オリジナルのウルトラマンのスレです
SS書くのも初めて、スレ立てるのも初めてのド素人ですが
お手柔らかにおながいします
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1410533064
1話 二つの来訪者
暗黒の宇宙に無数の星が輝いている。
その中を、どの星々よりも強い光を放ちながら突き進む赤い星があった。
赤い星は、周囲の空間を巻き込み取り込んでいくかのように、渦を巻くきながら進んでいく。
宇宙を漂う大小さまざまな隕石群は、渦巻く赤い星の動きに触れると、その勢いに弾き飛ばされていく。
どのような障害にブツかろうとも一向に進行速度を落とさないその姿は
何らかの意思のようなものを感じさせた。
赤い星のはるか後方には、同じように渦を巻く青白い星が飛んで来ていた。
だが、その大きさは一回り以上小さく、それに伴うかのように速度も遅れていた。
青白い星は、赤い星を追いかけているかのように、その背後をピッタリと同じコースで突き進んでくる。
何の前触れもなく、赤い星は突然にその軌道を変えた。 それだけではなく、一段と速度を上げ始めた。
青白い星は、この挙動に動揺したかのように、一瞬その動きを止めた。
しかしそれは束の間、青白い星も即座に軌道を変え、赤い星を追いかける。
赤い星は渦巻回転を早めると、それに連動するかのようにさらにグングンとスピードを増していく。
青白い星は追いすがるが、かなわず、二つの星の距離は見る間に開いていき
青白い星からはもはや赤い点でしか認識できなくなった。
赤い星の進む先に一つの青く輝く光点が現れた。
赤い星はそれを認識すると、喜んでいるかのように、ピカピカと明滅を繰り返した。
その時、背後から一筋のビームが赤い星に直撃した。
ビームの発生源は青白い星だった。
グルグルと渦を巻くその中心部から流れたビームは、赤い星の中にめり込むように入っていくと
内部で爆発を起こした。 赤い星はひび割れ、砕け、数個の大きな破片になって飛び散る。
普通なら、重力の無いこの空間においては、慣性の法則に従い破片は永遠に宇宙を四散しつづけるはずだった。
だが、それぞれの破片は意志を持つかのように、再びある一点に向かって動き出した。
ガクガクと不規則な動きであったが、その速度は崩壊前と変わらず
安堵したかのように静止していた青白い星も、慌てたように再び加速する。
みるみる大きくなっていく青い光点だったものは、一つの惑星であった。
赤い星であった数個の破片は、そのどれもが迷う事無く惑星に飛び込んでいく。
大気との摩擦でさらに赤みを増す破片たちは、一つの光源となり惑星を照らしている。
青白い星は迷っているかのように、惑星の起動付近をユラユラと漂っていた。
数秒の後、決意したかのように破片の後を追って大気圏へと身を降していく。
その様は、何か大切なものを傷つけないような柔らかなものだった。
二つの光が舞い降りた、碧いストームに包まれたこの星の名は
太陽系第三惑星、『 地 球 』 ──。
つ づ く
今回は以上です
SS書く際のルールを色々ググって調べたけど
文章は一行開けるとか、台詞の所だけ開けて地の文は開けないとか
書き出しは一段落開けるとか開けないとか
色々ありすぎて混乱したんで、とりあえずこんな感じで書いたけどどうなんでしょ…
2話 ウルトラマン変身せよ
緑豊かな山の麓、その湖の畔で一人の男が佇んでいる。
「フーッ、軽い気持ちで山にハイキングなんて来るもんじゃないな。 こんなに疲れるとは……」
早田 新太郎(はやた しんたろう)は、背負っていたリュックを地面におろすと、グッと一つ伸びをした。
フリーターの新太郎は、バイトで資金を溜めては日本各地を旅するという生活を続けていた。
今回もその一環で、ふと気に留めた山に単身で訪れたのだった。
新太郎は湖の側まで歩いていき、両手で水をすくいバシャバシャと顔にかけた。
「冷たくって気持ち良いや。 一体どういう原理でここまで冷やされているんだろう?」
疑問文ではあるが、周囲には彼以外、人っ子一人いない。
首にかけたタオルで顔を拭いた後、今度は両手に水を溜め、それをグイと一口飲む。
「おいしいな~。 味がある訳でもないのに、自然って不思議だなぁ」
大いなる恵みに感嘆の声を上げる。
「おや、あれは……」
ふと何かに気づく。 視線の先には、綺麗な湖畔に似つかわしくないゴミが水面を漂っていた。
落ちていた木の枝でもって、湖面のゴミを引き寄せる。
「まったく、困ったもんだな。 ゴミはゴミ箱へって、誰にも教わらなかったのかな」
新太郎は持っていたビニール袋にゴミを回収した。
よく目を凝らしてみれば、湖面の端々にうちつけられているゴミはまだまだあった。
発泡スチロールや弁当の容器、腕の取れたキューピー人形などが、水草にまみれ漂っている。
新太郎は、先日見た環境問題について取り上げたテレビの特番を思い出した。
水質汚染により大量に魚が死滅した川や、森林伐採に追い立てられる動物たち。
痛ましい光景が鮮明に思い出される。
そういえば、と新太郎はもう一つの事を思い起こした。
近年、この地球の各地で異常気象が多発しているのだ。
地震、津波、大雨、その度に各地は大きな被害を被った。
大気汚染に伴うオゾン層の破壊と酸性雨被害、排気ガスによる地球温暖化など
異常気象の原因は、人間の手による環境破壊が原因なのではないかと思わずにはいられなかった。
誰の手によるものとは知れない惨状だが、新太郎はその事にわずかな責任を感じていた。
気分が沈んでいた所、それを打ち払うように突如大地が揺れ始めた。
「うわっ 地震だ……!」
地面にしゃがみ込む。 揺れはどんどん大きくなり、世界の終わりかと思わせるほどだった。
大地に亀裂が走る。 新太郎は安全な場所に移動しようとするが、揺れが酷くまったく身動きが取れない。
地面が大きく、数10メートルはあろうかという部分が一気に陥没し、直後、火山のごとく吹き上がる。
周囲に大量の砂が嵐のようにばらまかれ、一切の視界がふさがる。 だが揺れも同時に収まった。
一安心する新太郎だが、眼前の砂煙が大きく揺れると、煙の晴れた先に信じられない物を見た。
今回は以上です
本家のようなセンスのあるサブタイが思いつかない…
新太郎の目の前には、先ほど陥没した数10メートルの大穴が、ガッポリと黒い口をあけ広がっていた。
そしてその中から、一体の恐竜が、ノッソリと姿を現した。
ティラノサウルスに似ているが、顔はより鋭くいかついもので、ゴツゴツした表皮はワニを思い出させる。
頭頂部から背中、尻尾の上面は無数のトゲに覆われ、そこだけがハリネズミのようだ。
本来は枝のように細い腕に2本のカギ爪を持つはずだが、目の前にいるものは
太い腕に5本の指をしていて、まるで人間が中に入ってるかのようだった。
何より新太郎を驚かせたのは、その恐竜の大きさだ。
穴から出ているのは上半身だけであったが、その姿を視界に収める事はできず、見上げる程であった。
「恐竜!? いや、これは……」 怪獣、そう呼ぶべき存在だった。
怪獣が穴から一歩足を踏み出す。 ドスンッと、隕石でも落ちて来たかのような衝撃が広がる。
地面の亀裂が大きく広がる。 大地が砕け、沈んでいく。
それは新太郎のいる所まで広がり、彼もまた、裂けた大地の大穴に飲み込まれてしまう。
「うわぁああーッ!!」
穴は予想以上に深く、落下している新太郎からも、その底は見る事が出来ない。
新太郎は何も考える事が出来なかった。 恐怖だけが彼の中で一気に膨れ上がった。
だが暗い穴の底から突如、青白い光が渦を巻くように立ち上り、新太郎の体を包み込む。
新太郎の体は空中で静止し、球状の光の中でフワフワと漂っていた。
「な、なんだ これは……!?」
理解の追いつかない状況の連続にパニックに陥りそうになる。
『落ち着きたまえ……』
その時、突如何者かが話しかけてきた。 とても透き通った声が、波紋のように響いている。
「誰だ!? 姿を見せろ!」
キョロキョロと辺りを見回すが、暗黒の穴倉の中にあってか、何者の姿もない。
『それは出来ない…。 私は元より肉体を持っていないのだ……』
その言葉に不思議な表情を浮かべる新太郎。
「体が無いだって? それじゃあ、君は一体どうやって喋っているんだ?」
『テレパシーだ…… 君の頭の中に直接話している……』
「そんな事が出来るなんて、君は何者だ?」
『私は、遙か彼方の銀河からやって来た宇宙人だ……』
「宇宙人だって?」
そんなバカな……と言いたげな新太郎。 しかし、現に宇宙人の仕業としか思えない出来事に遭遇している。
『宇宙の平和を乱す凶悪な怪獣を追跡していたが、力及ばず、奴をこの地球へ逃がしてしまった……』
宇宙人は自分の身の上を話し始めた。
『奴のせいで、この星の先住生物、恐竜は絶滅してしまった……』
「恐竜が!?」
驚愕する新太郎。 宇宙人がこの星へ到来したのは、何と一億五千万年も前の時代だった。
『奴の力は凄まじく、私は奴をこの星に封印するのが精一杯だった……』
「しかし、その怪獣が今 目の前に現れた。 一体どういう事なんだ?」
『この星の環境は、劇的に悪化している…… おそらくそのせいだろう……』
「何という事だ。 この怪獣出現の騒ぎは、我々人間の責任だって言うのか」
歯噛みする新太郎。 しかし自分にはどうする事も出来ない、そう思っていた時……。
『私は怪獣を封印するのに、全ての力を使い果たしてしまった……』
だから、と宇宙人は続ける。
『早田 新太郎、君の力を貸してほしい……』
「いきなり協力しろと言われても、一体何をしろってんだい?」
『私と君が一心同体になる…… そしてあの怪獣と戦うのだ……』
「僕が戦う!? そんな無茶な!」
突然の要求に驚く新太郎。 彼はただの一般市民であり、喧嘩だってした事ないのだから当然だろう。
『奴は悪魔のような怪獣だ…… ほおっておけば君たち人類も、かつての恐竜のように滅ぼされてしまうだろう……』
考え込む新太郎。 二人の間に沈黙が訪れる。
「……わかったよ。 こうしていたって、どうにかなるもんじゃない。」
顔を上げ、どこともない空間に向かって答える。
「あの怪獣を何とかできるのは僕だけという事なんだね。 だったらやってやろうじゃないか!」
『ありがとう、新太郎…… 共に地球の平和のために働こう……』
安堵したような声の宇宙人。
そして新太郎を包んでいた光の玉が、一層その輝きを強くすると、それは怪獣の前方に向かって飛んで行った。
今回は以上です
怪獣の外見のモチーフにしたのは
ガメラ 小さき勇者たちのジーダスです
怪獣から離れた所の空中に光の玉は静止すると、光の放射が広まっていき、数十mにまで拡散する。
広がった光の粒子はある一点までいくと、元に戻るかのように再び凝縮していく。
だが、それは先ほどまで新太郎を包んでいた光の玉ではなく、人の形をとっていた。
それも眼前の怪獣と同程度の巨大なものだ。 それはエネルギーの塊などではなく、確かな実体を持っていた。
新太郎が宇宙人と同化する事によって誕生した巨人は、青い光の時とは一転して赤い体をしていた。
その体の、胸や肩などの各部を、銀色のプロテクター状の装甲らしきものが覆っている。
怪獣は突然目の前に現れた巨人に驚いたような反応を見せていたが
本能で自分と敵対する存在だと察したのか、咆哮を上げると突如突進してきた。
巨人は動じず、真正面から怪獣の突撃を受け止める。
だが完全にその動きを止める事はできず、数歩後ろに押し出される形となった。
足元の地面が大きくえぐれ、木々がなぎ倒されていく。
巨人はそのまま、両腕で怪獣の頭をしっかりと抱えこみ、動きを抑えようとするが
そう容易くは無く、怪獣は体を捻り、もがく事で逃れようとしていた。
怪獣は抑え込まれていた頭部を勢いよく持ち上げ、上半身を思い切り反らす事で、巨人を後方へ放り投げた。
巨人は投げ飛ばされるが、空中で一回転してバランスをとると、無事着地する。
巨人と怪獣がお互いを振り向くのは同時だった。 再び距離を開けて睨みあう。
先に動いたのは、またも怪獣の方だった。
怪獣は、犬や猫が濡れた体から水を払うように、その体をブルブルと大きく震わせる。
すると背面にビッシリと生えているトゲが逆立ち、体から離れ、全方位に無差別にばらまかれた。
トゲには可燃性の何かが仕込まれているのか、地面に激突すると爆発を起こした。
左右に避けてかわすには広範囲に広がりすぎている。 防いでやり過ごすにはダメージが大きそうだ。
そう判断した巨人は、バク転を繰り返し怪獣との距離を取る事にした。
推進力を持たないトゲは、重力に影響を受け一定の距離以上には広がらないようだった。
今回はここまで
設定作り直したいのと思う所があるので
ここで中断させてください
せっかく読んでもらったのに申し訳ない
削除依頼してきます
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