穂乃果「絵里ちゃ~ん!お茶~!!」 (145)
絵里「…」
穂乃果「え~り~ちゃ~ん!」バタバタ
絵里(私がオトノキを卒業してから早数か月)
絵里(大学進学を機に一人暮らしをすることになったわけだけど…)
穂乃果「ねぇ~!聞いてる~?」ゴロゴロ
絵里「……」
穂乃果「絵里ちゃんってば!なんで無視するの!?」ブーブー
絵里「…緑茶でいいのよね?」
穂乃果「うんっ!」キラキラ
絵里「…」
ほのえり、不定期です
お付き合いいただける方はよろしくお願いします
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絵里「はい。おまたせ」コトン
穂乃果「ありがとう!ではさっそく…」
ゴクッ
穂乃果「!?」ビクッ
穂乃果「あつっ!?絵里ちゃん!?熱いよ?」
絵里「ご、ごめんなさ……って!なんで淹れてあげたのに文句言われなきゃいけないのよ!!」
穂乃果「えぇ…雪穂なら適温で持ってきてくれるのに…」
絵里「じゃあ雪穂ちゃんに淹れてもらえばいいじゃない!!まったく!!」プンプン
穂乃果「…だって絵里ちゃんしかいないんだもん」
絵里「それはそうだけど…あーもう!文句があるなら自分で淹れなさい!!」ウガー
穂乃果「ぶー!絵里ちゃんのケチ!!」
絵里「……」
絵里「ふぅん…私にそんなこと言っていいのね?」ジー
穂乃果「え?」
絵里「…ここに穂乃果と食べようと思って奮発した高級チョコレートがあるんだけど」スッ
穂乃果「!!」
絵里「私ってほら…ケチ?らしいから一人で食べることにするわ。うんうん」
穂乃果「」
絵里「絶対美味しいわよね…箱からもう高級感漂ってるし…」
穂乃果「あ、あ…」プルプル
絵里「穂乃果にも食べさせてあげたかったなー!でも私、ケチだからなー!!」
穂乃果「…」
穂乃果「す、すみませんでしたー!!」ドゲザ
穂乃果「どうか…どうか卑しい私目にもお情けのほどを…」プルプル
絵里「どうしようかなぁ」ニヤニヤ
穂乃果「おねがいしまする…」
絵里「じゃあ…次からはちゃんと自分でお茶淹れる?」
穂乃果「えっ…?」
絵里「約束できるなら、このチョコレート穂乃果にもあげる。どう?」
穂乃果「…」
穂乃果「なら…いらない」
絵里「!?」
絵里「な、なんで!?自分でやるのがそんなに嫌なの?」
穂乃果「…」
穂乃果「だって…穂乃果は絵里ちゃんが淹れてくれたお茶が飲みたいんだもん」ウルウル
絵里「」
穂乃果「…」ウルウル
絵里「」ハッ
絵里「し、ししししょうがないわね!なら、これからも私が淹れてあげるわよ!」
穂乃果「ホント!?」
絵里「ええ!二言は無いわ!」
穂乃果「わーい!絵里ちゃん大好き!!……あ、でも次はもう少しぬるめだと嬉しいかも」エヘヘ
絵里「うん。わかった」ナデナデ
穂乃果「やたっ!」
穂乃果「……で、でね…その…」チラッチラッ
絵里「…」
絵里「ほら、あーん」
穂乃果「えっ!?いいのっ!?」
絵里「今回だけよ?」
穂乃果「ありがとう絵里ちゃーん!!」ダキッ
絵里「////」
――――――――――――――――――
―――――――――――――
――――――――
―――
絵里「って事があったの」エヘヘ
希『チョロい!!』ガビーン
絵里「チョロ!?…だ、だってあんなこと言われたら…ね?」
希『そりゃそうやけど…ホント、えりちは穂乃果ちゃんに甘いよね』
絵里「え?そうかしら?」
希『自覚ないん…海未ちゃんが聞いたら怒ると思うよ?この話』
絵里「海未は特別厳しいから…」
希『それもそっか』アハハ
希『ところで穂乃果ちゃん、えりちの部屋に入り浸ってるん?』
絵里「ええ。ほぼ毎日来てるわよ…夜は帰るけど」
希『おお…それはそれは……』
絵里「?」
希『穂乃果ちゃんのこと、大切にしてあげてな』
絵里「ばっ…!////な、なに言ってるのよ!!////」
希『何って…そのまんまの意味だけど?』クスクス
絵里「あのねぇ…穂乃果にそんな気は無いわよ?」
希『でもえりちにはある、と』
絵里「希ー!!/////」ウガー
希『あははは!ごめんごめん!!』
絵里「もう!次変なこと言ったら電話切るからね!!」プンプン
希『えー!親友との貴重な時間なんやから大目に見てよー!!』
絵里「…」
希『でもまあ…』
絵里「?」
希『2人っきりだからって穂乃果ちゃんに変なことしたらダメやd』ブツッ
ツーツーツー
――――――――――――――――――
―――――――――――――
――――――――
―――
-数日後-
ピンポーン
穂乃果「ただいまー!」
絵里「おかえりー」
絵里(ってナチュラルに返事しちゃったけど絶対おかしいわよね…)
穂乃果「いやぁ…今日も疲れたー」グデー
絵里「こら!制服シワになるわよ?…はい。お茶」
穂乃果「えへへ。ありがとー」
絵里「……」
穂乃果「?」
穂乃果「どうしたの?」
絵里「ん?あ、いや…」
穂乃果「?」
絵里「ねぇ。なんで穂乃果は毎日この部屋に来るの?」
穂乃果「えっ?」
絵里「生徒会の仕事とかで疲れてるはずでしょう?なら、帰ってゆっくり休んだ方が…」
穂乃果「…」
穂乃果「……迷惑だった?」ウルウル
絵里「わー!違う違う!!むしろ嬉しいのよ!?でもね、穂乃果に何かあったんじゃないかって思って…」
穂乃果「なんだ…よかった」エヘヘ
穂乃果「私は、絵里ちゃんに会いたいから来てるんだよ?」ニコッ
絵里「ふぇっ!?」/////
すみません…キリが悪いですが今回分は終わります
ありがとうございました
穂乃果「生徒会室で仕事してるとさ、無性に会いたくなっちゃうんだよね」エヘヘ
絵里「穂乃果…」キュン
穂乃果「μ′sは解散しちゃったけど…それで関係終わりなんて寂しすぎるもん」
穂乃果「だから絵里ちゃんが迷惑じゃないなら…これからも……」モジモジ
絵里「…うん。いつでもいらっしゃい」ギュッ
絵里「私も…その……穂乃果と会えて嬉しいし////」
穂乃果「絵里ちゃん…」
絵里「な、なんてね!ごめんなさいね変な空気にしちゃって!!」アタフタ
穂乃果「えっ!?あっ…私こそごめん」エヘヘ
絵里「…」
絵里「と、ところで……」
穂乃果「?」
絵里(そう。穂乃果は最近、毎日ウチに来てる…)
絵里(だから時間的に希やにこと会うことはできないはず)
絵里(寂しいからとは言ってるけど…これってやっぱり…)
絵里(期待…しちゃってもいいのかな)
絵里「…他の2人とは?」
穂乃果「え?他の2人って希ちゃんとにこちゃん?」キョトン
絵里「うん。なんで私にだけ会いに来てくれるのかなぁ…って」
穂乃果「そ、それは……」
絵里「…」ドキドキ
穂乃果「絵里ちゃんのお部屋が1番近いからです!」フンス
絵里「…」
穂乃果「ホントはもっと2人にも会いたいんだけどやっばり学校帰りだと遠くて……ん?絵里ちゃん?」
絵里「…」スッ
テクテクテクテク
ガチャッ
穂乃果「???」
絵里「ここにとっても美味しそうなエクレアが2つあります」
穂乃果「!!」
穂乃果「わ、私いい子にしてたよ!生徒会も勉強も頑張ったし!!」ハァハァ
絵里「そう。穂乃果は偉いわね」ナデナデ
穂乃果「♪」
絵里「でもこれ私のだから。2つとも」パクッ
穂乃果「」
穂乃果「あ…あぁ…」プルプル
絵里「もぐ!もぐもぐもぐ!!……ごくん」
絵里「あー美味しかった!!」
穂乃果「っ…ひ、ひどい!!」ウルウル
絵里「ごめんね穂乃果…でもこのエクレア1人用なの」
穂乃果「2つあったよね!?なんでこんな酷いことするのー!?」ウエーン
絵里「ふんだ。穂乃果なんて知らない」プイッ
穂乃果「こっちのセリフだよ!絵里ちゃんのバカっ!!」
絵里「バカとは何よバカとは!人の気も知らないd…あっ」
穂乃果「?」
絵里「な、なんでもない!!////とにかく私は悪くないの!!」ウガー
穂乃果「うぅ~!」プルプル
穂乃果「もういい!帰る!!」ウガー
絵里「どうぞどうぞ!」プンプン
穂乃果「ホントのホントに帰るよ!?」
絵里「好きにすればいいじゃない!!」
穂乃果「…」
絵里「…」
穂乃果「…」
絵里「……明日は?」
穂乃果「……来る」
絵里「…わかった」
――――――――――――――――――
―――――――――――――
――――――――
―――
絵里「…」ズーン
希(めんどくさ…)
絵里「どうしよう…なんでこんな事に…」オヨヨヨ
希『いやえりちが悪いやろ』
絵里「だ、だって期待を裏切られたというか上げて落とされたというか…」
希『…』ハァ
希『子供じゃないんやから嫉妬も妄想も程々に…な?』
絵里「はい」ズーン
希『とにかく、しっかり謝ること。いい?』
絵里「うん…」
希『…』
希『…でも』
絵里「?」
希『穂乃果ちゃんのご実家からはにこっちが住んでるお部屋の方が近い』
絵里「??」
希『学校からならウチの部屋の方が近い』
絵里「???」
希『ならえりちの部屋は…どこから1番近いんやろうね』クスクス
絵里「…」
――――――――――――――――――
―――――――――――――
――――――――
―――
-翌日-
絵里「昨日はごめんなさいっ!」
穂乃果「…」
絵里「わ、私ちょっとどうかしてて…その…穂乃果に意地悪しちゃって…」
穂乃果「…うん」
絵里「だ、だから…仲直りの印ってわけじゃないんだけど…またお菓子買ってきたから一緒に食べない?」
穂乃果「…」
穂乃果「…やだ」プイッ
絵里「」ガーン
絵里「…どうしたら許してくれる…?」ウルウル
穂乃果「…」
穂乃果「…アレが欲しいな」
絵里「!!」
絵里「え?アレって……?」
穂乃果「…」
穂乃果「合鍵」
絵里「えっ!?鍵!?」
穂乃果「うん」
絵里(な、なんかそれって…////)
穂乃果「やっぱりダメ?」
絵里「…それで許してくれるなら……はい」カチャッ
穂乃果「…えへへ。ありがと」ニコッ
絵里「…」
穂乃果「まあ実はそんなに怒ってなかったけどね」ウシシシ
絵里「!?」
絵里「な、何それ!なら返しなさい!!」
穂乃果「ダメ!これはもう私のだもん!」エヘヘ
穂乃果「それより絵里ちゃん!私、お茶飲みたい!お菓子もあるんでしょ?」キラキラ
絵里「よくもまあそんなことがいえるわね!」ウガー
穂乃果「あはははは!!」
絵里「もー!!」
絵里(…)
絵里(まあ…仲直りできたし結果オーライかしら)クスッ
今回分は終わります
ありがとうございました!
・・・
絵里「はい。お菓子」コトン
穂乃果「よっ!待ってました!」パチパチパチ
絵里「…」
絵里「…私に会いに来てるっていうかお菓子食べに来てるんじゃないでしょうね?」ジー
穂乃果「半分はそうかも」エヘヘ
絵里「否定してよ!!」
穂乃果「…」ニヤニヤ
イタダキマース
穂乃果「…はい」アーン
絵里「?」
穂乃果「あーん!」
絵里「え…?私に食べさせろと?」
穂乃果「あーーーーん!!」
絵里「…」
絵里「…はい」スッ
穂乃果「はむっ!」モグモグ
穂乃果「!!」
穂乃果「おいしい!これすっごくおいしいよ!!」
絵里「そう?ならよかった」フフッ
穂乃果「もぐもぐ…」ゴクン
穂乃果「…はい」アーン
絵里「えっ!?また!?」
穂乃果「あーん!!」
絵里「は…はい」スッ
穂乃果「もぐもぐ…」
・・・
穂乃果「ごちそうさまー!おいしかった!!」テカテカ
絵里「…」
絵里(ほとんど食べられなかった…)ズーン
穂乃果「なんかお腹いっぱいになったら眠くなってきちゃった…」ウツラウツラ
絵里「ちょっ!?だから制服がシワになるって…」
穂乃果「じゃあ脱ぐ…けど着替え持ってないや。体育も無かったし…」ヌギヌギ
絵里「!?」ビクッ
絵里「あー…もう!私の貸してあげるからちょっと待ってなさい!!」
ゴソゴソゴソゴソ
穂乃果「…」
絵里(とりあえず私のパジャマでいいかしら…)
絵里「これでいい?」スッ
穂乃果「うん!ありがとう。これで心置きなくゴロゴロできるよ!」
絵里「はいはい」クスクス
穂乃果「んしょ…んしょ…」
穂乃果「!!」
絵里「ん?どうしたの?」
穂乃果「上も下も…一部がブカブカです…」
絵里「うるさい!!」/////
穂乃果「でもこの服…」
絵里「?」
穂乃果「…当たり前だけど…絵里ちゃんの匂いがするね」エヘヘ
絵里「だ、だからそういうこと言わないでって!!」////
穂乃果「…そうだ!いいこと思いついた!!」
絵里「…?」
穂乃果「この状態でベッドに潜り込めば…」モゾモゾ
絵里「!?」
穂乃果「まるで絵里ちゃんに包まれているかのような…」ウヘヘ
絵里「…そろそろ怒るわよ?」ニッコリ
穂乃果「そんなに恥ずかしがらなくてもいいのに~」エヘヘ
絵里「うるさい!もう!!/////」プンプン
穂乃果「あ~でもどうしよう…」
絵里「?」
穂乃果「帰ってご飯食べなきゃだけど…」
絵里「えっ!?まだ食べるの!?」
穂乃果「お菓子は別腹だから…」
絵里「…太るわよ?」
穂乃果「うっ」
穂乃果「…いや、そうなんだけど……」
絵里「?」
穂乃果「いい匂いだし…あったかいし……」
絵里「…」
穂乃果「おやすみぃ…」Zzz
絵里「…」
絵里「えっ!?ホントに!?」
穂乃果「すぅ…すぅ……」Zzz
絵里「ほ、穂乃果さーん?」
穂乃果「…ぐぅ」Zzz
絵里「…」
絵里「……まったく。好き勝手しすぎでしょ」ハァ
穂乃果「えへへ…」Zzz
絵里「…」
絵里(起こすのも可哀想だし…このままでいいわよね)
絵里(ご両親に連絡して…って番号知らないじゃない!穂乃果は寝ちゃってるし……)
絵里(…亜里沙経由で雪穂ちゃんから聞くしかないか)
絵里「…」チラッ
穂乃果「…」Zzz
絵里「……ふふっ」ナデナデ
絵里「って!虫歯になるわよ!!」ガバッ
穂乃果「うひゃあ!!」ビクッ
絵里「寝るなら歯を磨いてお風呂に入ってからにしなさい!!」
穂乃果「えー…でもぉ…」ウトウト
絵里「朝は起こしてあげるから…それくらいはしっかり、ね?」
穂乃果「はぁい…」
絵里「…そうだ。あとご実家の電話番号教えて?連絡しなきゃでしょ?」
穂乃果「えー…それくらいは私が……」
穂乃果「…って!泊まってもいいの!?」
絵里「何を今更…こんな状態の穂乃果を外に放り出せるほど無責任じゃないわよ」ナデナデ
穂乃果「絵里ちゃん…」
絵里「ほら。いいから番号教えて?」
穂乃果「うん…えっと……03のー…」
今回分は終わります
ありがとうございました!
確かに歯は磨かないと…と付け足しました。
すみません。ありがとうございました!
・・・
穂乃果「ふぃ~」
絵里「歯ブラシわかった?」
穂乃果「うん。ありがと…」プルプル
絵里「ちょっ!?ビシャビシャじゃない!髪乾かしてあげるからこっち来なさい!!」
穂乃果「あい…」テクテク
ブワー
穂乃果「…」ウツラウツラ
絵里「なんでそんなに疲れてるのよ…」
穂乃果「生徒会の活動がね…ちょうど忙しい時期でね…それでね……」カクンカクン
絵里「…」
絵里「……私の時はその3倍忙しかったけどね。誰かさんのおかげで」ワシャワシャ
穂乃果「うっ」
絵里「ん?じゃあ私って…あの頃から穂乃果に迷惑かけられっぱなしなのか」
穂乃果「うぇっ!?ご、ごめんなさい…」シュン
絵里「…本当に反省してる?」ジー
穂乃果「そりゃあもう!心の底から!!」
絵里「ふぅん…」ジトー
穂乃果「…」
絵里「…」
絵里「……なんちゃって。別に迷惑だなんて思ってないわよ」ナデナデ
穂乃果「!!」
絵里「あの頃があるから今があるわけでしょ?」
絵里「ならむしろ…穂乃果に感謝しなきゃ、ってね?」ニコッ
穂乃果「絵里ちゃん…」
穂乃果「じゃあお礼ってことで明日はケーキ食べたい!!」
絵里「調子にのるな!!」
カチッ
絵里「はい終わり!」
穂乃果「ありがと」エヘヘ
絵里「さ、疲れてるんでしょ?もう寝なさい」
穂乃果「うん…」フラフラ
絵里「…」
穂乃果「……よし。今度こそ絵里ちゃんベッドを堪能します」ボフッ
絵里「……だからやめなさいって」////
穂乃果「ぐぅ…」Zzz
絵里「早っ!!」
穂乃果「……」Zzz
絵里「…」
――――――――――――――――――
―――――――――――――
――――――――
―――
-翌朝-
絵里「んっ…」モゾモゾ
絵里「…」パチッ
穂乃果「…あっ」
絵里「……?」
穂乃果「お、おはよ…」エヘヘ
絵里「ほのか……?」
絵里「…はっ!!時間は!?」
穂乃果「5時過ぎたくらい…かな」
穂乃果「むふふ…絵里ちゃんに起こしてもらう前に自分で起きたよ!偉いでしょ!!」エッヘン
絵里「そりゃアレだけ早く寝たらねぇ…」
絵里「あ、ご両親には連絡しておいたから大丈夫よ?」
穂乃果「ありがとうございます!」
絵里「で…どうする?何時くらいに戻るの?」
穂乃果「……じゃああと1時間くらいしたら帰るよ。学校の支度とかもあるし」
絵里「うん。わかった」ナデナデ
穂乃果「…」
穂乃果「だから……」
絵里「?」
穂乃果「えいっ!」モギュー!!
絵里「!?」////
穂乃果「それまではイチャイチャします!!」フンス
絵里「うぇっ!?ほ、穂乃果…?」
穂乃果「せっかくお泊まりなのに全然お話とかできなかったんだもん!だからいいでしょ!?」
絵里「何がだからなのかさっぱりわからないんだけど!?」////
穂乃果「ちなみに構ってくれなかったら二度寝するから。それで遅刻したら絵里ちゃんのせいだよ…?」
絵里「人のせいにしないでよ!!」
穂乃果「だから構ってね?」ニコッ
絵里「また強引な…」
穂乃果「むふふ…それが私です」ドヤァ
絵里「…」
絵里「まあ…知ってるけど」クスクス
穂乃果「えへへへ~」
絵里「でもイチャイチャって具体的に何するの?」
穂乃果「そ、それは…」
絵里「…」
穂乃果「……絵里ちゃんのえっち////」ボソッ
絵里「なんで!?」
・・・
絵里(まあ特に何があったわけでもなく…)
穂乃果「お邪魔しました~」
絵里「はーい!気をつけてねー!」
穂乃果「……ねぇ?今日も来ていい?」
絵里「もちろ…あっ!」
穂乃果「?」
絵里「今日は帰りが遅くなりそうなんだけど…大丈夫?」
穂乃果「そうなの?」
絵里「うん。学校がちょっとね…」
穂乃果「そっか…残念…」
穂乃果「………と、前の私ならなっていたでしょう」ムフフ
絵里「!?」
穂乃果「今の私にはコレがあります!合鍵!!」ババーン
絵里「…」
穂乃果「だから…私に見られたら困るものは処分しておいてね?えっちなやつとか」ニヤニヤ
絵里「無いわよ!!」
穂乃果「ホントかなぁ…漁っちゃうよ?」ウシシ
絵里「別にいいけど散らかさないでね…」ハァ
穂乃果「…そうだ!絵里ちゃんさえよかったらだけど…晩ご飯、私が用意しておこうか?」
絵里「えっ!?料理できるの!?」
穂乃果「でき………る……ぅ?」
絵里「本当に…?」
穂乃果「うん!タイタニックに乗ったつもりで任せてよ!」
絵里「がっつりダメなんだけど!?」ガビーン
穂乃果「まあまあ。材料は私が用意するから…台所と器具さえ貸してもらえれば!」
絵里「……火事とかにならない?」
穂乃果「大丈夫だよ!コレでも和菓子屋の娘だよ!?」
絵里「うぅ…怖い…」
穂乃果「…」
穂乃果「まあ…嫌ならいいけどさ」シュン
絵里「…」
絵里「…わかった。お願いしてもいい?」
穂乃果「えっ!?」パァァァ
絵里「そのかわり、美味しくなかったら…ね?」ジー
穂乃果「心配ご無用!絵里ちゃんのほっぺた落としてみせるよ!」
絵里「…言ったわね。期待、しちゃうわよ?」フフッ
穂乃果「うん!楽しみにしてて!!」
穂乃果「じゃ、また今夜!!」ガチャッ
バタンッ
絵里「…」
絵里「穂乃果の手料理かぁ…」ニヤニヤ
すみません…中断します
今日中に再開できればと思います
それでは、ありがとうございました!
――――――――――――――――――
―――――――――――――
――――――――
―――
-夜-
絵里「お…お腹すいた……」フラフラ
絵里(穂乃果の料理が楽しみすぎてお昼抜いちゃったけど…)
絵里(そもそもちゃんと食べられるものが出てくるのかわからないのよね……)
絵里(失敗したわ…)
ガチャッ
絵里「ただいまー…」
ダダダダダ!!!!
絵里「!?」ビクッ
穂乃果「おかえり!ご飯にする?お風呂にする?そ・れ・と・も……」チラッ
絵里「ご飯で」
穂乃果「わた…あ、あれっ!?」
絵里「?」
穂乃果「…なんか今日の絵里ちゃん味気ないよ!!……ご飯だけに」ドヤァ
絵里「…」
穂乃果「……ごめんなさい」ガクガク
絵里「とにかくお腹空いてるから…ご飯、お願いね?」
穂乃果「はい…」
絵里(ん?この匂いは…)
絵里「…カレー?」
穂乃果「正解!ホントはナントカ風ナントカのナントカ季節のフルーツを添えて…みたいなのが作りたかったんだけどね」エヘヘ
絵里(変なことしないでくれてよかった…)
穂乃果「カレーを嫌いな人はいないっ!ってに…師匠が言ってたからさ」
絵里「……師匠?」
穂乃果「うん!料理を教えてもらってたの……電話で」ボソッ
絵里「電話!?料理を電話で!?」
穂乃果「だ、大丈夫だよ!味見はしてないけど見た目と匂いは美味しそうだし…」
絵里「…」
穂乃果「あとね、肉じゃがとお味噌汁も作ったの!さ、食べよ?」
絵里「カレーに…お味噌汁?」
穂乃果「いいから!ほら!座って座って!!」
絵里「う、うん…」
・・・
穂乃果「では」
絵里「…」ゴクリ
絵里(確かに見た目も匂いも普通…と言うよりかなり美味しそうね)
イタダキマース
絵里「…」パクッ
絵里「…!!」
穂乃果「…」ドキドキ
絵里「………おいしい!穂乃果!本当においしいわよ!!」
穂乃果「ホント!?やったー!!」
絵里「すごいじゃない…見直しちゃった」パクパク
穂乃果「えへへ…でもほら、カレーって誰が作ってもおいしくなるって言うし…」
絵里「それにしても美味しいって。これならいくらでも食べられちゃいそうだもの」モグモグ
穂乃果「も、もー!大げさなんだから」////
穂乃果「でも…嬉しい……」エヘヘ
絵里「もぐもぐ…おかわり!」
穂乃果「…うん。いっぱい食べてね?」
穂乃果「あ…肉じゃがはどう?火の通りだけは確認したから大丈夫だと思うけど…」
絵里「…」パクッ
絵里「…」モグモグ
絵里「…」
穂乃果「?」
穂乃果「あ、あれ?何か変だった?」
絵里「…」
絵里「……結婚しましょう」ガシッ
穂乃果「!?」////
絵里「……って言いたくなるくらいおいしいわ!!」
穂乃果「!!」
穂乃果「な、なんだ…あ、いや…嬉しい!!」
穂乃果「そうだ!おかわり持ってくる!!」タタタタ
絵里「ごめんなさい…ありがとうね」
絵里「…」
絵里「…」
絵里(ああああ危ない!つい本音が…)ダラダラ
絵里(大丈夫よね…嫌われたりしてないわよね……?)
穂乃果「…」
穂乃果「………えへへへへ」ニヤニヤ
・・・
ゴチソウサマー
絵里「美味しかったー!けど食べ過ぎてお腹が…」
穂乃果「じゃあ片付けは私がやっておくね。絵里ちゃんは消化を頑張って!」フンス
絵里「いやいや…頑張ってどうにかなるものでもないし。私にもそれくらいさせてよ」ヨイショ
穂乃果「いいから!絵里ちゃんだけの身体じゃないんだよ!?」
絵里「私だけの身体だけど!?」
穂乃果「あ、ごめん…つい」ポンポン
絵里「……屈辱だわ」
穂乃果「むふふふ…」
ジャー
絵里「…」ゴシゴシ
穂乃果「…」ゴシゴシ
絵里「穂乃果ー。洗剤取ってー」
穂乃果「はい!」
絵里「ありがとー」ゴシゴシ
穂乃果「…」
絵里「…」
穂乃果「…」
穂乃果「さっきの話…じゃないんだけどさ」
絵里「?」
穂乃果「こうやって2人で並んでると……本当に…夫婦みたいじゃない?」////
絵里「なっ…!?」////
穂乃果「あっ!ご…ごめん!!そういうつもりは全くなくて…」アタフタ
穂乃果「結婚したらこんな感じなのかなーって」エヘヘ
絵里「び、びっくりしたぁ……そうね!きっとそうよ!!」
穂乃果「だ、だよね!!あははは!!」
ほのえり「…」
ほのえり「…」ドキドキ
絵里「…」
絵里「…ねえ、穂乃果」
穂乃果「ん?」
絵里「私にして欲しいこと…ない?」
穂乃果「えっ!?////」ポッ
絵里(なぜ顔を赤らめる…)
絵里「ご飯のお礼ってわけじゃないんだけど…私にも何かさせてよ」
絵里「もちろん私のできる範囲での話だけどね?」
穂乃果「そ、そんなのいいよ!私はやりたくてやったんだもん!!」
絵里「それでも…よ。ねぇ、ないの?」
穂乃果「え、ええっ!?」
穂乃果「いっぱいあるような…ないような…」ウーン
絵里「…」
穂乃果「…」ウーンウーン
穂乃果「………じゃあ」
穂乃果「デート…してほしい」ウルウル
すみません…今回分は終わります
ありがとうございました!
絵里「えっ?」
穂乃果「……ダメ?」ウルウル
絵里「う、ううん。こちらこそ…喜んで!!」
穂乃果「ホント!?やったー!!」
穂乃果「ねぇ!いつ行く?いつ?」グイッ
絵里「!?」ビクッ
絵里「ちょっ…落ちつきなさい!」
穂乃果「ごめんごめん!嬉しくてつい…」エヘヘ
絵里「もう…」キュン
絵里「……じゃあ今週末はどう?学校もお休みよね?」
穂乃果「わかった!ちゃんと空けておいてね?絶対だよ?」
絵里「当たり前でしょ」クスクス
絵里「…」
絵里(どうしよう…穂乃果から誘われるなんて……)
絵里(夢じゃないわよね……)ウルウル
穂乃果「あっ!もうこんな時間なんだ…」
絵里「本当ね……今日は帰るの?」
穂乃果「うん。流石に2日連続でお泊りってわけには…」
絵里「私は全然問題無いわよ?」キリッ
穂乃果「…嬉しいけど…お母さんに怒られちゃう」エヘヘ
絵里「…」シュン
絵里「……そうだ。時間も時間だし送ってくわよ」
穂乃果「えっ!?そんな…」
絵里「いいから!ちょうど運動したかったし」
穂乃果「…」
穂乃果「じゃあ…お言葉に甘えて」エヘヘ
・・・
テクテクテクテク
絵里「…いつもこんな道を1人で?」
穂乃果「うん。ちょっと暗くて怖いけど…近道だし」
絵里「…」
絵里「次からは遠回りでも明るい道で帰りなさい」
穂乃果「ぶー…過保護だなぁ」
絵里「何かあってからじゃ遅いのよ?わかってるの?」
穂乃果「大丈夫だよー」
絵里「でも…」
穂乃果「……じゃあ」
絵里「?」
ギュッ
絵里「ぅぇっ!?」////
穂乃果「こうやって…絵里ちゃんが私と手つなぎで帰ってくれれば問題無いよね?」ニコッ
絵里「そ、そうだけど手は…」
穂乃果「……」ムスッ
絵里「…」
絵里「そうね。穂乃果の言う通りね」ハァ
穂乃果「でしょ?これからよろしくね?絵里ちゃん♪」
絵里「はいはい」クスッ
雪穂「あれー?お姉ちゃん?」
ほのえり「っ!?」ビクッ
バッ
絵里(あっ…)
雪穂「やっぱりお姉ちゃん…あ、絵里さんも!こんばんわ~」
絵里「こ…こんばんわ」
雪穂「今帰り?」
穂乃果「う、うん…雪穂も?」
雪穂「そうだよ。練習が長引いちゃってさ…」
穂乃果「……って!なんでこんな道から帰ってきてるの!?いっつも明るい道から帰ってきなさいって言ってるよね!?」
雪穂「うっ…だ、だってこっちの方が近いし……」
穂乃果「何かあってからじゃ遅いんだよ!?わかってるの!?」ウガー
雪穂「は、はい…」
絵里(綺麗なブーメランね……)
雪穂「しかしまあ…」
ほのえり「?」
雪穂「見せつけてくれちゃって…」ニヤニヤ
ほのえり「!!」////
穂乃果「こ、こら!雪穂!!」
雪穂「事実を言っただけですけどー?」
穂乃果「ぐぬぬぬ…」
テクテクテク
雪穂「そうだ…絵里さんにお話が」
絵里「えっ?私?」
雪穂「はい」
穂乃果「えー!私ともお話しようよー!!」
雪穂「…」
雪穂「お姉ちゃんのこと…あんまり甘やかしちゃダメですよ?」
絵里「……?」
雪穂「この人…優しくするとどこまでもつけあがりますから」ウリウリ
穂乃果「やめれー」
穂乃果「……って!そんなことないよ!遠慮くらいするよ!?」
絵里「まあお茶の温度にもケチつけるくらいだし…」
穂乃果「うっ」
雪穂「…」
雪穂「それに食欲…睡眠欲…もう一つは私にはわからないですけど、とにかく欲に素直です」
絵里「確かにそうね…」
穂乃果「絵里ちゃん!?」
雪穂「このまま食べて寝るだけの生活を送っていたら…すぐリアルお饅頭に…」
絵里「…」ゴクリ
雪穂「だから多少心が痛んでも厳しく当たらないとダメですよ?躾は大切です」フンス
絵里「なるほど…」
穂乃果「ちょっ!?」
穂乃果「わ、ほ、穂乃果は…優しい絵里ちゃんが好きだよ?」ウワメ
絵里「えっ!?そう?」ニヤニヤ
雪穂「絵里さん!?」
絵里「はっ!!」
絵里「だ…ダメよ穂乃果…これは穂乃果の為なの」
穂乃果「…」
絵里「確かに私…甘すぎた。何も考えず美味しそうなものを買っては与え続けてしまった…」
雪穂「うんうん」
絵里「だから今度からは…」
絵里「カロリーの低いオヤツを用意するわ!!」バーン
雪穂「そうじゃないでしょ!?」ガビーン
絵里「え?だってこのままだと穂乃果がリアルお饅頭にって…」
雪穂「いや…それはそうなんですけど……」
雪穂「なんていうか…我慢を覚えさせてあげて欲しいっていうか…」
穂乃果「雪穂」ナデナデ
雪穂「!?」ビクッ
穂乃果「一度きりの人生…我慢ばっかじゃつまらないよね?」フッ
雪穂「少しは我慢してから言ってよ!!」
穂乃果「…えへへ」
雪穂「と、とにかく…お姉ちゃんも絵里さんに迷惑ばっかりかけないように!ね?」
穂乃果「はぁい」
絵里「…」
すみません…
キリが悪いですが今回分は終わります
ありがとうございました!
絵里「あれ?でも…」
ゆきほの「?」
絵里「雪穂ちゃんならおいしいお茶を淹れてくれる…とか言ってなかった?」
雪穂「えっ!?」
穂乃果「うん!雪穂が淹れてくれるお茶は絶品だよ!!温度もちょうどいいし」フンス
雪穂「べ、別に普通だし…」////
穂乃果「それだけじゃないよ!一緒にお菓子も持ってきてくれるしー…ご飯の時はピーマン食べてくれるしー…お風呂上がったら髪の毛乾かしてくれるしー…etc」ペラペラペラペラ
穂乃果「…ね!」ニコッ
絵里「…」
雪穂「…」
穂乃果「あ、あれ?どうしたの?」
絵里「……雪穂ちゃん?」ジー
雪穂「…悔い改めます」ガクガク
・・・
テクテク
穂乃果「とうちゃーく!」
雪穂「なんか…誰かと帰ってると体感時間短いよね」
穂乃果「ねー!」
絵里「…」
絵里「いい?次からは絶対明るい道を使うのよ?約束だからね?」
ゆきほの「はーい…」
ゆきほの「ん!?」
絵里「…」
絵里「じゃあ…私はこれで」
穂乃果「あ…ありがとう!またね!!」
絵里「うん!じゃあねー」
穂乃果「…」ブンブン
雪穂「…いつまで手振ってるのさ。絵里さん困ってるよ?」
穂乃果「えへへ…」
雪穂「…」
雪穂「しっかしお姉ちゃん…絵里さんのこと好き過ぎでしょ。いつからなの?」
穂乃果「うへぇっ!?な、なんのこと……?」////
雪穂「いや…流石に無理があるから」ハァ
雪穂「別に亜里沙にチクったりしないからさ…教えてよ」ニヤニヤ
穂乃果「え…えぇっ……」
雪穂「むしろ教えてくれないと言いたくなっちゃうかもなー…」
穂乃果「ひ、ひどい!鬼!悪魔!!」ウエーン
雪穂「むっふっふ…なんとでも言うがいいよ」
雪穂「その代わりみっちり聞き出すつもりだから…覚悟してね?」ニヤリ
穂乃果「ううぅ…」
雪穂「…」
雪穂「バカお姉ちゃん」ボソッ
・・・
絵里「でね、穂乃果の料理が美味しくってー!」エヘヘ
希『…』
絵里「…希?」
希『………もう我慢できない』
絵里「?」
希『ウチ言ったよね?穂乃果ちゃんを大切にな…って』
絵里「た、確かに言ってたけどそれは……」
希『えりちはさ、穂乃果ちゃんと…付き合ったりする気はないの?』
絵里「えっ!?」/////
絵里「そ、そりゃあ無いわけじゃないけど…でもやっぱりちょっと早い気がしないでも……」アタフタ
希『…』ハァ
希『あのね…えりち。ほぼ通い妻状態の相手に早いも遅いもないと思うんやけど』
絵里「で、でも…」
希『でもじゃないよ!!いつまでヘタレてるの!?』
絵里「っ!」ビクッ
絵里「ど、どうしたの急に……」
希『穂乃果ちゃんがそんなに頑張ってるのにいつまで経ってもヘラヘラフラフラ…』
絵里「の…希?」
希『少しは穂乃果ちゃんの気持ちも考えてあげなよ!!』
絵里「…」
希『好きでもない相手にそこまでしないでしょ?普通』
希『なのに相手からのアプローチはほとんどなし…』
希『不安になるなって方が無理だと思うんだけど』
絵里「…」
希『……』
希『あとは…えりちが自分で考えて!』ガチャッ
絵里「あっ…」
ツーツー
希「…」
希(なーんちゃって)エヘヘ
希(これだけ言えばいくらえりちでも…ね)
希(感謝してくれてええんよ?穂乃果ちゃん♪)
絵里「…」
絵里(そうよね…こんな関係がずっと続けば……なんて思ってたけど)
絵里(それじゃダメ…なのよね)
絵里(…)
絵里(…決めた)
絵里(デートの日…私は穂乃果に……)
――――――――――――――――――
―――――――――――――
――――――――
―――
-デート前日-
絵里(今日は穂乃果が来ない…寂しいけど…好都合か)
絵里(頼んでおいたアレを取りに行って…ついでに服とかも買っちゃおうかしら)
絵里(…)
絵里(どうしよう…怖い……)プルプル
絵里(けど…きっとこれがお互いの為になる。結果はどうであれ)
絵里(だから……)
・・・
アリガトウゴザイマシター
絵里「…」
絵里「け、結構…痛い出費ね」ズーン
絵里「でも…これで準備はできた」
絵里「後は明日……穂乃果に………」
穂乃果「~♪」タッタッタ
絵里「そう穂乃果…」
絵里「穂乃果!?」ガビーン
絵里(まずっ…)サッ
穂乃果「ん?」チラッ
穂乃果「……」キョロキョロ
絵里「…」
穂乃果「…気のせいだよね」タッタッタ
絵里「…」ホッ
絵里(よかった…今これを見られるわけには……)
絵里(って!なんで穂乃果がこんなところに?)
絵里(今日は会えないって言ってたから…てっきり家の用事かと思ってたんだけど……)チラッ
絵里「!!」
穂乃果「ごめーん!待った!?」
にこ「遅い!この私を待たせるなんていい度胸じゃない…」ウリウリ
穂乃果「す…すみまひぇん……」
にこ「ほら!行くわよ?」
穂乃果「…うん!」
絵里「……え?」
絵里「な、なんで……?」
すみません。今回分はここまでで…
近いうちに終わるかと思います
それでは、ありがとうございました!
絵里(…って!べ、別に穂乃果がにこと遊んだって私には関係ないじゃない!)
絵里(そりゃあ私よりにこを優先したって事にはなるけど……)
絵里「…」
絵里「…」グスン
絵里(ちょっと…跡をつけちゃおうかな……)
穂乃果「で、私はどうしたらいいの?」
にこ「アンタもそろそろ…なんでしょ?だったら服買ったり良さげなスポット探したり……することは山ほどあるわよね?」
穂乃果「でも私…あんまりお小遣いとか…」シュン
にこ「……ちょっとくらいなら貸すわよ?」
穂乃果「ホント!?にこちゃん大好きー!!」ダキッ
にこ「いやいや貸しだからね!貸し!!」
キャッキャッ
絵里「…」
絵里(声はよく聞こえないけど…あの雰囲気は……)
-
にこ「…こういう感じの服ははどう?」チャッ
穂乃果「えっ…ちょっと可愛すぎない?」
にこ「いやいや!アンタはこれくらいの方が似合うって!!」
穂乃果「う…うん…」
絵里「…」
-
穂乃果「にこちゃんはコレとか似合いそうだね!」
にこ「!!」
にこ「…穂乃果にしてはいいセンスじゃない」
穂乃果「ありがとー」エヘヘ
絵里「…」
-
穂乃果「あっ…このサングラスかっこよくない?」キリッ
にこ「ださっ!!」
穂乃果「えー…にこちゃんのアレよりはマシだよー」
にこ「なんですって!?」ウガー
穂乃果「あはははは!」
絵里「…」
-
穂乃果「そうだ!クレープ食べたい!クレープ!!」
にこ「アンタねぇ…」
穂乃果「大丈夫!それくらいのお金は持ってるから」エッヘン
にこ「逆に持ってなかったらマズいでしょ…」
絵里「……」プルプル
-
穂乃果「にこちゃんのそれ美味しそうだね…一口もらいっ!」パクッ
にこ「あっ!?」
穂乃果「うん!やっぱり美味しい」モグモグ
にこ「ちょ…アンタのも一口よこしなさいよ!!」
穂乃果「やだよー」ニヤニヤ
絵里「…」グスン
-
穂乃果「にこちゃんは水族館と動物園だったらどっちに行きたい?」
にこ「断然水族館ね!」
穂乃果「そうなんだ…私はどっちも行きたいけどなぁ…」
にこ「……じゃあなんで聞いたのよ」
アハハハハ!!
絵里「…」
絵里「……帰ろ」
・・・
ガチャッ
絵里「ただいまー」
絵里(なんて。誰もいないのにね…)
ボフッ
絵里「…」
絵里「穂乃果…楽しそうだったな…」
絵里「……」ウルウル
絵里「そうよね…私なんかと遊ぶより…よっぽど楽しいわよね……」
絵里「にこも満更でもなさそうだったし…」
絵里「…」グスッ
絵里「あー…どうしよ。こんなテンションで明日穂乃果と会えるのかしら…」
絵里「………」
絵里「『ごめんなさい。急な用事で明日のデートに行けなくなりました。またいつか遊びましょう』」
絵里「送信…っと」ポチッ
絵里「…」
絵里「…」
絵里「これで……いいのよね」
絵里「……ぐすっ」ポロポロ
・・・
絵里「…」ズズッ
絵里(どれくらい泣いてたんだろ…)
絵里(お腹空いたな……)
絵里(昨日のカレーならあるけど…また泣いちゃいそうだし……)
絵里(コンビニで済ましちゃえばいいか…)
ガチャッ!!
穂乃果「…はぁ…はぁ…」
絵里「!!」
絵里「ほ、ほの…」
穂乃果「っ!!」ギロッ
絵里「…え?」
穂乃果「ひどい…ひどいよ絵里ちゃん!!」
絵里「!?」
穂乃果「絶対予定入れないでって言ったのに!私…私…すっごく楽しみにしてたのに……」プルプル
穂乃果「最低!信じられない!!バカ!!」
絵里「なっ…」
穂乃果「嫌い!嫌い!!絵里ちゃんなんて大っ嫌い!!」
絵里「い…言わせておけば……」
絵里「私ね…見ちゃったんだから!穂乃果とにこがデートしてるところ!!」
穂乃果「!?」
絵里「最低なのはどっちよ!普通デートの前の日に他の子とデートする!?」
穂乃果「そ、それは違…」
絵里「違わないでしょ!一緒に服を見たり…クレープ食べたり……」
絵里「すっごい楽しそうだったじゃない…」プルプル
穂乃果「だ、だからあれは…」
絵里「何よ!私よりにこの方が好きなんでしょ!?だったらそう言ってよ!!」
穂乃果「絵里ちゃん!!聞いt…」
にこ「はいそこまでー」パンパン
ほのえり「!!」ビクッ
にこ「痴話喧嘩はやめなさーい……いや、夫婦喧嘩か」
ほのえり「なっ!?」////
にこ「ごめんなさいね。穂乃果借りちゃって」
にこ「でも安心して?私は穂乃果に対してこれっぽっちもそういう気持ち無いから」
絵里「そ、そんなの何とだって言えるし…」
にこ「今日はね、貸しを返してもらってたの」
絵里「…貸し?」
にこ「そう。貸し」
にこ「この子がどーしても料理を教えてほしいって言うから…その時にちょっとね」
穂乃果「に、にこちゃ…」
にこ「なんだっけ?胃袋から鷲掴み大作戦?だっけ?」
穂乃果「にこちゃん!!」////
絵里「えっ…そ、それって……」
にこ「…で、その時の貸しでいろいろ付き合ってもらってたのよ」
にこ「私もほら…そういう状況とかスポットとか…抑えておかないと何があるかわかんないじゃない?」
ほのえり「…」
にこ「…」
にこ「そしたら穂乃果がその途中で顔真っ青にして逃げ出したから…追いかけてきたらここに着いたってワケ」
にこ「わかった?だから変な誤解しないでよね?」
絵里「えっ…あっ……」キョロキョロ
穂乃果「…」ブスー
絵里「」
穂乃果「何か私に言うことは?」プンプン
絵里「えっ…?あの…え、えっと……」
絵里「…」
絵里「……ご、ごめんなさいっ!!」
穂乃果「…」
絵里「…」プルプル
穂乃果「……明日の予定」
絵里「!?」
穂乃果「明日の予定は!?」ウガー
絵里「…」
絵里「穂乃果と…デート……」
穂乃果「…」
穂乃果「……なら、よし!」ニコッ
にこ「えー…ごほん!」
ほのえり「っ!!」ビクッ
にこ「…ま、今日は楽しかったわ。また機会があったら遊びましょうね!」
穂乃果「えっ!?もういいの?」
にこ「そりゃあもうちょっと…って言いたいトコロだけど、これ以上恨まれたくないし」クスクス
絵里「…」
にこ「じゃ、お幸せに~」バタンッ
穂乃果「あっ…」
にこ「…」
にこ「見せつけてくれちゃって」ハァ
にこ「…私も……頑張らなきゃね」
穂乃果「…」ゴゴゴゴゴゴ
絵里「…」
穂乃果「さて、改めて言い訳は?」ゴゴゴゴゴゴ
絵里「それは…その……」
絵里「ほ、穂乃果が私よりにこを優先したと思って…えっと…嫉妬したと言うか……」
穂乃果「…」キュン
絵里「穂乃果をにこに取られちゃった気がして焦ったと言うか……」
穂乃果「…」キュンキュン
絵里「と、とにかく!わたしが悪いの!!ごめんなさ…」グイッ
絵里「!?」ドサッ
絵里「えっ!?ちょっ…穂乃果!?」
絵里(お、押し倒され……)
穂乃果「…やっぱり気づいてくれてなかったんだ」
絵里「?」
穂乃果「まあいいや。もう我慢できないし……」
絵里「えっ!?ほ、穂乃果っ!?」バタバタ
穂乃果「絵里ちゃん…」グッ
穂乃果「嫌なら…本気で抵抗してね?」ニコッ
絵里「」
絵里「えっ!?ちょ…まっ…」
穂乃果「…」グイッ
絵里「ほ、ほのかぁ…」ウルウル
穂乃果「えりちゃん……」
絵里「………あっ」
――――――――――――――――――
―――――――――――――
――――――――
―――
チュンチュン
穂乃果「さあ絵里ちゃん!絶好のデート日和だよ!!」ツヤツヤ
絵里「……さいですか」ゲッソリ
穂乃果「ねぇ早く起きてよー!いつまで寝てるのー!!」
絵里「誰のせいだと…」
穂乃果「元を辿れば絵里ちゃんのせいだよね?」
絵里「…」
穂乃果「♪」
穂乃果「あっ…」
絵里「?」
穂乃果「そういえば…まだちゃんと聞いてなかった!」
絵里「…えっ?」
穂乃果「私のこと、どう思ってるの?」
絵里「あー…」
絵里「改めて言わなきゃダメ?」
穂乃果「もちろん。もし言ってくれないなら言ってくれるまで…」ワシワシ
絵里「わー!わかった!!言う!言うから!!」
絵里「えー…その……なんだ」
穂乃果「…」ワクワク
絵里「わ、私は……穂乃果のことが……」
絵里「好き…です」////
穂乃果「~っ!」ニヤニヤ
絵里「…何?」////
穂乃果「べ、べっつにー?」
穂乃果「知ってるけどなー…って思っただけ」エヘヘ
絵里「はいはい」////
穂乃果「ちなみに…私は絵里ちゃんのこと、大!好きだよ?」
絵里「…バカ」////
穂乃果「えへへへ……」
絵里「…」
絵里「……」グッ
絵里「ねぇ、穂乃果」
穂乃果「ん?どうしたの?」
絵里「…」
絵里「プレゼントが…あるんだけど」
――――――――――――――――――
―――――――――――――
――――――――
―――
希「えりち頑張ったやーん!」ニコニコ
絵里「そりゃあれだけ発破かけられたら…ねぇ」
希「ウチの作戦大成功!ぶい!」
絵里「…」
絵里「ま、感謝してるわよ」
希「えへへ…」
希「で、ウチになんの報告なん?まさか…もうお腹に……?」
絵里「いないわよ!」
希「なんだ…じゃあ何?」
絵里「じ、実は…その…」
希「?」
絵里「学生結婚って…有りだと思う?」
希「」
希「ごめん。ちょっと段階飛び過ぎてウチの小さい頭だと理解が…」
絵里「や、やっぱり?」
絵里「でも…その…穂乃果と早く一緒になりたいっていうか……」
絵里「他の人にチャンスすら与えたくないっていうか…」
希「独占欲強過ぎやろ…怖いよ」
絵里「怖っ!?」
希「それに人妻って肩書きに興奮する人とかいるらしいし…」
絵里「そんな特殊な人達のことまでは考慮できないから!!」
希「ま、まあ…応援はするけど……ほとんど収入も無いのに結婚て無理じゃない?常識的に考えて」
絵里「そうよね…勢い余ってもう指輪までプレゼントしちゃったのに……」シュン
希「…」
希「……ん!?」
希「え、えりち…?」
絵里「ん?」
希「なんでその積極性を…最初の頃に発揮できなかったん……?」
絵里「あー…いや…」
絵里「なんかこう…一線超えちゃったら溜まってたものが溢れ出した……みたいな?」
希「…」
希「……やっぱえりちって怖いわ」
絵里「なんで!?」ガビーン
希「…」
希(まあ…でも)チラッ
絵里「…」
希「…」フフッ
希(幸せそうで、何よりやん?)
――――――――――――――――――
―――――――――――――
――――――――
―――
絵里(結局、両親の反対もあり結婚はNG)
絵里(私が卒業するまでお預けということになりました)
絵里(それでも同棲の許可はいただいたので……)
絵里「ただいまー!」
穂乃果「おかえりー!はいっ」チュッ
絵里「ふふっ…」ナデナデ
穂乃果「♪」
絵里「さ、お腹空いちゃったからご飯ご飯……あれ?今日ってもしかして?」クンクン
穂乃果「むふふ。カレーと肉じゃが……とお味噌汁です」
絵里「…やっぱりお味噌汁なんだ」
穂乃果「意地でも付けるよ!」フンス
絵里「そう」クスクス
穂乃果「はい。あーん」
絵里「…」パクッ
絵里「…」モグモグ
穂乃果「どう?美味しい?」
絵里「……美味しいに決まってるでしょ?」ナデナデ
穂乃果「えへへ。よかった!」
穂乃果「…ねぇねぇ。私にも」アーン
絵里「はいはい」
穂乃果「…」モグモグ
穂乃果「……我ながら完璧です」
絵里「もぅ」クスクス
絵里「……これ、他の誰かに見られたら悶絶ものよね」
穂乃果「穴が無くても掘って入るね」アハハ
・・・
絵里「ごちそうさま。今日もありがとね」ナデナデ
穂乃果「♪」
絵里「じゃあ片付けは私が…」
穂乃果「…ダメ!一緒にやるって約束でしょ?」
絵里「そうだけど…やっぱり穂乃果にばっかり……」
穂乃果「いいから!絵里ちゃんにはその前に重要な仕事があるでしょ?」
絵里「?」
穂乃果「…」ニンマリ
絵里「……ああ」
穂乃果「というわけで…とう!」ゴロン
絵里「こら!食べてすぐ横になると牛になるわよ!?」
穂乃果「めぇ~」
絵里「…」イラッ
穂乃果「それよりほら!私は準備万全だよ!!」
絵里「なんの準備よ…」クスクス
絵里(そう。今も変わらずこれは私の仕事)
絵里(甘えん坊な穂乃果が欠かさない…私へのお願い)
絵里(些細なことだけれど、こういう事が……幸せなのかな。なんて)
絵里「…」ニヤニヤ
穂乃果「……」
絵里(と、もたもたしてると穂乃果がしびれを切らせて…)
絵里(……ってもう遅かったみたい)
絵里(穂乃果はムスッとした表情で…)
絵里(聞き飽きたあの台詞を……)
絵里(もう何回目かもわからないあの台詞を………)
穂乃果「絵里ちゃ~ん!お茶~!!」
おしまい
ありがとうございました!
一ヶ月ぶり?で不安だったのですが…皆様にお付き合い頂いた事もあり、最後まで書くことができました。一週間、とても楽しかったです
時間を見つけて、また、ほのえりで書けたらと思います
それでは!
このSSまとめへのコメント
こう言う終わり方すきよ
最高
これはいいほのえり。