まほ「朝起きたら妹になっていた」(73)
まほ「…さて、とにかくこの状況をどうにかせねばな」
まほ「とりあえずみほに電話…って番号教えてなかったっけ」
まほ「いや、向こうは私、つまりケータイも私の物だから自分の番号にかければいいのか」
ピッピッピ プルルルルル タダイマデンワニデルコトガ プチッ
まほ「まあみほも変わったばかりで慌ててるのかもしれないな。とにかく学校へ行かねば」
まほ「っと、朝ごはんはおろか顔も洗ってないな。落ち着け私大丈夫だ」
バシャバシャ フキフキ
まほ「ふぅ…しかし鏡に写る顔は正真正銘みほだな。まあ当たり前といえば当たり前なのだが変な感じだ…」
まほ「では行ってまいります」ガチャリ
まほ「と、出たものはいいが学校への道がわからないな。誰かの後をつけるか…」
まほ「お、丁度いい所に生徒が来たな、あの二人の後を行くとしよう」
沙織「あ、みぽり~ん!おっはよー!」ブンブン
華「あらみほさん、おはようございます」
まほ(知り合い…?いや、前のプラウダ戦で見たことあるぞ。確か同じ戦車に乗ってたな)
沙織「みぽりんどうしたの?そんな気難しい顔しちゃって」
まほ「い、いやなんでもないんだ」
沙織「もーそんな他人行儀な言い方やめてよー。ほら笑って笑って!」グニグニ
まほ「むわ、離せー!」
まほ(はあ…朝から疲れた…」ゲッソリ
まほ(なぜだか知らないが途中で低血圧の人を担いで走ったし…)
まほ(同じチームメイトらしいがみほも大変だな…はあ…)
沙織「いやーたまに朝練がない時は少し多く寝れるからいいねー!」
華「朝からお腹一杯食べれますしねー。朝練の日はご飯もおかわり三杯しかできませんし」
沙織「朝からよくそんなに食べれるね…、私なんか食パン一枚に牛乳なのに」
華「まあ、よくそんなので動けますのね。私は朝は最低おかわり二杯はしないとロクに体が動かなくてー」
沙織「華が食べすぎなだけだよ!」
まほ(賑やかな教室…クラスメイト達の楽しそうな笑い声…)
まほ(懐かしいな、少なくとも黒森峰では絶対にない光景だ)
まほ(…どこに置いてきたんだろうな。私の青春は)
沙織「もーみぽりんどうしたの?そんな顔しちゃってー」
華「しんどいのですか?なら保健室までお供しますが…」
まほ「い、いや大丈夫…だよ、あはは…」
まほ(な、なんとか放課後まで乗り切ったぞ…)
桃「さて、今日も放課後まで各自訓練だ!」
桃「次の対戦相手は超強豪の黒森峰だ。何度も言うが絶対に気を抜くな!」
「「「はい!」」」
桃「一同、礼!」
「「「お願いします!」」」
まほ「えっと、私が乗る戦車は…確かⅣ号だったな」
まほ って赤井?
優花里「さて西住殿、今日は何します?…西住殿?」
まほ(な、何だこの戦車の中は!)
まほ(色とりどりのクッション、芳香剤、ティッシュにペットボトルホルダー)
まほ(こんなに生活感溢れる戦車を見たのは初めてだ…)
優花里「に、西住殿~?」ブンブン
沙織「あーみぽりんね、朝からこんな感じなの」
華「何だか授業中も上の空と言いますか、悩んでる感じと言いますか」
麻子「眠いんだろう、きっと」
沙織「いや、それは麻子のほうでしょ?」
麻子「…私は午後は起きてるぞ」
>>6 ガルパンです
優花里「とにかくガレージから移動しましょう。他のチームは全員出て行きましたし」
まほ「そ、そうだ…ね。とにかく行き先は任せる…よ」
麻子「了解」
キュラキュラキュラキュラ
優花里「パンツァーフォー!」
まほ(パンツのあほう!?)
桃「今日も一日良く頑張ったな。明日は朝練があるからそのつもりでいるように!」
桃「では一同、礼!」
「「「ありがとうございました!」」」
沙織「あー疲れたーお腹へったー」
華「74アイスにでも行きませんか?小腹も空きましたし」
沙織「お、行こう行こう!みぽりんももちろん来るよね?」
まほ「え、あ、私は…」
優花里「西住殿も行きましょうよー!」
まほ(こ、こんなの初めてだからどう反応していいのかわからない…)
まほ「はあ…ただいまぁ…」ドサッ
まほ「今日はもう色々ありすぎて疲れた…」
まほ「…でも楽しかったな。みんなで戦車乗ってみんなでアイス食べてみんなで笑って…」
まほ「そういえば私女子高校生だっけ。これが本来の楽しみ方なんだろうなあ…」
まほ「小学校の時からずっと戦車道やってて…みんなと仲良く遊んだなんて記憶はないなあ」
まほ「…これもありかもしれない。このまま戻れなくてもありかもしれないな」
まほ「んー今日はもう寝るか。明日は朝練らしいからな、体力を回復させとかないと」
まほ「おやすみなさい…」パチン
――――――――――
まほ「うーんいい天気!」
優花里「絶好の戦車日和ですね、西住殿!」
沙織「もーゆかりんはそれしか頭にないのねー」
華「優花里さんらしくていいじゃありませんか」
優花里「私の人生は戦車ですからね!」
まほ(今日で入れ替わって二週間か…。大分この雰囲気にも慣れてきたなあ)
桃「よし、みな集まったな。今日は黒森峰との戦いに備えて急だが聖グロリアーナとの練習試合をやることに決定した」
沙織「えー?急すぎるよー…」
カエサル「おもしろいじゃないか。我々もあの時とは一皮も二皮も向けたからな」
典子「次こそは絶対に撃破してみせる!」
梓「あの時とは…あの時とはもう違うんだから!」
桃「よし、士気は十分のようだな。西住」
まほ(聖グロリアーナとの練習試合…私がチームを引っ張る…)
杏「おーい西住ちゃーん」
まほ「は、はい!」
桃「早く前に出ないか!いつものだ」
まほ「い、いつものとは…?」
杏「ほら、あれだよあれ。試合前の訓示ってやつ?」
まほ「は、はい…」スタスタ
まほ「…聖グロリアーナは連携の取れた隊列と戦車の強固な装甲を生かした戦術を得意とするチームだ」
まほ「まともに正面から立ち向かえばまず勝てないだろう」
まほ「よってまずは敵を引き離す事を最優先にしてほしい。必ず敵一両に対して二両以上の味方で迎え撃ってほしい」
まほ「こちらの基本的な戦術としては、味方一両を囮にし、もう一両で敵の側面あるいは裏を奇襲するのが有効だ」
まほ「機動力のある戦車を斥候に出し、味方の前に引きずり出すのも有効…」
一同「………」ポカーン
まほ(しまった!つい黒森峰のブリーフィングの感じで喋ってしまった!)
まほ「あ、あの、まあそんな感じです。あはは…」
優花里「…素晴らしいです!」
まほ「へ?」
沙織「こんな堂々としたみほを見るのなんて初めて…、それだけ聖グロリアーナには負けられない試合ってことね!」
華「みほさんがこれだけ張り切ってるんですもの、私達も今までよりいっそう頑張りましょう!」
麻子「どこへでもついてってやるぞ」
一同「「「頑張るぞー!おー!」」」
まほ(結果オーライ…なのかな?)
杏「変わったねー西住ちゃん」
柚子「ちょっと変わりすぎて怖いくらいですね…」
―――――――――大洗市街―――――ー
まほ「各チーム、戦車の最終点検は終わりました?」
カエサル「こっちはokだぞ」
梓「こっちも大丈夫です!」
まほ「うん、じゃあ最終のブリーフィングをするから全員集まって」
ゾロゾロ
まほ「今日の対戦相手の聖グロリアーナが使用すると思われる戦車は前回の編成+αだと思われます」
まほ「つまり、チャーチル一両にマチルダ四両に加えてクルセイダーも出してくると思います」
まほ「両チーム同じ数の戦車しか利用できないというルールですのでおそらくはこの通りになるはずです」
戦車道連盟員「大洗チームの皆さん、そろそろ練習試合の開始ですのでスタート地点に集まってください」
まほ「わかりました。では皆さん」
まほ「今日は絶対に勝ちましょう!」
一同「「「おー!」」」
ダージリン「ごきげんよう、大洗の皆様」
まほ「…お久しぶりです」
ダージリン「……ふふっ」
ダージリン「この数ヶ月ですっかり変わったようですね。チームの皆様方の顔が前とは段違いですもの」
ダージリン「そしてみほさん…あなたはまるで別人のようね」
まほ(ギクリッ)
ダージリン「今日はお互いに健闘を称えあいましょう」
まほ(危なかった…ばれたかと思ってヒヤヒヤした…)
沙織「大丈夫みぽりん?なんか顔色悪いよ?」
まほ「い、いや大丈夫だよ。あはは…」
連盟員「それでは両チーム隊長、前へ!」
ザッ
まほ「…よろしくおねがいします!」
ダージリン「こちらこそ、よろしくお願いしますわ」
一同「「「お願いします!!」」」
連盟員「聖グロリアーナ、全車両走行不能!大洗チームの勝利!!」
ウオオオオォォォォ ヒューーヒューー ヨクヤッターー
沙織「やった!勝った!」
優花里「やりましたね西住殿!」
華「さすがはみほさんです!」
麻子「借りは返したな」
まほ(勝っちゃった…)ポケー
ダージリン「…見事でしたわ。この前の試合とはまるで別チームみたい」
まほ「いえ、こちらもいい経験になりました」
ダージリン「決勝戦、期待してますわよ」
まほ「…はい」
まほ(そうか…忘れかけてたけど私一応黒森峰の人間だったっけ)
ダージリン「それでは、ごきげんよう」
スタスタ
まほ(私の気のせいか…少し震えていたような気が)
まほ(…いや、見間違いか)
ダージリン「………」
オレンジペコ「…隊長、そんなに気を落とさないでください!」
アッサム「そうですよ!」
ダージリン「…正直侮ってたわ。いくら大洗の皆様がここまで勝ち抜いてきたと言っても半分は運も味方していると」
ダージリン「でも今日の試合でわかったわ。大洗は確実にレベルアップしてる…と」
オレンジペコ「確かに…終始向こうのペースでしたもんね…」
ダージリン「そう、私達の本気を持ってしても…一両も撃破できなかった…」
アッサム「……」
ダージリン「さあ、グズグズしてる暇はなくてよ!今日の反省を踏まえて明日からはいっそう厳しくいきますわ!」
オレンジペコ・アッサム「はい!」
杏「いやー今日の試合は冴えてたねー西住ちゃーん」
桃「うむ、今日の判断は素晴らしかったぞ西住」
柚子「みんなにあれだけ的確に指示を出せるなんて私には絶対無理ですよー」
まほ「いえ…みんなの、チームの協力と団結があってできた事です」
杏「いやーしかし凄かったなー。目の前にマチルダとクルセイダーが合計6両も現れたときはもう終わったって思っちゃったね」
柚子「あそこからの撤退戦はすごかったですねー」
桃「正直、私は絶対にいけると思ってた」
柚子「桃ちゃん、中で装填しながら泣きべそかいてたくせに…」
桃「桃ちゃんと呼ぶなぁ!後もうその話はいい!」
杏「さーて、もう帰っていいよー」
まほ「失礼しました」ペコリ
ガチャ ガチャン
杏「桃、西住のことだが今日はどう思った?」
桃「はっ、まるで別人のようだなーと」
柚子「確かに今日は西住さんらしくなかったですね。終始冷静って感じですか?」
杏「うん、私も同じ意見だ。まるで別人なんだよね。……何か匂うと思わないかい?」
桃「匂う、とは」
杏「たとえば西住ちゃんの姉、西住まほと入れ替わってたりとか」
柚子「会長、それはいくらなんでもないのでは…」
杏「…今日の西住の戦い方、指示の出し方、戦法といい全て姉の西住まほとそっくりだったんだ」
杏「これは黒森峰に行ってみるのもおもしろいかもね」
沙織「じゃあみぽりん、また明日ねー」
華「それではさようならー」
まほ「うん、また明日ー」
まほ「…ふう、今日は緊張したな」
まほ試合で緊張なんていつ以来だろう…。少なくとも高校に入ってからは一度もしたことはない」
まほ「相手より劣る戦力を動かすのは…こんなにしんどいものだったのか」
まほ(思えば私の戦い方…西住流の戦い方はつまり大兵力を持ってしてゴリ押しするというもの)
まほ(考えているようで以外と何も考えてなかったのかもしれないな、私は)
まほ(先のサンダース戦といいアンツィオ、プラウダと今回より少ない兵力で勝ち進んできたこの大洗)
まほ(みほ…あなたは凄いわね。お母様は邪道と言うけれど、私は…)
ピンポーン ピンポーン
まほ「は、はい!今でます!」バタバタ
杏「やーやー西住ちゃん」
まほ「せ、生徒会長!どうしてこんな時間に…」
桃「いや、会長が急に行こうと言い始めてな」
柚子「ごめんね、こんな時間にお邪魔しちゃって。晩御飯まだだった?」
杏「ほら、あんこう鍋セット持ってきたからさ。たまには親睦を深めようじゃないかと思ってね」
まほ「は、はあ…」
桃「ふむ、なかなかいい部屋じゃないか」
柚子「綺麗に整頓しててとてもみほさんらしい部屋ですねー」
杏「桃の部屋はひどいぞー?それこそ足の踏み場もないしパンツとかブラもそこらへんに…」
桃「ちょ、会長!やめてくださいって!あの時はほら、明日掃除しようって時に急に訪ねてきて…」
まほ「あは、あはは…」
まほ(しかし何だろう、こんな時間に…)
杏「さーて煮えたぞ!」グツグツ
桃「いつ見ても会長の作るあんこう鍋は美味しそうですね」
杏「ノンノン、違うぞ桃。美味しそうじゃなくて美味しいんだよ」
柚子「煮えすぎないうちに早く食べましょう。ほら、西住さんもどうぞ」
まほ「あ、ありがとうございます」ペコリ
まほ(あんこう鍋…あんこうって食べれたのか、何か怖いな…)パクッ
まほ「…お、美味しい!」
柚子「でしょ?会長のつくる鍋はそれこそ絶品なんだから!」
杏「さーどんどん食べちゃって!まだ野菜もあんこうもいっぱいあるからね!」
桃「締めはうどんを入れるぞ」
杏「そんじゃ、また明日ねー」
桃「きちんと鍵はかけとけよ」
柚子「じゃないと桃ちゃんみたいに夜下着ドロにはいられちゃうからねー」
桃「だぁー!やめろ!その話はやめてくれ!」
まほ「お、おやすみなさい…」
まほ「はあ…今日は結局なんだったんだ?」
まほ「急に晩御飯一緒に食べようだなんて、まああんこう鍋美味しかったけど…」
まほ「…考えても仕方ない。お風呂入って寝よう」
杏「……」
柚子「会長、西住さんの家を出たきり黙りっぱなしですね…」ヒソヒソ
桃「ああ、いったい何を考えているのか…」ヒソヒソ
杏「……河嶋、今日の西住はどうだった?」
桃「はっ…? いつも通りのように見えましたが…」
杏「ヒントはあんこう鍋だよ」
柚子「あんこう鍋…あんこう鍋……あっ!」
柚子「確かさっきの西住さんはあんこう鍋がとても美味しいと言ってたけど…」
杏「そう、あいつは一度食べてるんだよ、私達とね」
桃「よく覚えてたな、柚子」
柚子「桃ちゃんひたすら無心で食べてたもんね」
桃「………」
>>25-26 会長の桃ちゃんへの呼び方が違いました。 桃→河嶋 です
杏「でも今日の西住はまるで初めてあんこう鍋を食べたかのようなリアクションだった。な、河嶋」
桃「そういえば…確かにそうでしたね」
柚子「じゃあやっぱりこの前会長が言ってた事は本当…?」
杏「そりゃああたしだって信じちゃいないさ。心が入れ替わるなんてそんな非科学的な事があるわきゃない」
杏「でも前回の聖グロリアーナとの練習試合、そしてさっきのあんこう鍋の件で確信、とまでは行かないけれど調査する必要がある」
杏「もし、もしも本当に入れ替わってたとしたら…」
柚子「こっち側のチームの戦略とか乗員のスキルとか諸々さらけ出してることになりますね…」
杏「そう、相手の黒森峰の都合の良い様にチームを変えられる可能性もあるからな」
柚子「それは…マズイですね。桃ちゃん話についてこれる?」
桃「いや…正直何を言ってるのかサッパリ…」
杏(河嶋が副隊長で本当にいいのだろうか…)
柚子「あれ、でももし本当に入れ替わってるとしたら黒森峰のほうには本物の西住さんがいるんですよね?」
杏「まあね、でもあの引っ込み思案な西住ちゃんがあれだけの大兵力を上手くまとめれると思うかい?」
柚子「あー、確かに…。一応元いた学校ですから少なからず友達や知り合いはいるでしょうが…」
杏「正体をあかすわけにはいかないだろうしね。まあ今は何も分からないからなあ」
柚子「どうしましょうか…」
桃(もうとっくに家過ぎてるんだけどこんな空気じゃ言えない…)
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まほ(うーなんかダルい…昨日食べ過ぎたせいか?)
桃「よし、みんな集合したな?今日の戦車道の授業は学校見学に行くぞ」
沙織「え?学校見学?」
あや「えーなんか楽しそうじゃん!」
おりょう「どこに行くのだ…?」
桃「行き先は次の対戦相手、黒森峰だ!」
まほ「!!」
今日は寝ます おやすみー
まほ(なぜこのタイミングで黒森峰へ…?)
まほ(生徒会…昨日といい今日といいいったい何を考えて…)
杏「……」
桃「会長、ここ最近無言が多くなったな…」ヒソヒソ
柚子「ええ、あの晩御飯の一件以来ですね。今度は急に黒森峰へ行くとか言い出しますし」ヒソヒソ
沙織「いやーしかし熊本だっけ?九州に行くなんて初めてだよー」
華「熊本と言えば…熊本ラーメンに馬刺しに、後いきなり団子でしたっけ。楽しみですわ!」
沙織「全部食べ物じゃん!」
優花里「五十鈴殿らしくていいじゃありませんか!ああーでも生きてる内にあの黒森峰へ行けるなんて…感極まる思いです!」
沙織「そんな大袈裟なー!」
優花里「しかしまさか学園艦ごと向かうなんて…スケールが大きいですねえ」
沙織「なんでも今日は休日だから旅行的な意味もあるらしいよ」
華「生徒会の権限とは素晴らしい物ですね」
麻子「燃料代も馬鹿にならんだろうに…」
まほ「………」
沙織「みぽりん…さっきからずっと黙りっぱなしで…どうしたのさ!もっとテンションあげようよ、ね!」
華「そうですよ。熊本なんて滅多に行く機会もないでしょうに。美味しい物たくさん食べていきましょう、ね?」
優花里「そうですよ西住殿!この機会を楽しみましょう。きっと戦車道の店も充実してるんだろうな~エヘヘ」
まほ「そうだね…」
桃「さあ着いたぞ。まだ時間があるからしばらくは自由時間にする、あまり遠くへは出歩くな。では解散!」
ワーワー ドコイコウカー ラーメンタベヨウラーメン クマモンミニイコウヨー
沙織「いやーどこ行こうか!阿蘇山でも行く?」
麻子「それは遠いぞ」
華「とりあえず腹ごしらえでもしませんか?というかしましょう!」
優花里「それよりも折角ここまで来たんですし…西住流本元の家を見に行きませんか?」
まほ「!!」ビクン
沙織「お、私も一回みたいなーとは思ってたんだよね」
麻子「私は別に構わない」
華「お腹すきましたー…」
沙織「後でお腹いっぱい食べよ?ね、みぽりんもそれでいい?」
まほ「……」
沙織「おーい、みぽりーん?」
まほ「あ、うん、別にいいよ…」
優花里(西住殿…最近なんか変ですね…)
沙織「あ、そういえばみぽりんは…」
華「元々こっちに住んでいらしたのでしたっけ…」
優花里「ああそうでした!つい興奮してしまい…西住殿の気持ちも考えずに申し訳ございません!」
まほ「い、いや別に大丈夫だよ。ただ家には上げれないけどね…」
優花里「外から、外から見るだけでいいんです!」
沙織「よーし、そうと決まれば時間もないしちゃっちゃと行こう!」
華「その後はラーメン食べていきなり団子食べて…」ニヘラ
沙織「華、よだれよだれ!」
まほ(大丈夫かなあ…)
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優花里「こ、ここがあの…」
華「西住流の本家…」
沙織「大きい…」
麻子「広そうだな」
まほ「久しぶりに見たなぁ…」
まほ(そういえば入れ替わってからもう…三週間くらい経ってるのか。はやいな)
華「あ、誰か出てくるみたいですよ!」
沙織「やばっ!どっか隠れよう!」
麻子「別に見つかっても問題ないんじゃ…」
ガサガサ
スタスタ
沙織「ねえ…今家から出てきたあの女の人ってもしかして…」ヒソヒソ
優花里「西住家の当主、西住しほさん!」
華「しーっ、秋山さん声抑えて抑えて!」
まほ(お母様…こんな時間にいったいどこへ?)
沙織「…行ったかな」
優花里「ふービックリしましたね。でもあの西住流当主を間近で生で見れるなんて…くー!」
華「さて、目的も達成しましたし食べに行きませんか?ね、行きませんか?」
沙織「そろそろ華も限界っぽいから何か食べに行こうか!」
麻子「確かにお腹が空いたな」
沙織「よーし、早速どこかに食べに行こう!」
まほ「あ…私、ゴメンだけどちょっと行く所があって…みんなは先に行ってて!」ダダダ
沙織「あ、みぽりーん!どこ行くのー!」
まほ(みんなゴメン・・・私は一足先に行くべき所があるの)
まほ(我が母校・・・黒森峰へ!)
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まほ(あ、もうすぐ始まる所だな)
みほ「全員集合!」
ザッザッザ
みほ「エリカ、欠席者は?」
エリカ「いません」
みほ「よし。皆、今日で決勝戦まで一週間をきった」
みほ「相手は知っているだろう、大洗女子学園だ」
みほ「今大会で初参戦だが瞬く間にサンダース、プラウダと強豪校を撃破していった今大会のダークホースだ」
みほ「保有する戦車の戦力だけで言えば、我が校は絶対に勝つだろう」
みほ「しかし、大洗は隊長の西住みほを中心に巧みなチームワークと常識を覆す戦い方でここまで上がってきた」
みほ「運の要素もあるだろうが、絶対に油断してはいけない」
みほ「今までのように力で押し進む、という戦い方ではこちらが勝てる確立は低くなるだろう」
みほ「相手の裏の裏をかけ。これだけが今言えるアドバイスだ」
みほ「よし。それと今日はもう一つ言って置くことがある」
みほ「大洗の学園艦が30分程前にこちらに到着したとの情報が入った」
エリカ「!?」
ザワザワ ザワザワ
みほ「もう少ししたら大洗チームの生徒達がこっちに来るだろう」
みほ「よし、各自訓練に励むように。解散!」
エリカ「隊長!」
みほ「どうしたエリカ。そんなに興奮して」
エリカ「なぜ大洗の奴らをこっちに呼んだんですか!」
みほ「私が呼んだんじゃない、向こうが申し入れてきたからだ」
エリカ「でも…次の対戦相手にこちらの手の内をさらけ出すなんて…」
みほ「安心しろ、うちの戦力が知られた所でどうということはない」
エリカ「し、しかし…」
みほ「納得したか?なら早くエリカも訓練に行け」
エリカ「り、了解…」
ザッザッザ
みほ(それに…もう一つ私用があるから…)
まほ「みほ……」
エリカ(くっ…隊長はいったい何を考えているのだ?)
エリカ(わざわざ対戦相手を招くなんて…)
エリカ(相手が妹だから?情けのつもりだとしたら幻滅ですよ隊長!)
エリカ「そこ!数mはみ出ているぞ!隊形を乱すな!」
黒森峰生徒「今日のエリカさん、いつになく荒れてるね…」ヒソヒソ
黒森峰生徒「やっぱ大洗の人達が来るからかなあ…」ヒソヒソ
エリカ「そこ!無駄話なんぞしてる暇があったら弾の一つでもこめなさい!」
まほ(みほ…上手くチームをまとめれてる様で安心はした)
まほ(けど…何なんだろうこの気持ち。このまま一生戻らなかったら私は大洗の人間として母校黒森峰と戦う事に…)
まほ(でもこのまま戻れなくてもいいかなっていう自分もいるし…もう訳がわからない…)
まほ「…とりあえずそろそろ戻るか。時間も押してきてる」
まほ「た、ただいま~」
沙織「あ、みぽりんどこ行ってたのよもー!」
華「心配したんですのよ?」
優花里「そうですよ、急に走り出して…」
麻子「無事で何よりだ」
まほ「ごめんねみんな…色々あって…」
華「あんまり心配でご飯もロクに喉を通らなかったんですのよ?」
沙織「華、あんたラーメン三杯に焼き飯一つにいきなり団子15個も食べといて!?」
華「普通ならこれの倍は軽くいけますわ」
優花里「まさに鉄の胃袋…」
麻子「聞いてるだけで胃もたれしてきそうだ…」
華「さあ、そろそろ時間のようですし集合地点に行きましょう」
沙織「そうだねー。黒森峰ってどんな所なんだろうね」
優花里「名門中の名門高校ですよ、黒森峰は。戦車道の歴史は一番古かったと思います」
沙織「へー、由緒ある所なんだね…」
麻子「あの強さも納得だな」
まほ「まあ、結局力でゴリ押しする戦法だけどね…」
優花里「正面から撃ちあったらまず勝てませんね…」
桃「よーし、皆集まったな?それではこれから黒森峰女学園のほうへ移動する。くれぐれも粗相のないように!」
ゾロゾロ
あや「どんなとこだろうね、黒森峰って!」
あゆみ「きっと大きいんだろうなー」
梓「メモ帳もった、カメラ持った…」
寝ますん
沙織「ねえ、黒森峰まだかな…もう結構歩いた気がするんだけど…」
華「ですわね…歩きすぎてお腹がへってまいりましたわ」
優花里「あれだけの量を食べておいてですか…」
麻子「…疲れた」
桃「おっかしいなー…地図じゃこの辺りなんだが…」
まほ「あの…河嶋さん」
桃「何だ?」
まほ「もう黒森峰の敷地内に入ってるんですけど…」
桃「こんな林の中なのにか?…そういえば西住はここの出身だったな」
まほ「この林を右に抜ければすぐに校舎が見えます。案内しますのでついてきてください」
沙織「おおー!」
華「大きいですわねー…」
優花里「ここが…あの黒森峰女学園!素晴らしいの一言です…」ウルウル
沙織「ってゆかりん泣くほどうれしいのね…」
麻子「でかいな…、うちの何倍あるんだろう」
杏「やあやあ、あなたが西住まほさんね?今日は無理難題を受けてもらってありがとね~」
みほ「構わない、好きなだけ見学して行ってくれ」
優花里「うわー!六号タイガー初期型に四号駆逐戦車!あれはエレファント重駆逐戦車ですね!五号パンターg型もあるじゃないですかあ!」
沙織「ゆかりん落ち着いて!」
優花里「これが落ち着いていられますか!うひゃー!」ダダダッ
エリカ「ちょ、ちょっとあなた!戦車に触るのは禁s…って隊長?」
みほ「戦車くらい触らせてあげてもいいじゃないか。あれだけ喜んでいるんだし」
エリカ「…わかりました」
優花里「ああ~この感触~たまりません~」スリスリ
エリカ(…理解できないわね)
沙織「でもすごい数の戦車ねー」
華「ざっと数えただけでも…30台はありますわ」
麻子「凄いな…」
妙子「一台くらい貰えませんかね?八九式と交換で」
忍「むしろ砲塔だけ変えることってできるかしら?」
典子「私は使い慣れた八九式でいいや」
あや「わーすごいすごい!」パシャパシャ
優希「見る限り戦車戦車・・・」
梓「確かサンダースはこれより多いってね」
あゆみ「ほんと、サンダースはチートだね」
紗希「………」スタスタ
あゆみ「あれ、紗希ー!どこいくのー!」
紗希「………」バッ ガチャ
あゆみ「あー!勝手に戦車の中に入っちゃダメだって!」タッタッタ
みほ「あはは…」
沙織「ほんと、丸山さんって謎よね…」
エリカ「隊長、何に笑ってるんですか?」
みほ「あ、いやゴホン」
杏「西住さーん」スタスタ
みほ「ん、何のようです?」
杏「いやあ、交流も兼ねてさあ、向こうで戦術会議でもどうかなーって」
エリカ「何で次の対戦相手と会議なんぞしなくちゃならないんだ!」
みほ「……いいでしょう」
エリカ「!?」
杏「おーありがとねー。じゃあ二人っきりでどこかに行こうじゃないかー」
桃「会長、何を考えて…」
柚子「さあ…」
[黒森峰女学園第二会議室]
みほ「ここなら誰にも聞かれる心配はないが」
杏「いやーごめんね、手間取らせちゃって」
みほ「いやいいんだ。それより用とは何だ?」
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エリカ「隊長、遅いなあ…」
桃「もうかれこれ1時間は経ってるな」
柚子「あ、かえって来ましたよ?」
スタスタ
杏「いやーゴメンね、待たせちゃって。もう十分堪能できたかい?」
優花里「はい!もう向こう10年分は味わいました!」
華「お腹空きました…」
桃「じゃあここらで撤収と行こうか。今日はお邪魔しました、西住さん…って大丈夫ですか?」
エリカ「隊長、なんか顔色が悪いんですが…」
みほ「ああ…気にしないでくれ…」
沙織「なんかあの顔、みぽりんにそっくり」ヒソヒソ
華「戦車道を強制された時に丁度あんな感じでしたね…」
まほ(みほ…いったい会長と何を?)
沙織「みーぽりん、帰るよー?」
まほ「あーうん、ごめん!ちょっとだけ待って!」タッタッタ
華「あれ、どこへ行かれるのでしょう」
麻子「お姉さんの所じゃないのか」
優花里「うーん、麗しき姉妹愛!」
タッタッタ
まほ(確かみほは嫌な事があるといつも…)
みほ「……」
まほ(いたいた)
まほ「…みほ」
みほ「お姉ちゃん…」
まほ「あー、その…なんだ」
まほ(マズい、久々な上にこの状況だから何喋っていいか…)
みほ「…お姉ちゃん」
まほ「ん、なんだ?」
みほ「私…ちゃんと出来てたかな。ちゃんとみんなを引っ張っていけてたかな」
まほ「…黒森峰をか?」
みほ「うん…一回この学校から逃げているのに何故か起きたらお姉ちゃんになってて…」
みほ「それでも休むわけにもいかないから…隊長として…みんなを…みんなを…!」グスン
まほ「みほ…」
みほ「私なんか隊長どころかこの学校にも居れる資格もないのに…でもみんなは私をお姉ちゃんだと思ってるから頼ってくるし…」
みほ「なんかそんなこと思ってるとさ、本当に申し訳なくなって…どうしようもなくって…」
まほ「…みほは良くやってた。みほはえらいよ、この状況で黒森峰を引っ張っていけたのは流石私の妹だよ」
みほ「お姉ちゃん…」
まほ「まあそれはいいとして…さっき会長さんと会ってただろ、何の用事だったんだ?」
みほ「うん…それがね…
---------------数時間前------------------
[黒森峰女学園第二会議室]
みほ「ここなら誰にも聞かれる心配はないが」
杏「いやーごめんね、手間取らせちゃって」
みほ「いやいいんだ。それより用とは何だ?」
杏「単刀直入に言うけどさ…西住ちゃーん?」
みほ(!?)
みほ「…あなたにそんな呼び方をされる筋合いはないのだが」
杏「ふーん、まだ白を切るつもりなんだねー…」
杏「……あんこう踊り」ボソッ
みほ「ひえっ!…あっ」バッ
杏「ほーらやっぱし西住ちゃんじゃないかー」
杏「…なるほど、朝起きたらこうなってたと」
みほ「はい…」
杏「なんかさ、中身は西住ちゃんって分かってるんだけどやっぱし違和感あるねー」ププッ
みほ「もう、そんな笑い事じゃないんですけど…」
杏「ごめんごめん。それでこれからどうすんの?」
みほ「どうするって…元に戻る方法も何故入れ替わったのかも分かんないのでどうしようも…」
杏「まあ、確かにねー」
杏「まあ何とかなるっしょー」
みほ「そんな適当な・・・」
杏「だーじょぶだって、別に死にはしないしさ。ほら、周りも顔馴染みだし」
みほ「…それが余計に辛いんですけどね」ボソリ
杏「ん?」
みほ「あ、いえなんでも…あはは」ワタワタ
杏「…ふーん、まあいっか」
杏「んじゃ、とりあえずこれ以上時間をかけるわけにもいかないし戻ろうか」
みほ「はい…」
続き来てたのか。期待
>>65進行はまちまちだからのんびり待ってくれ
みほ「…というわけで、ね…」
まほ(流石は角谷会長、と言った所だな。初めて見た時から只者ではないと思ってたが…)
まほ「とにかく、今の所私達が入れ替わっているのを知ってるのは角谷会長一人、だな」
みほ「うん、会長はああ見えて口は堅い方…だと思う」
「隊長ー、西住隊長ーどこですかー」
まほ「おっと、エリカが呼んでるな…早いとこ戻らないと見つかると色々めんどくさいことになる」
みほ「エリカさん…私のこと嫌ってるもんね…」
まほ(あ、そうだった…)
まほ「エリカはな、何というか…素直じゃないというかへそ曲がりというか…」
まほ「とにかく上辺はああ言ってるが、本心だとみほの事は本当には嫌ってないと思うんだ。ずっとエリカを見てきてな」
みほ「そんなはずないよ…だって私はあの時逃げ出したんだし…私のせいで10連覇逃しちゃったし…私のせいで…」
まほ「…みほ!」
みほ「ひゃ、ひゃい!」ピシッ
まほ「みんな誰もみほのせいで負けたなんて思っていない。それだけは分かっておいてくれ」
みほ「う、うん…」
まほ「さあ戻ろう、みんな心配してる頃だろう」
エリカ「あ、隊長!どこ行ってたんですかもう…」
まほ「あー…すまない、ちょっとな」
沙織「みぽり~ん!」
優花里「西住殿どこへ行かれてたんですか?探したのに見つからないから…」
みほ「いやーごめんごめん…」
麻子「別に私達はいいんだがな、若干一名がちょっとヤバイもんでな」
みほ「へっ?」
華「お腹が…空きすぎて…意識が…ああ綺麗なお花畑…」グギュルルル
優花里「五十鈴殿ぉ!帰ってきてくださいぃ!」
華「ふう…ご馳走様でした」
沙織「……ひぇー」
優花里「さすが五十鈴殿…何と言いますか…」
麻子「人間掃除機と言った所か」
まほ「うひゃぁ…」
沙織「えっと…海鮮丼3杯、カツカレー2杯、きつねうどん6杯、デザートのパフェを4杯その他諸々…」
五十鈴「少々食べ過ぎてしまいましたわ」
麻子「この店は今日は閉店だな」
まほ「幾ら…するんだろ…」
華「ふう、では出ましょうか。お会計お願いします」
優花里「どうやって払うんでしょうか…」
沙織「あ、何か出したよ?」
麻子「あれは…大洗ゴールドあんこうカード!」
まほ「なにそれ?」
優花里「そういえば聞いたことがあります!わずか数枚しか発行されたことのないという幻のカードです!」
沙織「それを…華が…」
華「さあみなさん、帰りましょう」
まほ「これが五十鈴流…」
>>68 みほとまほの名前入れ替わってた すまん
麻子「こうして打開策が見えぬまま月日は過ぎ、とうとう決勝戦三日前になってしまいました」
沙織「麻子ぉ、誰に向かって喋ってんの?」
麻子「ナレーションだ」
沙織「はい?」
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みほ「よし、今日の演習はここまでとする」
エリカ「全員集合!」
ザッザッザ
みほ「決勝戦まで後三日という所まで来た。今更ゴチャゴチャとは言わないが、各自そのつもりでいるように」
「「「はい!」」」
みほ「今日の演習を終了する!一同、礼!」
「「「ありがとうございましたー!」」」
みほ「…ふう」
エリカ「隊長、お疲れ様です!」
みほ「ああ、エリカか。お疲れ様」
エリカ「決勝まで後三日ですね。大洗がここまで勝ち進んできたのは正直以外でしたけど」
みほ「…エリカ」
エリカ「何でしょう隊長?」
みほ「エリカは…大洗の事はどう思っている?」
エリカ「どう思っている…ですか、そうですね、実力はあるチームだと思います」
エリカ「まあサンダース戦では向こうのフェアプレイ精神があったり、プラウダは3時間の猶予だったり、運も味方してると思ってます」
エリカ「でもそれを抜いてもチームの団結力、個人の能力の高さ、何より…みほ元服隊長の作戦立案能力もあると思います」
エリカ「我々では考えもつかない奇抜な作戦…数で劣る大洗でもここまで勝ち進んでこれたのはみほ元副隊長がいるからだと…」
エリカ「何にせよ、油断は決してしてはいけないチームだと私は思ってます」
みほ「…そうか、ありがとう。では私は一足先に帰らせてもらう」
ツカツカ
エリカ「…隊長?」
-------------西住家 まほ自室-----------------------
みほ「ふう…」ドサッ
みほ「……エリカさんは大洗をあんなふうに思ってたんだ。正直以外だなぁ…」
みほ「…私の悪口はなかったなあ。それ所か心なしか目がキラキラしてた…いや考えすぎかな。きっと心の中では…」
みほ「ううん、今日はお風呂に入ってもう寝よう…」
prrrrr prrrrrrr
みほ「あ、電話…?」ピッ
みほ『もしもし』
まほ『あーみほ、私だ』
このSSまとめへのコメント
え、おわり?