佐久間まゆ「Pさん、良い子でお留守番してましたか?」 (25)

P(トテトテ)

まゆ「うふ、ただいまぁ。お出迎えありがとう」

まゆ「お腹すいてますよね、すぐごはん用意しますから」



まゆ「はい、どうぞ」

P(モグモグ)

まゆ「それ食べたら一緒にお風呂入りましょうね」

P(スリスリ)

まゆ「もう食べないんですか? ちゃんと食べないとダメですよ」

まゆ「あっ、分かったぁ。早くお風呂入りたいんですね」

まゆ「まゆの言葉わかるの? Pさんはお利口さんですね」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1409575769

~入浴中~

チャプ…
まゆ「気持ち良い?」

まゆ「一緒にお風呂はいるなんて、家族以外ではPさんが初めてなんですからね」

まゆ「身体洗いましょうね。良い子でじっとしててください」ゴシゴシ

P(ペロッ)

まゆ「あん、なめちゃダメぇ」

P(ペロペロ)

まゆ「もう、ダメってばぁ。泡がついてるでしょう?」

まゆ「こら、Pさん。メッですよ」

~入浴後~

まゆ「Pさん、そこはまゆのベッドですよ?」

P(?)

まゆ「Pさんのベッドはあっち。いつまでも甘えちゃダメです」

P(ノソノソ)

まゆ「ふふ、お利口さん」

まゆ「あっ、明日は泊まりのお仕事だったわ……誰かにPさんのお世話をお願いしないと」

まゆ「たしかゆかりちゃんがお世話したいって言ってたはず」

プルルルル
まゆ「もしもしゆかりちゃん、今話していいですか?」

まゆ「明日泊まりのお仕事だから、Pさんのお世話をお願いしたいんですけど」

まゆ「うん、そう、任せて良い? ありがとう」

まゆ「じゃあ明日の朝、ゆかりちゃんの部屋に連れて行きますから」

~翌日~

水本ゆかり「うふふ、こんにちはPさん」

P(?)

ゆかり「まゆちゃんは今日お仕事でいないの。今日は私がお世話してあげますからね」

P(トコトコ)

ゆかり「なにか珍しいものでも?」

ゆかり「それ? 私のフルートですよ。聞きたい?」

ゆかり「この時間なら周りに迷惑にはなりませんよね。じゃあちょっとだけ」



~~♪

P(トローン…)

ゆかり(ふふ、心地いいのかしら。なんだか眠たそう)

P(スヤ…)

ゆかり(寝ちゃった。子守唄代わりになりましたか?)



ゆかり(うかつでした……)

P(ピョンピョン)

ゆかり(たっぷり昼寝させてしまったせいで、夜なかなか寝付かないなんて)

P(トテトテトテトテ)

ゆかり「もう……そんなに動きまわってまだ疲れないの?」

ゆかり「そろそろ大人しくしてもらわないと、眠れないんですけど……」

P(?)

ゆかり「通じるわけないですよね。遊びたい盛り……なのかしら」

ゆかり「うう、今夜熟睡できますように……」

~後日~

ゆかり「まゆちゃん、Pさんのお世話結構大変ですよね?」

ゆかり「一日だけでしたが思っていた以上でした」

ゆかり「あれが毎日だなんて……」

まゆ「慣れたらそうでもないですよ?」

まゆ「それに、私はPさんをお世話する責任がありますから……」

ゆかり「立派ですね」

まゆ「こういうのは自業自得って言うんですよ」

ゆかり「そんなことありません」

まゆ「いえ、良いんです。一生面倒見るって決めましたから」

まゆ(それがせめてもの償いですから……)

ゆかり「……やっぱり立派です。でも一人で抱え込まないで」

ゆかり「女子寮のみんなで、Pさんのお世話をしましょう?」

まゆ「でも」

ゆかり「今回のように泊まりの仕事があったらどうするんですか?」

まゆ「そのときは……またゆかりちゃんにお願いしていいですか?」

ゆかり「私も仕事でいなかったら?」

まゆ「じゃあ他の人に」

ゆかり「結局そうなるでしょう? なら最初からみんなでお世話すればいいじゃないですか」

ゆかり「普段から慣れておけば、いざまゆちゃんがお世話できないときでも苦労しないはずです」

まゆ「私のわがままでPさんのお世話をさせてもらってるのに……」

ゆかり「たしかに大変だったけど、でも楽しかったんですよ?」

ゆかり「これはぜひ他のみんなにも体験して欲しいなって」

まゆ「……」

ゆかり「実はすでにみんなに話してあるんです」

まゆ「えっ」

ゆかり「みんな快く賛成してくれましたよ。だから、ね?」

まゆ「……ウン、ありがとう」

~談話室~

TV『――ストーカーの女に監禁されていた男性が保護されました』

TV『この男性は保護当初、満足に会話できない精神状態でしたが』

ポチッ

TV『いやー、美味しそうですねー』オォー

神谷奈緒「え、まゆ?」

まゆ「あっ、ごめんなさい。ああいう話聞きたくなくて、つい」

奈緒「ン……まあ、楽しい話じゃないよな」

まゆ「私、どこか行きますからどうぞ続きを」

奈緒「い、いや、そんなに真剣に見てたわけじゃないから」

まゆ「そう……ですか」

奈緒「ああ、うん」

まゆ「……」

奈緒「と、ところで。Pさんのお世話をみんなですることになったんだって?」

まゆ「ええ、なるべくみんなと触れ合ってもらおうかと」

まゆ「夜寝るときは一応私の部屋で、ということになってますけど」

まゆ「希望に応じて他の子の部屋でもお泊りしてますよ」

奈緒「だよなー、だから昼間は放し飼いになってるんだ」

まゆ「ええ」

奈緒「そういえばこの前ヒョウくんに怯えてた」

まゆ「ふふ、結構怖がりみたいですね」

奈緒「……」

まゆ「…………」

奈緒「あ、あのさ……今夜あたしの部屋にPさんを泊めてもいいかな?」

まゆ「それは構いませんけどちゃんとお世話できますか?」

まゆ「あっ、遠回しに拒否してるんじゃなくて、純粋な質問です」

奈緒「大丈夫……と思うけど、なにか専門的な知識がいるとか?」

まゆ「そうじゃないんですけど、ゆかりちゃんが結構苦労したみたいなので」

まゆ「小さい子やペットをお世話したことがない人には大変かもしれません」

奈緒「あー、それなら大丈夫。小さいころ金魚飼ってたし!」

まゆ(金魚とはぜんぜん違うと思うんですけど……まあ、本人がそう言うなら)

まゆ(でも……)

まゆ(奈緒ちゃんっていじられキャラなんですよねぇ)



奈緒「おい、どいてくれよー! そこにいられたら勉強できないじゃないかー!」


奈緒「こら、やめろ! そのDVD BOXは保存用なんだ!」


奈緒「うわーっ! そんなところでオシッコするなー!」

~蘭子の場合~

神埼蘭子「我が友よ……なんと嘆かわしい姿に」

P(?)

蘭子「その身体では11次元世界をこえることは叶わぬであろう。残念だ……」

P(コロコロコロ)←転がって遊んでいる

蘭子「運命を嘆かず今を精一杯楽しむというのか?」

蘭子「……強いな、さすがは私が認めただけはある」

蘭子「フッ……フフフ、ハァーッハッハッハ!」

蘭子「そうだ、私は何を戸惑っていたのだ」

蘭子「例え冥界の歌姫共に呪いをかけられようと、我が最愛の魔導神官は変わらず傍にいるではないか!」

蘭子「…………」

蘭子(ノリで最愛とか言っちゃった! 恥ずかしいー!)///

~周子とフレデリカの場合~

塩見周子「ねー、Pさんー」

P(スヤスヤ)

周子「あたしさー、結構信頼してたんだよねー」

周子「この人はきっとあたしをトップアイドルにしてくれるって」

周子「なのにこんなことになっちゃうなんて、もうあたしのプロデュースできないじゃーん」

周子「聞いてるー? って、寝てるかー」

宮本フレデリカ「シューコちゃん、誰と話してるの?」

周子「ん、Pさんだよ」

フレデリカ「コレが?」

周子「そう、コレPさん。ゆかりちゃんから聞いてない?」

フレデリカ「ああ、そういえば……でも、アタシ達のよく知るPじゃないでしょ?」

周子「Pさんであることには変わりないからねー」

フレデリカ「ふーん……シューコちゃんはひゅーひゅーとしてて、どこまで本気なのか分からないねー」

周子「そう? あたしはいつでも本気だよ」

周子「あと、ひゅーひゅーじゃなくて飄々ね」

フレデリカ「あはっ、そうだっけー」

周子(いつも割とテキトーなフレちゃんにだけは言われたくないなぁ……)

~事務所~

まゆ「という感じで、Pさんはすっかり女子寮のみんなに慣れたみたいです」

千川ちひろ「……なんでPさんの名前つけたの?」

まゆ「似合うと思って」

ちひろ「Pさんを犬と思ってるとか?」

まゆ「そんなことないですよ、もう」クスクス

ちひろ「まゆちゃんが捨て犬を拾ったとは聞いてたけど、特に問題はないみたいですね」

まゆ「ええ、拾ったからには責任持ってお世話してあげないと」

まゆ「……実は小さい頃にも飼ってたことあるんですけどね」

まゆ「私の不注意で不幸なことになってしまって、だから」

まゆ「公園で捨てられてるあの子を見て放っておけなかったんです」

まゆ「せめて昔の償いになれば、と……」

ちひろ「そう。優しいのね」

ちひろ「なにか困ったことはない?」

まゆ「そうですねぇ、めったに吠えないのはいいんですけど……」

まゆ「ゆかりちゃんが『Pさんが寝かせてくれなかった』って言ってました」

ちひろ(あら? 今誰か来たと思ったけど……気のせいかしら)

まゆ「あと、奈緒ちゃんの部屋でPさんが粗相しちゃったり」

まゆ「それからお風呂好きみたいですけど」

まゆ「Pさんったら私の身体を舐めるんですよ。この前なんて胸を……」

ちひろ「あらあら。さすがPさん、と言うべきかしら」クスクス





川島瑞樹(とんでもないことを聞いてしまったわ……!)

P(人間)「あ、川島さん。そんなところでどうしたんですか?」

瑞樹「……っ! あ、あなたがそんな人だとは思わなかったわ!」

P「え?」

瑞樹「百歩譲ってそういうプレイだとしても、3人も同時に手を出すなんて!」

P「え? え??」


 このあと、誤解が解けるまで1時間位かかりました。

以上で終了です
まゆのペットになりたい

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom