ゲンドウ「冬月…」
冬月「何だ、碇。」
ゲンドウ「そろそろ本気でシンジと仲良くなりたい」
冬月「お前が!?」
ゲンドウ「ああ。」
冬月「何故にまた、そんなことを言い出すのかね」
ゲンドウ「何かいい案は無いかね」
冬月「…無視するな、碇。」
ゲンドウ「シンジのメアド…ネルフに登録してあるか?」
冬月「…恐らくな。」
ゲンドウ「あるか…」カタカタ
ゲンドウ「あった…」ニヤ
『ikari.shinji@nerv.un』
ゲンドウ「冬月。」
冬月「何だね。」
ゲンドウ「どうやって…メールを送ればよいのだ」
冬月「左下に『スタート』のメニューがあるな?それをクリックしてだな…」
ゲンドウ「こうか」
冬月「…でだ。『すべてのプログラム』からメーラーを立ち上げろ」
ゲンドウ「『メーラー』とは何だ。野菜の皮むきか?」
冬月「それはピーラーだ。メーラーはこれだ」カチッ
ゲンドウ「なるほど、ここにメアドを入力するのか」
冬月「そうだ。」
ゲンドウ「さて、内容をどうしようか」
冬月「まずは、お前からのメールであることを書かねばな」
ゲンドウ「そうか。」
『これは碇ゲンドウからのメールだ』
冬月「違う!メールはもっと軽い文章を打て。」
ゲンドウ「そうか…」
『ゲンドウだよ』
冬月「…まぁいいだろう。そしたら一行空けて…」
ゲンドウ「この『?』キーを使うのか」
冬月「それはエンターキーというのだ。」
ゲンドウ「ではこのエンターテイメントキーを押す」カチャカチャ
冬月「碇…お前わざとだろ。」
こうして完成したのがこちら
『ゲンドウだよ
シンジ、父さんと 仲良くしよう
総司令こうsむ室まで来い。(^ω^)
まっている』
ゲンドウ「送ってしまった…」
冬月「…よかったな。」
ゲンドウ「ああ。だがやけに緊張する。返信が怖い」
冬月「あのな。碇、すぐに相手がメールを見られるとも限らないのだぞ。」
ゲンドウ「問題ない」メガネクイッ
レイ「碇君」
シンジ「何?」
レイ「メアド…交換しましょう」
シンジ「あ、いいよ。珍しいね。綾波から話しかけてくるのって。」
レイ「…そう。」
レイ「私のは『ayanamireianatahashinanaiwawatashigamamorumono.waraebaiitoomouyoanatadareeva.pokapokasuru@nerv.un』」
シンジ「長いね…」
レイ「スパム対策」
シンジ「えっと、もう一回言ってもらえる?」
レイ「『ayanamireianatahashinanaiwawatashigamamorumono.waraebaiitoomouyoanatadareeva.pokapokasuru@nerv.un』」
アスカ「こ~らバカシンジ!ずいぶんファーストと仲いいみたいね~」
シンジ「あ、アスカもメアド交換しようよ。」
アスカ「はぁ?何で私がアンタなんかにメアド教えなきゃなんないわけぇ?嫌よ、イ・ヤ!」
シンジ「あっそ。ごめん綾波、紙に書いてもらえる?」
レイ「構わないわ」
アスカ「ちょっとファースト!アンタもバカシンジにメアド教えるわけ!?こんなやつにメアド教えると、何されるかわかんないわよ!」
シンジ「ちょっとアスカ…」
レイ「誰にメアドを教えるかは私が決めるわ。あなたには関係ない」
アスカ「なっ…」
レイ「それに、碇君はそんなことしない」
レイ「お前こそ何だ」
レイ「いっつもいっつも碇君にとりついて」
レイ「顔さえ見りゃぁバカ、バカ、エロ、スケベ。」
レイ「恥を知れ。バカはお前だ。」
レイ「わかったかこのゲルマンソーセージ」
レイ「ごめんなさい、口が滑ったわ」
アスカ「殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる」
シンジ「…えっと」
シンジ「あ、メール来てる」
シンジ「知らないメアド…」
シンジ「怪しいな…削除削除っと。」
シンジ「これでよし」
レイ「行きましょ、碇君。こんなゲルマンソーセージと付き合ってたら、碇君もソーセージになる」
シンジ「…えっと。アスカはソーセージじゃないかな?」
アスカ「なんで疑問形なのよ!!」
シンジ「…」
レイ「弐号機の人は口の匂いがソーセージ」
シンジ「…」
青葉「日向」ニヤニヤ
日向「どうしたんだよ。カーネルみたいな顔して」
青葉「いいもの手に入れたんだ」ニヤニヤ
日向「なんだよ。」
青葉「ほい!」ジャーン!
青葉「マヤちゃんのお写真!」グフフ
日向「…好きだなお前…。」
青葉「赤木博士が売ってたんだ。お前も行けよ。葛城三佐の写真もあったよ?」
日向「なにぃ!?何故それを早く言わない!?」
青葉「好きだなお前。」
日向「うるさい!葛城さんとは、別にその」
青葉「おやーこれは何かな?googleで『日向 葛城』と入力すると~?」カタカタ
日向「ん?」
青葉「『肉体関k」
日向「ばかやろう!!!!」
青葉「まぁまぁ。それより、聞きたいんだが。」
日向「何だよ」
青葉「ズバリ、本当のことですか?」
日向「…何がだよ」
青葉「『日向 葛城 肉体関係』の件に決まってるじゃん。」
日向「なっ!!」
青葉「心なしか赤くなったぞ?」
日向「…」
青葉「言えよ~」
日向「…」
青葉「では、いつ言うか」
日向「今でしょ!!」
青葉「さあどうぞ!」
日向「謀ったな!!」
ゲンドウ「楽しそうだな」ゲッソリ
青葉「司令!」
日向「どうされたんですか、そのやせ細ったお体!」
冬月「なに、息子に送ったメールの返信がもうかれこれ3日は来ておらんだけだよ。」
ゲンドウ「問題ない」クイッ
日向「…そうですか」
シンジ「綾波、まずいよやっぱりあんなこと言っちゃ…」
レイ「何故?どれも本当のことよ。」
シンジ「本当のことでも、言っていいものと悪いものってのがあるんだよ…。」
レイ「そう。…碇君、話があるわ」
シンジ「さりげなく話逸らしてない?」
レイ「碇君は私と弐号機の人、どっちが好きなの」
シンジ「えっ」
レイ「どっち」
シンジ「えっと…」
ヴィーッヴィーッ
シンジ「メールだ!(ホッ)」
シンジ「あれ、またあの知らないメアドだ。削除っと」
レイ「碇君、そのアドレス、司令だわ」
シンジ「えっ」
レイ「読んであげて」
シンジ「うん…」
『ゲンドウだよ!
シンジ、父さんと 仲良くしようよ(´・ω・`)
総司令公務室まで来い。(^ω^)
まっている!(°∀°)』
シンジ「…」
レイ「行ってあげたほうがいいと思う」
シンジ「でも」
レイ「司令がこんなに無理して書いたメールに答えないなんて、酷いと思うわ」
シンジ「うん、まあそうなんだけど…」
ゲンドウ「今度こそよいメールだったと思うぞ」
青葉「俺たちの協力のおかげっすね!」
日向「ちょっと」
ゲンドウ「よい。感謝している」
青葉「ありがたき幸せ!」
ゲンドウ「だが…あれでシンジは来るのか」
青葉「はい!自信を持って言えます!いいですか、司令に足りなかったのはフレンドリーな感じです。それを『顔文字』で克服した司令には、もはや使徒と言えどもかないませんよ!」
ゲンドウ「…そうか」
青葉「そして、シンジ君を呼んだときに使える、今流行りの言い回しを教えましょう!」
青葉「『いつやるか?』」
ゲンドウ「『今でしょ!』」
青葉「だいぶうまいですよ司令!」
ゲンドウ「そうか」
青葉「これでシンジ君と仲直り確定ですよ!」
ゲンドウ「そうか」
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..::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.> .
/::::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:` ….
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キ キ キ ::::::::::::::::::/:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:/ ゙`y///}
. .∨:::::::::::::/:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:/ } /// シンジ君、接近中!
キ キ キ::::::::::::,':: ':.:.:.:.:.:.:.:.:.:ム\ , ;'///
} } } ::::::::/::/ :.:.:.:./:.:.:./__tッ ゙ソ ,イ/ィ′ やりましたね!司令!
>''" /::::::::/::::':.:.:.:.:.':.:.:.:/ {7//.′
>''" .>''":::::::::::::.':::::.:.:.:.:.:.i:.:.:./ ∨/{ あとは、林修先生の『いつやるか』を忘れずに!
''" .>''":::::/:::::::::::::::::.':::::.:.:.:.:.:.:l:.:/ _ __r一’/|
イ::::::::::::::: '::::::::::::::::::::i::::::.:.:.:.:.:.:l'′ { ̄у//// |
_|:::/::レヘ::l:::/、::::/::::::从 ::::::.:.:.人_ _,:′/////
} wレ’ ル′ Ⅵ/∨ レヘ::::::ミ:.:.:.:.:. //////レ′
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 ̄ ̄ ̄\ ̄\: : /:/ ̄ ̄ ̄ ̄`ヾx
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丶ヽ i;r、 ,,r'':::::::::::::::ヾ__,、,_ir ':::::::::::::::::ヽ_/,liri' / ・ ・ ・ わかった。やれるんだな?
`j、 l;l ゙ii::::::::::::::,; -メ‐、 ヽ::::::::::::::::::::ノ ,irメ /
/:lトヾ,, ヾ--./ / ./ヽ, `──‐‐´ ,r/l_/::::\
/:::::|iiilヾヽ,_/ , ' / i !;i liiil::::::::::\ _
_, -/´:::::::lr'ヽjl´ ,, ' ./ / _,-` j;トjiii/:::::.:.::.:.:.:.|:ヽ_
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_
_,、-‐ '' ~ ̄ _`ヽ、_
/´ / r'ニ三ヽ\} ^ヽ、
/ / | ̄ ̄¨`ヾム;_=ニヽ
/ / | `lヾ|l
// ! / ‐7 ̄`''‐、,_ | レ|
l | | / f_ラア'丶 ,ィ‐‐〈/ l|
|l / / ,|  ̄´ 〈マヽ/|! ||!
|! / / / ,l ヽ` | ! |′
/ l / / ,/ ,.._ =ィ''’/ ! | 自信出して下さいよ、司令!
/ ! / / ,/ ヽ、二,ァ / | |
/ / / / / ヽ '' ‐ / | ! シンジ君到着までの推定時間、あと2分です
./ / ,.イ // i: \ /| !l
l / '| l l/、.,,_ ! `‐_、..,,/ / |
! / | | / /``'‐、,ィ!´ , / /|
ゞ‐、i| ! | l| / /y } ,/ / イ|
`\| |‐<_ / 7l l,/ / / l /
>!'゛ `_ 〈∠ill| l--'イ| / !/
/ ^`ヽ\ll「lヽ、_'´ノ′
ヾ,リ| \`t.、_
', | \ヽヾ'‐t-、
| | ヽ! l | \
__ヾ:.vz __
, . : : : : : : : : : : :\
7: : : : : : : : : : : : : : : `ヽ
/. : : : : : : : : : : : : : : : : :〈
7.: :/: : : : : 从ハ: : : _: : {
≧:}レノイ'´ `゙` }rく
/.::}从>=、__彡==ミr゙ .':.\
/.::::::∧ミ乂__.ノ⌒ゝ. __ノノイ.::::::. \ ああ。問題ない。
,..:::´::::::::::::::::::ハ 厶_ji_ 〃::::::::::::::::.`:::.、
/.:::::::::::::::::::::::::::>'´rー==ミ:、':::::::::::::::::::::::::::::::\
/.::::::::::::::::::::::::> ´  ̄ ̄ミz ` <:::::::::::::::::::::::::::.
,:::::::::::::::::::::::/ r彡´二ユ `ヽ::::::::::::::::::::::,
,::::::::::::::::::::::∧ r<::〉> ´ <=ミ ∧::::::::::::::::::::,
}:::::::::::::::r-く\`フ´::::::://,`´///∧:::::::.>彡/ ヽ:::::::::::::::;
. {:::::::::::::/.\///,7.::::::::::\//,>´ |::::::::::::.∨///イ ∨:::::::::}
/.::::::::::/´.::::::::::::::`::.ノ .::::::::〃//,∧ .{::::::::::::{:::::::::::::::::::::`∨:::::ム
./.::::::::::/.::::::::::::::::::::::/.::::::::::://////∧|:::::::::∧:::::::::::::::::::::::∨:::::ム
::::::::::::/.::::::::::::::::::::::/.:::::::::::::{///////ハ.!:::::::::::::∧:::::::::::::::::::::::∨::::::ハ
r '――- 、_-、 \`丶、
,ィ′ニ二 ー 、 \ ヽ、、`‐ 、
r'  ̄ ̄_、 ̄ヽニr‐''\ ! ヽ. l、
y'´//ィァ八\_」 ヾ|_ | l |
,.ノ∠_,ハ (_メ='r'´ ノ ノ( /{_| | イ l_
r 、_ン¬'´ ゝ/ごj′ ‐=:、_^ { ト<ぐ^l )
ベ、 (、 j 〉‐'′,〉 `'ッ汀、 りツ) !/
\ \ ,/ 〈 _ j゛ f'∧ \ 〃
_ゝ、\ ヽ √r‐、 く i { ;) j′ そう簡単に仲直りできるとも思えんがな
\、/ \ `7ヽ、 `ラ'`⌒`'’ ` /
、 l\ `l厂ヽ__/ ノ _ /
_ ヽ.| \ 〃 ヽハ _''"{
 ̄ \、 ヽ〃 l 人
ヽ |「i| ゝ ''´ 〉ヽ
|l ! fバ} ∧ / 八
シンジ「失礼します」
ゲンドウ「シンジ!!!!」
シンジ「来ましたけど…仲直りとか、悪い冗談ならよしてください」
ゲンドウ「…その」
ゲンドウ「…いつやるか」
青葉(もうすこし言うタイミングってーのがあるでしょーーーーーーーー!!!!)
シンジ「…は?」
ゲンドウ「いつやるか?」
シンジ「…あの?」
ゲンドウ「いつやるか!?」
ゲンドウ「今でしょ!!!」
シンジ「あの…帰ってもいいですか」
ゲンドウ「えっ……いやそうではなくて」オロオロ
シンジ「なんですか」
ゲンドウ「仲直りしよう」
シンジ「4月1日はもう過ぎましたよ?」
ゲンドウ「…いや、マジだ」
シンジ「…」
シンジ「…嫌です」
ゲンドウ「へ」
シンジ「父さんは僕を捨てました。」
シンジ「だから、僕は父さんを許せない」
ゲンドウ「悪かったな、シンジ」
シンジ「何も分かってない!」
ゲンドウ「ヒィッ」
シンジ「親に捨てられた子供の傷が、どれだけ深く苦しいものか!考えたことはあるの!?」
ゲンドウ「…」
シンジ「それなのに、都合のいい時だけ利用しておいて!」
ゲンドウ「…もうよい」
シンジ「いらなくなったら、どうせまた捨てるんだろ!」
ゲンドウ「…もうよい」
シンジ「父さんなんか、仲直りできるわけ無いだろ!寝言は寝て言え!」
ゲンドウ「…わかった」
シンジ「わかるもんか!」
ゲンドウ「…私が間違っていた。今までの酷い扱いは、本当に悪かったと思っている…」
エヴァ知らないから聞くけど
なんで仲悪いの?
ゲンドウ「だがな、シンジ、いま私はお前と仲直りをしたい…この気持ちは本当だ」
シンジ「嘘つけ!」
ゲンドウ「信じてもらえぬのならそれでいい」
シンジ「信じるもんか!父さんだけは絶対に許さない!」
青葉「修羅場だね」ヒソヒソ
日向「ね」ヒソヒソ
青葉「あーマヤちゃんの写真見てたら《*自主規制*》したくなってきた」ヒソヒソ
日向「家でやれ」
青葉「わかってるよ」
>>32
幼いころ、ゲンドウに捨てられてしまったためです。
シンジ「もういいです」
バタン
ゲンドウ「…」
冬月「…」
ゲンドウ「たかがメールと1回の会話で、仲直りできるとおもった私がバカだった…」
ゲンドウ「…」
冬月「碇、そんなに急がずとも、着実にシンジ君との距離を縮めてゆけばよいではないか」
ゲンドウ「ああ。わかっている…」
青葉「このマヤちゃんの着替えシーン。赤木博士もどこから手に入れたんだろ」ヒソヒソ
日向「僕、興味無いんで」ヒソヒソ
青葉「あ、そっか~君は葛城さんじゃなきゃダメかぁ~」ヒソヒソ
日向「なっ…」ヒソヒソ
青葉「うひょ~」ヒソヒソ
日向「お前、聞くけど。マヤちゃんのどこがいいの?」ヒソヒソ
青葉「マヤちゃんの胸、マヤちゃんの太もも、マヤちゃんのふくらはぎぃwwww」ヒソヒソ
日向「…」
青葉「冗談だって」ヒソヒソ
ゲンドウ「冬月」
冬月「何だ碇。」
ゲンドウ「レイを呼べ」
冬月「何をする気だ!?」
ゲンドウ「ちょっとな」ニヤリ
レイ「何でしょうか」
ゲンドウ「レイ、次学校でシンジに会ったらこう言うんだ。」
ゲンドウ「『碇司令はとってもいい人。人を道具として扱っていたのは彼の不器用さ故。本当は碇君と仲直りをしたい』とな。私が言わせたとは言ってはならんぞ」
レイ「了解しました。」
冬月「…」
冬月(だめだこりゃ)
ゲンドウ「せりふを間違えるなよ」
レイ「はい。」
――次の日
レイ「碇君おはよう」
シンジ「あ、綾波、おはよう!」
レイ「話があるの」
シンジ「何?」
レイ「碇司令はとってもいい人(棒」
レイ「人を道具として扱っていたのは彼の不器用さ故(棒」
レイ「本当は碇君と仲直りをしたいとな(棒」
レイ「私が言わせたとは言ってはならんぞ。」
シンジ「…?」
>>36
主人公シンジは父親のゲンドウに小さい頃何も告げずに捨てられた挙句、14歳の時突然呼び出されて得体の知れないロボットの前に連れて行かれ、何の説明も無くそれに乗って街を破壊している化け物と戦うことを強制された。
しかもそのロボット(エヴァ)は攻撃を受けると乗っている人間に痛みが伝わる為、下手したら死ぬw
本編のゲンドウはシンジに何一つ父親らしい事をしてやらず、ただシンジを自分の計画を達成する為だけの手駒としか見ていない。
>>41
より詳細な解説ありがとう
レイ「…と某司令が」
シンジ「…父さんだよね?」
レイ「…言えないわ」
シンジ「父さんは何を考えてるんだ…綾波にまで迷惑をかけて…」
レイ「碇君…」
シンジ「もう許さない!口も聞かない!」
レイ「…」
シンジ「あんなやつ!僕のこと、都合のいいお人形さん程度にしか思ってないんだ!」
より詳しい説明ありがとさん、なるほどなー
要するにゲンドウはクズ親ということでfaということだな
>>45
そうです。
それを補完しちゃえってことで書き始めたのが今回のssです。
>>45
それを補完しちゃえってことで書き始めたのが今回のssです。
>>47-48
おかしいです。すいません
シンジ「もう怒った!父さんのメアドを晒してやる!」
シンジ「これでよし!あの父さんの泣きっ面が目に浮かぶ!」
レイ「やめて」
シンジ「綾波は憎くないの?あんな、人を道具にする父さんが!綾波だって、きっと父さんから見たら、ただの髪の青い道具なんだよ!」
レイ「碇司令はそんな人じゃないわ」
シンジ「だまれ!誰も信じないぞ!そんなの出鱈目だ!」
ゲンドウ「レイはちゃんと言ってくれただろうか」ソワソワ
冬月「大丈夫だろう。それより、うっとおしいからペン回しと貧乏ゆすりをやめろ。」
ゲンドウ「問題ない」ソワソワ
青葉「司令、例の書類であります!」
ゲンドウ「なにっ、レイだと!?」
冬月「少しは落ち着きたまえ。」
ゲンドウ「落ち着けると思うか?」
冬月「思うとも」
ゲンドウ「そうか」ソワソワ
青葉「あの…使徒に関する書類なんですけど、信じられないことに」
ゲンドウ「何!?シンジだと!?」
青葉「…」
冬月「…」
冬月「何かで気分を紛らしてはどうだ?」
ゲンドウ「そうだな」ソワソワ
ゲンドウ「メールでもチェックするか…」
ゲンドウ「おや、今日はやけにメールが多いな…。」カタカタ
『おめでとうございます!401万円当たりました!』
『エロサイトへのご入会ありがとうございます』
『やせる!使徒コラーゲンダイエット!シャムシエル50gなんと3000円!』
『このメールをあと30秒以内に100人に回さないと不幸になります』
ゲンドウ「…スパムばかりではないか。」
ゲンドウ「どうなっている…」
冬月「…」
pks
シンジ「はぁはぁ」
レイ「貴方の行動は、本当にそれでよかったの?」
シンジ「はぁ…はぁ…」
レイ「…」
>>54誤爆スマソ
レイ「碇君」
シンジ「ああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
シンジ「父さんは最低だ!それに味方する綾波も最低だ!!!!」
レイ「!!??」
レイ「碇司令は最低ね(キリッ」
シンジ「綾波!!」
>>55安価ミス
>>53が誤爆です
シンジ「そうだよ!あんなヒゲ、生きてる価値なんてない!」
レイ「え…ええ…そうね。」
シンジ「エヴァで潰そう!カヲル君のように!」
レイ「そ…それは…」
シンジ「あ、綾波はやらなくていいよ。僕が潰すから。」
レイ(この碇君は…狂ってる…)
>>56名前ミスったorz
ミスりっぱなし…
シンジ「さて、格納庫に行かなきゃね。」
レイ「…やめて。殺すのは残酷」
シンジ「甘いよ!綾波は父さんから酷い扱いを受けて、そんなんでいいの!?」
レイ「でも」
シンジ「僕だったら、殺してから死体も粉砕したいぐらいだ!」
シンジ「いや、そんなんじゃ生易しい!もっとだ!」
青葉「よっ、シンジ君。」
シンジ「あ、青葉さん。協力してください。」
青葉「へ?何に?」
シンジ「父を殺すのです」
青葉「へぇ?シンジ君、落ち着こうか。いいか?人殺しは」
シンジ「立派な犯罪で許されることは無いってのは百も承知です。でも、父への恨みは、それぐらいしないと…」
青葉「いい医者紹介するよ。第三新東京駅から歩いて2分の、『関山精神科』ってとこがあってな」
シンジ「バカにしないでください!」
青葉「すいません!」
青葉「…俺は、悪いけど協力できない。仕事があるし。」
シンジ「そうですか。じゃあマヤさんや日向さんにも頼んでみます。」
青葉「…おう。…ん?」
レイ「」ガクガクブルブル
青葉(あのレイが怯えてる…!)
シンジ「どうしたの?綾波」
レイ「何でも…ない」ガクガクブルブル
青葉(こえー!こりゃ司令にも伝えてみんなで何とかしないと!)
青葉(とりあえずその辺に転がってたブロックを投げつけて気絶させよう!)ポイ
シンジ「!?」
レイ「碇君!!!」
シンジ「がはぁっ!!!」ゴチ
青葉(命中!)
シンジは病棟へ運ばれた。
しかし、病棟からは度々脱走を試み、父を殺そうとした。
シンジは現在、カウンセリングを受けている。
そして、シンジに深い傷を与えた原因のゲンドウは、精神科医から説教されていた。
冬月「おや碇、説教は終わったのかね。」
ゲンドウ「ああ。2時間はあっただろう」ヘロヘロ
冬月「相当ぼろくそに言われたか。」
ゲンドウ「問題…ない…」ヨタヨタ
ミサト「あの司令があんな姿に…」ヒソヒソ
日向「大震災でもきますかね?」ヒソヒソ
青葉「サードインパクトかもな。」ヒソヒソ
マヤ「もー、変な冗談よして下さいよ!」ヒソヒソ
ゲンドウ「1年はシンジと接するなと言われた」
冬月「そうか。」
ゲンドウ「今レイが見舞いに行っている」
冬月「そうか。」
ゲンドウ「私はスレタイの通りただ仲良くなりたかっただけだ」
冬月「今までのツケが返ってきただけではないか。」
ゲンドウ「…ああ。私はシンジを突き放し、そして捨て、道具として利用した。それも事実…。私は…」
冬月「どんなに謝っても過去は変わらない…ということだ。」
ゲンドウ「…ああ…。」
ゲンドウ「シンジ…私は…」
冬月「見苦しいぞ碇。」
ゲンドウ「レイも私を避けていく。私は、…もう要らない人間なのか」
冬月「それがお前の息子が今まで味わってきていた気持ちだ。わかるかね碇。」
ゲンドウ「お前まで説教をするのか」
冬月「どうもよくわかっとらんようだからな。」
――夜
青葉「届いた届いた!!」
青葉「赤木印のマヤちゃんdvd!」
青葉「今日のオカズ♪」
青葉「『マヤdvd』…再生時間220分!すげぇ、さすが赤木博士!!」
青葉「ディスクをデッキに入れてスイッチ」カチ
tv『太陽とともに生きた民!マヤ文明のすべてに迫る!マヤdvd!!』
青葉「」
青葉「」
青葉「俺を騙したな…」
青葉「だがどこにも『伊吹マヤ』とは書いてない。完全なる俺の負けだ…」
青葉「13万も出したのに…」
青葉「ちくしょう!風呂入って寝よ!」
青葉「くっそぉぉぉぉ!!」
ゲンドウ「赤木博士」
リツコ「何です?」
ゲンドウ「タイムマシンはできないかね」
リツコ「もう試作機があります。よかったらご覧になります?」
ゲンドウ「…ああ。是非頼む…。」
リツコ「こちらです。」
ゲンドウ「…どうやって使う」
リツコ「ここにこう跨って、年代を指定するとその年代の自分の体に乗り移れますわ。戻り方がないから危険ですけど。」
ゲンドウ「それでよい。貸せ」
リツコ「!?よろしいのですか?もうこの時代には戻れませんよ!?」
ゲンドウ「…少し人生をやり直す」
リツコ「考え直してください!」
ゲンドウ「決めたことだ」
ブオオオオオン
ゲンドウ「赤木博士、また会おう」
ペシャッ!
その瞬間、ゲンドウの魂は過去へと飛んだ。
シンジとの関係をとり戻すため。
自分の人生と戦うため。
そして、空っぽになった肉体は、l.c.l.へと還元された。
リツコ「…司令…」ポロポロ
リツコ「ううっ…うっ…」ポロポロ
一人試作機の前で泣き崩れるリツコ。だがもはや、取り返しのつかぬことだ。
あの時、止めていればよかったのだ。
罪悪感と後悔が波になって襲う。
ミサト「ちょっと~何泣いてるのぉ~?こんなトコで。」
ミサトの無神経な言葉。
リツコ「司令が…、司令が…」
ミサト「司令なら3階よ。どうしたの?」
リツコ「え?」
ミサトが何かを言っていたかもしれない。
だが、そんなことはどうでもいい。
階段を駆け上がった。
エレベーターなど、待つのがまどろっこしい。
リツコ「司令!」ハァハァ
ゲンドウ「赤木博士…どこへ行っていた」
一体、何がどうなっているのだろうか。
それは、一瞬で理解できた。
司令の隣には、碇シンジ。
そして、碇ユイ。
――そう、碇ゲンドウは、2回目の人生で、かけがえのない家族を必死に守り、未来を変えてしまったのである。
ゲンドウ「何を驚いている。」
リツコ「いえ…あっ」
ゲンドウ「…そうか、今日はあの日だったな」
あの日とは、ゲンドウが過去へと旅立った日を指す。
ゲンドウ「ありがとう…君のおかげで、この家族を取り戻すことができたよ」
ユイ「あら、あの日って何です?」
シンジ「父さんってたまに言動が謎だよね。」
ゲンドウ「…ゲンドウだけにな」
それはまさしく、幸せな家族の姿であった。
母親が死んでいないため、この世界のシンジはネルフ司令の息子と言うだけで、ただの中学生だった。
またレイもおらず、使徒とはアスカとカヲルで戦っているようだ。
何はともあれ、シンジとの仲直りを達成したゲンドウは、補完計画を成し遂げたといってもよいだろう。
最後に、本編の碇ゲンドウにも、息子に対する親としての愛の心が少しでもあることを願い、結びとする。
【完】
すいません最後とかgdgdで…。
でも、後悔はしていない。
楽しんでもらえたらよかったです。
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