俺「小学校卒業だー、中学でも喧嘩したるで」
先生「田中君、鬼頭君、京極君、ちょっと来なさい」
田中とは俺の事で、鬼頭と京極はよく喧嘩で組んでた友達だ。
俺「何?さっさと卒業させろや」
鬼頭「何やねん」
京極「……」ビクビク
俺「京極、何ブルっとんねん」ゲラゲラ
鬼頭「自分、ビビりやな」グヘヘヘ
京極「いや、もしかしたら特別矯正鬼学級に行かされるんやと思って……」
俺「何や知らんけど、そこでも番貼ればええんちゃうん?」
鬼頭「鬼か知らんけどやな、俺等最強やで?」
京極「そうはいかんで…」
先生「君達3人は、小学校生活を不真面目に過ごしました」
俺「だから?何なの?」
先生「県から、召集命令が下されました」
京極「……!?」
先生「君達は、中学校は特別矯正鬼学級へ進学して下さい」
京極「……あぁ」ガクガク
鬼頭「おぉ、楽しそうやんけ!」
俺「よっしゃぁ、やったんで!」
先生「3年間頑張ってくださいね」
俺「よっしゃーー!帰ろ!中学最高ーー!」
鬼頭「帰ろーーぜーーーー」グハハハ
京極「お前ら、舐めすぎやで……」
俺「ただいまーー」
姉「おかえり」
俺「飯は、飯飯!」
姉「お前、少しは気ぃ使え、姉が一人でお前みたいなクソガキ育ててんねんぞ、バイトも楽やないねん」
俺「めーーしーーー!」
姉「……分かっとるわハゲ」
コンコン
姉「誰や、はーい」
ガチャ
男「すみません、毒蝮と申します。お宅は田中正義くんの家でしょうか」
俺「おー、誰やねんお前」
男「実はですね、お宅の息子さんが特別学級へ進学することに決まりましてですね」
姉「弟ですけど、ハイ」
男「特別学級の生徒は、寮で預かる事になっておりまして」
男「3年間、お借りさせていただいても……」
姉「あぁ、ええですよ、是非持ってって下さい」
俺「寮かよーー、らっきーー」
男「ありがとうございます、明日6時にこの地図の場所まで連れてきてあげてください」
姉「はーい」
男「失礼します」
姉「はーい、すいませーん」バタン
ブロロロロ……
俺「ここや、荷物はいらんらしいし、ラッキーやな、ほなバーイ」
姉「あい」ブロロロ
鬼頭「おぉ、田中、遅いやん」
俺「楽しみやな、京極は?」
鬼頭「来とるけど、ずっとビクビクしよんねんあいつ」
俺「そうか、まあ教室入れ言うとったし、行こか」ドン
俺「って、誰やねん!殺すぞ!!」
???「あぁ?誰やボケェ」
俺「何じゃワレェェェ!!」
???「雑魚が、いきがんなや」ドゴ
俺「ぐっ、がはぁ」バタ
俺「ガハァ、オエェ」ゲホゲホ
???「ここはお前等同様、問題児が集まる所やで、人を舐めてかかったらアカン」
???「俺は四股や、覚えとけ」
四股「雑魚が」ペッ
俺「嘘やろ、何やここ……」ゲホゲホ
鬼頭「ちょっとヤバいんとちゃうん」
キーンコーンカーンコーン
生徒達「ザワザワ」
俺「何やあいつ……」
京極「あれが教師か?」
鬼頭「ごっつタッパあるやん」
鬼教師「えー、ここの矯正学級の創立者の毒蝮と言います」
鬼教師「一昨年から始めたんですが、今年は一番多い、何と11人も居ますね!」
鬼教師「悲しいことではありますが、先生はそんな生徒を正しい生徒に直すことが役目ですから」
俺「アホとちゃうか」
鬼教師「これから3年間、皆さんは寮で生活してもらいますので、喧嘩などはせずに仲良くしていてください」
俺「アホか、帰ろ帰ろ」ガタッ
鬼教師「フザけんなボケェェェェェ!!!逃げれると思っとんのか!!殺すぞボケェェ!!」
俺「……!?」
生徒達「ザワザワ」
俺「ひっ、ひぃ……」
京極「……アカンで、田中…逆らうな、こいつは前科者やで……」
京極「県から支給されとんねん、元ヤーさんやで……」
俺「ひぃぃ……」
鬼頭「あぁ、ほんまや、見たことある顔やわ」グハハハ
鬼教師「え、もしかして鬼頭君って、あの鬼頭組の……」
鬼頭「知っとんのかい、親父がヤクザの頭やっとんねん」
鬼教師「そ、そ、それは失礼いたしました!!今すぐ解放いたします!!」
鬼頭「いやいや、嫌やで。俺はここにおりたいわ。楽しそうやでな」
鬼教師「そ、そうですか、まぁ本人が仰られるのなら……」
鬼頭「せやで、すまんな」グハハハ
俺「鬼頭の奴、えらい気に入られとるなぁ」ボソ
京極「あれは有利やな、あいつだけ自由やで」ハァ
鬼頭「すまんな、自分等」グハハハ
鬼教師「とりあえず今日は寮で寝てもらいます。明日から授業を始めますからね」
俺「思っとったんと違うで……」
四股「寮、臭いな」
鬼頭「ババの臭いやな」
四股「せやな。じゃあ自己紹介でもしよか!」
鬼頭「自己紹介ね、俺は鬼頭。こいつらは田中と京極や。よろしくな」
四股「拍手ーー」パチパチ
四股「……俺は四股やで。よろしゅう頼むで」
???「四股か、聞いたことあるわ」
四股「おぉ、知っとるか」
???「有名やん。俺は白石。よろしくな」
四股「白石か、知らんな」
白石「あぁ?誰もそんなん聞いてへんわ」
四股「す、すまんな、怒らすつもりはなかった」
白石「舐めた態度とったら、殺すぞ」
???「まぁまぁ、白ちゃん、落ち着けって!」
白石「……すまんな、滝川」
滝川「俺は白石と一緒の学校だった奴だ。湘南小から来ましたー」
滝川「よろしくねー」ニコッ
四股「あと五人や、早く」
???「滝川、久しぶりー、山崎もおんで」
滝川「……黒川、山崎」
黒川「久しぶりやな、小3以来か?」
山崎「俺等が行った時やから、そうやな」
黒川「そうかー、久しぶりやな」
滝川「……さぁ、次行こうよ」
黒川「……?」
???「はーい、近藤でーす」
近藤「無名の喧嘩師ですわ」ワハハ
四股「何やうるさいな、自分。あと2人早く頼むで」
???「猿腰やで。赤獅子と猿腰やで」
猿腰「俺等が最強やで」
赤獅子「せやぞ、敬語使えよカス共」
黒川「いやいや、俺等とやるか?」
山崎「俺等知ってるやろ?当然」
赤獅子「はて?知らんなぁ」
猿腰「おぉ、誰やー?雑魚には興味あらへんで」
山崎「お前等、殺……」
山崎「う……」ボトボトボト
黒川「山崎!血が……!」
猿腰「何や何や?どないしたん?」クスクス
赤獅子「ほぇー、弱いやん」ゲラゲラ
山崎「アカン、こいつらに関わるな、黒川……」
猿腰「せやでー、雑魚が勝てる相手っちゃうで」
黒川「……」ブチッ
猿腰「やんのか?」
黒川「やったるわぁぁぁ!!」
黒川「うおおおお!」ダダダダ
黒川「しねぇ!」スカッ
黒川「……?」
猿腰「遅いねん」ゴッ
赤獅子「うわぁ、猿腰の殺人頭突きが炸裂や」
黒川「う…」フラフラ
黒川「くそった……れが…」バタ
チュンチュン
黒川「あ、朝か……」
黒川「何時やろ」チラッ
黒川「まだ、4時やん」
ジリジリジリジリジリジリジリ
黒川「うぉっ?何や」
スピーカー「起床時間です。起きなさい」
黒川「早っ」
生徒達「う~ん…」
黒川「……山崎、行くで」
山崎「……早いなぁ」
鬼教師「やっと集まったか、ゴミ共が!!」
俺「ふぁ~……」
鬼教師「あくびすんな!!殺すぞ!」
俺「はいぃ」
四股「(むっちゃビビっとるなぁ)」
鬼頭「田中、しっかりしろよ!」グハハ
俺「……」シュン
鬼教師「お前らみたいなカスは勉強なんてしやんぞ!!」
赤獅子「あいつうるせぇわ」
猿腰「何すんのやろなぁ?」
鬼教師「正当な生徒にすると言ったが、勉強はしない!!お前らは将来自衛隊になってもらうんだ!!」
猿腰「本命やん」
赤獅子「ほんまか、ラッキーやで」
鬼教師「まずはお前らの中で最強を決めてもらうぞ!!」
鬼教師「楽しそうだろう、組み合わせを考えてきたぞ!!」
『シード:鬼頭 1戦目 四股vs赤獅子 2戦目 猿腰vs田中
3戦目 京極vs近藤 4戦目 黒川vs山崎 5戦目 白石vs滝川』
山崎「天下一武道会みたいやな」
黒川「山崎、お前とや」
猿腰「雑魚の田中かいな、楽勝やな」
白石「滝川、やろしくたのむで」
鬼教師「やめてぇ奴は今日中にでも首を吊れ!!それくらいキツいぞここは!!」
猿腰「田中の奴、えらいビビり様やなぁ」クスクス
四股「やったんでぇ」
赤獅子「雑魚が、うるさいねん」シュッ
四股「おっ、当た」ドゴォォ
四股「ら……んで」バタ
鬼教師「……!?」
四股「くぁ、くらくらする……」ボトボト
赤獅子「やから、俺等が最強やねん」
鬼教師「ヤバいな、次、猿腰と田中や、さっさと出ろ」
田中「……」ハァ
猿腰「えらい変わりようやなぁ」ニタァ
俺(田中)「……」
猿腰「ボケッとしとんな」
猿腰「死ねや!」スカッ
俺「……なわけないやろ」
俺「罠や、罠」ドコォッ
猿腰「うへぁ、くぅっ」フラフラ
俺「アホやなぁ、俺が一番なんや」ドゴ
俺「お前の殺人頭突きよりきくやろ」
猿腰「何…や……」ゼェゼェ
俺「弱っちいな」シュッ
猿腰「うわぁあああ!」バタ
俺「どや、俺の罠やで、きいたか」
鬼頭「なんのためやねん」
俺「どや、見たか」スタスタ
猿腰「まだや、まだやで……」フラフラ
俺「何や、死にたがりか」ズガッ
猿腰「……」ボトボト
俺「何なら殺すで」ドカバキ
猿腰「あ……で………」バタ
俺「勝負アリやで」
鬼教師「おぉ、楽しくなってきたなぁ」ワクワク
鬼教師「京極ーー!近藤、出ろ!」
近藤「おぉ、やんでやんで!!」
京極「近藤やん、楽勝やな」
近藤「……えあ?」
京極「アホの近藤やん、余裕余裕」
鬼頭「出たよ、あいつらしいわ」グハハハ
近藤「……」ブチィ
京極「お?何にも言えんのか」
近藤「……」プルプル
京極「やっぱアホは違うなぁ、すぐ黙るやんけ」ヘラヘラ
近藤「やったるわぁぁぁぁ!!」ダダダダッ
近藤「しぬぅえええええ」ブンブン
京極「適当すぎや、当たる筈がない」
近藤「うぐああああ!!」スカッ
京極「当たらへんで」ボコッ
近藤「うっ……」ゲロゲロゲロ
鬼教師「……!アホ」
鬼教師「アカン、あいつはいらん」ピポパ
鬼教師「もしもしー、アホがゲロ吐いた。すぐ来いよ」
鬼教師「近藤、ちょっと来い」
近藤「な、なに……」
鬼教師「……」ドゴッッ
近藤「なっ……」フラフラ
鬼教師「ゲロ臭いねん」ボコボコ
近藤「や、やめ……」ボトボト
鬼教師「死ねや」ボコ
近藤「がはぁっ……」バタ
鬼教師「お前ら、分かったか。ゲロ吐いたりクソ漏らしたら即刻退場だ。ヤクザに連れてかれて、牢にブチ込まれる」
鬼教師「覚悟しとけよ」ギロッ
生徒達「……」
赤獅子「うはははは」ゲラゲラ
鬼教師「何かおかしいか?」
赤獅子「おめぇ、足にゲロ付いてるぞ!」ゲラゲラ
鬼教師「……」スクッ
赤獅子「ん?」
鬼教師「お前も、死」ボトボト
赤獅子「うん?」ガスガス
赤獅子「何て?先生、何て言ったんですかぁ?」ボコズコ
鬼教師「くっ、連絡……」
赤獅子「アカンで」グシャッ
鬼教師「け、携帯がっ……!」
赤獅子「次はお前や」グシャッ
鬼教師「う……」ドサ
赤獅子「なんや、弱っちいなぁ」ゲラゲラ
赤獅子「立てや」グイツ
鬼教師「……うぐ」ゼェゼェ
赤獅子「ヤーさんに俺の事言ったら殺すで」
鬼教師「わ、わかりました…」ビクビク
赤獅子「一気に態度変わってもーたわ」
俺「(何やあいつ、最強やん)」
近藤は泣きながらヤクザ達に連れていかれた
黒川「山崎、ほなやろか」
山崎「赤獅子、最強やん……」
黒川「せやな」スパッ
山崎「……え?」ドクドク
山崎「え、ナイフ……?」
黒川「爪やで」ニタァ
山崎「お前、仲間やろ……」
黒川「黙れ負け犬が」ドゴ
山崎「うっ……」ゲホゲホ
黒川「なにやってるん?」ズドォッ
山崎「ぶ……」ガハァ
黒川「死ね死ね死ね死ね死ね死ね」スパスパスパスパ
山崎「やめれ血が……」ズバズバズバ
山崎「あた……」クラクラ
鬼頭「やめとけ」ボゴッ
黒川「……!?」ゲホゲホ
鬼頭「もう、やめとけ」キラッ
黒川「ナ、ナ、ナ、ナイフ……」
鬼頭「お前嫌いや」グサッ
黒川「がぁ……」バタ
鬼頭「死んだなこれ」
白石「やりづらいわ…」
滝川「そうだな。殺人が起きたから」
白石「知っとるわカス」ムカ
滝川「キレるなよ」ガシッ
白石「ん?掴むな、離せ」
滝川「黙れよ」ガブッ
白石「いっ……たぁぁぁ!!」
滝川「美味し~い」ブチッ
白石「うわぁぁあ!!肉が!!」ダラダラ
滝川「血が出てるよ」ガブガブ
白石「くそっ」ボコボコ
滝川「痛くないね」ガブガブ
白石「やめろ、やめろ!」ボコボコ
滝川「やーめた」ブスッ
白石「うあああ!目が!!」ダラダラ
滝川「ハイ」ブチィッ
滝川「これで終わり」ドゴォッ
白石「うひぃえ………」ダラダラ
結局、最後は赤獅子と鬼頭だった。
鬼頭「赤獅子さんやん、怖いなあ」グヘヘヘ
赤獅子「口臭いで。閉めろ」
鬼頭「あぁ!?」カチン
赤獅子「閉めろや」ドゴッ
鬼頭「な、早……」フラフラ
赤獅子「ボス、弱いなぁ」シュッ
鬼頭「うぐ……」ダラダラ
赤獅子「はい、最後やで」スカッ
鬼頭「ちゃうで」バキィッ
赤獅子「ぐあぁっ」フラ
鬼頭「フラフラしとる暇ないで」バキィッ
赤獅子「ちょ、タンマタンマ!!」
鬼頭「アカンよ」バキィッ
赤獅子「……」グッ
赤獅子「死ね」ダッ
鬼頭「まだ生きとるんか」グググ…
赤獅子「死ねっ!!」スカッ
鬼頭「当たってないやん」バキィッ
この夜は寝て、翌日は違う先生が入ってきた。
毒蝮よりデカくて怖そうだ。
赤獅子はナメた態度をとって牢へ入れられた。
ジリジリジリジリジリジリジリ
猿腰「うぅ……ん」
俺「ふぁ~……」
鬼教師「6.7…1人足りないぞ」
鬼教師「四股、猿腰、田中、白石、滝川、山崎、鬼頭……京極はどこだ?」
猿腰「逃げたんやろ」
鬼頭「あいつチキンやでな」
俺「トイレにこんなんありましたけど」
『俺は、もうこりごりなので逃げます。皆死ね』
鬼頭「うっわ逃げた」グハハ
俺「ホンマか、京極……チキンやったらそんなん出来んやろ」
鬼教師「地図が入ってる、ここに行ってみるぞ」
ブロロロ
京極「やっと来たかクズ共」
鬼教師「京極!どういうことだ!」ザッザッ
京極「おぉ、来るか、やれお前ら」
男1「やったるで!」バッ
男2「こんなオッサン一瞬やで」バッ
鬼教師「!!」
男1「死ね」グシャッ
鬼教師「ぐはぁぁっ!」
鬼教師「ク、クソが…喰らえ!」スカッ
男2「何やこいつ」ボコボコ
男1「ほんまに殺すで」ギラッ
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