絵里「穂乃果、誕生日おめでとう!」 穂乃果「えっ」 (110)

穂乃果「いってきまーす!」

穂乃果「ん~!今日もいい天気~!」

絵里「穂乃果!」

穂乃果「おわっ・・・絵里ちゃん!?どうして家の前に・・・?」

絵里「どうしても一番に・・・この言葉を送りたかったから・・・」

穂乃果「・・・え?」

絵里「С Днём Рождения・・・」

絵里「穂乃果、誕生日おめでとう・・・!」

穂乃果「!!」

穂乃果「誕生日・・・」


穂乃果「・・・今日って穂乃果の誕生日!?」



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1406905218

穂乃果「いやぁ~すっかり忘れてたよ!」

絵里「自分の誕生日を忘れるなんて」クス

穂乃果「あはは・・・最近生徒会も練習も忙しくて、それどころじゃなくて・・・」

絵里「穂乃果らしいわね」フフ

穂乃果「それにお母さんも雪穂も何も・・・」

穂乃果(・・・あれ?)

穂乃果(そういえば祝ってもらってない・・・?)

絵里「本当はメールもしようかと思ったんだけど・・・」

穂乃果(海未ちゃんやことりちゃんからもメールは来てなかったはず・・・)ゴソゴソ

絵里「やっぱり口頭で伝えた方がいいかなと思って・・・」

穂乃果(・・・うん、来てな・・・)


スマホ【8月2日】


穂乃果「・・・・・・」

絵里「こうして会いに来たの・・・!」

穂乃果「・・・・・・」

絵里「・・・穂乃果?もしかして迷惑・・・」

穂乃果「・・・う、ううん!すっごく嬉しいよ!!ありがとう絵里ちゃん!!」

絵里「穂乃果・・・!」パァァ

絵里「ふふ・・・放課後にはみんなでサプライズパーティーを開くつもりだから・・・楽しみにしていてね」

穂乃果「ソ、ソウナンダー」

穂乃果(それって仮に今日が誕生日でも言っちゃ駄目なやつだよ!!)

絵里「それでね・・・穂乃果に渡したい物があって・・・」ゴソゴソ

穂乃果「うぇぇっ!?」

穂乃果(パーティーのときにじゃないのっ!?)

絵里「そんなに高価なものじゃないんだけど・・・」

穂乃果「う、うん・・・」

絵里「それから・・・このプレゼントにのせて伝えたいことがあるの・・・!」

穂乃果「えっと・・・」

絵里「ほの・・・!!」

穂乃果「す、ストーーーーーップ!!!」

絵里「!?」

穂乃果「ほ、放課後!」

絵里「・・・え?」

穂乃果「それは放課後の楽しみにしておくよ!今日1日それを楽しみに授業乗り切るから!」

絵里「そ、そう・・・?」

穂乃果「ほら、新旧生徒会長が遅刻したら大変だよ!行こうっ!」ギュッ

絵里「ちょっ・・・!?」

穂乃果「海未ちゃーん!ことりちゃーん!」

海未「・・・遅い!!・・・ってどうして絵里が一緒なんですか?」

絵里「それは・・・」

穂乃果「あ、あー!たまたまそこで会って!うん!」

ことり「家の方向真逆じゃなかった・・・?」

穂乃果「こ、細かいことは気にしない!早く行かないと遅刻しちゃうよ!」ダッ

海未「あなたがそれを言いますか・・・!だいたい穂乃果はいつも・・・!」ガミガミガミ

穂乃果「走りながら怒らないでぇっ!」

絵里「そうよ海未・・・今日くらいいいじゃない・・・」

穂乃果「!!」

海未「今日くらい・・・と言うと?」

ことり「何かあったっけ・・・?」

絵里「そんなの・・・!」

穂乃果「い・・・いちご!!!」

ことり「ホ,ホノカチャンッ!?」

穂乃果「はい絵里ちゃん『ご』!!」

絵里「ご・・・!?」

穂乃果「しりとりだよっ!校門を抜けるときに考えてた人が負けだからね!」

海未「はぁっ!?」

穂乃果「る・・・る・・・うわぁーっ!!」

ことり「と、とうちゃ~くっ!・・・はぁ・・・はぁ・・・」

海未「い、言い出しっぺが負けるとは・・・それにしても・・・」

絵里「朝から・・・汗だくよ・・・はぁ・・・はぁ・・・」

穂乃果「あはは・・・それじゃあね、絵里ちゃん!」ソソクサ

絵里「え、ええ・・・」

海未「・・・絵里」コソッ

絵里「?」

海未「昼休み、部室に集合してくださいね」ヒソヒソ

という訳でまたお昼ごろに。これ以降はたぶん時間軸に沿って投下します
土曜日だしそもそも夏休みで学校休みなんじゃないか、というツッコミは無しでオナシャス

昼休み

にこ「・・・お、来たわね」

希「穂乃果ちゃんは大丈夫?」

海未「案の定次の時間の課題に追われているので心配ありません」

希「それって心配なんじゃ・・・」

凛「穂乃果ちゃんの将来が、ね!」

真姫「そんなこと言って・・・あなた、次の英語の課題はちゃんとやってきたんでしょうね?」

凛「英語の・・・課題・・・?」

花陽「そ、存在すらっ!?」

ことり「こっちもマズいんじゃぁ・・・」

海未「とにかく!これから最終確認を始めます!」

海未「『明日の』・・・穂乃果の誕生日パーティーについて!!」

一同「おー!!」


絵里「・・・・・・」


絵里「・・・ん?」

海未「どうかしましたか?絵里」

絵里「いや・・・あれ?」

凛「『明日』が楽しみだにゃー!」

にこ「穂乃果の驚く顔が目に浮かぶわねぇ!」

ことり「穂乃果ちゃん、すっかり『明日』が自分の誕生日だってこと、忘れちゃってるみたいだし!」

真姫「サプライズのしがいがあるってもんよね」

希「お?真姫ちゃん『明日』が待ち遠しくて仕方がないって顔やねぇ」ニヤニヤ

真姫「なっ!?ベベツニ穂乃果の誕生日なんて・・・!」

花陽「『明日』・・・喜んでくれるといいな・・・!」


絵里「・・・・・・・・・・・・」ダラダラダラダラ

海未「穂乃果の親御さんや雪穂にも協力してもらっています」

海未「私の・・・ゴホン。我らがリーダーのためにとびっきりの・・・」

絵里「あの・・・」

海未「何ですか?」

絵里「ちょっと確認したいんだけど・・・」

絵里「・・・今日って何月何日?」

希「【8月2日】やね」

絵里「・・・そう」

海未「絵里・・・?大丈夫ですか?顔色が悪いですよ?」

絵里「・・・もう1ついいかしら」

海未「え、ええ・・・」

絵里「穂乃果の誕生日って・・・何月何日?」

にこ「はぁ?何よ今更・・・明日【8月3日】に決まってるじゃない」

絵里「・・・・・・」

ことり「絵里ちゃん・・・?」

絵里「う・・・」

一同「・・・う?」


絵里「・・・うわぁあぁぁぁぁあぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!」ガタッ


一同「!?!?!?!?!?」

絵里「うがああぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」

真姫「ちょっ・・・どうしたのよいきなりっ!?」

凛「にゃ・・・にゃ・・・!?」オロオロ

花陽「ダレカタスケテェェェ!!」

にこ「お、落ち着きなさ・・・」

絵里「ハラショー龍拳!!!」ガスッ

にこ「ごふっ・・・」バタリ

一同「にこ(ちゃん)(っち)ーーーーーっ!!!!?」

絵里「ふーーーーっ!!ふーーーーーっ!!!」

希「アカン・・・これは・・・エリチカ・狂戦士(バーサーカー)モードや!!」

ことり「バーサーカーモードっ!?」

希「普段真面目でクールなキャラで通そうとしているが故に、ボロが出てテンパると気が開放されてこうなるんや」

真姫「はた迷惑な・・・」

絵里「エ゙リ゙ヂガァァァ!!オ゙ヴヂガエ゙ェェェ!!!」

海未「お黙りなさい」ガッ

絵里「・・・ア゙ッ・・・」ドサッ

一同(弱っ)

絵里「う、うーん・・・」

海未「目が覚めましたか?」

絵里「ハッ・・・私はいったい何を・・・」

希「穂乃果ちゃんの誕生日パーティーの話をしてて・・・」

絵里「あ・・・ああ・・・!」

真姫「ストップ!もうテンパるのは無しよ」

絵里「う・・・うぅ・・・」

海未「まったく・・・何があったというのです?ちゃんと話してください」

ことり「相談に乗るよ?」

凛「話せば楽になるかもしれないにゃ!」

真姫「・・・1人で抱え込んでるんじゃないわよ」クルクル

希「真姫ちゃんにこんなこと言われたら、話さない訳にはいかないやん?」

真姫「茶化サナイデ!」

花陽「ね、絵里ちゃん・・・私達は絵里ちゃんの味方だよ」

絵里「みんな・・・!」

絵里「実は・・・」

絵里「・・・というわけなの」

海未「・・・・・・」

ことり「・・・・・・」

花陽「・・・・・・」

凛「・・・・・・」

真姫「・・・・・・」

希「・・・・・・」

絵里「ふぅ・・・みんなの言う通りね・・・」

絵里「話したら少し気が楽になったわ・・・!」

絵里「ありが・・・」

一同「このポンコツチカ!!!!!!」

絵里「!?」

海未「せっかくのサプライズパーティーが台無しじゃないですか!!」

ことり「しかも抜け駆けして先にプレゼントを渡そうとするなんて!ことりだって」

海未「・・・ことり?」ギロ

ことり「(・8・)」

花陽「せっかく準備してきたのに・・・」

凛「テンション下がるにゃ・・・」

真姫「これはないわね」

希「ウチ、信じてたんよ・・・?」

絵里「」

絵里「でも・・・返す言葉も無いわ・・・」

絵里「私って最低よ・・・ごめんなさい」シュン

一同「・・・・・・」

海未「やれやれ・・・」

海未「過ぎてしまったことはどうすることも出来ないですし、そもそも私達が怒っても仕方ありません」

海未「パーティー自体をもっと良いものに出来るよう頑張りましょう」

真姫「・・・それもそうね」

花陽「私、穂乃果ちゃんのごはんを倍用意します!絵里ちゃんも米研ぎ手伝ってね!」

ことり「お料理ももっと豪華にしようか!」

凛「じゃあ凛もいつも以上に盛り上げていくにゃ!」

絵里「みんな・・・」

ことり「・・・そういえば、朝の穂乃果ちゃんの様子がおかしかったのはこのせいだったんだね」

海未「そうですね、絵里に気づかせないようフォローしていたのでしょう・・・」

絵里「・・・!!」

希「・・・優しい子やね」

絵里「・・・・・・」ズキ

ことり「・・・大丈夫だよ絵里ちゃん」

海未「・・・午後の授業は課題だらけで忙しいので時間がありませんが、放課後になれば謝る機会はあると思います」

絵里「・・・そうね。練習のときに・・・」

海未「・・・ではこれで解散です!いくつか変更点を整理したら、また連絡します」

一同「はーい」ゾロゾロ

希(・・・あれ?)

真姫(・・・何か忘れているような?)

???「・・・きゅぅ~~~・・・」

絵里「・・・ハァ・・・」

絵里(謝りはするとして・・・)

絵里(これはもう渡せないわね・・・)

絵里(もうそういう雰囲気じゃなくなっちゃったし・・・)

絵里(浮かれてた私が馬鹿みたい・・・)

絵里(・・・・・・)

絵里(・・・そうね)

絵里(穂乃果に欲しい物のを聞こう)

絵里(それが何であっても・・・きっと穂乃果にプレゼントしよう)

絵里(だから、これは・・・)

ポイッ

絵里(・・・・・・)スタスタ












???「・・・・・・」

・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

絵里「・・・ハァ・・・」

絵里(謝りはするとして・・・)

絵里(これはもう渡せないわね・・・)

絵里(もうそういう雰囲気じゃなくなっちゃったし・・・)

絵里(浮かれてた私が馬鹿みたい・・・)

絵里(・・・・・・)

絵里(・・・そうね)

絵里(穂乃果に欲しい物を聞こう)

絵里(それが何であっても・・・きっと穂乃果にプレゼントしよう)

絵里(だから、これは・・・)

ポイッ

絵里(・・・・・・)スタスタ












???「・・・・・・」

・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

絵里「ええっ!?生徒会の仕事!?」

希「そうなんよ・・・急な案件が浮上したらしくて、3人とも練習は来れないって。遅くまでかかるらしいよ」

絵里「そう・・・」

にこ「しょうがないわね・・・今日は凛がリーダーでやるわよ!」

凛「ま、また凛がリーダー!?」

真姫「当たり前でしょ」

花陽「頑張って、凛ちゃん!」

絵里「・・・・・・」

にこ「・・・ほら、集中しないとケガするわよ!」

絵里「!」

にこ「安心しなさい・・・そんなことで傷ついたり、人を嫌いになるような器の小さな子じゃないでしょ、穂乃果は・・・」

絵里「にこ・・・」

にこ「・・・絵里」フフッ

絵里「どうしたのよそのアゴ・・・」

にこ「誰のせいよ誰の!!」

凛「今日はここまで!!」

一同「ありがとうございましたー!!」

にこ「ふぅ・・・なかなかリーダーも板についてきたんじゃない?」

凛「ええっ!?そんなこと・・・」

にこ「そんな消極的な態度でどうするのよ!穂乃果のリーダーの座を奪うくらいの勢いでやりなさいよ!」

凛「うーん・・・」

凛「じゃあその前に、とりあえずにこちゃん越えを目指すにゃ」

にこ「ちょっと!この宇宙No.1アイドルを手近な目標扱いするんじゃないわよ!私は最終目標でしょ!?」

真姫「それはないわね」

にこ「きぃ~~~っ!!!」

花陽「わ、私は尊敬してるから・・・!」

希「・・・生徒会室、覗いてく?」

絵里「・・・ええ」

穂乃果「はい、資料できたよ!」

海未「確認しますね」

ことり「穂乃果ちゃん、こっちにも目を通しておいてくれる?」

穂乃果「了解!」

海未「あっ!やっぱり誤植が!」

穂乃果「うぇぇっ!?どこどこ!?」

海未「書道部が手動部になってます!」

穂乃果「・・・間違ってはなくない?」

ことり「自分で手を動かして書くもんね!」

海未「言ってる場合ですか!手直しを・・・あっ!こっちにも!」



絵里「・・・・・・」

希「・・・帰ろうか」

絵里「・・・そうね」

希「3人とも頑張ってるみたいやし、安心して任せられるね~」

絵里「・・・そうね」

希「・・・・・・」

希「・・・じゃあ、ウチはここで」

絵里「あ・・・ええ。また明日」

希「まったく・・・そんなに気になるなら直に穂乃果ちゃんちに行ってみれば?」

絵里「ええっ!?でも・・・」

希「別にお饅頭買いに行くくらい普通やろ~」

希「その後どうなるかはエリチ次第・・・いや、穂乃果ちゃん次第になるんかな?」

絵里「それはどういう・・・?」

希「とにかく!行った方がええよ!じゃあね!」

絵里「・・・・・・」

ことり「じゃあまた明日~!」

海未「ええ、また明日」

穂乃果「バイバ~イ!お疲れー!」

海未「・・・すっかり遅くなってしまいましたね」

穂乃果「でもこのライブとは違った達成感!働くってこんな感じなのかな?」

海未「甘い考えですね・・・いつでも優しくフォローが入ると思っていると、痛い目にあいますよ」

穂乃果「優しくフォロー・・・?」

海未「・・・何か?」ニッコリ

穂乃果「ナンデモナイデス」

海未「まったく穂乃果は・・・」

海未「!」

穂乃果「海未ちゃん?どうし・・・」

絵里「・・・・・・」

穂乃果「・・・絵里ちゃん」

海未「・・・それでは私はこれで。お休みなさい」

穂乃果「どうしたの?家の前で・・・って朝も言ったっけ、これ」

絵里「あの・・・穂乃果・・・」

穂乃果「うん?」

絵里「その・・・」

穂乃果「・・・・・・」

絵里「私・・・」

穂乃果「・・・絵里ちゃん!」

絵里「は、はい!?」

穂乃果「晩御飯、食べていかない?」

絵里「え?」

高坂家

穂乃果「いっただっきまーす!」

雪穂「いただきまーす」

絵里「い、いただきます・・・」

ほのママ「はい、召し上がれ」

ほのパパ「・・・・・・」ガッショウ

絵里「あの・・・ホントに突然お邪魔してしまってすみません・・・」

雪穂「いいんですよ!どうせお姉ちゃんが無理やり連れ込んだんでしょうし」

穂乃果「言い方が何か嫌!

ほのママ「まったく、前もって言ってくれればもっとちゃんとしたものを用意出来たのに・・・」

ほのママ「今日は質素に済ませようと思ってたから・・・ごめんね?絢瀬さん」

絵里「いえいえそんな!とっても美味しいです!」

穂乃果「確かにオカズが少ないし・・・これなんて昨日の残・・・いでっ」

ほのママ「文句があるなら食べなくてよろしい」

穂乃果「じょ、冗談だよ・・・!明日の誕生日のために今日は節約、でしょ?」

絵里「!」

ほのママ「そうよ、全部あんたのためなんだから・・・明日はことりちゃんと矢澤さん、小泉さんも手伝ってくれて・・・」

ほのパパ「・・・・・・」ピクッ

ほのママ「・・・あっ」

雪穂「あーーーっ!お母さん!!」

穂乃果「ことりちゃんとにこちゃんと花陽ちゃんがお料理担当なんだ!楽しみだなぁ!」

雪穂「せっかく内緒で進めてきたのに・・・!」

ほのママ「い、いや・・・そもそも穂乃果が・・・」

絵里「あ、あの・・・!」ガタッ

絵里「・・・ごめんなさい!!」バッ

ほのママ「・・・へ?」

雪穂「どうして絵里さんが・・・?」

ほのパパ「・・・・・・」

絵里「実は・・・」

ほのママ「あっははははははは!!」

雪穂「ちょっ・・・お母さん笑いすぎ!」

絵里「すみませんでした・・・せっかくの娘さんの誕生日を・・・」

絵里「それから・・・穂乃果」

絵里「本当にごめんなさい」

絵里「誕生日を間違えるなんて・・・最低のことだわ・・・」

絵里「ごめんなさいとしか言えないけど・・・でも・・・」

絵里「ごめんなさい・・・っ!!」バッ

穂乃果「いや・・・」

穂乃果「いやいやいや!そんなっ!」

穂乃果「頭上げてよ絵里ちゃん!穂乃果は全然気にして無いから!」

穂乃果「自分でも最初は勘違いしたくらいだし!思い詰めすぎだよ!」

絵里「でも・・・」

穂乃果「むしろ、それだけ穂乃果の誕生日のことを考えて、楽しみして・・・一番におめでとうって言おうとしてくれて・・・とっても嬉しい!!」

穂乃果「だから・・・ありがとう、絵里ちゃん」

絵里「・・・穂乃果」

ほのママ「私たちも全然気にしないわよ。一生忘れられない、思い出に残る誕生日になっていいんじゃない?」

雪穂「そうだね。ドタバタして、お姉ちゃんの誕生日らしいよ」

穂乃果「どういう意味っ!?」

ほのママ「だからほら、涙を拭いて・・・」

ほのパパ「・・・・・・」ツカエ

絵里「・・・・・・」グスン

絵里「ありがとう・・・ございます・・・」

穂乃果「ほらほら、お残しは許さないよ!これも食べて食べて!」ヒョイヒョイ

雪穂「あっ!お姉ちゃんが絵里さんのお皿にピーマン移してる!」

穂乃果「げっ・・・」

ほのママ「明日でまた1つ大人になろうっていうのに・・・いつまでそんな子どもみたいなことしてるつもりなのかしら?」ゴゴゴゴゴ

穂乃果「ひぃぃぃっ!!絵里ちゃん!助けて!」

絵里「・・・・・・」ゴシゴシ

絵里「・・・穂乃果」

穂乃果「ぅ絵里ちゃんっ!」

絵里「好き嫌いは駄目よ」

穂乃果「裏切り者ぉ!!」

絵里「ごちそうさまでした!」

穂乃果「ご、ごちそうさま・・・」オェッ

絵里「この煮付け、とっても美味しかったです!」

ほのママ「あらそう?なら明日作り方教えてあげる?」

絵里「是非!」

ほのパパ「・・・・・・」フッ

穂乃果「すっかり仲良くなっちゃって・・・」

ほのママ「意外に抜けてるところもあるって知って、なんだか親しみやすくなったわ」

絵里「うっ・・・」

ほのママ「あら・・・褒めてるのよ?」

雪穂「やっぱり亜里沙のお姉さんなんですね!」

絵里「姉妹共々お世話になってます・・・」

ほのママ「絵里ちゃんのお陰でいい感じに肩の力が抜けたわよ」

ほのママ「この人なんて、ここんとこずっと穂乃果の誕生日ために慣れない洋菓子作りに挑戦して・・・」

ほのママ「まったくうまくいかず、ムスーッとしてたのに」

ほのパパ「・・・!!」バン

穂乃果「そうなの・・・!?」

ほのママ「そうよぉ。この前あんたが読んでた雑誌の・・・むぐっ」

ほのパパ「・・・!!」

穂乃果「お父さん・・・」ジーン

穂乃果「えへへ・・・嬉しいな・・・」

穂乃果「でも、気持ちだけで十分だよ!」

ほのパパ「!」

穂乃果「いつもは餡子飽きたなんて言ってるけど、本当はお父さんの作るお饅頭が・・・このお店が大好き!」

穂乃果「お父さん、お母さん・・・ここで穂乃果を産んでくれて・・・育ててくれてありがとう」

穂乃果「誕生日は・・・お父さんのいつもの味が食べたいな!愛がたくさん詰まった、穂むら饅頭が食べたい!」

ほのパパ「・・・・・・」

ほのパパ「・・・・・・」スタスタ

絵里「・・・行っちゃいましたけど」

ほのママ「・・・やれやれ、付き合ってあげますか」フフ

ほのママ「絵里ちゃん、今日はもう遅いし泊まっていきなさい」

絵里「ええっ!?」

穂乃果「それがいいよ!」

雪穂「亜里沙には事情話しておきましたから」

絵里「いつの間に!?」

ほのママ「決まりね」

絵里「でも・・・ご飯をいただいた上に、お泊りなんて・・・迷惑じゃ・・・」

穂乃果「・・・誕生日も忘れられ、お泊りも拒否されるなんて」オヨヨ

ほのママ「おお、わが娘よ」オヨヨ

雪穂「お姉ちゃん・・・おいたわしや」オヨヨ

絵里「」

穂乃果「・・・・・・」チラッ

ほのママ「・・・・・・」チラッ

雪穂「・・・・・・」チラッ

絵里「・・・・・・」

絵里「・・・わかりました・・・お世話になります・・・」

穂乃果「そうこなくっちゃ!!」ケロッ

絵里「くっ・・・今日は何も言えない・・・!」

穂乃果「じゃあ早速行こう!」

絵里「え?ああ・・・穂乃果の部屋にお邪魔するのも久しぶりね、ちゃんと本棚は・・・」

穂乃果「穂乃果の部屋?何言ってるの?」

絵里「え?」

穂乃果「お風呂だよっ!!」

絵里「」

カコーン

穂乃果「いい湯だな~っと♪」

「ほ、穂乃果・・・ホントに一緒に入るの・・・?」

穂乃果「そうだよ!順番に入ると時間もかかるし、沸かし直したりで・・・そう!余分なコストが発生するんだから!」

「穂乃果から『余分なコストが発生する』なんて言葉が飛び出るなんて・・・」

穂乃果「今日生徒会で海未ちゃんが使ってたんだ~」

「海未め・・・恨んでやる・・・」

穂乃果「それは逆恨み・・・ってそんな話はいいから、早くおいでよっ!」

「~~~っ!!」

絵里「・・・・・・///」ボンッ

穂乃果「おお・・・」

絵里「・・・・・・///」キュッ

穂乃果「ほう・・・」

絵里「・・・・・・///」ボーン

穂乃果「ふむ・・・」





穂乃果「これがことりちゃんが言ってた、セクシーダイナマイトか・・・」

絵里「そしてその目線と発言がセクシャルハラスメントよっ!!」

穂乃果「よーし!穂乃果が背中流してあげる!」ザバッ

絵里「うひぃっ!?」

穂乃果「どうしたの?」

絵里「少しは隠しなさいよ!!///」

穂乃果「別に女の子同士だし大丈夫だよ~!」

絵里「そういう問題じゃ・・・!///」チラチラ

穂乃果「ふひひ・・・ウブな奴よのぅ・・・どれ、ワシが背中を流してやろう・・・」ヘッヘッヘ

絵里「エロオヤジ化してる!!」

穂乃果「・・・・・・」ゴシゴシ

絵里「・・・・・・」

穂乃果「・・・・・・」ゴシゴシ

絵里「・・・・・・」

穂乃果「・・・・・・」ゴシゴシ

絵里「・・・・・・」

穂乃果「・・・・・・」ゴシゴシ

絵里「・・・・・・」

穂乃果「・・・背中、キレイだね」

絵里「・・・・・・」

穂乃果「髪・・・ツヤツヤ」

絵里「・・・・・・」

穂乃果「うなじ・・・色っぽい」

絵里「・・・・・・」

穂乃果「肩甲骨・・・そそる」

絵里「・・・・・・」

穂乃果「脇腹・・・締まってる」

絵里「・・・・・・」

穂乃果「そしてバスチェアに座ってムチっとなったおしり・・・」

絵里「・・・・・・」

穂乃果「極めつけは・・・斜め後ろから見ても圧倒的存在感を放つ・・・」

絵里「・・・・・・」

穂乃果「・・・・・・」

絵里「・・・・・・」

穂乃果「・・・東條流最終奥義」

絵里「ちょっと待・・・!!」

穂乃果「『生』ワシワシMAX!!!!!」

絵里「ひやぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁあぁっ!!!!!!」

ザプーン

穂乃果「ふぅ・・・」ツヤツヤ

絵里「ふぅ・・・じゃないわよ!!」

穂乃果「・・・ごちそうさま?・・・いだっ」

絵里「まったく・・・」

穂乃果「やっぱり絵里ちゃんはすごいよ・・・!!まだ感触が残って・・・」ワキワキ

絵里「その手やめてっ!!」

穂乃果「せっかく褒めてるのに・・・」

絵里「褒められても嬉しくないわよ・・・」

穂乃果「えー?穂乃果はもうちょっと大きくなりたいなって思うんだけど・・・」モミ

絵里「・・・・・・」ゴクリ

穂乃果「・・・絵里ちゃん?」

絵里「・・・わよ」

穂乃果「え?」

絵里「・・・揉まれると大きくなるらしいわよ」

穂乃果「え゛」

絵里「さっきあんなにやったんだから・・・やり返されても文句は言えないわよね・・・?」

穂乃果「ま、まさか・・・」

絵里「・・・東條流裏最終奥義」

穂乃果「ちょっと待・・・!!」

絵里「『生』ワシワシMAX返し!!!!!」

穂乃果「ひやぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁあぁっ!!!!!!」

絵里「こ、これは・・・!柔らか・・・!!もうずっとこうしていたい・・・!!」モッギュー

穂乃果「え、絵里ちゃん・・・っ///すとっぷぅ・・・///」

絵里「いやよ!止められないわぁ!」

穂乃果「こ、このぅ・・・『生』ワシワシMAX返し返し!!!」

絵里「ちょぉぉっ!?」

穂乃果「絵里ちゃんこそこの弾力・・・止められないよ!」

絵里「な、なら・・・『生』ワシワシMAX返し返し返し!!!」

穂乃果「ひぅんっ!?もう・・・!『生』ワシワシMAX返し返し返し返し!!!」

絵里「『生』ワシワシMAX返し返し返し返し返し!!!」

穂乃果「『生』ワシワシMAX返し返し返し返し返し返し!!!」

絵里「『生』ワシワシMAX返し返し・・・!!!



・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・


絵里「いいお湯・・・だったわ・・・」ゼェゼェ

穂乃果「雪穂・・・次・・・どうぞ・・・」ハァハァ

雪穂「やっとか・・・ってなんでそんなに疲れてるの・・・」

穂乃果「・・・ぷはーっ!お風呂あがりの牛乳は最高だね!」

絵里「えっと・・・穂乃果?」

穂乃果「ん?」

絵里「一応聞いておくけど、私はどこで寝れば・・・」

穂乃果「穂乃果の部屋」

絵里「・・・だろうと思った」

穂乃果「同じベッドで寝ようね!」

絵里「・・・それは予想外」

穂乃果「それじゃあお待ちかねの、穂乃果の部屋へご招待~!」



<ちょっとー!!お湯半分も残って無いじゃーん!!!

絵里「・・・この部屋も久しぶりね」

穂乃果「・・・絵里ちゃんが励ましにきてくれたとき以来だね」

絵里「そんな・・・私は何も・・・」

穂乃果「ううん・・・穂乃果は・・・いや、μ’sのメンバーはみんな、いつも絵里ちゃんにパワーをもらってるよ」

絵里「・・・穂乃果」

穂乃果「えへへ・・・」

絵里「・・・・・・」

絵里「今日は・・・本当にごめんなさい・・・」

穂乃果「むっ・・・またその話?気にしすぎ!もう終わったことだよ!」

絵里「そうなんだけど・・・ロシアには、誕生日みたいなお祝い事の前祝はやっちゃいけないって風習があってね」

穂乃果「・・・そうなの?」

絵里「ええ・・・」

穂乃果「どうして駄目なの?」

絵里「前もって祝ったり、喜んだりすると、それが現実に起こらなくなるって言い伝えがあるの」

穂乃果「・・・そうなんだ」

絵里「けっこう迷信や言い伝えに溢れている国なのよ」

穂乃果「他にもあるの?」

絵里「たくさんあるけど・・・もしかして聞きたいの?」

穂乃果「うん!」

穂乃果「知りたいな、絵里ちゃんが暮らしてた国のこと・・・」

絵里「穂乃果・・・」

絵里「うーん・・・そうね、例えば・・・」

絵里「それとちょっと似てるけど、直に願い事を言うと叶わないから、あえて逆のことを言う・・・とか」

絵里「『Ни пуха, ни пера』・・・『幸運を祈ります』って意味なんだけど、直訳すると・・・」

・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

穂乃果「なるほど・・・面白いね」

絵里「そうね。笑っちゃうようなものもあるけど、そういう迷信を大事にしてる人たちもいるのよ」

穂乃果「・・・だから、絵里ちゃんもあんなに思いつめてたんだね」

絵里「ええ・・・」

絵里「馬鹿みたいよね、ここは日本なのに・・・」

絵里「でも、気になっちゃって・・・穂乃果の誕生日前に、縁起が悪いことしちゃったって・・・それに・・・」

穂乃果「それに?」

絵里「単純に、好きな人の誕生日を間違えるなんて最低の行為だと・・・」

穂乃果「・・・・・・」ポカーン

絵里「・・・ん?」

絵里「・・・・・・」

絵里「・・・あっ・・・」

穂乃果「・・・・・・」

絵里「・・・・・・」

穂乃果「・・・・・・」

絵里「・・・・・・」

穂乃果「と、唐突だね・・・///」

絵里「~~~~~~っ!!?///」

絵里「い、今のは違うのよ!違うの!!あぁもうっ!!エ゙リ゙ヂ・・・」

穂乃果「・・・違うの?」シュン

絵里「うっ・・・」

穂乃果「・・・絵里ちゃん」ジッ

絵里「うぅ・・・」

絵里「・・・・・・」

絵里「違わない・・・」

絵里「違うわけない・・・」

絵里「私は、あなたのことが好き・・・」

絵里「いつも明るく元気で、その太陽みたいな笑顔でみんなを幸せな気持ちにしてくれるあなたが・・・」

絵里「何かに追われてるようで、余裕がなくて、意地ばかり張っていた私に・・・救いの手を差し伸ばしてくれたあなたが・・・」

絵里「大好きよ、穂乃果・・・」

穂乃果「・・・!!」

絵里「・・・って、誕生日に告白するつもりだったんだけど・・・」

絵里「これも失敗しちゃったわね・・・」

穂乃果「・・・ぅ絵里ちゃんっ!!」ダキッ

絵里「!?」

絵里「ほ、穂乃果・・・!?」

穂乃果「・・・絵里ちゃん、誕生日プレゼントがあるって言ってたよね」

絵里「え・・・?ええ、もちろ・・・」

絵里「あ・・・」



絵里(浮かれてた私が馬鹿みたい・・・)

絵里(だから、これは・・・)

ポイッ



絵里「・・・ごめんなさい、穂乃果・・・あれはちょっと・・・渡せなくなってしまったの」

穂乃果「・・・そっか」

絵里「でもその代わり!穂乃果が望むもの、何でもプレゼントするわ!」

穂乃果「・・・ホントに?」

絵里「本当よ!!」

穂乃果「ホントに何でも?聞いた後にやっぱり無理、なんて言わない?」

絵里「絶対言わないわ!!」

穂乃果「そっか・・・」

穂乃果「じゃあ・・・」


穂乃果「・・・絵里ちゃんをちょうだいっ!!」


絵里「・・・へ?」


穂乃果「誕生日プレゼントは・・・絵里ちゃんがいい!!」


絵里「!?」


穂乃果「絵里ちゃんの心も、体も、人生も・・・全部穂乃果にちょうだいっ!!」


絵里「」

絵里「えっと・・・それは・・・」

穂乃果「おっと、嫌とは言えないからね!」

絵里「いや、そうじゃなくて・・・」

絵里「それはつまり・・・ドユコト?」

穂乃果「うーんと・・・」

穂乃果「つまり、穂乃果も絵里ちゃんが好きで・・・」

絵里「!!」

穂乃果「絵里ちゃんの全部が欲しいってこと!!」

絵里「ほ、穂乃果・・・///」

穂乃果「あ、もちろん穂乃果の全部は絵里ちゃんにあげるからね!!」

絵里「それじゃあ誕生日プレゼントにならなくないっ!?」

穂乃果「だって穂乃果だけじゃ不公平だし・・・」

穂乃果「細かいことは気にしない!」

絵里「・・・もう・・・」

穂乃果「ねぇ・・・それでいい?」

絵里「・・・・・・」

絵里「・・・もちろん」

絵里「日付が変わったら・・・私は穂乃果のものよ」

穂乃果「・・・そして、穂乃果は絵里ちゃんのものだね」

絵里「いいのかしら・・・」

穂乃果「どうぞご自由に」

絵里「・・・自由に」

穂乃果「・・・今変なこと考えたでしょ」

絵里「ほっへぇ!?」

穂乃果「まずは健全なお付き合いからだからね!!」

絵里「さっきお風呂場でまったく健全でない付き合いをしたばかりなのに!?」

穂乃果「ワシワシは健全だよ!!」

絵里「そうなのっ!?」

穂乃果「そうだよっ!!」

絵里「基準がわからないわっ!!」

穂乃果「そっか!!」ダキッ

絵里「そうよ!!」ダキッ

穂乃果「・・・・・・」

絵里「・・・・・・」

チック  タック  チック  タック ・・・・・・

「・・・・・・・・・」

チック  タック  チック  タック  ・・・・・・

絵里「・・・穂乃果」

穂乃果「・・・うん」



絵里「誕生日、おめでとう・・・」ギュッ


穂乃果「うん・・・ありがとう、絵里ちゃん・・・」ギュッ

絵里「好きよ、穂乃果・・・」

穂乃果「うん、穂乃果も・・・」

穂乃果「・・・・・・」

穂乃果「ねぇ、絵里ちゃん・・・やっぱり迷信は迷信だよ・・・」

絵里「え・・・?」

穂乃果「だって・・・穂乃果は今、こんなに幸せなんだもん・・・」

絵里「穂乃果・・・」

絵里「ありがとう・・・」ギュッ

穂乃果「えへへ・・・」ギュッ

絵里「・・・・・・」

絵里「ねぇ穂乃果・・・」

穂乃果「うぅん?」

絵里「キスって・・・健全なお付き合いに入るかしら?」

穂乃果「・・・・・・」

穂乃果「うーん・・・」

穂乃果「やってみたら、わかるかも・・・」

絵里「・・・最初は健全で、途中から健全でなくなるかもしれないわよ・・・?」

穂乃果「それは・・・きっとセーフだよ」

絵里「やっぱり基準は曖昧なのね・・・そんなんじゃ・・・いや」

絵里「これはうまく使えば何でもし放題・・・?」

穂乃果「ワルだ・・・ワルだよ絵里ちゃん・・・!」

絵里「そうよ?穂乃果も1つ大人になったんだから、ちょっと悪いコトも覚えないと・・・ね・・・」クイッ

穂乃果「あ・・・・・・///」


ガチャッ


雪穂「お姉ちゃーん!!誕生日おめで


絵里「・・・・・・!!!」チュー

穂乃果「・・・・・・!!!」チュー


雪穂「」

ほのママ「」

ほのパパ「」クラッカーパーン


・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

翌日

穂乃果「海未ちゃーん!ことりちゃーん!」

海未「・・・遅い!!・・・ってどうして絵里が一緒なんですか?」

絵里「それは・・・」

穂乃果「色々あって・・・」

ことり「2人とも目が腫れてるけど・・・大丈夫?」

絵里「ほとんど寝てないのよ・・・いや、寝かせてもらえなかったというか・・・」

穂乃果「色々あって・・・」

海未「最大の疑問は・・・どうして手を繋いでいるのですか?」

絵里「!!」バッ

穂乃果「!!」バッ

ことり「・・・怪しい」

海未「ハッ・・・まさかあの後、絵里は穂乃果の家に泊まって・・・!?」

ことり「えっ!?何の話!?そんなの聞いてないよっ!?」

海未「ちょっと待ってください・・・お泊り・・・寝かせてもらえなかった・・・翌日2人で手を繋いで登校・・・」

ことり「」

絵里「ち、違うから!あなたたちが想像してるようなことはなかったから!!させてもらえなかったから!!」

海未「それってどういう・・・!?」

穂乃果「こ、細かいことは気にしない!早く行かないと遅刻しちゃうよ!」ダッ

海未「あなたがそれを言いますか・・・!だいたい穂乃果はいつも・・・」ガミガミガミ

穂乃果「走りながら怒らないでぇっ!」

絵里「そ、そうよ海未・・・今日くらいいいじゃない・・・!」

海未「むぅ・・・仕方ありませんね・・・」

海未「・・・穂乃果、誕生日おめでとうございます」

ことり「穂乃果ちゃん、誕生日おめでとう!」

穂乃果「2人とも・・・ありがとう!!」

穂乃果「よし、昨日のリベンジだよっ!チョコレート!!絵里ちゃん『と』!!」

絵里「と・・・と・・・!」

穂乃果「り・・・り・・・うわぁーっ!!」

ことり「と、とうちゃーくっ!・・・はぁ・・・はぁ・・・」

海未「また言い出しっぺが負けるとは・・・それにしても・・・」

絵里「今日も朝から・・・汗だくよ・・・はぁ・・・はぁ・・・」

穂乃果「あはは・・・あ、希ちゃんだ!」

希「!!」

穂乃果「おはよう希ちゃん!どうしたの?2年の下駄箱で・・・」

希「ううん、何でも・・・それより穂乃果ちゃん、誕生日おめでとう!」

穂乃果「ありがとう!」

希「じゃ、ウチはもう行くね。サプライズじゃないサプライズパーティー、楽しみにしといてな!」

穂乃果「うん!またねー!」

絵里「あれ?今の・・・希?」

穂乃果「うん、さっきたまたま・・・あれ?何だろ、これ・・・」

絵里「どうしたの?」

穂乃果「下駄箱の中に・・・」

絵里「!!」

海未「・・・プレゼントですね」

ことり「ファンの子から・・・かな?」

穂乃果「差出人は・・・書いてないみたい・・・」

海未「中に何かメッセージが入っているかもしれません」

穂乃果「どれどれ・・・」

穂乃果「!!」

穂乃果「うわぁ・・・キレイな指輪!!」

海未「本当ですね・・・」

ことり「かわいい~♪」

穂乃果「メッセージも何も入ってない・・・こんな素敵なプレゼントなのに、これじゃお礼できないよ・・・」

海未「心当たりはないんですか?」

穂乃果「うーん・・・」

ことり「ファンの子から特定するのは難しいね・・・」

穂乃果「でも、何とかして見つけ出すよ!」スッ

海未「サイズもぴったりですね」

ことり「似合ってるよ、穂乃果ちゃん!」

穂乃果「えへへ~!どう?絵里ちゃ・・・」

穂乃果「あっ!」ササッ

穂乃果「こ、これはせっかくだからつけてみただけで・・・別に浮気的なあれではなく・・・!」

絵里「・・・フフ」

穂乃果「・・・絵里ちゃん?」

絵里「気に入ったのなら、使ってあげなさい?」

穂乃果「え?いいの・・・?」

絵里「もちろん。きっとそのファンの子も喜ぶわ。本当に穂乃果が大好きな子だから・・・」

穂乃果「ええっ!?絵里ちゃん、送り主が誰だか知ってるの!?」

絵里「さぁ~?ど~うかしら?」

穂乃果「うわっ!絶対知ってる!教えてよっ!!」

絵里「ダーメ!秘密よ~っ!!」タッ

穂乃果「ええ~っ!?待ってよ絵里ちゃ~ん!!」


終わり

読んでくださった方ありがとうございます。穂乃果ちゃん誕生日おめでとう!
昼ごろにちょっとだけおまけ書きます

処女作:穂乃果同盟
前々作:あ、穂乃果
前作:え~りちゃんっ♪

おまけ


昼休み

穂乃果「あ!おーいみんなー!」

凛「あ、穂乃果ちゃん!誕生日おめでとー!」ダキッ

穂乃果「うおっとっと!えへへ・・・ありがとう!」

花陽「穂乃果ちゃん、おめでとう!」

にこ「おめでと」

穂乃果「花陽ちゃんもにこちゃんもありがとう!」

真姫「・・・デト」クルクル

穂乃果「んん~?」ズイッ

真姫「な、何よ・・・!」

穂乃果「よく聞こえなかったなぁ~」

真姫「は、はぁっ!?」

穂乃果「せっかくの誕生日なのになぁ~そんなんじゃなぁ~ちゃんと聞きたいなぁ~」

真姫「ああもう・・・!誕生日オメデト!これでいいでしょっ!?」

穂乃果「うんうん!ありがとう真姫ちゃん!」

真姫「まったくぅ・・・こうやって調子に乗るから思い出させたくなかったのよ・・・!」

にこ「そういえば、絵里とは仲直りしたの?」

穂乃果「うーん、そもそも喧嘩なんてしてないよ。穂乃果は気にしてなかったし、絵里ちゃんがちょっと思いつめてただけで」

穂乃果「でも・・・前より仲は深まった・・・かな。えへへ///」

にこ「? まぁそれなら良かったわ。なんだかんだ言って真面目で責任感も強いからね、絵里は」

穂乃果「うん!そこがまたかわいいんだよね!」

にこ「かわいい・・・?」

穂乃果「かわいいよ!」

にこ「ま、まぁいいけど・・・」

真姫「それで?購買に何か買いに来たんじゃないの?」

穂乃果「そうだ!パンを買いにきたんだよ!」

花陽「やっぱり」クス

にこ「しょうがないわねーこの矢澤先輩が何でも1つ好きなの奢ってあげるわ」

凛「あ、じゃあ星空後輩も奢る!」

穂乃果「ええっ!?そんなの悪いよ!」

凛「日ごろのお礼だよ!」

にこ「黙って奢られなさい。タダでパンが2つよ?」

穂乃果「パンが2つ・・・!略してパンツ!?」

真姫「イミワカンナイ」

にこ「ほら早く」

凛「好きなの選ぶにゃー!」

穂乃果「じゃあお言葉に甘えて・・・」

穂乃果「・・・・・・」

穂乃果「・・・・・・」

穂乃果「・・・うん、このあんパンとジャムパンに・・・」

真姫「ウソね」

穂乃果「うぇぇっ!?」

真姫「こっちのジャンボカツサンドを見ていたわ」

花陽「このデラックスフルーツパンも気になってたみたいだけど・・・」

穂乃果「そ、それは・・・」

にこ「なーに遠慮してんのよ!」

凛「それじゃあその2つに・・・」

にこりん「・・・・・・」

にこりん(・・・高い!!)

穂乃果「あはは・・・」

真姫「しょうがないわねー半分出すわよ」

花陽「じゃあ私も」

穂乃果「ええっ!?そんな・・・!」

にこ「あんたたち・・・!」ジーン

凛「恩に着るにゃ・・・!」ジーン

真姫「何であなたたちが感激してるのよ」

穂乃果「えへへ・・・みんなありがとう!!」

真姫「どういたしまして」

凛「いっしょに食べていこうよ!」

穂乃果「おお!いいね!」

花陽「せっかくだし海未ちゃんたちも誘わない?」

穂乃果「それが・・・一緒にお昼食べようと思ったら、昼休みになった途端ことりちゃんとどこかに行っちゃって・・・」

真姫「・・・あの2人が誕生日に穂乃果を置いて行くなんて」

凛「何かあったのかな?」

にこ「海未とことりなら、絵里と歩いてたのを見たわよ?」

穂乃果「絵里ちゃんと?」

にこ「まぁあれは歩いてたと言うより・・・絵里が2人に連行されてた、というか・・・」

花陽「れ、連行!?」

にこ「あ、あと・・・」

にこ「それを見て希がニヤニヤしてたわ」

穂乃果「希ちゃんが?」

にこ「ええ。絵里もだけど、希も朝からやたらと上機嫌だったわね。何かいいことでもあったのかしら」

穂乃果(絵里ちゃんはたぶん穂乃果とのことで・・・ってそれは自惚れかな?///)

穂乃果(でも希ちゃんは・・・?)

穂乃果「・・・・・・」

穂乃果「・・・あっ!!!」

にこまきりんぱな「!?」

穂乃果「わかった!!わかったよ!!」

にこ「な、何が・・・?」

穂乃果「穂乃果、絵里ちゃんたち探してくる!パンありがとう!またね!」ダッ

花陽「・・・行っちゃった」

凛「どうしたんだろ?穂乃果ちゃん」

真姫「どうせまた何か早とちりしてるんでしょ・・・」

生徒会室

海未「・・・・・・」

ことり「・・・・・・」

絵里「・・・・・・」

海未「・・・吐けば楽になりますよ」

絵里「・・・・・・」

ことり「ロシアのおばあちゃんが泣いてるよ?」

絵里「・・・・・・」

海未「・・・もう一度聞きます」

海未「浮気的なあれ、とはどういうことですか?」

絵里「・・・・・・」

ことり「あと、あの指輪・・・絵里ちゃんが送ったんじゃない?」

絵里「・・・・・・」

ガチャッ

穂乃果「やっぱりここだ!・・・わかったよ3人とも!!」

海未「・・・穂乃果ですか。今尋問中ですので後にしてください」

ことり「ことり特製の親子丼、食べる?」

穂乃果「無視しないでよぉ!指輪の送り主がわかったんだよ!?」

絵里「ええっ!?///」ガタッ

海未「むっ!」

ことり「むむっ!」

絵里「あっ・・・いや・・・穂乃果、いったいそれは・・・」

穂乃果「それはね・・・」

穂乃果「・・・希ちゃんだよ!!」

絵里「・・・え?」

海未「・・・は?」

ことり「(・8・)?」

穂乃果「ほら、何故か朝穂乃果の下駄箱の前にいて、声をかけたら焦ってたでしょ!」

穂乃果「いやぁ~言ってくれればいいのにな~!意外と照れ屋さんなんだね~!」

穂乃果「しかも、渡せただけで満足しちゃって上機嫌だなんて、かわいいなぁもう~!」

絵里「」

穂乃果「じゃあちょっと希ちゃんのところに行ってくるね!」ダッ

海未「・・・・・・」

ことり「・・・・・・」

海未「・・・・・・」チラッ

ことり「・・・・・・」チラッ

絵里「」

海未「・・・・・・」

ことり「・・・・・・」

海未「・・・親子丼、食べますか?」

絵里「・・・・・・」

絵里「いただくわ・・・」


終わり

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