ご注文はサラドですか? (8)
五人の少女が、すっかり女子中高生のかたちをして、一人はぴかぴかする鉄砲を腰に下げ
黒いうさぎと毛玉のようなうさぎを二疋(ひき)つれて、だいぶ山奥の、
木の葉のかさかさしたとこを、こんなことを云いながら、あるいておりました。
チノ「まったく。ココアさんが急にハイキングに行きたいなんて言うからですよ」
ココア「えへへ、まさか山で遭難しちゃうなんてねー」
千夜「ちょっと軽装で山に来ちゃったかもしれないわね」
シャロ「いやいや!まだ遭難ってほど迷ってないよ・・・たぶん」
リゼ「そうだぞ。それに、私がいるんだ。この程度の山で遭難はあり得ないさ!」
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シャロ「さすがはリゼ先輩!かっこいいです・・・///」きゅーん
リゼ「ハ、ハハッ!なぁに、危険な野生動物でも出てきたら、
こいつ(拳銃)で二三発ぱんぱぱーんとやってしまいたいくらいだ!」カクカク
千夜「・・・リゼちゃん、声が震えてるわよ?」
チノ「ともかく、ティッピーとあんこを見つけない事には戻るに戻れませんね」
ココア「ティッピーたち、どこまで行っちゃったんだろ?」
それは山に着いてすぐでした。
うさぎと云うのは、あんまり性欲が物凄いので、その毛玉のようなうさぎが、黒うさぎに追いかけられ、
二疋いっしょに山の奥深くへと走っていってしまいました。
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