カバお「うわーん!歯が痛いよー!」アンパン「…」(16)

カバお「ありえない!ありえない痛みだよー!」

アンパン「…」

カバお「歯がいt…ややっ?あんなところにアンパンが!」

アンパン「…」

カバお「ふむ…どれどれ」モグモグ

カバお「旨い!僕好みのふっくら仕上げだ!」

アンパン「…」

カバお「こし餡もとても甘いしししし痛たたたたた…うわわわーん!尋常じゃなく痛いよー!痛みが増した感があるよー!」ポイ

アンパン「…」ポテ

~一時間後~

カバお「誰も助けに来ないとは…」

カバお「痛い…」ヒリヒリ

カバお「…………帰ろ」スタスタ

アンパン「…」

タッタッタ…

アンパン「…」

タッタッタ…

チーズ「キャインキャイン」タッタッタ

バタコ「待ちなさいチーズ!…もう!」タッタッタ

チーズ「キャウー」

バタコ「お散歩だからってはしゃがないのよ!……あら?」

アンパン「…」

バタコ「まあ!誰かしら!食べかけのパンを捨てるなんて!」

アンパン「…」

チーズ「キャインキャイン…クーン」スンスン

バタコ「チーズ!落ちてるものを食べちゃダメよ!」

チーズ「キャウー」

バタコ「まったくもう…このパンも片付けないと…」ガサガサ

バタコ「ビニールとトングを持ってて正解ね」ガサガサ…ポイ

アンパン「…」パサ

~一時間後~

バタコ「ただいま、ジャムおじさん」ガチャ

ジャムおじさん「バタコや、おかえり……おや?今日はまた随分たくさん出したもんだね」ナデナデ

チーズ「キャイン!」

バタコ「違うわよ、落ちてたパンを拾ってきたのよ」ガサ

アンパン「…」

ジャムおじさん「おやおや?落ちてたパンだけでも勇者なのに、チーズのフォンデュとブレンドされたものを食べるつもりかい?」

バタコ「食べません!…肥料の土に混ぜておこうと思って」

ジャムおじさん「ああ、なるほど…バタコは気が利くね」

チーズ「キャインキャイン!」

アンパン「…」

こうしてアンパンは土に混ぜられていきます

アンパン「…」

アンパンは土のなかで蟻や蚯蚓…微生物により分解されていくのでしょう

アンパン「」

犬の糞もアンパンも等しく同じ末路です

それらはやがて土になり、星の一部となるのです

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