パラドクサ「まぁってなによ！おしり大きいの気にしてるのに！ひどい！」

コウシン「うん…ごめん…」

パラドクサ「しかもなんか攻略サイトじゃ『尻に張り付いて銃を当ててれば怯みまくるからノーダメで撃破可能』なんて書かれてるし…」

コウシン「あぁ…うん…そうなんだ…(実際怯み過ぎだろ…)」

パラドクサ「だって…！くすぐったいんだもん！おしりに張り付かれてるだけて…その…くすぐったいのに…！その上あんな容赦なく打ち込まれたら…///動けなくなるでしょ！普通よ///」

コウシン「うん…そうなんだね…」

パラドクサ「そうよ！私だって泣く子も黙る天獄のアグダプターなのに…！こんな扱い酷すぎる…！」

コウシン「でも…この間も装甲が薄いとか文句言って全部の足に追加装甲着けて貰ったばかりじゃないか…」

パラドクサ「あんなのただのハリボテじゃないっ！動きにくいしすぐ取れるし！邪魔過ぎてあんなのすぐパージしてやったわよ！」

コウシン「わがままだなぁ…いいじゃん敵を捕縛する能力のが俺には羨ましいけどな…」

パラドクサ「確かにあれは…便利よ…。地上の咎人が芋虫みたいにモゾモゾしてもがいてるのを踏みしだくのは快感かもしれない…でもね…でも…」

コウシン「でも…？」

パラドクサ「あれ…味方の天兵さん達にも当たるのよ…」

コウシン「あ…あれ？そうだった？ごめん…」

パラドクサ「しかも…！！しかもよ！？この間からなんかおかしいと思ったら…追加装甲に予算回したせいなのか知らないけど…昔は打撃でも斬撃でも切れなかった特殊な糸だったのに…最近は簡単に切れるのよ！」

コウシン「…自業自得じゃないか？」

パラドクサ「何が予算よ！ハリボテ着けたら糸の材料ケチります？「パラドクサがいるのかぁ…ブースター変えるの面倒だけどあの糸やっかいだからなぁ…アンチネット着けてくかぁ…」って会話はもう聞けないのよ！上層部は馬鹿なのかしら？○ぬのかしら？」

コウシン「あっ！でもパラドクサとの一緒に天罰行ったときなんか咎人の一人が「パラドクサのビターン！に気を付けろ！」とか言ってたぞ？」

パラドクサ「あ…あれは…恥ずかしいからあんまりやりたくない…」

コウシン「そういえばその時別の咎人が「了解！しかしありゃもう蜘蛛っていうかバッタだよな！」「ってか？便所コウロギみたいな？」「ははは！違ぇねぇ！」ってやり取りをしてた気がする…」

パラドクサ「」

コウシン「あっ！いや俺の聞き間違いかもしれん！」

パラドクサ「びぁぁぁぁぁぁん！」

コウシン「悪かったって！(前から思ってたけど鳴き声が変…)」

パラドクサ「びぁぁぁぁぁぁん！！」



簡易機動型「あーコウシンがパラドクサ泣かしたー」

簡易狙撃型「あーいーけないんだー！」

簡易装甲型「い…いけないんだな…」

コウシン「うるせぇ！あっちいってろ！」

簡易トリオ「わー」

コウシン「仕方ないな…ほらこれやるから泣き止めよ」

パラドクサ「びゃぁぁぁ…え？これは？」

コウシン「バリアだよ…αの兄貴に貰ったんだけどな。お前のが似合うと思って」

パラドクサ「い…いいよ！そんな物貰えないよ！」

コウシン「いいから着けろって」

ﾌﾞｩｩｩｩｩｩﾝ…

パラドクサ「わ…すごい…全方位シールド…」

コウシン「これでもう弱いなんて言わせないぜ？」

ウー！ウー！

天獄放送「これより天罰を開始する。戦闘可能なアグダプターは出撃準備をされたし…繰り返す…」

コウシン「さて仕事だ！そのバリアで地上の咎人どもに一泡ふかせてやれよ」

パラドクサ「うん…！！うん！！ありがとう！！私頑張るね！」

コウシン「おう！どっちが市民(シヴィリアン)沢山捕獲出来るか勝負しようぜ！」

パラドクサ「いいよ！負けないんだから！」





ディオーネ「おいそこのコオロギと猫！さっさと出撃の準備をしろ！」

パラドクサ「びぁぁぁぁぁぁん！！」

コウシン「ちょっと！ディオーネさん！」



今日も天獄は平和です。

終わり