響「新しく家族になった猫が可愛くてね!」P「へぇー……」 (45)



響「プロデューサー!」


P「ん?どうした?」


響「見て見て!」スッ


P「この写真は……子猫?」


響「うん!新しく家族になった子猫なんだ!」


響「すっごく可愛くってね!ついつい構っちゃうんだ!」


P「そうか……よかったな、響」


響「昨日何てね、芸を覚えさせようとしてね、一日中遊んで……」ペラペラ


P「そうかそうか……」


P「…………」

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夕方


P「響ー、車で家まで送ってやるぞー」


響「あ、うん!じゃあね!貴音!美希!」


貴音「ごきげんよう、響」


美希「バイバーイ」


ガチャッ







美希「はぁ~、ずっと猫の話聞かされてたの……長かったの」


貴音「それほど、響は嬉しいんでしょう」


美希「ずっとテンション上がってたよね」


貴音「きっと、帰り道も響のプロデューサーと、猫の事で語り合うでしょうね」


美希「多分、響が一方的に話す事になると思うな……」

車内


響「でね!でね!猫の名前を決めたくてね!」


P「…………」


響「プロデューサー!聞いてるのか!?」


P「………ん?あ、あぁ、名前だろ?」


P「まぁ、ゆっくり考えるといいさ」


響「うん!そうするね!」


響「…………あ!プロデューサー!車止めて!」


P「え?どうしたんだ?」キキィッ


響「ちょっと待ってて!」ガチャッ


P「あっ!こらっ、勝手に出ちゃ……」


P「はぁ……何なんだ?」


P「……………」


P「子猫に名前……ねぇ……」

10分後


響「ただいまー!」ガチャッ


P「遅かったな。どうしたんだ?」


響「へへっ……じゃーん!」


P「うわっ、ペットグッズが沢山……しかも、猫のばっか」


響「えへへ、ちょっと奮発して買っちゃったぞ!」


響「あの子に、色々と買ってあげたくてね!」


P「……………」


響「……ん?どうかしたの?そんな顔して」


P「いや、ちょっと……甘やかし過ぎじゃないか?」


響「えっ、そ、そうかな……」


P「ほら、他の家族達が嫉妬するんじゃないか?」


響「他の皆は、自分が新しく家族を増やしたら最初はよく甘やかすって理解してくれてるぞ」


P「そ、そうなのか……家族了認なのか……」

P「まぁ、とにかく……甘やかし過ぎて、太らせないようにな」


響「太ったのも可愛いと思うんだけどなぁ……」


P「そうか……」



響「でね、今日はさっき買ったこのグッズで遊んであげようと……」


P「へぇ……」


響「……………」


P「……………」


響(……何か、プロデューサー元気無いような気がするぞ)

響自宅前


P「着いたぞ」


響「うん!ありがとうね!プロデューサー!」


響「じゃあ、また明日ね!」ガチャ……


P「…………響」


響「うん?」


P「……子猫に構い過ぎるのもストレスになるから、程々にな」


響「うん!わかってるさー!」


響「じゃあね!プロデューサー!」


P「あぁ……」


ブゥゥゥウン………








響「…………」


響(やっぱり、元気無いみたいだったぞ……)

次の日 事務所


響「プロデューサー!プロデューサー!」


P「お、響。元気いいな」


響「見て見て!これ!」


P「ん?……昨日の子猫が、二足で立ってる写真……」


響「凄いでしょ!あの子、運動神経抜群なんだ!」


P「……………」


響「しかもね、このまま歩けてね、その姿が可愛いんだ!」


P「……………」


響「あ!動画も撮ったんだ!見るでしょ!?」


P「……………」


響「………プロデューサー?」


P「うりゃっ!」ピシッ!


響「ひゃうっ!痛っ!」ピシッ!


響「い、いきなりデコピンする何て、どういうつもりなんだぁ!」


P「…………ふんっ」スタスタ


響「あぁ!こらぁ!どこ行くんだ!プロデューサー!」

リビング


響「……何て事があったんだぞ!」


響「もう!何で急にデコピン何てして来たんだ!」


貴音「……………」


貴音「それは……多分……」


美希「今の話聞いてたら、理由何て直ぐわかるの」


響「えぇっ!?本当!?」


響「理由は、理由は何なんだ!?」


美希「響のプロデューサーが、猫にし」


貴音「こ、これ、美希!」パッ


美希「ンミュッ!」


響「えっ!?えっ!?」


響「な、何で美希の口を塞いでるんだ!貴音!」


響「理由が聞けないじゃないか!」


貴音「こ、これは……その……」


美希(い、息が……手からラーメンの臭いが……)モゴモゴ


貴音「プロデューサーには、プロデューサーの事情があるというか……その……」

響「とにかく、美希から手を離してあげなよ…」


貴音「あっ、すみません。美希」パッ


美希「多分、味噌味の臭いなの……」


響「……まぁ、貴音の言う通り事情があったのかもね」


響「プロデューサーが話したくないなら、無理矢理は聞かないぞ」


響「あっ、そろそろレッスンの時間だから行くね、じゃあね!」タタタ


ガチャッ









貴音「………」


貴音「まさか、響が鈍感な方だとは……」


美希「響のプロデューサーも、大変だね」


貴音「そうですね……見ていて、こちらも辛いものです」


貴音「響の鈍感っぷりを、治してあげましょう」


美希「どうやって?」


貴音「……響には、身を持ってプロデューサーの気持ちを理解していただきましょう」

夕方


響「えぇっ!?子猫をプロデューサーに預けるの!?」


美希「うん、プロデューサーも少し子猫を飼うのに興味があるから借りたいんだって」


響「そうなのか……」


響「……あ!そうか!わかったぞ!」


美希「なにが?」


響「プロデューサー、自分が可愛い子猫を飼って、羨ましかったんだな!」


響「だから、嫉妬してデコピン何てしたんだな!」


響「へへへ、それならそうと言ってくれれば、1日くらい預けたのに!」


美希「……………」


美希「とにかく、いいんだよね?」


響「うん!1日だけならね!」


美希(こっちは何とか話はついたの)


美希(あとは、貴音が響のプロデューサーに……)

P「え?響の子猫を?」


貴音「えぇ、一度預かってはみませんか?」


P「うーん、でもなー、世話出来る自信ないと言うか……」


貴音「1日だけでよいのですよ」


P「………まぁ、1日くらいならいいんだけどさ……」


P「でも、何で響の猫を俺に預けたいんだ?」


貴音「それは……」


貴音「プロデューサーの為でもあり、響の為でもあるからです」


P「??」


P「まぁ、いいや。わかった。」


P「響に世話の仕方とかは家に送ってる時にでも聞いて、預かってみるよ」


P「でも、明日には理由をちゃんと教えてくれよ?」


貴音「はい、わかりました」


貴音(何とか、承諾を得ましたね……)


貴音(美希の方は、大丈夫でしょうか……)

響自宅前


子猫「ニャー」


響「はい!子猫ちゃん、よろしくね!」スッ


P「あぁ、任せてくれ」


響「ちゃんと、言った通りに世話してあげてね!」


P「わかってるよ。じゃあな」


響「あっ、プロデューサー!」


P「ん?」


響「今日1日、堪能してね!」


P「……ん?あ、あぁ……?」


P「じゃあな」バタンッ


ブゥゥゥウン………


響「………へへへっ、プロデューサー、猫を飼いたいなんて意外だな~」










P「堪能って……何をだ?」


子猫「ニャー」

P宅


P「ただいまー」


子猫「ニャー」


P「そろそろ籠から出してやるか……ほら」カチャッ


子猫「ニャー」タタタ


P「あっ…もうどっか行ったか……」


P「借りてきた何ちゃらって言葉は、嘘の様だな……」










P「ほら、ご飯だぞ」トンッ


子猫「ニャー」パクパク


P「ちょっとずつ食べるんだな……」


P「……………」ジー


子猫「ニャー」モグモグ


P「……………」ジー


P「……………」ジー


P「ずっと眺めてしまうな……」ジー


子猫「ニャー」パクパク

P「暇になったなー」


子猫「ニャー」


P「……そういえば、お前二足歩行出来るんだっけ?」


子猫「ニャー」


P「……ちょっと、やってみるか」










P「おーし、おし!立った立った!」


P「後は歩くだけだ!頑張れ!」


子猫「ニャー」トテトテ


P「よーし!よくやった!いい子だ!」なでなで


子猫「ニャー」


P(……猫を飼うのも、悪くないな)


子猫「ニャー」トテトテ


P「ん?どうした、急に膝に乗っかって」


子猫「ニャー」スリスリ


P「ははは、可愛い奴め」なでなで


P(響の言う通り、本当に可愛いな……)


P「よーし!写真撮ろ!写真!」パシャパシャ


子猫「ニャー」

次の日 事務所


響「はいさーい!プロデューサー!」


P「おっ、響!おはよう」


響「プロデューサー、どうだった?子猫を世話してみて?」


P「あぁ!よかったよ!とても世話のしがいがあるよ!」


響「本当か!?よかったね!」


P「ほら、写真も撮ったんだ!可愛いだろ~」


響「あ!プロデューサーの膝で寝てるー!」











美希「………貴音、普通に意気投合してるよ?」


美希「響の鈍感を治すんじゃないの?」


貴音「……時期に、響も本当に理解できるようになるはずです」


貴音「プロデューサーが、でこぴんをした気持ちが……」

夕方 車内


P「いやぁー、あの猫、本当可愛いな」


響「でしょー!?顎を撫でてあげると、寝転がってお腹見せるんだぞ!」


P「へぇー!そうなのか!よし、今日確かめるか!」


響「ぷ、プロデューサー!子猫は今日返してくれるはずだろ!」


P「あっ……そうか……」


P「……響!頼む!今日も猫貸してくれ!」


響「えぇー!?」


P「頼む!明日は絶対返すから!な!」


響「むー……本当に、明日返してよね?」


P「あぁ!ありがとな!」


P「よーし、今日は色んなところを撫でて、新しい発見をするぞー!」


響「……………」


響(何か……寂しいぞ……)


響(子猫が帰って来ないからだよね……うん)

響「あ、あのさ、プロデューサー。今日、レッスンでね……」


P「あ!そうだ!明日返すなら、いいご飯を買ってやろう!」


P「なぁ、子猫の好物なんだ?」


響「えっ……確か、普通にキャットフードが……」


P「よーし!響、悪いがちょっとペットショップ寄るぞ!」


響「う、うん……」


P「オススメのキャットフード、教えてくれよ!」


響「うん……」


P「喜ぶかなー、あいつ!」ワクワク


響「………………」

次の日 事務所


響(結局、ペットショップで長い時間買い物に付き合わされたぞ……)


響(あんなに、子猫にばっか構って……)


響(……………)


響(何か、イライラするぞ……)イライラ


P「おーい、響!」


響「あ、プロデューサー……」


P「見てくれよ!この寝顔!最高だろ!」


響「……また、猫の……」


P「可愛いよなぁ~、はぁ~、俺も本当に猫飼おっかな~……」


響「…………」


P「見てくれよ響、寝顔の横からのアングルが最高でな……」


響「えいっ!!」ピコンッ!


P「あたっ!」ピシッ!


P「きゅ、急に何だよ、デコピンなんかして……」


響「知らない!何か、したくなったからだぞ!フンッ!」スタスタ


P「お、おい。どこ行くんだー?」


響「教えない!ベーっ!」


ガチャッ








P「………………」


P「まさか……響も……」


P「………まさかな……」










貴音「………うまく行った様ですね」

リビング


響「プロデューサーったら、猫ばっかの話をして来て!」


響「本当、いい迷惑だぞ!」


貴音「……響」


響「ん?なに?」


貴音「本当に、迷惑だから怒っているのですか?」


響「え……?」


貴音「今の響の境遇、前の誰かと似ていませんか?」


響「自分と似てる……境遇……」


響「あっ……」


貴音「響は、その人と同じ行動をしましたよね?」


響「………うん」


貴音「何故、その人がその行動をしたか、今ならわかるのではありませんか?」


響「……………」


響「……………」











響「………ごめん、貴音」スクッ


響「ちょっと、やらないといけない事を思い出したぞ」


貴音「……はい、行ってらっしゃい、響」


響「うん!」タタタ


貴音「………………」

屋上


P「どうしたんだ、響?こんな所呼び出して」


響「……………」


響「プロデューサー……」


響「ごめん!プロデューサーの気持ちに、気付かなくて!」


響「プロデューサーがデコピンした時に、わかってあげなくて!」


P「……!!」


P「……という事は……もう、俺の気持ちに……?」


響「確信が持てないから……今、聞いて確かめようとしてるんだぞ…」


P「………そうか」


P「響は、俺の気持ちがどうだと思ってるんだ?」


響「……自分、最初は何でデコピンをされたか、本当にわからなかったんだ……」


響「ただ、子猫の話をしただけなのにって……」


響「でも、立場が逆になって、やっとわかったんだ」

響「プロデューサーが、子猫の話をして可愛い可愛いって言うたびに……」


響「自分、子猫の話を聞きたくなくなって、悔しい気持ちになるんだ……」


響「プロデューサーも、自分が子猫の話をしてる時、こんな気持ちだったんだよね……?」


P「あぁ……」


響「……じゃあ……プロデューサーも……」


響「……子猫に、嫉妬してたんだな?」


P「……あぁ、そうだよ、響」


響「やっぱり……!」














響「プロデューサーも、子猫みたいに可愛い可愛いって言われたかったんだな!」


P「あぁ……そうd」


P「えっ」










貴音「えっ」

美希「えっ」

小鳥「えっ」??REC

響「ごめんね、プロデューサー……」


響「プロデューサーがまさか、アイドルみたいに可愛いって言われたいなんて思ってもなかったぞ!」


響「自分も、この悔しい気持ちはきっと、アイドルなのに猫に可愛さで負けたからだと思うんだ!」


響「だから、プロデューサーもそうなんでしょ?ね?」


P「……………」


P「ちっげぇよ!!!」バンッ


響「ひゅっ!?」ビクッ!


響「び、ビックリしたぞ……急に大声荒げて……」


P「違う!響!俺はだな!!」


P「響が猫ばっかに構ってたから、嫉妬してたんだ!!」


P「猫に、響が取られたみたいで悔しかったんだよ!!」


響「………え…」


響「あ、あぁ~!淋しかったんだ!そういう事か!」


響「遊び友達が、遊ぶ時に他の友達に取られたみたいな気持ちだったんだな!?」


P「………それも……ちょっと、違う……」


P「その……俺の気持ちは……」


P「好きな奴が……他の奴とイチャついてて悔しい……みたいな」


P「恋愛面での……嫉妬だよ……」


響「……え……えぇ!?」///


響「で、で、でも、猫だぞ!?相手は!?」///


P「そうだよ……猫に嫉妬してたんだよ……俺は……」


P「器の小さい奴だよ……俺は」


響「え、えぇぇ…………」///ドキドキ

P「響は、どうやら違う気持ちだったんだな……」


響「ちょ、ちょっと待って欲しいぞ!」


響「自分、てっきりプロデューサーが可愛いって思われたいんだなって、勘違いしてただけで……」


響「それで、自分もそうなのかなって思っただけだぞ!」


P「響はきっとそうなんだよ」


P「この話はただ、俺が構ってちゃんだったって話なんだよ……」


響「じ、自分だって!プロデューサーに構って欲しいって思ったぞ!」


P「いいよ、無理して合わせなくて」


響「本当だってばぁ!今、プロデューサーの気持ち聞いて、自分も同じ気持ちだって気付いたぞ!」


響「自分も、猫に嫉妬してたんだ!」


響「プロデューサーが、猫に取られたみたいで、嫉妬してたんだ!」


響「自分も、プロデューサーに構って欲しかったんだぞ!!」///


P「うーん…イマイチ信用出来んなぁ……」


響「ほ、本当だってばぁ!」


響「自分、プロデューサーよりもプロデューサーに構って欲しいって思ってるもんね!!」


P「なっ!今気付いたくせに、そんなわけないだろ!」


P「俺の方が、響に構って欲しいって思ってる!!」


響「いいや!自分の方が、プロデューサーの事を想ってるもんね!」


P「いいや!俺の方が響の事を想ってるからな!」


響「いいや、自分の方がーー!!」


P「いや、俺の方がーー!!」











美希「これ、なんなのなの」

貴音「物陰から見守っていてよかったですね」

小鳥「永久保存永久保存!」パシャッパシャッ

次の日 事務所


貴音「響と響のプロデューサーの仲が戻ってよかったです」


貴音「さて、今日の昼食でも買うといたしましょう」スタスタ






コンビニ


店員「ん、しゃっ、せー」



貴音「さて、今日のかっぷらあめんは……」チラチラ


貴音「……………おや?これは、新商品?」


貴音「……!!」


貴音「な、なんと!!これは!!」


貴音「店員殿!こちらのかっぷらあめんを、有るだけ全部!!」


店員「っざーっす」

事務所


貴音「あなた様!あなた様!」


貴音P「おぉ、どうした貴音」


貴音「あなた様、見てください!この新商品のかっぷらあめん!」


貴音「なんと、食べる度に味が変わるらしいのです!」


貴音「とても楽しみです!私、今日から毎日食べます!」


P「へぇー、そっか……」


P「それより、昨日行ったラーメン屋さぁ……」


貴音「あぁ!楽しみです!早く食べとうございます!」


貴音「早く、3分という時間が経たないでしょうか!」


貴音「頭の中には、今このらあめんの事しかありません!」


P「………………」


P「………………」











P「てぃっ!」ビシッ!


貴音「みゃっ!」ビシッ!


貴音「な、何故、でこぴんを……?」


P「………さぁな」


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