大泉「それは無理だよ藤村くん!何かい?僕たちぁ巨人のエサになれってかい?」
藤村「大丈夫だよぉ~。多分死なないから」
大泉「大丈夫じゃないよ! こればかりは死んじゃうって!」
大泉「これはねぇ~……出るとこ出るよ?」
大泉「こればかりはダメだよ~。僕は海外に出るとは言ってないんだから!」
大泉「それに移動って何で移動するんだい?」
藤村「レンタカー」
大泉「それは無理だよ!」
鈴井「運転は大泉さんで」
大泉「無理だって!そもそも一周っていうけど何キロあるんだい?」
鈴井「なんとですね……ウォール・マリアの総延長は3200kmあるといわれています」
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大泉「3200km!?」
鈴井「オーストラリア縦断と同じ距離ですね」
大泉「それはまずいよ!オーストラリアはいいさ。まだ移動だけだったから。でも巨人はまずいよぉ~」
鈴井「はっはっはww」
大泉「ミスター!笑い事じゃないって!」
大泉「怪しいと思ったんだよ~。急に生命保険を加入させられたからさ」
大泉「これって生きて帰ってくる保証はないってことかい?」
藤村「念のため」
大泉「嘘だろ!?」
藤村「でも、多額のお金を払って調査兵団を警備に雇ったからたぶん大丈夫」
大泉「大丈夫じゃないって!」
大泉「君ねぇ~お金使うとこ間違えてると思うよ~?」
大泉「僕を返してくれよぉ!」
ウォールトロスト区
AM5:00
鈴井「我々は今トロスト区に来ております。ただいま現地時間で午前5時をまわりました」
鈴井「これから我々はトロスト区を出発し、ウォールマリア内を一周したいと思います」
大泉「……」
鈴井「大泉さん、今日はテンション低いね」
大泉「そりゃあねぇ、僕は何も知らずに、僕の了承を得ないまま、君たちにここへ連れてこられたからねぇ~?」
大泉「これは拉致だよ!」
大泉「訴訟するよ?」
大泉「大丈夫かい?僕達はちゃんと生きて帰れるんだろうね?」
鈴井「そのことなんですが……一つ問題がありまして」
大泉「おいおいおい、もうなんだか嫌な予感が……」
鈴井「なんとですね、調査兵団を雇う金額があまりに高く、今回は3人しか雇えませんでした!」
大泉「3人!?おいおいおい!無理だよ!僕ぁ旅団ぐらいの数が警備に付くかと思ったのに!」
藤村「旅団は流石に無理だよ。大泉君」
大泉「うるさいよ!多額の予算を借りたのに何やってんだよ!」
大泉「これは無理だって!帰ろうよ!」
大泉「何かい?このまま僕はこのジャージ姿で死ぬっていうのかい?」
鈴井「大泉さん、落ち着いてください」
大泉「これは落ち着けないよ!」
大泉「それはまずいって!」
鈴井「確かに我々は3人しか雇えませんでしたが、その中でも精鋭を雇ってきました」
藤村「たぶん大丈夫だよー」
大泉「3人ってねぇ~、これは無理だって!」
大泉「帰ろうよ!」
大泉「まだサイコロ振ってた方がいいよ!」
鈴井「では、今回『水曜どうでしょう』でお手伝いをしていただく調査兵団はこちらの方たちです!どうぞ!」
リヴァイ「……調査兵団兵士長、リヴァイだ」
エレン「調査兵団、エレン・イェーガーです!」
ミカサ「ミカサ・アッカーマン……」
鈴井「では、こちらの3人について紹介しましょう。まずリヴァイさんは、調査兵団兵長であり、その実力から『人類最強の兵士』と言われているほどです」
大泉「あらっ、それは凄いね」
鈴井「しかもですね、大泉さん。彼は一人で一個旅団……つまり、一人で四千人の力に匹敵すると言われています」
大泉「それ素敵!」
鈴井「続いて、ミカサ・アッカーマンさん。彼女は女性ですが、驚くことに第104期生を首席で卒業しています。その腕はかなりのものです」
大泉「いいねぇ~、これは頼もしいよぉ~」
鈴井「そしてエレン・イェーガーくん。彼もまた第104期生を卒業ですが、驚くべきことに彼には巨人になる能力があります」
大泉「巨人に!?嘘だろ!?」
鈴井「巨人になったエレン君は多少狂暴になりますが、それでもかなりの力になってくれます」
鈴井「どうですか?大泉さん。3人しかいませんが、かなり頼もしいと思いますけど」
大泉「これならね、僕ぁ巨人に負ける気がしないね。はっはっは」
大泉 機嫌を直す
藤村「ここで企画の説明をしよう!我々はウォール・ローゼの甕城、トロスト区を出発。そこから不眠不休でウォールマリア内をレンタカーで移動するという単純な企画。ただし巨人がいつ表れるかはわからない。まさに恐怖と隣り合わせの企画である……」
少し休憩します。投稿はちょくちょくしていくつもりです
AM5:30 車内
鈴井「え~、我々は今、トロスト区を出発し、ウォール・マリア内を走行中でございます」
鈴井「夜も明けて、周りも明るくなってきましたね」
大泉「まさか、トロスト区の扉が思いのほか遠かったとはねぇ」
鈴井「これから我々は不眠不休でレンタカーで、このウォール・マリア内を一周します」
大泉「しかしアレだな。この辺りは何もないなぁ~」
鈴井「我々は今、何もない平野を走っています」
大泉「見渡し限りの平原!素敵だね~」
大泉「僕は今100km出して走っていまーす」
鈴井「ここならね、別に100km以上だしても、バーストしないからww」
大泉「ウォール・ローゼもただいま見えなくなってますよぉ~」
鈴井「これは調査兵団は付いていけてるんですか?」
大泉「気づいたらいなくなったとか洒落にならないですからねぇ!」
大泉「それにしても暇ですねぇ~」
大泉「これぁ、ただのドライブ番組にならないかい?」
大泉「企画的に大丈夫かい?」
鈴井「このあたりは巨人が支配してますからね。そろそろ出てもおかしくないですよ」
藤村「あっ、そうだ。調査兵団の人がこれをって」
立体機動装置
大泉「こんなの渡されても使えないよ!」
鈴井「万が一のときのためにって渡してくれました」
大泉「これで戦えってか?いや、それは無理だって!」
大泉「僕は運転しかしないぞ!」
鈴井「あっはっはっはww」
藤村「大泉君。右に巨人いるよぉ」
大泉「なんですか?……おおあああああああああああ!!」
鈴井「うるさい!おああああああああ!巨人だああああああ」
大興奮
大泉「おお!これはまずいって!こっち来てるって!やばいって!近づいてきてるって!」
大泉「やばいやばいやばいよ!」
藤村「これはまずいよぉ!速いって!」
鈴井「あ、今リヴァイさんが仕留めましたね」
大泉「これはやばいよ!?」
大泉「僕の寿命縮まったよ!?」
藤村「これはねぇ、びっくりしたねぇ」
大泉「アンタ、めちゃくちゃ驚いてたじゃないか!」
鈴井「大泉くん、驚きすぎて車のスピード出したから、僕首が痛いんだよww」
大泉「これはね怖いよ!」
大泉「ウォールマリア、ホラー!」
鈴井「なんで片言なんだよwww」
藤村「ホラーは違うだろ、ホラーはww」
大泉「これは怖いよぉ」
鈴井「まだ始まって1時間立ってないですからね」
大泉「アレだね。この企画終わったら、僕は老けてるよ」
大泉「もう帰りたいよ……」
鈴井「いきなりでしたからねww」
大泉「僕は今、弱肉強食の世界を体感してるよ」
鈴井「恐ろしいのが、これを3200km走り続けるってことですね」
大泉「じゃあ、企画するんじゃないよ!」
大泉「この企画ぇ、一体どの層に人気があるんだい?」
大泉「ここまでして、行く意味あるのかい?」
大泉「もう帰ってもいいんじゃないかい?」
鈴井「大泉くん、これが終われば帰れるんだよ」
大泉「うるさいよ!」
本日は一旦ここまでです
AM7:00 車内
鈴井「これはね~我々の身が持たないね。大泉くん」
大泉「僕達はね、あの後6回ぐらい巨人に襲われそうになったからねぇ」
大泉「しかも途中ミスター寝てたしさぁ!」
鈴井「はっはっはっは」
大泉「笑い事じゃないんだよ!こっちは巨人と追いかけっこだったんだから」
大泉「大丈夫かい?藤村ちゃん。僕達は生きて帰れるんだろうね?」
大泉「心配なんだけど、調査兵団の人も身はもつのかい?」
藤村「最悪戦えよぉー」
大泉「嫌だよ!」
AM7:30 車内
鈴井「zzzzzz」
大泉「私は今、ウォールマリア内を走っています」
大泉「見てください。ミスターは赤ちゃんのように熟睡しております」
大泉「見渡す限りの平野」
大泉「見渡す限りの巨人」
大泉「これはねぇ……地獄絵図だねぇ~」
藤村「地獄絵図ってなんだよwwwww」
大泉「また巨人が襲ってくるんじゃないのかい?大丈夫かい?」
大泉「ウォール・マリアでぇ~」
大泉「どうでしょう班はぁ~」
大泉「巨人にぃ~」
大泉「出会ったぁ~」
藤村「なんだよwwそれはww」
AM8:00 外
鈴井「我々は今、200km以上走ってまいりました。とりあえずは順調に進んでおります」
鈴井「そして、ここでなぜ車から出ているかというとですね」
鈴井「大泉君が『うんこしたい!』っていうもんなので、一回トイレ休憩をはさんでいます」
鈴井「もちろん大泉君一人では危険ですので、護衛としてリヴァイ兵士長とエレン君に護衛を任せました」
藤村「兵士長、めちゃくちゃ顔をひきつってたねぇー」
鈴井「ごらんの通り、ここは外ですので、大泉君は今野糞をしていることになります」
藤村「野糞ってなんだよwww」
大泉到着
鈴井「大丈夫でしたか?」
大泉「危なかったよぉ!巨人が途中襲ってきて野糞どころじゃなかったんだからぁ!」
大泉「これはねぇ、下手したら僕は尻丸出しのまま死んでたよ!」
鈴井「あっはっはっは」
大泉「笑い事じゃないよ!」
大泉「巨人は恐ろしいよ~」
大泉「これは僕ら命がけだよぉー」
大泉「この企画って僕達やる意味あるかい?藤村くん」
藤村「ボヤくねぇ~ww」
大泉「冷静になって考えてみなよ。僕達はこの旅で餌として死ぬかもしれないってのに」
大泉「もうね、現実味がないんだよ」
大泉「命がけのドライブをしてるっていう現実味がないんだよ!こっちは」
大泉「僕は君たちを相手取るからねぇ」
運転交代
鈴井「zzzzzzz」
大泉「zzzzzzz」
AM11:30
鈴井「さー、我々は6時間以上走って、現在400km走破しました!」
大泉「おっ、結構走りましたね~」
鈴井「そして現在ですが、調査兵団の人たちが休憩するとのことですので、我々も休憩をしたいと思います。どうですか?大泉くん、旅の感想は」
大泉「確かに僕達は巨人に襲われ続けて、めちゃくちゃ疲れて、早く帰りたいね」
鈴井「そうですね!我々も巨人にかなりの確率で遭遇しますね!そこでですが、やはり『どうでしょう班』からも兵士を出しましょう!」
大泉「んん~……そうか……いや~~言ってる意味がわからないなぁ!」
大泉「ダメでしょ!アンタさっきの巨人見なかったのかい!?10m以上あったじゃないか!んなもん勝てるわきゃないよ!」
鈴井「そう!大泉さんの言う通りです。普段の我々では勝てるわけがありません!」
大泉「じゃあどうするっていうんだい?」
鈴井「大泉さんの言うとおり、我々は立体機動装置はど素人同然。使っても戦えずに事故が起きてしまう可能性がとても高い。そこでですね、この日のために訓練したゲストを紹介します!」
大泉「振りが長いよぉー!何?あいつ立体機動装置の訓練なんかしてたの?」
鈴井「それではゲスト紹介します!どうぞ!」
簡易型onちゃん立体機動装置ver(安田さん)
大泉「おいおいおい!何してんだよ!(笑)」
大泉「なんだよこのビジュアル!」
大泉「ストレッチマンが立体機動装置着けてるのかと思ったよ!」
藤村「え?これって足の下で剣持ってるの?(笑)」
大泉「onちゃん手で持ちなさいよ!剣を!」
onちゃん(安田さん)「onだよ!」
大泉「うるせえよ!」ゲシッ
鈴井「ああっ!大泉くんの蹴りがonちゃんのスネに!(笑)」
鈴井「ちなみにですね、本物のonちゃんの着ぐるみは、来る途中に巨人に襲われて、着ぐるみを食べられたそうです(笑)」
大泉「なに!?襲われたの!?」
鈴井「途中で車が壊れたため、安田さんは馬で移動したそうです(笑)」
安田「少しね、漏れた」
藤村「なに漏らしてるんだよ(笑)」
この時間はここまでの投下となります。よろしくお願いします。
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