カレン「アヤヤと秘密の特訓」(19)
・きんいろモザイクのSS
・綾カレ
・短め
よろしくお願いします。
綾「ねえカレン、ちょっとその、相談したいことがあるんだけど……」
カレン「ハイ?なんでショウ?」
綾「実は陽子のことで…….」
その日、私はアヤヤに「陽子の前だとどうしても緊張してしまう」という悩みを相談されまシタ。
カレン「でも、なんで私ニ?」
綾「しのは口が軽そうだし、アリスにはこういう話は相談しにくいし……」
綾「それにカレンは皆のことを良く見てるし、私が陽子の事がす、好きだっていうのも気づいてるみたいだから」
カレン「アヤヤがヨーコのことを好きだと認めるなんて、珍しく素直デス」
綾「こ、これでもすごく緊張してるの!カレンに打ち明けて相談するのも、すっごい迷ってたんだから!」
綾「でも私、陽子が好きなのに、陽子に触れられただけで緊張してつい押しのけてしまったりして、そういうのを治したいの!」
綾「ねえカレン、私、どうすれば良いかしら?」
カレン「そうでスネ。アヤヤ、ちょっと良いデスカ?」ダキツキ
綾「ちょっとカレン、いきなり何をするのよ!」
カレン「フム。少し緊張してますが、私でなくヨーコだったらもっと体がこわばってると思いマス」
綾「た、たしかに……」
カレン「だから私とのスキンシップに慣れたとしても、ヨーコ相手でないと意味がありマセン」
カレン「ですが私に良いアイデアがありマス!一週間くらい、時間をくだサイ!」
綾「ええ。でも、なんでそんなに時間が必要なの?」
カレン「秘密デス♪」
一週間後、カレンの自室にて
カレン「アヤヤはまず本当のヨーコの前じゃなく、イメージの中でヨーコに慣れることにしまショウ」
綾「それってイメージトレーニングってこと?」
カレン「メンタルトレーニングとも言いますネ。あがり症などにも使われることがあるみたいデス」
カレン「そういう訳で、今回はこういう者を用意しまシタ」
綾「布切れ?」
カレン「ハイ。まずはこっちの椅子に座ってくだサイ」
カレン「座ったら、この布で目隠しをしマス」
綾「目隠し?」
カレン「エエ。人は視覚の刺激がなくなると、そのぶん想像力が増すと聞きマシタ」
カレン「その状態で私がアヤヤの体に触れていくので、それをヨーコの手だと想像してみてくだサイ!」
綾「わ、分かったわ……」
カレン「それじゃ、目隠しターイム!」シュル...
カレン「アヤヤ、どうでショウカ?」
綾「真っ暗で何も見えないわ」
カレン「それじゃマズ、右手に触れてみマス」サワサワ
綾「っ」ピクッ
カレン(少し反応しましたが、やっぱりヨーコに触れられた時ほどではないデス)
カレン(それでは、用意した『アレ』を使いまショウ!)
カレン『綾の手って、綺麗だよな』
綾「よ、陽子の声!?」ビクッ
カレン「ボイスチェンジャーデス。ちょっと高いやつを、パパに買ってもらいまシタ!」
綾「それだけじゃなくて、カレン、陽子の口調も!」
カレン「この一週間、日本語の発音練習と陽子の口調練習をしてマシタ。続けマスヨ」
カレン『ね、綾。綾の方からも握り返してほしいな』
綾「~~!」
カレン「本物のヨーコじゃないし、練習だから逃げちゃダメデスヨ」
綾「ほ、ほら!これで良いんでしょう///」ギュウーッ
綾(あ…でもこうしてみると、カレンの手はすべすべしてて、やっぱり陽子とは違う)
綾(中学の時に私の手を引いてくれた陽子の手、それに比べると…)
カレン「アヤヤ、私の手じゃなくてヨーコの手だとしっかりイメージしてくだサイ!」
綾「え、ええ、そうね(イメージ、イメージ)」ギュッ
カレン(ヨーコを意識すると握る力が強くなるみたいデスネ。しばらく緊張がほぐれるのを待ちまショウ)
カレン『私、嬉しいよ。綾の方からこうして手を握ってきてくれて』
綾「わ、私も、嬉しい...///」
カレン(それじゃあ、次ハ...)
カレン『ねえ綾、抱きしめてもいい?』
綾「だ、抱きしめるって、ちょっとカレン!」
カレン『私はカレンじゃなくて、陽子なんだけど。ね、いいよね?』ギュウウ
綾「だ、だめ!無理!」ジタバタ
カレン(ヨーコほど胸はありませんが、目隠しが効いてるのか、ヨーコ相手の時みたいにすごい抵抗デス)
カレン(椅子に縛りつけてからの方が良かったでショウカ?)
カレン(大人しくするまで、しばらく強く抱きしめ続けまショウ)
カレン(観念したのか抵抗してこなくなったので、次はアヤヤの耳元でささやいてみマス)
カレン「ねえ、綾」
綾「っ」ビクッ
カレン『私、綾のことが好きなんだ』
綾「~~!」カァアアア
カレン『綾の気持ちも、聞かせてほしいな』
カレン「(小声)練習と思って、気持ちを素直に伝えてみてくだサイ!」
綾「わ、私も、その、ずっと前から陽子のことが…す、好き…です」
カレン『綾の方からそう言ってきてくれて、嬉しいよ。ずっとこうやって、綾を抱きしめていたいな』
綾「私も……///」
カレン(ここまで素直なアヤヤは、初めて見まシタ)
カレン(素直なアヤヤ、なんだか可愛いデス。それでは次ハ……)
カレン『ねえ、綾…』スッ
綾「ちょっと、どこ触ってるのよ!?」
カレン『お互いに好きなんだからいいでしょ?胸を触るくらい』
綾「い、いくらなんでもやりすぎよ!」
カレン『大好きだよ、綾』
綾「~っ」ビクッ
カレン『好きな相手にこういうことしたくなるのって、変なことじゃないでしょ』サワサワ
綾「や、やめっ」ビクンビクンッ
カレン(ヨーコの声でささやくたびに、強く反応してマス)
カレン(もともとアヤヤは妄想が強いので、目隠しと声によって本当にヨーコに触られてるように思えてるのデショウ)
カレン(頭では私と分かっていても、頭の中のヨーコのイメージはもはや押さえられないハズ)
カレン(本物のヨーコとこういうことができるのはまだまだ先でしょうし、妄想の中くらいはアヤヤに幸せな夢を見せてあげたいデス)
カレン(まずは首筋に軽く舐めてみまショウ)レロッ
綾「ひ、ひゃうぅっ!」
カレン(下の方にも手を伸ばシテ…)
カレン『こっちの方も触っていい?』サワッ
綾「そ、そこはだめっ…ぅう!」
カレン『綾の可愛い声、もっと聞きたいな』クニッ
綾「よ、陽子っ、だめっ……あぁあっ!」
カレン(そういえばこれって目隠しプレイデスネ。視覚を奪われると他の感覚が敏感になるみたいデス)
カレン(この辺りも触ッテ……)
カレン『綾、気持ち良い?』クニックニュッ
綾「き、気持ちっ……いぃっ……!!」
カレン『声も押さえなくていいからさ。私の手で、綾に感じてほしい』クチュ、グチュグチュ
綾「陽子、ようこぉっ、んぁぁっ……そこはっ……!!!」
綾『ふあああああああっ!!!!!』
カレン『綾、イっちゃった?』
カレン(少しやりすぎだったでショウカ?)
綾「ううぅ……陽子の、カレンのばかぁ……」
カレン「目隠し、外しマスネ」
カレン(イったせいで、少し冷静になったみたいデス)
カレン「アヤヤ、怒ってマスカ……?」
綾「怒ってるわよ!ここまでやるなんて聞いてない!」
カレン「ま、まあ落ちつイテ!」
綾「うう、もう陽子のお嫁にいけない……!」
カレン「でも妄想の中とはいえここまで経験したんだから、本物のヨーコでも今更緊張しないとは思いマス!」
カレン「それにさっきのアヤヤ、とっても可愛かったデス!」
綾「~~!もう、カレンのばかぁ!」
次の日、アヤヤはヨーコと顔を合わせると、すぐに真っ赤になってしまいマシタ。
でもヨーコが「熱でもあるの?」とおでこを合わせた時、アヤヤは顔を赤くしながらもヨーコから逃げはしませんデシタ。
「想像の中でヨーコとのスキンシップに慣れる」というのには、ある程度効果があったようデス。
ヨーコの鈍感は相変わらずなので、今度はヨーコに面と向かって告白する練習も必要でショウカ?
昨日のアヤヤはすごく可愛かったので、またヨーコの声でアヤヤとシテみたいデス!
短かったですが、以上になります。
読んでくださった方がいれば、ありがとうございます。
SS投稿は初なので、この板のルール等をまだ把握しておりません。
この板では、終了後にHTML化依頼というのは必要なのでしょうか。
その場合、どちらに依頼を出せばよろしいでしょうか。
お教え頂ければ幸いです。
HTML化依頼というのは、SS速報という板のルールのようですね。
こちらでは、SS終了後にすることは特にないということでしょうか。
それでは、失礼いたします。
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません