花陽「凛ちゃん、私はここにいるよ」

凛「おかしいにゃー、凛は元気だよ！」

花陽「凛ちゃん……なんで……」

希「かよちん、今日はもう遅いから帰ろ？」

海未「凛……明日もまた来ますから、大人しく待っていてくださいね」

凛「ｶﾞﾁｭｶﾞﾁｭｶﾞﾁｭｶﾞﾁｬ」

海未「凛、駄目です。スプーンは食べ物ではありません」

凛「凛は凛だよ？」

穂乃果「ほ、ほら。明日あれ持ってこようよ、ライブのDVD！」

真姫「確かに、あれを見たら少しは良くなるかもしれないわね」

絵里「そうね、それがいいと思うわ」

凛「明日は日曜日だから、凛はかよちんとお買い物に行くにゃ」

花陽「ばいばい、凛ちゃん。明日もまた来るね」

凛「」

凛「」

凛「」

凛「」

凛「あれ？　なんで凛こんなところにいるにゃ？」

凛「おかしいにゃ、凛はおうちで寝てたのに」

凛「病院かな？」

凛「これ、病院の服？」

凛「動きづらいにゃ。脱ごうっと」

凛「ははは、はだかんぼにゃ」

凛「おうち帰ろーかよちーん」

凛「かよちーん？」

凛「は？」

凛「いないの？」

凛「なんで？」

凛「側にいるっていったよね？」

凛「凛の側に」

凛「凛だよ？」

凛「凛は凛だよ？」

凛「凛だから……」

凛「」

凛「かぁぁぁよちぃぃぃぃん！？」

看護師「星空さん？」

凛「あああ！　かよちんじゃない人がかよちんじゃないのに！」

看護師「小泉さんなら明日また来てくれますよ」

凛「今がいいにゃ！　なんでにゃ明日がどう！」

看護師「ちょっとチクッとしますよ」

凛「厳しくてね、真姫ちゃんがね、凛は」

看護師「はいはい、寝ましょうね」

凛「凛はね、凛なのにね」

看護師「おやすみなさい」

凛「凛……だよ……」

看護師「……まだ若いのに、可哀想な子」

翌日　病院

凛「」

花陽「凛ちゃん、おはよう」

ことり「DVD持ってきたから、一緒に見よ？」

凛「ででま」

花陽「ちょっと待ってね、今セットするから」

希「ウチがやるやん」

ｻｧｰﾕﾒｦｰ

花陽「ほら、始まったよ」

凛「え、あれ？」

花陽「凛ちゃん？」

凛「みゅー……ず……？」

穂乃果「凛ちゃん！」

海未「そうです、私達ですよ！　貴女を含めて、私達９人なんですよ！」

希「記憶が戻ったんか！？」

凛「ﾋｯ」

にこ「待ちなさい、何か様子が」

凛「ひいぃいいいいいぃいい！！」

花陽「凛ちゃん！？」

凛「あ、ああっ！　凛、凛は、解放され、なんでみゅ」

凛「」

にこ「気を失ったみたい、ね」

穂乃果「一体どうしたんだろう、ライブを見た瞬間暴れ出して……」

海未「解放された、とも言っていましたね」

花陽「……あの」

希「もしかしたら、凛が……してもうた原因は、ウチらやったんかな」

絵里「ちょっと、希」

希「薄々おかしいと思っとったんや」

希「誰にも感情見せへん、誰にも喋らへん」

希「なのに看護師さんだけには反応する」

希「ウチらのこと、意識から外しとるとしか思えへん」

花陽「凛ちゃんはそんなこと！」

希「無いとは言い切れへん！」

花陽「ッ！」

希「凛はウチらの仲間や。ウチらはそう思ってるけど、凛がどう思ってたかは分からん」

海未「そういえば、凄い目で睨まれたことがありましたね……」

穂乃果「私もそういえば……」

花陽「だ、だけど！　そんなの……」

凛「あ、あ」

花陽「凛ちゃん、大丈夫！？」

凛「凛、凛は」

花陽「うん……」

凛「凛は、皆のこと」

花陽「……」

凛「殺したいくらい、大好きだったよ」



終わり

凛「地獄に一番近い場所」

これの続きかな？