カイジ「ま・・・魔法科高校の劣等生?」 (10)

カイジ「(納得いかねえ・・・!なんで俺が補欠扱いなんだ・・・!)」

カイジ「(入試は俺が一番だったじゃねえか・・・!なのに・・・どうしてこうなった・・・っ!」

利根川「君は新入生かな?」

カイジ「(・・・先輩か?)」

利根川「俺は利根川・・・この第一帝国高校の生徒会長だ」

カイジ「(生徒会長・・・!悪の根源・・・!俺を補欠に仕立てあげた張本人・・・!」

カイジ「(しかもこいつナンバーズじゃねえか・・・!補欠の俺を笑いに来たのか・・・?」

利根川「(ククク・・・カイジ・・・お前の心の中が手に取るようにわかるぞ・・・?)」

利根川「(表面はクールぶっているが内面は穏やかじゃあないはずだ)」

カイジ「お、俺は伊藤カイジだ・・・!」

利根川「あぁ知っているよ・・・『無能』が入学してきたって話題になっているしねえ」にやぁ

カイジ「(こ、こいつ・・・!)」

利根川「それじゃあ入学式にせいぜい遅れないようにすることだな、ハッハッハ」

カイジ「クズめ・・・!やっぱりこの学校は腐ってやがる・・・!」

カイジ「なんで・・・なんで俺ばかりこんな目にあうんだよ・・・!」

カイジ「帝国小学校では入学してそうそう6年も地下帝国で労働を強いられた・・・!」

カイジ「中学校に上がってみれば裏切りの連続・・・何が修学旅行だ・・・!」

カイジ「修学旅行で行き先がエスポワール号なんて誰も想像しねえよ・・・!」

カイジ「限定ジャンケンでまた地下帝国に送還されるし・・・」

カイジ「鉄骨渡なんてのを体験学習と称してやらされて仲間は死んでいった・・・!」

カイジ「そんな地獄みたいな三年間を過ごしてきたのに・・・なんでここでまでこんな思いを・・・!」

立木『カイジ・・・!16歳ながらも人の醜い部分を幾度と無く経験する・・・!』

立木『こんな経験普通の人間でもめったにしない・・・!いや普通の人間ならありえない・・・!』

立木『そのとき・・・カイジに電流走る・・・!』

ざわ・・・ざわ・・・

?「あれー?君まだ入学式に向かわないの?」

カイジ「(お、女の子が俺に話しかけてきた!?)」

立木『不覚・・・!小中9年間女性と一切関わりを持たなかったカイジは女性に対して耐性がない・・・!』

?「???」

立木『不思議そうにカイジの顔を見る女・・・!否・・・否・・・!カイジの顎を見ている・・・!』

カイジ「あ・・・あ・・・」

立木『圧倒的コミュ症・・・!カイジ返答が思いつかない・・・!』

?「あ!入学式の場所がわからないんでしょ?私が連れてってあげようか?」

立木『この女・・・案外優しかった・・・!釣り目で不良のような赤髪にしては優しい・・・!故にカイジは疑念を抱く・・・!』

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