妖刀村正「人の血ってうめえなwww」妖刀使い「それトマトジュース」 (57)

村正「そそそそれくらい見抜いてるってゆーか?ただの冗談?」

妖刀使い「美味しそうに飲んでた」

村正「これはあれだって……最近鋭利じゃないから栄養取ってたんだって!」

妖刀使い「さっき鬼を一刀両断できた」

村正「あっれー?おかしいなー?いやほんと!今は切れ味悪いから!」

村正「あれだよ?包丁で人参切れるけど俺だったら人参すら切れないよ?」

村正「豆腐切ったらすぐぐちゃぐちゃだよ?」

鬼「ここにいたか……妖刀使いの少女……覚悟ォォ!!!」

妖刀使い「狡猾で残忍な鬼に救済を……」ズシャァ

鬼「な、なんて早さ……そして容赦の無い袈裟斬り……」

鬼「少女と侮っておったわ……!」

妖刀使い「それじゃあ」ズシャァ

鬼「」

妖刀使い「ふぅ……問題なく斬れたけど?」

村正「ぅぇぇ……さっきのトマトジュース吐いちまった……」

妖刀使い「勿体無い」

村正「お前がグロいもん見せるからだろうガァ!!!」

妖刀使い「それでも妖刀?」

村正「伝説の妖刀じゃボケェ!!!」

妖刀使い「……うるさい」

村正「ァ……ゴフッ……ゴフッ」ゴポゴポ

村正「わかったからァ!鬼の腸に突き刺すのやめでぇ!!!」

妖刀使い「反省した?」

村正「したから……さっさと報酬貰いに行こうぜ……」

妖刀使い「わかった」

ある村

村正「おーい村長!鬼退治済ませたぞ!」

妖刀使い「嫌な感じがする……」

村正「嫌な感じ?」

妖刀使い「あっちの方から……」グルングルン

村正「アホ毛が妖怪アンテナばりに動いてんな……」

村正「って……!?あっちって村長の家の方角じゃねえか……!」


村長の家


村長「」

村正「し、死んでる……」

村正「俺達の報酬どうなるんだよ!?」

妖刀使い「そっち?」

村正「それもあるが……誰が村長を殺したんだ?」

妖刀使い「わからない」

村正「お、おう……ってなんだこりゃ?」

妖刀使い「?」

村正「いや……こいつ胸からばっさり切られてるのに血が出てねえじゃん」

妖刀使い「ホントだ」

村正「気づいてなかったのかよ!」

村正「まあもっと近づいて傷口見てみようぜ」

妖刀使い「わかった」

妖刀使い「……凍ってる」

村正「凍ってるだァ……?」

村正「それってお前……村雨じゃあ……ねえのか?」

妖刀使い「多分そう」

村正「村雨って確か……お前の兄ちゃんが持ってたよな……?」

妖刀使い「そう」

村正「じゃあ……村長を殺した犯人って……」

妖刀使い「まだ決まったわけじゃない」

妖刀使い「家に戻ろう」


妖刀使いの家


妖刀使い「ただいま」

河童「待っていたよ……村正の少女ちゃん……?」

妖刀使い「貴方……誰?」

河童「名乗る程でもないさ……それよりも……」

妖刀使い「……殺気」

河童「お命頂戴!!!」

ダンッ!

村正「……!?避けろ!!!」

妖刀使い「大丈夫」

ガィン!

河童「ほぅ……私の一閃を目で捉えるとは……やりますねぇ?」

妖刀使い「伊達に……妖刀使ってない」

河童「では……本気で行かせていただきましょうか」

河童「推して参る!!!」

河童「シッ……!」

ドンッ!

妖刀使い「……早さを活かして腸への突き」

天狗「クッ……」

妖刀使い「相手が横に避けると同時に遠心力を利用した回転斬り」

シャキィィン!

妖刀使い「屈んで避けた相手を上段斬りでトドメにかかる」

河童「キェェェエエエァァアアア!!!」

妖刀使い「全てお見通し」ズシャァ

訂正

河童「クッ……」

河童「鮮やかな読み……そして上段斬りが振り下ろされる前に右手首の切断……」

河童「これほどまでの技量とは……やはりあの方が脅威と思うのも……」

妖刀使い「御託は終わった?」ズシャァ

河童「」

村正「ぅぇぇ……それにしてもお前……相変わらず容赦ねえなぁ……」

妖刀使い「刀を振る者はいつかその刀が自分に向く」

村正「お、おう……(何言ってんだこいつ)」

今日はここまで

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