【ダンガンロンパリレーSS】日向「I love こまる」苗木「え!?」 (44)

日向「一目惚れしたんだ」

こまる「………えっ?」

日向「付き合ってくれ」

こまる「えっ、お兄ちゃん何この人、えっ!?」

苗木「だっ、ダメだよ!」

日向「本気なんだよ俺は」

苗木「本気ならなおダメだよ!!」

日向「分かった、結婚させてくれ」

苗木「それでボクとこまるがうんいいよと言うと思って言ってる?」

日向「…いいのか!?」

苗木「ダメだよ!!」

日向「くそっ、なんでなんだ!」

こまる「ねぇお兄ちゃん、なんでこうなったの?」

苗木「それがどうもボクも分からないんだよね。お前に一目惚れしてるって事しか」

こまる「折角半年に1回の学園開放日だって言うから、お兄ちゃんの様子見に来たのに…って言うか」

びしっ

日向「?」指さされた

こまる「この人誰!?前に来た時はこんな人、いなかったよね?!」



※【リレーSS】苗木「ダンガンロンパでリレー!」日向「企画用だ」
【リレーSS】苗木「ダンガンロンパでリレー!」日向「企画用だ」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1406542758/)
のリレーSS本編投下スレです。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1407681803

日向「なんで……なんで俺の気持ちが伝わらないんだ!?」

日向「確かに一目惚れかもしれないが、俺はこまるさん、お前を思っているんだ」

苗木「初対面のボクの妹にお前って言わないでよ!」

日向「ほら!こう言うものだってプレゼントできる!」
つ【希望ヶ峰の指輪】

こまる「ほんといいですよ、気持ちだけで…」

日向「ちくしょうっ!」だっしゅ

苗木「あっ、待って日向ク…行っちゃった」

こまる「よかった……」ふぅ

苗木「でもなんかまた戻ってくる気がするんだよね、ボク」

こまる「その時はもっかい話すしかない」

苗木「………よね」

こまる「………だよね」


◆グラウンド


日向(一目惚れなんて、ましてや他人に恋心を抱いたのは初めてだった。純情な感情は空回りしているのがよく分かる)

日向(俺はどうしようもないこの思いを胸に秘めて、ひたすら走った。走って走って………気づいたらグラウンドにいた)

日向(風が気持ちいい…ここなら俺の悩みも痛みも、少しは和らぐのだろうか)


「何センチメンタルなジャーニーしてんスか?」

日向「!」

日向(目の前にはユニフォーム姿の凛々しい桑田がいた。そのユニフォームには泥がついていない。)

日向(よっぽどの実力を持って勝ってきたのだろう。ヘッドスライディングなんて絶対にしないんだろうな)

桑田「うおっ、日向先輩すか。うす」

日向「……いいんだぞ、桑田。俺は予備学科だし、お前達みたいに才能ないし、女にもてないし」

桑田「オレ一応野球部なんで。先輩にそんなナメた態度取れねぇっすよ」へらっ

日向(既に半分くらいはナメた態度なのでは…いや、これがこいつの素なんだよな)

桑田「女にモテない件はしゃあねぇんじゃないんっすか?やっぱマキシマムかっけーオレとかいますし?」

日向「…はぁ…」

桑田「何凹んでんすか」

日向「今日は学園開放日だろ?」

桑田「知ってますよ!だからオレもアップしてんじゃないスか!」

日向「ああ、それでユニフォーム」

桑田「そうそう、これから高校野球のセンバツチームと試合なんすよ!」

日向「………なぁ桑田」

桑田「…なん、すか?」

日向「お前にもし好きな人が出来たら、どうする?どんな行動取る?」

桑田「オレ?オレならもうガツンとぶつかる!」

日向「ガツンと、って…」

桑田「んで自分のマキシマムかっけーところを見てもらうんっすよ、そしたらだいたいの女の子は落ちますって!」

日向「そんなもんなのか?」

桑田「そうですよ、そうですって…あ!舞園ちゃん!」

舞園「桑田君、ここだったんですね!」

日向「舞園?舞園がなんでグラウンドに…」

舞園「今日の試合前にパフォーマンスをするんです」ふふふっ

舞園「それでグラウンドの設備について、一応桑田君に聞いておかないとと思って…」

桑田「なぁ舞園ちゃん!オレ、舞園ちゃんのためにぜってー勝つから、ずぇってぇー勝つから!」

舞園「ふふ、分かってますよ」

桑田「もし今日ホームラン5本打てたら付き合ってくれ!」

日向「桑田!さすがにそれは無理なんじゃ」

桑田「だからこそやるんじゃねーっすか。オレの舞園ちゃんへの思い、届けたいっつーか?」

舞園「それ…他の子にも言ってるんじゃないですか?」

桑田「……へ?いや、言ってねー、言ってねーし!」

舞園「分かりましたよ!…考えておきますね」

桑田「おっしゃぁぁぁぁ!!」コロンビア

日向「付き合えるの確定じゃないだろ?なんでそんな喜んでんだ?」

桑田「考えさせるところまで行けばまずはオレの勝ちっすから!」

舞園「ふふっ、期待してますね?」

日向「お前の気持ちは分からないぞ桑田…!くそーっ!」だっしゅ

桑田「は?日向先輩、どこ行くんすか?」

舞園「悩む事も多いんじゃないですか?ほら、日向先輩は…」

桑田「ああ、まぁそうかもしんねぇけど…」

◆その頃のこまる


葉隠「白いシャツで頭にアンテナ生えたガタイのいい元予備学科に気をつけろと出たべ」

こまる「いちいち具体的!お兄ちゃんやっぱこの人詐欺s」

葉隠「詐欺じゃねぇし!」

こまる「だってさっき絡まれました!白シャツアンテナ元予備学科!」

苗木「日向先輩ね」

葉隠「先輩だけど予備学科だべ?」

苗木「予備学科からの編入試験に合格したから、今は本科生だよ」

こまる「そうなんだ…?って、そこじゃないよ問題は!お兄ちゃん!」

苗木「でもそうか、このままだとこまるに影響が出るんだよね?葉隠クン」

葉隠「……うーん、だと思うべ」

こまる「困っちゃいますね」

苗木「こまるだけにね」

こまる「」カチッ

葉隠「しかしマジか…俺が言うより前に接触しちまったか」

苗木「ねぇ、どうしてその人が危険なの?」

葉隠「それはだなぁ…」




◆その頃の日向



日向「また走ってきてしまったな…ここどこだ?」

日向「それにしても…このままじゃこまるさんと健全なおつきあいが出来ないぞ…」

日向「………よし、もう一度アプローチだ、桑田だってそう言っていた」

日向「俺のかっこいいところをこまるさんに見せれば、きっとこまるさんも好きになってくれるはずだ」

日向「苗木だって、きっと交際の許可をくれるはず!そうと決まれば……!」

短いかもしれんけどここまで
田田田田ちゃん、任せたでちゅー!


◆そしてまたこまる



葉隠「10万円だべ」

こまる「は?」

苗木「…葉隠クンお金とるつもり?」

葉隠「何言ってんだ苗木っち?当然だべ」

こまる「やっぱり詐欺師だよ!」

葉隠「詐欺師じゃねーって言ってんだろ!」

葉隠「だいたいさっきサービスで占ってやったのにその言い草はあんまりだぞ!」

こまる「さっきのなんてもう起こった出来事だから無効だよ」

苗木「葉隠クン、妹のピンチなんだから何が危険なのか教えてよ」

葉隠「いくら苗木っちの頼みでもこれ以上はタダで占うわけにはいかないべ」

苗木「じゃあヒントだけでも…」

葉隠「しょうがないべ。ヒントだけなら5万円にまけてやるべ」

苗木「ご、5万円か。ちょっと高いけど妹のためなら…」

こまる「お兄ちゃん、こんな人にお金なんて払う必要ないよ」

苗木「え…でもいいの?」

こまる「それにこの人3割しか当たらないんでしょ?」

葉隠「俺の占いは3割当たる!」

苗木「うーん…まあたしかに日向先輩に気をつければいいだけのことだし」

苗木「下手に占ってもらうよりはいいのかな」

こまる「うん、それよりも学園の中もっと案内してよ」

苗木「そうだね。日向先輩には会わないよう注意しながら行こうか」


◆そしてまたれおん



桑田「うおっしゃー!!やってやるぜ!」

??「ねえ、少しいいかな?」

桑田「……ん?あんた誰っすか?」

??「それよりもさっき日向…といっしょにいたよね?」

??「何話してたのかな?」

桑田「んー?たしかモテる秘訣とかだったっすかね」

桑田「なんかお前にもし好きな人が出来たらどうとか言ってたっすよ」

??「ふーん…そうなんだ」

桑田「ま、オレがいるからモテるのは無理なんすけどね!なんつって!」

??「…で、どこいったの?」

桑田「さあ?わかんねっすけど…」

??「…まあ、いいか。その内見つかるでしょ」

??「情報ありがとう。じゃーね」

桑田「おう!…って今の誰だったけか?」

桑田「たしか先輩だったような気はすんだけど…ま、どうでもいっか」

桑田「今日は絶対5本ホームランとってやるぜ!!」


◆そしてまたはじめ



日向「こまるさんのところに行ってまたプロポーズだ!」

日向「絶対にかっこいいところを見せてやる!」

日向「…でも俺のかっこいいところってなんだ?」

日向「俺の才能じゃ…いまいちかっこいいところが見せづらいし…」

日向「それに苗木だって納得するようなものじゃなきゃ駄目だ」

日向「ただ愛を叫んでもさっきの二の舞になるだけだし…」

日向「…そうか!普通じゃない方法で愛を叫べばいいんだな!」

日向「そうと決まればあいつにも協力してもらおう!」

日向「きっと俺の愛はこまるさんに伝わるはずだ!」



















罪木「あれ?日向さん…こんなところで何してるんですかぁ?」

書く時間がとれなかたのでかなり短めですがダワワさんお願いします

書きはじめます

日向「ああ、罪木か!実は、ある人にプロポーズしようと思って協力してくれる奴を探しているんだ!」

罪木「ふ、ぇ? えぇえぇぇぇぇぇぇええ???!!プロポーズ?!だ、誰に?!誰ですかそんな抜け駆けした人??!!」

日向「今日会ったばかりの子なんだけど、すごく魅力的なんだ……こんな気持ちになったのははじめてで、どうしても成功させたい」グッ

罪木「は、はじめてあったばかりのひと? えっ?冗談ですよね?」

日向「本気だ。罪木、お前と俺の仲なら俺の気持ちは分かってくれると思うんだ」(超まっすぐな目)

罪木「ほ、本気だとしても納得できるわけないじゃないですか?!」

日向「罪木が納得できなくても本気なんだ!!俺は!苗木こまるさんが!!!好きなんだよ!!!!!」

罪木「そんな……まさか日向さんが……」フラァ

日向「そのために、普通の方法で愛を叫ぶだけじゃ物足りないからあいつを探して……罪木?  行っちまった……誰探してるか言ってないのに」

???「おーい」

日向「?」

狛枝「やっと見つけた」

日向「狛枝か。どうしたんだ?」

狛枝「ちょっと経過を見にね」

日向「経過?良くわからないけど、悪いな、今はちょっと急いでいるんだ」

狛枝「へぇ?予備学科のくせに本科の人間をないがしろにするんだ?」

日向「今の俺は本科とか予備学科とか関係ない人生の岐路に立ってるんだ!すまない!今日中でないともう二度と会えないかもしれないんだ!」ダッ!

狛枝「あーあ……行っちゃった。  けど、どうやら成功と言えば成功みたいだね」

狛枝(先輩の作った惚れ薬の実験台として、彼の飲み物に数滴入れてみたんだけど……ちょっと目を離したすきにいなくなってしまうんだもの)

狛枝(今日しか会えないって言ってたし、多分効果が出たのは外部の人に対してだね。
  予備学科がどうなろうが知ったこっちゃないけど、本科の希望の皆にあの調子で付きまとわれてたら困ることになっただろうし)

狛枝「ま、本科に影響が出ないなら後はどうでもいいか。効果が出てたって事を報告しに行かなきゃね」~♪

◆女子会

罪木「……」どよんど

澪田「おトイレから帰ってきてから蜜柑ちゃんがだんまりっすー!!」ビエェェェ!!

ソニア「本格的に意気消沈していますね」

小泉「何かあったの?」

西園寺「心配かけといてお通じ悪かったとかその程度だったら本気の罵倒するよー?」

辺古山(いつもの罵倒は本気じゃないのか?)

罪木「……日向さんが」

皆「――――?!」ピタッ

罪木「今日初めて会ったばかりの人に結婚を申し込むそうです」

  ガタッ!!  ガタガタガタッ!!!

澪田「えっ?!何それどういう事?!!詳細プリーズっすよ?!」

罪木「わたっ  私だって説明してほしいですよぉ!ふ ぇ……ふえぇえぇぇぇ~~~ん!ぱんつを手渡ししたのなんて日向さんが初めてなのにぃ!!」

西園寺「クラスメイトに関しては所詮パンツが目的だったってこと?……あの男吊るし上げなきゃ!」

小泉「わ、私だって……日向ならいいかと思って――――蜜柑ちゃん!日向のやつ相手の事何か言ってなかった?!」

罪木「はわっ?! えっ ええと、お名前は言ってました……たしか……苗木、こまるさんというらしいです」

澪田「はいはーい!!聞いたことある!後輩の誠ちゃんに妹がいるとかなんとか……今日学園開放日で多分それで来たくさいっすね!」

ソニア「一目惚れでしょうか。しかし、だからと言ってこれまでパンツを得てきた方々をないがしろにするのは許せませんね」

辺古山「とはいっても、どうやって日向を捕まえるのだ?」

ソニア「一目ぼれ相手を確保して学内放送で呼び出せば、日向さんの方から来るのではないでしょうか!」

辺古山「成程、となればまずはその人物を確保する必要があるな。男子にも協力を仰ごう」

澪田「そうっすね!澪田のメール網がフル稼働っすよーー!!うきゃーーーー!!!」めるめるめるめるめるめる

◆プール

朝日奈「あれ?こまるちゃんだー!久しぶりー」

こまる「こんにちは」

大神「ふむ、学内の案内か」

苗木「うん……あ、ここに日向クンは来てないよね?」

朝日奈「来てないけど、どうしたの?探してるなら先輩たちがいそうなとこに聞きに行ったほうが良いよ」

こまる「いえ、むしろ逆なんです」

苗木「日向クンがこまるに一目ぼれしたとかいって、すごくガツガツ来てるから極力合わせないようにと思って」

大神「奴がか?どちらかと言えば常識人だったはずだが」

こまる「私からすると完全に変質者ですよ!」

苗木「いきなり人の妹をお前呼ばわりするわ、とてもじゃないけどこまるにこれ以上関わらせられない感じになってるよ」

朝日奈「そーなんだ……じゃあ、一緒に泳ぐのは無理だね。ひとところにいると見つけられた時こまっちゃうもんね」

大神「困っているようならば、我が力を貸そう。ボディーガードのようなものにはなれるだろう」

朝日奈「あ、それがいいかもね。よーし、そういうことなら私も協力するよ!監視の目は多いほうが良いっていうし!」

こまる「えっと、それは流石に申し訳ないような」

朝日奈「いいのいいの!じゃ、ちょっときがえてくるからまっててね!」ザパー


◆廊下

こまる「迷惑かけてごめんなさい」しゅん

大神「気にするでない。怯えてばかりでは学内を歩くこともままならんだろう」

苗木「大神さんがついていたら、日向クンもめったな手段には出ないだろうし、ちょっと安心だよね」

こまる「出来れば遭遇すらしたくないんだけどね」

朝日奈「こうなると、今後の学園開放日も来づらくなっちゃうね……前一緒に泳いだの楽しかったからそれは嫌なんだけどなー」

大神「きっちりと断ってしまうというのはどうだ?」

こまる「それができたらいいんだけど……いきなり指輪渡されそうになったり断って何とかなるテンションじゃないんだよね」

苗木「断って引いてくれるなら、そう言う心配もないんだけど……どうにかして精神的につぶせないかな」

朝日奈「苗木は妹の事になると割と怖いこと言うね  ―――あ。九頭龍先輩だ。こんにちは」

九頭龍「……おい、そこのお前、話がある」ビシッ

こまる「えっ?わ、私?」

苗木「ちょっ、まってよ!まさかキミまでこまるに一目惚れしたとかいう気じゃないよね?!」

九頭龍「ちげぇよ!  ただな、そいつを捕まえろって話になってんだ。今なら悪い事はしねぇ、ついてきてもらうだけだ」

こまる「私を捕まえる?も、もしかしてそれって」

苗木「日向クンに関係がある事だとしたらボクは妹を守るよ!」

九頭龍「……そうかよ。まあ関係はあるが、どっちかっつーとくっつけるとは別方面なんだが」

苗木「それでも、こまるを何か妙な事に巻き込むわけにはいかない」

こまる「お兄ちゃん……」

九頭龍「気持ちはわからんでもないけどな……嫌だというなら無理やりにでもついてきてもらうぜ」チャキッ

こまる「銃?!」

九頭龍「来い、でなきゃお前の兄貴を狙って撃つ!」

苗木「ボク?!」

大神「させぬ!!」 ガッ!!「フンッ!!」ドサッ

九頭龍「うおっ?!」←床に押し付けられた

大神「我が抑える!逃げよ!!」

こまる「す、すみません!おねがいします!  行こうお兄ちゃん!」

苗木「わ、わかった!」

朝日奈「まかせたよさくらちゃん!」

九頭龍「ぐっ!!まちやがれっ!!」じたばた

大神「悪いが、友の客人を優先させてもらう」

九頭龍「このっ!!ちょっとぐらいはチャカにビビってもいいだろうがよ?!」

大神「そのようなものに退いたりはせぬ。何より、実物では無かろう」

九頭龍「チッまあいい。お前を足止めできてるだけ充分だ」

大神「何?まさか」

九頭龍「ハッ  俺一人で、学内に一人だけの誰かを捕まえようとするわきゃねえよな」



豚神「見つけたぞ!すまんが日向を呼び寄せるために利用させてもらう!」


田中「この道は我ら田中軍団が閉鎖した!その女をこの魔王の手に預けるのだ!!」


澪田「おやおやぁー?創ちゃんの想い人発見!だいじょうぶ!ノーモア貞操の危機!だからちょーっとこっちにおいでー♪」



苗木「なんで?!なんでこんなことになってるの?!」

こまる「私がききたいよぉ?!」

朝日奈「とりあえず、今は撒けてるみたいだから教室に隠れよう!」


 ガララッ  バタンッ!!

苗木「ハァ  ハァ」

こまる「うぅっ  もう、なんなのよぉ」へたっ

葉隠「あれ?またあったな」

こまる「……ううっ グスッ」

葉隠「その様子を見るに、占いがどうにも当たりきっちまったみたいだな」

苗木「……当たりきってしまったって……どういうこと?」

葉隠「もう言ったところで後の祭りだから金はいいべ。未来予知ってよりは現状説明だしな」

朝日奈「何か占えてたんなら早めに教えてあげればいいのに」

苗木「流石に10万とか5万は払えなかったよ」

葉隠「ヒントだけでもきいときゃまだましだったのにな!」アッハッハッ

こまる「私、いったいどういう状態になってるの?!なんかあの人だけじゃなく色んな人に追いかけられ始めちゃったんだけど?!」

葉隠「えーっとな、日向っちにはもう会っちまった時点でアウトだったんだべ」

苗木「意味が分からないよ」

葉隠「なんつーかな、こまるっちと日向っちが会ってしまうこと自体が厄介さんピタゴラスイッチのはじまりになっちまうって内容だったんだべ。
  だから、あの時点で今日はとっとと帰っちまうのが一番よかったんだけども……こりゃもう大騒ぎどころのはなしじゃねえな」

こまる「ど、どうしよう……本気でどうしよう……」ガクブル



◆そのころの日向

日向「何か騒がしいな……ん?」


田中「そちらも見失ったか」

豚神「ああ、早々に苗木こまるを見つけなければならんというのに」


日向「……まさか……いや、あんなに胸の高鳴りが抑えきれなくなる子なんだから、他の奴も一目惚れするのは当然じゃないか……!」

日向「こうなったら、他にこまるさんを狙うライバルを蹴散らすことも考えなきゃ……いや、むしろ障害全部退けるとこを見せられれば想いも通じるかもしれない」

日向「今考えている方針との併せ技で……よし!」

日向「他の奴らには悪いけど、全員蹴散らして俺の思いをこまるさんにうけとってもらう!!」

私の投下はここまでです。続きはよろしくお願いします。

投下する投下する言っておいて出来なかった自分を許してください!
今から投下します

十神「見失ったか…引き続き捜索を続けるぞ。」

九頭龍「チッ、大神のヤロー覚えてろよ…」

松田「…おい、日向を探しているのか?」

澪田「夜助ちゃん?どうかしたっすか?」

松田「ああ、狛枝の奴が…」


ドドドドドドッ!!ガシャガシャがシャ!


十神「な…なんだこの音は!?」

澪田「えーっと、こっちに猛ダッシュして来てるっすねー…」

九頭龍「…!おい!あれじゃねーのか!?」

日向「うおおおおおっ!!」←全身に希望ヶ峰学園の指輪をぶら下げてる

十神「」

澪田「」

九頭龍「」

松田「…なんだあれは?」

日向(この前見た本に「あの子の好きなアクセを付けると好感度UP!」って書いていた…)

日向(間違いない、これで勝つる!)

こまる「ね、ねえ…なんでこうなっちゃったの…?」

こまる「私はただ…お兄ちゃん達に会いたかっただけなのに…!」

朝日奈「な、泣かないでよ!これも日向先輩のせいだからさ!」

葉隠「…にしても妙だべ、確かになんでこんな変になっちまったんだ?」

苗木「うん…普段は本当にいい人なのに…。」

葉隠「よし!こんな時の占いだべ!後で十万振り込んでくれよな!」

苗木「ええ…嫌だよ空気読んでよ…」

葉隠「…!でたべ!なんでも不思議パワーが働いてるそうだ!」

苗木「出来れば解決方法を占って欲しかったよ!?」

朝日奈「もー、解決法わかんないんじゃ意味無いじゃん!」

コンコン

??「もしもーし!こまるちゃん、いるー?」

こまる「ひっ!」

苗木「大丈夫だよ、女の人の声だし…でも一応確認しとこうかな」

苗木「もしもし、どうしましたか?」

小泉「アタシは小泉、あの日向とは一応関係ないから安心して」

罪木「う、うゆぅ…」

苗木「…とりあえず入って下さい」ガラッ

小泉「ゴメンね、なんか変な事に巻き込ませちゃって」

罪木「ふゆぅ…!ごめんなさぁい!何でもしますからぁ!」

葉隠「ん?なら後で撮影会するべ!小泉っち、後で頼むべ!これは儲かるべ!」

苗木「本当に歪み無いよね、葉隠クンって」

葉隠「よせって!褒めても分け前はやらねーぞ?」

苗木「嫌味で言ったんだよ!」

朝日奈「大声出さないでよ!びっくりするじゃん!」

苗木「怒るよ!妹がこんな目にあってるのに…」

こまる「ありがとう、でももう平気だよ」

小泉「こまるちゃんは強いね…ほら!お兄さんもしっかりする!」

苗木「はい…ボクがしっかりしなきゃいけないのに…」

??「おい、誰かいるのか?」

苗木「こ、この声は…!」

小泉「ちょっと待ってて!…入れていい?」

苗木「はい…」

小泉「入っていいって、どーぞ」

十神「ここにいたのか…探したぞ」

苗木「と、十神先輩たち…」

九頭龍「安心しな…俺たちはそこにいる小泉らに頼まれてたんだ」

田中「暗闇に落ちし狂戦士を導く聖女を捕捉し、即守護せよ…とな」

松田「俺は知らないが…関係がありそうだからな」

苗木「そ、そうなんですか…え?関係?」

松田「ああ、狛枝のヤツが勝手に薬を持ち出したそうだ、俺も手伝った精神薬だそうだから今回の事に恐らく関与してるだろう」

罪木「えぇ!?確かそれかなり強力なものじゃないですかぁ!」

小泉「…そんなに強いの?」

罪木「は、はい…その薬は集中力と持久力を爆発的に高める代わりに…」

罪木「一つの事しか考えられなくなるんですぅ…しかも実験結果を聞いたらなんでも自己中心的、目的のために手段を選ばない性格になった様で…」

松田「間違いないな、俺も効果の改良に加わったから知ってたんだ」

こまる(なんでそんな実験結果があるんだろう…深く考えないようにしよう)

九頭龍「…つまりその妙なヤクのせいであんな事になったと?」

田中「その魔の呪縛を解き放つ術はあるのか?」

罪木「時間経過で効果は切れますぅ…いつ摂取したかはわかりませんが多分後5分位で…」

十神「5分か…隠れきれるか?」

葉隠「よくわからんが、要は5分逃げ切ればいいんだろ?楽勝だべ!」

朝日奈「甘いよ!5分は結構長いんだからね!」

田中「先程雌猫と左右田に聞いたが…なんでも校内を虱潰しに探しているそうだ」

松田「見つかるのも時間の問題か…」

十神「…お前たち、ここに残るぞ」

小泉「はぁ!?逃げたほうがよくない!?」

十神「今の田中の情報と罪木の証言から察するに、恐らく奴は手段を選んでいない」

十神「そんな状態でここから出てみろ、騒ぎになり日向に見つかるのがオチだ」

十神「運良く奴がいなかったとしても…こまるといったな?群集からの好奇の目線を浴びて帰りたいか?」

こまる「…いいえ」

小泉「なんだ、ちゃんとこまるちゃんの事考えてたんじゃない」

葉隠「モノホンよりしっかりしてるべ!

十神「当然だ…それに仮に見つかったとしても俺たちで取りお…」

ドドドドドドッ!

日向「うおおッ!こーまーるーさぁぁぁぁん!!」


こまる「ひぃッ!扉の前に!?」

苗木「だ、大丈夫だよ!まだ見つかって無さそうだし…」

日向「こまるさんの悲鳴…十神たちの声…閉まった扉…」

日向「…そうかわかったぞ!こまるさんは今十神たちに捕まっているんだ!」

日向「こまるさんを追い掛け回し、挙句の果てには監禁だなんて…見損なったぞ!十神!」

十神(盛大なブーメランだよそれ…)

日向「後探していないのはここだけ…この扉!開かせて貰う!」

九頭龍「!おい田中!扉の前にいくぞ!」

田中「委細承知!」

九頭龍「ヘッ、あいにくだが通す訳にはいかねえな!」

田中「我が眷属よ…哀れなる聖女を守らん!」

日向「邪魔するな…!俺がこまるさんを救って見せる!」


日向「それは違うぞ!」論破! 日向「その言葉、切らせてもらう!」BRAKE!


九頭龍「なあッ!?」

田中「バカな…体が勝手に…!?」

こまる「う、嘘…」

日向「さあこまるさん…俺と付き合いを前提とした結婚を…」

??「そこまでよ!」

こまる「えっ…!?」

日向「な、なんだ!?」

??「終里ちゃん!アイツ捕まえて!」

終里「おら日向!覚悟しやがれ!」

日向「くそっ!離せ!後で定食大盛り奢るから!」

??「アタシはその倍奢るよ」

終里「よし!日向をシメればいいんだな!」

日向「くっ…こんなとこで…終わってしまうのか…」

小泉「助けてくれてありがとう、でも二人ともどうして…」

松田「遅かったな…まあ被害が広がらない分ブスよりましか」

??「アンタねぇ…こっちは校内駆け回った上謝罪までしてきたんだけど?」

罪木「と、とにかく日向さんは私が見ますねぇ…」

??「にしても、日向にストーカーされた可哀想な子ってこの子?

??「大丈夫?怖かったでしょ?」

こまる「あ、ありがとうございます…あの、お名前は…」

終里「オレか?オレは終里赤音、超高校級の体操部だ!」

サトウ「アタシはサトウ、超高校級の…って今はいいか」

小泉「もしかして終里ちゃんが誘っても来れなかったのって…」

サトウ「ごめん、アタシが捕まえるの手伝わせちゃって…」

終里「ん?オレは気にしてねーぞ!」

松田「全く…どいつもこいつも電話に出ないから暇そうな奴に頼んだんだ」

日向「…ぐっ」

罪木「ひ、日向さぁん!動いちゃ駄目ですよぉ!」

日向「いや、今日は絶対この言葉を言いたかったんだ」

日向「こまるさん…俺と付き合ってください!」

こまる「イヤですよ!非常識じゃないですか!」

日向「どうしてですか!確かに俺は薬で暴走してた…!」

こまる「それもあるけど…!【今日始めて会った人に】付き合おうだなんておかしいです!」

日向「それは違い…それは違うぞ!」

【今日始めて会った人に】←【希望ヶ峰学園の指輪】BRAKE!

日向「俺は一度…前にこまるさんと会ってるんだ」

こまる「えっ…!?」

苗木「そ、そうなの!?」

日向「ああ、それは…」

~半年前、希望ヶ峰学園校舎内~

日向『はあ、いつ見てもでかいな…』

日向『いや、弱気になるな!俺も半年後には…!』

日向『だけど、俺に出来るのか…?なんの才能も無い俺なんかが…』

こまる『きゃあっ!』

日向『す、すいません!怪我は…』

こまる『ごめんなさい!今急いでて…』

こまる『…あの、なにか悩みでもあるんですか?』

日向『え…?いやなんで…』

こまる『ずっと下向いたり、顔を上げたりしてればわかりますよ…』

こまる『…私が言うのも変ですけど、前を向き続ければ何とかなると思います!』

こまる『だから…!希望を捨てないでください!』

日向『…!』

苗木『こまる!指輪そっちにあったー?』

こまる『ごめーん!見つからない!…それじゃ!』

こまる『ごめん…せっかく買ってくれたのに…』

苗木『しょうがないな…後で売店にいこうか…』

日向『あれは…苗木?苗木…こまるさん…』

こまる「あっ…あの時の…!」

日向「俺はあなたの言葉に救われた…だから、あなたと付き合いたい」つ希望ヶ峰学園の指輪

サトウ「あれ?アタシたち邪魔かな?」

松田「薬は改良の余地ありか…成果はあったな」

小泉「さ、皆帰ろうか…罪木ちゃん、後で一緒に飲もうか」

十神「解散だな…お前たち、いつまで固まっている」

朝日奈「ほら、葉隠!お邪魔虫は帰るよ!…後で結果教えてね!」

苗木「あ、あはは…こまる、どうするの?」

こまる「…やっぱり、よく解らない人とは付き合えないよ」

こまる「だから、まずは友達としてからならいいですよ」

苗木「ボクも交際には反対しないよ、大事な妹をよく解らない人にはあげたくない」

苗木「だから…二人で信頼しあって、それから付き合って欲しいな」

日向「…わかりました!俺、こまるさんにふさわしい人間になってみせます!」

日向「…あれ?つまり信頼しあえばそのまま結婚していいって事ですか義兄さん!」

苗木「それは違うよ!?」


終わり

酷いオチですいません…依頼は自分が出してきます

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年08月21日 (木) 13:51:29   ID: 4R5Qh1SR

日向「こまるこまるこまるこまるこまるこまるこまるこまるこまるこまるこまるこまるこまるこまるこまるこまるこまるこまるこまるこまるこまるこまるこまるこまるこまるこまるこまるこまるこまるこまるこまるこまるこまるこまるこまるこまるこまるこまるこまるこまるこまるこまるこまるこまるこまる」

2 :  SS好きの774さん   2014年09月04日 (木) 23:45:05   ID: OZvB-xsm

なかなか良かった

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