- 工廠 -
妖精「急に下ネタとかどうしたんだよ」
提督「まあ正確には下ネタ話したいわけじゃなくて、気を抜いて会話できる相手が欲しいんだ」
妖精「気を抜いて、ねぇ」
提督「いくら仲良くなっても女性相手だと気を使うのよ…」
妖精「とはいえ鎮守府にはお前と俺たち妖精くらいしか男はいないぞ?」
提督「だからこそ、艦娘の中で気を抜いて話せる相手を探すんだ」
妖精「なるほどな」
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妖精「そういえばそういう会話の相手は俺たちじゃ駄目なのか?」
提督「俺もそう思ったんだが、妖精って基本的に艦娘に装備されてるから会話聞かれるのよね」
妖精「俺は工廠の担当だが…」
提督「工廠は基本的に誰かしらがいるからな。今だって執務終わった後の夜だからこうしてる訳だし」
妖精「確かに、昼間は大体の時間明石か夕張がいるな」
提督「現在時刻は二三〇〇、毎回こう夜中に会話するってのもアレだし」
妖精「というか俺も流石に寝たい」
妖精「で、まあ真面目に候補を考えるとするか」
提督「うーむ、取りあえず駆逐艦は全員駄目そうじゃないか?」
妖精「まあ子供相手だしなぁ、逆に言えば子供なければいいのか?」
提督「必ずしも良い訳じゃないが、まあ考えるに値するかな」
妖精「となると……雷とか?」
提督「いやアウトでしょう」
妖精「でも『しれーかんもそういうこと言いたくなるわよね!』って感じで受け止めてくれそうじゃね?」
提督「愚痴ならともかく、下世話な話をするんだからドンビキされると思う」
妖精「うーむ、ロリおかんの意外な弱点だな…」
提督「『そういうこと言っちゃ駄目よ!』な方向にいけばワンチャンって感じかな」
妖精「なるほど」
提督「あーっと、秋雲あたりもいけそうか」
妖精「というか彼女が描いてるエロ同人取り締まらなくて良いのか?」
提督「アレを描いてるのは秋雲=サンではなくオータム・クラウドセンセイだ、いいね?」
妖精「アッハイ。そういうことにしてるのね…」
提督「じゃなきゃ流石に認められんです、まあエロ話に耐性ありそうだから割りと盛り上がれるかも知れん」
提督「あとは……長波もギリギリいける…?」
妖精「ノリは軽いが真面目だから難しそうじゃないか?」
提督「話したその日から一歩引いた態度を取られることを代償にすれば…!」
妖精「それアウトだよね。分かりやすく言うと大破進撃みたいな感じだよね」
提督「まあ、そうなるな」
提督「あとは…浦風とかか?」
妖精「本当にいけるのか?」
提督「まあ雷の発展形みたいな感じで、割りと受け入れてくれそうなイメージ」
妖精「うーむ、分からなくもないか…?」
提督「とにかくあの声の包容力がヤバい」
妖精「確かに。……そういえば早霜もいけるんじゃないか?」
提督「え、それこそいけるかね?」
妖精「(愛が重いから)きっと受け止めてくれるさ」
提督「セクハラ受けたらそのまま抱え込みそうなイメージなんだが」
妖精「まあお前が相手なら大丈夫だろう」
提督「そうかなぁ…」
妖精「荒潮はどうだろう」
提督「荒潮は、うーむ…判断しかねる」
妖精「ありゃ、どういうこっちゃ?」
提督「俺に対して好意的だし、余裕もある感じだが…いかんせん何考えてるかわからん」
妖精「独特な雰囲気だしなぁ……あっ、独特と言えば漣は?」
提督「多分ワンチャンある、話振った後の反応次第だろうな」
妖精「どういう反応ならいけそうだ?」
提督「『ぶっとばしますよ♪』って感じでいつもの反応だったら多分大丈夫」
提督「『いや本気でドン引きですから』みたいな感じだったら憲兵END」
妖精「ギリギリのラインだな」
妖精「あと気になるのは如月なんだが」
提督「あの娘はただの耳年増だから無理だ」
提督「まあ駆逐艦はこんなところか」
妖精「ほかの娘たちは『完全にダメ』か『一見大丈夫そうだけど内心ドン引きされる』かって感じだな」
提督「んじゃあ軽巡行くべ」
妖精「…………由良とか?」
提督「ドン引きされるやろなぁ…」
妖精「なんか雰囲気的にワンチャンありそうな気がしたが」
提督「まあ怒ったり叱ったりというよりは、嗜めるタイプだから余裕が有りそうに感じてしまうのはわかる」
妖精「ふむ、重要なのは余裕か…」
提督「北上さまとかどうだろうか」
妖精「それこそアウトじゃね?あの娘割りとお前のこと信頼してるし」
提督「だからこそかえってドン引きされやすいか…」
妖精「よしんば大丈夫だったとしても、大井に知られたら
提督「それ以上はいけない」
提督「うーん、龍田はどうか」
妖精「アレだ、『この事は黙っておきますから、天龍ちゃんには近づかないでくださいね♪』っていうパターンだ」
提督「ああ、それで俺に対する態度は変えないのな…」
妖精「天龍に近づかない限りな」
妖精「ああ、そういえば木曾とかどうだ?」
提督「あの娘、実は中身が割りと乙女なんだよな…」
妖精「『俺とお前の仲じゃないか!』って良く言ってるけど?」
提督「スキンシップには寛容だがね、良くも悪くも俺のこと信頼しすぎだと思う」
妖精「実は『駆逐艦と下ネタ談義しようぜ!』っていうような提督だしな」
提督「俺の発言を勝手に捏造するな」
提督「残りの軽巡は、能代がワンチャンあるかどうかくらいだろうな」
妖精「阿賀野と酒匂は無理だろうけど、矢萩は?」
提督「木曾と同じ理由でアウト」
妖精「なるほどな…」
提督「となると次は重巡と航巡か」
妖精「ここらへんまでくると、結構大人びてるからセーフ枠多いんじゃね?」
提督「我輩は
妖精「一部例外もある」
妖精「うーん、古鷹とかどうだろう?」
提督「確かに苦笑いしながらも受け入れてくれそうな気がする、気がするんだが…」
妖精「だが?」
提督「古鷹は大天使だから多分俺が気にして話せない」
妖精「ああ、なるほど」
提督「同様な理由で羽黒も無理だな」
妖精「つーか羽黒は元々受け入れてくれんだろ」
提督「だろうな、でも妙高さんはいけそう」
妖精「あぁ…大人の女性って感じだしな」
提督「サラっと水に流して終わりにしてくれそうだな、うん」
妖精「妙高さんマジ良い女」
提督「あと条件付きで足柄も大丈夫そうかな」
妖精「条件付き?」
提督「酒で酔っ払ったうえのことなら大体許してくれる」
妖精「なるほどなー」
提督「そういう条件なら那智もいけるか…?」
妖精「あの娘真面目だし…でも酒が絡むとかわるから結構大丈夫かもな」
提督「ふむ、妙高型は羽黒以外はわりといけそうか」
妖精「泥酔状態なら夜戦も許して
提督「それは多分ムリ」
(ちょっと中断)
(再開)
妖精「青葉…は言いふらしそうだから無理だとして、衣笠は?」
提督「彼女も多分アウトかなぁ」
妖精「触りかえしてくるのに?」
提督「というか男として見られてるのか疑問」
妖精「改装や中破を見られてくないみたいだからその辺は多分大丈夫だ」
提督「そうか…あとは高雄あたりか」
妖精「彼女はいけそうかね」
提督「ちょっと戸惑いながらも『私で良ければまた次の機会もお話ください』みたいな反応返してくれそう」
妖精「ええ娘や…そして愛宕はどうだろう」
提督「荒潮と同じ理由で判断しかねる」
妖精「ちょっとからかってる感じの雰囲気あるしな」
提督「多分いけるんじゃないかなぁ、多分」
妖精「あとは筑摩…は龍田と同じ感じになるか」
提督「利根は思いっきりアウトだしな」
妖精「最上型は……鈴谷はどうだ?」
提督「だいたい如月と同じ」
妖精「把握した」
提督「じゃあ戦艦、航空戦艦にいくか」
妖精「ここまでくると全員大人と言えるが…」
提督「まず金剛型全員アウト、好感度は高いがそれ故にアウト」
妖精「『榛名は大丈夫です』って良く言ってるけど?」
提督「『榛名は大丈夫ですから近づかないでください』になりかねない」
提督「あと扶桑型もアウトか」
妖精「山城はアウトだろうが、扶桑もか?」
提督「扶桑の山城愛も結構良い感じだからな」
妖精「シスコンの艦娘はアウト率高いな…」
提督「伊勢型は…伊勢はアウトっぽい?」
妖精「何故?」
提督「普通に拒否されそう」
妖精「じゃあ日向はいけるのか?」
提督「いけるっつーか、話してもあんまり覚えて無さそう」
妖精「酷い言い草だなおい」
提督「興味のほとんどが航空火力艦の運用に向いてるから仕方ない」
提督「長門型は…長門はアウトかな」
妖精「確かに、堅物とまでは言わんが誇り高いからなぁ」
提督「酒の上の話ならワンチャン」
妖精「酒ってすごい」
提督「逆に陸奥は安牌か」
妖精「おねーさん力が高いしな」
提督「妙高と大体同じ感じで流してくれそう」
妖精「良い女ですなぁ」
提督(あれで火遊び連呼しなけりゃな…うん)
妖精「ビスマルク
提督「言わずもがなアウトです、でかい暁の名前は伊達ではない」
妖精「語るまでもなしか」
妖精「じゃあ次は大和型
提督「うちにはいないからようわからん」
妖精「ですよね」
提督「だがまあ、伝え聞いた話から察するに多分二人共いけそうだと思う」
妖精「そうか、早くうちにも来ると良いな」
提督「…つーかお前が大和型造らないから二人共いねーんだろーがッ!」
妖精「なんのことかな」
提督「…ハァ、次こそ造ってくれよ?さて、気を取り直して軽空母」
妖精「んじゃあ安牌で隼鷹から」
提督「余りにも安牌過ぎて逆にコメントが思いつかない」
妖精「更に酒も入って倍率ドン!」
提督「飛鷹はどうだろうなぁ」
妖精「キツいかも知れんが、そこそこ信頼関係が築けてればいけそう」
提督「その『そこそこの信頼関係』を築けているかどうかわからないです」
妖精「じゃあ諦めろ」
提督「ですよね」
提督「龍驤はいけそうな気がする」
妖精「見た目駆逐艦なのにね」
提督「というネタでイジっても笑って許してくれるしな」
妖精「歴戦の空母は伊達じゃないか」
妖精「ふーむ……千歳はどうだろう?」
提督「割りと千代田に甘いから、龍田パターンじゃね?」
妖精「んで多分千代田も龍田パターンだよな」
提督「いや、千代田は千歳に全部話して姉妹共に俺から距離を置くパターンだと思う」
妖精「キツいなそれ」
提督「あとは鳳翔さんくらいかなぁ」
妖精「割りと安牌な気がするが…」
提督「多分大丈夫だとは思うんだが、ダメだった場合がなぁ」
妖精「どうなると思ってるんだ?」
提督「自分を犠牲にして他の艦娘と俺の距離を離す」
妖精「…どういうこと?」
提督「何事も鳳翔さん経由になり、艦娘と俺との接触が激減する」
妖精「一見ヤンデレに見えるけど実は好感度が最低になってるんですよパターンか」
提督「あの人母性の人だからさ、他の娘を守る為に自分を犠牲にすると思うんだ」
妖精「おい想像してなんか凄く悲しくなってきたぞ」
提督「祥鳳型はワンチャンはありそうだけどちょっと難しいって感じかな」
妖精「龍鳳も含めてか?」
提督「あの娘は…いや、龍鳳も瑞鳳や祥鳳と大体同じだろうな」
妖精「確かに好感度高いところは共通してるしな」
提督「信頼されてるからこそ下世話な話をするとドン引かれそうで…」
妖精「今までセクハラも全くしなかったことがここまで響くとは」
提督「これじゃあかえって息が詰まってしまう」
提督「それじゃあ正規空母組、いきたいところだが…」
妖精「だが?」
提督「飛龍ワンチャンで全員アウトじゃね?」
妖精「………………いや、大鳳はどうだ?」
提督「いないからわからん」
妖精「そういえばそうだった、んで飛龍ワンチャンって?」
提督「漣と同じく反応次第だ、『多聞丸に怒られますよ!』はセーフ」
妖精「他はアウトか…」
提督「引かれたらアウトっていう条件は厳しすぎるのか…?」
提督「残るは潜水艦等の特殊艦だが…」
妖精「…潜水艦からイクはどうだ?」
提督「あの娘はアレを素でやってるから多分話についていけないと思う」
妖精「ああ、駆逐艦タイプか」
提督「あとは…あきつ丸はどうだろう」
妖精「『そういうことは、他所の子でお願いしたい!』からの憲兵通報ENDじゃね?」
提督「そうなるか…」
妖精「明石は…」
提督「『提督の頭も修理が必要ですか?』」
妖精「そうなるか…」
提督「でも、こうして挙げてみると結構いるな」
妖精「まあ飽くまで俺たちの想像の範囲では、だが」
提督「というか、そもそもこういう下らない会話ができる相手を探してたんだったな」
妖精「まあ、毎日じゃなけりゃ俺も話し相手になってやるさ」
妖精「それよりも、この話を誰かに聞かれてないか不安だ」
提督「まあこんな時間に工廠に潜んでる可能性があるのは青葉くらいだろう」
妖精「その青葉が危険なんじゃないか?」
提督「面白くなりそうにないことを報道するかねぇ」
提督「っと、もう良い時間だな。今日の所は寝るわ」
妖精「おう、今度は面白い話持ってこいよ」
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コソコソ
夕張「……こ、工廠で何はなしてるのよ、全くもぉ…」
夕張「作業中に寝落ちして起きたらこんな話聞くことになるなんて…」
夕張「………………」
夕張「『泥酔状態なら夜戦も許される』か…」
夕張「てっ、提督にいろいろ試してみても、良いかしら…?」
┌──────┐
│ 酔 こ .|
│ 姦 の |
│ .し 後 │
│ .た .滅 │
│ 茶 |
│ 苦 |
│ 茶 |
└──────┘
オチてないけど終わりです。
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