橘ありす「地球最後の日」 (122)



前作
モバP「ハッピーバースデー、ありす!」
:サプライズパーティに失敗した
:ありすと光が仲が良い

という設定です。見ていなくても楽しめる構成を心がけておりますが、お暇な時にこちらも見ていただけると幸いです


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1408454790



事務所:給湯室

モバP「そうか、そういう事だったのか……今日、ええ、手筈通りに。お昼過ぎくらいには」ピッ


モバP「許せ、ありす。お前の為なんだ」


モバP「……生き永らえてくれよ」
事務所:給湯室

モバP「そうか、そういう事だったのか……今日、ええ、手筈通りに。お昼過ぎくらいには」ピッ


モバP「許せ、ありす。お前の為なんだ」


モバP「……頑張れよ」

ミスです。訂正します



事務所:給湯室

モバP「そうか、そういう事だったのか……今日、ええ、手筈通りに。お昼過ぎくらいには」ピッ


モバP「許せ、ありす。お前の為なんだ」


モバP「……頑張れよ」



事務所:休憩室

光「『涙の雨 うつむかず 今は進めるよ♪』」


飛鳥「『雨のち晴れを 見ていたい♪』……もうワンテンポ、早くても大丈夫だよ?」



光「いや、ダンス込みにすると、これくらいがちょうど良いかなって」


飛鳥「ン……確かに、マージンはある方がいいだろうね。これでいこうか」


ありす「二人は、随分仲がいいんですね」



南条光(14)
http://imgur.com/n8TZi0a

二宮飛鳥(14)
http://imgur.com/cwLlnOG

橘ありす(12)
http://imgur.com/99k7JS2



飛鳥「これから芝居のレッスンだし、ステージも近いからね。見に来てくれるかい?」


ありす「はい。楽しみにしてますね」ニコッ


光(ありすちゃんも、随分慣れたなぁ……そろそろか?)


ガラッ



モバP「お待たせ。残り物の再利用だが、良いな?」コトッ


飛鳥「フッ……なかなかキミも、エコロジストじゃないか」


ありす「残り物?食べられるんですか……?」キョトン


モバP「作って食べきるだけが、食生活では無いって事だ。今盛るから待ってろ」


光(残り物を食べる経験が無い?外食ばかりって事、なのか?)



光(……そう言えば、誕生日だって、夜遅いのに事務所に来てたし……もしかして、なのか?)


ありす「フレンチトーストと野菜スープですか」



飛鳥「いただきます……ン?甘みが少ないな」モグモグ


モバP「もう食べてるのか!?イチゴミントジャムか、ハチミツとシナモンがある。好みなら、塩コショウでもいいぞ」


ありす「イチゴミントをください」モグモグ


飛鳥「ハチミツ、粉砂糖にしてもいいかな?」


光「あ、粉砂糖シナモンにコショウ使っていい!?」



モバP「どうぞ。スープは前のパスタソースを、ブイヤベースとホールトマトで延ばしたものだ」


飛鳥「あさりか。パーティには、参加し損ねてしまったね。申し訳ないな……橘さん」


ありす「いいえ、そんな……カード、ありがとうございました」



光「そう言えば、ドライフルーツは使ってくれてる?」


ありす「あ、それが……使ってはみたんですけど、量の配分を間違えちゃって」


ありす「甘くなり過ぎてしまったので、適当な甘さになったのを、また焼きますね」



光「うーん、そっか!足りなくなったら、いつでも言ってね!ドンドン送って貰うから!」


ありす「ふふっ。ありがとうございます!」


飛鳥「ヒュウ。お熱いようで」


モバP「冷蔵庫のイチゴの塊は、それだったか……口に粉砂糖ついてちゃ、キマらないぞ?ほれ、ナプキン」



光(ところで、相棒。ありすちゃんがこうも適応してるってことは……そろそろか?)コソコソ


モバP(ああ。遂にその時が来た、来てしまった……)ヒソヒソ



ありす「あの、二人ともどうかしましたか?光ちゃんだって、あんまり進んでませんし」モグモグ


光「ン……大丈夫だよ!ちゃんと食べてるって」


飛鳥「光は燃費悪い割りには、あまり食べないね。だから背だって」フキフキ



光 ありす「「小さくない(です)!140はある(ます)!」」バッ!


飛鳥「……ふっ、これは失敬したね」ファサァ


モバP「……耳もとで騒ぐな」キーン……



ありす 飛鳥 光「「ごちそうさまでした!」」


モバP「お粗末様でした。光はビデオのレビュー、飛鳥を少し借りるぞ?」


飛鳥「……そうか、もうそんな時期なのか」


光「うん。覚悟を決めないと……うーんっ」



ありす「あの、Pさんと二宮さんは、何処へ行くんですか?」


飛鳥「フッ……楽園だよ」スタスタスタスタ


モバP「次の衣装の点検だ。何パターンかあるし、飛鳥のチョイスなら外れないしな」スタスタスタスタ



ありす「はあ。ありがとうございます」




ありす(今日の皆は、どうもこう……私の知らない事ばかり、話してるように思います)


ありす(……あまり、面白くありません)ムスッ



光「さてっ……とっと。今からビデオ行くけど、ありすちゃんも観る?」


ありす「本読みながらですけど、いいですか?」


光「どんなの読んでるの?」



ありす「小説です。最近、ペーパーバックに凝ってて」


光「ペーパーバック?」


ありす「アメリカの古いSFですね、特に。太陽系の全ての星に原住民がいたり、火星人の二つの民族の片方が美女だったり……」


光「うわ、古典だ」



ありす「はい。なんですけど、英語の多読に役立ちますし。古さは古さで楽しめるようになりました……タブレットなら、かさばりませんし」


光「それ、ペーパーバックって言うの?」



ありす「……確かに。視聴覚室って、何処でしたっけ?」


光「屋外のテラスの向こうだよ。アタシが案内するっ!」



事務所:視聴覚室

ありす「結構近いですね」


光「テラスは風が良く流れて、気持ちいいし……あれ?デッキデッキ」


ありす「スクリーンの下の方です」


光「ありがと!そのスペースにっインストォォルッ!」ガチャッウィーン



ありす(アニメですか……えっと、[おるふぁん抗体バロンずぅ]?)


光「DVDをセット、流しながらクーラーを起動、気温を11度に設定、室内時計を4時51分4秒にして……」


ありす「光ちゃん?何をしてるんですか」


光「で、ここでDVDを34分4秒のところまでスキップすると……」



ピコンッ


スクリーン「こんばんわ、南条光隊員。今週のパスワードは?」


光「スペインでは主に平野部に雨が降る」


スクリーン「パスワードチェック、声紋チェック、一致しました。ようこそ第二CDCへ」ツッテケテー


ありす「……ゴジラが喋っている?」



光「よいっしょっ」ペラッ



ありす「スクリーンの裏に、ドア?」


光「……よし、行こっか?」ガチャ


ありす「何処へ、ですか?ビデオは」



光「あー……それは、後でもできるから」


ありす「はぁ」



事務所地下xx階:異常に証明が暗い秘密基地っぽい何か「CDC」



ありす(テレビの裏の扉にあった、暗いトンネルの先には……光ちゃんの見てたゴー、えっと、なんだっけ?に、こんなシーンがあったかもと思える場所が広がってました)



モバP「第二CDCは椅子が固いな」


ちひろ「月面基地からの通信を手早く受け取れますし、防衛ユニットとの連携も手厚いですよ」


飛鳥「より攻撃性の高いCDC、と言う訳か」


モバP「我々は為すことを為すしか無い……一人の大人として、一人の人間として、検討に期待したい」


ちひろ 飛鳥 「ラーサ!」



ありす「……CDC?映画の話ですか」


光「……うん。とうとうこの時が来ちゃった」


ありす「主語を抜いて話さないでください。勿体ぶらないで、教えてくださいよ」


カツンッ、カツンッ



飛鳥「ふふっ、少し遅かったね?」


ありす「ああ、二宮……さん!?」


飛鳥(with赤アフロ)「ブリーフィングの前に、これに目を通してくれるかな?」スッ



ありす(二宮さんの服装が独特で、所謂『攻めた』センスである事はわかってましたけど……あんな時代錯誤なSFみたいなファッションを、好んで着る人でしたっけ?)


ありす「はぁ。えっと、ユーフォー?」パラパラ


飛鳥「……ユゥ・エフ・オゥさ!」デデーン!



ありす「都市伝説でも調べてるんですか?……お戯れなら帰ります」


飛鳥「その資料を見てしまったのだから、簡単には帰せない。まあ、サイゴの刻に少しの差が生まれるだけかもしれないけどね」


ありす「サイゴ?末世論もUFOもUMAだって、非科学的でありえた話ではありませんよ」


飛鳥「科学はね、ロマンを否定しないのさ」


光(何の話?してるんだろ?)



ありす「……いーてぃーえるえふ?」パラパラ


飛鳥「Extraterrestrial life form not from Earth……地球外生命体」


光(飛鳥が噛まずに言ってる……練習したもんな)


ありす「馬鹿げてます。宇宙人なんて」



飛鳥「そうさ。そして、ボクの名は二宮飛鳥……地球は狙われているんだ!」


光(なんで名乗ったんだ?)コソコソ


飛鳥(名乗らないのかい?キミこそよく理解ると思ったんだけど)ヒソヒソ



ありす「内緒話は、やめてください!朝からそればかり……」


ありす「しかし、皆さん宇宙人だのと、フィクションの話をして」

バァーンッ!

ちひろ「いいえ、飛鳥ちゃんの言ってる事は事実よ!」



ありす「あ、ちひろ、さ、ん……!?」






ちひろ(銀レオタード着用)「侵略は、既に始まってるわ……これは、聖戦よ!地球を脅かす、悪魔の討伐よ。ETLFは殲滅です!」



モバP(with宇宙服)「現に、研究室の破壊・テロリズム・誘拐に洗脳と、俺らの受けてる被害は数知れない」


※千川ちひろイメージ映像
http://imgur.com/pL5os42



ありす「……」ポカーン


光「始まってしまったんだ。スペース・ウォーズ……宇宙戦争だ!」


飛鳥「光は、オレンジアフロでいいかな?」スッ


光「ン……サンキュ!」カポッ



ありす「光ちゃんまでっ。なんなんですか、これ?」


モバP「アイドル事務所というのは、世を偲ぶカクレミノに過ぎない……本来の姿とは!」


ちひろ「ETLF対策の、秘密防衛機関……!」


飛鳥「宇宙人と戦ってるなんて、表沙汰に出来る訳がないからね」



ありす(……やっと、皆さんの考えが読めてきました)


ありす(サプライズパースデーの失敗を埋めるための……ドッキリ、ですね)



ありす(全く、ちひろさんもPさんも、皆こんな事に拘って……でも)


ありす(少しは乗っかってみますか。ふふっ、いちいち怒らなくていいくらいに、私は大人になれました。それだけは、感謝します。本当です)


ありす(誕生日を超えたんです。私がただの子供のままじゃないってこと、見せつけてみせましょう)



モバP「アンチ・UFO・ミサイルのサンドバレト。訓練無しでもコントロール出来る、一億総玉砕上等の兵器だ」


モバP「こっちはメッサラ。PaPの日曜細工を再利用したやつでな、木星の重力だって振り切れる迎撃機だ」


ありす「……凄いですね。フィクションとしてなら最高です」


光(withオレンジアフロ)「お金のかけようが違うよね……これが、明日のリアル!」



ちひろ「監視衛生のエーカーベア。で、これが月面基地よ!」


光 「ふわぁ……」キラキラキラキラ


ありす(……なかなか凝ったセットの映像ですね)


ちひろ「では、ブリーフィングを開始します!」


光 飛鳥 モバP「ラーサ!」



ガチャ


ベテトレ ルキトレ「「只今到着しました!」」


ありす「トレーナーさんたち?」


飛鳥「スタッフ全員、ここのメンバーさ」



ちひろ「本日未明、UFOを確認。現在シンデレラガールズプロダクションは、Lv.1の警戒態勢をしいてます」


ありす「……レベルワンって?」


光「『無茶苦茶ヤバイ』ってくらい……かな」


ありす「ヤバイ?」



ビーッ!ビーッ!



ベテトレ「警報!ホスタイル、地球に接近!」


ありす「ホルスタイン?」


飛鳥「敵だ」



ベテトレ「システムをエーカーベアとリンク!」


ルキトレ「減速確認、月面基地からコール。ソフトバストタッチから!スクリーンに移します!」

ピコンッ

スクリーン「こちらソフトバストタッチ!ホスタイルを観測!数は……72!」


モバP「くっ、なんて数の壁なんだ!」


スクリーン「光学データを転送!射程内に入りしだい、攻撃するよ!」



スクリーン「ファイアぁぁ!???15機撃墜!57機防衛ラインを突破……ごめん……」


光「よくやった!残りはアタシ達にまかせろ!」サムズアップ!


ちひろ「迎撃態勢!警戒レベル5!隔壁閉鎖!外部と遮断します!」


ガーン!ガーン!


ありす「……閉まってる音?」



ありす(ただのドッキリにしては、いくらなんでも、エフェクトが多いというか……光ちゃんも二宮さんも、凄く真剣な顔ですし)




ありす(……もしかして、もしかする?いや、そんな訳は……でも)



ありす「二宮さん、レベルファイブってなんなんですか?」


飛鳥「『とてつもなくヤバイ』って所かな 」タラッ……


ありす(二宮さんが、冷や汗をかいてる!?)



ちひろ「メッサラ、出撃スタンバイ!」


モバP「ラーサ!任せてくれ」


ありす「だ、大丈夫なんですか!?」


モバP「なに、危険手当は出るさ」


ありす「そうじゃなくて!」



飛鳥「P……無事を、祈る」


光「背中はアタシ達が、守るからな!」グッ!


モバP「サンクス!生きてまた会おう」タッタッタッタッ


ありす(……行っちゃいました)



ちひろ「メッサラにエーカーベアのデータ転送!」


ピコン
モバP in ディスプレイ「こちらメッサラのPヘッズ!出撃許可を要請する!」


ちひろ「進路クリア!オールグリーン!どうぞ!」


モバP「どこがクリアだって言うんだ!?……発進!」



ズモモモモモモモッ……ブワァッ!キィィィン!


ありす(……爆音とともに、何かが右から左へ飛んで行くのを感じます)


ありす「もしかしなくても!私はいま、異常な状況にいる!?」


飛鳥「今はキミも、状況の一人さ……空いてる砲座は、光に撃たせろ!」


光「OK!やぁってやるぜ!」シュタッ



ルキトレ「橘さん、急いで!」


ありす「……私?」


ちひろ「ありすちゃん、ゲームは好きよね?」


ありす「えっと、人並みには」



ちひろ「OK!ルキトレさん、カバーするエリアを見せてください!」


ルキトレ「ラジャー!……あっ」


ベテトレ「慶!次は無しだ!」


ルキトレ「ラーサ、はい!飛鳥ちゃんがゴールド、光ちゃんがレッド!」



ちひろ「ありすちゃんは、エリアブルー!」


ありす「ブルー?……関東から、近畿まで?」


飛鳥「まずはシムから、だね。落ち着いて狙いを定め、目標をセンターに入れてスイッチだ」ギュッ


ありす(二宮さんが、私の手に手を重ねてます……意外と、あたたかいです)


飛鳥「そう、そう、スティックの制御は優しくね。ちょい右、ちょい左、そう。そこをまっすぐ」


ありす「何の話ですか!?」



飛鳥「レクチュアさ。ロックしたら、シュート」カチッ ビシューン!


UFO in ディスプレイ「コンナバカナシニカタ、アッテタマルカヨー!」ボフン!


ありす「……まるっきり、ゲームじゃないですか!」



ちひろ「誰でもコントロールできるように、簡易化させてますからね」


光「くっ、この!でも、一億人の命を預かってる!」カチッカチッ!ビシューン!ボフンッ!


ありす「……一億!?私が、ミスをしたら」



ベテトレ「ミスは、許されない」


ありす「でも、万が一だって!」


ベテトレ「ミスは許されない!……良いな?」ドンッ!


ありす「あ、はっはい……」



ビーッ!ビーッ!ビーッ!ビーッ!


ルキトレ「ホスタイル大気圏突入!追尾します!」


ルキトレ「メッサラ!接近してます!」


モバP「目標をレーダで確認!」


ベテトレ「メッサラ、ホスタイルを追尾!援護!」


飛鳥「さあ、為すべきことだ……攻撃開始!」



ありす「はっ、はい!」カチッ!ビシューン!


ルキトレ「AUM、外れました!」


モバP「しっかり狙ってくれ!ゲームでも無いし、背中はお前しか……がうっ!」ズゴモォッ!ミョウンミョウン……


ちひろ「Pヘッズ!Pヘッズどうしました!?」


モバP「Gがキツイだけだ!RDY、ガン!3……2……1!ファイアー!」ドォォン!


ベテトレ「ホスタイル2機撃墜!6時方向、メッサラにホスタイル接近!」



ピーピーッ!
モバP「ロックオン警戒アラート?援護を!」ピーピーッ!


ルキトレ「ホスタイル、エリアブルーに侵入!」


ちひろ「ありすちゃん!」


ありす「はっはい!」ビシューン!



UFO「アタシガチョクゲキヲウケテル!?」チュドーン!


ありす「やっ、た!」


ちひろ「流石!よっ、期待の新人!イチゴの妖精!」


ありす「そんな……煽てても、何も出ませんってば……えへへ」テレッ


ベテトレ「引き続き援護!」



ありす「はっ、はい!」
(ちょい右……ちょい左……そこっ!)ビシューン!


UFO「アメリアッー!」チュドン!


モバP「よし、その調子だぞ!がんばれっ、がんばれっ、乗り越えれば一人前だ!」


ありす「ここから……えぇい!」カチカチカチカチ!ビシュシュシューン!


ルキトレ「外れました……ホスタイルがミサイルを発射!」



ありす「Pさん!?逃げ、逃げて!」


ザァッ

ちひろ「くっ、ノイズが!」ピッピッ


モバP「……無理だな。人類の未来は……ありす。お前の、貢献にかかってる」



ありす「そんな……そんな!もっと、プロデュースしてくれるんじゃないんですか!?Pさんっ!」


モバP「切り替えろ。お前に必要なのは、そんな強かさだ……ミスなんか、恨んで無いさ。グッドラック」


ありす「Pさん……?」



モバP「ありす、お前は俺の……」

ザァーッ……


ルキトレ「……爆発音確認。メッサラ、通信途絶」



ちひろ「……飛鳥ちゃん!Pさんが死んだわ!」


飛鳥「そう!」


飛鳥「……死んだ!?Pが?嘘だろう?光!」


光「な、なんだって!でも……変わらないだろ、やることだけは!」


ありす「わ、わたしのせいでっ……Pさんが?Pさんが!?」



ありす「……ふぇぇぇぇぇん!」


飛鳥「くっ……だめだ。迎撃を続けるんだ!」グスッ


ちひろ「……ありすちゃん。今のあなたには、皆を守る責任があります」


ちひろ「Pさんだって、生きてたらそうして欲しいと思いますよ」


ありす「み、ん、な……?」



モバP(声)(お前は、俺の希望……託したぞ)


ありす(Pさんの声……。レッスン場で出会った、色んな人たち)


ベテトレ「ソフトバストタッチ!生きて、生きて橘を揉むのだろ!?なのに、なのか!諦めるな!」


ルキトレ「あわっ、目標の40%を排除終了!」


光「爪割れるのはやだけど……紗南仕込みの、16連打だぁっ!アチョー!」ダダダダダダダダダダダダダダダダ!


飛鳥「まだだ!十分に生きてないんだ!」カチッカチッドシュドシュシュン!



ありす「……まだ、抵抗するのなら!」ビシュシュシュシュシューン!ズドォン!



ありす「とまってよ、とまってよぉ!」カチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチ!


飛鳥(意識が集中し過ぎてる?ボクの時より、良い反応だな)カチカチ



光「うーっ、紗南みたいにはいかないか……」


光「でも!ありすちゃんの見てる手前ーっ!」ビシューン!ビシューン!ビシューン!


光「やった!スリーポイント!」ズドドドン!……スポッ


光「……すぽっ?」


光「わわわ、コントローラが離れてくっつかない!」アセアセ



数分後

ちひろ「UFO、残存数は!?」


ルキトレ「ゴールド4、レッド5!ブルー……15」


ちひろ「ありすちゃん、冷静に狙い撃って!飛鳥ちゃんみたいに……」



飛鳥「……あいるびーばっく」バタンキュー


ちひろ「……飛鳥ちゃん!?メディック、メディック!」


ルキトレ「ラーサ!」エッホッエッホッ



ちひろ「ありすちゃん、きつくなるのはわかるけど……頼めるかしら?
ゴールドをブルーに統一!」ピピッ


ありす「やぁ……やぁ……」カチカチ……カチカチ……



ベテトレ「福岡、長崎!ホスタイルの攻撃を受けてる!」

ベテトレ「札幌にETLF着陸。着陸したETLF、破壊活動を開始!」

ベテトレ「ホスタイル、首都圏にも接近!」



ちひろ「ありすちゃん!」


ありす「やってます……やってますよ!必死に!」


ありす「撃っても撃ってもキリが無い相手相手に、どうすればいいんですっ!」ゼェ……ハァ……



光「それでも、守りきるんだ!ありすちゃんなら、それが出来……にゃぁ」キュー……


ちひろ「ああっ、光ちゃんがスタミナ切れに?レッドもブルーに統一!」ピピッ


ありす「光ちゃん?光ちゃん!?」カチカチカチカチ!


ちひろ「残る頼りは、あなただけよ!」


ありす「はいっ、はいぃ!!」カチカチカチカチ!カチカチカチカチ!


ベテトレ「ホスタイル、付近に着陸!補足された模様!」


バチンッ



ちひろ「証明が落ちた……?」ピッピッ!


ベテトレ「ETLFの感あり!当ビルに侵入した模様!」


ありす「しんにゅう……?」


ちひろ「応戦するわ。白兵戦用意!」



一旦落ちます。書き貯めは最後まで出来てます……申し訳ありません



再開します。今日中に終わらせます



ベテトレ「ラーサ!」スチャッ


ありす(銃口がすごく狭いピストル?……レイガン?)


ちひろ「ありすちゃんは、ミッションを続けて……」


ありす「や、やです。私一人で、ここに残れってなんて……」



ちひろ「これ以上、上陸させないためよ……ここだけは、私たちが守るわ」


ありす「でも……でも!」


ベテトレ「残りの敵、殲滅するんだ」


ちひろ「ルキトレちゃんも呼びます。私たちが命にかえても、ここを守りますからね」



ちひろ「……私たちの、犠牲を無駄にしないで」タッタッタッタッ


ベテトレ「短い付き合いだったが、元気でな。もし生き永らえたなら、もっと肩の力を抜いて歌うのだぞ?」タッタッタッタッ


ありす「やぁぁ……」



ピキィィン


飛鳥(声)(数が段違いの時……どうする?)

光(声)(止まんな!ビビんな!ありすちゃんの、思ったそのままに、だ!)

ありす「……いや!」キッ!



ありす「がんばらなきゃ、がんばらなきゃ、がんばらなきゃ、がんばらなきゃぁぁ!」ビシューン!ビシューン!ビシューン!

UFO「ニンゲンフゼイガァァァ!」
UFO「ボクハマケテナァァァイ!」

ズドン!ズドン!

ズブズブ……




UFO(大)「ベルリトアイーダノボウケンハスゴイゾ!」ゴゴゴゴ……



ありす「特に大きいの!?さっきの光ちゃんみたいにぃ……」


ありす「……あちょー!」ダダダダダダダダダダダダダダダダ!


UFO(大)「ヨイテキモヤッツケルカモシレナイ」ドッカン!



ありす「……はっ、はっ……ははっ……やりましたよ、Pさん。ちひろさん、二宮さん、ベテトレさん、ルキトレさんっ……光ちゃん!やりましたよ。私は!やりましたよ!?」ゼェ……


ありす「はあっ、はあっ、……誰も、戻ってこない……まさか、全滅……?」


ゴンッ!ゴンッ!ゴンッ!ゴンッ!



ありす「ちか、づいてる?」


ゴンッ!ゴンッ!ゴンッ!ゴンッ!


??「しゅわー……ぐちょぐちょ……うひひひ……」ズッペタッズッペタッ


ありす(ETLF?の、影が見えます)



ありす「あれが……敵……?」


??「うひひひひひ!」ズッペタズッペタ!


ありす(逃げていった!)


ありす(光ちゃんのテーブルの中の……あった!ベテトレさん達が持って行った、武器みたいなの!)ソイヤッ!



ありす(あ、光ちゃんのアクセと、規格があってる……光った!?)シュシュットスパーク!


ありす(そっか……誕生日にバスケットと一緒にくれた日から、光ちゃんは私を……)


ありす(光ちゃん……みんな!私に、勇気を貸してください……!)スチャッ


ありす(目をつむって耳を塞いで、大声出して猛ダッシューー!)ダッダッダッダ!



事務所:視聴覚

ありす(……戻って来てしまいました。不思議なものですね。部屋が綺麗なまま残ってますし、入り口も閉じてます)


ありす(……戸締りの概念がある、相手ってこと……!?)


ありす(つまり、この外にはETLFの群れがいる、かもしれない)


ありす「怯えてません、私は怯えてません、私は、おび、えてな、んかぁ……」ジワァ……



ガラッ

事務所:視聴覚外「屋外テラス」


ありす「……この、この、この、このぉぉぉ!」カチカチカチカチ!イチゴチャージ!イチゴパゥアー!


ありす「……あれ?」











光「ううー……ド、ドリンクをくれぇ……」グデー


飛鳥「待った。デザートと紅茶が先だよ」パクッ



モバP「そう言いながら、つまみ食いするんじゃないっ……みなさーん!お茶とお菓子をお持ちしましたよー!」


ルキトレ「わぁい!ありがとうございますー!」


ベテトレ「うん、甘味噌とシソのサクサクが……にくいっ」サク


ちひろ「あら、それには緑茶ですかね?」



ありす「……皆さん?Pさん?」キョトン


モバP「なんて顔をしている?」


飛鳥「お疲れ様。ビスケット、食べるかい?」スッ



ありす「二宮さん?光ちゃん?……月は?戦争は?ETLFは?……声は?」


ベテトレ(声)「どうだ?社長と私の新人研修プログラム……『地球最後の日』は」ピキィィン


ありす「ち、ち、地球……最っ後、の、日?ただのスピーカー?」プルプル



光「特撮キットは、アタシとPaPの特製だよ!」


光(こういう細かい作業得意なヤツも、手伝ってくれたしな)


モバP「メッサラのは……まあ、乗馬マシンでな」ミョウンミョウン……


ありす「じゃ、じゃあ……飛鳥さんが泣いたり、叫んでたのは!?」ワナワナ


飛鳥「言ったろう?これから芝居のレッスンだって……ね?」





ありす「……出来レースだって言うんですか?」


ルキトレ「単純にドッキリです。ごめんなさい……」



ベテトレ「いや、遊びでやってた訳ではないぞ?テレビ受けのするアイドルって、やっぱりいるわけだしな?」


ありす「あっ……」


ベテトレ「ドッキリで結果を出すためには、出来るだけドッキリに慣れてる方がいい。事務所の、由緒正しいトレーニングプランだ」



飛鳥「通信のラグに、UFOの移動速度。爆発音といい……ツッコミどころなら、いくらでもあったんだよ?」


飛鳥「まぁ、橘さんの珍しい表情(カオ)を見れて、眼福だったよ」


光「飛鳥の時だって大概だったよ?、顔ぐしゃぐしゃにして泣いちゃって……アタシに『ひぃがるぅ……』って抱きついて来てたし」


飛鳥「……フッ、昔の話さ。ところで、橘さんは?」プルプル



ルキトレ「……あっ、ノびてる!?」アセアセ



ありす「……大きな光がついたり消えたりしてます……」ウーンウーン


モバP「……ちひろさん、聞こえますか、ちひろさん。ありすが、橘ありすが……! 」


ちひろ「……はしゃぎ過ぎました!?」





モバP「この後無茶苦茶介抱した。起きたら物凄く怒られた」


モバP「……反省文1000枚、らしい」



おわり



無双セイバーで遊ぶありすちゃんを、書いてみたかっただけなのです。必死にボタンを連打してるありすちゃんを、書きたかっただけなのです。


元ネタはケータイ捜査官7「地球最後の日(T _ T)」です。主演の窪田正孝氏の名演が光る、素晴らしいコメディでした。
今見てもまったく古ぼけない素晴らしいドラマですので、機会がありましたら是非是非、見ていただきたいです。


しかし、文と映像の間には、情報量に格差があることを思い知らされました……
意味不明な文章や、ご都合な展開が多々あったことを、何卒ご容赦ください。
拙い作品に最後まで付き合っていただき、本当にありがとうございました。



おまけ

テテテテッテーンテーン

 「さよならモバPィ」

      テテテテッ



事務所:屋外テラス

モバP「ありすを事務所に担ぎ、介抱してからぽかぽか叩かれて数分後……テラスに戻って、茶菓子を楽しんでいた」



飛鳥「ボクの事も、光と同じみたいに『飛鳥ちゃん』でいいんだよ?」←身長154cm


ありす「そんな……年上で先輩です。畏れ多いですって」←141cm


光「……んぅ」←140cm



モバP(お冠だったありすも『今度皆で遊びに行くから!』という誘いで、なんとか宥める事が出来た。そんなフォローでなんとかしようとしてしまう俺は、破廉恥な男かもしれない)


モバP(しかし、だ。夏休みであるにも関わらず、これくらいの子が親とでは無く、職場の同僚と遊びに行くのか。それはそれで、なんだかな……)


ありす「……さて。皆さん、お茶菓子が切れたところで、私の持ち込み品を食べて貰いましょうか」ギロッ!



ちひろ「うぇ!?わ、私はこれで……」ブルッ!


モバP「だめです……散々担いだんだ、食べない理屈は無いでしょっ……」ガシッ


ちひろ「ひゃーん!Pさん、震えてますよ!?」ジタバタ



飛鳥「二人は何を怯えてるのかな」


光「さあ?でも、食べていいの?」


ありす「はい。今日のレッスンのお礼です……これを、どうぞ」コトッ





イチゴのタルトらしき何か「GハゲンキノGダ!」ゴゴゴゴゴゴゴ……!



ルキトレ「ケーキなの?これ!?」


ベテトレ「イチゴが七分に白が三分!繰り返す、イチゴが七分に白が三分だ!」


飛鳥「……えっ?この決定的にストロベリー的な何かは、何?」


光「うおおっ!贅沢に使ってくれて、ありがとね!」


ありす「そんな……えへ」カァ



ありす「たくさんありますから、ご遠慮なさらず……!」ニコッ


ありす(クリームとあまおうを擦りあって!別腹のスペースというスペースに、糖分を流し込みます!)


ちひろ「ひぃっ!?ありすちゃんからピンクのオーラの燐光が!?」


ベテトレ「橘は、それを表現できる材料を使っている……?」


ありす「二宮さん、お味はいかがですか?」


飛鳥「フッ……おいしいよ。いろいろこだわりがあったからね……」チーン


ベテトレ「二宮がやられた!?」



ルキトレ「逃げましょうよ!糖分99%みたいなの、人が食べられるわけありません!」


モバP「いや……俺たちには、引け目がある。誰もありすから、逃げる事は出来ない!」ガクガクブルブル


ちひろ「何故なの!?何故作る!?何故食べる!?何故ゲテモノ料理がやめられないんですー!?」


ベテトレ「私たちは……橘にとって、必要のないレッスンをしてたのか……?」


光「飛鳥が白目をむくほど、美味しいんだ?……いただきまーっす!」パクッ



モバP「空が……空が落ちてくる!」ビクンビクン


ちひろ「私の口座が……吸われて行きます……」ウーンウーン


ルキトレ「きれいだった人が、こんな姿に……」


ベテトレ「こんな甲斐の無いオチなんて、あってたまるかぁぁ!」ガクッ




ありす(……仕返しとは言え、流石に甘すぎるケーキと言うのは、大人げ無かったんでしょうか)



光「……うん!すっごく美味しいよ!甘みがちょうどいい!」モグモグ


ありす「えっ?」

おわり


キズヲーナメアウードウケーシバイー



おまけ キャラクターの身長について


学校保健統計調査-平成25年度(確定値)の結果の概要(文部科学省)によれば、平成25年の時点での十二歳女児の平均身長は151.8cmとされています


http://www.suku-noppo.jp/data/average_height_girl_12.html

上記リンクの資料に倣って、あらゆる段階においても-2SD以下のありすちゃんは、医学的に低身長であると言えます。女子小学六年生と女子中学一年生を比較するのは傲慢だと自分でも思いますが、改めてありすちゃんの背は低すぎると言いたいのです……!




子供の年齢別平均身長(女子)14才(中学2年生)
http://www.suku-noppo.jp/data/average_height_girl_14.html

なお、14歳女子の平均身長は156.5cmとなっております……

光ちゃんの身長は-2.5SD未満です。あくまで遺伝だと、あくまで遺伝だと、私は信じています……
遺伝だと、もう伸びない……?

※-2SD以下は、医学的には低身長と考えられています。お子様の年齢と身長を確認し、-2SD以下の場合は、早めに一度小児科にてご相談されることをお勧めします。


参考資料:
文部科学省 学校保健統計調査-結果の概要 平成25年度 調査結果の概要
http://www.mext.go.jp/component/b_menu/other/__icsFiles/afieldfile/2014/04/04/1314157_3.pdf

スクスクのっぽくん
http://www.suku-noppo.jp

html、依頼出して来ました

全く関係はございませんが、この作品が私にとって十本目のssでした。区切りが良いので、過去作を貼らせていただきます。お暇なときに、こちらも読んでいただけると幸いです

モバP「仙台にまゆと」

橘ありす「結城さんとの軽井沢」

モバP「まゆは涙を流さない」

佐久間まゆ「Pさんを監禁したはずなんですけど……」

橘ありす「銀色のドレス」

モバP「ハッピーバースデー、ありす!」

モバP「誰かと一緒の午後の二時」

佐久間まゆ「Pさんに、嫌われてしまいました……」

モバP「プロデューサーパブ?」

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