ミカサ「リヴァイ兵士長に怪我をさせてしまった…」
アルミン「仕方ないよ…しかし不味いな、これで兵団全体に動揺が走るよ」
ミカサ「あのチビは兵団の精神的支柱だった。いないとわかったら逃げ出す者も出てくるかも」
アルミン「そこで…ハンジさんと相談して身代わり作戦を考えたんだ!」
ミカサ「さすがアルミン!」
アルミン「僕の中ではもう最適な人物は決まっている…それは…」
アルミン「ジャン!君だよ!」
ジャン「…お前たまにトンデモな発想するよな」
ジャン「無理無理絶対無理!そもそも似てないだろ!?」
アルミン「大丈夫!エレンと兵士長って雰囲気以外は結構顔立ちが似てるんだ」
アルミン「つまり同期で一番エレンと似ている君こそが適任なんだよ!」
ジャン「だから俺とエレンは似てねぇって!お前が勝手に言ってるだけだろ!」
ジャン「でも俺は兵長と会ったことすらないんだぞ!?」
ジャン「癖とかですぐバレるだろ!」
ミカサ「それは大丈夫。ここにペトラさんが撮影していたドキュメンタリー『銀河ギリギリ!?ブッチギリの凄い兵士長!』がある」
ミカサ「このblu-rayディスク版を見て一夜漬けで兵長の癖や性格、雰囲気をマスターしてもらう」
ジャン「いや「ぶるーれい」ってなんだよ!?」
ジャン「だいたい戦力的に代わりにならねぇよ!」
ジャン「兵士長って一人で約4000人分の力なんだろ!?」
ジャン「ミカサですら及ばないのに俺でできるわけがない!」
アルミン「そんなことを言っても始まらない!」
ジャン「一番大事なとこだろ!!」
ミカサ「ジャン…兵長が怪我をした事実は私とアルミン、そして一部の上官しか知らない…」
ミカサ「エレンですら知らない。こんなことを頼めるのは今はあなたしか…」ウルウル
ジャン「み、ミカサ…」
アルミン「(ミカサは兵長に怪我をさせた責任を感じているんだ)」ゴニョゴニョ
アルミン「(ジャン!ここは株を上げるチャンスだと思わないかい!?)」ゴニョゴニョ
ジャン「!!」
ジャン「俺に断わる理由はない!さっそく特訓を始めるぜぇ!!」
アルミン「(っし!計画通り!)」グッ
ミカサ「(よくわからないけどアルミンの言うとおりにしたら上手くいった。さすがアルミン。)」
ジャン「やるぞぉぉ~!!」
~~次の日~~
ジャン「それじゃあお前ら…行ってくるぜ…」
ミカサ「ジャン…(どうしようあんま似てない…)」
アルミン「(思ったほど似てない…)ジャン!武運を祈るよ!」
ジャン「テメェに言われるまでもねぇ…」
ミカサ・アルミン「(似せようと努力してるのはわかるが…)」
~~リヴァイ班の古城に合流~~
ジャン「(自信を持つんだジャン!黒染めもしたし兵長カットにもしてるじゃねーか!)」
ジャン「(俺は兵士長…俺は兵士長…)」
エルド「あ、兵長お帰りなさい」
ペトラ「ずいぶん長かったんですね会議…一週間もいないなんて」
グンタ「エルヴィン団長と何を話し合ってきたんですか?」
ジャン「(やべぇ噂に違わぬ歴戦の兵が3人も!?だが臆するな俺!)」
ジャン「お前らが知る必要はねぇ…」
リヴァイ班健在
オルオ「あれぇ?兵長…」
ジャン「(ギクッ!?)なんだ…?」
オルオ「もみあげが5mm短くなってません?」
ジャン「(細けぇぇぇ~!?どんだけ観察してんだこの人!?)」
ジャン「う…鬱陶しいからちょっとだけ切っただけだ…」
オルオ「そうですか!さすが兵長」
ペトラ「(あのコボちゃんみたいな髪型でもみあげ鬱陶しいって…?)」
ペトラ「あの…兵長?」
ジャン「なんだお前らさっきから…」
ペトラ「背…伸びました?」
ジャン「!?」
エルド・オルオ・グンタ「あっ!?」
ジャン「なっ…なにを言ってんだ…?」
ペトラ「だって私とほぼ同じくらいだったのに…」
グンタ「確かに…今は10cm以上高く見える…?」
オルオ「おっ、お前ら失礼だぞ!?兵長は今成長期なんだよ!」
エルド「兵長は三十路過ぎてるぞ、オルオ」
ジャン「…-ツだ…」ボソッ
ペトラ「え!?」
ジャン「シークレットブーツだ…(これしかねぇ!)」
グンタ「え?でも調査兵団のブーツって支給品で統一されてるんじゃ…」
ジャン「え、エルヴィンに特別に支給してもらった…」
ジャン「兵団のトレードマークがチビじゃ困るとよ…」
エルド「そ、そうでしたか…(そこまで気にしていたとは…)」
グンタ「失礼を致しました…(俺たちがデカすぎたのか?)」
オルオ「(俺も支給してもらおうかな)」
ペトラ「……」
ジャン「(切り抜けたぁー!)」アセドバッ
エレン「あっ、兵長お帰りなさい!」
ジャン「(出たな憎き恋敵エレン!)」ギリッ
ジャン「おいクソガキ…気安く呼ぶんじゃねぇ…」
エレン「えっ…あ、はい…」
エレン「(今日の兵長やたら馬面な気がする…)」
ジャン「(いい機会だ!日頃の鬱憤を晴らしてやる!)」
ジャン「おいエレン…しばらく帰らない間にここも埃が溜まったな…?」
エレン「え…毎日掃除してますけど…」
ジャン「全然なってない…やり直せ…」
エレン「は、はい!!」
ジャン「(うひょ~あのエレンを顎でこき使えるなんて最高だぜ!)」
ペトラ「あれ?兵長は一緒に掃除しないんですか?いつもはやってるのに…」
ジャン「(あっ…そうか…)き、今日は疲れてるだけだ…」
エルド「珍しいですね…あのお掃除大好きな兵長が…」
グンタ「なんか今日の兵長はいつもと違いますね…」
ジャン「…やっぱり俺もやる。迸る衝動は抑えられん(ちくしょ~!)」
ペトラ「あれ?いつもの清掃員スタイルでやらないんですか?」
ジャン「(ああもう!!なんなんだよあの兵士長は!?)」
~~作戦会議~~
ジャン「それで…明日の壁外遠征の作戦だが…」
ジャン「いつも通りでいく」
エルド「ええっ!?」
グンタ「それでいいんですか兵長!エレンの扱いはどうするんです!?」
ジャン「当然そのガキは最前せ…じゃなかった全員でそいつを守れ」
エルド「いつも通りというと…我々が散開している間に後ろに回り込み…」
オルオ「成功率100%を誇る兵長の斬撃でフィニッシュですね」
ジャン「(なにぃぃぃ!?ドキュメンタリーには戦う姿はあまり記録されてなかったが…)」
ジャン「(俺はまだ討伐数1だぞ!?100%なんて無理に決まってる!)」
ジャン「…作戦を少し変える。俺が囮になる。」
グンタ「ええ!?危険ですよ兵長!」
ジャン「俺はお前らを今まで甘やかしすぎた。もっとお前らの討伐数は増えていい。」
ジャン「この遠征で箔を付けてこい」
オルオ「兵長…!」
エルド「了解しました!」
ペトラ「……」
~~次の日~~
ジャン「(やべぇよ遂に遠征に出ちまう…戦闘になりませんように…!)」ブルブル
エレン「兵長…震えてます?」
ジャン「これが俗にいう武者震いってやつだ…覚えておけエレン」
エレン「!!ハイッ!(やべぇカッコイイ!!)」
ミケ「兵士長!調査兵の集合は終わっているんだが士気を高めるために演説をお願いしてもいいでしょうか!?」
ジャン「演説…だと…!?」
ミケ「……」スンスン
ジャン「なに匂い嗅いでんだあんた!?」バッ
ミケ「フッ…」
ナナバ「さぁ…こちらへどうぞ。皆待っております」
ジャン「(演説…演説だと!?ピクシス司令みたいなことを言えばいいのか!?)」
ジャン「(いや…調査兵団と駐屯兵団ではセンスが違うだろう…)」
ジャン「(……思いつかねぇ)」
ワイワイガヤガヤ マダカナヘイシチョウ ハヤクシテホシイヨネー
ジャン「(うおっ!?こんな多かったっけ調査兵団!?)」
ライナー「おっ…あれが人類最強と名高きリヴァイ兵士長か…」
コニー「んー…なんか思ったより…」
サシャ「小物っぽいですね」
クリスタ「サシャ!!滅多なこと言っちゃダメ!」
ユミル「なんていうか…ジャンっぽいよな」
アルミン・ミカサ「!?」ビクゥッ
ベルトルト「ていうかジャンいないね?どこいったのかな」
アルミン「じゃ、ジャンはヘルニアを発症して今回の遠征は欠席することになったんだ…」
コニー「ヘルニアってなんだ!?」
クリスタ「それは大変…帰還出来たらお見舞い行ってあげなきゃ」
ミカサ「(ジャンが)生きて帰れたら是非行ってあげて欲しい」
ジャン「(ああもういっそのこと!!)」
ジャン「104期のミカサ・アッカーマン!聞いてくれ!俺は戦うことしか出来ない不器用な男だ。だから、こんな風にしか言えない。
…俺は、お前が、お前が、お前が好きだー、お前が欲しいぃぃーー。ミカサァァァア!!」
ジャン「(とでも言ってやろうか…)」
ミカサ「……」
ジャン「(…やっぱ無難に行こう。)諸君!調査兵団兵士長、リヴァイだ!」
ジャン「今回の壁外遠征も今までに違わず厳しいものになるだろう!だが、俺は必ず生きて帰る!」
ジャン「よって仮に諸君が戦死しても!手に入れた情報を元に俺が巨人を絶滅させると約束しよう!」
オオー サスガヘイシチョウ! ヘイシチョウバンザイ!
リ・ヴァ・イ!リ・ヴァ・イ!リ・ヴァ・イ!
ジャン「(おお…なんか悪くない!悪くないぞ!ドキュメンタリー丸パクリの演説だけど)」
ジャン「(それに…なんか気持ちいい!)」ニタァー
ユミル「言ってることはカッコイイがなんか悦に入ってないか…?」
サシャ「言っちゃ悪いけどあの顔は俗物って感じですねぇ」
アルミン「(可哀想に…あんな顔してられるのも)」
ミカサ「(今のうちね…)」
~~進軍開始~~
エルヴィン「よろしく頼むぞジャン調査兵…もといリヴァイ」
ジャン「さ、最善を尽くします、エルヴィン団長」
エルヴィン「リヴァイは私を呼び捨てにするのだが?」
ジャン「ええ!?え、える…エルヴィン」ゴニョゴニョ
エルヴィン「ニヤニヤ」
ジャン「(このオッサン…まるで状況を楽しんでやがる!)」ワナワナ
ジャン「(クソがっ!!もうどうにでもなりやがれ!)」
ジャン「リヴァイ班先頭だ!行くぞ!ついてこい!」
リヴァイ班「はい!」
ジャン「(死んで…たまるかよ!!)」
ハンジ「あれが替え玉かい?…ブフゥww」
エルヴィン「あまり笑ってやるな。君の差し金だろう」プルプル
ハンジ「団長こそ笑い堪えてるじゃないか。それに推薦したのは…」
エルヴィン「ああ、私だ。訓練兵時代の彼は誰よりも指揮官向きだったとキースさんが言っていた」
ハンジ「ならちょっとは期待できるかもね」
ジャン「(巨人出るな巨人出るな巨人出るなキョジンデルナ)」パカラパカラ
伝令「伝令です!右翼索敵壊滅!これを隣に回してください!」
ジャン「わかった…(もう巨人出たのかよ!?)」
ペトラ「兵長!誰を伝令に?」
ジャン「(こういう雑用は…)エレン!…はダメだよな、ペトラ!お前が行け!」
ペトラ「はい!」ダッ
グンタ「兵長!15m級がこっち来ました!」
ジャン「ええ!?右翼は何やってたんだ!?」
ペトラ「さっき壊滅したと…」
ジャン「ああ!?そうだった!!」
エレン「交戦するんですね!」ワクワク
ジャン「馬鹿野郎!逃げるに決まってんだろ!」
エレン「えっ!?リヴァイ班なら…」
オルオ「馬鹿か?調査の成功は如何に巨人と戦わないかにかかってんだギョ!?」ガリッ
ペトラ「またオルオが舌噛んだ…」
ジャン「逃げる!逃げるぞ!全速全身!」
>>36
全身× 前進○
ジャン「(ったく相変わらず死に急ぎ野郎が!あんなでかいのと戦ってられるか!)」
エレン「(今日の兵長はいやに消極的だな…)」
巨人「」ズシーンズシーン
グンタ「兵長!追いつかれました!」
ジャン「ええっ!?馬全力で走らせてるのに!?」
オルオ「こうなったら仕方ない!交戦しましょう!」
エルド「では作戦通り、兵長が囮になって下さい!」
ジャン「えっ!?ちょ…」
エレン「兵長…ご武運を!」
ジャン「待てぇお前らぁぁ!!待ってくださーい!」ジタバタ
巨人「」ズシーン
ジャン「嫌だぁぁぁやめてぇぇぇ!!」ドドドド
馬「!!」ドドドド
オルオ「さすが兵長!叫びながら移動して恐怖を演出してる!」
エルド「これ以上ない最高の囮だな!こんなこともできるなんてさすが兵長」
ペトラ「でも兵長の馬のスピード上がりすぎじゃない?これじゃ私たちが追いつけない」
エレン「い、急がないと!いくら兵長でもタイマンはやばいですよ!」
ジャン「げぇ!?馬がビックリしすぎてリヴァイ班が見えないところに来ちまってる~!?」
ジャン「スピード落とさないと!でも…」
巨人「ウォォォオン!」ズシーン
ジャン「落としたら食われるーー!!やっぱ憲兵団にするんだったぁ!?」
ジャン「も、もう立体機動に移るしかない!」パシュ
巨人「!?」ストップ
ジャン「え~いもうどうにでもなっちまえ!!」シャキーン
グンタ「ああっ、兵長が既に立体機動に移っている!」
エルド「しかも巨人の攻撃を紙一重で避けながら俺たちの到着を待っているぞ!」
ジャン「やっと来た!?ペトラ・オルオは足!エルド・グンタはうなじを狙え!エレンはサポート!」
リヴァイ班「了解!」
ペトラ・オルオ「とった!」ザクッ
巨人「!?」グラッ
グンタ・エルド「フンッ!!」ザックリ
巨人「」ドサァ…
ジャン「た、助かった…」ヘナヘナ
エレン「す、すげぇ…皆さんの腕もすげぇが、兵長の指示も的確…!」
ペトラ「兵長、遅れてすみま…!?兵長!頭から血が…」
ジャン「え!?(掠ってたのか…?)」
ペトラ「大変!すぐ治療しないと…」
ジャン「あ、ああ…たの…」
伝令「リヴァイ班!助けてください!15m級が3体もこっちに来ます!!」
ジャン「何で連れてくるんだよ馬鹿か!?」
エレン「兵長!応戦ですか?」ワクワク
ジャン「阿呆かお前は!退避だ!もっと木が多い地形じゃないと3体は無理だ!」
エルド「了解!エレン急げ!」
ペトラ「兵長!治療は…」
ジャン「後だ後!」
巨人abc「」ズシーン
オルオ「いかんな、ついてくる…」
グンタ「完全にロックオンされたな」
エルド「兵長!逃げ切るのは無理です!馬が持ちません!」
ジャン「ああもう!!なんでこんな目に!(憲兵団に転属願い出すか!?)」
ペトラ「兵長!」
ジャン「(くっ!今の俺は兵士長なんだ!指示を出せ!)馬の残りの体力を使ってあの森へ誘い込む!」
ジャン「そこからは立体機動装置の出番だ!」
リヴァイ班「了解!」
エレン「兵長の決死の指示かっけ~」キラキラ
~~森~~
ジャン「馬は繋ぐな!どうせ遠くへは行けねぇ!」
エルド「はい!」
グンタ「巨人…来ます!」
ジャン「ペトラ・エルドは右手!グンタ・オルオは左手の巨人を狙え!」
ペトラ「3体目はどうするんです!?」
ジャン「(あんまり期待はできねぇが…)」
ジャン「囮が一人必要だ!俺が囮になる!だから3体目は…エレン!お前が倒せ!」
エレン「はっ…はい!(兵長が俺に期待している!)」
ジャン「担当の巨人を倒したら速攻でエレンのサポートにまわれ!」
ジャン「いいか!?俺を絶対に死なすなよ(本音)!」
エルド「了解!(俺たちの討伐数を増やすために汚れ役を…)」
グンタ「ご武運を!(なんて部下思いな人だ!)」
ペトラ「……」
ジャン「(大丈夫か!?でもキャリア半端じゃない人らだしいけるだろ…)」
ジャン「(でもこの作戦でよかったのか…!?エレンに期待せず、全部の巨人に先輩を割いた方が…)」
(マルコ)「(ジャンは、強い人ではないから…ジャンの指示は、皆の心に届くと思うんだ)」
ジャン「マルコ…!!」
ジャン「大丈夫だ!俺は間違っていない!」
ジャン「来た…!」
巨人abc「」ドドドド
ジャン「って全速力で走ってくるー!?」
ジャン「ペトラとオルオは足をやれぇーー!!早く早く早く!!」
ペトラ・オルオ「承知!」ザクッ
ジャン「よし左右の巨人を仕留めろ!お願い!早く!」
エルド・グンタ「ハッ!!」ザシュ
巨人ab「ギャッ!?」ドサァ
ジャン「もう一体は…」
巨人c「ウオォォォン!!」ドドドド
ジャン「……ッ俺がやるしかねぇ!母ちゃん俺ここで死ぬかも…」
ジャン「う、うおぉぉぉ!!」ビュン
巨人c「(ジャブを放つ)」ボッ!
ジャン「うわっ!?(かわせた!?)」ギュン
ジャン「(今しかねぇ!足を!)うおりゃあ!!」ザク
巨人c「グォォオオン!?」
ジャン「エレン!やれぇーー!!」
エレン「ハァァアア!!」
┏┳┳┳┓ ┏━━┓ ┏┓
┏┛ ┗┻┛ ┃┏┓┃ ┃┃
┗┓ ┏┛ ┗┛┃┃ ┏┳┳┓ ┗┛
┗┛┃ ┃┃ ┗╋┛┃ ┏┓
エルド「兵長!エレン!無事で…兵長?」
ジャン「(盛大に空中で撒き散らしちまった…)」
エレン「皆さん!俺っ!ついに討伐しましたよ!討伐数1!」
オルオ「うるせぇよちょっと黙れ」
ペトラ「やったね!エレン!」
ジャン「(はぁ…やっぱりエレンなんて信じるんじゃなかった…)」
ジャン「(まあ…やるときはやる奴だもんな…マルコ。)」
ジャン「(早く着替えたい…)」
ペトラ「……」
~~帰還~~
サシャ「生き残りました~!!」
コニー「104期は誰も死ななかったな!こりゃ奇跡だぜ!」
ライナー「聞いたか?リヴァイ班は10体も討伐したらしいぜ」
ユミル「でも兵士長はほとんど手を出さなかったんだろ?やっぱヘタレか?」
クリスタ「指揮に専念してたんだよ!でも出欠多量でダウンだって…」
アルミン・ミカサ「!?」
~~ジャンの病室~~
ジャン「zzz…」
エルド「輸血したら疲れて寝ちまったみたいだな」
グンタ「しかし今日の兵長は兵長らしからぬ動きの鈍さだったな」
オルオ「きっと体調悪かったんだけだっつーの!その代わり指揮は完璧だっただろ!」
エルド「まあなぁ。今日の指示は凄い伝わり易かった」
エレン「俺もう感激しましたよ!あんな冷静な判断下せるなんて」
ペトラ「……」
グンタ「さて…あとはペトラと二人にしてやろう」
エレン「え?でも…」
エルド「大人の時間だ、エレン」
エレン「?」
オルオ「いくぞ…今日のお前の反省会が待っている」
エレン「ええ~!?」
バタン…
ペトラ「兵長…」
ペトラ「…じゃ、ないんだよね?」
ジャン「zzz…」
ペトラ「ごめんね。最初から気づいてたんだ…きっと兵長は怪我をして…」
ペトラ「兵団の混乱を防ぐために身代わりになってくれたんだよね?」
ペトラ「さっき団長に聞いて、全部知ってるんだ…」
ジャン「zzz…」
ペトラ「君はエレンの同期なんだよね?」
ペトラ「新兵なのに過度な期待されて…きっと怖かったはずなのに…」ギュ…
ペトラ「それでも必死に私たちのために指示を出してくれた君の姿は…」
ジャン「zzz…」
ペトラ「…ちょっとカッコ良かったよ」チュッ
ジャン「ん~ミカサァ~…」ムニャムニャ
アルミン「なんとか切り抜けたね…ジャンには本当感謝してもしきれないよ」
ミカサ「しかし兵長の傷はまだ癒えない…次の遠征はどうすれば…?」
アルミン「大丈夫!また替え玉作戦を考えた」
ミカサ「さすがアルミン!」
アルミン「僕の中ではもう最適な人物は決まってる…それは…」
アルミン「ライナー!君だよ!」
ライナー「!?」
end
ライナーではさすがにガタイが良すぎますねぇ
最初はミカサの一日デート券とかにつられてジャンが鬼神の働きをするとか考えてました
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