P「CD不況の現代・・・」(27)

p「という訳で、cdショップで働いてもらう」

春香「・・・え?」

千早「なにが“という訳で”なのか分かりませんが・・・」

p「cdショップってみんなにとっては身近なものだろ?」

春香「はい。毎週必ず行きますけど」

千早「必ずお世話になっているものですから」

p「うん。でも実際どういった仕事をしてるのかはあまり知らないだろ?」

春香「・・・レジとか、在庫のチェックとか?」

千早「・・・言われてみれば、よくは知りませんね」

p「だからやろう」

真「おはよーございまーす」

雪歩「おはようございます」

p「この4人でやってもらうから」

真「え?」

雪歩「はい?」

p「いつもはインストアライブとかでお世話になってるから、まぁ恩返しの意味でな」

真「へぇー、考えてみればcd屋さんってどんなことしてるのかイマイチ知らないかも・・・」

雪歩「お、男の人はやっぱり、いるんです・・・よね・・・」

p「そりゃいるだろうな」

雪歩「うう・・・」

春香「cd手売りしてた時期とかあったね、私たち」

千早「ついこないだまで、そうだったのよね」

真「もしかしてボクたちのcdをボクたちがレジしちゃったり?」

p「あるかもな」

真「うはぁ、ちょっと恥ずかしいかも」

p「じゃあ早速金曜日から一週間、やってもらうから」

春香「あぁ、だから私たちのスケジュール真っ白だったんですね」

雪歩「また以前に戻ったのかと思っちゃったよね・・・」

千早「金曜日から一週間・・・?」

p「頼んだぞ、みんな」

p「はい、という訳で早速都内のcdショップ那夢庫レコードさんの所にやってきたんですけども」

真「なんのノリですか、それ」

春香「プロデューサーさんも一緒にやってくれるんですか?」

p「うん」

雪歩「エプロン可愛いですね」

p「大手は独自のユニフォームとか制服があったりするけど、那夢庫レコードさんの所は私服にエプロンなんだな」

千早「結構大きい店舗ですね」

春香「あのぅ、なんでカメラさんとかもいっぱいいるんですか?」

p「なんでって、生っすかで放送するからに決まってるだろ」

真「えっ!?」

p「えっ!?」

雪歩「・・・聞いてないですよ?」

p「・・・すまん」

春香「なんで急にcdショップで働くことになるのかと思ったら・・・」

千早「まぁなんでもいいですけれど」

p「じゃあまず売り場をずらっと見てみようか」

春香「わぁ、見て見て千早ちゃん!ジュピターだよ!」

千早「すごい大きなコーナーになってるわね・・・」

真「えっと、男性アイドルコーナー、か」

p「彼らも色々あったけど、よくここまで盛り返してきたよなぁ」

春香「やっぱり実力があった、ってことでしょうか」

p「そうだな、うん」

雪歩「そういえばこうやってじっくりお店の中を見るって初めてかも・・・」

p「どこの店もそうなんだが、メインはやっぱり邦楽なんだよ」

p「在庫の6割から7割が邦楽だと思っていい」

千早「そんなにあるんですか?」

p「ざっとな、邦楽、洋楽、その他に分かれるんだ」

真「その他ってのは?」

p「まぁサントラとかだな。あとはちょっとマイナーな国の音楽だったり、ヒーリングだったりアニメだったり」

千早「クラシックやジャズもその他になるんですね」

p「邦楽と洋楽は、さらに細かくジャンルも分けられる」

春香「ロック、ポップス、ヒップホップ、レゲエ、クラブミュージック・・・」

千早「私たちの場合、ポップス扱いになるんでしょうか?」

p「そうだな。というか・・・ほら、あそこ見てみろ」

雪歩「わぁっ!私たちのコーナー!」

真「すっごーい!竜宮まであるよ!」

p「わざわざ分けて作ってくださったそうだ。あとでサイン入れるからな、ここに」

春香「千早ちゃん見て!手書きだよ、手書き!」

千早「手作りなのね。すごいわ・・・」

p「メーカーからちゃんと宣材とか販促とかは送るんだけどな」

p「でも必ずと言っていいほど、大きなお店であればあるほど手書きや手作りでやるもんなんだ」

雪歩「すごい・・・。私たちの写真入りで細かく書いてくれてる・・・」

p「雑誌の写真を切り抜いたりして作るんだ。こういったものをpopって言うんだけど、腕の見せ所なんだよ」

真「なんか・・・応援されてる!って実感しますね!」

p「だろう?」

千早「・・・」

春香「どうしたの?千早ちゃん」

千早「・・・なんなのかしら、この感情・・・。胸の奥が熱くなるの」

春香「・・・うん!」

p「そこまで思ってもらえたのなら、このpopを作った人もきっと嬉しいだろうな」

真「でもどういった人がこれ作ってくれてるんですかね」

p「お店によって担当は必ず決まってるからな。そのジャンルに詳しい店員がやるんだよ」

雪歩「こっちのヒップホップのコーナーとかもすごい“好き!”って感じがありますね」

p「好きなものを紹介するのはやっぱり楽しいからな」

p「知ってもらって、覚えてもらって、聴いてもらって、買ってもらえたら、それが最高なんだ」

雪歩「私たちの、cdも・・・」

春香「こうやって売られてるんだね」

千早「それはとても幸せなことなのね」

p「さぁ、売り場を見終わったら早速仕事してもらうぞ」

真「はいっ」

千早「まずなにをすればいいんですか?」

p「・・・来週の水曜日には何がある?」

春香「千早ちゃんの初のソロアルバムです!」

p「そうだ。そしてみんなにはそのコーナーを作ってもらう」

千早「じ、自分で自分のコーナーを作るんですか?」

p「そうだ」

真「千早ったら顔真っ赤にしちゃって」

雪歩「ふふっ。でもちょっと恥ずかしいよね」

p「土日に向けて千早のソロアルバムのprをして、発売日を迎えようってことだな」

p「さぁ、そしてこれがメーカーから届いた販促物だが」

春香「わぁっ!おっきく“如月千早”って書いてある!」

千早「こ、こうやって見るとなんだか恥ずかしいわ・・・」

真「きれいな青色だなぁ。千早にぴったりだ」

雪歩「こういうのもちゃんと考えられてるんだね」

春香「あとは、ポスターと・・・ポスターと、ポスター・・・」

p「購入特典のポスターと、宣伝用のポスターだ」

真「うわぁ、あとなんかごちゃごちゃいっぱい・・・」

雪歩「サンプルcd・・・?」

p「試聴機に入れる用のcdだな。メーカーによって本物を送ってきたり、cd-rだったりするけど」

p「メーカーからの販促物の内容で、そのアーティストに力を入れてるかどうかが分かっちゃうんだよなぁ」

雪歩「千早ちゃんのこれって、どうなんですか・・・?」

p「うん。期待してもらってるってのが分かるぞ。豪華な内容だからな」

雪歩「ほっ」

真「宣伝用のポスターが何枚も入ってますよ。全部貼るんですか?」

p「あぁ。せっかくくれたんだから、全部使うさ。そこの窓にばーっと全部貼ってくれ」

春香「あとは小さなポスターみたいなのと、チラシがいっぱいです」

p「フライヤーとジャケスリ(ジャケットスリック)だな。力入ってるなぁ」

千早「・・・」

真「耳真っ赤だよ」

春香「こんな感じで・・・出来たぁっ!」

p「おぉ、いいじゃないか。千早は窓に貼るポスターにサインを入れておいてくれ」

真「ボクたちも後で書くんだから、ちゃんと空けといてよ?」

千早「分かってるわ」

雪歩「あっちの売り場で店員さんがやけに慌ててますけど・・・」

p「・・・あぁ。実は来週はな、千早のアルバム発売日がある大物とかぶっちゃってなぁ」

p「そのコーナー作りでてんてこまいなんだろ」

雪歩「大物?」

p「ほら、今店員さんがポスター貼るぞ」

雪歩「大物って・・・山風さんじゃないですか・・・」

p「まぁ男性アイドルグループだからな。あまり客層はかぶらないだろうけど・・・」

春香「山風さんってすごい人気ですよね・・・」

p「あぁ。なにがすごいって男性アイドルグループなのに男性にも売れるってのがすごいんだよ」

p「普通は女性しか買わないもんなんだが・・・、山風さんとこの強みだよなぁ」

春香「私たちも負けてられないですね!」

p「おっと、ひとまずみんなのライバルはあっちだぞ」

春香「新幹少女に・・・、魔王エンジェルのコーナーもある!」

p「それもあるが、その隣りだ。隣り」

真「うぅっ、見ないようにしてたのに・・・」

雪歩「・・・すごい大きいコーナーですね」

p「aek-971、現段階で日本最大のアイドルグループだな。派生グループも含めれば凄まじい大所帯だ」

千早「・・・それだけじゃないんですね」

p「そうだな。数年前から盛り上がりを見せてる、韓国のアイドルグループもだ」

p「“時は正にアイドル戦国時代”ってな。他にもピンククローバーやモーニングプロジェクトもいる」

p「他にも最近モバだのグリだの・・・まぁそれはいいか」

真「なんか・・・燃えてきちゃいますよ!」

春香「そうだね。負けていられないもんね」

千早「大丈夫よ。今の私たちなら」

雪歩「うん!」

p「765プロの名前も大分上がったしな。でもまだまだこれからだぞ」

真「ふぅ、疲れた・・・」

春香「甘く見てたね。立ちっぱなしって結構つらいんだ・・・」

真「ダンスやってるから平気だと思ってたのに、あれはあれでまた違う疲れなんだなぁ・・・」

千早「大丈夫?萩原さん」

雪歩「だいっ、ひょう、ふ、だよ・・・」

春香「大丈夫そうに見えないけど」

真「さっきのお客さん、男の人だったよね」

千早「お釣りを渡す時に、手が触れちゃったそうなのよ」

真「あぁ、それで・・・」

雪歩「大丈夫、大丈夫、私は大丈夫・・・」

p「みんなお疲れさま。どうだった?週末レジやってみて」

春香「大変なんですね、想像してたよりずっと・・・」

真「動いてる方が楽ですよ」

p「そうだろうな」

p「まぁ金曜日にコーナー作りを体験してもらって、土日にレジを体験してもらったわけだが」

p「本当はレジの中でもやることはいっぱいあるんだけどな。さすがにそこまではな」

千早「他にはどんなことをするんですか?」

p「pop作ったり、時期によってコーナーを作る企画を考えたりな」

雪歩「時期ですか?」

p「あぁ。1月だったら紅白歌合戦の関連でコーナーを考えるし」

p「2月だったらバレンタインでラブソングの特集を組んだり」

春香「3月だと卒業シーズン?」

真「4月は・・・」

p「いわゆる“桜ソング”って呼ばれる商品の特集だな」

千早「そういえば3月って大きなタイトルだったり、ベストアルバムがたくさん出たりするんですね」

p「あぁ。あと9月と12月もそうだな」

雪歩「夏はなんでしょうか?」

p「夏フェス特集だな。フジロック、サマソニ、ライジング。あとレゲエとかも夏に特集を組むな」

春香「こうやって見ると5月、6月、10月、11月って難しいんですね・・・」

p「その時期こそ、いかに企画を考えて売り場を作るかだな」

千早「どうしたのかしら?また慌しく・・・」

真「荷物だ。いっぱい来たね」

p「新譜が届いたんだよ。問屋さんからな」

春香「発売は水曜なのに、ずいぶん早く届くんですね」

p「いや、発売は火曜だ」

雪歩「え?」

p「cdとdvdは、前日に売り出していいことになってるんだ」

春香「知らなかった・・・」

p「結構これ知られてないんだよな。例えば4/10発売だったら、9日に行けばもう店頭には並んでるんだよ」

p「映画とかは金曜日に発売されるもんなんだが、これも前日発売が許されてる」

p「中には発売日厳守な商品もあるけどな。洋楽のビッグアーティストの世界同時発売とか」

雪歩「デビュー10周年とか?」

千早「バンド結成日とか、かしら」

p「そうだな。あとはまぁ大人の事情で発売日をずらしたり・・・、これは知らなくていいよ」

p「じゃあ春香、今届いたばかりのその段ボールを開けてくれ。そっとな」

春香「はい!」

真「うわぁ・・・、千早のcdだ!」

雪歩「こんなにたくさん・・・!」

p「初回入荷、これをイニシャルって言うんだけどな。イニシャルは200枚か。期待されてるぞ、千早」

千早「は、はい」

春香「200枚も!すごいなぁ千早ちゃん!」

真「あれ?あっちの山積みの箱は・・・」

p「あれは山風さんの新譜だ。見なくていい。文字通り、桁が違う」

雪歩「まっさらなcd・・・。こうやって見るとすごくきれい・・・」

p「手売りしてた時とはまた違うだろ?」

千早「・・・」

p「千早のcdだよ」

千早「・・・はい」

春香「なんか、嬉しいな・・・」

p「さて、いよいよ発売当日の火曜日です」

春香「まだ開店前なのに、並んでるお客さんもういますよ!」

真「あの中の何人が山風目当てなのかな・・・」

雪歩「真ちゃん、そういうこと言わない方が・・・」

p「全員千早目当てかもしれないぞ。千早、準備は出来たか?」

千早「はい。大丈夫です」

p「さぁ開店前に最後のチェックをしてくれ。予約者リストと、在庫の確保は万全か?」

春香「大丈夫です!」

雪歩「特典のポスターもばっちりです」

真「特設レジで千早が手渡す、でいいんだっけ?」

千早「変に緊張してきたわ・・・」

春香「リラックスだよ、千早ちゃん」

p「整理券と、あとは・・・」

雪歩「こっちが初回限定盤、こっちが通常盤・・・」

p「よし、開店してもらおう!」

春香「いらっしゃいませー!」

真「いらっしゃいませー!」

雪歩「せ、整理券はこちらです。こちらでどうぞ。はうう・・・」

客「いつも応援してます!頑張ってください!」

千早「ありがとうございます」

客「千早ちゃんの歌声が大好きです!」

千早「そう言ってもらえると嬉しいです。これからもよろしくお願いします」

客「いつも車で聴いてます。頑張ってください」

千早「安全運転でお願いします。お気をつけて」

客「うちの家族全員ファンです!応援してます!」

千早「ありがとうございます。これからも頑張ります」

春香「なんか私まで嬉しいなぁ」

真「だね。分かるよ」

雪歩「いつか私たちも、出来たらいいね」

p「笑顔が本当に柔らかくなったなぁ・・・。ぐすっ」

美希「千早さんの大ファンなの!サインくれると嬉しいな!」

千早「ありが・・・って美希、あなたなにしてるの?」

美希「えへへ!撮影の合間に抜けてきちゃったの」

春香「だ、大丈夫なの?」

美希「なの!」

律子「も~、無理言って休憩にしてもらったんだからね!」

p「ごめんな、律子」

美希「ハニーひどいの!どうしてミキこの企画に出られなかったの!?」

p「だからどうしても都合がつかなかったって謝ったじゃないか・・・。それと外では・・・」

律子「はいはい、ワガママ言わないの。あっちでカメラ回ってるんだからね」

美希「ミキちょっとお邪魔してくるの」

p「少しならいいよ。サプライズって感じで」

律子「プロデューサーがそうやって甘やかすから・・・!」

p「申し訳ない」

律子「この借りはあとできっちり返してもらいますからね!」

真「お疲れさま、千早」

千早「えぇ、お疲れさま」

春香「あははっ、見てよ千早ちゃん」

雪歩「美希ちゃんったら、ふふっ」

p「あいつめ、一番でっかくサイン書いていきやがって」

千早「美希らしいです。いいじゃないですか」

春香「完売したね、今日だけで」

真「店員さんも嬉しい悲鳴って感じだったよ」

p「あぁ。喜んでもらえてなによりだよ」

雪歩「もっと、こういうの出来たらいいですね。その、お店さんに恩返しっていうか・・・」

真「うんうん!」

p「そうだな。またやろうな」

春香「じゃあ最後に千早ちゃん一言!」

千早「あ、えぇっと、とても楽しかったです。ありがとうございました」

千早「また、出来たらいいですね」

千早『また、出来たらいいですね』

春香「・・・はい、cdショップ体験記でしたー!」

美希「うちのお店にも来てほしいって人は、こちらのあて先まで!」

春香「この辺りに、この下の辺りにきっと出てます」

千早「cdショップをお手伝いしちゃいm@s!!のコーナーまで、お送りください」

美希「今度はミキも絶対行くの!」

春香「それじゃあ次のコーナー!!、の前にcmです」

 ハイcmハイリマシター

美希「ミキも次は絶対行くからね!」

p「あぁ、任せとけ」

春香「インストアライブとかもやっちゃったりして」

千早「素敵ね」

春香「面白かったよね」

千早「視点が違うと、見えてくるものも違ってくるものね」

春香「あぁやって今も私たちのcdが売られてるんだよね」

 ライシュウモー ナマッスカサンデー

伊織「・・・」

真「なに怒ってんのさ」

伊織「あの店の私たちのスタンディ(立て看板)に落書きしたの真でしょ!」

真「へへっ、なんのことだか」

伊織「字で分かるのよ!真の汚い字はね!」

真「な、なにをっ!」

律子「はいそこまで。目立ってたんだからいいでしょ?」

伊織「ふん!あとであずさにも怒られるといいわ!」

真美「まこちん、あれは真美たちでもやんないよ・・・」

亜美「あずさお姉ちゃんのおっぱいにミサイル書くなんて、鬼のシュギョウだよ・・・」

律子「所業、ね」

真「・・・まずったかなぁ」

伊織「もし私たちが行くことになったら絶対仕返ししてやるんだから」

真「まずったかなぁ・・・」

亜美「でも面白そうだよりっちゃん。亜美たちもやろうよ」

律子「そうね。やれると思うけど」

真美「ねぇねぇ、なんか面白いハナシないの?」

亜美「ウラバナシですな?」

真「面白い話?んー・・・、ボクたちのcdってさ、せいぜい初回限定盤と通常盤くらいだよね?」

伊織「種類が?」

真「そうそう。あっても初回限定盤a、初回限定盤b、通常盤、みたいな感じでさ」

律子「そうね」

真「雪歩と他のアーティストさんの商品見てた時なんだけど・・・」

雪歩『こっちが初回限定盤のaで・・・、こっちがbで・・・』

千早『・・・これはcで、これはdで・・・、これは・・・e?』

春香「な、何種類あるのこれ・・・」

雪歩「通常盤初回プレス・・・?限定盤となにが違うの・・・?」

真『通常盤もaからeまであるんだけど・・・』

千早『収録されている楽曲も微妙に違うのね・・・』

亜美「うげー!なにそれ?全部買えってこと?」

真美「全部買ってたらお金足んないよー!」

律子「メンバーごとにジャケット違いで出したりとか、あるわね」

真「そうそう。でプロデューサーに聞いたんだけど、そういったシングルに収録されてる曲って」

伊織「まさか・・・」

真「アルバムにわざと収録しないんだって」

真美「鬼や!鬼がおるで!」

律子「まぁそういった売り方も・・・あるわねぇ」

亜美「うちらはやめとこうね・・・」

伊織「そうね・・・」

真「あとさ・・・」

春香『あ、真。その新譜はシングルだよ。こっちに置かなきゃ』

真『えっ?だってこれ3800円で2枚組だよ?』

雪歩『・・・シングルだって書いてあるよ』

千早『1枚目が4曲収録で、2枚目が11曲収録・・・。シングルの定義ってなんなのかしら』

真「他にも13曲入りでライブdvdが2枚ついて7980円でシングル扱いの商品もあったよ」

真「かと思えば5曲でアルバム扱いのものもあったし・・・」

伊織「ミニアルバムとか?」

亜美「なにがシングルで」

真美「なにがアルバムなんだろうね」

律子「一応の感覚はあるんでしょうけどね」

真「あと店員さんが言ってたんだけど、ジャンル分けに困るcdとかあるんだって」

律子「ポップスに置いていいのか、ヒップホップに置くべきなのか、みたいな?」

真「うん。結構困るのが声優ってわけじゃないけどアニメの主題歌に起用された新人とか」

真「アニメコーナーに置くべきなのか、普通にポップスに置くべきなのか困る、って」

伊織「そういった悩みもあるのね」

真美「どっちにも置けばいいじゃん」

亜美「ねー」

真「在庫が多いと出来るらしいけどね」

p「あと結構困ったのが」

律子「あら、お帰りなさい」

p「ただいま」

亜美「困ったのが?」

p「今はもういいんだけどな、まだピコピコ動画さんとこの“歌い手”さんたちが出始めた時期にな」

p「知らなかったから普通に邦楽の新譜に置いてたら、お客さんが見つけられなくってなぁ」

p「問い合わせで初めて知って、初音グミのところに置いたら飛ぶように売れた、とかな」

p「今じゃピコ動さんのとこだけでコーナー作れる時代だからな」

真美「店員でも分かんないの?」

伊織「店員だからってなんでもかんでも知ってる訳じゃないってことね」

真「なんだってさ。まぁそういった話も面白かったなって」

p「興味持ってもらえたんなら、企画に乗って大正解だったな」

伊織「竜宮もやるわよ!それで真の写真にヒゲを書いてやるんだから!」

真「やーめーてーよー!」

亜美「亜美だってやんないぜ、いおりん・・・」

 未公開映像編

春香「今これは何をしてるんですか?」

店員「あぁ、声優のcdコーナーを作ってるんですよ」

雪歩「いっぱいあるんですね」

真「すごい数だなぁ、どれどれ」

店員「水樹さんですね。この人は別格ですよ」

真「あ、ボクでも知ってる人だ」

千早「そんなに売れるんですか?」

店員「えぇ。かなり売れます」

雪歩「あと売れる声優さんっていうと?」

店員「坂本さんも売れますね。林原さんも結構強いです」

店員「あとは田村さんとか、堀江さんとか・・・。数年前なら平野さんとか」

店員「あとは・・・今井さんも売れますね」

春香「千早ちゃん、なんでそんな顔してるの?」

千早「なっ、なんでも、ないのよ・・・」

cd売れない 本当に売れない

みんな好きなアーティストのcdはなるべくお店で買ってあげてね

おわり

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