春香「意味不明」 (39)

のむったのむった
こんな感情になり始めたのはいつからだろう。カーテンを開け、スカートを吐いた私は暗闇へとウキウキ気分とは言えない気持ち

ただ悪くもない

ジュース買おうかな

そんな気持ちがのんだげん

私は財布を持って家を出る

門前払いをすりぬけて、すぐ近くにある自動販売機に向かう


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暗い中に明かりが一つ

カエルが集まるその機械にお金を入れると、ジュースをポッツン

カエルが飛ばないか警戒しながら落ちてきたジュースを取る

ぶらーらぶらーら

家に着いた私はジュースを一口飲みながら、玄関の鍵を閉めどっぷらこ

ジュースを一気に飲んでしまう

何しようかな

そんな気持ちがまたやってくる

今日は思い切ってもう寝よう

そう思ってゆらゆら明かりをけっしぬ

明かりを消しても眠りにつくことはなく、それから2時間ほどゴロゴロ布団の上で転がるのだ

春香「えへへ、えへへ」

そうやって寝転がっているうちに変な気持ちがふっふっふ

私は胸を揉み始める

胸を、胸を揉み続ける

揉むってえっちぃ言葉らん

春香「……」

そして……………

次第に体があっついあっつい

私は手を胸から下へ…

こうなったらもう止まらない

くちゅくちゅいわせて腰くねらせる

片手で乳首をつまみながら

もう少しで逝っちゃいます

………

そんな時、

私の携帯フラフラプール

こんな時間に誰だろう

私は電話にピッピッピ

「春香かぁこんな時間にごめん…あ、じぶ……どうしても、あぁ声が聞きたくて」

ピッピっぴ

そこで電話が切られます

今のは一体何だろう

寝ぼけた頭が冴えてくる

今のは確かに確かに確かに

聞き間違えじゃないならば、間違いない

………

何か、とんでもないことが起きている

鏡を見るとそこには幽霊

青ざめた顔は私だった

春香「………」

………。

今のは…何?

私はいつも通り[田島「チ○コ破裂するっ!」]をして、快楽によがっていただけなのに

何か取り返しのつかないことが起きたような…

そうだよね?


春香「今のは何?>>10

『明日』はきっと 皆笑えるかな?
小さな声がきっと 僕ら呼んでいるよ
確かな事は この地球(ほし)に生まれ
君と僕は少し『場所』が違うだけ

起きたことを整理してみよう

あれは確かに響ちゃん

明日はきっと皆笑えるかな

何があったのかは考えたくない

ただ一つ分かるのは、私も響ちゃんもみんなみんな

この地球に生まれ

私と響ちゃんは少し場所が違うだけ

わいわいわいわい何この気持ち

明日がとっても不安です

オナニーする気が消えた私は、そのまま眠りにつきました

目が覚めると周りはピッカピカ

とうとう朝がやってきました

どうしようどうしよう

そんな気持ちで事務所に向かいます

事務所に着いたらその中に、響ちゃんはいました

貴音「ふふ、おはようございます」

春香「おはよう、貴音さん」

周りの皆に挨拶した私は、響ちゃんに気づかない振りをしてそのまま歩く

響ちゃんに目を合わせず横を通り過ぎて行く

そう、無視をした

気づかない振りも響ちゃんには見抜かれているだろう

というより、どう声かけていいか分からない

「春香」

びくっ……

その通り、私はびくっと身震いした

春香「ええと…はは、何かな」

つく笑つく笑

響「えっと、その………昨日の事なんだけどな」

春香「え?」

………

………

………

響「えってほら…あれだぞ」

顔を赤らめながらシュンシュン

聞こえてきたのは大漁だ

響「………電話」

春香「……」

わーわー気持ちがヒップホップヒップホップ

やっぱりあれは、響ちゃん

どうしようなんて答えればいいの

誰か教えてサマーディ

春香「ええと、何のことかな」

響「え?」

春香「ごめんね響ちゃん…電話着てたの気づかなかった」

さーさー行きましょ

私は歩く

でもまだ話は終わってないの

響「待って……電話、出たよな…?」

春香「……」

春香「あれ、そうだっけ」

私は携帯の通話履歴を開く

皆の視線が2人に集まってるよ

そろそろ話を終わらせようか

春香「あっほんとだ」

春香「あはは、ごめん…私寝ぼけてたみたい」

私は照れ笑いを響ちゃんに見せる

そのままその場を離れます

離れる時にちらっと見た視線からは

半信半疑か、安心したような不安そうな、そんな顔をした響ちゃんが私を見ていました

今日は皆でレッスンレッスン

ダンスの練習やってます

ヒッヒッホッホッヒッヒッホッホッ

リズムに合わせて踊ります

すると前に響ちゃんの姿が、レッスンに集中できません

春香「はぁ…」

休憩中、水分をとって休憩する私

そわそわしてるのが気づかれたのか、誰かが私に声をかけてきました

春香「………え」

私は手に持っていた水筒を力なく床に置く

声をかけてきたのは響ちゃんだった

響「春香」

いけない、いつも通り振舞わないと気づかれてしまうかな

春香「……なに、響ちゃん?」

響「ちょっと朝言い忘れたことがあって…」

春香「……うん」

響「電話のことなんだけどな」

春香「……」

響「自分も寝ぼけてたんだ、特に対した用もなかったんだ…だからごめん、変に電話してしまって」

春香「……」

へーへー、そうだねぇ

ここで私が頷いたら、完全に何もなかったことになりますなります

それはいいことなんだけど、うん

これから響ちゃんにどんな気持ちで接すればいいの、ウィーバウィーン

春香「あはは、響ちゃんまだそんなこと気にしてたんだ、別に大丈夫だよ」

響「そうか…そうだよな。」

響「用があるのはそれだけなんだ、わざわざごめん」

春香「うん」

どうしよどうしよなんか怖いよ

なかったことになっちゃった!

それはそれでいいんだけど、やっぱり私は困ります

いやでも変に問題こじらせるより、こうやって無かったことにした方が

これから何度も事務所で顔合わせるし

こっちの方がいいだげん

響「この後のレッスンもがんばろうな」

響ちゃんは私の手を握り、私の顔見て笑います

少し驚いたけど気にしない気にしない

私も笑顔で返します

春香「うん!」




これで一件落着だ

私は安心して更に微笑む

その顔はとても引きつってるの

私はそれを知ってるかな

響「…ん、なんか…春香おかしくないか?」

そんな時、私をまじまじと見る響ちゃん

心配そうな顔で私の顔をのぞきこむ

響「顔も青ざめて…」


春香「……………え」

響ちゃんは私に寄ってくる、距離がとても近くなる

春香「……う」

そのとき

私はとても寒気がした



春香「やめて…」

響「………え」

春香「……あ」

2人の間に沈黙が広がる

あれ、あれ、いーーーやーーーー

サタデーナイトが落ちてくーる

クールなパーソンが次の日大爆発

布団の毛皮が一つもない

まずいよまずいよ、これはもう取り返しがつかない

私、やめてって言っちゃったー

響「春香…やっぱり…!!」

春香「えーとあー!」

春香「トイレ行きたくなっちゃった!」

私はトイレに猛ダッシュ

レッスン場の中を全力疾走

千早「は、春香!?」

春香「といれぇぇぇぇぇ!」

途中私に呼びかける千早ちゃんも、皆の不審な目も、私は全部振りかざして走って行った

トイレから帰って練習再開

響ちゃんの視線が怖いです

目を合わせないようにするけれど、見られているのが分かります

集中できないまま時間は過ぎて

レッスン終了またあした!

春香「お疲れ様です」

響「待って、春香」

春香「……」

うわー帰れないどうしよう

早めに帰る作戦失敗です

春香「……何かな」

荷物抱えたまま振り向かないで

私は返事をする

響「本当は知ってるんだよな、自分が電話したことも、電話で何を話したかも」

春香「えーと…」

響「誤魔化しはもう効かない」

春香「……」

仕方ないね

もう逃げられないことを理解した私は、はっきりと答えた

春香「びっくりしたよ、夜中にあんな電話をかけてくるなんて」

響「……」

春香「正直…ひいたかな」

ピューンスタスタ歩いた私はその場を急いで離れます

あと先何も考えないで、冷たいセリフを吐いたら最後

明日からどうなるだろう

そんなことも考えないで

明日は明日の風が吹く

そんな呑気な話じゃないの

帰りの電車に乗りながら私はこれからの生活の不安に、身を縮こまらせていた

次の日私は事務所へ向かう

今日もレッスンがんばります

なぜこんなにもレッスンがあるのかというと、近いうちに765プロの中から1人あるオーディションにでなくてはならないから

それには他の事務所からもアイドルが出場して、大真面目なレッスンを日々受けている

それは置いといて、今はそれより重大かもしれないこと

どういう顔で響ちゃんに顔を合わせればいいのかな

ユーラー事務所に着きました

ドアを開けておはようございまーす

春香「……」

挨拶返す皆の中に、響ちゃんも居た

いつも通り、義務的な挨拶を返して何食わぬ顔で貴音さんと話している

その対応に私は驚いた

でもこっちの方がいいのかな

楽々気持ちがらっきょです

その後、私も何食わぬ顔で千早ちゃんに話かけにいった

レッスン中も何もなく、休憩中も話してこない

心配してたのは私だけ?

気持ちは楽でオッケー、バッド

これが逆に気味悪い

ますます気まずくなりそうな

そんな時、

私は油断していた

他のことに気を取られていて、レッスン中であったことを忘れていた

私はダンスの動きを間違え、それぞれのアイドルが移動して立ち位置を変える際、隣に来た人に派手にぶつかってしまった

春香「わっ」

私は体勢を崩してその場に転けてしまった

春香「ったぁ……」

私は足をさすりながら声を漏らす

結構酷く足を打ったようだ、体に衝撃が走る

春香「はっ」

………

ぶつかった相手は大丈夫なのだろうか

私は咄嗟にぶつかった方に顔を向けた

春香「ごめんね、わた…………」

響「大丈夫……か?」

私は声を失う
ぶつかった相手は響ちゃんだった

響ちゃんは特に問題なさそうに私を見下ろしている

律子「春香!」

律子さんが私の元に走り寄ってきて、私の足を確認する

律子「何とも言えないわね…でもかなり酷そうだわ」

律子「隣にある保健用の室で見てもらった方がいいわね」

律子「ごめんなさい、まだよくダンスを覚えてないのに、時間短縮のためとはいっても皆でダンスを踊らせたのがいけなかったわね」

私を連れていくため、律子さんは私を抱きかかえようとする

その時、私は律子さんの手から別の手に持ち変えられた

響「自分が運ぶ」

律子「え?」

響「自分がぶつかったのも悪いんだ」

そう言って私を抱えて響ちゃんは歩く

春香「えっとぉ……」

あたふたする私に響ちゃんは小声で返す

響「ごめん…嫌なのは分かってる、ちょっとだけ我慢してて」

春香「………」

私は落ち着くと同時にまたホッとしたような寒気がしたような、なんともいえない気持ちになる

響ちゃんは全く気にしていないわけじゃなかった、それは正直ほっとした

でも、やっぱり電話のことははっきりさせて2人で解決させないといけない

レッスン場を出る際、視線を感じた私は、響ちゃんを見た後皆の方に目を映す

そこには、私をじっと見ている貴音さんが立っていた

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