バトー「警視庁特車二課で研修?」(11)
バトー「そりゃ随分と急な話しだな。第一あそこは本庁のお荷物って呼ばれてる所だろう?」
バトー「そんなとこに研修に行く意味なんてあんのかい?」
荒巻「意味はあるだろう。意味が無いならこの話はそもそも出ないしな、何事も経験だよ、経験」
バトー「・・・マジ?」
南雲「・・・第二小隊に研修生が来るそうよ?」
後藤「うん、しってる。ウチに研修に来る意味なんて無いのにねー、それも攻機から・・・しのぶさん、代わってちょうだいよ」
南雲「ふふっ、第一小隊じゃなくて良かったわ。」
バターン!
太田「隊長ーー!!新人が来るというのは本当でありますかーー!?」
後藤「うるさいよ、正確には新人じゃないけどね」
太田「自分がみっちりしごい手やりますよー!ハァッハッハッハッハ!!」
バターン!
南雲「楽しくなりそうね」
後藤「だといいけどね」
遊馬「おい太田、例の話しは本当だったのか?」
太田「おうよ!新人を教育するのが先輩の務めだからな!お前ら甘やかすんじゃないぞ!」
遊馬「何を言っとるんだお前は・・・」
野明「ねぇねぇひろみちゃん、研修生が来るってほんとー?」
ひろみ「太田さんのはしゃぎ様からするとそうみたいですねぇ」
遊馬「しかしこんな辺鄙な所に研修に来るとは、変わった人も居るねぇ」
野明「どんな人が来るんだろうね、もしかして入りたての新人かも!」
遊馬「入りたてにこんなとこ連れてこられちゃ警察辞めちまうかもな、ニヒヒッ」
太田「おらたるんどるぞ進士ぃ!そんなんじゃ新人に示しがつかんじゃないかぁ!!」バシッ!
進士「痛っ!ちょっと止めてくださいよ太田さん!それにどうも新人では無いらしいですよ・・・」
太田「何ぃ!?ど、どういうことだ進士ぃ!!」
進士「なんでも、公安9課から来るらしいですよ・・・」
太田「公安9課・・・?ダァッハッハッハ!何を言い出すかと思えば、公安9課だとぅ?」
進士「えぇ、攻殻機動隊から来るらしいです」
太田「バカもん!攻機なんて実在するわけなかろうが!!そもそも公安9課自体も実在するか怪しいっちゅうに・・・」
進士「やっばりそうですかねぇ・・・」
「あんたも特車隊に配属なんて大変だねえ、さ、ここだよ。頑張りな」ブロロロロ
バトー「おいおい、こんな所で研修かよ、随分と人里離れた所にあるじゃねぇか・・・(少佐、おい少佐!)通信も繋がらないのかよ・・・」
・・・・
・・・
後藤「はい皆さん集合、そろそろ来るみたいよ、ほら」
野明「隊長!もっと早く知らせてくださいよ!」
熊耳「そうですよ、こちらにも準備があるんですから!」
後藤「いいじゃないの、準備するほど物もないでしょ?ほら来るから並んで並んで」
バトー「本日より一週間、ここで研修することになった公安9課攻殻機動隊所属、バトーだ!よろしく頼む!」
「「「よろしくお願いしまーす!」」」
ひろみ「い、泉さん・・・バトーさんの目・・・どうなってるんでしょうか・・・?」ヒソヒソ
野明「ひ、百円玉でもはめてるんじゃないのかな・・?」ヒソヒソ
太田「おいお前ら!バトー殿に失礼だろうが!キチッとせんかぁ!」
遊馬「おい太田!お前さっき新人に教育するとか言ってなかったか!?」ヒソヒソ
太田「バカもん!上司に目を点けられれば出世はないぞ!」ヒソヒソ
後藤「じゃあ自己紹介も済んだことだし、あとは好きに見てもらいましょうよ。泉、篠原、案内よろしくね」
野遊馬「「はーい」」
遊馬「しかし見る所なんてどこにあるんだろうな」
野明「あ!折角だから特車二課の目玉!イングラムを見てもらおうよ!」
バトー「イングラム・・・?」
遊馬「はい、ウチの課で配備されてるレイバーです。すぐに見れると思いますよ」
バトー「ほう・・・」
~格納庫~
野明「じゃじゃ~ん!これがアルフォンスで~す!!」
バトー「ほう・・・随分とまた・・・(おいおいこりゃどうなっていやがる・・・レイバーと言われて嫌な予感はしたがまさか博物館級のメカが配備されてるとはな・・こんなんじゃ剣菱の戦車どころかタチコマにすら歯が立たないぜ・・・」
シゲ「何ぃ~!?あのねぇ、剣菱の戦車だかタチコマだか知らんけど篠原重工のレイバーだよ!?それに俺たちが整備してんだからさぁ!」
シゲ「ね、遊馬ちゃん!」
バトー「おぉすまんすまん!(声に出ていやがったか・・・)」
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