【SS】μ'sお化け屋敷 (42)

亜里沙「お姉ちゃんはやく~。」

絵里「走ると危ないわよ~。」

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絵里「希が亜里沙が遊園地に行きたがっ
てると言ったらチケットをくれたけど。
希はどこで貰ったのかしら?」

亜里沙「お姉ちゃん次はあれに入ろう。」

ーお化け屋敷ー

絵里「ダメよ亜里沙。」

亜里沙「何で?もしかして怖いの?」

絵里「そそそんな訳ないでしょう?ただ
こういう死者を冒涜するようなのはダメ
なのよ。」

亜里沙「ただのアトラクションだよ?」

絵里「だけど………。」

亜里沙「いいから入ろうよ。」

絵里「ちょっと押さないで。」

案内「いらっしゃいませ~。」

亜里沙「二人で。」

案内「1332円になります。」

絵里「ず、随分半端な値段なのね。」

案内「お一人様666円ですので。」

絵里「ちょっと、不吉じゃない。」

亜里沙「なんで不吉なの?」

絵里「亜里沙はオーメン知らない?」

亜里沙「うん。知らない。」

絵里「そう。」

亜里沙「そんな事より早く入ろう。」

案内人「それでは、これから案内を
するよ、絵里ちゃん?」

絵里「絵里ちゃん?」

亜里沙「お姉ちゃん、知り合い?」

案内人「フードを被ってるから気付
かなかったかな?」バサッ

亜里沙「あー!」

絵里「は、花陽!どうして?」

花陽「うん。ちょっとバイトをね。」

絵里「そ、そうだったの。」

亜里沙「ハラショー。」






花陽「えっと、それじゃあこれから
説明するね。」ガサゴソ

絵里「え、ええ。」

花陽「呪いの館へようこそお出で
下さいました。案内役を勤めさせ
て頂きます……だ、ダレカタスケ
テー。」

亜里沙「チョットマッテテー。」

絵里「いや、なんでコールをして
るのよ。」

花陽「ごめんなさい。書いてある
ので。」

絵里「いや、いいのよ?いいけど
ね、怖さ半減よ?助かるけどね?」

花陽「この館は昔殺人鬼が逃げ込み
隠れて居たと言われる館です。遠い
昔の話ですがご主人様は今も愚かな
客人がこの館に迷い込む事を首を長
くして待っています。ご主人以外に
も住人がいますがくれぐれも刺激を
しないで下さいね。」

絵里「ち、ちょっと花陽?き、急に
どうしたのよ?」

亜里沙「お姉ちゃん。仕事だから。」

絵里「そ、そうね。」

花陽「それでは、これからご案内しま
すが注意事項を。
当館は途中退場は一切できません。
又、お化けに暴力を振るうのも禁止で
す。呪われますから。
最後に当館を訪れた後の心霊現象、
怪奇現象、水虫、リウマチ等が発生
しても一切責任は負いません。」

絵里「ちょっと、怖くて聞き流す
所だったけど最後のはなに?水虫
になる要素あるの?そっちのが嫌
なんだけど。女の子として。」

花陽「か、書いてあるから。さ、
さあ、これから案内致します。」








花陽「さあ、このペンライトを持っ
て下さい。」

絵里「あ、ありがとう。」

亜里沙「お姉ちゃん、私持ちたい。」

絵里「ダメよ。」

亜里沙「えー。」

花陽「……。それでは、どうぞ。
その扉からお入り下さい。」

ガチャ

スタスタ

絵里「ま、真っ暗ね。あ、亜里沙、
怖くない?ひ、引き返しましょう
か?」

亜里沙「お姉ちゃん。まだ、2mも
歩いてないよ?それに、引き返す
のは禁止でだよ?」

絵里「うう。」

にゃーーーー。

絵里「きゃぁぁぁぁぉぁあ。」

亜里沙「?」

凛「にゃー。」

絵里「きゃぁぁぁ………って凛!?」

亜里沙「凛さん。」

凛「え?絵里ちゃん?」

絵里「り、凛もバイトしてたのね?」

凛「え?凛?違うよ?凛は猫娘だよ?

亜里沙「凛さんだよ~。」

凛「違うよ、亜里沙ちゃん。凛は
猫娘だよ。凛って誰の事?」

亜里沙「え~、絶対凛さんだよ。」

凛「だから、凛は猫娘にゃ。」

絵里「何を言ってるのよあなた達は。」

凛「凛は変な事言ってないよ。」

絵里「いや、言ってる事は目茶苦
茶よ?」

凛「絵里ちゃんのがおかしいよ。」

絵里「あなたは凛じゃなくて猫娘
なんでしょ?なんで、私の事を
知ってるのよ。」

凛「そ、それは。」

亜里沙「やっぱり、凛さんだ。」

凛「し、知らないにゃ~。」ダッ

絵里「あっ、逃げた。」

亜里沙「凛さん行っちゃったね。」

絵里「なんだったのかしら。おかげ
で恐怖心が薄れたけど。」

亜里沙「さあ、お姉ちゃん行こ?」

絵里「え、ええ。」

ガッシャーン

絵里「きゃぁぁぁぁぉぁあ。なに?
なんなの?」

亜里沙「お皿の割れた音?」

一枚、二枚、三枚、四枚……

ことり「ど、どうしよう。ご主人
様に怒こられちゃうよ~。えーん
穂乃果ちゃん~。」

絵里「こ、ことり。」

ことり「あっ……み~た~な~」

絵里「か、可愛すぎる。」

亜里沙「ことりさんだー。」

ことり「あ、亜里沙ちゃん。こ
んにちわ。絵里ちゃんも。」

絵里「か、隠す気はないのかしら。」

ことり「そうだった。う~ら~
め~や~。」

絵里「何をしても可愛さが増すばかり
だわ。」

ことり「怖がってよ~。ご主人様に
怒られちゃいます。」

絵里「一つ聞いていいかしら?」

ことり「何?」

絵里「ふ、普通に答えるのね。あなたは
お菊さんよね?」

ことり「そうです。」

絵里「なんでメイド服なの?」

亜里沙「ことりさん可愛い。」

ことり「ありがとう。」

ことり「だめかな~?」

絵里「ダメよ。お菊さんは四谷怪談
でしょ?メイドは思いっきり洋風
じゃない。」

ことり「和洋折衷だよ。」

絵里「ただのミナリンスキーよ。」

亜里沙「カリスマメイドだ~。」

ことり「う~ん。いいもん。ご主人様
に言い付けちゃいます。穂乃果ちゃん
~。」ダッ

絵里「思いっきりネタバレして言った
わね。」

絵里「それにしてもいたたまれない
くらい怖がりな私でも全然平気ね。
凛とことりのお陰で…。」

亜里沙「良かったね、お姉ちゃん。」

絵里「さあ、行きましょうか。」

亜里沙「ハラショー。怖くないと分か
ったとたん強気。さすが、お姉ちゃん!」

スタスタ

絵里「ここは……井戸?」

亜里沙「だね。」

絵里「も、物凄く気味が悪いわ。」

亜里沙「お、お姉ちゃん。い、井戸
からて、手が。」

絵里「ぎゃぁぁぁぁぁ。」

亜里沙「今日一番の叫び声。」

絵里「あわわわわわ。」

亜里沙「さっきまでの強気が嘘みたい
。」

絵里「私、知ってるわ。さ、貞子よ。
黒くて長い髪で白いワンピースの霊
。」

亜里沙「ああ、上がってきたよ。」

アアアアア。

絵里「ぎゃぁぁぁぁ、きたぁぁぁ。
貞子ォォォ……赤毛?」

真姫「ふう、井戸のなか尋常ない
くらい暑いわ。」

絵里「真姫?」

真姫「絵里……それに、亜里沙ちゃん。」

絵里「貞子……真姫?」

真姫「!?ああ、そう言うこと。
そうよ。一応貞子よ。」

亜里沙「真姫さん白のワンピースすっ
ごく似合ってます。」

絵里「貞子と言うよりも普通にワン
ピースの少女ね。」

真姫「何よ、悲鳴あげてたくせに。
イミワカンナイ。呪うわよ?」

絵里「そ、それは遠慮するわ。」

真姫「なら、もう行って。」

亜里沙「真姫さん、頑張って。」

真姫「ありがとう、亜里沙ちゃん。」

絵里「…ただの真姫じゃない。」

亜里沙「お姉ちゃん悲鳴あげてたけどね。」

絵里「い、いいのそれは。」

絵里「さあ、い、行きましょうか。
早く終わらせましょう。」

真姫「そうしなさい。私は少し
休憩するから。」

絵里「設定が目茶苦茶ね。」


絵里「た、たぶんこの調子だとあと
希と穂乃果とにこ……海未もいるか
しら?」

きゃぁぁぁぁぁ。

いい度胸してるではないですか。

絵里「な、なに?なんなの?」

亜里沙「他のお客さんかな?」

海未「私を脅かそうなど……私は
日々精神統一をしているのですよ?」

にこ「だからって、お化けを脅かすの
は反則でしょ?」

海未「にこはお化けなのですか?」

にこ「じゃあ、何をしてると思ったの
よ。」

海未「小学生のコスプレを……。」

にこ「花子さんよ。」

海未「……どなたですか?」

にこ「トイレの花子さんよ。」

海未「にこ、ここはお化け屋敷です。
トイレではありませんよ?」

にこ「話にならないわ。」

絵里「……海未とにこ。」

海未「話にならないとはなんです
か?」

にこ「話にならないから話になら
ないと言ったのよ。」

絵里「何をやっているのよ2人とも。」

海未「絵里?」

にこ「……来たわね?」

絵里「え?」

海未「亜里沙も一緒ですか。」

亜里沙「にこさん可愛いです。」

にこ「そ、そう。」

亜里沙「小学生みたい。」

にこ「は、花子さんだからね。」

海未「やはり、小学生なのですか?」

絵里「海未。トイレの花子さんしら
ない?小学校のトイレに出るって言
う霊。」

海未「なるほど。幼児体系のにこに
はぴったりですね。」

にこ「あんた、失礼よ。」

海未「しかし、ここのお化け屋敷は
全く怖くないですね。」

絵里「そうよね。」

亜里沙「お姉ちゃん、結構叫んで
たよ?」

海未「さて、私は行きます。」

絵里「へ?一緒に行きましょうよ。」

海未「せっかく亜里沙と来てるの
ですから邪魔はしたくありませし。
ではっ!」ダッ

にこ「なんだったのよ……海未。」

亜里沙「私は海未さんと行きたかった。」

絵里「え?」

亜里沙「行こ?」

絵里「じゃあ、にこ……行くわ。」

にこ「本来は立ち止まるのはよく
ないけどね。」

絵里「こーなってくると絶対
希と穂乃果はいるわね。」

亜里沙「うん。」

絵里「………あれ?人が立ってる?」

希「えりち?」

絵里「希?」

希「えりち……助けて?」くるっ。

絵里「へ?希……目から血が……。」

希「助けてえりちーーーー。」

絵里「ぎゃぁぁぁぁ。」ダッ

亜里沙「待ってお姉ちゃん。」

絵里「ぎゃぁぁぁぁ。」

希「あり?やり過ぎたかな?」

亜里沙「希さん。こんにちわ。」

希「亜里沙こんにちわ。」



絵里「ぎゃぁぁぁぁ。」

海未「絵里?」


穂乃果「ふっふっふ。希ちゃんの言うと
おり絵里ちゃんが来たよ。穂乃果が驚か
しちゃうよ。」

絵里「ぎゃぁぁぁぁ。」

穂乃果「はっはっは。我が館へ
ようk…。」

絵里「ぎゃぁぁぁぁ。」

穂乃果「行っちゃった。穂乃果なんにも
してない。グスン。」

ことり「穂乃果ちゃん……じゃない
ご主人様、どんまいです!」

海未「穂乃果……。」

穂乃果「海未ちゃん!?」



絵里「ぎゃぁぁぁぁ。」バタン


絵里「ハァハァハァ。あれ?ゴール?
亜里沙は?あれ?」

希「えりち。亜里沙ちゃんを置いて
ったらあかんやん。」

亜里沙「お姉ちゃん、もう、お姉ちゃん」

絵里「ご、こめんなさい。気が動転して。」

海未「絵里がこんなに怖がりとは。」

希「作戦成功やね。」

真姫「質が悪いわね。」


にこ「あんたも参加してるじゃない。」

真姫「あら、にこちゃん。居たの?
小学生だと思ったわ。」

にこ「何よ。ふん。」

凛「でも、にこちゃん似合ってるよ?
座敷わらし。」

ことり「花子さんだよ、凛ちゃん。」

穂乃果「穂乃果なんにもできなかっ
たーーー。」

海未「大丈夫ですよ。その伯爵の
衣裳。凄く良いです。」

穂乃果「ああ、うん。ありがとう。」

希「海未ちゃんはともかくえりちは
大成功やね。」

絵里「希……あなた、わざとなのね。」

希「ふふふ。ウチは悪戯大好きなんよ
。ねー、亜里沙ちゃん?」

絵里「亜里沙もグルなの?」

亜里沙「ごめんなさい、お姉ちゃん。」

凛「女優顔負けの演技にゃ。」

希「さて、えりちと海未ちゃんも
驚かせたし。」

凛「あとはかよちんだけだね。」

海未「私は驚いていません。」

絵里「ち、ちょっとまって?」

希「どしたん?」

絵里「………なんでもないわ。」

穂乃果「さあ、次こそは驚かすぞ。
花陽ちゃん覚悟。」

ことり「穂乃果ファイトだよ!」

穂乃果「それ穂乃果の決め台詞。」

アハハハハ



絵里「まさかね?」

ー完ー

♪~

ニ・コ・た・ろ・う~♪ ニコ!

♪~

ニコ太郎(矢澤にこ)
「PPAP♪」

♪~

ニコ太郎(矢澤にこ)
「♪~アイハヴァペン!アイハヴアンアッポー!アァッ!アッポーペン!アイハヴァペン!アイハヴパイナッポー!アァッ!パイナッポーペン!アッポーペン!パイナッポーペン!アァッ!ペンパイナッポーアッポーペン!」

♪~

ニコ太郎(矢澤にこ)
「♪~ペンパイナッポーアッポーペン!」

♪~(終わり)

ニコ太郎(矢澤にこ)
「ニコッ!」




ニコ!♪

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2017年03月31日 (金) 00:46:18   ID: AfLCFRal

虎太郎「にこたろお?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・おばけやしき、いく~」タタッ

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