【みなみけ】買い物 (24)
この物語はみなみけ三姉妹の平凡な日常を描くものです。
過度な期待はしないでください。
【みなみけ】ヒトミ「ナツキ!買い物に付き合ってくれ」
【みなみけ】ヒトミ「ナツキ!買い物に付き合ってくれ」 - SSまとめ速報
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前に初投稿したものとちょっと関連があります。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1409577611
小学校
千秋「おい馬鹿野郎、タンブラーとは何だ?」
マコト「えっ…タンブラー?聞いたことあるような…何だっけ?」
吉野「駄目だよ、マコト君、馬鹿野郎に反応しちゃ」
内田「自分のことだって分かっちゃってるんだね…」
マコト「タンブラー……王様とか偉い人じゃなかったか?」
吉野「皇帝、エンペラーだと思うよ」
内田「怪物のことじゃなかったっけ?」
千秋「それはモンスターだ、遠くなった」
マコト「じゃあ賭け事をする人!」
吉野「ギャンブラーだよ」
千秋「話にならんな、もっと年上の誰かに聞くことにする」スタスタ
内田「…吉野、知ってるんじゃないの?」
吉野「だって私には聞かなかったし」
内田「教えてよー気になるー」
吉野「千秋の家に行けばきっと分かるよ」
南家
千秋「マコちゃん、タンブラーとは何か知ってるか?」
マコ「(え、まだ続くのか~…)えっとスプーン曲げする人かな?」
吉野「ユリゲラーだよ」
内田「誰それ知らなーい」
マコ「これも違うのか、とうとうラーだけだな」
吉野「これ『も』??『とうとう』??」
内田「うわぁぁぁ!マコちゃん!言い間違ったんだよね!?ね!?」
マコ「あ…あ、あぁ!ごめんぼーっとしてて」
吉野「どうしたの変な声出して、おかしな内田ー」
内田「あははは、ゴメン」
内田「ちょっとマコト君気を付けてよ、ばれちゃうよ!」ゴニョゴニョ
マコ「わ、悪い、内田に助けてもらうようじゃまずいな」
内田「えー何それ、ひどいー」
冬馬「あれ、そんな名前のを確かナツキが持ってたと思うぞ」
千秋「何っ?本当か?一体どういうものなんだ?」
冬馬「何て言ったらいいかな…コップのついて無い水筒かな?」
冬馬「フタを空けて飲むんだけど、普通より中身が冷めにくいやつもあるらしいぞ」
夏奈「超能力で保温してるんだぞ、ユン○ラーだけに」
冬馬「うわっ夏奈!?いつからいたんだよ」
千秋「いきなり話に入ってくるな!間違いのくだりはやったんだよ!」
千秋「だいたいそれポケ○ンだろ!」
夏奈「なんだよお呼びじゃないってか~?あれ、お前ら知ってる年齢だっけか?」
千秋「そんなことはどうでもいいんだよ」
吉野「そうなるとマコちゃんのスプーン曲げも怪しくなるよ」
マコ「えっそうなのか?」
内田「いや、答えを言った吉野の方が…」
千秋「コホン、要するに魔法の力で保温している容器か、じゃあ魔法瓶と何が違うんだ?」
内田「(あ、千秋がうまいこと言った顔してる)」
冬馬「さあ、それは知らねーなー」
マコ「モノならウチに使ってないやつがあったかも、今度持ってくるよ」
千秋「おう!頼んだぞ、マコちゃん!」
小学校
マコト「おーい千秋ー持ってきたぞ~タンブラ…」
内田「マコト君ストップ!約束したのはマコちゃんでしょ」
マコト「あっそうだった…」
千秋「あれ、マコトと正しいタンブラーの話したっけ?」
千秋「……まあいいや見せてくれ、私は見ないと信じないんだ」
マコト・内田「(良かったー)」
千秋「この密封性は良い感じだな、ペットボトルと違い補充もしやすい」
内田「すごーい、片手で空けて飲めるようになってるー」
マコト「(何か商品説明になってるな…)いろんなタイプがあるらしいけどね」
吉野「じゃあマコちゃんも誘って駅前のデパートに行ってみようよ」
マコト・内田「!?」
千秋「いいアイデアだな、私も興味があったし、誘って行ってみよう」
マコト「吉野は俺のこと、気づいてるんじゃ…」ゴニョゴニョ
内田「たっ、たぶん大丈夫、昨日の話にもマコちゃんはいたし…」
マコト「ぐっ偶然だよな…」
デパート
千秋「よしマコちゃん、今日は買い物に付き合ってもらうぞ!」ギュッ
マコ「ちょっちょっと千秋!いきなり手を掴まないでくれ、びっくりするだろ」
千秋「そっそうか、気を付ける」
吉野「ラブラブだね~」
内田「えっ吉野にはそう見えるの?ちょっとおかしいんじゃないかなあ…あはは…」
吉野「あれっそういえば冬馬は?」
千秋「今日は藤岡とサッカーらしい」
内田「(私だけで大丈夫かな?)マコちゃん!!今日は一番年上だから頑張ってね!!」
マコ「そっそうだな!(そうだった!夏奈もいないんだよなあ…)」
マコ「俺の中にみなぎる男気が皆をリードするから!!」
内田「(不安…)」
千秋「おぉ!マグカップみたいなタイプもあるのか」
マコ「いろんな柄があっておしゃれだな」
千秋「ちょうど私のカップを買い替えようと思っていたんだ」
千秋「他の売り場も見て徹底的に探そう!!」
マコ「おっおう…(千秋やる気だな…)」
内田「見て吉野!!白馬の置物!!欲しい!!」
吉野「ちゃんと値札見なよ、0が4つも付いてるよ」
内田「うぅ、イメージぴったりなのに…」
内田「はっ!この椅子すごい!!王子様が座ってそう!!」
吉野「そんなことしてる間に二人いなくなっちゃったよ」
内田「あれっ!?ホントだ?探さないと!!!!」
内田「(あーん、しっかりしなきゃいけなかったのにー)」
吉野「(内田じゃ目移りして難しいよね)」
千秋「内田と吉野がいない…」
マコ「本当だ…、じゃあ俺たち迷子か?」
千秋「何言ってるんだ今日の保護者はマコちゃんだぞ、奴らが迷子なんだ」
マコ「確かに………いや、でも探さないと!」
千秋「そうだな、下に降りよう、ってうわっ」階段ズザー
マコ「千秋!!危ない!!」ドサッ
マコ「うーん…痛たた…、千秋…大丈夫か?」
千秋「マコちゃん…はっ、私の下敷きに!?」
千秋「私はおかげで大丈夫だ!マコちゃんこそ怪我はないか?」
マコ「ああ、階段の途中だったし擦り傷とお尻を打ったくらいだよ、全然平気」
千秋「ごっごめん…私のせいで…」
タケル「千秋ちゃん!!大丈夫かい!?」ドタドタ
千秋「タケル?何故こんなところにいるんだ?」
マコ「千秋のおじさん?(だったっけ?)」
内田「千秋にマコちゃん大丈夫!?」
吉野「おじさんとは千秋を探してる途中で会ったんだよ~」
タケル「二人とも怪我が無さそうで、本当に良かった」
タケル「特に君は千秋ちゃんを守ってくれたね、本当にありがとう」
千秋「ああ、マコちゃんはナイトの様にかっこいいんだ」
マコ「えっそっそれほどでも…」
内田「(あれっ私にもラブラブに見えてきたかも…、いやそんなはずは…)」
吉野「私も最初にそう言ってたよね~♪」
内田「な、何の事?」
南家
夏奈「へ~マコちゃんとお揃いのマグカップね~」
千秋「ああ、ほとんどは泣かなくて偉いねってタケルが出してくれたが」
千秋「2人でもお金を出して買ったんだ」
夏奈「絆の証だな」
千秋「お前が言うと軽く聞こえるが、そういうことだ」
夏奈「実用性の方は?」
千秋「なかなかだ、しかし春香姉さまにお勧めするにはまだいろいろと確認が…」
千秋「夏奈、お前もう一個別のタイプで高いやつ買ってこい」
夏奈「えーやだよ、私は別に欲しくないし、実験ならそれでやれよ」
千秋「絆の証を実験に使えるか!!この馬鹿野郎!!」
小学校
マコト「千秋ーちょっと歩き方変だぞ、大丈夫か?(ばれない様に…)」
千秋「お?、そうか馬鹿野郎にしては目ざといな」
マコト「(まあ当事者だし)」
千秋「この傷はナイトが守ってくれた証だ」
マコト「(なんか照れくさいな)」
千秋「ところで何で長袖なんだ?」
マコト「そっそれは(傷がばれるからなんだけど)…洗濯機に適当につっこんじゃって…」
千秋「お前らしい理由だな、まあいいだろう、私はお前にほんの少し米粒ほどの成長を見た」
マコト「千秋、それ褒めてるのか?」
千秋「褒めてなどいない、私は偉大なナイトに接して感覚が狂ったのかも…」
千秋「まあ精進しろということだ」スタスタ
マコト「あ、ああ」
吉野「あれ褒められてるよ、良かったね」
マコト「うーん…そうなのかなあ?」
吉野「たぶんね~あっ次の時間工作だよ、移動しなきゃ」スタスタ
内田「そういえばマコト君、千秋とお揃いの買ったんだって?」
マコト「ああ!持ってきてるぞ!」
内田「って使っちゃダメでしょ!!」
マコト「違う違う!鞄に入れてるだけ、学校は家のを使って、千秋の家に行ったときに出すんだ」
内田「えっ……そのためだけに両方持ってきてるの?」
マコト「そうだけど?」
内田「よくやるねぇ…」
高校
速水「保坂、何で色違いのタンブラーを2つ机に置いているの?」
保坂「速水、よくぞ聞いてくれた、俺は南春香が持つに相応しい色を研究したのだ」
速水「(また無駄な努力を…)」
保坂「これは可憐さと自立した強さを併せ持つ彼女をイメージしている」
保坂「ピンクを基調としたこの美しい色はとても言葉では…」
速水「これはグリーシァンローズそのものだね」
保坂「何だそれは?そんな名前の色が存在しているのか?」
保坂「ならばもう一つは彼女の母性を現し、芽が息吹く大地の豊かさをイメージしている」
保坂「ブラウンを基調としたこの暖かい色こそとても言葉では…」
速水「アンデスカパー」
保坂「聞いたことが無いな…お前がそんなに色に詳しいとは知らなかったぞ」
保坂「色とは違う別の視点が必要かもしれんな…」スタスタ
速水「……視点を変えてもっと基本から攻めるべきじゃないかしら…まあいいけど」
おしまい
一旦終了、またネタが出来たら書き込みます
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