綺麗でしょう?」
ひたぎ「…清一色…っ!?」
暦「ば、馬鹿な!?」
真宵「ふふん、またスーパー真宵ちゃんの力を見せつけてしまいました」
暦(なんてこった)
暦(まさに豪運)
ひたぎ「すごいわね、真宵ちゃん」
真宵「ふふふ、もっと褒めて下さい」
暦(これは、初っ端から厳しい展開になってきたな…)
ひたぎ「ロン、一発、タンヤオ」
ひたぎ「ドラは…残念乗らなかったわ…」
真宵「ああっ!?また振り込んでしまいました…」
ひたぎ「ごめんなさいね、真宵ちゃん」
真宵「いえ、勝負の世界は非情ですから」
火憐「うーん、伸びないなぁ」
暦(今のところ、僕が最下位)
暦(戦場ヶ原は小さく堅実にあがるタイプだな)
暦(火憐ちゃんは調子悪そうだし、八九寺もあの後はバカ当たりしていないな)
暦(さっき上がれたおかげで、点差もそこまで大きくないし)
暦(まだまだ勝負はわからないな…)
ひたぎ「…ふふ」
暦「ん?どうしたんだ?戦場ヶ原」
ひたぎ「何だか、こういうお正月は初めてだから」
ひたぎ「いいわね、皆で、というのも」
暦「…そうだな」
真宵「何を言っているんですか」
真宵「まだまだお正月は始まったばかりですよ?」
火憐「そうだぜー?」
火憐「何なら、ちょっとルール変えてみるか?」
ひたぎ「ルールを?何かあるのかしら?」
火憐「へへ、ズバリ脱衣だよ脱衣」
ひたぎ「へ?」
火憐「昔はよくやったなぁ」
火憐「なー、にいちゃん」
暦「ちょ、そこで僕に振るなよ!?」
ひたぎ「…そうなの?阿良々木くん」
暦「え?あー、これは、その…」
暦「さ、最近はやってないぞ?」
ひたぎ「つまり、昔はやっていた、と?」
暦「あ、あははは…」
真宵「サイテーですね、阿良々木さん」
火憐「ん?皆どうして怖い顔してるんだ?」
暦「お前のせいだよ!」
ひたぎ「……いいわ、やりましょう、その脱衣ルール」
暦「せ、戦場ヶ原?」
ひたぎ「振り込んだら一枚脱ぐ、上がったら一枚着られる」
ひたぎ「ツモった時は他全員が脱衣、これでどうかしら?」
火憐「お、そんな感じだったなぁ」
真宵「あ、あの、本当にやるんですか?」
ひたぎ「ええ」
ひたぎ「阿良々木くん」
暦「は、はい」
ひたぎ「…脱がされる人間の気持ちを教えてあげましょう」ごごごご
暦(怖っ!)
ひたぎ「さあ、続きを始めましょう」
ひたぎ「…そんな」
暦「お、またツモ」
暦「メンタンピン、ドラ2か、まあまあだな」
真宵「あ、阿良々木さんが強すぎます」
火憐「うひゃー、もう下着しか残ってないぜー」
暦「く、くくくく」
暦「さあ戦場ヶ原、脱げよ」
暦「まあ?それを脱いだらパンイチになってしまうが」
ひたぎ「くっ、さっきまでの打ち方は、私たちを欺くための…」
暦「…いや、違う」
暦「…僕はただ、皆の裸が見たいだけだ!」
真宵「な、なんという吐き気を催すほどの邪悪…」
火憐「あははー、にいちゃんこのルールで負けたことないからなー」
暦「どうした?八九寺も火憐ちゃんも、ちゃんと脱いだぞ?」
暦「それとも、言い出しっぺの戦場ヶ原さんは、脱げないから降参するのかな?」
ひたぎ「…脱ぐわ、脱げばいいのでしょう?」
暦「ああ、そうだとも」
ひたぎ「…」シュル パサ
暦「いいねえ、胸を庇うその姿」
暦「どこぞのクマさんが手ブラジーンズを推す理由が、理解できた気がするよ」
ひたぎ「…続けましょうか」
暦「おや?まだ諦めないのか?」
暦「このままだと、ここで素っ裸になるぞ?戦場ヶ原」
ひたぎ「…よく考えたら、別に阿良々木くんが見る分には問題ないもの」
暦「ほほう?」
ひたぎ「好きに見るといいわ」
ひたぎ「けれど、勝負には勝たせてもらうわよ」
暦「ふふ、今の僕に怖いものはないんだよ、ははは」
真宵「阿良々木さん、ノリノリですね」
火憐「まー、みんな裸目前だからなー」
真宵「とんだゲス野郎ですね、阿良々木さん」
暦「勝負とは非情なもの」
暦「つまり、勝てばよかろうなのだー!」
暦「…ふふ」
ひたぎ(…!まさか)
暦「カウントダウンだ、戦場ヶ原」
暦「リーチ!」
真宵「は、早い!」
火憐「捨て牌から手が読めないぜ…」
暦「さて、何故僕がリーチしたか分かるかな?」
ひたぎ「…私たちに対する挑戦、かしら」
暦「ご明察」
暦「三人とも、残りの衣服はその小さなパンツのみ」
暦「僕は、必ずツモ上がりして、全員丸裸にしてやろう!」
真宵「ツモ狙いなのにリーチするなんて、舐めプレイですね」
火憐「点数は脱ぐことに関係ないからな、プレッシャーを与えに来たってことか…」
暦「ふふ、いやに饒舌だな、火憐ちゃん」
火憐「…もしかして、ロン出来てもしない、とか?」
暦「…いやその時は各個に脱がせるだけさ」
暦「ふはは、見える、見えるぞ!」
暦「三人の裸が、ありありと浮かぶ!」
真宵「まあ、見た目としてはもう裸ですよね」
火憐「二人は片手しか使えなくて大変そうだな」
ひたぎ「…そうね」
真宵「火憐さんは、隠さなくていいんですか?」
火憐「あたし?だって何度も見られてるし」
暦「僕は、妹に劣情を抱いたりはしない!」
真宵「怪しい発言ですね」
火憐「ははは、でも、今までも特に何もされてないけどな」
真宵「やはり、ここは戦場ヶ原さん狙いでしょうね」
ひたぎ「…真宵ちゃん、ゲームを続けましょう」
暦「…これは」
ひたぎ「…!まさか…」
暦「ああ、そのまさかだよ」
暦「ツモ、リーチ、平和」
暦「ドラは無し」
真宵「見事な安手です…」
火憐「うわぁ、完全に勝つ為にやってるなぁ」
暦「終わりだな、戦場ヶ原」
ひたぎ「…そんな」
暦「さあ、脱いでもらおうか」
暦「そして、お前の全てを僕に見せてくれ」
ひたぎ「…」
ひたぎ「…仕方ないわ」
ひたぎ「勝負は勝負、だものね」すくっ
暦「ぐふふふふ」
真宵「戦場ヶ原さん…」
ひたぎ「大丈夫よ」
ひたぎ「ロマンチックとは程遠いけれど、別に見られて困る程日々の手入れを欠かしているわけではないのだし」
ひたぎ「…」ヌギ
暦「お、おお!?」
???「…あれ?何してるの、お兄ちゃん」ゴゴゴゴ
暦「へ?」
月火「前に言ったよね?」
月火「それ、もうやったらダメだって」
暦「つ、月火ちゃん…」
暦「き、今日は友達と遊びにいくって…」
月火「今何時だと思っているの?」
月火「楽しく遊んで帰ってきたら」
月火「何 ?この状況」
月火「わたしが納得するような言い訳が、ある?」ギギギギ
火憐「うわ、月火ちゃん怖っ」
月火「これは、お仕置きがいるよね?お兄ちゃん」
暦「い、いや、これは…」
月火「これは?」
暦「真剣な、その勝負の、あくまで結果として…」しゃきん
暦「…月火ちゃん?どうしてハサミを構えるんだ?」
月火「えー?」
月火「だって、お兄ちゃんが性欲魔人だから、こういうことを繰り返すんでしょ?」
月火「それなら」
月火「いっそ、切り取っちゃえばいいかなって」
暦「どこを!?」
月火「うふふ、恥ずかしくて言えないよぉ」
暦「そ、それは勘弁!」ダッ
月火「ふふふ、逃がさないよ、お兄ちゃん」
真宵「…助かったのでしょうか?」
ひたぎ「どうやら、そのようね」
ひたぎ「服を、着ましょうか」
暦「ああ、酷い目に遭った…」
ひたぎ「調子に乗りすぎたわね、阿良々木くん」
暦「途中から、我を忘れていたよ」
ひたぎ「そうね」
ひたぎ「まったく、阿良々木くんはえっちで変態で助兵衛で…」
暦「お、おいおい、そのくらいで勘弁してくれよ」
ひたぎ「…ねえ、阿良々木くん」
暦「ん?」
ひたぎ「…私の裸、見たかった?」
ひたぎ「具体的には、下の…」
暦「あばばば、ゆ、許してくれよ戦場ヶ原」
ひたぎ「これは、純粋な質問よ」
ひたぎ「怒っているわけではないわ」
暦「え?」
ひたぎ「答えてちょうだい」
暦「そ、そりゃあ」
暦「…僕だって健康な男子だし、見たくないわけはないけれど」
ひたぎ「…そう」
ひたぎ「ねえ、阿良々木くん」
暦「なんだ?」
ひたぎ「明後日まで、お父さんは帰って来ないの」
暦「うん、聞いたよ、その話は」
ひたぎ「…明日」
暦「明日?」
ひたぎ「もう一度勝負しましょう」
ひたぎ「…今度は、二人だけで」
暦「…戦場ヶ原?」
ひたぎ「…その時、もう一度あなたが勝ったら」
ひたぎ「見せてもいいわ、私の全部」
ひたぎ「…その先も」
暦「な、なんだよ突然!?」
暦「目的は何だ…?」
ひたぎ「…そうね」
ひたぎ「何か条件がある方が、燃えるかもしれないと思っただけよ」
ひたぎ「どう?この勝負」
ひたぎ「受けてくれるかしら?」
暦「…僕は」
ひたぎ「…」
暦「…いいのか?また全力でやりかねないぞ?」
ひたぎ「ええ、構わないわ」
ひたぎ「言うなれば、あれよ」
暦「あれ?」
ひたぎ「阿良々木くん、私を」
ひたぎ「食、べ、て?」
暦「…っ!?」
ひたぎ「言っておくけれど、今日のソロプレイは厳禁よ」
ひたぎ「それじゃあ、また明日ね」
暦「ちょちょっと待ってくれ戦場ヶ原」
暦「僕はまだ、勝負を受けるとは…」
ひたぎ「いいえ、受けてもらうわ」
ひたぎ「まあ、私が勝っても阿良々木くんが勝っても」
ひたぎ「結果は変わらないのだけれど」
ひたぎ「ふふ」テクテク
暦(…なんと)
暦(もしかして夢か?)ツネ
暦(…夢じゃ、ない!)
暦「いやっほーい!!」だだだ
ひたぎ(ち、ちょっと大胆に誘いすぎてしまったわ)
ひたぎ(でも、阿良々木くんのあの目…)
ひたぎ(あんな風に求められたら、期待してしまうのも仕方ないわよね?)
ひたぎ(…今日は、少し長めにお風呂、入りましょうか)
おわり?
…誰だよ、麻雀ssとか余裕だろって思ってたやつ…
うええ、難しいでごさる、難しいでござる
納得いかなくても許してね。
次、羽川シリーズ。
てか羽川人気過ぎるな。またしばし待たれよ。
~学校~
暦「ふぅ、今日も何事もなかったな」
暦「…さて、そろそろ帰ろうか」
駿河「おや、阿良々木先輩」
暦「神原か」
駿河「今から帰りか?」
暦「ああ、今日は用事もないしな」
駿河「ちょっと待ってくれ、私も一緒に帰る」
暦「別に構わないけれど」
駿河「うむ、ちょっとカバンを取ってくる」タッタッタ
暦「…というか、何も持たずに靴箱で何をしていたんだ、神原のやつ」
駿河「待たせたな、阿良々木先輩」
暦「いや、別に待ってないよ」
暦「行こうか」
駿河「ああ、そうしよう」
暦「…でも、僕の家と神原の家って、そこそこ離れているけれど」
暦「どうして、一緒に帰る気になったんだ?」
駿河「んー、気分だ」
暦「…ま、それならそれでいいけれど」
駿河「たまには後輩との親交を深めようではないか」
暦「僕としては、普段から十分深めていたつもりだけれど」
駿河「まだまだ足りないのだ」
暦「…そうかい」
暦「うう、さぶ…」ブルッ
駿河「吸血鬼なのに、寒いのは苦手なのか?」
暦「…とりあえず、なぜ吸血鬼は寒さに強いと思うのか聞きたいところだ」
暦「それに、僕はほとんど人間だ、この場合吸血鬼うんぬんは関係ない」
駿河「そうなのか、便利に使えるわけではないのだな」
暦「できるなら、そうしていたとは思うけれど」
暦「残念ながら、そういうわけには行かないんだよ」
暦「…こういう時にかぎって、何故かコンビニの肉まんとかが目に入るんだよなぁ」
駿河「買い食いでもするか?」
暦「付き合ってくれるのか、神原」
駿河「ははは、こういう時は相伴するのが礼儀というものだろう」
駿河「そうと決まれば、早速買いに行こう…」
翼「はい、おふたりさんストップ」
暦「え?羽川…?」
翼「買い食いは校則違反よ、知ってた?」
暦「どうしてこんなところに?」
暦「羽川の家とは、全然方向が違うじゃないか」
翼「偶然通りがかっただけよ」
翼「あなたたちを見つけて、声をかけようかと思ったら…」
駿河「なるほど、私たちが話しているのを聞いてしまわれたか」
翼「そういうこと」
翼「さて、申し開きはあるかしら?阿良々木先輩?」
暦「ええ!?全部僕が悪いのか!?」
翼「後輩にあるべき姿を見せるのが、先輩の役目でしょう?」
ちょっと寝ます。また書きます。
翼「と、いうわけで」
翼「阿良々木くん、神原さん、こっちに来なさい」
暦「え!?なにかお仕置きとか…」
駿河「は、羽川先輩、今後気をつけると約束するから、キツいのは勘弁していただけると…」
暦(なんだ、随分消極的なたいどじゃないか)
暦(いいのか?いつもの変態性を発揮しなくて…)
駿河(私といえど、羽川先輩の責めは…)
暦(そうか、あの戦場ヶ原の性格すら矯正しているからな…)
駿河(一歩間違えれば、おそらく私は私でなくなってしまうだろう)
暦(下ネタを言わない、綺麗な神原か…気持ち悪っ)
駿河(その発言はさすがに傷つくぞ…)
翼「お話は済んだ?」ズイッ
二人「ひぃっ!!?」
~喫茶店~
暦「…あの、羽川さん?」
翼「阿良々木くんはコーヒー?紅茶?」
暦「あ、僕はコーヒーで…」
翼「神原さんは?」
駿河「私も同じで…」
翼「そう、それじゃあ私も今日はコーヒーにしようかな」
暦「って、おかしいだろ!」
翼「…阿良々木くん、お店で騒いだら、ほかのお客さんに迷惑でしょ」
暦「あ、ごめん…」
暦「羽川、お前は僕たちを注意しに来たんだよな?」
翼「そんなこと、一言も言っていないじゃない」
暦「は?」
翼「私は、買い食いが校則違反だって言っただけ」
翼「別に注意はしてないわよ」
暦「…つまり、どういう事なんだ?」
翼「だから、帰り道でたまたま二人を見つけたから声をかけただけ」
翼「ってこと」
駿河「な、なぜその話題をチョイスして話しかけたんだ?」
翼「…うーん、キャラ的に?」
暦「いや、僕に聞かれても…」
翼「いいでしょう?ここなら先生が来ることもないし」
暦「そりゃあかなり歩かされたしなぁ」
翼「私だって、人並みに友達とおしゃべりしたいこともあるの」
翼「何か問題でも?」
暦「問題はないけれど、違和感はあるよ」
暦「いつもなら、そんなこと言わないじゃないか」
翼「…気分よ、気分」
駿河(…もしかして、羽川先輩は…)
翼「神原さん、それ以上考えたら、私」
翼「ちょおっと、怒っちゃうかも?」ゴゴゴゴ
駿河「ひ、ひぃっ!!?」
暦「まあ、羽川にも考えがあるんだろうし、深くは追及しないけれど」
翼「そうしてくれると助かるな」
駿河「しかし、ただコーヒーを啜るのも芸が無いな」
暦「本来、喫茶店ってこういうものじゃないのか?」
暦「くだらないことを話したり、軽食をとったり」
駿河「それはそうかもしれないが」
駿河「せっかく珍し組み合わせなのだ、何かしてみようではないか」
暦「何かってなんだよ」
翼「あてがあるのかしら?」
あれ、きてたのか
おにいさん沢山スレもって大変だな
頑張ってな
駿河「う、そんなに期待されると難しいが…」
駿河「そうだ、こういうのはどうだ?」カチカチ
暦「なんだよ、急に携帯なんていじりだして…」
駿河「…あった、これだ」
駿河「ふたりとも、見てくれ」
暦「なんだ?相性占い?」
翼「ああ、最近流行ってるっていう」
暦「知っているのか?」
翼「ええ、話だけだけれど」
>>171自業自得ってやつです。良かったら他のも読んでやってください。
暦「さすがは羽川」
暦「お前は何でも知っているんだな」
翼「何でもは知らないわよ」
翼「知っていることだけ」
駿河「おお、これが例の掛け合いか」
駿河「生で聞くと、また違った趣があるものだな」
暦「…なんでか、これを言わないといけないような気になるんだよ」
翼「奇遇ね、私もそうなの」
暦「…どういうことなんだろうな」
翼「こればっかりは、知っていても言えないのよ」
翼「こういう内容なら、真宵ちゃんでないと駄目ね」
駿河「まあ、それは今議論する必要のないことだ」
駿河「それより阿良々木先輩、早速やってみよう」
暦「僕と神原でやるのか?」
駿河「こういうのは男女でやってこそだろう」
暦「それはそうかもしれないけれど」
暦「僕には戦場ヶ原が…」
駿河「まあまあ、さ、質問に答えていってくれ」
暦「なんだよ、強引だな…」
暦「仕方ないな、付き合ってやるよ」
駿河「さすが、話が分かる」
暦「持ち上げたって、何も出ないからな」
暦「んー何々?彼女のどこが魅力的?」
暦「…なあ神原、これは…」
駿河「当然、今は私の事を指している」
暦「…はいはい」
暦「選択肢は…うん、これかな」
駿河「どれにしたんだ?」
暦「ん?可愛いところにしたけれど」
駿河「え!?」
暦「どうした?正当な評価だぞ?」
駿河「あ、不服という訳ではないのだが…」
駿河「てっきり、特に無しを選ぶものだと」
暦「…いや、無いわけないだろう」
駿河「い、言い切るんだな」
暦「ああ、これは譲れない問題だからな」
駿河「あの、あまり掘り下げなくても…」
暦「神原、僕は常日頃からお前のキャラクター性には感心しているんだよ」
駿河「は、はぁ」
暦「言うなれば、お前は僕の親友ポジションなわけだ」
暦「それこそ、世界が違えば僕とお前で物語が一つ作れる」
暦「友情から愛情へ、ありがちだが外れの無い題材だ」
駿河「う、複雑な気分だ…」
暦「ルックスもスタイルもいい」
暦「飄々としているようで、根っこにはちゃんと女の子らしさを秘めている」
暦「それに、これが一番大きな要因かもしれないけれど」
暦「神原って、僕に対して壁が無いんだよ」
駿河「?どういうことだ、阿良々木先輩?」
暦「ほら、例えば千石とかはさ」
暦「僕に対して壁あるだろ?」
駿河「いや、むしろあの子は私が知るなかでもかなり理性のハードルが低いような…」
暦「?いや、まあ身構えてるというか」
暦「神原はそういうのがないから、変に気を遣わずに済むんだよ」
駿河「うーん、確かに阿良々木先輩に対して身構えることはないな」
駿河「なるほど、理解した」
暦「納得してもらえたなら良かったよ」
暦「さて、続きをやろうか…って、残りは僕の特徴かよ」
暦「えっと、短髪…じゃないし、性格は…暗い?なんかイジメみたいだな…」
駿河「その辺りは自己改善できる部分だと思うぞ?」
暦「まあよく考えたら相性占いなんだから、パーソナルデータは大切か…」
暦「はい、残りは神原が答える質問だけだぞ」
駿河「じゃあ、ぱぱっと答えてしまうか」カチカチカチ
暦「あ、汚いぞ!自分の答えは教えないなんて!」
駿河「乙女の秘密というやつだ、阿良々木先輩」
暦「くっ、先に答えさせたのには、こんな罠が…」
駿河「まだまだ修行が必要だな…と、これで終わりだ」
駿河「相性は…やった!」
暦「ん?どうだったんだ?」
駿河「見てくれ阿良々木先輩、96%だ」
駿河「結婚しちゃいなよyou!らしいぞ」
暦「はは、軽いな、随分…」
翼「…」
暦「ま、でも悪い気はしないな」
暦「後で戦場ヶ原ともやってみるか」
駿河「それなら、サイトを教えておこう」
暦「お、サンキュー、悪い結果が出ないことを祈るばかりだけどな」
駿河「それは確かに怖いな…」
暦「でも、後々この占いを神原とやったってバレる方が怖い」
駿河「なるほどな、それは確かに」
翼「…ねえ、神原さん」
翼「それ、私にもやらせてくれないかしら?」
駿河「ん?もちろん構わないが」
翼「ありがとう」
暦「…それで、また僕だけ公開質問会か」
駿河「まあまあ、いいではないか」
暦「…はぁ、そうだな」
暦「それに、僕が羽川のことを好きなのは、結構公言しているし」
駿河「それはそれで、かなり異常な状況だと思うのだが」
暦「僕はむしろ、羽川のことを嫌いになれる人間を連れて来いと思うね」
暦「見ろ、完璧だろ?」
翼「…やめて阿良々木くん、さすがに恥ずかしいから」
暦「あ、ごめん」
駿河「軽いなぁ」
暦「羽川の好きなところねぇ」
暦「ありすぎて困るな」
駿河「む、なんだか私の時より評価がいい気がする」
暦「仕方ないさ、羽川は最高だからな」
翼「…ふふ」
駿河「あ!今笑っただろう、羽川先輩!」
翼「え?何のこと?」シラッ
駿河「いーや、とぼけても無駄だ!」
翼「えー?私一体何が何やら…」ニヤ
駿河「じゃあ何だ!その口元のにやけは!」
翼「ええ!?そんな…ぷぷっ」
駿河「うがー!せめて隠してくれ!」
暦「二人とも仲がいいなぁ」
暦「うーん、無難に見た目、かなぁ」
翼「阿良々木くん?」
暦「ん?」
翼「きちんと、考えて選んでね?」
暦「え?あ、うん」
翼「き、ち、ん、と、だからね?」
駿河「羽川先輩!そうやってプレッシャーを与えるのはズルいぞ!」
翼「私は念を押しただけ、プレッシャーだなんて心外だなぁ」
駿河「うぐぐ、のらりくらりと…」
暦「おいおい、あんまり騒ぐと周りの迷惑になるぞ」
駿河「え!?いや、これは羽川先輩が…」
暦「羽川?羽川はコーヒー飲んでるじゃないか」
翼「…」ズズッ
駿河「…何というか、勝てる気がしない…」
暦「羽川に勝つ?そんな事が出来るのは羽川くらいだぜ?」
駿河「わからないようで、納得してしまった…」
暦「で、結果はこれか」
翼「ま、当然かなー?」
駿河「おかしい!」
駿河「なんだ、相性120%って!」
駿河「見たことないぞ」
翼「そういうこともあるわよ」
翼「それだけ相性が良かったというだけなのだから」ズズッ
駿河「嘘だ!絶対ズルしただろう」
翼「いーえ?なーんにも」
駿河「お、大人気ないな羽川先輩」
翼「私たちもそう歳は変わらないでしょう?」
翼「私、結構負けず嫌いだったりして」
駿河「見れば分かる!」
暦「まあまあ」
暦「占いなんて、所詮気休めだろ?」
駿河「今はその気休めが大事なんだ」
翼「私は別に」
駿河「くぅっ……絶対気にしてた癖に!」
翼「そんなことないわよ」
翼「もう結果は出ているわ」
翼「そうね、まあ…」
翼「私の勝ち?」
駿河「阿良々木先輩!この人、質悪い!」
暦「うーん、まあそれには同意する、かな?」
翼「ふふ、何とでも言ってくださいな」
翼「…勝ちー」ボソ
駿河「阿良々木先輩~」メソメソ
暦「おーよしよし、可哀想になぁ…」
~翌日~
暦「おーい、羽川」
翼「あれ?どうかしたの阿良々木くん」
暦「いや、昨日の占いサイトをさ」
暦「戦場ヶ原とやってみようと思ったら、ページが無いって出ちゃうんだ」
暦「で、何か知らないかなと思って」
翼「私?知らないわよ?」
暦「え?羽川が知らない!?」
翼「うん、だって」
翼「私が知っているのは、あくまで知っている事だけ、だからね」
おしり
>>22を素で拾い忘れていたので、書きます。
期間空いてましたが、相変わらずお題募集中です。
私を鍛えると思って、何でも書いて下さいな。
それでは、余弦さんいきます。
~学習塾燃え跡~
暦「何故かふらっと来てしまった」
暦「見事なまでに、何にも無いなぁ…」
暦「忍野がここにいたのも、もしかしたら幻だったりしてな」
余弦「あ?おどれは…」
暦「え?影縫さん?」
暦「…あの、つかぬ事をお伺いしますが」
余弦「何?」
暦「どうして逆立ちをしているんですか?」
余弦「今日は余接がお休みしとるから」
余弦「ウチが手ずから歩かんといかん訳で」
暦「…徹底してるんですね」
余弦「当たり前や」
方言に関して、関西に居た事はありますが、京都に詳しい訳でもなく。
つまりは違和感を感じる可能性があります。各自補完して下さい。
暦「影縫さんは、どうしてまたこの町に?」
余弦「まあふらーっとな」
余弦「理由なんてあらへん、ウチ根無し草気取ってるし」
暦「あ、気取ってたんですね」
余弦「ま、ここは怪異に好かれとるし」
余弦「美味しい話が転がってくる可能性も高いっちゅー算段もあったり」
暦「あまりぞっとしない話ですね」
暦「そうだ、その後忍野の噂なんかは聞きましたか?」
余弦「忍野くん?いや、特には聞いてへんよ」
余弦「やっぱり会いたいん?」
暦「聞いてもらえないにしろ、お礼くらいは言っておきたいなとは思います」
余弦「ふーん」
暦「興味なさげですね」
余弦「うん、興味ないわ」
暦「…そうですか」
余弦「元ハートアンダーブレードとは上手くいっとるん?」
暦「忍とですか?まあ変わりなく、恙無くですかね」
余弦「ま、ウチにとったら元ハートアンダーブレードが大人しくしとるんは喜ぶべきことなんかもしらんけど」
余弦「是非全盛期の頃に出会いたかったわ」
暦「戦いたかった、ですか?」
余弦「ま、叶わんことをぶちぶち言うても仕方ないけど」
余弦「忍野くんはええなぁ、羨ましい」
暦「そういうものですか」
暦「じゃ、僕はそろそろ行きます」
余弦「ん?何か用事でもあるんか?」
暦「いえ、そういうわけでは無いのですけれど」
暦「これ以上何かあるわけではないですから、ここには」
余弦「ま、何かあるっちゅーか、何も無いっちゅーか」
余弦「ま、でもちょい待ちや」
暦「え?」
余弦「ウチ今暇なんよ」
余弦「もうちょい構ってくれてもええと思わん?」
暦「えー…」
余弦「嫌なんか?」
暦「…とりあえず、家来ます?」
余弦「おー、ええな、それ」
暦「じゃあ、行きますか」
~阿良々木家~
暦「あ、椅子どうぞ」
余弦「悪いな、ありがたく使わせてもらいます」
余弦「しっかし、味気ない部屋やな」
暦「まあ、あまり収集癖とかは無いので」
余弦「お、ゲームはあるやん」
暦「あー、月火ちゃんが置いて行ったやつですね」
暦「影縫さんはこういうので遊んだことあるんですか?」
余弦「まあ、人並み程度にはなぁ」
余弦「忍野くんはともかく、先輩と貝木くんはよう遊んどったわ」
暦「想像できませんね」
余弦「そうか?背中丸めてやるんよ」
余弦「妙に真剣になっててな、おもろかったわ」
暦「仲良かったんですね」
余弦「まー、あっちはともかく」
余弦「ウチは別に貝木くんのことそこまで嫌ってへんし」
余弦「たまに情報貰う程度には、っちゅー条件付きやけどな」
暦「へえ」
余弦「気の無い返事やな」
暦「僕は貝木のこと嫌いですからね」
余弦「…そらそうか」
余弦「なぁ、これやってみぃひん?」
暦「え?やってみたいんですか?」
余弦「ウチかて遊びたい時くらいあるわ」
暦「余りイメージにはないですけれど」
暦「それに、これ格闘ゲームですよ?」
余弦「協力プレイとかあるやろ」
暦「まあ、ありますけれど」
余弦「ほら、やろうやろう」
暦「…はいはい」
余弦「ウチ、これ使うわ」
暦「ゴッドですか、まあそれはイメージ通りですかね」
余弦「gガンダム、熱いから大好きなんよ」
暦「マスターじゃなくていいんですか?」
余弦「ウチ、ヒートエンドしたい」
暦「なるほど」
暦「じゃあ僕は…f91にしようかな」
余弦「そこはヴァーチェちゃうんかい」
暦「使いにくいんですよ、あいつ」
余弦「声優さん涙目やで?」
暦「メタメタですね」
暦「じゃ、適当にaルート行きますか」
余弦「おっしゃ、ウチに任しとき」
暦「頼りにしてますよ」
余弦「いくで!ヒート、エンドぉ!」
暦「影縫さん、本当にこのゲームやったことないんですか?」
暦「妙に上手いような…」
余弦「ま、ウチくらいになると」
余弦「現実でもゲームでも感覚は変わらんようなるんよ」
暦「そうなんですか」
余弦「ほら、サイコはおどれの仕事や」
暦「おっと、了解です」
余弦「おらっ、ウチを倒したければケルディムくらい持ってこんかい」
暦「貝木は呼ばないで下さいよ?」
余弦「分かってるて」
暦「普通に勝てましたね」
余弦「エクストラも余裕やったな」
余弦「せっかくやし、次はエクシアとヴァーチェ使おう」
暦「苦手なんですけれど」
余弦「中の人補正かかればイケるて」
暦「えー」
余弦「cルートな、難しい方が燃える」
暦「知りませんよ?どうなっても」
余弦「平気平気、成せば成るって言うやろ?」
余弦「ちょ、どうなってんねん、このクィン・マンサ」
暦「最強レベルのボスですから、なかなか怯まないし」
暦「万死に値する!」
余弦「そっちはノってるやん」
暦「楽しまないとですよ」
暦「パージするんで、僕前出ます」
余弦「頼むわ、ウチロックオン出しとく」
暦「了解です、流れ弾注意で」
余弦「あはは、やっぱ協力プレイはこうやんな」
余弦「あー、エクストラ出えへんかったな」
暦「オチたのが響きましたね」
余弦「次はもう少し連携して攻めてこ」
暦「影縫さんが最初ロックとって、トランザム終わったらパージして僕前でどうです?」
余弦「それでいってみよか」
余弦「あと、その影縫さんってのやめよか」
暦「え?」
余弦「余弦でええよ」
暦「…じゃあ余弦さん」
余弦「ま、それでええわ」
余弦「いくで、次は負けへん」
余弦「っしゃあ、ストフリ取ったった!」
暦「やっと行けましたね」
余弦「ファイナルもかなり鬼畜やったしな」
余弦「外暗くなっとる」
暦「もうこんな時間ですか」
余弦「そろそろ行かんとなぁ」
暦「仕事ですか?」
余弦「まあそんなとこ」
余弦「今日はここで終いにしよ」
暦「今日は?」
余弦「まだ全クリしてへんやん」
余弦「また一緒に遊ぼうや」
暦「…余弦さんの予定が合えば、それもいいですね」
余弦「じゃ、ウチはこれで」
余弦「またな、阿良々木くん」
暦「え?今名前で…」
余弦「…ウチが呼んだらいかんの?」
暦「あ、そういうわけじゃないんですけれど」
余弦「じゃ、阿良々木くんでええやん」
余弦「また遊びにくるからな~」ピョーン
暦「え?ここ二階…」
暦「…相変わらず全てが規格外の人だな」
暦「うーん、でも」
暦「無邪気にゲームしてる姿は可愛かったかな」
余弦(…まだ上におるんやけど)
余弦(…ウチが可愛い?)
余弦(…)////
余弦(早よ仕事終わらして、また来よ…)
おしまい
方言気になり過ぎる…
途中でやっているゲームは、ガンダムvsガンダムnext+です。面白いので買ってみてもいいかも。
暦、余弦、貝木は中の人が00共演してるので、織り込めないかなと思った結果です。
無邪気に遊ぶ余弦とか書いてみたかったですし。
それでは、次は翼と真宵書きます。
なでこ「>>1は撫子と暦お兄ちゃん以外が消えてしまった話を書くしかないんだよ」
>>212了解、拾います。
もう少しお待ち下さい。
ちゃーららっちゃんちゃーん
翼「さあ今日も始まりました、まよつばラジオー!」
翼「お相手は私、羽川翼と」
真宵「みんなのラブリーラブドール、八九寺真宵ちゃんでお送りいたします!」
翼「あ、スタッフさん、ちょっと止めてもらえます?」
真宵「おや?どうしました?」
真宵「まさかおトイレですか?困りますよー、プロなんですから」
翼「いやいや、あなたのせいだから」
真宵「何か問題でも?」
翼「問題しかないでしょう」
翼「何?いきなりラブドールとか」
真宵「愛され系愛玩ヒロインですからね」
翼「いや、明らかに卑猥な要素入っちゃってるよね」
真宵「いいえ?そんな意図は微塵もありませんよ?」
翼「あなたになくても、リスナーさんにあらぬ誤解を生むでしょう?」
真宵「そうですか?」
真宵「まあ羽川さんがそう仰るなら、わたしとしても変更するに吝かでないですよ」
翼「なんで私が駄々こねたみたいな論調なのかはこの際放っておきましょう」
翼「普通にね?あくまで普通を目指す形で」
真宵「了解です」キラッ
翼「…引っかかるなぁ、そのテンション」
翼「あ、スタッフさん、それじゃあもう一度お願いします」
ちゃーららっちゃんちゃーん
翼「さあ、今日も始まりました、まよつばラジオー!」
翼「お相手は私、羽川翼と」
真宵「ロリコンホイホイラブリー真宵でお送りいたします!」
翼「はいストーップ」
真宵「もうなんですか?全然先に進まないじゃないですか」
翼「ねえ反省してる?さっきのミス反省してる?」
真宵「おや?またお気に召しませんか?」
翼「ダメでしょ、ロリコンホイホイとか」
翼「あなたのファンが、皆ロリコンの称号与えられちゃうじゃない」
真宵「えー?あながち間違ってもいないと思いますが」
翼「間違っていないなら、それはそれで問題でしょう?」
真宵「羽川さん」
翼「なぁに?急に真剣な顔で」
真宵「世の中、ニーズというものを日々チェックする必要があるんです」
真宵「最近でいいますと、あどけない幼女のギリギリ発言というのは、かなりナウなトレンドなんですよ?」
翼「もうその言い方から時代を感じるわよ…」
翼「ラブリーはいいから、八九寺ラブリー真宵とかでいいじゃない」
真宵「ちょっとパンチが弱くありませんか?」
翼「放送コードに引っかかるパンチなんて、どの道ダメよ」
真宵「仕方ありませんね」
翼「だから、何で私が悪いみたいに言うのよ」
真宵「共演者に気を配るのも、タレントのお仕事ですから」
翼「その発言をした時点で、気配りなんて無いわね」
真宵「スタッフさん、もう一度お願いします」
翼「もう話も聞いていないし」
ちゃーららっちゃんちゃーん
翼「みなさんこんにちは!」
翼「今日も始まりました、まよつばラジオー!」
翼「お相手は私、羽川翼と」
真宵「八九寺ラブリー真宵でお送りいたします!」
翼「最近めっきり冷え込んでいますが、皆さんは風邪などひいていませんか?」
真宵「グロッキーな貴方も、これを聞けば元気百倍、そんなラジオを目指しています」
翼「それでは、まずはリクエスト曲からいきましょう」
翼「曲はpnこよこよラヴァーさんからのリクエストで、staple stable」
翼「ふう、やっとopが終わった…」
真宵「さすが私、今日も完璧ですネ!」キラッ
翼「…」
真宵「さあ、次コーナーですからお便りの用意をしませんと」
翼「私はプロ、怒らない怒らない…」
真宵「あ、曲終わりますよ」
翼「そうね、今ここで編集点作っておきたいわ」
真宵「?」
翼「いいえ、きっと大丈夫よね」
翼「じゃあ、よろしくね、真宵ちゃん」
真宵「ガッテンです!」
真宵「いやぁいい曲ですね」
翼「戦場ヶ原さんの歌声は、思わず聴き入ってしまうわね」
真宵「さて、そんないい気分になったところで、早速コーナー行きましょう」
真宵「最初のコーナーは、答えて?羽川さん!」
真宵「このコーナーでは、皆が疑問に思ったことを、知っていることは知っている羽川さんが」
真宵「ズバリお答えしていくと、そういった内容です」
翼「今日は一体どんな質問が来ているのかしら」
真宵「それでは、不肖私、八九寺真宵が心を込めてお便りを読んでいきたいと思います」
真宵「最初のお便りは、pn僕は歯ブラシになりたい、さんからです」
翼「一体何があればそんな願望を抱けるのかしら」
真宵「翼さん、真宵さん、はじめまして」
翼「はじめましてー」
真宵「初投稿で緊張していますが、どうか僕の疑問に答えを下さい」
真宵「僕には、可愛い彼女がいるのですが」
翼「あら、羨ましいですねー」
真宵「どうやら、彼女は女友達に調教されているらしく」
翼「はい?」
真宵「最近は僕よりもその人の方が好きなんじゃないか、と思うんです」
真宵「翼さん、女の子同士で恋愛というのは、果たしてあるものなのでしょうか?」
真宵「あらー、随分ピュアな方なのですねぇ」
翼「ピュア、かなぁ?」
真宵「それでは羽川さん、ズバリお答えして下さいな」
翼「え、えーっと…」
翼「愛の形は人それぞれですけれど、やはり彼女の事が好きなのであれば」
翼「自分にもっと振り向いてもらえるように、デートに誘ったりしてみてはどうでしょう?」
真宵「なるほど、女友達に負けないくらい自分色に染めろ、という事ですね?」
翼「…なんだか意図的な改変を受けた気もするけれど、まあそんな感じです」
真宵「僕は歯ブラシになりたいさん、是非チャレンジしてみてくださいね」
翼「これ、ちゃんと答えられていないわよね…」
真宵「さあ、次のお便りにいきますよ」
ご飯食べて来ます。
真宵「pn全裸系スポーツ少女さんからいただきました」
翼「とりあえず服を着てみて?」
真宵「翼さん、真宵さん、こんにち◯ち◯」
翼「は?」
真宵「だから、こんにち…」
翼「いや、繰り返してってつもりで言ったわけではなくて」
翼「全く、何を考えているのかしら」
翼「ごめんなさい、続きどうぞ」
真宵「はあ、それでは」
真宵「変態やおい娘改め、全裸系スポーツ少女です」
翼「前のpnも酷いわね」
真宵「実は、私には悩みがあります」
翼「あれ?このコーナーは質問に答えるだけよね?」
翼「いつの間にお悩み相談コーナーになってしまったのかしら」
真宵「まあまあ、せっかくこうしてお便りを下さったんですから」
翼「…」
真宵「続けますよ」
真宵「実は、私には好きな先輩がいるのですが」
翼「しかもまた恋愛…」
真宵「その先輩、女の子なんです」
翼「…」
真宵「あら?ツッコミは無しですか?」
翼「最後まで聞いてみてから決めます」
真宵「なるほど」
真宵「しかも、その先輩には彼氏がいます」
真宵「私は、どうすればいいのでしょうか」
翼「また随分ボヤけたお悩みだけれども」
翼「果たしてどんな回答を期待しているのかしら」
真宵「そうですね」
真宵「とりあえず、この方がその先輩とお付き合いがしたいのか、お突き合いがしたいのか…」
翼「はいngー」
真宵「なんですか?もう」
翼「なんですか?じゃないの」
翼「まず、これラジオだから」
翼「そんな文字に起こさないと分からないネタはダメでしょう」
真宵「ああ、配慮が足りませんでしたね」
翼「それに、お突き合いって何?」
翼「そもそもどちらも女の子なのだから、突くものが無いでしょうに」
真宵「あれれ?羽川さん下ネタですか?」
翼「あなたのボケを拾ったの!」
翼「とにかく、これ以上全年齢対象の壁を越えようとしないでちょうだい」
真宵「ふむ、前向きに善処いたしましょう」
翼「…このラジオは今回で終わってしまうかもしれないわね」
真宵「それでは、仮に羽川さんがこの全裸系スポーツ少女さんだとして」
真宵「どういうアピールをすれば、その先輩のハートを射止められるのか、やってみてください」
翼「はい?」
真宵「ですから、先輩と裸のお突き合いが出来るようにですね…」
翼「はい分かりました!やります」
翼「凄い無茶振りだけれど、私やりますから」
翼「そのまま少し黙っていてください」
真宵「きゃははー、これラジオなのに、黙ってどうするんですかー」
翼「いいから、今のところあなたの言葉半分くらい1k音入るから」
翼「もうこの仕事やめようかしら…」
翼「まあ、でも私もこれでギャランティいただいてますし」
翼「共演者が番組自体を終わらせようとしてもお仕事はしないとですね」
真宵「羽川さん、頑張って下さいな」
翼「…そうね」
翼「思い切って、思いの丈をぶちまけてみればいいと思います」
真宵「と、いいますと?」
翼「だ、だから」
翼「女の子だけど、あなたが好きです、とか」
真宵「ないわー、羽川さんそれはないわー」
翼「ええ!?ダメなの?」
真宵「普通過ぎますよ」
真宵「仮にも業界人でしょう?」
翼「仮にももなにも、歴とした業界人だけれど」
真宵「そんな小学生でも思いつきそうな告白では、意中の人は射止められませんよ」
真宵「それに、そう言えば良いと思いながら、結局は言えないタイプの人の意見みたいですよ?」
翼「うっ…またピンポイントなダメ出しを…」
翼「じゃあ、真宵ちゃんなら何て言うの?」
真宵「私ですか?」
真宵「そうですにゃん…?」
翼「え?ここに来てキャラクター作ろうとしてる?」
真宵「ウルトラスーパーラブリー真宵ちゃんとしては、やはり意外性が大切だと思います」
翼「意外性って、言うのは簡単だけれど、実行するのは難しいのよね」
真宵「まあ私にかかれば、カール・ルイスもダンプカーですよ」
翼「もはや意味不明過ぎてどうツッコめばいいのか…」
真宵「じゃあ、羽川さんは先輩役やって下さい」
翼「え?そういう形式でやるの?」
真宵「気分ですよ気分」
翼「…まあここまで来たら最後までやりますか」
真宵「それじゃあ始めますよ」
翼「はいはい、どうぞー」
真宵「それでは、おほん」
真宵「羽川先輩!」
翼「あら真宵ちゃん、どうしたの?」
真宵「私、好きな人がいるんです!」
翼「へぇ、初めて聞いたわ」
真宵「話せば長くなるのですが、簡潔に結論から申し上げますと」
真宵「私、こしあんよりつぶあん派なんです」
翼「え?あ、そうなの」
真宵「以上です」
翼「はーい審議入りまーす」
真宵「あら?最高にクールな告白だったと思いますが」
翼「確かに告白だけれど、それは恋愛関係無いでしょう?」
真宵「いやいや、まさに羽川さんへの愛を言葉にしましたよ?」
真宵「どうです?心に響きましたでしょう」ドヤァ
翼「…ごめんなさい、少し頭が痛くなって来たわ」
真宵「大丈夫ですか?風邪はひきはじめが肝心ですよ」
翼「頭痛の原因は完全に貴方なのだけれどね」
翼「よろしければ、説明していただけないかしら」
真宵「先ほどの告白をですか?」
翼「もちろん」
翼「真宵ちゃんが今までずっと宇宙言語で話してでもいない限り、到底納得出来なかったもの」
真宵「仕方ありませんね」
真宵「まず、羽川さんはつぶあん派ですか、こしあん派ですか?」
翼「私?そうね、こしあんかしら」
真宵「そうですか」
翼「それがどうかした?」
真宵「いえ、聞いてみただけです」
翼「…」
真宵「解説いたしますと、こしあんは加工していますよね?」
翼「それを言うなら、餡自体加工物だけれどね」
真宵「まあ固い事は言いっこなしですよ」
翼「…じゃあ、続けて?」
真宵「加工されているということは、即ち理性の歯止めを意味しているんですよ」
翼「詩的表現みたいなものかしら?」
真宵「あー、まあ羽川さんがそれで納得するならそれでいいです」
翼「何?違うの?他に何があるの?」
真宵「いや、それで合ってますよ」
真宵「一周回ってむしろ間違ってしまうくらい正しいです」
翼「…」
真宵「つまり、私が言いたいのは」
真宵「理性に囚われず、真に愛する気持ちを大切にして、私は貴方を愛しています、と」
真宵「まあこんな具合です」
翼「それ、かなり大事なところを丸ごとすっ飛ばしているからね?」
真宵「そこはほら、以心伝心ですよ」
翼「それができるなら、告白必要ないじゃない」
真宵「羽川さんはお気に召さなかったようですが、これで全裸系スポーツ少女さんの恋も成就間違い無しですね」
翼「失敗しても、当番組は一切責任を負いませんので、自己責任でお願いします」
真宵「それでは次のメール…と、もう尺が無いんですか」
翼「というか、番組自体の尺がなくなってしまったのだけれど」
真宵「今回は濃い内容が多かったですからね、致し方ありませんよ」
翼「真宵ちゃんがもう少しまともに進行させてくれれば、あと2、3コーナー出来たと思うけれどね」
真宵「仕方ありませんよ、時は流れるのみ、戻っては来ないんですから」
翼「…私とリスナーさんの時間は返して欲しいと思う今日この頃」
真宵「それでは、ed撮りますか」
翼「そうね、多分来週からこの番組無いと思うけれど」
翼「真宵ちゃん、最後くらいは綺麗に締めてくれる?」
真宵「任せて下さい、私にかかれば、カール・ルイスもダンプカーですよ」
翼「多分、それは流行らないと思う」
真宵「羽川さん、始めますよ」
翼「ああ、うん適当によろしくね」
真宵「さて、楽しかった番組も、もうすぐお別れの時間です」
翼「今回メールを読まれた方には、番組からスペシャルグッズと、私たちのサイン入りブロマイドをプレゼントします」
真宵「いやー、長いようで短かったですね」
翼「そう?私は順当に長い時間だったけれど」
真宵「もう、羽川さんてば冗談が上手いんだから」
翼「あ、うん、もうそれでいいや」
真宵「それでは、最後にこのメールを読んでお別れしましょう」
翼「メール?台本にはそんなこと…」
真宵「pnなでここなでこまごなでこさんです」
翼「うわぁ、文字ですら分かりにくい…」
真宵「ここで一句」
翼「メールで?」
真宵「次回から dj.nadekoがやって来る」
真宵「なんと、ゲストさんから直接メールが届いたみたいですよ」
翼「そうね、サプライズってやつね」
真宵「というわけで、次回のゲストは病んでる系妹キャラの千石撫子さんです」
真宵「皆さん、どしどしお便りお待ちしております」
翼「続いてるといいですねー」
翼「それでは、本日はここまで」
翼「お相手は、羽川翼と」
真宵「実はここまで全部リハーサルです、八九寺真宵でしたー」
翼「え?」
真宵「さあ羽川さん、本番行きますよ」
真宵「スタッフさん、さっきまでのところ、全巻購入特典とかに使えます?」
真宵「あー、じゃあその方向でいきましょうか」
真宵「それでは、張り切ってラジオやりますよー」
翼「私もう帰る!お願い帰して!」ダッ
真宵「そうはいきませんよ、羽川さん!」
翼「助けてー!!」
おしまい
ウザい真宵と、振り回される翼が書きたかった。後悔はしている。
次、暦と撫子書きます。お題があればいつでもどうぞノシ
出来たら笑点やって欲しい
面子はお任せ
>>243こんな残念センスで良ければ書きます。
暦「…どうしてこうなったんだろうなぁ」
撫子「さあ?」
暦「いや、きっと夢だろう」
暦「街には誰もいないし、忍も出てこないし…」
撫子「忍?」
暦「ああ、こっちの話だ」
暦「ともかく、ここからどうやって元の世界に戻るのか、探さないと」
撫子「え?なんで?」
暦「いや、なんでって…」
撫子「これはきっと、神様が暦お兄ちゃんと撫子に与えた試練なんだよ」
撫子「だから、暦お兄ちゃんと撫子はこの誰もいない世界でアダムとイブになるしかないんだよ」
暦「いや、そのりくつはおかしい」
暦「ともかく、千石が無理して冗談を言ってくれたおかげで少し落ち着いたよ」
撫子「別に冗談じゃないのに」
暦「ん?何か言ったか?」
撫子「ううん、なんにも」
暦「まずは状況を把握しないとなんだよな」
暦「千石、腹減ってないか?」
撫子「?別に今はなんともないよ」
暦「そっか」
撫子「暦お兄ちゃんは?」
暦「僕は…ほら、ダイエット中だから」
撫子「そう?必要そうには見えないよ?」
暦(吸血鬼化してからは、そこまで明確に空腹を感じないんだよな…)
暦(まあ、今もその状態なんだとすれば、僕と忍のリンクは途切れていないということになるのだけれど)
暦「さて、もう一度街を回ってみるか」
暦「もしかしたら、他に誰かいるかもしれないし」
撫子「えー、いないよ」
暦「なんでだよ、千石」
撫子「だって、誰もいないなって思ってからもう二日たってるんだよ?」
撫子「居るわけないよ」
暦「…それはそうかもしれないけれど」
撫子「それより、他にすることがあると思うな」
暦「他?なんだ?」
撫子「例えば…服を脱ぐとか」
暦「はい、ストップ・ザ・千石」
暦「その選択肢はおかしい」
撫子「でも、お風呂にも入ってないし」
撫子「汚いと思わない?」
暦「ああ、着替えるってことか」
暦「それなら別に…」
撫子「ううん、だって替えの服取りに行くの面倒だし」
暦「やっぱりダメじゃないか!!」
暦「まあ千石、僕にだって分からなくはない」
暦「そりゃあ無人島についたら、とりあえず全裸で走り回ってみたくもなるさ」
暦「世の中、鬱屈した精神を開放するのに、脱衣ってのはそう悪いことでもない」
暦「でも、それはあくまで一人だったときだ」
暦「もし、となりに神原がいたとしても、僕は脱がないね」
撫子「その例え、なにか意味があるの?」
暦「いや、単なるイメージだ」
暦「ともかく、僕は男で、千石は女の子なんだから」
暦「仮に脱ぐとしても、自分の家あたりでしなさい」
撫子「それじゃ意味ないんだよ」
暦「え?」
撫子「でも、暦お兄ちゃんがそこまで言うならやめるよ」
暦「おお、分かってくれたか」
撫子「でも、これからどうするの?」
撫子「撫子、若い男女が二人きりで取り残されたときにすること、一つしか知らないよ?」
暦「ああ、トランプだよな」
暦「千石も焼きたて○ャパン!読んでたのか、面白いよな、あれ」
撫子「暦お兄ちゃんって、全部わかってて発言してない?」
暦「ん?何が?」
撫子「…ううん、何でもない」
暦「…しかし、トランプも飽きるな」
撫子「丸一日もやれば流石にそうなるよ」
撫子「でも、本当にお腹空かないね」
暦「そもそも道路の真ん中にいるのに、ゴミとか埃とかもないからな」
暦「やっぱり夢の中なんだろうか」
暦「だとすれば、現実ではどのくらい時間が経ってしまっているのか…」
撫子「夢なら、時間が経つのもゆっくりだったりしないのかな?」
暦「…うる星の劇場版第二作を思い出すな」
撫子「だとすれば、撫子がラムちゃん?」
暦「いや、それだと僕らあまり会えないことになるけれど」
撫子「暦お兄ちゃんはあたるなの?」
暦「僕はメガネとかがいいなぁ」
暦「もし、僕らがビューティフルドリっているとしたら」
撫子「それ、全然略せてないよ、お兄ちゃん」
暦「いいんだよ、こういうのは雰囲気が大切なんだ」
暦「ここには、バクみたいな奴がいるはずなんだけれど」
暦「あいにくと、僕らの夢が叶った結果には見えないんだよなぁ」
撫子「…撫子は、そんなことないと思う」
暦「え?」
撫子「ううん、続けて?」
暦「けれど、夢というのは結構伝承やら伝奇の舞台になっているから」
暦「そういう怪異がいても不思議じゃない」
暦「それに、こんな異常事態、人間の力とは思えないからな」
暦「たぶん、そんなところじゃないかと思うのだけれど」
撫子「それで?お兄ちゃんはどうするの?」
暦「うーん、忍がいればどんな怪異か分かるかもしれないけれど」
暦「僕は詳しくわからないし」
撫子「…」
暦「千石?」
とりあえずここまで。
行き当たりばったりで書いたら、うる星知らないとわからない展開になりそう。
ちなみにエロはない。
書いて欲しくばお題に入れるが良い。まあ書けないからだけれどね。
それでは、またノシ
乙
羽川様が阿良々木家に勉強会お泊まりとか。ファイヤーシスターズとも絡みつつ
>>257了解拾います。
寒い大喜利の後になりますが、気長にお待ちください。
撫子「バクさん、こんな夢撫子お願いしてないよ」
暦「お、おいおい、まさか…」
バク「そんなこと言われましてもなあ…」
暦「うわっ!?なんてところから出てくるんだ!」
バク「あ?あらまあ、えろう、すんまへんな」
バク「バクいいます、よろしゅう」
撫子「そんなことより、どうなってるの?」
撫子「撫子は暦お兄ちゃんと○○○したいってお願いしたのに!」
暦「おいおい、何てこと口走ってるんだ」
バク「うちらとしても頑張ってます」
バク「でも、なんやわからん力で、このお兄さん完全には堕ちひんのですわ」
撫子「とにかく、もっといい夢見せてくれないと困るよ」
バク「…ったく、最近のお客は要求ばっかり」
撫子「何か?」ギロッ
バク「ひえぇ、分かってますよって」
バク「ほんなら、もっと過激な夢を…」
暦「ちょ、ちょっと待ってくれ、僕は元の世界に…」
暦「…あれ?ここは…」
撫子「あ、起きた?」トントン
暦「?千石?」
撫子「うふふ、何でそんな呼び方するの?」
撫子「もう千石じゃなくて、阿良々木なんだけどな」
暦「あれ?」
撫子「ほら、指見てみて」
暦「…これ、結婚指輪?」
撫子「貴方が贈ってくれたんじゃない、忘れちゃったの?」
暦「…ごめん、僕寝ぼけているみたいだ」
撫子「うふふ、顔を洗ってくるしかないよ、暦お兄ちゃん」
暦「……なんだか、すごく懐かしい感じがするよ、その呼び方」
撫子「そうだね」
撫子「ほら、朝ごはんが出来る前に身支度しちゃって」
暦「ああ、分かってるよ」
暦「せ…撫子、醤油とってくれる?」
撫子「うん、…はい、どうぞ」
撫子「まだ寝ぼけてるの?」
暦「そうみたいだ」
撫子「熱とかじゃないよね?」ピトッ
撫子「…大丈夫かな」
暦「正直頭が混乱しててさ」
暦「まさか、せ…撫子がこんな美人になるなんて」
撫子「ふふ、胸も大きくなったでしょ?」ポヨン
撫子「でも、変なの」
撫子「まるで昔に戻っちゃったみたい」
暦「…夢を見ていたのかもな」
撫子「まあいいよ、そのうち色々思い出すって」
撫子「それより、今日はどこに行く?」
暦「?ああ、そういえば約束していたっけ」
撫子「わたし、この前出来たショッピングモールに行ってみたいな」
暦「そっか、…じゃあ行ってみるか」
暦「…うわ、財布にめちゃくちゃお金が入ってる…」
撫子「だって、暦さん一流企業のエリート社員じゃない」
暦「暦さん?」
撫子「昔の呼び方に戻したほうが分かりやすいかなって」
暦「…そうだった…っけ?」
撫子「うん、そうでしかなかったよ」
暦「…」
撫子「まあいいじゃない、すぐに思い出せなくても」
撫子「行きましょう、時間がもったいないよ」
暦「…僕は」
あららぎくん…
暦「…そうだ、戦場ヶ原」
撫子「?誰?」
暦「それに羽川、神原、八九寺に忍…火憐ちゃんに月火ちゃん」
暦「なあ千石、みんなはどうしたんだよ」ガシ
撫子「な、何の話かわからないよ…」
暦「だって、変だろ」
暦「ここって見た感じ集合住宅だよな?」
暦「なのに、なんで外どころか隣家の物音すらしないんだよ」
撫子「……」
撫子「ねえ、わたし美人になったでしょう?」
暦「…ああ」
暦「髪長いのいいな、似合ってるよ」
暦「背も結構伸びたんだな、僕としては辛い限りだけれど」
撫子「そんな撫子がお嫁さんじゃ、不満?」
暦「不満?そんなものないさ」
暦「ただ僕は、こんなインスタントな関係を築くくらいなら、今までの千石と遊んでいたほうが楽しかった」
暦「どれだけ美人になったって、お金があったって、何の思い出もない未来なんて、僕は欲しくない」
撫子「…なんで」
撫子「いいじゃん、夢の中でくらい撫子だけのものになってくれたって!」
暦「…それはできないよ、千石」
暦「夢は、確かになんでも叶うところだけれど」
暦「その中にずっといるわけには行かない、いつかは目覚めなくちゃならないんだ」
撫子「…撫子、ずっとここに居るよ」
撫子「ここで暦お兄ちゃんとずっと一緒にいるの」
暦「…ダメだ」
暦「僕は元の世界に戻る」
撫子「…どうして?」
撫子「ここにいれば、なんでも好きなことできるんだよ?」
撫子「嫌なことも、辛いことも、何もないんだよ?」
暦「…ありきたりだけどさ」
暦「僕は辛かったり苦しいことも結構好きなんだ」
撫子「あれ?撫子が思ってたありきたりと違う…」
暦「知っていると思うけれど、僕は戦場ヶ原ひたぎと付き合っている」
暦「お互い好き合っていると思うし、僕自身、今のところ戦場ヶ原のいない世界に居たくはない」
撫子「…」
暦「でも、別にそれだけじゃあないんだよ」
暦「僕はさ、八九寺や神原や羽川や」
暦「うん、みんなと一緒がいいんだよ」
暦「もちろん千石、お前もだ」
撫子「撫子も?」
暦「ここには、僕と千石しかいないだろ?」
暦「トランプだって飽きちゃったし、多分何があっても途中で飽きちゃうよ」
暦「夢ってのは起伏がないんだ、楽なだけじゃ人ってのは生きていけない」
暦「僕は、お前に殺されかかった時だって、心のどこかでは楽しんでいたと思うよ」
暦「もちろん辛くて、苦しくて、嫌になったけどね」
暦「千石、帰ろう」
暦「帰ってさ、ほら月火ちゃんとか皆でさ、一緒に遊ぼうぜ」
暦「そのほうが、ずっとずっと楽しいよ」
撫子「…」
撫子「…じゃあ」
暦「?」
撫子「向こうで、撫子とデートしてくれる?」
暦「うーん、僕がガハラさんに殺されない程度ならね」
撫子「…ふふ、あの人はそんなことできないよ」
撫子「でも、今はそれでいいや」
撫子「撫子、まだまだ伸びしろあるもん」
撫子「暦お兄ちゃん、乗り換えたくなったらいつでも言ってね」
暦「…その時が来たらな」
撫子「……うん」
撫子「バクさん、もういいよ」
撫子「撫子、もう夢なんか見なくていい」
バク「ああん?そんな勝手、許される訳ありませんやろ」ズモモ
暦(…今ならいけるか?)
撫子「どういうこと?」
バク「あんさんにええ夢見せるのに、どんだけ苦労した思います?」
バク「それ相応の対価っちゅうもんが必要ですわ」
撫子「たいか?撫子なにももってないよ」
バク「ああ、そんなん簡単ですわ」
バク「あんたはんらの存在自体を、ここでもらうことにしまひょ」
撫子「え?」
撫子「嫌だよ、そんなの」
バク「拒否権なんてありませんわ」
バク「ほら、おとなしゅうしとき?」
暦「ふう、やっぱりこういうことになる」
撫子「暦お兄ちゃん?」
バク「なんや、先に吸われたいんか?」
暦「いや、そういう訳ではないんだけれど」
暦「千石、うまい話には必ず裏があるものなんだ」
暦「いいか、これからは気をつけなきゃダメだぜ?」
撫子「え?あ、うん」
バク「おい!無視すんなや!」
暦「あ?」
バク「な、なんや…急に凄みよって」
暦「うっせーよ、お前」
暦「僕の可愛い千石をそそのかしやがって」
撫子「えへ…可愛い…かな」
暦「とにかく、僕はちょっと頭にきてるんだ」
暦「お前のせいで、僕は妹に起こされる最良の朝を二日ほど逃しているからね」
暦「それに、八九寺にスリスリしていないし、神原を照れさせていないし、羽川を見ていないし」
暦「ガハラさんの声を聞いていないんだぞ」
バク「そ、そりゃあそこの女のせいですやろ」
暦「いいんだよ、千石はちょっと間違っちゃっただけなんだから」
暦「と、いう訳でちょっと痛い目見てもらうぜ」
バク「な、ははははは」
バク「いっくら凄んでも、ここじゃワイが一番強い」
バク「あんたがどんな、力を…」
バク「誰や?」
忍「おうお前様よ」
忍「情けないぞ、こんな下級夢魔ごときに囚われおって」
忍「もどきとは言え、一度は吸血鬼になったんじゃし、抵抗くらいせんか」
暦「あはは、悪い悪い」
忍「とりあえずゴールデンチョコレート二つ、話はそこからじゃ」
暦「分かってる、必ず連れて行くさ」
忍「よし、決まりじゃな」
バク「あのー…」
忍「ん?まだおったのか」
バク「いったい何もんなん?」
忍「フンッ、見て分からぬ輩に名乗る名前などないわ」
忍「いいから帰れ、別にお前なんぞ喰いたくもない」
バク「な、なんやけったいな小娘…」
忍「いいから、な?」
忍「消し飛ぶのは、いやじゃろ?」ギロッ
バク「ひぃっ!!」
バク「その目…夢も引っ張れんし…」
バク「もしかして、真祖の…」
忍「どうする?」
バク「…し、失礼しましたぁっ!」ボンッ
忍「…所詮、姑息な奴らよの」
忍「怪異と呼ぶには、あまりに利己的」
暦「いや、助かったよ」
暦「あいつが開いた門のおかげで、お前とまたリンクできたから」
忍「最初からお前様を落としきることはできなかったと思うがの」
忍「で?そこの蛇娘はどうする?」
暦「千石の体にもどせるか?」
忍「…ポン・デ・リング追加じゃ」
暦「ああ、それで手を打とう」
忍「…わーい!!」
暦「…締まらないなぁ」
おしり
これでおしまい。
次は笑点やります。
ネタも募集中なので、よろしくお願いします。
それではノシ
ガハラさんと旅行にでも
スノボとか温泉とか
神原が暦の家に遊びに行くのでオナシャス!
てんてけてけてけ、てんてん
暦「最近冷え込みもだいぶ和らいで来まして、朝の憂鬱が一つ減りつつありますね」
暦「本日は特別回ということになりまして、僕を含む化物ガールズが噺家として笑点を盛り上げようと、そういった趣旨となっています」
暦「改めまして、阿良々木暦です、よろしくお願いします」
暦「それでは、早速皆さんにご登場いただきましょう」
てけてけてけてけ
ひたぎ「どうも、皆さん」
ひたぎ「笑点、ということで今回は起と結だけ持ってまいりました、ガハラ亭ひたぎです」
暦「早速話だけでは分かりにくいですね」
真宵「あはは、あっ、わたしの番でしたか」
真宵「先日、阿良々木さんの楽屋に挨拶に行きましたら、ガハラ亭さんとトランプしてらしたんですよ」
真宵「なので、そっとヴァイスシュヴァルツを置いてきました、ハチク屋真宵です」
ひたぎ「あれは貴女のプレゼントだったのね」
ひたぎ「見事な羽川デッキだったから、新手の嫌がらせかと思ったわ」
真宵「あはは、よろしくお願いしまーす」
暦「…お次の方、どうぞ」
駿河「今日は特別回と聞いて、カーニバル衣裳で来たら、局の警備員に止められました」
駿河「本日はよろしくお願いします、駿河亭ガンバルです」
撫子「な、な、撫子だyo!」ビシッ
しーん
撫子「…千石亭撫子です」
翼「千石亭さんがいるのでスベる心配が無いと聞いて来ました、羽川屋翼です」
暦「皆さん、結構淡白ですね」
駿河「いやいや、千石亭さんはインパクトあったと思うが」
暦「さて、最後に座布団運びの二人、どうぞ」
火憐「おっす!火憐ちゃんだぜ」
月火「月火だよ」
火憐「月火ちゃん、月火ちゃん」
月火「何?火憐ちゃん」
火憐「あたしたちも大喜利できるのか?」
月火「ううん、座布団運びだからね」
火憐「でもでも、今日は特別なんだろ?」
火憐「あたしも大喜利したいぜ」
月火「はいはい、わがまま言う子はしまっちゃおうねー」
火憐「よ、よろしく!」
月火「よろしくお願いします」
暦「はい、これで紹介は終わりですね」
暦「時間の都合もあるので、早速一問目いってみましょう」
暦「お題はこちら、言ってみた川柳」
暦「何々を、何々何々、言ってみた、と川柳を作っていただこうと思います」
暦「さて、早速ガハラ亭さん」
ひたぎ「阿良々木に、ギャラはいくらと、言ってみた」
暦「みなさんと変わりませんよ」
暦「おっと、駿河亭さん」
駿河「おもむろに、脱いでいいかと、言ってみた」
暦「火憐ちゃん、駿河亭さんの座布団持って行って」
駿河「そんな!?」
暦「はいはい、お次またガハラ亭さん」
ひたぎ「言ってみた、実は二倍と、言ってみた」
暦「ギャラは一緒ですよ、…座布団あげてください」
真宵「ちょっと、賄賂じゃないですか?」
暦「はい、お次どうぞ」
撫子「は、はい!」
暦「千石亭さん」
撫子「両親に、仕事辛いと、言ってみた」
暦「辛いんですか?」
撫子「正直」
暦「月火ちゃん、座布団あげて」
駿河「阿良々木先輩!贔屓はズルいぞ」
暦「お、羽川屋さん、どうぞ」
翼「恋敵、寝取っていいか、言ってみた」
暦「ギリギリすぎる!」
暦「おや、ハチク屋さん」
真宵「阿良々木よ、引退しないか、言ってみた」
暦「…火憐ちゃん、座布団持って行って」
真宵「きゃっ」てへぺろ
火憐「あざといなぁ」
暦「またガハラ亭さん」
ひたぎ「それだけは、やめて欲しいと、言ってみた」
暦「どの言葉に対する言葉かで、いろいろマズイですね」
暦「おや、駿河亭さん」
駿河「言ってみた、座布団欲しい、言ってみた」
暦「…月火ちゃん、座布団あげて」
駿河「やった!」
翼「はい」
暦「羽川屋さん、どうぞ」
翼「時が経ち、今の心境、言ってみた」
暦「つ、続きが気になりますね」
暦「次どうぞ」
撫子「はい」
暦「お、千石亭さん」
撫子「座布団の、綿が少ない、言ってみた」
暦「経費削減です」
暦「おや、ガハラ亭さん」
ひたぎ「座布団は、1人でいいだろ、言ってみた」
火憐「にゃ、にゃにおう!」
月火「座布団いただきましょう」
暦「…許可します」
」
暦「あら、ハチク屋さん」
真宵「この中で、一番人気、言ってみた」
暦「月火ちゃん、座布団あげて」
ひたぎ「え?」
暦「さて、尺もあるので第二問です」
暦「先程のハチク屋さんではありませんが、化物語はヒロインが誰なのか、という問題がありますね」
ひたぎ「いや、それは私が…」
暦「ということで、誰々をヒロインにしてみました、と言ってもらいまして」
暦「僕が、どうなりました?と返します」
暦「その後に、結果を言ってみて下さい」
暦「それではどうぞ」
暦「あら、ハチク屋さん」
真宵「この中で、一番人気、言ってみた」
暦「月火ちゃん、座布団あげて」
ひたぎ「え?」
暦「さて、尺もあるので第二問です」
暦「先程のハチク屋さんではありませんが、化物語はヒロインが誰なのか、という問題がありますね」
ひたぎ「いや、それは私が…」
暦「ということで、誰々をヒロインにしてみました、と言ってもらいまして」
暦「僕が、どうなりました?と返します」
暦「その後に、結果を言ってみて下さい」
暦「それではどうぞ」
暦「おっと、ガハラ亭さん」
ひたぎ「戦場ヶ原ひたぎをヒロインにしてみました」
暦「どうなりました?」
ひたぎ「化物語、好評発売中」
暦「月火ちゃん、座布団あげてください」
真宵「はいはい!」
暦「ハチク屋さん、どうぞ」
真宵「忍野メメをヒロインにしてみました」
暦「…どうなりました?」
真宵「何かいいことあったみたいです」
暦「座布団さしあげましょう」
駿河「それでいいのか?」
暦「忍野なら仕方ないでしょう」
駿河「それでは」
暦「はい、駿河亭さん」
駿河「貝木泥舟をヒロインにしてみました」
暦「どうなりました?」
駿河「お前が得るべき教訓は、ヒロインは女にするべきだったということだ」
暦「火憐ちゃん、座布団二枚持って行って」
駿河「えー」
暦「おや、羽川屋さん」
翼「羽川翼をヒロインにしてみました」
暦「どうなりました?」
翼「普通の恋愛小説です」
暦「…月火ちゃん、座布団あげてください」
暦「お、千石亭さん」
撫子「神原駿河をヒロインにしてみました」
暦「どうなりました?」
撫子「18禁小説になりました」
暦「座布団二枚あげて」
駿河「酷すぎる!」
駿河「はい!」
暦「駿河亭さん」
駿河「神原駿河をヒロインにしてみました」
暦「どうなりました?」
駿河「既刊20にして、手を繋ぎました」
暦「案外そうかもしれませんね」
駿河「それだけ!?」
暦「おや、ガハラ亭さん」
ひたぎ「神谷浩史をヒロインにしてみました」
暦「え?どうなりました?」
ひたぎ「斎藤さんと上手くやっているみたいです」
暦「月火ちゃん、座布団あげてください」
暦「僕は応援しますよ」
真宵「はい!」
暦「ハチク屋さん、どうぞ」
真宵「忍野忍をヒロインにしてみました」
暦「どうなりました?」
真宵「化物語、好評発売中」
暦「座布団あげて」
ひたぎ「そんな」
暦「さて、長らく続いてきた笑点特別回、いかがでしたでしょうか」
暦「特別回ということで、あまり時間がありませんでしたが、皆さん仲がよろしいことが伝わったのではないでしょうか」
暦「いかがでしたか?ハチク屋さん」
真宵「あ、わたしに振るんですか枕木さん」
暦「僕を線路に敷かれた木材みたいに呼ぶな」
暦「僕の名前は阿良々木だ」
真宵「すみません、噛みました」
暦「違う、わざとだ」
真宵「時を見ました」
暦「ララァ!」
暦「お後がよろしいようで」
てけてんてんてん
おわり
大喜利なんて思いつかないぜ。時事ネタもいれられないぜ。
すみません、お目汚し失礼しました。
次のお題はなんとなく纏まったら書きます。よろしくお願いします。
それではノシ
暦「なあ、戦場ヶ原」ひたぎ「なぁに?阿良々木くん?」
暦「なあ、戦場ヶ原」ひたぎ「なぁに?阿良々木くん?」 - SSまとめ速報
(http://jbbs.livedoor.jp/internet/14562/storage/1349147207.html)
どうぞ。よろしければ感想などいただければ。
あと、お題も募集しております。
皆さんお題ありがとうございます。
勝手な妄想を元に、全部書かせて頂きます。
つまらないと思えば書いていただいて構いません。改善される保証はありませんが、書いている身では悪いところが分からないことも多いので。
あと、羽川さん多くないですかね?駿河ちゃんはいりませんかね?
思いつき次第書きます。気長にお待ちを。
猿女(ボソッ
>>305
屋上
整理:
1翼お泊まり会、火憐、月火、暦
2ひたぎとスキー場旅行
3駿河、阿良々木家に遊びにくる
4翼と忍のドーナツ作り
5ひたぎの前で、翼といちゃいちゃ
個人的には2が好き。5が難しい。4は楽しそう。と言った感じ。
早速1から書きます。
~阿良々木家~
翼「お邪魔しまぁす」
暦「いらっしゃい」
翼「ごめんなさい、急にお邪魔しちゃって」
暦「いやいや、家の都合じゃ仕方ないよ」
暦「僕も、羽川が一人でいるのは余り見たくないから」
翼「ありがとう」
翼「妹さん達は?」
暦「そのうち帰ってくるんじゃないかな」
暦「寝る時は僕の部屋を使ってくれ」
暦「僕はソファで寝るから」
翼「別に同じベッドでもいいよ?」
暦「…僕はまだ死にたくないんだよ、羽川」
翼「ふふ、そうね」
翼「荷物運んでいい?」
暦「あ、僕が持つよ」
翼「ううん、平気だから」
暦「そう?それじゃあこっちだ」
翼「前にも来たことあるから、場所は分かるわよ」
翼「それより、今日は阿良々木くんの勉強も見るからね」
暦「げっ、やっぱり覚えていたか…」
翼「当然」
暦「…はあ、分かってるよ」
暦「ともかく、部屋で待っていてくれよ」
暦「麦茶いれてくるから」
翼「うん、分かった」
暦「…羽川、持ってきたよ…」
暦「何をしているんだ?」
翼「布団の寝心地を確かめていたの」
翼「阿良々木くんもどう?」
暦「いや、僕は十分知っているから」
暦「とりあえず、その態勢だと色々見えちゃうから…」
翼「見せているのよ」
翼「戦場ヶ原さんならそう言うかな?」
暦「…ああ、言いかねないな」
翼「ま、いいや」
翼「阿良々木くん、麦茶ちょうだい」
暦「どうぞ、はい」
翼「ありがとう」
翼「……ふう、美味しい」
暦「おいおい、口の端から零れてるから」
翼「ふふ、舐めとってくれる?」
暦「…ほらティッシュ」
翼「ちぇー、ノリ悪い」
暦「ノリで人生決められないだろ」
翼「人生って、そんな大袈裟な」
暦「大袈裟か?」
翼「…ふふ、秘密」
暦「怖いなぁ」
翼「さ、おふざけはここまでにして」
翼「勉強始めようか」
暦「ああ、そうだな」
暦「…」
翼「…」
暦「……あのさ、羽川」
翼「ん?何?」
暦「何で隣に座るんだ?」
翼「だって、こっちの方が見やすいでしょう?」
暦「それはそうかもしれないけれど」
暦「…そうしな垂れかかられると、やりにくいかな」
翼「あ、ごめんなさい」
翼「じゃあ、これでいい?」
暦「いや、後ろからならいいってことでもないけれど」
暦「それに、当たってるし」
翼「答え?当たってないよ」
暦「胸がだよ」
翼「ああ、そういうことね」
翼「気にしないで、ワザとじゃないの」
暦「嘘だ!絶対嘘だ」
暦「…分からない」
翼「ここは、そんなに難しい所じゃないよ?」
暦「僕、こういう発想の転換系は苦手なんだよ」
翼「うん、知ってる」
暦「…でしょうね」
翼「数学は得意なのにね」
暦「関係あるのか?」
翼「うーん、どうだろう」
暦「なんだか、随分適当な受け答えだな」
翼「まあ、もう二人きりじゃなくなっちゃうからいいかな」
暦「え?」
火憐「たっだいまー」
暦「あ、本当だ」
翼「残念、籠絡出来なかったな」
翼「まあ、でも」
翼「夜は長いからね」ペロ
暦「は、羽川、困るよ」
翼「ふふ、楽しみにしててね」
火憐「あ、翼さんおじゃましてます!」
翼「火憐さん、お邪魔してるのは私だから」
火憐「ははは、そうでした」
火憐「せっかくだし、あたしも勉強しようかな」
暦「月火ちゃんは一緒じゃないのか?」
火憐「うん、委員会だってさ」
火憐「そのうち帰ってくるよ」
翼「ふふ、兄妹揃って似たようなこと言うんだね」
火憐「翼さん、兄ちゃんって、実際のところどうなの?」
暦「おい、勉強道具広げるなり雑談かよ!」
暦「しかも、そんなデリケートな質問を……」
翼「そうね……」
翼「まあ、素質ありって所かな?」
火憐「へー」
暦「ちょっとは興味持てよ!お前が聞いたんだろ」
暦「あと、ありがとう羽川」
翼「私は事実を言っただけ、お礼なんて必要ないわよ」
翼「それに、別に褒めたわけでも無いのだし」
暦「あれ?そうだっけ……」
翼「ふふ、いいからお勉強終わらせましょう?」
翼「せっかくのお泊まりなのだから、私だって少しは遊びたいし」
翼「ね?阿良々木くん?」ペロ
暦「うっ…」
火憐「……ねーねー、兄ちゃん」
暦「何だよ」
火憐「何で翼さんのこと、羽川って呼ぶの?」
火憐「二人とも結構付き合い長いんだし、もう少し呼び方あるんじゃね?」
暦「おいおい、僕は戦場ヶ原だって名前で呼んでないんだぞ?」
暦「それに、羽川だって男に馴れ馴れしくされたら嫌だろうが」
火憐「そうかなぁ」
火憐「翼さん、試しに兄ちゃんのこと、暦くんとか呼んでみてくれよ!」
暦「こら、羽川に無茶振りするんじゃない」
翼「…み」
暦「え?」
翼「暦、くん」
暦「は、羽川、こんなアホの子の言うこと聞かなくたって…」
翼「つ、ば、さ」
暦「は?」
翼「羽川じゃなくて、翼ってよんで」
翼「翼ちゃんでもいいけれど」
翼「せっかくだし、今日私は暦くんって呼ぶわね」
暦「いや、それはいくらなんでも……」
翼「たかが呼称でしょう?そんなに意識しなくてもいいんじゃない?」
翼「それとも」
翼「……私のこと、意識しちゃう?」
火憐「おおう、翼さん大人ぁ」
暦「何を間抜けに感想言ってるんだよ!」
翼「……ま、冗談はこの位にして」
暦「え?」
翼「そろそろ勉強を真面目にやらないと夜が大変になっちゃうもの」
翼「さ、頑張りましょう、暦くん」
暦「呼称は冗談じゃないのか」
翼「その位は遊び心よ」
暦「さいですか」
翼「さあ、火憐さんも、ね」
火憐「はーい、頑張りまーす」
暦「そもそも、僕はお前が余計なことを言い出さなければ、普通に進めていたのに」
火憐「まあまあ、そんなことより勉強だよ、兄ちゃん」
暦「こいつ…」
翼「はい、雑談もそこまで」
翼「早く終わらせて、私はみんなと遊びたいの」
月火「ただいまー」
月火「……あれ?靴はあるのに」
翼「あ、月火さん、お帰りなさい」
月火「え?翼さん、来てたんですか?」
翼「うん、暦くんのお勉強を見に、ね」
月火「こ、暦くん?」
翼「まあそれはともかく」
翼「ちょっと二人ともダウンしてしまったから」
月火「…勉強、ですよね?」
翼「ちょっとやり過ぎちゃった」テヘペロ
月火「…」
暦(……あくまで勉強はついでだったはずなのに……)
火憐(適当にやるつもりだったのに……)
暦(気が付けばいつもの二倍くらいキツかった)
火憐(そのとばっちりを受けた)
暦(……それほど遊びたかったのか)
火憐「もう……あたしは死んだ」
暦(火憐ちゃん、安らかに眠れ)
暦(悲観することばかりでもない)
暦(これからは羽川といちゃいちゃパラダイスなんだ)
暦(…いや、待ってくれ戦場ヶ原、別にいやらしいことは少ししか……)ブツブツ
月火「…本当、何をすればこうなるんですか?」
月火「火憐ちゃんは真っ白になってるし、お兄ちゃんはぶつぶつ独り言言ってるんですけど」
翼「あはは……」
暦「……助かったよ、月火ちゃん」フキフキ
火憐「危うく妙な川を渡っちまうところだったぜ」ポタポタ
月火「水を掛けただけ、だけれどね」
月火「ともかく、二人ともお客さんを放っておいてダウンしてちゃダメでしょ」
暦「だって……なぁ?」
火憐「うん、あれは仕方なかった」
翼「あ、あはは」
月火「はーい、言い訳はしない」
月火「とりあえず、今日は私たちしか居ないのだし、ご飯をどうするか考えないと」
暦「出前でいいんじゃないか?」
火憐「あたしピザ食いたい」
月火「しゃらーっぷ」
月火「そんな反射的な意見は受け付けません」
暦「えー」
月火「今日は翼さんが来て居るんだよ」
月火「そんなカロリーの高そうなものばかり頼んだら、この完璧なプロポーション、美貌に傷をつけかねないでしょうが」
翼「私は別に……」
暦「!!!」
火憐「!!!」
翼「いや、二人とも楳図さんみたいな絵面にならないで」
暦「…そうか、僕はなんて愚かなことを…」
火憐「あたしたちが馬鹿なことを言ったばかりに、翼さんが……」
翼「いや、まだ何もなっていないから」
月火「分かった?」
暦「ああ、目が覚めたよ」
火憐「月火ちゃん、どうしたらいいのか教えてくれ」
月火「よろしい」
翼「突っ込みが追いつかない……」
暦「と、まあなんやかんやあったけど」
火憐「大人の事情ってやつだな、兄ちゃん」
暦「その通りだけれど、言ったら元も子もないぞ、火憐ちゃん」
火憐「おっと、やっちまったぜ」
暦「よし、それじゃ挽回のチャンスをやろう」
火憐「おう!よろしく頼むぜー」
暦「今日の献立を、読者に伝えるんだ」
火憐「おお、メタいメタい」
火憐「えっと、あたしが研いだ米」
火憐「それと、兄ちゃんが作った味噌汁」
火憐「んで、月火ちゃんが焼いたサンマに」
火憐「翼さん特製卵焼きだ」
暦「よし、ご褒美に撫でくりまわしてやる」
火憐「うわーい」
翼「ねぇ月火さん、いいの?」
月火「この二人が変なのは、いつもの事ですから」
月火「わたしたちはわたしたちで美味しくいただきましょう」
翼「いいのかなぁ」
月火「いいんです」
月火「いただきまーす」
翼「……いただきます」
暦「あ、乗り遅れたぞ、火憐ちゃん」
火憐「あたしも、いただきます!」
暦「いただきましょう!」
翼(……騒がしい食卓もいいなぁ)
翼「……あっと言う間に時間が過ぎるわね」
月火「そりゃあ、コントローラ離さなければそうなりますよ」
暦「羽川はゲームも強いから…」
火憐「うげー、また負けた」
翼「あ、暦くん私のこと羽川って……」
暦「翼ちゃん、何か言った?」
翼「ううん、何でも無いよ」
暦「ここが天国と地獄だよ全く」
月火「そろそろお風呂入ろうかな」
火憐「それじゃあ翼さんと三人で入ろうぜ」
暦「え?僕は?」
火憐「それ以上いうと、あたしの拳が真っ赤に燃えることになるけど?」
暦「ごめんなさい」
暦「ちぇー、ノリ悪いんだからなー」
忍「無茶を言うでない」
忍「あやつらもお年頃というやつじゃ」
暦「あー、羽川の裸見たかったなー」
忍「別に、見ようと思えばいつでも見られるじゃろ」
忍「主様が自分で抑えておるだけではないか」
暦「そりゃあ、僕には戦場ヶ原がいるし」
暦「事故って言い訳出来ないとさ、呵責に襲われると言うか」
忍「見たいという願望がある時点で、事故と呼べるかは謎じゃな」
忍「儂の裸なら見放題じゃぞ?」
暦「忍の場合は結構複雑なんだよ」
忍「年齢が、かの?」
暦「それも一つだけど」
暦「今のロリモードだと興奮しないし、大人モードにすれば明らかな浮気心だし」
暦「お前、今度上手いこと僕に裸を見せてくれよ」
忍「恐ろしいほど自分勝手なお願いじゃな」
忍「ま、考えてはおこうかの」
暦「さっすが忍、最高だぜ」
忍「現金な主様じゃの」ハァ
暦「お湯抜いといたぜ」
翼「あ、暦くん」
暦「あれ?二人は?」
翼「上にいるみたい」
暦「何でまた」
翼「さぁ?何も教えてくれ無かったし」
暦「……まぁいいか」
暦「はね……翼ちゃんは何か飲む?」
翼「麦茶もらえる?」
暦「はーい、ただいま」
翼「……ねぇ、暦くん」
暦「なんだい、翼ちゃん」
翼「戦場ヶ原さんのどこが好きなの?」
暦「……本当に聞きたがっている?」
翼「…半分半分くらい」
暦「そっか」
翼「だから、判断は暦くんがしてくれる?」
暦「……全部、かな」
翼「全部?」
暦「戦場ヶ原ひたぎっていう存在が、僕は好きなんだよ」
翼「それじゃあ、敵わないじゃない」
暦「こればっかりは、何とも言えないよ」
翼「…ふーん」
明日で終わらせたいです。残りのお題も消化し次第、また募集します。
不定期になってしまい、申し訳ないのですが、どうにかこうにか読んでいただければと思います。
それでは。
翼「……本当、うまく行かないなぁ」
暦「そうか?」
翼「うん、全然思ったようにならない」
翼「もやもやする」
暦「猫はもう勘弁だけれど」
翼「大丈夫、そういうのではないから」
翼「何というか、最近はね」
翼「これが嫌っていう自分と、これでもいいっていう自分が一緒にいる感じなの」
翼「だから、思ったようにならないって」
暦「……そうかい」
火憐「あれ、二人ともどうしたんだ?」
火憐「何か暗くない?」
暦「まあ、火憐ちゃんと違って、僕らには悩み事もあるんだよ」
火憐「にゃにおう!?アタシにだって悩みくらいあるぜ」
暦「悩みが無いことな、知ってる知ってる」ポンポン
火憐「うー、バカにしてるなー」
翼「月火さんは一緒じゃないの?」
火憐「あ、そうそう、それで二人を呼びに来たんだ」
翼「どういうこと?」
火憐「いいから、寝る用意をして月火ちゃんの部屋に来てください」
火憐「準備しといたんで!」
暦「それは、僕も?」
火憐「当たり前田のクラッカー」
暦「古いよ」
月火「あ、来た来た」
暦「成る程、これが準備ね」
翼「布団が敷き詰められて、まるで修学旅行ね」
火憐「へへー、ちゃんと向かい合わせなんだ」
月火「お兄ちゃんだけ仲間はずれなのは可哀想だから、一緒に混ぜてあげるよ」
暦「ありがとさん」
暦「まあ、せっかくのお泊まりなんだから、こういうのも悪くないな」
翼「私、こういう雰囲気あまり経験がないから」
翼「嬉しいわ、火憐さん、月火さん」
火憐「えへー、喜んでもらえて嬉しいです」
月火「さ、お兄ちゃんも翼さんもそっち側に寝転がって」
火憐「ピロウトークだー」バフッ
月火「それじゃ、電気消しますよー」カチ
火憐「うわっ、暗い!」
暦「当たり前じゃないか」
翼「ふふ、何だかドキドキしちゃうね」
月火「お兄ちゃんと寝るのっていつ振りだろう」
火憐「アタシは一週……」
暦「あははー、火憐ちゃん冗談キツイぜー」
火憐「もがっ……何すんだよ兄ちゃん!」
翼「…へぇ」
暦「やだなぁ、そんな暗闇でも分かるオーラ出さないでくれよ…」
翼「……本当、暦くんは変態さんなんだから」
暦「ぼ、僕は何もしていないぞ」
火憐「アタシもただ寝てただけだぜ?」
火憐「まあ、抱き枕にされたくらいかなー」
翼「……ふぅ」
暦「やめてくれー、そんな全てを諦めた感じのため息はやめてくれー」
月火「お兄ちゃん、自業自得だよ」
暦「だって、火憐ちゃん抱き心地がいいんだぜ?」
暦「柔らかいし、あったかいし、サイズもいい感じなんだ」
翼「…………」
月火「お兄ちゃん、最低発言だよ」
暦「何故だ!?」
月火「……」スゥスゥ
火憐「……」クー
暦「二人とも寝ちゃったか」
翼「はしゃいでいたものね」
暦「はねか……翼ちゃんはいいのか?」
翼「ふふ、もうそれは終わりだよ」
翼「日付が変わってしまったから」
翼「ね?阿良々木くん」
暦「…そうか」
暦「今日は、いや昨日になるのか」
暦「ともかく、楽しかったかい?」
翼「ええ、とっても」
翼「ご飯も美味しかったし、お風呂も楽しかったし」
暦「お風呂は一緒に入りたかったなぁ」
翼「はいはい、変なこと言わないの」
翼「何より、こんなに騒がしい夜は初めて」
暦「……それは良かった」
暦「いつでも遊びに来てくれよ」
暦「二人も喜ぶし」
翼「ふふ、ありがとう」
翼「ねえ阿良々木くん」
暦「何だ?羽川」
翼「最後にお願い聞いてくれる?」
暦「僕にできることならね」
翼「うん、それなら大丈夫」
暦「それで?内容は?」
翼「……私を抱き枕にしてくれないかな?」
暦「…………え?」
翼「何度も言うのは、少し恥ずかしいよ」
暦「ごめん、思わず耳を疑ってしまった」
暦「………本気?」
翼「……うん」
もぞもぞ……
暦「……落ち着かない」
翼「…私も」
暦「羽川、シャンプー何使ったんだ?」
翼「阿良々木くんのと同じ」
暦「嘘だろ?」
暦「凄くいい匂いする」スー
翼「ひゃっ、…何かくすぐったい」
暦「うーん、流石に全身柔らかいなぁ」
暦「うわ、腰細い」
翼「い、一々解説しなくていいから…」
暦「落ち着かないけど落ち着くなぁ」
翼「どういうこと?」
暦「羽川だと思うと落ち着かないし、抱き枕と思うと落ち着くって感じだ」
翼「嬉しいような、そうでもないような」
翼「ま、でも」
翼「今の私は抱き枕だから、阿良々木くんが安眠してくれるのが一番かな」
暦「可愛い発言だな」
翼「そう?」
翼「後ろからじゃなくて、向かい合ってみる?」
暦「それは、もっと眠れなくなりそうだよ」
暦「…羽川、結構小さいな」
翼「胸が?」
暦「か、身体がだよ」
暦「僕は身長低いからさ、もっと羽川って大きいと思っていたのだけれど」
暦「肩も細いし、何というか」
暦「すごく女の子だなって」
翼「むー、心外だなぁ」
暦「はは、ごめん」
翼「はい、おしゃべりはお終い」
翼「お休みなさい,阿良々木くん」
暦「……ああ、おやすみ」
月火「……」
火憐「……どうする?」
火憐「そろそろ起こさないと、お母さん達帰って来ちゃうかも」
月火「…でも、翼さんもお兄ちゃんもあんな幸せそうに寝ているし」
月火「もう少し寝かせてあげよう?」
火憐「……ったく、二人ともしょうがないなぁ」
月火「はいはい、静かにしようね」
暦「……うーん、柔らかい」
翼「………ふふふ」
おしまい
やっと終わらせられた。
続きも思いつき次第書いて行きます。
お題、消化しきれていませんが、また募集はしておこうと思います。
私に書かせていただけるアイデアがありましたら、お気軽にどうぞ。
それではー。
暦「……うーん、一面真っ白だなぁ」
ひたぎ「スキー場だもの、当然よ」
暦「戦場ヶ原は、スキーをしたことあるのか?」
ひたぎ「何度か来たことがあるわ」
ひたぎ「もっとも、普通に滑る程度が限界だけれど」
暦「僕は初めてなんだよね」
暦「何というか、今からあの山の上に行くというだけで」
暦「少し怖い感じがするよ」
ひたぎ「ふふ、阿良々木くんも怖いと思うことがあるのね」
暦「いつも怖がっているつもりだけれど」
ひたぎ「私の前では、いつも男らしいから」
暦「……それは、まあ彼女の前でくらい虚勢を張りたいじゃないか」
ひたぎ「阿良々木くんのそういうところ、私大好きよ」
ひたぎ「それと、あまり怖がる必要はないわ」
ひたぎ「私たちが行くのはそっちのコースではなく、初心者用のコースだから」
暦「でも、それだと戦場ヶ原が楽しくないんじゃないか?」
ひたぎ「いいえ」
ひたぎ「私はこうして二人きりの旅行をしている時点でとても楽しいわ」
ひたぎ「それに、明日も明後日もあるのだから、今日は練習に回しても問題ないでしょう」
暦「…ありがとう、戦場ヶ原」
ひたぎ「お礼なんて必要ないわ」
ひたぎ「私がしたくてしていることだもの」
暦「それじゃ、行こうか」
ひたぎ「ええ、そうしましょう」
暦「よし、それなりに滑れるようになったぞ」
ひたぎ「なかなか覚えがいいわね、阿良々木くん」
ひたぎ「私としては、もう少し地面に這いつくばってくれるものだと思っていたのだけれど」
暦「はは、あんまり僕を虐めないでくれよ」
ひたぎ「……ごめんなさい、言いすぎてしまったわ」
暦「あ、そんなに気にしなくていいよ」
暦「とにかく、これで少し上なら行けるんじゃないかな?」
ひたぎ「そうね」
ひたぎ「あっちのリフトに乗れば、そんなに傾斜も強くないところに行けるはずよ」
暦「よし、じゃあそこまで滑るかな」
ひたぎ「ストックを強く突き刺さないようにして頂戴、阿良々木くん」
ひたぎ「こういう下の所は踏み固められているから、ストックを傷つけてしまうかもしれないから」
暦「分かった、気をつけるよ」
ひたぎ「到着ね」
暦「リフトって、緊張するな」
暦「脚もプラプラして落ち着かないし」
暦「いつ降りるのか、戦場ヶ原が居なかったら分からなかったよ」
ひたぎ「すぐに慣れるわ」
ひたぎ「それよりどう?怖い?」
暦「ここなら、平気かな」
暦「このアタやは子供も多いし」
ひたぎ「ふふ、地元の子供達は侮れないわよ?」
暦「そうなのか?」
ひたぎ「ええ」
ひたぎ「前に来た時は、ここで大会をやっていたのだけれど」
ひたぎ「大人顔負けの滑りで、上級者用のコースを下りてくるの」
ひたぎ「私もあの位滑れるようになってみたいと思ったものだわ」
暦「それじゃあ、ここの子達もその卵かもしれないわけだ」
暦「僕も負けないように頑張ろう」
ひたぎ「戦うつもりなの?」
暦「気持ちの問題さ」
ひたぎ「あまりやる気を出しすぎてはダメよ」
ひたぎ「落ち着いて、ゆっくり慣れていきましょう」
ひたぎ「自分も他人も危険に晒すことになってしまうわ」
暦「わ、分かってるよ」
ひたぎ「大き目に蛇行する感じでね」
暦「それにしても、普通にスキーなんだな」
ひたぎ「どういうことかしら?」
暦「ほら、スノーボードの方がカッコ良い感じするだろ?」
暦「そっちじゃないんだなって」
ひたぎ「……まあ、そう思う気持ちは分かるわ」
ひたぎ「でも、スノーボードは初めてだと難しいし、止まり方も動きやすさもスキー板の方が簡単だわ」
ひたぎ「カッコ良いからとろくに練習もせずにゲレンデに出れば、誰かに接触したり、自分が怪我をすることもあるわ」
ひたぎ「だから、今回はスキーにしたの」
ひたぎ「スノーボードが良いなら、今度は練習をきちんとしてから乗ってみましょう」
暦「そうだったのか」
暦「まあ、僕も憧れがあるってだけで、別に拘りはないんだけどね」
>>357れ、が抜けました
ひたぎ「……そろそろお昼にする?」
暦「そうだな」
暦「楽しくて時間を忘れてたよ」
ひたぎ「不思議よね」
ひたぎ「滑り降りる、ただそれだけのはずなのに」
暦「来年も一緒に来たいな」
ひたぎ「ふふ、連れて来てくれるの?」
暦「もちろん」
暦「それで、どこで食事が出来るんだ?」
ひたぎ「ああ、それが先ね」
ひたぎ「着いて来て、こっちよ」
暦「なるほど、靴はこのままでもいいんだ」
ひたぎ「脱ぐのも履くのも大変だもの」
ひたぎ「ちなみに、オススメはライスバーガーよ」
暦「これ、久しぶりに見たよ」
暦「美味しいのか?」
ひたぎ「なかなか食べられないからこそ、ね」
ひたぎ「因みに、モスバーガーとかには普通に売ってるわ」
暦「僕あまり行かないからなぁ」
暦「結局ナイターの時間まで滑ってしまったな」
ひたぎ「ふふ、そのまま居ても良かったのに」
暦「いや、流石に危ない気がするし」
暦「それに、戦場ヶ原は疲れただろ?」
ひたぎ「……そうね」
ひたぎ「便利でいいわね、疲れない身体なんて」
暦「一昨日忍に血を吸わせたばかりだから」
暦「まだ残っているみたいだ」
暦「それにしても、いい宿だな、ここ」
ひたぎ「和室って好きよ」
ひたぎ「お父さんに感謝しないと」
暦「そもそも男の僕と一緒なのを知っていて旅行を許可してくれるあたり、ものすごい器だと思うよ」
ひたぎ「それだけ気に入られているのよ、阿良々木くんは」
ひたぎ「それより」
ひたぎ「私のとっても可愛い浴衣姿には、何の反応もないのかしら?」
暦「ああ、そういえば浴衣なんだ」
暦「戦場ヶ原は何を着ても似合うな」
ひたぎ「どうにもとぼけた反応ね」
ひたぎ「まあ、私は素材がいいから、仕方ないわ」
暦「本当、たまになんでこんな美人が彼女なのか不安になるよ」
ひたぎ「そう?」
暦「だって、どう見ても釣り合っていないじゃないか、僕ら」
ひたぎ「そんなことないわ」
ひたぎ「阿良々木くんは超絶カッコ良いもの」
暦「残念ながら、それを言ってくれるのは戦場ヶ原だけだからな」
ひたぎ「ふふ、その方が私にとっては嬉しいわ」
ひたぎ「阿良々木くんの良さは、私が分かっていればいいし」
ひたぎ「それに、釣り合わないなんて下らないわ」
ひたぎ「釣り合うか釣り合わないかなんて、所詮は他人の無責任な感想だもの」
ひたぎ「私が阿良々木くんのことを愛していて、阿良々木くんもそう思ってくれているなら」
ひたぎ「それでもう十分じゃない?」
暦「……本当、戦場ヶ原には敵わないなぁ」
ひたぎ「それはそうよ」
ひたぎ「だって、私は阿良々木暦の彼女だから」
暦「…どういうことか分からない言い方だ」
ひたぎ「阿良々木くん、そんな下らない問答はお終いよ」
ひたぎ「貸し切り温泉を予約しておいたの」
暦「僕はもう何度か戦場ヶ原とお風呂に入っている気がするのだけれど」
ひたぎ「メタな発言は謹んで頂戴」
ひたぎ「異性と混浴というのは、皆の憧れるシチュエーションの一つなのよ」
ひたぎ「他には、耳掻きなんかも入るかしら」
暦「そういうものか?」
ひたぎ「現実に、例え付き合っていても」
ひたぎ「一緒にお風呂というのは憚られるわ」
ひたぎ「自分に見えない所は、見られたくないでしょう?」
ひたぎ「まして、自分が惚れた相手ならなおさら、よ」
暦「……確かに」
ひたぎ「それを乗り越える信頼関係を築くのは、容易ではないわ」
ひたぎ「だから、私たちが代わりにして気分を味わって貰うの」
ひたぎ「謂わば代償行為というものね」
暦「それは、何か違うような気がするけれど」
ひたぎ「早く行きましょう」
ひたぎ「前置きが長いと、ダレてしまうわ」
暦「戦場ヶ原の方がメタ発言よくしてる気がするなぁ」
ひたぎ「早くしないと、私の名前表記が下着になるわよ?」
暦「え?」
したぎ「ほら、もうなったわ」
暦「なんでも有りだな、お前は!?」
暦「…分かったよ、すぐに行くから」
したぎ「外で待っているわ」
暦「名前は戻してくれよ?」
ひたぎ「……これでいい?」
暦「オーケーだ」
かぽーん
ひたぎ「良い擬音ね」
暦「僕は銭湯のイメージだけれど」
暦「ここの貸し切り温泉は内装が凝っているな」
ひたぎ「最近はみんなこんなものよ」
ひたぎ「売りの一つとして、宣伝に使っているところもあるわ」
暦「やっぱり利用者が多いのか?」
ひたぎ「むしろ少ないから、と考えることもできるわね」
ひたぎ「…阿良々木くんの身体、洗ってあげたかったのに」
暦「いきなり何だよ」
ひたぎ「だって、あんなに固辞するんだもの」
暦「目のやり場に困るじゃないか」
ひたぎ「目を瞑っていればいいじゃない」
暦「……ともかく、洗うのは良くても、洗われるのは嫌だ」
ひたぎ「……そこまで言うのなら、これ以上はお願いしないけれど」
暦「…むしろ、お前の方がしなくてホッとしているんじゃないか?」
ひたぎ「何を言っているの?」
暦「今日はやたらと口数が多いし」
暦「本当は恥ずかしいんだろ?」
ひたぎ「それは、まあ私だって普通の婦女子だもの」
ひたぎ「少しくらいは恥ずかしい気持ちもあるわ」
暦「少しなのか?」
ひたぎ「ええ」
ひたぎ「私の身体は、阿良々木くんの目に入って恥じ入るところはないもの」
ひたぎ「あくまで常識を考えた場合の羞恥だから」
暦「よく分からない話だな」
ひたぎ「私の今日の口数が多いと思うのなら」
ひたぎ「……阿良々木くんとの旅行が楽しくて気分がいいからだと思うの」
ひたぎ「阿良々木くんが望むなら、湯船から上がって私の全裸を見せることも厭わないわ」
暦「いや、そこは嫌がろうよ、止めてくれよ」
ひたぎ「私としては、子供はサッカーが出来るくらい欲しいの」
暦「早いよ!過程すっ飛ばしすぎだろ」
暦「それと、11人なんて無理だからな」
ひたぎ「11人でサッカーは出来ないわ」
暦「まさか22人?」
ひたぎ「もちろん、審判もいないとね」
暦「幾ら何でも多すぎだ!」
ひたぎ「まあ、それは冗談として」
暦「あまり驚かさないでくれよ」
ひたぎ「この旅行に行くことになってから」
ひたぎ「少し期待していたことは事実よ」
暦「期待?」
ひたぎ「ええ」
暦「……何を?」
ひたぎ「ナニを、よ」
暦「微妙なイントネーションで伝えようとするのはやめてくれ」
ひたぎ「有り体に言えばセックスよ」
暦「別に直球で言わせたかったわけでもないからな!?」
ひたぎ「私では不服かしら?」
暦「……そんなわけないだろ」
ひたぎ「恋人として、それなりに長く一緒にいるけれど」
ひたぎ「未だにべろちゅう以上はしていないじゃない?」
ひたぎ「ちなみに、表記はひらがなでべろちゅうよ」
ひたぎ「この方が可愛いもの」
暦「うん、真面目な話の時は茶々入れないで欲しいな」
ひたぎ「ごめんなさい、拘りポイントだから」
ひたぎ「ともかく、私はね」
ひたぎ「少し不安だわ」
暦「不安?」
ひたぎ「それはそうよ」
ひたぎ「今のご時世、三回目のデートですぐにエッチというのも増えているらしいし」
ひたぎ「私たちは、謂わばヤりたい盛りでしょう?」
ひたぎ「それなのに、何も求められないのは、ね」
暦「……言い方は気になるけれど、言いたいことは伝わったよ」
暦「つまり、僕が不能かどうかってことだろう?」
ひたぎ「え?」
暦「違うのか?」
ひたぎ「普通に考えれば、浮気とか、魅力が無いとか、そういう結論に至るんじゃないかしら?」
暦「………」
ひたぎ「………」
暦「……僕はね、戦場ヶ原」
ひたぎ「無かったことにするつもりね」
暦「別に不能でもないし、浮気も、してないし、戦場ヶ原に魅力が無いなんて毛ほども思っていない」
ひたぎ「浮気のところで、何故詰まるの?」
暦「つまり、何が言いたいのかと言えば」
ひたぎ「ねえ、何故?」
暦「僕は戦場ヶ原が好きすぎてどうしていいか分からないんだ!」
ひたぎ「………はい?」
暦「に、二度は言わないぞ?」
ひたぎ「いやまあ、聞いてはいたのだけれど」
ひたぎ「好きなら押し倒すなり、いきなり触るなり、キスの流れでいたしてしまうなりどうとでも出来るんじゃないの?」
暦「……そんなことをして、戦場ヶ原に嫌われたら困るじゃないか」
中途半端だけど、ここまで。嬉しいレスをありがとうございます。何度も見てニヤニヤしていました。
それでは、また明日も書くと思うので、よろしくお願いします。
お休みなさい。
ひたぎ「そんなことしないわ」
暦「はは、そう言うだろうとは思っていたけれど」
暦「戦場ヶ原は我慢が上手いからさ」
暦「僕は、戦場ヶ原に無理して欲しくないんだ」
ひたぎ「それを言うなら、私だって同じ気持ちよ」
ひたぎ「あるはずの感情を抑え付けられるくらいなら、ぶつけて欲しいと思うもの」
ひたぎ「さらけ出してこそ、関係は深まるものじゃない?」
暦「……」
ひたぎ「別に今すぐどうこう、という話ではないわ」
ひたぎ「ゆっくりでいいから」
ひたぎ「阿良々木くん、貴方のことを知りたいし、貴方に私を知って欲しいの」
ひたぎ「それだけは、分かって頂戴」
暦「そ、それなら」
暦「僕ももう少し頑張ってみるよ」
ひたぎ「……ふふ、でも、正直意外ね」
ひたぎ「阿良々木くんは、もっと息をするように変態行為に及ぶものだと思っていたわ」
暦「僕にだって分別くらいあるよ!」
ひたぎ「そうそう、そんな風に元気な方が好きよ」
ひたぎ「別に叱ったわけでもないのだし、沈まずにいきましょう」
ひたぎ「二人のことだもの、助け合うのが一番」
ひたぎ「そうでしょう?」
暦「……よーし、頑張るぞ!」
ひたぎ「狼は程々に、ね」
ひたぎ「ふぅ、いいお湯だったわ」
暦「はい、戦場ヶ原」
ひたぎ「あら、コーヒー牛乳ね、気が利いてるじゃない阿良々木くん」
暦「そこの自販機で売っているのを見たら、飲みたくなっちゃってさ」
暦「こういう所って、脱衣所も専用にあるんだな」
ひたぎ「落ち着けていいじゃない」
ひたぎ「泊まっている間に、また来ましょう」
暦「まあ、合法的に戦場ヶ原の裸が見られるならお得かな」
ひたぎ「それに関しては、別にお風呂で無くても歓迎するわよ?」
暦「僕に問題があってね」
ひたぎ「残念ね」
ひたぎ「私、この床のもふもふが好きなの」
暦「急にどうした?」
ひたぎ「ほら、通路に絨毯みたいなもふもふがついているでしょう?」
ひたぎ「この上を歩くのが気分いいのよ」
ひたぎ「こう、霜柱を踏みたくなる感覚に似ているわ」
暦「そんな拘りが無かったから気にしていなかったけれど」
暦「確かに、ちょっと気持ちいいかもな」
ひたぎ「阿良々木くんも、床のもふもふ同好会に入会したらどうかしら」
暦「そんなのがあるのか?」
ひたぎ「今のところ、メンバーは私だけだけれど」
暦「畳は落ち着くなぁ」ゴロゴロ
ひたぎ「阿良々木くん、みっともないわよ」
暦「少しくらい許してくれよ」
ひたぎ「…仕方ないわね」
ひたぎ「それにしても、これからどうしましょうか」
ひたぎ「ゲームの類は持っていないし」
暦「でも、寝るには早いな」
ひたぎ「布団の中で遊ぶという方法も……」
暦「よーし、旅館のゲームセンターに行ってみようぜ」
暦「いい時間潰しになるだろう」
ひたぎ「阿良々木くんのいけず」
ここまで。明日はもう少し書く。
~ゲームコーナー~
暦「うーん、やっぱり寂れているなぁ」
ひたぎ「最近は携帯ゲーム機が隆盛だもの」
ひたぎ「仕方ないわ」
暦「某課長リスペクトな僕としては、ここでバシッと決めたい所なんだけど」
ひたぎ「阿良々木くん、そういう番組も見るのね」
暦「これで結構テレビっ子なんだぜ?」
暦「といっても、知っている物があるかどうか……」
ひたぎ「太鼓の達人もあるわよ?」
暦「うん、せっかく戦場ヶ原と来たんだし、そういう方が楽しいかな」
ひたぎ「私、遊ぶのは初めてよ、こういうゲーム筐体」
暦「やったことないのか?」
ひたぎ「……中々難しいのね」
ひたぎ「前にデパートで見た子供は、もっと軽やかにやっていたと思ったけれど」
暦「見るのとやるのじゃ全然違うからな」
暦「初めてにしては上手い方だと思うよ」
ひたぎ「そうなのかしら」
ひたぎ「でも、分かりやすくて楽しいわね」
ひたぎ「あ、終わってしまったわ」
暦「ほら、ノルマは達成出来たじゃないか」
ひたぎ「次はもっと頑張りましょう」
暦「結構ハマり性なんだな、戦場ヶ原」
暦「結局五回もやってしまった」
ひたぎ「ふふ、あれ、気に入ったわ」
ひたぎ「これから暇を見てやってみましょう」
暦「ま、付き合いますよ」
暦「それはそうと、何で外に来たんだ?」
ひたぎ「何となく、夜の街って楽しくなってこない?」
暦「いつもと違う感じはするかな」
暦「もっとも、僕は結構深夜徘徊する方だから何とも言えないけれど」
ひたぎ「不良ね、阿良々木くん」
ひたぎ「でも、お酒とタバコはハタチからよ」
暦「どっちも縁がないよ」
ひたぎ「タバコは私も苦手ね」
ひたぎ「でも、阿良々木くんは吸わなそうだけれど」
暦「似合わないって?」
ひたぎ「似合う似合わないで嗜むものでもないと思うわ」
ひたぎ「阿良々木くん」
暦「ん?何だ?」
ひたぎ「腕を組んでもいいかしら?」
暦「前より自然に提案できたな」
暦「でも、ドキドキ感を演出するなら唐突にの方が良かったんじゃないか?」
ひたぎ「それだと危ないわ」
ひたぎ「ともかく、腕を組みます」
暦「……ああ、僕があと10cm大きかったらなぁ」
ひたぎ「どうして?」
暦「何だか不恰好じゃないか」
暦「どうにも頼りなさが全面に出ている気がする」
ひたぎ「気になる?」
暦「多少はね」
ひたぎ「少し屈んでみればいいのかしら」
暦「別にいいよ、戦場ヶ原がキツいだろ」
暦「にしても、いい匂いだな、戦場ヶ原」
ひたぎ「阿良々木くんも同じ匂いのはずよ?」
暦「信じられないな」
暦「むしろ、僕からこんな香りがしているとしたら嫌だね」
ひたぎ「フローラル阿良々木……」
ひたぎ「語呂がいいと思うけれど」
暦「カルーセル麻紀みたいで嫌だよ」
ひたぎ「ネタが古くないかしら?」
暦「とっさに出てこなくて」
ひたぎ「芸人失格ね」
暦「僕は芸人になったつもりは無いのだけれど」
ひたぎ「…あれ、何かしら」
暦「ん?」
暦「ああ、多分お酒の宣伝じゃないか?」
ひたぎ「外でやっているのね」
暦「まあ、旅行の客が多いからだと思うけれど」
暦「たしかに、試飲とかはあまり見ないよな」
ひたぎ「何か買ってみる?」
暦「さっきダメだって話をしたばかりじゃないか」
ひたぎ「そこに、甘酒もあるって書いてあるから」
ひたぎ「さすがに普通のお酒は飲めないし、高いわ」
暦「甘酒好きなのか?」
ひたぎ「雰囲気くらい楽しんでみたいと思わない?」
暦「うーん……買ってみるか?」
ひたぎ「そうしましょう」
暦「確か、甘酒って少しはアルコール入っているんだよな」
ひたぎ「ほんの少しでしょう?」
ひたぎ「お正月に何度か飲んだことがあるから大丈夫よ」
暦「ま、別にいいんだけれど」
暦「せっかくだからお猪口も買っていくか」
暦「ほら、これなんかペアで中々いい感じ……」
ひたぎ「いいえ、こっちの方がいいわ」
暦「食い気味にくるなぁ」
暦「ん?また変な形の奴を欲しがる……って」
暦「合わせるとハートになるのね」
ひたぎ「面白いでしょう?」
ひたぎ「それに、さっきのでは甘酒を飲むのには向かないと思うの」
ひたぎ「こっちの方が大きいから、いいと思うわ」
暦「ま、なかなか洒落ているし、これにしようか」
暦「それじゃあ、買ってくるよ」
暦「こうやって袋を持っていると、無闇に楽しくなるな」
暦「何故だろう」
ひたぎ「あら、さっきまでは楽しく無かったのかしら?」
暦「そうは言ってないだろ」
暦「お、川だよ戦場ヶ原」
ひたぎ「露骨な話題逸らしはいただけないけれど」
ひたぎ「灯篭が水面に写って綺麗ね」
暦「こういう欄干の意匠はわざわざ作っているのかな」
ひたぎ「昔からこうなんじゃないかしら」
ひたぎ「時代を感じるわね」
暦「見慣れないものを見ると、旅行の気分が盛り上がるし」
暦「うーん、来て良かったな」
ひたぎ「そうね」
暦「そろそろ冷えてきたし、戻ろうか」
ひたぎ「ええ」
ひたぎ「今度は何も言わないわ」
暦「そういいながら腕を組んだら、結局意味がないんじゃないか?」
ひたぎ「次は頑張ってみるわね」
暦「はいはい、期待してるよ」
ひたぎ「任せてちょうだい」
暦「また温泉入ろうかな」
ひたぎ「いい提案ね」
ひたぎ「今度はもっと楽しくするアイテムを持っていくわ」
暦「何だよそれ」
ひたぎ「私のアヒルちゃんよ」
ひたぎ「この日の為にデパートで買ったの」
ひたぎ「税込み298円だったわ」
暦「太鼓の達人を見たのはその時か」
暦「ま、汚さなければ怒られないだろうし、いいんじゃないか?」
ひたぎ「ふふ、沢山泳がせる予定よ」
暦「好きにすればいいさ」
暦「僕はそんな戦場ヶ原を見ていることにするよ」
ひたぎ「胸を見てはダメよ」
暦「見ないよ」
ひたぎ「見ないの?」
暦「見ないさ」
ひたぎ「見たいの?」
暦「見たい」
ひたぎ「あら、そう」
ひたぎ「別に、私は構わないのだけれど」
暦「よし、見る」
ひたぎ「ふふ、頑張って隠さないとね」
ここまで。次で多分終わります。
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