勇者「ヒャッハー!シャバ(故郷)の空気、超ウメーwwwww」
魔法使い「そのテンションうざ…い……」
勇者「旅に出て6年…凱旋と来たらはしゃぐに決まってんだろwwwww」
魔法使い「犠牲になった戦士くんと僧侶ちゃんがカワイソ…ウ……」
勇者「惜しい奴をナクシタナー(棒読み)」
魔法使い「汚物は消毒する…よ……?」ボボッ
勇者「ごめんなさい」
勇者「僧侶と約束したからな…いつも笑顔でってさ。だから許してチョンマゲ(笑)」
魔法使い「よし殺そう…」イラッ
勇者「魔法使いに殺される~(笑)目の前の故郷にダッシュで逃げろ~」ダダダッ
魔法使い「はぁ…見てるこっちの方が辛いよ」
勇者「魔法使い早くこいよ!英雄たちの凱旋なんだぞ」
魔法使い「すぐいく……よ…」
勇者「ヒャッハー」
魔法使い(僕だって僧侶ちゃん以上に君の事が好きなのに…)
勇者「Hello!!門番兵諸君。勇者とゆかいな仲間達が凱旋したよ~ん」
騎士長「勇者を連行しろ」
門番兵「ハッ!!直ちに連行致します」
勇者「なに?なによ?パレード準備できてんの?マ~ジ~デ~?(笑)」
魔法使い(凱旋なのに空気がハリつめてる?)
魔導師「魔法使い。あなたはこちらへきなさい」
魔法使い「お師匠さま。お久しぶりで…す……」
魔導師「相も変わらず会話が苦手ですか」
魔法使い「う…ん……」
魔導師「可愛い子には旅をさせよ…っと言いますが失敗でしたね」
魔法使い「お師匠さま。意味がわかりませ…ん……」
魔導師「私の力ではあなたしか救えなかった」
魔法使い「世界は平和になりました…が……?」
魔導師「………」
勇者「王さまはっけーん(笑)ただ今、勇者が凱旋致しました」ビシッ
王「勇者よ…世界を救いありがとう。そして…」
王「これより裁判を始める!」
勇者「誰の裁判ですかね?」
王「勇者よ…貴様の裁判に決まっておろう!!!!!!!!」
勇者「Pardon?」
魔法使い「!?」
勇者「Why?何故に裁判?もしかしてドッキリですかね?」
大臣「裁判中である。私語を慎めっ!」
勇者「oh my God!」
王「証人達よ…出てくるがよい」
証人達「………」ゾロゾロゾロッ
魔法使い「お師匠さま…理由がわかりません。裁判の中止…を……」
魔導師「すまない」
王「証人達よ前へ!」
宿屋店主「世界の宿屋代表で私が証人致します」
勇者「あっ!?おっちゃん久しぶり!おっちゃんの魚料理美味かったよ。また行くからね」
宿屋店主「私達宿屋は…勇者に未払金120万Gを要求致します!!!!!」
勇者「えっ?」
宿屋店主「あんたら勇者一行のおかげで商売あがったりなんだよ!倒産した宿屋も出てるんだ」
武具屋「俺んところもだぞ。俺らは武具代500万Gだ」
道具屋の娘「父は借金苦の為に自殺しました…この悪魔ぁぁぁ!!!!」グスッ
勇者「ま、待ってくれ!どういうことですか!?旅は王さまがバックアップしてくれると約束されたではないですか」
王「知らん!ワシャ~そんな約束なぞしとらん」
大臣「口から出任せ言い王を貶めるとは…もはや勇者ではなく詐欺師ではないか」
魔法使い「おかしい…こんな裁判が許されるわけがな…い……」
魔導師「王は僧侶が亡き者になりご乱心致しました」
魔法使い「王さまと僧侶ちゃんに何らかの関係…が……?」
魔導師「僧侶は王さまの隠し子だったんですよ」
魔法使い「えっ?」
魔導師「この国では王族の子は教会に預け平民の暮らしを学ばせます」
魔法使い「僧侶ちゃんは天涯孤独の身と言ってました…が……」
魔導師「赤ん坊の頃に世界の何処かの教会に預けられ行方教えられません」
魔法使い「それがつい最近わかったって事です…か……?」
魔導師「そうです。悲しみ、憎しみ、王は復讐に走りました」
魔法使い「そんなの間違って…る……」
王「証人達はまだまだおるぞ」
エルフの女王「お久しぶりです。勇者さま」
勇者「エルフの女王さま。助けてください。俺は無実なんです」
エルフの女王「妾は焼き払われた神秘の森の賠償を要求いたします」
勇者「えっ?」
エルフの女王「皆の者も知っての通り神秘の森は大地を育み、空気を浄化し清んだ水により生き物を育てこの世界を守ってきました」
エルフの女王「また元の森に戻すには何千…いえ、何万年もかかるでしょう」
勇者「しかしエルフ族の絶滅の危機は去りました。神秘の森を焼き払ったのは魔王軍ではありませんか!」
エルフの女王「罪人よ!黙りなさい!!あなた達が来なければ神秘の森は失われる事はありませんでした」
勇者「………」
王「次の証人よ!出て参れ」
???「皆様はじめまして…そしてこんにちは」
勇者「えっ?何で?どうして…魔族がここに!?」
ハーピー「我ら魔族は魔族の保護及び絶滅種の賠償を要求いたします」
勇者「魔族が賠償とかフザケンナ!お前らが世界制服を企んだろう」
ハーピー「勇者よ…あなた達が殺した魔族の中には何の関係ない無実の魔族がいたのを知っていましたか?」
勇者「口から出任せをペラペラペラペラと…そう言えば聞いた事がある。ハーピーの歌声には人を操る魅惑の力があると…」
ハーピー「!?」
勇者「王がおかしくなったのは魔族の仕業に違いない!覚悟しろ」ダッ
ハーピー「キャアアアアッ!?」
???「重力呪」スッ
勇者「があああああっ!?」グシャッ
魔術師「勇者よ…彼女は嘘をついていませんよ」
魔法使い(いつの間に?なんでお師匠さまが!?)
勇者「魔術師さ…ま……どうして………」ググッ
魔術師「まだ立ち上がる力があるとは…今の貴方の体重は10000万倍なんですがね」
勇者「これ…くらい…魔王に…比べ……た……ら…」ググッ
魔術師「穏便に済ましたかったんですが…仕方ありませんね」スウッ
勇者「な……に…を…………?」
魔術師「火炎呪!水氷呪!真空呪!」ババッ
勇者「がああああああっ!?」
魔法使い「お師匠さま!やめてください」
魔術師「雷鳴呪!」ババッ
勇者「うがああああああっ!!!!!!」
魔法使い「勇者を守らなく…ちゃ………」ダッ
魔術師「あなたは大人しくしていなさい…呪縛呪、魔封呪」ババッ
魔法使い「なんで?どうして…お師匠さ…ま……」ポロポロ
魔術師「暗黒呪」ババッ
勇者「うっ…」ドサッ
魔法使い「い…いやあああああっ!!!!!!!」
王「証人に襲いかかるとは…正に悪の権化そのもの」
勇者「」
王「早く目を覚まさんかあああぁっ!!!!!まだまだまだまだ証人が控えておるんじゃぞ」
魔術師「王よ…提案があります」
王「なんじゃ?」
魔術師「勇者は半日は起きません。どうか…一時閉廷を」
王「なんじゃと!?仕方あるまい…裁判を一時閉廷をし明日太陽が最も高い正午に開始する。勇者を牢屋に連れていけ」
騎士「はっ!」
魔法使い「勇者を連れていかない…で……治療…を……」
騎士「うるせえええっ!!!!」ガスッ
魔法使い「あぅっ…」
魔法使い「勇…者……」バタッ
騎士「ガキの癖に生意気なんだよ」
騎士2「おいコイツ顔見てみろよ。童顔で綺麗じゃねーか。持って帰ろう」
騎士「毎度おまえのロリコンにはひくわ」
騎士2「誉め言葉をありがとう(笑)では…」
魔導師「そこまでです。今すぐ死ぬか勇者を丁重に運ぶか選びなさい」
騎士&騎士2「丁重に運ばさせて頂きます」タタタッ
魔導師「まずは不肖弟子を連れて帰りますか。転移呪」
不肖弟子×
不肖の弟子○
すまんな…
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