響「ヤギ…」 (11)


貴音「どうされましたか?」


響「貴音ってなんかヤギに似てるなぁって思って」


美希「えぇ~ 美希的には羊さんのほうが似てるの」


貴音「やぎ…」じゅるり




響「ほら」


美希「?」
貴音「?」


美希「何考えてるのか分かんない所とか このふわふわの髪の毛は羊さんだと思うの 」



響「な、何気ヒドいこと言ってるぞ」


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響「貴音もヤギもとぉっても食いしん坊なんだぞ」


貴音「はて 私はそんなに食べている覚えはありませんが…」


響「…そうなのか」


響「ま、そのヤギがどのぐらい食いしん坊かって言うと」ワクワク


貴音「ふむ」


美希(これって美希はお邪魔な感じのやつなの?)



響「草が無くなったら木の皮、根っこまで全部食べちゃうんだぞ」


貴音「そうですか」


貴音「数ある食いしん坊な動物の中から、響は私の特徴が食いしん坊だからヤギと」



響「あ、その白くて綺麗な毛並みとか、過酷な環境にも耐えれるとか、そういうの含めてだぞ」


貴音「そうでしたか」


美希(眠くなっちゃったし、二人がいい感じだから美希は帰って寝るの)ススス



貴音「私の事を良く見てくれている響がそう言うのですから私はヤギに似ているのでしょう」




貴音「ふざけた理由で私をヤギ呼ばわりするつもりであれば」ギロ


響「ヒ」ビクッ


貴音「一族郎党全て食べていたところでした」



響「あ、あう」ガクガク

貴音「響?」


響「ぅ あう」ガクガク



貴音「フフ 冗談です」


貴音「確かに一度ワニを食してみたいと思った事はありますが」


響「ぜ、絶対ダメだぞ!」


貴音「響の大切な家族なのですから そのような事…」ジュル


響「し、しないんだよな」


貴音「えぇ」


貴音「ではそろそろ夕御飯を食べに行きましょう」

響「ふふ、実は今日実家からヤギ肉が届いたんだ」


響「だからみんなに沖縄のヤギ料理を食べさせてあげるんだ♪」ワクワク


貴音「それでヤギの話を…」


貴音「真、楽しみです」


響「美希と春香に事務所で下ごしらえしてもらってるんだ♪」キラキラ


貴音「響の故郷の味が楽しめるのですね」




貴音「ところで、響はヤギによって環境が破壊されている事を知っていますか?」

響「ふふ 自分完璧だからそのくらい知ってるぞ 」


響(つい最近ネットで見たんだけどな)


貴音「では、世界の侵略的外来種ワースト100と言うものを知っていますか?」


響「?」


貴音「そうですか」


貴音(どうやら嘘をついては無いようですね)


響「あ、美希からメールだ」



貴音(ヤギは国際保護連合という団体に侵略的外来種とされているのです)


貴音(…地球外生命体は定められていないのですが)



響「うがー ヤギの血も料理で使うから捨てないでほしいぞ」


貴音(これ以上貧困問題が大きくなれば私もいずれは…)



終わり

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