提督「確かに目の前にあったのに!」
大鯨「ど、どうしましょう……」
提督「必ず犯人を見つけてやる!大鯨、君も協力してくれ」
大鯨「お任せ下さい!」
提督「さて、犯人を探すといっても手がかりがなくてはな」
大鯨「そうですね。なら一度状況を整理してみませんか?」
提督「いい案だ。あれはそうだな、執務室の時計がヒトゴーマルマルを少し回ったくらいだったか。息抜きに間宮特性のプリンを食べたんだよ。すると食べる前には確かに目の前にあったプリンがすっかり消えてしまったんだ!」
大鯨「食べたのに無くなる。そんな怪奇現象が起こるなんて…」
提督「そうだ!食べようとした時に赤城が訪ねて来たんだった!」
大鯨「そんなあ!まさか赤城さんが犯人なんですか?」
提督「あの野郎!ボーキだけじゃ飽き足りず、上官のプリンにまで手を出すとは許せん!問い詰めてやる!」
大鯨「ま、待ってくださあい!」
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提督「見つけたぞ赤城!」
赤城「あら提督、何かご用でしょうか?」
提督「てめえよくも俺のプリン食ったな!どれだけ楽しみにしてたかわかってるのかよ!鬼!悪魔!人でなし!」
赤城「……プリンですか?」
提督「そうだ!お前が食べたんだろ!大人しく白状した方が身のためだぞ!」
赤城「プリンなんて食べてませんけど」
提督「嘘だ!プリン返せ!俺のプリン!」
赤城「全く話が見えてこないのですが…」
大鯨「はあ……はあ…。やっと追いついたあ」
赤城「大鯨ちゃん、丁度いいところに。提督は一体何を言っているの?」
大鯨「赤城さん!」
赤城「はい?」
大鯨「自主して下さい!」
赤城「ええ…?」
赤城「……つまりプリンを食べたらなくなった。それで直前に訪ねてきた私が犯人だと思い、こうして尋問していると?」
提督「そうだよ。このプリン泥棒め」
赤城「あの…提督?プリンはご自身で食べられたんですよね?」
提督「当たり前だろ?とろけるような舌触りが最高だったな」
赤城「食べたら無くなるのは当然だと思うのですが」
提督「はあ!?おい大鯨、聞いたか?こいついよいよ俺のせいにしてきやがった!」
大鯨「赤城さん、何か辛いことがあったのかもしれません。でもだからって人にあたっても何も解決しないとは思いませんか?私……赤城さんが帰ってくるのずっと待ってますから」
赤城「何でこんなことで憲兵さんのお世話にならないといけないんですか!ふざけるの大概にしてください!怒りますよ!」
提督「うわあ…逆ギレとかひくわー」
赤城「あああああああ!!!!!!!」
提督「大鯨はこんな風に育っちゃ駄目だそ?優しいままの大鯨でいてくれ」
大鯨「はい!」
赤城「……わかりました。ええわかりましたとも!だったら他の人にも聞いてみたらいいんじゃないですかね!まあどっちがおかしいのかはすぐにわかると思いますけどね!ほら、丁度あそこに千代田ちゃんがいますよ!千代田ちゃーん!」
千代田「はーい、どうしたの赤城さん?あれ?提督と大鯨ちゃんも一緒?」
提督「聞いてくれよ千代田。赤城の奴がさあ……」
赤城「提督は黙っていて下さい!あのね、千代田ちゃん。今からする話を聞いてどっちがおかしいか答えて欲しいの」
千代田「まあ千代田に答えられる範囲で構わないなら」
赤城「ありがとう。それで話って言うのはね……」
赤城「……と言うわけなの」
千代田「成る程ね。そんなのだれが聞いてもわかるでしょ?」
赤城「そうよね!千代田ちゃんが来てくれて助かりました。どう考えてもおかしいのはてい……」
千代田「プリンを食べたのは間宮さんよ」
赤城「と…く……?」
提督「そんなまさか!?」
大鯨「一体どういうことなんですか千代田さん!?」
千代田「だってよく考えてみてよ。プリンを作ったのは間宮さんよ?当然、プリンの製作者は間宮さんになるわけ」
提督「ま、まさか!」
千代田「提督も気付いたみたいね。そう、間宮さんはプリンを自在に操る事のできる一級のプリンニストなのよ」
大鯨「そ、そんな事が…」
提督「こうしちゃあいられない!間宮の所へ行かないと!ありがとな千代田!どこかの一航戦とは違ってさすがだよ」
大鯨「今度何かご馳走させて下さいね!では、失礼します」
千代田「頑張ってね~」
赤城「……え?」
千代田「じゃあ千代田も行くから。またね赤城さん」
赤城「あ、ありがとう…ま、またね?」
赤城「……あれ?」
赤城「……あれ?」
ちょっとカレー売りに行ってくる
続きは後で
このSSまとめへのコメント
こんな感じの4コマあったなぁ
タグにホラーとサスペンスが付いてるのが一番笑った
ナンダコリャ